JPH1011767A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH1011767A
JPH1011767A JP15802896A JP15802896A JPH1011767A JP H1011767 A JPH1011767 A JP H1011767A JP 15802896 A JP15802896 A JP 15802896A JP 15802896 A JP15802896 A JP 15802896A JP H1011767 A JPH1011767 A JP H1011767A
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speed
moving
light beam
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JP15802896A
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Yuichi Naito
雄一 内藤
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Canon Inc
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置が傾斜して設置された場合、振動波モー
タの負荷がキャリッジの移動方向によって異なり、移動
方向によっては所望の移動速度を得ることができない。 【解決手段】 キャリッジ403と光ビームを相対的に
トラック横断方向に移動させる振動波モータ128と、
振動波モータに移動方向を指示する信号及び所定の速度
制御信号を供給してキャリッジと光ビームをトラック横
断方向の両方向にそれぞれ相対移動させるように制御す
る手段と、キャリッジと光ビームのトラック横断方向の
両方向の相対移動速度を検出する手段と、検出手段の検
出結果に基づいて速度制御信号値に対する移動速度値の
関係を移動方向ごとにメモリ上にテーブル化する手段と
を備え、キャリッジと光ビームをトラック横断方向に相
対移動させる場合は、メモリ上の移動方向に対応するテ
ーブルを参照して目的の移動速度に応じた速度制御信号
値を振動波モータに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体に光
学的に情報を記録し、または記録情報を再生する光学的
情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報を記録媒体上に記録、再生す
る情報記録装置として、光ビームを記録媒体に照射して
光学的に記録、再生する光学的情報記録再生装置が注目
されている。光学的に情報を記録、あるいは記録情報を
再生する記録媒体としては、ディスク状、カード状、テ
ープ状のものがあるが、中でもカード状の記録媒体(以
下、光カードという)は、生産性、携帯性、アクセス性
に優れ、用途も広範囲に渡っている。記録媒体への情報
の記録は、記録情報に従って変調された微小スポット状
の光ビームを情報トラック上に走査することにより、光
学的に検出可能な情報ピット列として情報が記録され
る。
【0003】また、記録媒体から情報を再生する場合
は、記録媒体に記録が行われない程度の一定パワーの光
スポットを情報トラックの情報ピット列に走査して記録
媒体からの反射光又は透過光を検出し、得られた検出信
号をもとに記録情報が再生される。このような記録媒体
への情報の記録や再生に用いられる光ヘッドは、記録媒
体に対しその情報トラック方向及びトラックを横切る方
向に相対的に移動可能に構成され、この両方向への相対
移動により光スポットを所望の情報トラックにアクセス
してその情報トラックへ走査している。
【0004】光ヘッドには光ビームを絞り込むための絞
り込み用レンズが設けられ、このレンズとしては対物レ
ンズが用いられる。対物レンズは、その光軸方向(フォ
ーカス方向)及び記録媒体の情報トラックに直交方向
(トラッキング方向)にそれぞれ独立して移動できるよ
うに光ヘッドに保持されている。このような対物レンズ
の保持は、一般に弾性部材を介して行われ、対物レンズ
のフォーカス、トラッキング方向の移動は、磁気的相互
作用を利用したアクチュエータによって駆動するのが一
般的である。
【0005】図13は追記型光カードの模式的平面図で
ある。光カード1000の情報記録面には多数本の情報
トラック1001がL−F方向に平行に配列されてい
る。また、光カード1000の情報記録面には情報トラ
ック1001へのアクセスの基準位置となるホームポジ
ション1002が設けられている。情報トラック100
1はホームポジション1002に近い方から順に100
1−1,1001−2,1001−3…というように配
列されている。
【0006】また、図14に示すように、これらの各情
報トラック1001に隣接してトラッキングトラックが
1003−1,1003−2,1003−3…というよ
うに配列されている。これらのトラッキングトラック
は、情報記録再生時の光スポット走査の際に光スポット
が目的の情報トラックから逸脱しないように制御するオ
ートトラッキング(以下、ATと略す)のためのガイド
として用いられる。
【0007】このようなAT制御は、光ヘッドにおいて
光スポットの情報トラックからのズレ(AT誤差)を検
出し、この検出情報を対物レンズをトラッキング方向に
対して駆動するトラッキングアクチュエータに負帰還さ
せるサーボ制御回路によって行われる。つまり、光ヘッ
ド本体に対して対物レンズをトラッキング方向(D方
向)に移動させることで、光スポットが目的の情報トラ
ックから逸脱しないように制御される。
【0008】また、情報記録再生時において、光スポッ
トを情報トラックに走査する際、光ビームを光カード面
上に適当な大きさのスポット状とする(合焦)ために、
対物レンズに対するオートフォーカス(以下、AFと略
す)制御が行われる。このようなAF制御は、光ヘッド
において、光スポットの合焦状態からのズレ(AF誤
差)が検出され、この検出信号が対物レンズを光軸方向
に沿って移動させるフォーカスアクチュエータに負帰還
され、光ヘッド本体に対して対物レンズをフォーカス方
向に移動させることで、光スポットが光カード面(記録
層)上に合焦するように制御される。
【0009】ここで、図14において、S1,S2,S
3は光カード1000の情報トラック上に照射された光
スポットを示している。そのうち、トラッキングトラッ
ク1003−2,1003−3に一部がかかったS1と
S3の光スポットを使用してAT制御が行われる。ま
た、S2の光スポットを使用してAF制御、記録時の情
報ピットの形成、及び再生時の情報ピットの読み出しが
行われる。これらの光スポットは1つまたは複数の光源
を用いて光カード1000上に照射される。単一光源の
場合は、光源と対物レンズの間に設けられた回折格子の
干渉作用を利用して光スポットS2の両側に等間隔で光
スポットS1,S3が形成される。
【0010】ところで、光源(半導体レーザ)から照射
された光ビームを光カード1000の情報トラックに走
査したり、光ビームを光カード1000の所望の情報ト
ラックにアクセスする方式としては、例えば、光カード
1000をトラック方向には固定で、トラックを横切る
方向に移動可能な台(キャリッジ)に載置した状態で光
ヘッドをボイスコイルモータの駆動によってトラック方
向に往復移動させることにより、光ヘッドの光ビームを
