JPH10117362A - 立体視映像表示装置 - Google Patents

立体視映像表示装置

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JPH10117362A
JPH10117362A JP9039711A JP3971197A JPH10117362A JP H10117362 A JPH10117362 A JP H10117362A JP 9039711 A JP9039711 A JP 9039711A JP 3971197 A JP3971197 A JP 3971197A JP H10117362 A JPH10117362 A JP H10117362A
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display device
parallax
monocular
screen
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JP9039711A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Fukuyo
恒雄 福与
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SHINKO KOKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHINKO KOKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単眼視野に基づく画像から視差画像を生成し
てディスプレイ装置の画面に立体視が可能な映像を取得
できるようにする。 【構成】 挿入部1bの先端に設けた固体撮像素子9か
らの画像を画像メモリ15L,15Rに書き込むが、画
像メモリ15Lの画像データに対して画像メモリ15R
の画像データは水平方向に所定量だけシフトさせる。画
像メモリ15L,15Rから画像データが読み出す際
に、垂直駆動信号及び水平駆動信号は画像データの書き
込み時の2倍の速度となし、画像メモリ15Lからの画
像信号と、画像メモリ15Rからの画像信号とを切換ス
イッチ19で切り換えて、単眼視画像と、この単眼視画
像に対して視差を持った視差画像とを交互にモニタ装置
12に表示し、この映像は立体視用液晶眼鏡21を着用
して視認する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョンカメラ等
の撮像手段により被写体を動画状態で撮影することによ
って得た映像信号を処理して、ディスプレイ装置等の画
面に立体視可能に表示するための立体視映像表示装置に
関するものである。 【0002】 【従来の技術】テレビジョンカメラ等の撮像手段を用い
て被写体の映像を撮影して、この映像をディスプレイ装
置に表示するに当って、立体視を可能にする試みが種々
なされている。立体視を可能とするための最も一般的な
システムとしては、2台のテレビジョンカメラを左右に
所定の間隔だけ離した位置に配置して被写体の撮影を行
い、各々のテレビジョンカメラで得られる映像信号を所
定の処理を行った上で、左右のフィールド画像またはフ
レーム画像を順次交互にディスプレイ装置に表示するよ
うになし、これら2種類の画像の表示の切り換えに連動
して左右の液晶シャッタが交互に開閉する立体視用眼鏡
を介して目視することによって、モニタ画面に表示され
ている映像を立体的に観察できるようにしたものであ
る。 【0003】ところで、立体感を生じさせる要素は種々
あるが、目視によりある対象物までの距離を認識するの
は、この対象物を注視した時の両眼の視線のなす角度、
即ち輻輳であり、この対象物と他の物体との相対距離を
認識するのは両眼視差、即ち両眼像のずれである。通
常、両眼像にずれがあると、二重像として見えるはずで
あるが、適正な両眼視差が与えられている限りは、脳の
働きによってこれらずれた両眼の像が一つに融合して、
ずれ量の大きさや方向に応じて、注視している対象物の
前に存在するのか、後ろに位置するか、といった立体感
なり奥行き感なりが得られる。輻輳及び両眼視差は、通
常は人間の目の眼球の間隔に依存し、日本人の眼球間隔
は約65mmである。従って、この眼球間隔に相当する
位置関係に2台のテレビジョンカメラ等の撮像手段を配
