JPH10118630A - 用廃水および循環水の浄化方法とその装置 - Google Patents

用廃水および循環水の浄化方法とその装置

Info

Publication number
JPH10118630A
JPH10118630A JP8274034A JP27403496A JPH10118630A JP H10118630 A JPH10118630 A JP H10118630A JP 8274034 A JP8274034 A JP 8274034A JP 27403496 A JP27403496 A JP 27403496A JP H10118630 A JPH10118630 A JP H10118630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
pump
valve
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8274034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3752643B2 (ja
Inventor
Futoshi Kimura
太 木村
Toshihiko Matsumoto
利彦 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Aqua Solutions Co Ltd
Original Assignee
Wellthy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wellthy Corp filed Critical Wellthy Corp
Priority to JP27403496A priority Critical patent/JP3752643B2/ja
Publication of JPH10118630A publication Critical patent/JPH10118630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3752643B2 publication Critical patent/JP3752643B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の洗車設備等において、一度使用
した水を廃棄せず、浄化して再利用する方法と装置を提
供する。 【解決手段】 洗車に使用した廃水2をタンク1に貯留
し、これをポンプ6で汲み上げてタンク11に入れる。
ここで、ごみや油分を除去した後、気泡分離機21に導
入し、この水に、オゾン発生器43からのオゾンガスと
空気との混合気体を気液混合機29で混入する。気泡分
離機21内で渦流を発生させ、有機成分を気泡とともに
上方から外部に排出する。第1のバルブ27を開き、第
2のバルブ47を閉じてパイプ26,30で循環系路を
形成し、ここを数回循環させてよく混合し酸化反応を促
進する。第1のバルブ27を閉じ、第2のバルブ47を
開いて水を送水タンク49に導き、この水51を洗車に
使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗車設備、公衆浴
場、プールあるいは池等、水を使用するところに実施し
て好適な、用廃水および循環水の浄化方法と装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】洗車設備は、一般的には給油スタンドに
設けられており、またタクシーやバスの営業所にも設置
されているが、いずれにしても使用した水は廃水として
下水道に流すようになっている。公衆浴場の浴槽の湯
は、最初浴槽に満たした水をボイラで加熱し、その後は
入浴により減少した分を上水で補給するが、使用後の水
は廃水として下水道に流す。さらにプールもほぼ同様に
水を使用するが、常時殺菌をし、毎日もしくは定期的に
消毒をし、何日かごとに下水道に流して、一部または全
部を上水と入れ替える。噴水を設けた人工池や一部の自
然の池は、蚊などが発生しないように管理されるが、こ
れも汚れが大きくなれば廃棄されることになる。
【0003】公衆浴場の浴槽の湯やプール用水は、使用
中にごみや汚れ成分を除去する濾過器を通す。この濾過
器にも、圧力を加えた水を逆方向に流して濾過器の目に
付着したごみを除去するいわゆる「逆洗」を定期的に行
うものと、一定期間使用したら洗浄をするか新品と交換
するカートリッジ式のもの等、数種類がある。「逆洗」