情報トラックに走査し、また、キャリッジを振動波駆動
装置を用いてトラック横断方向に移動させることによ
り、光ヘッドの光ビームを目的のトラックに移動させて
いる。
【0011】このような構成の情報記録再生装置におい
て、キャリッジをトラック横断方向に移動させるのは、
第1に光ビームを目的のトラックにアクセスするためで
あるが、従来はアクセス時にAT制御をオフした状態で
高速でアクセスしている。第2には、光カードがキャリ
ッジに正しく搭載されていないときなど、光カード上の
トラックと装置のトラック方向走査系との平行度にずれ
(以下、スキューという)があるような場合、AT制御
をオンの状態で光ビームをトラック方向に走査すると、
対物レンズは光ヘッド本体に対して偏位するように駆動
制御されるが、対物レンズの光ヘッド本体に対する偏位
量にも限界がある。そこで、光ビームの走査中に対物レ
ンズが可動範囲の限界に達した場合、キャリッジをトラ
ック横断方向に移動させることによって、対物レンズを
光ヘッドに対して可動範囲内に移動させ、スキューに対
する補正を行っている。
【0012】次に、キャリッジのトラック横断方向への
駆動に用いられる振動波駆動装置の構成及び駆動原理に
ついて簡単に説明する。まず、振動減衰性の低い金属か
らなる弾性体、例えば長楕円形状に形成された弾性体の
片面側に圧電素子を接着剤等により接着固定したものを
振動子とし、この振動子にリング状の回転子を加圧手段
を介して加圧接触させる。
【0013】一方、圧電素子は、互いに1/4(波長)
の奇数倍の間隔を有するA,B2相の圧電素子群を有
し、各群内にはλ/2の間隔を有して厚み方向における
分極処理方向が異なる圧電素子が形成されている。そし
て、このA,B2相の圧電素子群に90°の位相差を有
する交流電圧等の周波電圧を印加することにより、A,
B2相の圧電素子群により夫々定在波を励振し、その合
成により、弾性体の表面粒子に円周方向に進行する進行
波を形成し、回転子に対する摩擦駆動によって回転子を
回転運動させる。
【0014】図15は光カードに情報を記録再生する光
カード記録再生装置の例を示した構成図である。図中2
00は情報記録媒体であるところの光カード、201は
光カード200を載置するためのキャリッジである。キ
ャリッジ201は振動波モータ202の駆動によって情
報トラック横断方向に移動できるように構成されてい
る。振動波モータ202は振動波モータ制御回路207
によって制御され、その制御動作によって光ビームに対
し情報トラックを情報トラック横断方向に移動させるこ
とで、目標の情報トラックにトラッキングしたり、スキ
ュー角のある光カードに対してトラッキングが外れない
ようにしている。
【0015】203は光源の半導体レーザや光電変換素
子などが一体化された光ヘッド、204は光ヘッド20
3上で光ビームを集光し、光カード200に照射する対
物レンズ、205は光ヘッド203から出力される情報
トラック横断信号をコンパレートし、MPU206に入
力するコンパレータ、206は装置の各部を制御するM
PU、208は光ヘッド203から出力される対物レン
ズ204の光ヘッド203の中心位置からのずれ量をM
PU206に出力するレンズ位置検出回路、209は振
動波モータ制御回路207への電圧出力とキャリッジ2
01の移動速度を記憶する記憶装置である。
【0016】ここで、光ヘッド203の出力する光ビー
ムが光カード200上のある情報トラック上にあるとし
て、この光ビームを今度は別の情報トラックへ移動させ
る、いわゆるシーク制御について説明する。まず、目標
の情報トラックが光ヘッド203内の対物レンズ204
の可動範囲外である場合、MPU206から振動波モー
タ制御回路207に振動波モータ202を駆動するよう
命令が発行される。振動波モータ制御回路207はMP
U206内に予め設定してある駆動周波数及び振幅をも
った駆動電圧を振動波モータ202に出力し、光カード
200を載置したキャリッジ201を駆動する。
【0017】それにより、対物レンズ204から出力さ
れる光ビームに対し、光カード200の情報トラックは
情報トラック横断方向に相対的に移動し、光ビームが情
報トラックを横断するごとに光ヘッド203はコンパレ
ータ205を通じてMPU206に情報トラック横断信
号を出力する。MPU206はコンパレータ205から
の入力パルス数が目標値に達すると、今度は振動波モー
タ制御回路207に、振動波モータ202の駆動を停止
するように命令を出力する。そこで、振動波モータ制御
回路207が駆動電圧の出力を停止することによってキ
ャリッジ201が停止し、目標の情報トラックに光ビー
ムを移動させることができる。
【0018】次に、キャリッジ201の相対微小移動に
ついて説明する。光カード200が図16のようなスキ
ュー角θをもっている場合、光ヘッド203がオートト
ラッキング状態で情報トラックを走査中に対物レンズ2
04が光ヘッド203に対し中心から左右いずれかの可
動範囲の限界まで移動したとする。このとき、MPU2
06には光ヘッド203から対物レンズ204の現在位
置がレンズ位置検出回路208を通じて入力されている
ので、この信号から可動範囲限界であると判断し、MP
U206は振動波モータ制御回路207に、あらかじめ
設定されているシーク制御の際よりもキャリッジ201
の移動速度を遅くするような駆動周波数および振幅をも
った駆動電圧を振動波モータ202に出力し、対物レン
ズ204が光ヘッド203の中心に位置するようにキャ
リッジ201を移動させるよう命令する。
【0019】光カード200の情報トラックが移動を開
始すると、対物レンズ204はオートトラッキング状態
であるから、同じ方向へ移動を開始する。そこで、MP
U206にはレンズ位置検出回路208を通じて対物レ
ンズ204の位置が入力されているので、対物レンズ2
04が光ヘッド203の中心位置に移動したときに、振
動波モータ制御回路207に振動波モータ202に対し
て駆動電圧の出力を停止するように命令する。このよう
にして情報トラックへの光ビームの移動及び光ビームと
情報トラックの位置関係の補正を行っている。
【0020】但し、何らかの外的原因により駆動周波数
対速度の関係に変化が生じたときのために、光カード2
00がローディングされた後で、光ヘッド203が光カ
ード200に情報を記録、または光カード200から情
報を再生する以前に、オートフォーカスをかけた状態
で、キャリッジ201を振動波モータ202により情報
トラック横断方向へ移動させ、キャリッジ201の移動
速度を光ヘッド203から出力される情報トラック横断
信号より検出している。そして、このときの振動波モー
タ202の振動波モータ制御回路207へ出力した電圧
と、キャリッジ201の移動速度を記憶装置209に記
憶させ、この一連の動作をある範囲内で駆動周波数を増
加または減少させて行った後、今度は光カード200に
情報を記録または光カード200より情報の再生を行う
場合、記憶装置209のデータを参照して、振動波モー
タ制御回路207へ送る電圧の補正を行っている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、振動波モー
タの駆動周波数とキャリッジ速度との関係は機差、温湿
度等の環境条件、経時変化により一定ではないため、一
定の駆動周波数、一定の振動波モータ駆動電圧で駆動さ
せても同じ速度が得られない。通常、光学的情報記録再
生装置において、AT制御がオンであるトラッキング状
態にて光カードを載置したキャリッジをトラックと直交
