JPH10115909A - 位相シフトマスクの検査装置及び検査方法 - Google Patents

位相シフトマスクの検査装置及び検査方法

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JPH10115909A
JPH10115909A JP28927696A JP28927696A JPH10115909A JP H10115909 A JPH10115909 A JP H10115909A JP 28927696 A JP28927696 A JP 28927696A JP 28927696 A JP28927696 A JP 28927696A JP H10115909 A JPH10115909 A JP H10115909A
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shift mask
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隆志 妹尾
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透光部、半透明位相シフト部及び遮光部の3
種類の領域を有するハーフトーン型位相シフトマスクに
ついて、半透明位相シフト部及び遮光部のそれぞれの形
状が正常であるかどうかを正確に検査できる検査装置を
提供する。 【解決手段】 投光部17から出て位相シフトマスク1
6を透過した光を受光部18によって検出し、受光部1
8の出力信号をパターン演算部19へ送る。パターン演
算部19は、出力信号が低レベルより小さいパターンを
暗部、出力信号が高レベルより大きいパターンを明部と
判定する。パターン演算部19は、判定処理を2回行
い、それぞれの判定処理の間で基準低レベル及び基準高
レベルの値を変更する。この2回の判定処理を総合する
ことにより、透光部、半透明位相シフト部及び遮光部の
3種類の領域の間で欠陥をもれなく検査できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI、VLSI
をはじめとした半導体集積回路の製造に代表されるよう
な極めて微細なパターンを形成する際に、パターン露光
用原板として使用される位相シフトマスクに関して遮光
部等のパターンが正常に形成されているか否かを検査す
るための検査装置及び検査方法に関する。特に、ハーフ
トーン型位相シフトマスクのパターンを検査するための
検査装置及び検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路を製造する際に
は、フォトマスクを通して投影露光装置によって露光対
象物、例えばウェハを露光して、その露光対象物上に所
望の転写像を形成する。この場合、基本的には、フォト
マスクの透光部と遮光部とによって転写像を区画する。
このようなフォトマスクにおいて、それを通過する投影
露光光に位相差を与えることによって高解像度のパター
ン転写を可能にしたフォトマスク、すなわち位相シフト
マスクが知られている。
【0003】このような位相シフトマスクとしては、従
来より、種々の形式のものが提案されている。例えば、
マスク上の開口部の隣り合う一方に位相を反転させるよ
うな透明膜を設けた構造のレベンソン型位相シフトマス
クや、形成すべきパターンの周辺部に解像限界以下の位
相シフターを形成した構造の補助パターン付き位相シフ
トマスクや、基板上にクロムパターンを形成した後にオ
ーバーエッチングによって位相シフターのオーバーハン
グを形成した構造の自己整合型位相シフトマスク等があ
る。
【0004】以上の各構造の位相シフトマスクは、基板
上に遮光部としてのクロムパターンと透明なシフターパ
ターンを設けたものであるが、この構造とは別に、シフ
ターパターンのみによって形成された位相シフトマスク
として、ハーフトーン型位相シフトマスクが知られてい
る。このハーフトーン型位相シフトマスクというのは、
投影露光光に対して部分透過性を有する、いわゆる半透