置すれば、被写体を忠実に立体視できる映像が得られ
る。ただし、撮像手段には対物レンズが設けられ、この
対物レンズの倍率によっては、必ずしも2台の撮像手段
を眼球間隔と一致する間隔を持たせる必要はないが、2
台のテレビジョンカメラをあまり近づけると、当然、奥
行き感覚が得られなくなる。 【0004】立体視が可能な映像を表示する装置の応用
例として、例えば立体視内視鏡装置がある。内視鏡は体
腔内等の検査を行うものであり、体腔内に挿入される挿
入部の先端に観察機構が設けられるが、この観察機構と
して、CCDその他の撮像手段を用いて、体腔内の映像
を撮影して、この体腔内の映像をモニタ画面に表示する
ようにした電子内視鏡が広く用いられている。そして、
この電子内視鏡の撮像手段で得た体腔内の映像を立体的
に把握できれば、検査及び観察に極めて都合が良いし、
また鉗子その他の処置具を用いて治療等の処置を施す場
合に、体腔内を立体的に把握できると、処置を正確に、
しかも効率的に行うことができる。このために、挿入部
の先端に所定の間隔を置いて2つの撮像手段を設けて、
これら2つの撮像手段により所定の視差角を持った2種
類の画像を取得して、これら視差を持った2つの画像を
交互にモニタ画面に時分割的に表示することによって、
立体視が可能としたものも開発され、実用化もされてい
る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、内視鏡
で取得した映像を立体視できるようにディスプレイ装置
に表示するには、2台の撮像手段を用いる必要があり、
しかも違和感のない程度にまで奥行き感覚を持たせよう
とすると、左右2つの観察窓を所定の間隔を置いて配置
しなければならないことになる。勿論、内視鏡により観
察する位置は、撮像手段の位置から極めて近い位置、例
えば数cm〜十数cm程度であり、対物レンズの結像倍
率も高いことから、両観察窓の間隔は比較的短くするこ
とができるが、それでもなお2つの観察窓間にはある程
度の距離が必要となる。従って、この2つの観察窓の間
隔を持たせるためには、かなりのスペースが必要にな
る。内視鏡の挿入部は体腔内に挿入されるものであるか
ら、その挿入経路には狭窄部があり、このような狭窄部
を円滑に通過させるには、その外径はできるだけ細くな
っていなければならない。とりわけ、関節鏡や上顎洞鏡
等は、骨の隙間に挿入される等の関係から、通常は直径
が5mm乃至それ以下のものが用いられる。このよう
に、挿入部の細径化は、その挿入操作性にとって極めて
重要であるだけでなく、患者の苦痛軽減等の観点から
も、挿入部の細径化の要請は高い。立体視のために、2
つの観察窓を設け、しかもこれら両観察窓を所定の間隔
を置いて配置することは、挿入部を太径化させてしまう
という問題点がある。 【0006】しかも、内視鏡においては、広い視野を確
保するために、対物レンズとして広角レンズを用いて、
この対物レンズに極めて近い位置の被写体が撮影され、
しかも被写体である体腔内壁や臓器は大きく動く場合が
あり、かつ観察窓を設けた挿入部も完全に固定されてい
る訳ではない。以上の状況下で左右の撮像手段から得た
画像が交互に表示されているディスプレイ装置の画面を
注視した時に、この画面の中心及び中心に近い位置では
正確に立体視できるが、周辺部では左右の画像が融合せ
ず、二重に見えたり、歪んで見えたりする等の事態が発
生して、ディスプレイ装置により観察する術者等の目が
著しく疲れるという問題点もある。 【0007】以上のことから、検査や診断、さらに適宜
行われる鉗子等の処置具を用いた処置に当って、体腔内
等を立体的に把握できれば極めて有利であるにも拘ら
ず、立体視内視鏡は必ずしも普及していないのが現状で
ある。 【0008】また、テレビジョン受像機のディスプレイ
画面に表示される映像を立体視できれば、臨場感等が得
られることから、より好ましい。ただし、現在ではテレ
ビジョン放送局から送信される映像信号は1台のテレビ
ジョンカメラで撮影した1つの視野で得た映像である。
さらに、ビデオテープや光ディスク等の映像データの記
録媒体から映像の再生を行う場合においても、やはり1
つの視野で得た映像である。従って、これらから得られ
る映像をディスプレイ画面に表示した場合には、前述し
た両眼視差等立体視が可能な要素が欠けているから、そ
の映像を立体視できないのは当然のことである。 【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、1台の撮像手段で得