方向に移動させる様な微小送りの場合、例えばキャリッ
ジの移動速度が大きくなり、キャリッジ移動時のATエ
ラーが許容値以上に大きくなると、光ビームがトラック
に対しズレるため、記録再生が出来なくなり、更にはト
ラックはずれが発生する。逆に、キャリッジの移動速度
が小さすぎると、単位時間当たりの移動量が小さくな
り、必要な移動量を得ることができない。
【0022】ここで、図17に振動波モータの駆動周波
数と速度の関係を示している。状態A,B,Cは機差、
環境条件、経時変化などの状態の違いによる速度曲線を
示している。状態Aでは駆動周波数f0 で速度はV0A
あるが、状態Bでは駆動周波数f0 で速度はV0Bとな
り、同じ駆動周波数であっても速度は変化してしまう。
また、図18はキャリッジがトラック横断方向に移動し
た場合のキャリッジの位置変化、ATエラー信号、キャ
リッジ速度などを示している。図18の状態A,Bはそ
れぞれ図17の状態A,Bに対応している。ここで、振
動波モータが状態Aである場合は、図18(a)のよう
にキャリッジは時刻t1 で移動を開始し、時刻t4 でn
1 の位置で停止する。
【0023】ところが、環境変化などで振動波モータが
状態Bに変化すると、前述のように振動波モータの特性
が変化するので、同じ駆動周波数で振動波モータを駆動
すると、図18(e)のように速度が早くなり、図18
(a)のようにn2 の位置で停止する。このとき、キャ
リッジの移動速度が早くなり、大きな速度から減速する
ために、図18(d)のようにATエラー信号が大きく
なってしまい、光ビームのトラックに対する偏位が大き
くなって、正常な記録、再生ができない事態を生じる。
【0024】また、シーク動作時においては、キャリッ
ジ微小送り動作に比較してより高速動作が必要となるた
め、図18の状態Aにおいては駆動周波数f1 で駆動
し、所望のキャリッジ速度v1Aを得ることが出来る。し
かし、一点鎖線で示す状態Cの如く、駆動周波数対キャ
リッジ速度との関係が変化すると、駆動周波数f1 では
キャリッジ速度はv1Cしか得られないため、所望の速度
を得ることができず、シーク動作に要する時間が大きく
なってしまう。一方、振動波モータ制御回路への出力
と、キャリッジ移動速度の関係の測定は、光カードを光
学的情報記録再生装置のキャリッジへローディングした
後でないと実行できず、光カードが光学的情報記録再生
装置内にない場合には、振動波モータ制御回路への出力
電圧の補正ができない。
【0025】そこで、本願出願人は、このような課題を
解決した光学的情報記録再生装置を特開平7−2878
51号公報で公開している。この装置においては、電源
投入直後、光カード待機中、記録再生前あるいは記録動
作停止中に所定の駆動電圧と駆動周波数あるいは複数の
駆動周波数で振動波モータを駆動し、キャリッジの微小
送りやシーク動作を行う。そして、その時の対物レンズ
位置検出回路の出力の変化率あるいはトラック横断信号
の周期からキャリッジの移動速度を検出して、駆動周波
数fと移動速度vとの関係を求め、その関係に基づいて
目標速度に対応する駆動周波数を得るというものであ
る。
【0026】しかしながら、このような光学的情報記録
再生装置では、キャリッジの移動方向が重力の垂直方向
に対して傾きを持つように装置が設置されたり、重力と
水平方向となるように装置が設定(縦置き)されたりし
た場合、振動波モータの負荷がキャリッジの移動方向に
よって異なってしまう。振動波モータは負荷が変化する
と移動速度も変化するため、f−V特性を測定した方向
については問題はないが、反対方向については、f−V
特性から所望の速度に対する駆動周波数を求めても、負
荷の変化によって所望の速度を得ることは困難であっ
た。そのため、キャリッジの微小送りの場合は、やはり
キャリッジの移動速度が早くなり、ATエラー信号が許
容値よりも大きくなると、正常な記録再生ができない事
態が生じたり、シーク動作時においても、やはりシーク
動作に要する時間が大きくなるなどの問題があった。
【0027】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
み、装置の設置状態に関係なく所望の移動速度が得ら
れ、動作を安定化することを可能とした光学的情報記録
再生装置を提供することを目的としたものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、情報記
録媒体の情報トラック上に光ビームを走査して情報を記
録し、あるいは記録情報を再生する光学的情報記録再生
装置において、前記記録媒体を載置するキャリッジと、
光ビームを照射する光ヘッド部のうち少なくとも一方を
駆動してキャリッジと光ビームを相対的にトラック横断
方向に移動させる駆動手段と、前記駆動手段に移動方向
を指示する信号及び所定の速度制御信号を供給して前記
キャリッジと光ビームをトラック横断方向の両方向にそ
れぞれ相対移動させるように制御する手段と、前記制御
手段による駆動手段の駆動時にキャリッジと光ビームの
トラック横断方向の両方向の相対移動速度を検出する手
段と、前記検出手段の検出結果に基づいて速度制御信号
値に対する移動速度値の関係を移動方向ごとにメモリ上
にテーブル化する手段とを備え、前記キャリッジと光ビ
ームをトラック横断方向に相対移動させる場合は、前記
メモリ上の移動方向に対応するテーブルを参照して、目
的の移動速度に応じた速度制御信号値を前記駆動手段に
供給することを特徴とする光学的情報記録再生装置によ
って達成される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。始めに、本発明の光
学的情報記録再生装置に用いられる光学系の構成例を図
3に基づいて説明する。図3において、301は可動光
学ヘッドであり、光カード9cの長手方向に形成された
トラックに沿って図中X方向に往復移動し、固定光学系
304からの光ビームを光カード9c上に照射する。可
動光学ヘッド301には、光束を集光させるための対物
レンズ129、対物レンズ129に向けて固定光学系3
04からの光ビームを反射させる反射ミラー303が設
けられている。この対物レンズ129は、不図示のAF
用ムービングコイルと不図示のAT用ムービングコイル
を介して可動光学ヘッド301の本体に取付けられ、A
F用ムービングコイルを駆動することによって対物レン
ズ129を光軸方向に沿って移動させ、集光した光束を
光カード9c上にATスポット310a,310c及び
AFスポット310bとして形成する。また、AT用ム
ービングコイルを駆動することによって、対物レンズ1
29を可動光学ヘッド301の本体に対し、光カード9
cのトラックを横切る方向に移動させる。
【0030】固定光学系304は、情報の記録、再生の
ための光束の発光および反射光の検出を行う光学系であ
り、可動光学ヘッド301と分離して配置されている。
この固定光学系304内には、発光源の半導体レーザ3
05、コリメータレンズ306、光ビーム整形プリズム
307、回折格子308、ビームスプリッタ302およ
び非点収差集光レンズ309等の光学系、非点収差集光
レンズ309を通過したビームスプリッタ302からの
光カード9cで反射したスポット310a,310b,
310cが結像されるAT光検出器101a,101
c,AF光検出器101bが設けられている。
【0031】図1は本発明の光学的情報記録再生装置の
一実施形態によるAF制御系、AT制御系、レンズ位置
検出回路、キャリッジ駆動回路からなる制御系を示した