明な位相シフターパターンを基板上に形成して、その位
相シフターパターンの境界部に形成される光強度がゼロ
の部分でパターン解像度を向上するようにした位相シフ
トマスクである。このハーフトーン型位相シフトマスク
は、その構造が非常に単純であるため、製造工程が容易
であり、しかもマスク上の欠陥も少ないという長所を有
している。
【0005】位相シフターを用いることなく、例えばク
ロム等の遮光膜によって所望のパターンを形成した従来
型のフォトマスクでは、線幅の狭いパターンをウェハ等
といった露光対象物の上に正確に転写できない。つま
り、解像度が悪い。露光光の波長をg線(波長=0.4
36μm)、i線(波長=0.365μm)、KrFエ
キシマレーザ(波長=0.254μm)の順のように徐
々に短くしてゆけば、上記従来のフォトマスクに関して
も、解像度を向上させることができるのであるが、その
場合でもやはり限界がある。この限界を打破するために
開発されたものがハーフトーン型位相シフトマスクであ
り、このハーフトーン型位相シフトマスクでは、位相を
反転することなく光透過パターンを通過した露光光と、
位相シフターを通過して位相が反転した露光光との間で
光を干渉させることにより、高解像度の転写パターンを
得るようにしている。
【0006】ところで、位相シフトマスクの製造にあた
っては、製造された位相シフトマスクのパターンが希望
通りのパターンであるか否かを検査する必要がある。こ
のような検査を行うため、従来は、検査対象である位相
シフトマスクに光を照射し、その位相シフトマスクを透
過する光の透過率を測定することにより、マスクパター
ンの明部と暗部とを判別し、もって、パターンの検査を
行っていた。そして従来の検査装置では、検出した光透
過率が所定の低レベルよりも低いときを「暗部」と判定
し、検出した光透過率が所定の高レベルよりも高いとき
を「明部」と判定していた。
【0007】例えば、クロム等の遮光膜によって所望の
パターンを形成した従来型のフォトマスクを検査する場
合には、測定点を遮光膜の部分に置いたときの光透過率
を低レベルに設定し、測定点を透光部に置いたときの光
透過率を高レベルに設定した検査装置を用いて検査対象
物の光透過率を測定していた。そして、光透過率が低レ
ベルより小さい領域を暗部と判定し、一方、光透過率が
高レベルよりも大きい領域を明部と判定して、パターン
認識を行っていた。
【0008】他方、半透明位相シフト膜のみによって所
望のパターンを形成する形式の半透明位相シフトマスク
を検査する場合には、測定点を半透明位相シフト部に置
いたときの光透過率を低レベルに設定し、測定点を透光
部に置いたときの光透過率を高レベルに設定した検査装
置を用いて検査対象物の光透過率を測定していた。そし
て、光透過率が低レベルより小さい領域を暗部と判定
し、一方、光透過率が高レベルよりも大きい領域を明部
と判定して、パターン認識を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半透明位相
シフト膜を用いてパターンを形成するハーフトーン型位
相シフトマスクに関しては、位相シフト効果を必要とす
るパターンは、その線幅が露光光の波長よりも若干広い
程度の微細なパターンであり、線幅がそれ以上であるよ
うな大面積のパターンについては、位相シフト効果を利
用する必要はない。しかも、このような大面積のパター
ンについては、その全領域を半透明位相シフト膜のみに
よって区画形成すると、かえって、その大面積パターン
に対応する転写像の周囲にゴースト等が発生して、転写
像が不鮮明になるという問題が考えられる。
【0010】本出願人は、そのような問題点を解消する
ため、特願平7−160101号及び特願平8−203
205号において、半透明位相シフト膜が存在しない透
光部分によって転写像を形成する形式のハーフトーン型
位相シフトマスク又は半透明位相シフト膜が存在する半
透明部分によって転写像を形成する形式のハーフトーン
型位相シフトマスクのそれぞれに関して、半透明位相シ