られた1つの視野、即ち単眼視野の映像に基づいて、立
体視が可能な映像に変換して画面上に表示できるように
することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、被写体を動画状態で撮影して、単眼
視画像データとして出力する単眼視画像入力手段と、こ
の単眼視画像データに対して、それが表示されるディス
プレイ装置の画面における画像の表示位置を水平方向に
所定量だけシフトさせた視差画像データを生成する視差
画像生成手段と、これら単眼視画像出力手段からの単眼
視画像と、視差画像生成手段からの視差画像とを画面に
交互に切り換え表示するための制御手段と、モニタ装置
への単眼視画像と視差画像との切り換え表示に対応して
左右のシャッタが交互に開閉する立体視用眼鏡とから構
成したことをその特徴とするものである。 【0011】ここで、単眼視画像は、動画状態の映像で
ある限り、被写体を動画状態で撮影する撮像手段や、テ
レビジョン放送の映像信号や、被写体の動画像データを
収録した記憶手段のいずれから得られるものであって
も、それらから得られるフィールド画像データやフレー
ム画像データに基づく単眼視画像をそのままの状態で表
示し、次いでこの単眼視画像に対して水平方向のずれを
持った視差画像とを交互に表示することによって、立体
視が可能な映像をディスプレイ装置に表示できることに
なる。 【0012】電子内視鏡装置における立体視映像表示装
置として構成する場合には、挿入部の先端に設けた観察
窓に装着した単一の撮影手段と、この撮影手段で得られ
る画像を単眼視画像として、この単眼視画像に対して前
記ディスプレイ装置における画像の表示位置を水平方向
に所定量だけずらせた視差画像データを生成する視差画
像生成手段と、前記撮像手段から出力される単眼視画像
と前記視差画像生成手段による視差画像とをディスプレ
イ装置に交互に切り換え表示するための制御手段と、デ
ィスプレイ装置への単眼視画像と視差画像との切り換え
表示に対応して左右のシャッタが交互に開閉する立体視
用眼鏡とから構成する。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて説明する。ここで、この実施の形態では、硬性挿入
部を有する立体内視鏡装置として構成したものを示す。
ただし、本願発明はこれに場合に限定されるものではな
く、単一の撮像手段で被写体を動画状態で撮影された画
像データである限りは、内視鏡の撮像手段だけでなく、
他の撮像手段から得られる画像データであっても良く、
またテレビジョン放送局から送信された映像信号や、記
録媒体に記録されている映像データ等を処理して立体視
映像を得ることができる。勿論、立体内視鏡装置として
構成する場合にも、内視鏡そののもの構成には何等の限
定もなされないことは言うまでもない。 【0014】而して、内視鏡1は、図1に示したように
構成される。この内視鏡1は、挿入部2の基端部に操作
部3を連結して設けたものである。挿入部2は金属の円
筒体からなる外管2aと内管2bとを有し、外管2aと
内管2bとの間には多数の細径の光ファイバからなるラ
イトガイド4が円環状に挿通されており、このライトガ
イド4は図示しない光源装置に接続されて、光源装置か
らの照明光により体腔内の照明がなされる。 【0015】挿入部2の先端には、円環状の照明用レン
ズ5aを設けた照明窓5となっており、ライトガイド4
の出射端はこの照明窓5に臨んでいる。また、内管2b
の内側は観察窓6となっており、この観察窓6には対物
レンズ6aが装着されている。対物レンズ6aに入射さ
れた体腔内の像はリレーレンズ群7により操作部3内に
まで伝送される。リレーレンズ群7は、操作部3内にま
で設けられている。リレーレンズ群7の端部には、結像
レンズ8が臨み、この結像レンズ8の結像位置には、撮
像手段として、CCD等からなる固体撮像素子9が配置
されている。なお、固体撮像素子9は単板のものとした
が、色分解光学系を用いることにより、R,G,Bの3
色の色画像に分解するようになし、それぞれの位置に固
体撮像素子を配置した3板式の撮像手段を用いることも
できる。 【0016】以上の内視鏡では、固体撮像素子9で得ら
れるのは単眼視画像である。この単眼視画像に基づい
て、擬似的な視差を持った視差画像を生成して、これら