ブロック図である。図1において、固定光学系304に
設けられているAF光検出器101bは、半導体レーザ
305から発光された光ビームが光カード9cにて反射
された光ビームのうち、センター光であるAFスポット
を検出する4分割検出器であり、対角線上の各センサ出
力を加算した出力a,bが差動増幅器103に入力され
ている。差動増幅器103の出力であるAFエラー信号
gは、位相補償器104に入力されるとともに、コンパ
レータ118に入力されている。また、コンパレータ1
18でAFエラー信号gをコンパレートした信号はMP
U120に入力され、位相補償器104の出力は切換S
W105のW端子に入力されている。切換SW105は
MPU120からの切換信号によりW端子又はX端子を
選択し、X端子には一定電圧が入力されている。切換S
W105で選択された信号はAFコイルドライバー10
6を経てAFアクチュエータのAFコイル107を駆動
するように構成されている。
【0032】AT検出器101a,101cは半導体レ
ーザ305から発光された光ビームの光カード9cにて
反射された光ビームのうち、サイド光であるATスポッ
トを検出する検出器であり、その出力c,dは差動増幅
器108に入力されている。差動増幅器108の出力で
あるATエラー信号hは位相補償器109に入力される
と共に、コンパレータ117を介してコンパレートした
信号がMPU120に入力されている。位相補償器10
9の出力は切換SW110のY端子に入力されている。
【0033】一方、可動光学ヘッド301に設けられた
不図示の発光ダイオードの光が対物レンズ129の鏡筒
側面に設けられた反射板で反射し、1対の位置センサ1
02a,102bに入力されている。位置センサ102
a,102bの出力信号e,fはレンズ位置検出回路4
08の差動増幅器112に入力され、差動増幅器112
の出力であるレンズ位置信号iが差動増幅器113の一
方の入力端及びA/Dコンバータ116に入力され、ま
たこのA/Dコンバータ116の出力がMPU120に
入力されている。なお、差動増幅器112とA/Dコン
バータ116で構成されるレンズ位置検出回路408と
MPU120とで対物レンズ129の移動速度の検出を
行なう対物レンズ移動速度検知回路が構成されている。
【0034】また、差動増幅器113の他方の入力端は
D/Aコンバータ119を介してMPU120に接続さ
れている。差動増幅器113の出力は位相補償器114
に入力され、位相補償器114の出力が切換SW110
のZ端子に入力されている。切換SW110はMPU1
20からの切換信号によりトラッキングサーボ状態(Y
端子側)と、レンズ位置サーボ状態(Z端子側)のいず
れかを選択するものである。切換SW110の出力はA
Tコイルドライバー111で電力増幅され、その出力に
よってATアクチュエータのATコイル115を駆動し
て、対物レンズ129をトラックと直角方向に移動させ
るように構成されている。
【0035】406は振動波モータ128の駆動回路で
あるキャリッジ駆動回路、128はリング状に形成され
た弾性体の片面側に圧電素子を接合した振動子に、この
振動子と同形状の回転子を加圧手段を介して加圧接触さ
せた振動波モータである。キャリッジ駆動回路406の
各部の信号を図2に示している。D/Aコンバータ12
1の入力はMPU120に接続されており、MPU12
0からのデジタル値を受けてアナログ電圧を出力する。
D/Aコンバータ121の出力は電圧周波数変換器(V
CO)122の電圧/周波数変換によって図2の駆動周
波数信号fdに変換され、パルス幅設定回路123に出
力される。パルス幅設定回路123ではMPU120か
ら入力されたパルス幅データとクロック回路124から
入力されたクロックから任意のパルス幅に調整された信
号fwを作成し、リングカウンタ125に出力する。リ
ングカウンタ125では信号fwを図2のようにC,
D,E,Fの4つの相に分け、各相出力A,Ax,B,
Bxとして切替SW126に出力する。切替SW126
にはMPU120からON/OFF信号L及び前、後進
信号kが入力されている。
【0036】ON/OFF信号Lは振動波モータ128
の駆動/停止命令信号であり、前、後進信号kはキャリ
ッジの駆動方向を切換えるために振動波モータ128に
形成する進行波の向きを命令する信号である。切替SW
126ではこれらの信号を受け、振動波モータ128を
命令された駆動方向に駆動するように各相出力A,A
x,B,Bx信号を選択し、駆動相出力としてC,D,
E,F信号をドライブ回路127に入力する。ドライブ
回路127では振動波モータ128を駆動出来るように
電力増幅し、振動波モータ128に図2のような駆動信
号G,Hを出力する。ここで、パルス幅設定回路123
にて設定されたパルス幅に対応して振動波モータ駆動信
号G,Hの駆動電圧振幅が変化し、これに応じて振動波
モータ128によって駆動されるキャリッジの移動速度
が変化する。例えば、パルス幅を徐々に減少させると、
それに対応して駆動電圧振幅が減少し、キャリッジの速
度は徐々に遅くなる。
【0037】図4は図1の制御系と図3の光学ヘッド系
を含んだ光学的情報記録再生装置の全体構成を示した図
である。この図を用いて概要の説明を行なう。まず、光
カードが装置内に挿入されると、不図示のセンサで検知
され、MPU120がモータ駆動回路401を介してロ
ーディングモータ402を駆動する。これにより、光カ
ード9cは装置内に導入され、キャリッジ403に装着
される。次に、MPU120から指令を受けたレーザ駆
動回路404にて半導体レーザ305が駆動され、その
光束は可動光学ヘッド301に入射し、対物レンズ12
9でキャリッジ403上の光カード9cに集光される。
この場合、AT/AF制御回路405ではMPU120
の指令により可動光学ヘッド301上のAFコイル10
7を制御して光カード9cの記録再生面に光ビームが焦
点を結ぶようにAF引込み及びオートフォーカシングを
行なう。
【0038】AF引込みの詳細を図1に基づいて説明す
る。AFの引込みに際しては、光カード9cにて反射さ
れた光ビームのうちセンター光であるAFスポットを光
検出器101bで検出し、センサ出力a,bの差信号で
あるAFエラー信号gをコンパレータ118を経由して
MPU120でモニタする。このAF引込み開始時に
は、MPU120から切換SW105に切換信号を与え
てX端子側に切換え、AF引込みモードにし、AFコイ
ル107には一定電流を供給して対物レンズ129を媒
体面と垂直方向に移動させる。そして、MPU120で
コンパレータ118の出力を検知し、このコンパレータ
118はAF合焦点で信号を出力するようになっている
ので、このタイミングでMPU120から切換SW10
5に切換信号を送出し、W端子側に切換えてAFサーボ
モードにする。以上でオートフォーカシング状態とな
る。なお、以上のAF引込みは光スポットがトラック上
にある時に行なう。
【0039】次に、AT/AF制御回路405ではMP
U120の指令により可動光学ヘッド301上のATコ
イル115を制御して光カード9c上のトラックにトラ
ッキングするようにAT引込み及びオートトラッキング
を行なう。AT引込みの詳細を図1に基づいて説明す
る。AT引込み開始時はMPU120から切換SW11
0に切換信号を与えてZ端子側に切換え、AT引込みモ
ードにしておく。この状態で、差動増幅器112の出力
であるレンズ位置信号iと、MPU120から指令され
たD/Aコンバータ119の出力を差動増幅器113で