フト膜を形成する領域が大面積になる場合に、その半透
明位相シフト膜の上の適切な領域にクロム等の遮光膜を
重ねることにより、半透明位相シフト膜のみによって区
画形成される領域を所定の小さい領域に限定し、もっ
て、露光対象物上の転写像が不鮮明になることを防止す
るようにしたハーフトーン型位相シフトマスクを提案し
た。
【0011】今、上記のように半透明位相シフト膜の上
の適所に遮光膜を重ねることによって形成されたハーフ
トーン型位相シフトマスクに関して、上述した従来の検
査装置を用いてパターンの検査を行う場合を考える。こ
の場合、従来の検査装置においては、明部を特定するた
めの基準レベルである高レベルと、暗部を特定するため
の基準レベルである低レベルを設定する必要がある。
【0012】今、(1)低レベルを遮光部の光透過率に
設定し、(2)高レベルを透光部の光透過率に設定する
と、遮光部と透光部との間の光透過率の変化は認識でき
るものの、遮光部と半透明位相シフト部との間の光透過
率の変化及び透光部と半透明位相シフト部との間の光透
過率の変化を検出できない。従ってこの場合には、図3
に符号D1で示すように半透明位相シフト部2aの上に
遮光部3aが残存する残存欠陥や、符号D2で示すよう
に遮光部3aが欠落してその下の半透明位相シフト部2
aが露出する遮光部の欠落欠陥を認識できない。
【0013】また、(1)低レベルを遮光部の光透過率
に設定し、(2)高レベルを半透明位相シフト部の光透
過率に設定すると、半透明位相シフト部と透光部との間
の光透過率の変化が検出できないので、図3に符号D3
で示すように透光部1aの上に半透明位相シフト部2a
が残存する半透明位相シフト部の残存欠陥を認識できな
い。
【0014】また、(1)低レベルを半透明位相シフト
部の光透過率に設定し、(2)高レベルを透光部の光透
過率に設定すると、遮光部と半透明位相シフト部との間
の光透過率の変化を検出できないので、例えば、図3に
おける遮光部の残存欠陥D1や遮光部の欠落欠陥D2を
認識できない。
【0015】以上を要約すれば、低レベルと高レベルと
をそれぞれ1つずつ設定して位相シフトマスクのパター
ン検査を行うようにした従来の検査装置を用いて、透光
部、半透明位相シフト部及び遮光部の3種類の領域を有
するハーフトーン型位相シフトマスクのパターン検査を
行うこととすれば、低レベルと高レベルをどのような値
の光透過率に設定したとしても、上記3種類の領域間に
発生する可能性のある全ての欠陥をもれなく検出するこ
とは不可能である。
【0016】本発明は、従来の位相シフトマスクの検査
方法における上記の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、透光部、半透明位相シフト部及び遮光部の3種類の
領域を有するハーフトーン型位相シフトマスクについ
て、半透明位相シフト部及び遮光部のそれぞれの形状が
希望の形状に合致しているか否かを検査できる検査装置
及び検査方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る位相シフトマスクの検査装置は、位相
シフトマスクへ光を照射する投光部と、位相シフトマス
クを透過した光を検出して信号を出力する受光部と、受
光部の出力信号に基づいて位相シフトマスク上のパター
ンを演算するパターン演算部とを有する。そのパターン
演算部は、第1演算処理ステップ及び第2演算処理ステ
ップの2つの処理ステップにおいて、それぞれ、上記出
力信号が低レベルより小さいときのパターンは暗部であ
り、上記出力信号が高レベルより大きいときのパターン
は明部であると判定する。さらに上記パターン演算部
は、上記第1演算処理ステップにおいては、上記低レベ
ルを半透明位相シフト部の光透過率に設定し、上記高レ
ベルを透光部の光透過率に設定した状態で明部と暗部の
判定を行う。また、上記第2演算処理ステップにおいて
は、上記低レベルを遮光部の光透過率に設定し、上記高
レベルを半透明位相シフト部の光透過率に設定した状態
で明部と暗部の判定を行う。