単眼視画像と視差画像とを交互に表示することによっ
て、立体視が可能な映像とする。ここで、擬似的に視差
を持たせるに、次の手法による。 【0017】即ち、図2に示したように、観察窓6から
ある物体Sを見た時に、この物体Sが観察窓6を備えた
挿入部2の先端に対して至近距離に位置していると、そ
の像が大きく映り、挿入部2から遠ざけるに従って、物
体Sの像が小さくなっていく。従って、固体撮像素子9
で得た画像は、挿入部2の観察窓6と物体Sとの距離に
応じて、物体Sの像が大きくなったり、小さくなったり
するだけで、それだけでは映像を目視しても、遠近感な
り、奥行き感なりは得られない。 【0018】今、図3に示したように、固体撮像素子9
で得た画像を水平方向に間隔xだけずらせて、前述した
画像と重ね合わせて表示したとする。ここで、図3に
は、2つの画像を区別するために、固体撮像素子9で得
た画像そのものを実線で示し、この画像をずらせた画像
は仮想線で示す。 【0019】物体Sが観察窓6に対して距離D1 の位置
にある時には、物体Sの像と、間隔xだけずらした時の
物体S′の像とはその一部が重なり合う結果、実質的に
一つの像として見える。しかしながら、物体Sが距離D
2 の位置に遠ざけると、物体Sの像と物体S′の像とが
分離し始め、距離D3 の位置では、物体Sの像と物体
S′の像とが完全に分離して2つの像に見えるようにな
る。この時の物体Sの像と物体S′の像とのずれ量をΔ
1 とすると、このずれ量Δd1 より、物体Sをさらに
遠ざけて、観察窓6から距離D4 の位置になった時の2
つの像の位置のずれ量Δd2 の方が大きくなる。 【0020】以上のように、固体撮像素子9で得た単眼
視画像を、間隔xだけずらして表示すると、この単眼視
画像に対してあたかも視差を持った視差画像として利用
することができ、単眼視画像と、この単眼視画像から得
られる視差画像とを交互に表示すれば、擬似的に立体視
が可能な映像することができる。 【0021】而して、固体撮像素子9で得た映像信号
を、図4に基づいて説明する以下のように処理すれば、
単眼視画像と視差画像とが得られる。 【0022】図4において、10はプロセッサであり、
このプロセッサ10は固体撮像素子9で光電変換して得
た信号を取り込んで、所定の処理を行うことにより、カ
ラー映像信号を生成し、このプロセッサ10に付設され
ているディスプレイ装置12の画面12aに表示するも
のである。固体撮像素子9は、固体撮像素子駆動回路1
1からの駆動信号に基づいて各画素での蓄積電荷が読み
出され、この信号がプロセッサ10に取り込まれる。 【0023】プロセッサ10には、固体撮像素子9から
の信号を取り込んで、信号処理部13で所定の信号処理
が行われる。ここで、信号処理部13における信号処理
は、例えば相関二重サンプリング、γ補正、輪郭補正、
アパーチャ補正等を含むものであるが、この信号処理は
従来から周知であるので、その詳細な説明は省略する。
信号処理部13で処理された信号はA/D変換器14に
よってデジタル信号に変換されて、画像メモリ15L,
15Rに記憶させる。ここで、画像メモリ15Lは単眼
視画像を記憶させるものであり、また画像メモリ15R
は画像メモリ15Lに記憶されている画像に対して水平
方向に所定量シフトさせた視差画像を記憶させるもので
ある。これら画像メモリ15L,15Rはメモリ駆動回
路16により画像データの書き込み及び読み出しの制御
が行われる。そして、この画像メモリ15からの出力信
号は、D/A変換器17L,Rによりアナログ信号に変
換された上でディスプレイ装置12に出力される。この
結果、体腔内の映像が画面12aに表示される。そし
て、メモリ駆動回路16及び固体撮像素子駆動回路11
等に対して同期信号を与えるために、同期信号発生回路
18を備えている。 【0024】以上のようにして、固体撮像素子9で得た
被写体の映像信号がディスプレイ装置12の画面12a
に表示されるが、画像メモリ15L,15Rから出力さ
れる単眼視画像及び視差画像とが交互に時分割的に表示
されるものであり、これらの画像の切り換えは切換スイ
ッチ19により実行される。ここで、ディスプレイ装置
12においては、通常の2次元的な画像表示の場合に
は、垂直走査周波数は60Hzで映像が表示されるが、
左右の目による2種類の画像を時分割的に表示すること
から、フリッカ防止のために、2倍の120Hzの垂直
