JPH10116806A - 半導体ウエハの洗浄方法 - Google Patents
半導体ウエハの洗浄方法Info
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- JPH10116806A JPH10116806A JP28900696A JP28900696A JPH10116806A JP H10116806 A JPH10116806 A JP H10116806A JP 28900696 A JP28900696 A JP 28900696A JP 28900696 A JP28900696 A JP 28900696A JP H10116806 A JPH10116806 A JP H10116806A
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- Japan
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- silicon
- silicon wafer
- moisture
- silicon dioxide
- water
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 シリコン面に残留した水分によってウォータ
ーマークが生じるのを抑制すること。 【解決手段】 シリコンウエハ1上に、酸化膜(SiO
2)2,3がむきだしになっている部分が存在してい
る。薬液処理としてフッ化水素(HF)水を塗布して酸
化膜(SiO2)3の除去を行う。過酸化水素(H
2O2)が1〜10%含む過酸化水素水を1〜20分程度
シリコンウエハ1上に浸し、厚み10〜30Åの二酸化
シリコン層4を生成させる。シリコンウエハ1上に薬液
剤としての過酸化水素水を完全に除去する目的で、純水
で洗浄を行う。純水で洗浄を終了した後には、二酸化シ
リコン層4間に水分5が付着している。水分5は、二酸
化シリコン層4に対して親水性であるので、球状の水滴
とはならず、薄く均一に付着している。上記水分5を除
去するために、シリコンウエハ1を回転させる。
ーマークが生じるのを抑制すること。 【解決手段】 シリコンウエハ1上に、酸化膜(SiO
2)2,3がむきだしになっている部分が存在してい
る。薬液処理としてフッ化水素(HF)水を塗布して酸
化膜(SiO2)3の除去を行う。過酸化水素(H
2O2)が1〜10%含む過酸化水素水を1〜20分程度
シリコンウエハ1上に浸し、厚み10〜30Åの二酸化
シリコン層4を生成させる。シリコンウエハ1上に薬液
剤としての過酸化水素水を完全に除去する目的で、純水
で洗浄を行う。純水で洗浄を終了した後には、二酸化シ
リコン層4間に水分5が付着している。水分5は、二酸
化シリコン層4に対して親水性であるので、球状の水滴
とはならず、薄く均一に付着している。上記水分5を除
去するために、シリコンウエハ1を回転させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハの洗浄
方法に関するもので、特に、半導体ウエハ表面上にウォ
ーターマークの発生を抑えることを目的とする。
方法に関するもので、特に、半導体ウエハ表面上にウォ
ーターマークの発生を抑えることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来技術として特開平6−196465
号公報に示すように半導体ウエハの薬液処理、純水洗浄
を行う技術が開示されており、半導体ウエハを空気中に
引き上げないで、ウォーターマークの発生、自然酸化膜
の発生がないものである。
号公報に示すように半導体ウエハの薬液処理、純水洗浄
を行う技術が開示されており、半導体ウエハを空気中に
引き上げないで、ウォーターマークの発生、自然酸化膜
の発生がないものである。
【0003】図2に従来技術による半導体ウエハの洗浄
プロセスを示す。図2(a)ではシリコンウエハ上に、
酸化膜(SiO2)2及びその上にレジスト4がある部
分と、シリコンウエハ1の上に酸化膜(SiO2)3が
むきだしになっている部分とが交互に存在している。
プロセスを示す。図2(a)ではシリコンウエハ上に、
酸化膜(SiO2)2及びその上にレジスト4がある部
分と、シリコンウエハ1の上に酸化膜(SiO2)3が
むきだしになっている部分とが交互に存在している。
【0004】図2(b)では薬液処理としてフッ化水素
(HF)水を塗布してレジストのない部分の酸化膜(S
iO2)3の除去を行う。
(HF)水を塗布してレジストのない部分の酸化膜(S
iO2)3の除去を行う。
【0005】図2(c)ではシリコンウエハ1上に薬液
剤としてのフッ化水素(HF)水を完全に除去する目的
で、純水で洗浄を行う。純水で洗浄を終了した後には、
各々の酸化膜(SiO2)2間でのシリコンウエハ1に
水分5,6が付着している。
剤としてのフッ化水素(HF)水を完全に除去する目的
で、純水で洗浄を行う。純水で洗浄を終了した後には、
各々の酸化膜(SiO2)2間でのシリコンウエハ1に
水分5,6が付着している。
【0006】図2(d)では上記、水分5,6を除去す
るために、例えば特開平6−196465号公報に示す
半導体ウエハの洗浄装置を用いてシリコンウエハ1を回
転させる。しかしながらシリコンウエハ1のシリコン
(Si)と水分(H2O)とは疎水性であるため、酸化
膜(SiO2)2か近傍に表面張力が作用し、完全に除
去することはできない。
るために、例えば特開平6−196465号公報に示す
半導体ウエハの洗浄装置を用いてシリコンウエハ1を回
転させる。しかしながらシリコンウエハ1のシリコン
(Si)と水分(H2O)とは疎水性であるため、酸化
膜(SiO2)2か近傍に表面張力が作用し、完全に除
去することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の課題として