【0018】この検査装置によれば、低レベル=半透明
位相シフト部の光透過率とし、高レベル=透光部の光透
過率とした第1演算処理ステップにより、透光部と遮光
部との間に発生する欠陥及び透光部と半透明位相シフト
部との間に発生する欠陥の両方を認識する。他方、低レ
ベル=遮光部の光透過率とし、高レベル=半透明位相シ
フト部の光透過率とする第2演算処理ステップにより、
透光部と遮光部との間に発生する欠陥及び半透明位相シ
フト部と遮光部との間に発生する欠陥の両方を認識す
る。従って、これらの第1演算処理ステップ及び第2演
算処理ステップの両方を総合することにより、透光部、
半透明位相シフト部及び遮光部の3種類の領域を有する
ハーフトーン型位相シフトマスクに関して全ての領域間
に発生する欠陥を検出できる。
【0019】上記の半透明位相シフト部は、例えば、M
o(モリブデン)とSi(シリコン)を主成分とする化
合物、より具体的には、例えば、化学記号MoSiOX
Y(X,Yは整数)で表される材料を用いることがで
きる。また、遮光部としては、Cr(クロム)、CrO
(酸化クロム)、CrN(窒化クロム)、CrON、C
rOCN又はこれらを積層した複合膜を用いることがで
きる。
【0020】上記構成において、第1演算処理ステップ
と第2演算処理ステップとは、オペレータの操作によっ
て手動で切り替えることもでき、あるいは、コンピュー
タに記憶されたプログラムに従って自動的に切り替える
こともできる。これらのステップを自動的に切り替わる
ように設定すれば、検査作業の作業効率が向上する。
【0021】また、上記構成において、低レベル及び高
レベルとして設定すべき具体的な光透過率は、透光部、
半透明位相シフト部及び遮光部として実際に使用する材
料に従って種々に変化するものと考えられるが、例え
ば、次のような数値が考えられる。すなわち、検査のた
めに用いる光の波長が488nm程度とするとき、第1
演算処理ステップにおいて、低レベルとしての光透過率
を0%〜50%(半透明位相シフト部に相当)とし、高
レベルとしての光透過率を85%〜100%(透光部に
相当)とする。そして、第2演算処理ステップにおい
て、低レベルとしての光透過率を0%〜5%(遮光部に
相当)とし、高レベルとしての光透過率を10%〜50
%(半透明位相シフト部に相当)とする。
【0022】本発明に係る位相シフトマスクの検査方法
は、(1)透光部から位相シフトマスクへ向けて光を出
射する工程と、(2)位相シフトマスクを透過した光を
受光部によって検出し該受光部によって透過光量に応じ
た信号として出力する工程と、(3)受光部の出力信号
に基づいて位相シフトマスク上のパターンを演算するパ
ターン演算工程とを有する。そしてそのパターン演算工
程は、上記出力信号が低レベルより小さいときのパター
ンは暗部であり、上記出力信号が高レベルより大きいと
きのパターンは明部であると判定する処理を第1演算処
理ステップ及び第2演算処理ステップの2回のステップ
に分けて実行する。そして、その第1演算処理ステップ
においては、上記低レベルを半透明位相シフト部の光透
過率に設定し、上記高レベルを透光部の光透過率に設定
した状態で明部と暗部の判定を行い、さらに上記第2演
算処理ステップにおいては、上記低レベルを遮光部の光
透過率に設定し、上記高レベルを半透明位相シフト部の
光透過率に設定した状態で明部と暗部の判定を行う。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る位相シフトマスクの
検査方法及び検査装置について説明するのに先立って、
それらの検査対象となる、透光部、半透明位相シフト部
及び遮光部の3種類の領域を有するハーフトーン型位相
シフトマスクについて説明する。
【0024】図7はそのハーフトーン型位相シフトマス
クの一例を模式的に示している。図8はその位相シフト
マスクの断面構造を模式的に示している。これらの図
は、位相シフトマスクの有効パターン領域内の一部分を
拡大して示している。図示の位相シフトマスクは、4×