差動増幅した信号により位相補償器114、ATコイル
ドライバー111、ATコイル115を経由してレンズ
位置サーボを形成し、D/Aコンバータ119の出力を
徐々に変化させることにより、対物レンズ129を光カ
ード9c上のトラックに対して直角方向(トラックを横
断する方向)にゆっくりと移動させる。一方、差動増幅
器108の出力であるATエラー信号hをコンパレータ
117を経由してMPU120でモニタし、ONトラッ
クした時点でMPU120から切換SW110に切換信
号を送り、Y端子側に切換えてATサーボモードにす
る。以上でオートトラッキング(AT)状態となる。
【0040】次に、キャリッジ駆動回路406のD/A
コンバータ121に駆動周波数値をMPU120から与
え、振動波モータ128を駆動する。この駆動により振
動波モータ128の回転子が振動子の進行波により摩擦
駆動されて回転運動を行い、不図示の機構により直線運
動に変換してキャリッジ403を移動させる。キャリッ
ジ403のL方向(紙面垂直上方向)への移動、即ち光
カード9cがそのトラックを横切るL方向に移動する
と、AT状態であるため、対物レンズ129はこれを追
尾するように移動する。そこで、このときに詳しく後述
するように対物レンズ129の移動速度をレンズ位置検
出回路408とMPU120にて構成した対物レンズ移
動速度検知回路にて測定する。この測定は駆動周波数を
変えて何点か測定し、この測定結果に基づいてL方向へ
の移動に対して所望の速度でキャリッジを駆動するため
の駆動周波数を得るようにする。
【0041】L方向への移動に対する駆動周波数の測定
を終了すると、R方向(図4の紙面垂直下方向)への移
動に対する駆動周波数の測定を前述のL方向と同様に行
う。以上の測定は光ビームの走査を停止している時に行
なう。次いで、光ビームを情報トラックに走査するので
あるが、以上の測定及び駆動するための駆動周波数を得
る作業は光ビームの第1回目の走査以前に行なう。適切
な駆動周波数を得られる以前に光ビームの走査を行なう
とスキューがあった場合、不適切な速度でキャリッジ移
動を行ない、ATエラーの増大もしくはATはずれの原
因となりうる。即ち、使用直前における駆動周波数とキ
ャリッジの移動速度の関係が移動方向毎に一義的に決め
られるので、使用時にスキューがあってもキャリッジを
最適な速度で駆動できる周波数制御が実現できる。
【0042】次に、マグネット409とボイスコイル4
10とで構成した磁気回路のボイスコイルモータにMP
U120から指令を受けたヘッド駆動回路411の出力
を入力し、可動光学ヘッド301の走査、つまり光ビー
ムの走査を行なう。走査の間に記録を行う場合には、レ
ーザ駆動回路404から変調信号を半導体レーザ305
に与え、高パワーの光ビームで光カード9c上に書き込
み、読みとりの場合にはA,F光検出器101bの出力
信号を再生回路412に入力し、光カード9c上に書き
込まれた情報を再生し、MPU120に出力する。可動
光学ヘッド301の走査の間には、対物レンズ129を
可動光学ヘッド301に対して所定の範囲内の位置に保
つために、レンズ位置検出回路408の出力が所定範囲
を超えると、振動波モータ128を駆動する。この時、
MPU120はレンズ位置検出回路408の出力から移
動方向を検出し、移動速度を与える駆動周波数は移動方
向において先の測定結果により得られた値を用いる。
【0043】ここで、キャリッジ403の移動速度、即
ち、対物レンズ129の移動速度の測定方法について図
5及び図6を用いて説明する。図5はある一定の駆動周
波数f1 、一定の駆動電圧振幅でキャリッジ403をL
方向及びR方向に振動波モータ128で駆動した時のト
ラッキングオン状態での対物レンズ位置検出回路408
の出力信号である。図5において、時刻t0 にて対物レ
ンズ位置x0 の時にキャリッジはL方向への移動を開始
し、一定速度になる時刻t1 以降の時刻t2 にてレンズ
位置検出回路408にてx2 を測定する。次に時刻t3
においてx3 を測定する。以上の測定からキャリッジの
L方向への移動速度v1 は、 v1 =(x3 −x2 )/(t3 −t2 ) として求められる。以上の計算はレンズ位置検出回路4
08から受けた位置データを用いてMPU120が実行
する。そして、時刻t4 から駆動電圧振幅を徐々に小さ
くしてゆっくりと停止させる。これは、測定後もトラッ
キングをはずさないようにするためである。
【0044】次に、今度は振動波モータ128への駆動
周波数をf2 及f3 して、同様にキャリッジ403の移
動速度を検出し、キャリッジ403のL方向の移動に対
する速度v2 及びv3 を得るようにする。続いて、L方
向の移動に対する速度の測定を終了すると、キャリッジ
403のR方向への移動に対して、駆動周波数f1 ,f
2 及びf3 において同様のキャリッジ403の移動速度
の検出を行ない、R方向への移動に対する速度V6 ,V
5 ,V4 を得るようにする。
【0045】図6は以上の様にして得られた駆動周波数
fとキャリッジの移動速度vとの関係を示した図(f−
v図)である。MPU120は図6のように駆動周波数
に対する移動速度の関係を移動方向ごとにメモリ上にテ
ーブル化する。そして、通常の動作時においては、図6
のテーブルの移動方向に応じたテーブルを参照し、目的
の移動速度に応じた駆動周波数を求めて、得られた駆動
周波数を速度制御信号として振動波モータ128に供給
する。即ち、キャリッジの移動速度をv4 に設定したい
場合には、図6の様に測定値から補間したf−v図上か
らL方向への移動に対しては駆動周波数をf4 として、
R方向への移動に対しては駆動周波数をf3 として求め
ることができる。以上の様にして得られた駆動周波数を
用いることにより、キャリッジ403の移動方向に拘わ
らず、キャリッジ403を所望の速度で移動させること
ができる。
【0046】ここで、本実施形態では、AF引込みを光
カード9c上のトラックのある領域で行なっているた
め、AF引込み後その光ビーム位置でAT引込みを行な
っているが、AF引込みは光カード上のトラックの無い
領域で行なっても良い。この場合には、AF引込み後、
キャリッジをトラックのある領域に移動させる必要があ
る。その場合、振動波モータでキャリッジを移動させる
時の駆動周波数は、あらかじめ設定した周波数とする。
この時、キャリッジの移動時にはATオフの状態である
ので、移動速度の範囲は広くてもさしつかえない。
【0047】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図7は本実施形態の要部の構成を示したブロッ
ク図である。図7では第1の実施形態と同一部分は同一
符号を付している。図7において、1は光源の半導体レ
ーザから光カードに照射されたトラッキング制御用の2
つの光スポットの反射光をそれぞれ検出するための光検
出器である。この光検出器1は、図3に示す固定光学系
304に設けられている。トラッキング制御用の2つの
光スポットは、前述の実施形態と同様に、例えば半導体
レーザの光ビームをメインビームと2つのサイドビーム
に3分割して生成されるものであり、このうちの2つの
サイドビームがトラッキング制御用として光カードの情
報トラックの両側に設けられた2本のトラッキングトラ
ックに照射される。
【0048】光検出器1は2つの光スポットに対応して
検出片1aと1bからなっており、トラッキングトラッ
クから反射された2つの光スポットの反射光はそれぞれ