を行うものは、そのとき使用する水は使い捨てとなり、
一方カートリッジ式のものは交換作業が煩雑な上に、多
量の水を使用する場合のものでは非常に大きいコストが
必要となる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この点に鑑
みてなされたものであり、比較的簡単な構成によって、
用廃水および循環水を高度処理し浄化する方法と装置を
提供しようとするものである。なお、この発明に係る方
法と装置は、上記した例のように大量の水を使用するも
のにのみ適するものではなく、家庭用の浴槽や洗濯機な
どにも使用できるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段としての請求項1に記載された発明は、使用後の
水からごみ、汚れ成分を除去したのち、該水にオゾンと
空気との混合気体を混入して前記水中の有機物を接触さ
せて酸化分解し、該有機物が酸化分解された水と混合気
体とを循環系路の一部をなす容器内で渦流として反応促
進をするとともに、該渦流により、比重の差で上方に移
動した汚れ成分を、気泡とともに容器の上方から外部に
排出し、容器の底部に接続された前記循環系路の一部か
ら汚れ成分を除去した水を取り出すことを特徴とする用
廃水および循環水の浄化方法である。
【0006】また、請求項2に記載された発明は、使用
後の水を貯留するタンクと、該タンク内の水を移送する
ポンプと、該ポンプで移送された水中の汚れ成分を除去
するフィルタと、オゾンガス発生器および該オゾンガス
発生器が発生したオゾンガスに空気を混入する空気源
と、前記フィルタを通った水にオゾンガスと空気との混
合気体を混入する気液混合機と、上部と下部に接続口を
有し内部に導入された流体に渦流を発生させる気泡分離
機と、前記気液混合機と移送用のポンプとを中間部に接
続し前記気泡分離機の上部と下部に接続された循環系路
と、該循環系路の一部に接続された処理済水の取出口と
を備えたことを特徴とする用廃水および循環水の浄化装
置である。
【0007】請求項3に記載された発明は、請求項2に
記載されたものにおいて、前記循環系路内に常時開弁し
ている第1のバルブを接続したことを特徴とする用廃水
および循環水の浄化装置である。
【0008】請求項4に記載された発明は、請求項2に
記載されたものにおいて、前記循環系路の一部に接続さ
れた処理済水の取出口に常時閉じている第2のバルブを
接続したことを特徴とする用廃水および循環水の浄化装
置である。
【0009】請求項5に記載された発明は、請求項2に
記載されたものにおいて、請求項5前記循環系路の一部
に、光触媒を介装したことを特徴とする用廃水および循
環水の浄化装置である。
【0010】請求項6に記載された発明は、請求項2に
記載されたものにおいて、前記循環系路の一部に、凝集
剤混入器を介装したことを特徴とする用廃水および循環
水の浄化装置である。
【0011】上記構成による本発明によれば、使用中に
不足となった分のみを上水で補給するだけで、物品の洗
浄その他回収できる水については、浄化して何回でも使
用することができる。そして汚れ成分のみを系外に廃棄
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を説明
する。請求項1に記載された方法の発明を、給油スタン
ドに設置された洗車設備を例にして説明すれば、最初、
上水あるいは本発明に係る方法で浄化された水に洗剤を
加え、これを車両の上方からかけ、同時にブラシ等で車
体表面に付着した泥や埃を洗い流す。この洗浄により、
上水あるいは再利用水には洗剤と泥や埃が混入する。ま
た作業用の車両などでは油分も混入することがある。い
ずれにしてもこの水は廃棄せず、適当な水路により自然
に流してタンクに貯留する。自然に流れて貯留できるた
めに、タンクは地面より低く設けるのがよい。
【0013】次に車体に上水あるいは再利用水をかけて
すすぐことになるが、この廃水も廃棄せず、前述のタン
クに導いて貯留する。タンクにはこのように複数の過程
で使用した廃水が貯留され、次に説明する処理を経て再
利用される。なお処理が簡単に行えるようにするため、
タンクには適当な蓋などをして、余計なごみなどが廃水
に混入しないようにする。
【0014】タンクに貯留された廃水をポンプにより汲
み上げ、洗車ブラシの毛などのごみと泥や砂、さらに油
分などを除去する。ごみを除去するには網などを使用す
ればよく、また泥や砂を除くにはさらに細かい目のフィ
ルタを用いるか、水との比重の差を利用した装置を用い
る。これらについては、従来から各分野で使用されてい