4=16個の微細な光透過パターンP1と、面積の広い
光透過パターンP2と、それらの光透過パターンP1及
びP2の外側の領域であって鎖線で囲まれれる所定幅A
の領域であるパターン周辺部Hと、それらのパターン周
辺部Hを取り囲む遮光部Sとによって構成される。図8
において、光透過パターンP1及びP2は透明基板1の
みによって区画形成されている。また、パターン周辺部
Hは光透過パターンP1及びP2の周りにおいて半透明
位相シフト膜2aによって区画形成されている。そし
て、遮光部Sはクロム(Cr)等の遮光膜3aによって
区画形成されている。
【0025】個々の微細な光透過パターンP1は、T1
×T2の寸法を有している。これらの寸法T1及びT2
は、いずれも、露光対象物を露光するための露光光の波
長の約2倍の長さよりも短い値に設定される。この寸法
は、位相シフト効果、すなわち光透過パターンP1及び
P2を透過した光と、半透明位相シフト膜2aを透過し
て位相が180゜反転した光との間の干渉により解像度
を向上させる効果、を得ることができる程度の微細な寸
法である。一方、広い光透過パターンP2は、T3×T
4の寸法を有している。これらの寸法T3×T4は、い
ずれも、露光光の波長の約2倍の長さよりも長い値に設
定される。この寸法は、位相シフト効果を必要としてい
ない寸法、換言すれば、その光透過パターンを半透明位
相シフト膜で取り囲んだとしても解像度の向上を望むこ
とができないような寸法である。
【0026】パターン周辺部Hの幅A、すなわち光透過
パターンP1及びP2の外周縁とパターン周辺部Hの外
周縁との間の間隔は、露光光の波長の値以上であって1
00μm以下の範囲、より好ましくは露光光の波長の値
以上であって50μm以下の範囲内の任意の値に設定さ
れる。なお、露光光がg線であればその波長は約0.4
36μm、i線であればその波長は約0.365μm、
そしてKrFエキシマレーザであればその波長は約0.
254μmである。
【0027】この位相シフトマスクを用いて露光対象
物、例えば半導体ウェハに転写像を形成する場合には、
図12に示すように、露光光Rを位相シフトマスク6に
照射し、その位相シフトマスク6を透過した光、特に光
透過パターンP1及びP2等を通過した光によってウェ
ハ7を露光し、これにより、ウェハ7上に希望パターン
の転写像が結像される。つまり、この方式の位相シフト
マスクは、いわゆるネガ方式の位相シフトマスクであ
る。また、ここに例示した位相シフトマスクが、いわゆ
るレチクルマスクとして構成されていれば、通常は、1
/5程度の縮小像がウェハ7上に形成される。
【0028】微細な光透過パターンP1を透過した光
は、パターン周辺部Hを通過して位相が反転した光との
間で干渉を生じ、これにより、位相シフト効果が発現し
てウェハ上に鮮明で微細な転写像が得られる。微細な光
透過パターンP1及び面積の広い光透過パターンP2の
いずれに関しても、その周りに設けられる半透明位相シ
フト膜2aの存在領域はパターン周辺部Hの領域に限定
され、そのパターン周辺部Hの外側の遮光部Sはクロム
等の遮光膜によって区画形成されている。光透過パター
ンP1及びP2の周りの広い範囲が半透明位相シフト膜
2aのみによって区画形成される場合には、微細パター
ンが不鮮明になったり、広い面積のパターン内にゴース
ト等の転写不良が発生したりするおそれがあるが、半透
明位相シフト膜2aの存在領域をパターン周辺部Hに限
定した本位相シフトマスクによれば、そのような問題が
解消する。
【0029】図9及び図10は、図7に示すハーフトー
ン型位相シフトマスクを製造するための製造方法の一例
を工程順に示している。また、図11は、その製造方法
において、特に位相シフトマスクの基材の上にパターン
を描画するための描画システムを模式的に示している。
図11において、パターンデータ入力装置8は、例え
ば、キーボード、マウス等によって構成され、このパタ
ーンデータ入力装置8によって光透過パターンP1及び
P2のパターンデータがCPU(中央処理装置)9の入
力ポートへ送られる。