走査周波数を有するもの、即ち毎秒120枚の画像を表
示するものが使用される。 【0025】而して、図5に示したように、固体撮像素
子駆動回路11では、同期信号発生回路18からの同期
信号に基づいて、同図(a)で示した60Hzの垂直転
送信号及び同図(b)で示した15.75kHzの水平
転送信号が生成されて、これら水平転送信号及び垂直転
送信号を固体撮像素子9に入力することによって、同図
(c)のように、固体撮像素子9に蓄積された信号電荷
が読み出される。そして、この信号を信号処理部13で
処理した上で、メモリ駆動回路16からの駆動信号に基
づいて画像メモリ15L,15Rに画像データの書き込
みが実行される。ここで、画像メモリ15Lに取り込ま
れる画像データは、同図(d)に示したようになり、こ
れに対して画像メモリ15Rで画像データの取り込み時
に、画像信号は、水平方向に所定量Xだけシフトしたも
のとなる。 【0026】このようにして画像メモリ15L,15R
に書き込まれた画像データが読み出されるが、この画像
データの読み出しを行うために、メモリ駆動回路16か
ら垂直駆動信号(VD)と水平駆動信号(HD)とが画
像メモリ15L,15Rに印加される。ここで、画像の
表示は、交互に視認される2種類の画像を表示すること
から、毎秒120枚の画像が必要となり、従ってメモリ
駆動回路16から出力される読み出し駆動信号は、画像
メモリ15への書き込み時の2倍の周波数となる。そこ
で、メモリ駆動回路16では同期信号発生回路18から
出力される同期信号に基づいて、画像データの書き込み
時の2倍の速度となる。即ち、垂直駆動信号は、図6
(a)で示したように、120Hzであり、また水平駆
動信号は、図6(b)に示したように、31.5kHz
となる。 【0027】そして、画像メモリ15Lから出力される
画像信号と、画像メモリ15Rから出力される画像信号
とが交互にディスプレイ装置12に出力されるようにな
っている。このために、切換スイッチ19には、メモリ
駆動回路16から垂直駆動信号が取り込まれて、図6
(c)に示したように、画像メモリ15Lからの画像信
号をディスプレイ装置12に出力する状態(Hレベル)
と、画像メモリ15Rからの画像信号をディスプレイ装
置に出力する状態(Lレベル)とに交互に切り換わるよ
うになる。この結果、同図(d)に示した単眼視画像
(左目で視認される画像)と、この単眼視画像に対して
ずれ量x(X/2)だけ水平方向にシフトした同図
(e)に示した視差画像(右目で視認される画像)とが
交互に画面12aに表示されることになる。以上のこと
から、メモリ駆動回路16及び切換スイッチ19によっ
て、単眼視画像と視差画像とをディスプレイ装置12に
交互に切り換え表示するための制御手段を構成する。 【0028】ディスプレイ装置12に表示されている映
像を目視するには、立体視用液晶眼鏡21を着用する。
立体視用液晶眼鏡20は、左右の眼鏡枠に液晶シャッタ
20L,20Rを装着したものである。液晶シャッタ2
0L,20Rは、ディスプレイ装置12に付設した赤外
線エミッタ21からの信号に基づいて交互に開閉され
る。ここで、赤外線エミッタ21は切換スイッチ19に
よる画像の切り換わりに連動しており、画像メモリ15
Lからの単眼視画像(左目画像)がディスプレイ装置1
2に表示される際には、液晶シャッタ20Lが開き、液
晶シャッタ20Rが閉じて、左目だけでディスプレイ装
置12の画像が視認され、また画像メモリ15Rから出
力される視差画像(右目画像)がディスプレイ装置12
に表示された時には、液晶シャッタ20Rが開き、液晶
シャッタ20Lが閉じて、右目だけでディスプレイ装置
12の画像を視認することになる。 【0029】以上のように構成することによって、物体
が観察窓6の近くに位置している時には、立体視用液晶
眼鏡21の液晶シャッタ20L,20Rの切り換わって
も、画面12a上に現れる2つの物体像の位置は殆ど変
わらないから、この物体は画面12aの近くに位置する
と認識される。そして、この物体が観察窓6から遠ざか
ると、左目で目視している時における物体の画面12a
上での位置と、右目で目視している時の物体の画面12
a上での位置とにずれが生じることになり、しかも物体
が観察窓6から遠ざかれば遠ざかる程、ずれが大きくな
る。従って、当該の物体は画面12aの奥に位置するよ
うに認識される。この結果、両眼視差に相当する遠近感