るものを利用することができる。油分を除去する方法と
しては、ポンプにより汲み上げた廃水を油分除去用のタ
ンクに導き、そのタンクの内部に油フィルタを設けて、
これを通過させるようにするのがよい。
【0015】こうしてごみや泥、砂、油分を除去した廃
水は、オゾンガスに空気を混合した混合気体に混入さ
れ、接触による気液反応が行われて有機物が酸化分解さ
れる。ここで行われる混合には、たとえば実公平2−2
416号公報または特公平3−91号公報に記載されて
いるようなものが使用でき、圧力を加えた水と、オゾン
ガスと空気の混合気体を拡散板に衝突させ、また、衝突
の後、狭い通路を通るような構造としたものがよい。有
機物が酸化分解された水と混合気体とは、渦流を発生さ
せることができる容器に入れ、この容器内の渦流で反応
促進と汚れ成分とそうでない成分とに分離される。
【0016】この分離は、汚れ成分がオゾンガスと空気
との混合気体中に含まれ気泡となっているので、他の水
分に対して比重が小さくなる。したがって汚れ成分を含
んだ気泡は上方に移動する。このため、上方を開放して
おけば汚れ成分は泡となってそこから外部に排出され
る。よって、その容器の底部から汚れ成分を除去した水
を取出し、再利用することになる。
【0017】再利用をするに当っては、処理する廃水
に、より効率的にオゾンガスを接触反応させることが望
ましい。したがって廃水にオゾンガスを接触反応させる
部分と、渦流を発生させる容器の上下部分とを接続した
循環系路を設け、廃水と、オゾンガスと空気の混合気体
とをこの循環系路内を複数回循環させた後に、その循環
系路の一部から、再利用する水を取り出すことになる。
【0018】渦流を発生させる容器の構造としては、円
筒状のタンクの上部から廃水と、オゾンガスと空気との
混合気体を導入するに当り、その導入口をタンクの切線
方向に向けるのがよい。このようにすると、圧力を有す
る廃水と混合気体の流れによって、容器内には渦が発生
し、その渦によって気泡と水とが良好に分離されるから
である。
【0019】循環系路中で数回循環させると、その循環
中に渦流を発生させる容器中も通るので、廃水と、オゾ
ンガスと空気の混合気体との接触反応が良好に行われ
る。そこでこの循環後、常時開いている循環系路中のバ
ルブを閉じ、常時閉じているバルブを開いて、容器の底
部近傍から取り出した水を、必要に応じて活性炭フィル
タを通して再利用する。すなわち、用途が洗車であれば
洗車に使用する。なお、この過程で水量に不足があれ
ば、上水を補給する。
【0020】次に、本発明のうち、請求項2に記載され
た発明を図1を用いて説明する。1は廃水を貯留するタ
ンクであり、2はこのタンク1に貯留された廃水であ
る。廃水2は、洗車機3により自動車4を洗車したとき
に生ずる水であり、排水路5により導かれたものであ
る。タンク1には仕切板1aが設けられており、この仕
切板1aの右側の室に入った水が図示しない通路を経て
左側の室に入るようにしてある。仕切板1aを設けるこ
とにより、廃水2の水面に浮くごみがポンプ6に吸引さ
れないことになる。左側の室にはポンプ6が設けられて
おり、フロート7が検出する水位に応じて水を汲み上げ
るようになっている。
【0021】ポンプ6の吐出側には、中間部にバルブ8
を接続したパイプ9の下端が接続されている。このパイ
プ9の上端は下方に向けて屈折させてあり、内部にごみ
や油分を除去するフィルタ10を設けたタンク11の上
方で、下方に向けて開口させてある。タンク11の内部
には、底部近くの部分のみを流通可能にした2枚の仕切
板12,13が設けられており、この仕切板12,13
により、内部が3室に画成されている。前述のフィルタ
10は、左側の室内部にある。
【0022】仕切板12,13間に囲まれる中央の室に
は、上端をタンク11内に導かれた廃水2の水面近くに
開口させたパイプ14が設けられており、水面が高くな
ったときにタンク1側に適宜戻して、水位がそれ以上上
がらないようにしてある。仕切板13の左室には水面計
15と給水パイプ16が設けられており、水面がある限
度まで低下したときに上水を補給するようにしてある。
17,18はバルブである。
【0023】タンク11の側部には、ごみや油分を除去
した後の水(廃水であるが、ここから水と称する)を取
り出すためのパイプ19の一端が接続されている。この
パイプ19にはバルブ20が接続されており、その他端
は、次に説明する気泡分離機21の上方側部に設けられ
た水取入口21aに接続されている。気泡分離機21
は、先に説明した方法の発明においては容器と称したも