【0030】CPU9の演算処理部はリサイズ演算部1
0を含んでいる。このリサイズ演算部10は、パターン
データ入力装置8から送られた光透過パターンP1及び
P2のパターンデータに基づいて、メモリ11内に格納
された所定のプログラムに従って、幅Aのパターン周辺
領域Hを演算する。微細な光透過パターンP1に関して
は、リサイズ演算部10はこの光透過パターンP1の1
個ずつに対してパターン周辺領域Hを演算するが、これ
ら全てのパターン周辺領域Hをつなぎ合わせると、結果
的に、図7の鎖線で示すような全ての光透過パターンP
1を包含する大きな正方形領域になる。
【0031】CPU9は、以上のようにして演算された
光透過パターンのデータに基づいて画像制御部12を駆
動し、これにより、CRTディスプレイ13の画面上に
位相シフトマスクのパターン画面が表示される。また、
CPU9は、演算された光透過パターンのデータを描画
装置14へ送る。描画装置14は、そのデータに基づい
て電子ビーム又は露光光を出力し、それらの電子線ビー
ム又は露光光により、位相シフトマスクの完成途中品6
aの上に光透過パターンP1及びP2や、パターン周辺
領域Hが描画される。なお、電子線ビームを用いる描画
の場合は、電子線の電荷によって位相シフトマスクの基
板が帯電するので、それを防止するために基板上の適所
に導電層を形成することが広く行われている。露光光を
用いた描画の場合には帯電の心配がないので、そのよう
な導電層を形成する必要はない。これ以降の説明では、
露光光を用いる描画の場合を想定して導電層のことには
特に触れないことにするが、電子線ビームによる描画を
行う場合には導電層を用いることが必要になることに注
意する。
【0032】以下、図9及び図10に基づいて、図7の
位相シフトマスクの製造方法を説明する。まず、図9
(a)に示すように、石英によって形成された透明基板
1の上に、周知の成膜方法を用いて、Mo・Si系の材
料から成る半透明位相シフト層2、クロム等の遮光材か
ら成る遮光層3、そしてポジレジストから成る第1レジ
スト層4を順次に積層した。各層の厚さは、半透明位相
シフト層2を1200〜2000Å、遮光層3を300
〜1500Å、そして第1レジスト層4を3000〜6
000Åとした。
【0033】次いで、電子線又は露光光R1により光透
過パターンP1及びP2のパターンを露光し(図9
(b))、さらに、現像を行って必要とするパターンの
みが欠落した状態の第1レジスト膜4aを形成した(図
9(c)及び図9(d))。さらに、その第1レジスト
膜4aをマスクとして、硝酸第2セリウムアンモニウム
に過塩素酸を加えて製造したエッチング液を用いた常法
のウエットエッチングにより、または塩素系ガスを用い
たドライエッチングにより、遮光層3をパターニングし
て、必要とするパターンのみが欠落した状態の遮光膜3
aを形成した(図9(e))。このとき、半透明位相シ
フト層2は上記の各エッチング剤によってはエッチング
されない。
【0034】その後、CF4 、C26等のフッ素系ガス
を用いたドライエッチングによって半透明位相シフト層
2を所望のパターンの半透明位相シフト膜2aへとパタ
ーニングした(図9(f))。このとき、マスクとして
働く遮光膜4aはエッチングされないので、半透明位相
シフト膜2aのパターンは極めて高精度な寸法精度で得
られた。次いで、酸素プラズマや硫酸を用いて第1レジ
スト膜4aを剥離することにより、図9(h)に示すよ
うに、微細パターンP1及び面積の広いパターンP2を
有するパターンが形成される。このとき、両パターンP
1及びP2は透明基板1のみによって区画形成され、そ
れらのパターンP1及びP2以外の非パターン部Qは、
主に、遮光膜3aによって区画形成される。
【0035】次に、あらためてポジレジストをマスク全
体に塗布して第2レジスト層5を形成し(図10
(i))、さらに、電子線又は露光光R2によって再び
描画を行う(図10(j))。このときの描画は、図1
1に示したCPU9のリサイズ演算部10によって決め