なり、奥行き感なりが与えられることになる。 【0030】特に、内視鏡1においては、対物レンズ6
aの倍率が高いことから、距離の差による物体の大きさ
の変化が著しく大きくなり、また、体腔内における組織
や臓器等は常時動いて、観察窓との間の距離が常に変化
することから、各組織や臓器等の動きの相違に基づく運
動視差も生じることになり、より明瞭な立体感が得られ
ることになる。 【0031】以上のように、画面12aに交互に表示さ
れる単眼視画像に対して視差画像を水平方向にシフトさ
せるが、このシフト量が小さければ、奥行き感が減少す
る。従って、シフト量をある程度大きくする必要がある
が、あまり大きくシフトすると、両眼で画面12を見た
時に、左右の像が重なり合わず二重像となってしまう。
既に説明したように、人間の脳の働きで両眼の像のずれ
を融合して、あたかも1つのものとして知覚して、明確
な奥行き感が得られることになる。ここで、図7に示し
たように、両眼で点Fを注視していたとすると、この点
の両眼像のずれ、即ち両眼視差はゼロである。視野全体
にわたってこのような両眼視差ゼロの軌跡を描くと、図
7の曲線Hとなる。この曲線はホロプタと呼ばれるもの
である。そして、奥行き感が得られるのは、このホロプ
タの前後におけるP1 ,P2 で示した領域であり、この
領域内である限り、明確な奥行き感が得られる。この領
域はパナムの融合域と呼ばれるものであって、このパナ
ムの融合域の前方及び後方の像は両眼像は融合せず、二
重像として知覚されることになる。 【0032】以上のことから、単眼視画像と視差画像と
の画面12a上でのずれはこのパナムの融合域の範囲に
する必要があり、このパナムの融合域を越える程度にま
で両画像をずらせると、立体視できなくなってしまう。
従って、単眼視画像と視差画像との画面12a上でのず
れ量には制約があるが、そもそも前述した融合域は観察
者の個性により変化するものであり、また画面12aの
画角及び目と画面12aとの距離等により変化する。従
って、単眼視画像に対するずれ量xは、実際に画面12
aを注視しながら適宜調整するのが好ましい。これによ
って、単眼視画像と視差画像とが融合して奥行き感を持
った立体像として認識できる。ここで、映像は画面12
aに表示されているので、たとえ画面12aの中心部乃
至その近傍であれ、また周辺部であれ、どの位置を注視
しても、同様の遠近感が得られることから、部分的に立
体画像として知覚できる部位と二重像となる部位とが生
じるということがないから、長時間画面12aを見て
も、目の疲れ等が起きるおそれはない。 【0033】前述した画像をディスプレイ装置12に表
示する際に、平面的に表示する場合より、中央部から周
辺部に向かうに応じて、所謂樽形乃至糸巻き形に画像を
湾曲するように変形させる方がより立体感が出ることが
ある。一般に、パーソナルコンピュータのディスプレイ
装置においては、サイドピクション調整を行うために、
ジオメトリつまみが設けられている。このジオメトリつ
まみを操作すると、画面12aが、図8に実線で示した
ように、垂直方向における中間部分が凸状に張り出すよ
うに湾曲したり、また仮想線で示したように、中央部分
がくびれるように湾曲する。従って、このジオメトリつ
まみを操作して、画像を湾曲させることによって、映像
にさらに立体感を出すことができる。 【0034】なお、前述した実施の形態では、立体視内
視鏡として構成したものについて説明したが、例えば図
4における映像信号処理部13にテレビジョン受像機や
ビデオテープレコーダ等の出力端子を接続すれば、それ
以外の映像であっても、立体視できる状態で表示できる
ようになる。また、内視鏡画像としては、通常は、ディ
スプレイ装置12における画面12aの全域を映像の表
示部として使用するのではなく、中央部分に円形の表示
窓が形成されるように周辺部がマスクされる。単眼視画
像である左目画像と、視差画像である右目画像とは、水
平方向に画像をシフトさせた分だけ左目画像の視野と右
目画像の視野とが水平方向の両端部において異なってく
る。しかしながら、ディスプレイ装置12を目視する場
合において、通常は視線は画面の中心に向けられること
から、周辺部に両画像が重なり合わない部分が僅かに生
じたとしても、格別の違和感が生じることはない。一
方、画面12aの全体に映像が表示される場合であって
も、ディスプレイ装置12の画面12a自体には、水平
方向における映像データの全体が表示されるものではな