のであり、形状は上方から見て円形のものである。この
気泡分離機21には水位計22が設けられており、気泡
分離機21内の水位があるところまで減少したときその
信号でバルブ30が開き、気泡分離機21内にタンク1
1からの水が導入されるようになっている。
【0024】気泡分離機21には、水取入口21aのほ
か、循環水取入口21b、循環水排出口21c、泡取出
口21dおよびドレン口21eが設けられている。そし
て循環水取入口21bと循環水排出口21cとの間に
は、バルブ23、ポンプ24、光触媒25を直列接続し
たパイプ26と、このパイプ26から分岐され、その中
間部に、常時開いている第1のバルブ27、凝集剤混入
器28および気液混合機29を直列に接続したパイプ3
0が接続されている。31は圧力計である。
【0025】光触媒24は、酸化チタンに紫外線を照射
して得たものであり、これに水を通すと反応効率が促進
するものである。なお、光触媒24は必ずしも設けなく
てもよい。凝集剤混入器28に収容された凝集剤はポリ
塩化アルミからなっており、流体中の有機物を集めて大
きくする作用をする。このためこの凝集剤を使用する
と、水中に含まれる有機物に泡がつきやすくなって大き
くなるから、水に浮きやすくなる。なお、この凝集剤混
入器28は、必ずしも設けなくてもよい。
【0026】気泡分離機21の泡取出口21dには、先
端を泡受槽32の上方に開口したパイプ33が接続され
ている。また、ドレン口21eには、バルブ34,35
を介して先端をドレンタンク36に開口したパイプ37
が接続されている。この気泡分離機21の底部近傍(循
環水排出口21cの近傍部)にはバッフル板38が設け
られている。このバッフル板38は、中央に小孔38a
を有し、外周部に円形の隙間38bを有するものであ
り、気泡分離器21内の水の成分を下方に通過させ、気
泡成分を通さないようにするものである。なお、この気
泡分離機21は、渦流を発生させる必要から、循環水取
入口21bは気泡分離機21の内壁に沿って接線方向に
向けてある。
【0027】気液混合機29は、パイプ30を通って気
泡分離機21に向かう水に、オゾンガスに空気を混合し
た気体を混合するものである。その構造は限定しない
が、たとえば水と気体を同方向に流れるように導く過程
において衝突板等に複数回衝突し、反射をするうちに両
者が混合するようにした装置等を使用することができ
る。このように気体を導入するため、その一部に、空気
源となるエアコンプレッサ39、バルブ40、圧力計4
1、乾燥機42、オゾン発生器43およびバルブ44を
順次接続したパイプ45が接続されている。
【0028】パイプ26から分岐したパイプ46には、
常時閉じている第2のバルブ47、活性炭フィルタ48
が接続されており、その先は、送水タンク49の上方に
開口させてある。送水タンク49には水位計50が設け
られ、処理済の水51の水位が低下したときには図示し
ない系路から上水を補給して、水位を一定に保つように
してある。送水タンク49の底部に設けられた水取出口
49aには中間部にポンプ52を接続したパイプ53の
一端が接続されており、その他端は洗車機3に至ってい
る。54は圧力計である。ポンプ52には、1Kg/c
2 程度で作動する圧力スイッチが内蔵されている。
【0029】このように構成されたこの装置は次のよう
に使用される。送水タンク49の水で洗車を行って排出
された水(廃水)は、排水路5からタンク1に導かれ、
ここに貯留される。この水はタンク11でごみと油分が
除去された後、気泡分離機21の水面が下がってバルブ
20が開いたとき、気泡分離機21に入る。気泡分離機
21内の水は、ポンプ24の圧力でパイプ26とこれに
接続された光触媒25、第1のバルブ27、凝集剤混入
器28を通り、気液混合機29に入る。ここで水に、オ
ゾンガスに空気が混合した気体が混入して水中の有機物
を接触酸化分解させる。
【0030】有機物が酸化分解された水と混合気体と
は、循環系路の一部をなす気泡分離機21内で渦流とし
てさらに反応促進され、同時に、渦流により気泡と結合
した汚れ成分を、比重の差で上方に移動させる。上方に
移動した気泡と汚れ成分は、気泡分離器21上部の泡取
出口21dから泡受槽32に排出される。気泡分離機2
1の底部に接続されたパイプ26と、これから分岐され
たパイプ30の内部にある水は、第2のバルブ47が常
時閉じているためパイプ46側には流れず、常時開いて
いる第1のバルブ27を通って循環する。この循環を数
回繰り返したところで第1のバルブ27を閉じ、第2の