検出片1a,1bで検出される。検出片1a,1bの検
出信号は差動増幅器2で差動増幅され、情報トラック横
断信号として出力される。情報トラック横断信号はオー
トフォーカスの状態で情報トラックが横断方向のどちら
かに移動をした場合、メインビームが情報トラックを1
本通過するごとに信号が出力され、この信号をコンパレ
ータ3で所定のスライスレベルで2値化し、キャリッジ
移動速度検出回路5に入力している。このときの情報ト
ラック横断信号と2値化信号を図8に示している。この
場合、振動波モータ128の振動子に励起される進行波
は双方向に進行するので、当然キャリッジ403の移動
方向は情報トラック横断方向に2方向となり、これをL
方向、R方向の信号として図8(a),(b)にそれぞ
れ示している。
【0049】また、MPU120は装置の各部を制御す
るためのマイクロプロセッサ回路である。5はコンパレ
ータ3の信号からキャリッジの移動速度を検出するキャ
リッジ移動速度検出回路、121はMPU120からV
CO122に出力する信号をデジタル信号からアナログ
信号に変換するD/Aコンバータ、122はD/Aコン
バータ121からの出力電圧に応じた周波数のパルス信
号を出力するVCO、127は振動波モータへの信号の
ON/OFFを行ったり、VCO122からのパルス信
号を分周して位相の90度ずれた信号を生成し、その信
号を組み合わせて振動波モータの回転方向を決定し、さ
らに適度な電圧に昇圧して振動波モータ128に送るた
めのドライブ回路、128は光カードを載置したキャリ
ッジを情報トラック横断方向へ移動させるための振動波
モータである。なお、その他の構成は第1の実施形態と
同じである。
【0050】次に、本実施形態の動作について説明す
る。まず、光カードが外部より装置内にキャリッジにロ
ーディングされた後、不図示の光ヘッドから光ビームを
光カードの情報トラック上に照射し、オートフォーカス
をかけた状態にしておく。その後、MPU120はキャ
リッジを目標速度で駆動させるために、L方向及びR方
向に対してキャリッジ移動速度の測定を行う。まず、M
PU120はキャリッジがL方向に移動するようにドラ
イブ回路の2相の駆動電圧の位相を切換え、D/Aコン
バータ121を通じてVCO122に対してあらかじめ
設定してある周波数f1 のパルス信号に相当する電圧信
号を出力する。
【0051】VCO122から出力されたパルス信号
は、ドライブ回路127を通じて振動波モータ128に
2相の駆動電圧となって出力される。そこで、振動波モ
ータ128が駆動を開始すると、光ビームに対して光カ
ード上の情報トラックは移動を開始するので、光検出器
1a,1bは情報トラック横断信号を出力する。この信
号はコンパレータ3を介してキャリッジ移動速度検出回
路5に入力される。ここで、メインビームが情報トラッ
クを1本通過するごとに図8のようなパルス信号がキャ
リッジ移動速度検出回路5に入力されるので、キャリッ
ジ移動速度検出回路5はそのパルスの立ち上がりのエッ
ジの間隔で光カードの1トラックの幅を割った値を計算
する。即ち、駆動周波数f1 に対するキャリッジの移動
速度V1 を算出し、それをMPU120に出力する。
【0052】続いて、駆動周波数f2 及びf3 において
も同様にキャリッジの移動速度の測定を行ない、L方向
の駆動周波数f2 、f3 に対する移動速度V2 及びV3
を得るようにする。L方向への移動速度の測定を終了す
ると、R方向への移動に対しても、同様に駆動周波数f
1 ,f2 及びf3 に対して移動速度V6 ,V5 ,V4
得るようにする。このような動作によって図6に示した
ように駆動周波数fとキャリッジ移動速度Vとの関係
(f−V図)を得ることができる。MPU120は第1
の実施形態と同様に駆動周波数に対する速度の関係をL
方向とR方向の移動方向ごとにメモリ上にテーブル化し
ておく。
【0053】通常の動作時においては、MPU120は
先の説明と同様にキャリッジの移動速度を例えばV4
設定したい場合は、図6の測定値から補間したf−V図
上からL方向への移動に対しては駆動周波数をf4 とし
て、R方向への移動に対しては駆動周波数をf3 として
求め、得られた駆動周波数を振動波モータ128に供給
する。以上の様にしてそれぞれの移動方向に対して得ら
れた駆動周波数を用いることにより、移動方向に拘わら
ずキャリッジ移動速度を所望の速度にすることができ
る。
【0054】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図9は本実施形態の要部の構成を示したブロッ
ク図である。図9では図7と同一部分は同一符号を付し
ている。図9において、MPU120は装置の各部を制
御するためのマイクロプロセッサ回路、121はMPU
120からVCO122に出力する信号をデジタル信号
からアナログ信号に変換するD/Aコンバータである。
VCO122はD/Aコンバータ121からの出力電圧
に応じた周波数のパルス信号を出力する。127は振動
波モータ128への信号のON/OFFを行ったり、V
CO122からのパルス信号を分周して位相の90度ず
れた信号を生成し、その信号を組み合わせて振動波モー
タ128の回転方向を決定し、更に適度な電圧に昇圧し
て振動波モータ128に送るためのドライブ回路であ
る。キャリッジ403は、振動波モータ128の駆動に
よって情報トラック横断方向へ移動する。光カードは挿
入口12から装置内に挿入され、キャリッジ403上に
載置される。
【0055】また、本実施形態では、キャリッジ403
の一側にL字状形状の遮光板11が固着され、キャリッ
ジ403の移動に伴ってトラック横断方向に移動するよ
うに構成されている。遮光板11の移動路には2つのフ
ォトインタラプタ10a,10bが所定の間隔Wを置い
て機体に固着されていて、遮光板11は各々のフォトイ
ンタラプタ10a,10bの発光素子と受光素子の間を
通過するようになっている。フォトインタラプタ10
a,10bの出力信号は各々MPU120内のA/Dコ
ンバータ(図示せず)でデジタル化され、MPU120
に取り込まれる。その他の構成は第1の実施形態と同じ
である。
【0056】次に、遮光板11とフォトインタラプタ1
0a,10bの位置関係を図10を参照して説明する。
まず、フォトインタラプタ10aと10bは図10
(a)のように遮光板11で同時に遮光されるように中
心間距離Wを置いて配置されている。遮光板11が図1
0(a)の位置にある場合は、フォトインタラプタ10
a及び10bともに遮光されるので、フォトインタラプ
タ10a,10bの出力は図10(d),(c)のよう
にそれぞれローレベルである。このとき、遮光板11は
図(d),(e)のa点に位置している。
【0057】次いで、振動波モータ128を駆動し、キ
ャリッジ403をL方向に移動させると、即ち遮光板1
1をL方向に移動させ、遮光板11の右端がフォトイン
タラプタ10bを通過し始めると、フォトインタラプタ
10bは徐々に透光面積が増加し、その出力は図10
(b)のように増加していく。そして、図10(b)の
位置まで遮光板11が移動すると、フォトインタラプタ
10bの出力はMPU120のハイレベル検知レベルに
達し、MPU120はフォトインタラプタ10bの出力
がハイレベルになったことを検知する。一方、フォトイ
ンタラプタ10aはまだ遮光板11で遮光されているの
で、その出力は図10(d)のようにローレベルであ
る。本実施形態では、このようにキャリッジ403が移
動し、それに伴ってフォトインタラプタ10bの出力が