られるリサイズ寸法に従って行われる。このリサイズ寸
法というのは、図10(k)に示すように、微細パター
ンP1及び広いパターンP2に、それらよりも所定幅A
だけ広いパターン周辺領域を加え合わせた領域に相当す
る。
【0036】その後、第2レジスト層5を現像して第2
レジスト膜5aを形成した(図10(l))。これによ
り、図10(m)に示すように、微細パターンP1及び
広いパターンP2と、それらのパターン周辺領域とを加
え合わせた領域である露光領域R2を除いた領域に、斜
線で示すように、第2レジスト膜5aが残された。そし
て、その第2レジスト膜5aをマスクとして、常法のウ
ェットエッチング又は塩素ガスを用いたドライエッチン
グにより遮光膜3aをパターニングした(図10
(n))。このとき、半透明位相シフトマスク2aはエ
ッチングされない。
【0037】その後、酸素プラズマや硫酸を用いて第2
レジスト膜5aを剥離することにより、図10(o)及
び図10(p)に示すように、光透過パターン部P1及
びP2が基板1のみによって区画形成され、パターン周
辺部Hが光透過パターンP1及びP2の周りにおいて半
透明位相シフト膜2aによって区画形成され、そして、
遮光部Sがクロム等の遮光膜3aによって区画形成され
た状態の位相シフトマスクが得られた。
【0038】以上のようにして得られた位相シフトマス
クに関しては、その内部に形成されたパターンが正確に
希望するパターンに形成されたか否かを検査する必要が
ある。以下、その検査方法について説明する。図1は、
その検査を行うための検査装置の一実施形態を示してい
る。この検査装置は、検査対象であるハーフトーン型位
相シフトマスク16に光を照射する投光部17と、位相
シフトマスク16を透過した光を検出してその光透過率
に応じた信号を出力する受光部18と、受光部の出力信
号に基づいて位相シフトマスク上のパターンを演算する
パターン演算部19とを有している。
【0039】投光部17は、光を発光する光源21と、
ハーフトーン型位相シフトマスク16の一面に近接する
ように配置された対物レンズ22と、そして光源21と
対物レンズ22を結ぶ光ファイバ23とを有している。
光源21は、例えば、測定光として488nmの光を発
光する。ハーフトーン型位相シフトマスク16は、図示
しない平行移動系の上に置かれていてX−Yの直交2方
向へ所定の速度で間欠的又は連続的に移動する。この平
行移動により、対物レンズ22から出射する測定光がハ
ーフトーン型位相シフトマスク16の全面を矢印Dのよ
うに走査移動する。パターン演算部19は、コンピュー
タによって構成されており、その内部にはCPU(中央
処理装置)24、RAM(Random Access Memory)25
及びROM(Read Only Memory)26が含まれる。ま
た、CPU24の出力ポートには、CRTディスプレイ
27及びプリンタ28が接続される。
【0040】ROM26の内部には、以下に説明する検
査処理を実行するためのプログラムや、検査対象のハー
フトーン型位相シフトマスクが有すべき正常なパターン
形状に対応するデータ等が記憶されている。これ以降の
説明では、簡単のために、図2に示すような欠陥のない
標準パターンがROM26内にデータとして記憶される
ものとする。この標準パターンは、透明基板の上に被着
された半透明位相シフト膜によって区画形成された半透
明位相シフト部2aと、半透明位相シフト膜の上に被着
されたクロム等の遮光部材によって形成された遮光部3
aと、そして、半透明位相シフト膜及び遮光部材が存在
することなく透明基板がそのまま露出することによって
形成された透光部1aとを含んで構成される。
【0041】検査作業は以下の通りに実行される。ま
ず、図4のステップS1において、投光部17から出射
する光がハーフトーン型位相シフトマスク16に入射す
る点である測定点Eを図2の遮光部3a、半透明位相シ
フト部2a及び透光部1aへ順々に位置させて、各部に
おける光透過率を測定してそれらに対応する受光部18
の出力信号をRAM25内の所定の記憶場所に記憶す