バルブ47を開くと、ポンプ24で圧送される水は活性
炭フィルタ48を通って、送水タンク49に入る。
【0031】これを繰り返し、各部分で消費され、ある
いは蒸発して減少した分の水を補給することにより、従
来のように廃水を廃棄することなく、再利用することが
できる。なお、上記装置において、オゾン発生器43は
常時作動させる必要はなく、処理すべき廃水の量と汚れ
度合いに応じて設定した時間のみ作動させる。
【0032】次に、本発明のうち、請求項7,8に記載
された実施形態を図2によって説明する。55は使用後
の廃水を貯留するタンクであり、56はこのタンク55
に貯留された廃水(以下、単に水という)である。タン
ク55にはポンプ57が設けられており、水56をパイ
プ58に導くようになっている。パイプ58の上端は一
次処理槽59の上部に開口している。この一次処理槽5
9は、図1におけるタンク11とほぼ同様の構造によ
り、ポンプ57で移送された水からごみ等を除去するよ
うになっている。60は水面計であり、一次処理槽59
内の水61の水位を計測し、所定レベル以下となったと
きには、図示しない系路により上水を補給するためのも
のである。
【0033】一次処理槽59の底部にはパイプ62の上
端が接続されている。パイプ62の中間部分には、流量
計63と電磁弁64が直列に接続されており、下端は泡
沫分離槽65の容器66の中間部分に設けられた水取入
口66aに接続されている。流量計63はパイプ62を
通る水の流量を監視するものであり、電磁弁64は、本
装置を使用するときには常に開状態に、また使用しない
ときには閉状態にするものである。
【0034】泡沫分離槽65は、円筒状の容器66と、
その中心部に設けられた、上部から底部近傍まで延びる
筒体67とで概略構成されるものである。筒体67の上
端には中央に小孔68aを穿設した漏斗状の皿体68が
設けられており、この小孔68a内に、パイプ69の上
端が臨ませてある。パイプ69の下端は、接続口66b
を介してパイプ70の上端に接続されている。パイプ7
0の下端は貯水槽71の上部に開口している。
【0035】泡沫分離槽65の上部で、皿体68の外周
部分には泡分離板72が設けられ、筒体67の外周を上
昇する渦流のうちの泡成分(処理水中の有機成分および
懸濁物質(SS)が結合したもの)を処理水と分離し
て、接続口66cに接続されたパイプ73に導くように
なっている。パイプ73の先端は泡受槽74の上部に開
口している。泡沫分離槽65の容器66には、底部近く
にさらに二つの接続口66d、66eが上下位置に設け
られており、この接続口66d、66eには中間部分に
ポンプ(タービンポンプ)75を接続したパイプ76が
接続されている。なお、流体送入側は、図示するように
パイプ76の先端が斜め上方にむけてあり、泡沫分離槽
65内部で上方に向けた流れを発生させるようにしてあ
る。二つの接続口66d、66eに1本のパイプ76が
接続されることにより、この部分は循環系路を形成す
る。
【0036】循環系路を形成するパイプ76のポンプ7
5の前部にはオゾンガス発生器77が接続されている。
このオゾンガス発生器77は、純粋なオゾンガスに空気
を混入したものを発生し、ポンプ75の吸引力により、
パイプ76中にこの混合気体を送入する。パイプ76の
接続口66dに臨むところにはインジェクタ78が取付
けられ、空気またはオゾンガスを吹き込むようにしてあ
る。インジェクタ78を設けることにより、ポンプ75
で発生した微細な気泡にやや大きな気泡をぶつけること
により、泡沫分離槽65での分離能力が向上する。また
この部分に圧力空気を入れ、能力アップを図ってもよ
い。なお、このインジェクタ78は必ずしも設けなくて
もよい。79はパイプ76内の圧力を計測する圧力計で
ある。
【0037】貯水槽71は浄化処理された水80を貯留
し、洗車機81の使用に供するものである。このため貯
水槽71にはポンプ82と水面計83が設けられ、ポン
プ82でパイプ84に揚水するようになっている。な
お、ポンプ82は水面計83と洗車機81に設けられた
図示しない制御スイッチにより作動と停止を行うように
なっている。
【0038】このように構成されたこの実施形態のもの
は、ポンプ75を継続駆動して使用する。ポンプ75が
作動すると、パイプ76と泡沫反応槽65の内部で水と
オゾンガスが循環するので、泡沫分離槽65内で泡が発
生し、これが一時処理槽59から導入した水と接触反応
する。そして気泡成分は筒体67の内部には入らずに外
周で渦流となり上昇し、泡分離板72からパイプ73を
通って泡受槽74に入る。有機成分が除去された水は皿