ローレベルから増加し、ハイレベルとして検知される図
10(b)の遮光板11の位置を光カードが外部から装
置内に挿入される時のキャリッジ403の待機位置とし
ている。
【0058】この状態から、更に遮光板11をL方向に
移動させ、遮光板11の右端がフォトインタラプタ10
aを通過し始めると、フォトインタラプタ10aの透光
面積は徐々に増加し、その出力は図10(d)のように
増加していく。そして、図10(c)の位置まで遮光板
11が移動すると、フォトインタラプタ10aの出力は
MPU120のハイレベル検知レベルに達し、MPU1
20はフォトインタラプタ10aの出力がハイレベルに
なったことを検知する。本実施形態では、このようにフ
ォトインタラプタ10aの出力がハイレベルとして検知
される図10(c)の遮光板11の位置をキャリッジ4
03に載置された光カードに対して不図示のオートフォ
ーカス(AF)制御回路によりAF引き込み及びAF制
御を行う初期移動位置としている。また、本実施形態で
は、このキャリッジ403の位置決め用のフォトインタ
ラプタ10a,10bを利用してキャリッジ403の移
動速度を検出し、所定の目標速度に対する振動波モータ
128の駆動周波数を得るようにしている。
【0059】次に、本実施形態の具体的な動作について
説明する。まず、装置の電源を投入すると、MPU12
0はキャリッジ403を目標速度で駆動させるために、
トラック横断方向のL方向及びR方向のキャリッジ移動
速度の測定を開始する。移動速度の測定に際しては、M
PU120はフォトインタラプタ10a,10bの出力
レベルを検知し、出力レベルが共にローレベルとなる位
置、即ち遮光板11が図10(a)のように位置するよ
うにD/Aコンバータ121を通してVCO122に対
し、予め設定してある周波数f1 のパルス信号に相当す
る電圧信号を出力して振動波モータ128を駆動し、キ
ャリッジ403を移動させる。キャリッジ403の移動
方向の切り換えは、ドライブ回路127の2相の駆動電
圧の位相を切換えることで行う。
【0060】遮光板11が図10(a)の位置に位置す
ると、MPU102はキャリッジ403がL方向に移動
するようにドライブ回路127の2相の駆動電圧の位相
を切り換え、再びD/Aコンバータ121を通してVC
O122に周波数f1 のパルス信号に相当する電圧信号
を出力する。これにより、VCO122からパルス信号
がドライブ回路127に出力され、それに応じてドライ
ブ回路127から振動波モータ128に2相の駆動電圧
が出力される。このようにして振動波モータ128が駆
動され、キャリッジ403はL方向への移動を開始す
る。そして、この移動により遮光板11が図10(b)
の位置に移動し、フォトインタラプタ10bの出力がハ
イレベルになると、MPU120はキャリッジ403の
移動時間の測定を開始する。
【0061】MPU120はキャリッジ403が更にL
方向へ移動するように振動波モータ128を駆動し続
け、遮光板11が図10(c)の位置に移動し、フォト
インタラプタ10aの出力がハイレベルになると、MP
U120は移動時間の測定を終了する。また、これから
所定時間経過後、振動波モータ128の駆動を停止して
キャリッジ403の移動を終了する。ここで、MPU1
20で測定された移動時間を図10にtL で示してい
る。MPU120はフォトインタラプタ10aと10b
の中心距離Wを測定された移動時間tL で割ることで、
キャリッジ403の移動速度を算出する。算出された移
動速度は、駆動周波数f1 に相当するキャリッジ403
のL方向への移動速度となる。
【0062】次に、R方向の移動速度を測定する方法を
図11に基づいて説明する。まず、MPU120は図1
1(a)の位置からキャリッジ403がR方向に移動す
るようにドライブ回路127の2相の駆動電圧の位相を
切り換え、D/Aコンバータ121を通してVCO12
2に対し、周波数f1 のパルス信号に相当する電圧信号
を出力する。これにより、VCO122からドライブ回
路127にパルス信号が出力され、それに応じてドライ
ブ回路127では、振動波モータ128を駆動し、キャ
リッジ403はR方向への移動を開始する。このように
して遮光板11は図11(a)の位置から移動を開始
し、その後図11(b)の位置に移動してフォトインタ
ラプタ10aの出力が図11(d)のようにローレベル
になると、MPU120は移動時間の測定を開始する。
【0063】MPU120はキャリッジ403がR方向
へ移動するように振動波モータ128を駆動し続け、遮
光板11が図11(c)の位置に移動し、フォトインタ
ラプタ10bの出力が図11(e)のようにローレベル
になると、MPU120は移動時間の測定を終了する。
MPU120は所定の時間経過後、振動波モータ128
の駆動を停止し、キャリッジ403の移動を終了する。
測定された移動時間を図11にtR で示している。MP
U120はL方向の場合と同様にフォトインタラプタ1
0aと10bの中心距離Wを測定された時間tR で割る
ことで、キャリッジ403の移動速度を算出する。算出
された移動速度は、駆動周波数f1 に相当するキャリッ
ジ403のR方向への移動速度となる。
【0064】次に、MPU120は駆動周波数がf2
3 の場合のL方向及びR方向の移動速度の測定を行な
い、その駆動周波数に相当するL方向の移動速度V2
3及びR方向の移動速度V5 ,V4 を算出する。これ
により、第1、第2の実施形態と全く同様に図6のよう
な駆動周波数fとキャリッジ移動速度Vのf−V特性が
得られ、MPU120はL方向及びR方向についてそれ
ぞれ駆動周波数に対する移動速度の関係をメモリ上にテ
ーブル化しておく。そして、通常の動作時においては、
MPU120はL方向及びR方向のキャリッジ403の
移動方向に対応したテーブルを参照し、目標速度に対応
する駆動周波数を決定して振動波モータ128に供給す
る。こうすることにより、キャリッジ403の移動方向
に拘わらずキャリッジの移動速度を所望の速度にするこ
とができる。
【0065】第3の実施形態では、電源投入直後に移動
速度の測定を行なっているが、その後の適時に同様の測
定を行なってもよい。即ち、本実施形態では、光カード
が装置内にない場合でも、移動速度を検出できるので、
例えば、カード排出後の待機状態の時に測定を実行する
ことにより、電源投入後の環境変化等による振動波モー
タの負荷変動にも対応できる。
【0066】また、第3の実施形態では、2個のフォト
インタラプタを用いて移動速度の測定を行っているが、
図12(a)のように1個のフォトインタラプタ10a
に対し、遮光板11が遮光している時間、即ち図12
(b)のようにフォトインタラプタ10aの出力がロー
レベルとなってからハイレベルとなるまでの時間tS
測定し、遮光板11の幅W1 からフォトインタラプタ1
0aの幅W2 を引いた値をtS で割ることによっても、
キャリッジの移動速度を算出することができる。また、
図12(c),(d)のようにフォトインタラプタ10
aを遮光板11が透光状態から完全に遮光するまでのフ
ォトインタラプタ10aの出力の変化を検出して、その
出力が直線的に変化するレベルVTHからVTL(又はVTL
からVTH)間の時間tS を測定し、フォトインタラプタ
10aの出力がVTHからVTLに変化した時の距離W3
時間tS で割ることによっても、キャリッジの移動速度
を算出することができる。
【0067】なお、以上の第1〜第3の実施形態では、
移動方向毎に速度制御信号を変えて複数回移動速度を測