いことから、画面12aの左右の両端に2つの像が重な
り合わない部分が生じるものの、当然画面上で表示され
ない空白部分が生じることはない。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、単眼視
画像から、所定間隔だけ水平方向にずらせた視差画像を
生成して、これら視差を持った2種類の画像を交互にデ
ィスプレイ装置に表示するようにしたから、単一の撮像
手段から得られる映像信号により立体視が可能な映像を
ディスプレイ装置に表示できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の一形態を示すものであって、立
体視可能な映像を取得する装置一例として内視鏡装置の
断面図である。 【図2】単一の撮像手段と物体との間の距離に基づく像
の変化を示す説明図である。 【図3】単一の撮像手段により立体像を取得するための
原理を示す説明図である。 【図4】プロセッサの回路構成図である。 【図5】単眼視画像から視差画像を生成するための画像
信号処理の手順を示すフローチャート図である。 【図6】単眼視画像と視差画像とを交互に表示するため
の手順を示すフローチャート図である。 【図7】視差画像の単眼視画像に対するずれと、これら
の画像の融合についての原理説明図である。 【図8】画像の周辺部分を湾曲させた状態のディスプレ
イ装置の画面の画像表示形態を示す説明図である。 【符号の説明】 1 内視鏡 2 挿入部 5 照明窓 6 観察窓 6a 対物レンズ 9 固体撮像素子 10 プロセッサ 12 ディスプレイ装置 15 画像メモリ 16 メモリ駆動回路 18 同期信号発生回路 19 切換スイッチ 20 立体視用液晶眼鏡 21L,21R 液晶シャッタ 22 赤外線エミッタ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被写体を動画状態で撮影して、単眼視画
    像データとして出力する単眼視画像入力手段と、この単
    眼視画像データに対して、それが表示されるディスプレ
    イ装置の画面における画像の表示位置を水平方向に所定
    量だけシフトさせた視差画像データを生成する視差画像
    生成手段と、これら単眼視画像出力手段からの単眼視画
    像と、視差画像生成手段からの視差画像とを画面に交互
    に切り換え表示するための制御手段と、モニタ装置への
    単眼視画像と視差画像との切り換え表示に対応して左右
    のシャッタが交互に開閉する立体視用眼鏡とから構成し
    たことを特徴とする立体視映像表示装置。 【請求項2】 前記視差画像は、前記単眼視画像に対し
    て、前記画面上で、パナムの融合域の範囲内でシフトさ
    せる構成としたことを特徴とする請求項1記載の立体視
    映像表示装置。 【請求項3】 前記単眼視画像は、被写体を動画状態で
    撮影する撮像手段、テレビジョン放送の映像信号、被写
    体の動画像データを収録した記憶手段のいずれかから取
    得したものであることを特徴とする請求項1記載の立体
    視映像表示装置。 【請求項4】 前記画面には、前記単眼視画像及び視差
    画像とを、水平方向において、周辺部に向けて歪曲する
    画像を表示する座標変換手段を備える構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の立体視映像表示装置。 【請求項6】 挿入部の先端に設けた観察窓に単一の撮
    影手段を設けて、この撮影手段により取得した体腔内の
    映像をディスプレイ装置に表示するものであって、前記
    撮影手段で得られる画像を単眼視画像として、この単眼
    視画像に対して前記ディスプレイ装置における画像の表
    示位置を水平方向に所定量だけずらせた視差画像データ
    を生成する視差画像生成手段と、前記撮像手段から出力
    される単眼視画像と前記視差画像生成手段による視差画
    像とをディスプレイ装置に交互に切り換え表示するため
    の制御手段と、ディスプレイ装置への単眼視画像と視差
    画像との切り換え表示に対応して左右のシャッタが交互
    に開閉する立体視用眼鏡とから構成した立体視映像表示
    装置。
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