体68の中央に設けられた小孔68aからパイプ69に
入り、貯水槽71に導かれる。
【0039】図示するようにパイプ76の接続口66d
に臨むところにインジェクタ78を傾斜させて取付け、
ここから空気を吹き込むようにしたものでは、泡沫分離
槽65内での分離が促進され、水の浄化効率がきわめて
高くなる。
【0040】以上説明した実施形態は、廃水の浄化して
再利用する目的を洗車について説明したが、本発明に係
る用廃水および循環水の浄化方法とその装置は、洗車設
備に限られるものではなく、公衆浴場あるいはプール
等、多量の水を使用あるいは循環するところならどのよ
うなところにも使用できる。また回路の一部をはずして
小規模のものにすれば、家庭用の浴場等にも使用するこ
とができる。さらに、気泡分離機を洗濯槽とし、これに
オゾンガスを水に混入する気液混合機とポンプの系路を
形成すれば、洗剤不要の洗濯機として使用することもで
きる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た用廃水および循環水の浄化方法とその装置であるか
ら、比較的簡単な構成で、従来は一度使用したら廃水と
して廃棄していた水、あるいは濾過器を通して使用した
洗浄効果の少ない水を、十分に浄化して再利用すること
ができることになる。したがって、限りある水資源を有
効に活用することができる。また、第1、第2のバルブ
を適宜開閉することにより、水の汚れ量に応じた循環を
行わせることができ、浄化後の水を使用するときの操作
も2個のバルブの操作のみで容易に行うことができる。
さらに循環系路中に光触媒を設けた構成のものでは、有
機成分の除去に加えて、殺菌作用も向上する。そして凝
集剤を通せば有機成分が大きくなるから、オゾンガスと
空気との混合気体との結合が促進して、気液分離器内で
の水との分離効率が高まることになる。また、図2に示
した実施形態によれば、泡沫分離槽65を用いたことと
オゾンガス発生器77をポンプ75の入口側に接続した
ことにより、図1に示したものに比し、部品点数の削減
を図って、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の回路図である。
【図2】本発明の他の実施形態の回路図である。
【符号の説明】
1 タンク 2 廃水 6 ポンプ 10 フィルタ 11 タンク 14 パイプ 19 パイプ 20 バルブ 21 気泡分離機 25 光触媒 26 パイプ 27 第1のバルブ 28 凝集剤混入器 29 気液混合機 39 エアコンプレッサ 43 オゾン発生器 45 パイプ 46 パイプ 47 第2のバルブ 49 送水タンク 53 パイプ 55 タンク 57 ポンプ 59 一次処理槽 65 泡沫分離槽 66 容器 67 筒体 70 パイプ 75 ポンプ 76 パイプ 77 オゾンガス発生器 78 インジェクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/74 ZAB C02F 1/78 1/78 B01D 35/02 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用後の水からごみ、汚れ成分を除去し
    たのち、該水にオゾンと空気との混合気体を混入して前
    記水中の有機物を接触させて酸化分解し、該有機物が酸
    化分解された水と混合気体とを循環系路の一部をなす容
    器内で渦流として反応促進をするとともに、該渦流によ
    り、比重の差で上方に移動した汚れ成分を、気泡ととも
    に容器の上方から外部に排出し、容器の底部に接続され
    た前記循環系路の一部から汚れ成分を除去した水を取り
    出すことを特徴とする用廃水および循環水の浄化方法。
  2. 【請求項2】 使用後の水を貯留するタンクと、該タン
    ク内の水を移送するポンプと、該ポンプで移送された水
    中の汚れ成分を除去するフィルタと、オゾンガス発生器
    および該オゾンガス発生器が発生したオゾンガスに空気
    を混入する空気源と、前記フィルタを通った水にオゾン
    ガスと空気との混合気体を混入する気液混合機と、上部
    と下部に接続口を有し内部に導入された流体に渦流を発
    生させる気泡分離機と、前記気液混合機と移送用のポン
    プとを中間部に接続し前記気泡分離機の上部と下部に接
    続された循環系路と、該循環系路の一部に接続された処
    理済水の取出口とを備えたことを特徴とする用廃水およ