は、図2(d)で示すようにシリコンウエハ1を回転さ
せて酸化膜(SiO2)2間の水分5,6、特に酸化膜
(SiO2)2近傍の水分6は、シリコン(Si)面
で、水に対して疎水性であるための液剤として表面張力
が多大に作用するために完全に除去することがむずかし
い。この残留した水分6によってウォーターマークが生
じ、その後の処理をすすめても半導体製品として欠陥品
となってしまい、用いることはできない。
は、図2(d)で示すようにシリコンウエハ1を回転さ
せて酸化膜(SiO2)2間の水分5,6、特に酸化膜
(SiO2)2近傍の水分6は、シリコン(Si)面
で、水に対して疎水性であるための液剤として表面張力
が多大に作用するために完全に除去することがむずかし
い。この残留した水分6によってウォーターマークが生
じ、その後の処理をすすめても半導体製品として欠陥品
となってしまい、用いることはできない。
【0008】この水分6を除去する方法として特開平7
−66168号公報に示すように、純水で洗浄後IPA
(イソプロピルアルコール)ガス雰囲気で回転させて、
水分6とIPAを置換させる方法があるが、特開平6−
196465号公報の洗浄装置に独立した槽が必要であ
りIPAの供給、回収機能とそれぞれの槽が必要であ
り、設備費が莫大になるという課題がある。
−66168号公報に示すように、純水で洗浄後IPA
(イソプロピルアルコール)ガス雰囲気で回転させて、
水分6とIPAを置換させる方法があるが、特開平6−
196465号公報の洗浄装置に独立した槽が必要であ
りIPAの供給、回収機能とそれぞれの槽が必要であ
り、設備費が莫大になるという課題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術の課
題を有利に解決するものであって、シリコン基盤に薬液
処理して、シリコン面を局部的もしくは全面的に露出
し、水洗洗浄を施す半導体ウエハの洗浄方法において、
シリコン基盤上に薬液処理して、シリコン面を局部的も
しくは全面的に露出した後に、過酸化水素水で処理を施
し局部的もしくは全面的に露出したシリコン面に厚み1
0〜30Åの二酸化シリコン層を生成せしめ、その後に
水洗洗浄を施すことを特徴とする半導体ウエハの洗浄方
法である。
題を有利に解決するものであって、シリコン基盤に薬液
処理して、シリコン面を局部的もしくは全面的に露出
し、水洗洗浄を施す半導体ウエハの洗浄方法において、
シリコン基盤上に薬液処理して、シリコン面を局部的も
しくは全面的に露出した後に、過酸化水素水で処理を施
し局部的もしくは全面的に露出したシリコン面に厚み1
0〜30Åの二酸化シリコン層を生成せしめ、その後に
水洗洗浄を施すことを特徴とする半導体ウエハの洗浄方
法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明を
証明する。
証明する。
【0011】図1(a)〜(e)、(a′)〜(e′)
は本発明の実施の形態をしめすものである。図1
(a)、(a′)、ではシリコンウエハ1上に、酸化膜
(SiO2)2,3がむきだしになっている部分が存在
している。
は本発明の実施の形態をしめすものである。図1
(a)、(a′)、ではシリコンウエハ1上に、酸化膜
(SiO2)2,3がむきだしになっている部分が存在
している。
【0012】図1(b)、(b′)では薬液処理として
フッ化水素(HF)水を塗布して酸化膜(SiO2)3
の除去を行う。
フッ化水素(HF)水を塗布して酸化膜(SiO2)3
の除去を行う。
【0013】図1(c)では、過酸化水素(H2O2)が
1〜10%含む過酸化水素水を1〜20分程度シリコン
ウエハ1上に浸す。シリコンウエハ1上のシリコン(S
i)と反応して、厚み10〜30Åの二酸化シリコン層
4が生成する。この厚みは30Åを超えると、これ以降
の処理において不純物を注入するのを阻害し、または導
電膜を付ける時、二酸化シリコンが絶緑層として作用す
るので上限とする。厚み10Å未満であると、水分に対
して二酸化シリコンとしての親水作用が及ばないので下
限とする。
1〜10%含む過酸化水素水を1〜20分程度シリコン
ウエハ1上に浸す。シリコンウエハ1上のシリコン(S
i)と反応して、厚み10〜30Åの二酸化シリコン層
4が生成する。この厚みは30Åを超えると、これ以降
の処理において不純物を注入するのを阻害し、または導
電膜を付ける時、二酸化シリコンが絶緑層として作用す
るので上限とする。厚み10Å未満であると、水分に対
して二酸化シリコンとしての親水作用が及ばないので下
限とする。
【0014】図1(d)ではシリコンウエハ1上に薬液
剤としての過酸化水素水を完全に除去する目的で、純粋
で洗浄を行う。純粋で洗浄を終了した後には、二酸化シ
リコン層4間に水分5が付着している。水分5は、二酸
化シリコン層4に対して親水性であるので、球状の水滴
とはならず、薄く均一に付着している。
剤としての過酸化水素水を完全に除去する目的で、純粋
で洗浄を行う。純粋で洗浄を終了した後には、二酸化シ
リコン層4間に水分5が付着している。水分5は、二酸
化シリコン層4に対して親水性であるので、球状の水滴
とはならず、薄く均一に付着している。
【0015】図1(e)では上記水分5を除去するため
に、シリコンウエハ1を回転させる。従来技術での水分
6は、図3(a)に示すようにシリコンウエハとの接触
各aが小さく球状になっているが、図1(d)の水分5
は図3(b)に示すようにシリコンウエハとの接触角
a′が大きく球状にならず、薄く均一に付着しているた
め、シリコンウエハ1の回転に伴い完全に除去できる。
に、シリコンウエハ1を回転させる。従来技術での水分
6は、図3(a)に示すようにシリコンウエハとの接触
各aが小さく球状になっているが、図1(d)の水分5
は図3(b)に示すようにシリコンウエハとの接触角
a′が大きく球状にならず、薄く均一に付着しているた