定したが、振動波モータの駆動周波数−移動速度特性の
傾きを一定とみなせる場合は、1つの速度制御信号(駆
動周波数)で各移動方向の移動速度を測定し、既知の傾
きから各移動方向の速度制御信号と移動速度の関係を求
めてもよい。また、以上の実施形態では、振動波モータ
の速度制御信号を駆動周波数としているが、駆動電圧振
幅でもさしつかえない。即ち、駆動周波数を一定にして
駆動電圧振幅を変化させてキャリッジの移動速度を検出
することで、移動方向ごとの駆動電圧振幅と移動速度の
関係を求めてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ラック横断方向の移動方向ごとに速度制御信号値に対す
る移動速度値の関係をテーブル化するようにしたので、
装置が傾斜した状態で設置された場合であっても、正確
に目的の速度で相対移動させることができる。従って、
微小移動時に移動速度が大きくなってATエラーが大き
くなり、それによって記録、再生ができない事態が生じ
たり、シーク動作時にシーク時間が長くなるなどの不具
合を未然に防止させることができ、装置の動作を安定化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置による第1の
実施形態の要部の構成を示したブロック図である。
【図2】図1の各部の信号を示したタイムチャートであ
る。
【図3】図1の装置に用いられる光学系を示した斜視図
である。
【図4】本発明による第1の実施形態の光学的情報記録
再生装置の全体構成を示した構成図である。
【図5】第1の実施形態の動作を説明するための図であ
る。
【図6】第1の実施形態で得られた振動波モータの駆動
周波数とキャリッジ速度の関係を示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の要部構成を示した図
である。
【図8】図7の実施形態の情報トラック横断信号を示し
た図である。
【図9】本発明の第3の実施形態の要部構成を示した図
である。
【図10】図9の実施形態のキャリッジL方向移動時に
おけるキャリッジ移動速度の検出動作を説明するための
図である。
【図11】図9の実施形態のキャリッジR方向移動時に
おけるキャリッジ移動速度の検出動作を説明するための
図である。
【図12】フォトインタラプタを用いてキャリッジの移
動速度を検出する他の例を示した図である。
【図13】光カードを示した平面図である。
【図14】図13の光カード上に光スポットが照射され
た様子を示した図である。
【図15】従来例の光カード情報記録再生装置を示した
図である。
【図16】スキューのある光カードを示した図である。
【図17】振動波モータの駆動周波数と速度の関係を示
した図である。
【図18】図15の装置の各部の信号を示した図であ
る。
【符号の説明】
9c 光カード 120 MPU 121 D/Aコンバータ 122 VCO 127 ドライブ回路 128 振動波モータ 129 対物レンズ 301 可動光学ヘッド 304 固定光学系 403 キャリッジ 405 AT/AF制御回路 406 キャリッジ駆動回路 408 レンズ位置検出回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体の情報トラック上に光ビー
    ムを走査して情報を記録し、あるいは記録情報を再生す
    る光学的情報記録再生装置において、前記記録媒体を載
    置するキャリッジと、光ビームを照射する光ヘッド部の
    うち少なくとも一方を駆動してキャリッジと光ビームを
    相対的にトラック横断方向に移動させる駆動手段と、前
    記駆動手段に移動方向を指示する信号及び所定の速度制
    御信号を供給して前記キャリッジと光ビームをトラック
    横断方向の両方向にそれぞれ相対移動させるように制御
    する手段と、前記制御手段による駆動手段の駆動時にキ
    ャリッジと光ビームのトラック横断方向の両方向の相対
    移動速度を検出する手段と、前記検出手段の検出結果に
    基づいて速度制御信号値に対する移動速度値の関係を移
    動方向ごとにメモリ上にテーブル化する手段とを備え、
    前記キャリッジと光ビームをトラック横断方向に相対移
    動させる場合は、前記メモリ上の移動方向に対応するテ
    ーブルを参照して目的の移動速度に応じた速度制御信号
    値を前記駆動手段に供給することを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記駆動手段は、振動波モータであること
    を特徴とする光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光学的
    情報記録再生装置において、前記制御手段は、周波数に
    よって速度を指示する速度制御信号を前記駆動手段に供
    給することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の光学的
    情報記録再生装置において、前記制御手段は、電圧の振
    幅によって速度を指示する速度制御信号を前記駆動手段
    に供給することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記速度検出手段は、光ビームを収束する
    対物レンズのトラッキング方向の位置を検出する手段
    と、前記対物レンズの移動時間を計測する手段とを含
    み、トラッキング状態で前記キャリッジと光ビームの相
    対移動時に、前記位置検出手段で少なくとも2点で対物
    レンズの位置を検出し、得られた位置情報と前記時間計
    測手段の計測結果に基づいて、移動速度を検出すること
    を特徴とする光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記速度検出手段は、前記キャリッジと光
    ビームの相対移動時に、トラック横断信号の周期を計測
    し、得られた周期とトラックピッチから移動速度を検出
    することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記速度検出手段は、前記キャリッジと光
    ビームの相対移動路に設けられた少なくとも1つの位置
    センサと、前記位置センサによって検知され、前記キャ
    リッジまたは光ヘッド部の移動に伴ってトラック横断方
    向に移動する被検知部材とを含み、前記キャリッジと光
    ビームの相対移動時に、前記位置センサで検知された被
    検知部材の検知信号に基づいて被検知部材の移動時間を
    計測し、得られた移動時間とそれに対応する移動距離か
    ら移動速度を検出することを特徴とする光学的情報記録
    再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置において、前記テーブル化手段は、記録又は再生の実
    行前に、あるいは記録又は再生動作の停止中にテーブル
    化を行なうことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
JP15802896A 1996-06-04 1996-06-19 光学的情報記録再生装置 Pending JPH1011767A (ja)

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