    び循環水の浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記循環系路内に常時開弁している第1
    のバルブを接続したことを特徴とする請求項2に記載の
    用廃水および循環水の浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記循環系路の一部に接続された処理済
    水の取出口に常時閉じている第2のバルブを接続したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の用廃水および循環水の
    浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記循環系路の一部に、光触媒を介装し
    たことを特徴とする請求項2に記載の用廃水および循環
    水の浄化装置。
  6. 【請求項6】 前記循環系路の一部に、凝集剤混入器を
    介装したことを特徴とする請求項2に記載の用廃水およ
    び循環水の浄化装置。
  7. 【請求項7】 使用後の水を貯留するタンクと、該タン
    ク内の水を移送するポンプと、該ポンプで移送された水
    からごみ等を除去する一次処理槽と、容器中心部に上部
    から底部近傍まで延びる筒体を有する泡沫分離槽と、該
    泡沫分離槽の底部近くの2箇所に接続された循環系路
    と、該循環系路の一部に接続されたポンプと、該ポンプ
    の入口側に接続されたオゾンガス発生器と、前記泡沫分
    離槽の上部から泡沫分離後の水を取り出すパイプとを備
    えたことを特徴とする用廃水および循環水の浄化装置。
  8. 【請求項8】 使用後の水を貯留するタンクと、該タン
    ク内の水を移送するポンプと、該ポンプで移送された水
    からごみ等を除去する一次処理槽と、容器中心部に上部
    から底部近傍まで延びる筒体を有する泡沫分離槽と、該
    泡沫分離槽の底部近くの2箇所に接続された循環系路
    と、該循環系路の一部に接続されたポンプと、該ポンプ
    の入口側に接続されたオゾンガス発生器と、前記循環系
    路の泡沫反応槽への入口側に取付けたインジェクタと、
    前記泡沫分離槽の上部から泡沫反応後の水を取り出すパ
    イプとを備えたことを特徴とする用廃水および循環水の
    浄化装置。
JP27403496A 1996-08-28 1996-09-25 用廃水および循環水の浄化装置 Expired - Lifetime JP3752643B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27403496A JP3752643B2 (ja) 1996-08-28 1996-09-25 用廃水および循環水の浄化装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-245616 1996-08-28
JP24561696 1996-08-28
JP27403496A JP3752643B2 (ja) 1996-08-28 1996-09-25 用廃水および循環水の浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10118630A true JPH10118630A (ja) 1998-05-12
JP3752643B2 JP3752643B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=26537308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27403496A Expired - Lifetime JP3752643B2 (ja) 1996-08-28 1996-09-25 用廃水および循環水の浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3752643B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136078A (ja) * 2001-10-31 2003-05-13 Tsuneyoshi Sengoku 汚染水の浄化方法及び汚染水浄化装置
JP2004097982A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 移動式水質浄化装置