め、シリコンウエハ1の回転に伴い完全に除去できる。
【0016】
【発明の効果】本願発明によって、シリコンウエハ1は
純水で洗浄後、回転させることによって酸化膜2間に水
分を滞留させることなく製造することができ、ウォータ
ーマークの発生を抑えることができる。さらに特開平7
−66168号公報のように、IPA洗浄層を独立さ
せ、IPAの供給、回収機能とそれぞれの槽を必要とす
ることがない。
純水で洗浄後、回転させることによって酸化膜2間に水
分を滞留させることなく製造することができ、ウォータ
ーマークの発生を抑えることができる。さらに特開平7
−66168号公報のように、IPA洗浄層を独立さ
せ、IPAの供給、回収機能とそれぞれの槽を必要とす
ることがない。
【図1】本発明の実施の形態を示した説明図である。
【図2】従来の実施状況を示した説明図である。
【図3】本発明と従来技術の関係を説明する図である。
1 シリコンウエハ 2,3 酸化膜 4 二酸化シリコン層 5,6 水分
Claims (1)
- 【請求項1】 シリコン基盤に薬液処理して、シリコン
面を局部的もしくは全面的に露出し、水洗洗浄を施す半
導体ウエハの洗浄方法において、シリコン基盤上に薬液
処理して、シリコン面を局部的もしくは全面的に露出し
た後に、過酸化水素水で処理を施し局部的もしくは全面
的に露出したシリコン面に厚み10〜30Åの二酸化シ
リコン層を生成せしめ、その後に水洗洗浄を施すことを
特徴とする半導体ウエハの洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28900696A JPH10116806A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 半導体ウエハの洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28900696A JPH10116806A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 半導体ウエハの洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10116806A true JPH10116806A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17737626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28900696A Pending JPH10116806A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 半導体ウエハの洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10116806A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006062074A1 (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-15 | Nikon Corporation | 基板処理方法、露光方法、露光装置及びデバイス製造方法 |
JP2006190996A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-07-20 | Nikon Corp | 基板処理方法、露光方法、露光装置及びデバイス製造方法 |
US8236467B2 (en) | 2005-04-28 | 2012-08-07 | Nikon Corporation | Exposure method, exposure apparatus, and device manufacturing method |
WO2023054326A1 (ja) * | 2021-09-28 | 2023-04-06 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 基板処理装置及び基板処理方法 |
-
1996
- 1996-10-14 JP JP28900696A patent/JPH10116806A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006062074A1 (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-15 | Nikon Corporation | 基板処理方法、露光方法、露光装置及びデバイス製造方法 |
JP2006190996A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-07-20 | Nikon Corp | 基板処理方法、露光方法、露光装置及びデバイス製造方法 |
US8236467B2 (en) | 2005-04-28 | 2012-08-07 | Nikon Corporation | Exposure method, exposure apparatus, and device manufacturing method |
US8941812B2 (en) | 2005-04-28 | 2015-01-27 | Nikon Corporation | Exposure method, exposure apparatus, and device manufacturing method |
WO2023054326A1 (ja) * | 2021-09-28 | 2023-04-06 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 基板処理装置及び基板処理方法 |
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