JP2012096126A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Osumo:Kk 洗車排水の処理方法およびその装置
RU2693779C1 (ru) * 2018-11-15 2019-07-04 Анатолий Александрович Стригулин Способ очистки сточных вод от нефтепродуктов и взвешенных веществ и устройство для его осуществления
CN112048344A (zh) * 2020-09-16 2020-12-08 浙江赫能环境科技有限公司 鲁奇煤气化炉粗煤气出口样气预处理系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136078A (ja) * 2001-10-31 2003-05-13 Tsuneyoshi Sengoku 汚染水の浄化方法及び汚染水浄化装置
JP2004097982A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 移動式水質浄化装置
JP2012096126A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Osumo:Kk 洗車排水の処理方法およびその装置
RU2693779C1 (ru) * 2018-11-15 2019-07-04 Анатолий Александрович Стригулин Способ очистки сточных вод от нефтепродуктов и взвешенных веществ и устройство для его осуществления
CN112048344A (zh) * 2020-09-16 2020-12-08 浙江赫能环境科技有限公司 鲁奇煤气化炉粗煤气出口样气预处理系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3752643B2 (ja) 2006-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3841116A (en) Multiple automatic washer system
US9868649B2 (en) Process and apparatus for purifying water
PL173192B1 (pl) Sposób i układ do oczyszczania ścieków z myjni samochodowej
KR101999165B1 (ko) 고도산화공정을 이용한 탈취장치
KR101769595B1 (ko) 산화폭기를 이용한 가두리 생활관의 담수처리장치
KR200399489Y1 (ko) 전처리공정을 강화한 개량 오존산화방식 오폐수처리장치
JPH10118630A (ja) 用廃水および循環水の浄化方法とその装置
KR101129407B1 (ko) 비점오염원 정화 및 여과장치
CN109052856A (zh) 卫生间生活污水再利用装置
JP2001239297A (ja) 洗浄水の回収処理リサイクルシステムおよびその運転方法
KR100882452B1 (ko) 오존접촉식 여과흡착장치를 이용한 오폐수처리장치
KR101307926B1 (ko) 오폐수처리 시스템
KR101204395B1 (ko) 하.폐수의 처리장치
KR102437141B1 (ko) 마이크로버블 고액분리장치 및 이를 이용한 악취제거 오폐수처리시스템
KR102180129B1 (ko) 축산폐수의 4무 정화공법
JPH1052686A (ja) 戸建て用排水再利用装置
JP3734478B2 (ja) 循環式浄化装置
JP2003245680A (ja) 槽内に濾過ユニットを配した汚水浄化槽
KR20200056158A (ko) 가압버블을 이용한 낙농업용 세정수 정화 장치
JP2003200182A (ja) 浄化処理装置および浄化処理方法
JPH09174072A (ja) 中水処理システム
JP4251306B2 (ja) 汚水処理浄化槽
KR20010077159A (ko) 오수 고속 정화 시스템
JP3049164U (ja) 合併式ガラス繊維強化プラスティック浄化槽
KR100227995B1 (ko) 오폐수 생분해 순간자동정화장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term