る。その後、第1演算処理が終了していないことを確認
してから(ステップS2で「YES」)、第1演算処理
を実行する。
【0042】この第1演算処理では、まず、検査のため
の基準レベルとなる低レベルとして半透明位相シフト部
2aの光透過率を読み出し、高レベルとして透光部1a
の光透過率を読み出す(ステップS3)。基準レベルを
このように設定するとCPU24は、図5に示すよう
に、光透過率が低レベルよりも低くなる半透明位相シフ
ト部2a及び遮光部3aの両方を暗部として認識する。
一方、光透過率が高レベルよりも高くなる透光部1aを
明部として認識する。
【0043】その後、ステップS4において、ハーフト
ーン型位相シフトマスク16の走査移動を実行して、そ
の位相シフトマスク16の各点の透過光を受光部18に
よって検出する。CPU24は、受光部18より送られ
てくる出力信号とROM26内に格納された標準パター
ン、すなわち図2に示すパターンとを比較して、パター
ンが正常であるか否かを判定する(ステップS5)。
【0044】この第1演算処理においては、透光部と半
透明位相シフト部との間に生じるレベル変化及び透光部
と遮光部との間に生じるレベル変化を認識できるので、
それらの領域間に発生する欠陥、例えば、図3における
半透明位相シフト膜の残存欠陥D3を認識できる。但
し、遮光部と半透明位相シフト部との間ではレベル変化
を認識できないので、遮光部の残存欠陥D1及び遮光部
の欠落欠陥D2は認識できない。
【0045】ステップS5において測定対象のパターン
が標準パターンと異なること、すなわちパターン欠陥が
あることが分かると、ステップS6へ進んでその欠陥部
分の座標を確認してそれを記憶する。その後、第2演算
処理が終了していないことを確認してから(ステップS
7で「YES」)、第2演算処理を実行する。
【0046】この第2演算処理では、まず、検査のため
の基準レベルとなる低レベルとして遮光部3aの光透過
率を読み出し、高レベルとして半透明位相シフト部2a
の光透過率を読み出す(ステップS8)。基準レベルを
このように設定するとCPU24は、図6に示すよう
に、光透過率が低レベルよりも低くなる遮光部3aを暗
部として認識する。一方、光透過率が高レベルよりも高
くなる半透明位相シフト部2a及び透光部1aの両方を
明部として認識する。
【0047】その後、ステップS9において、ハーフト
ーン型位相シフトマスク16の走査移動を再度実行し
て、その位相シフトマスク16の各点の透過光を受光部
18によって検出する。CPU24は、受光部18より
送られてくる出力信号とROM26内に格納された図2
の標準パターンとを比較して、パターンが正常であるか
否かを判定する(ステップS10)。
【0048】この第2演算処理においては、遮光部と半
透明位相シフト部との間に生じるレベル変化及び遮光部
と透光部との間に生じるレベル変化の両方を認識できる
ので、それらの領域間に発生する欠陥、例えば、図3に
おける遮光部の残存欠陥D1及び遮光部の欠落欠陥D2
を認識できる。但し、透明部と半透明位相シフト部との
間ではレベル変化を認識できないので、半透明位相シフ
ト膜の残存欠陥D3は認識できない。ステップS10に
おいて測定対象のパターンが標準パターンと異なるこ
と、すなわちパターン欠陥があることが分かると、ステ
ップS11へ進んでその欠陥部分の座標を確認してそれ
を記憶する。
【0049】以上の処理を終わった後、欠陥が検出され
なかったときにはCRTディスプレイ27又はプリンタ
28に良品の表示を行い(ステップS12,S13)、
欠陥が検出されたときには欠陥の表示を行う(ステップ
S12,S14)。以上により、1回の検査ルーチンを
終了する。
【0050】以上のように、本実施形態によれば、検査
の基準となる低レベル及び高レベルの2つのレベルを適
宜に変更して、少なくとも2回の検査を行うようにした
ので、透光部1a、半透明位相シフト部2a及び遮光部
3aの3つの領域を有するハーフトーン型位相シフトマ
スクに関して、これらの各領域間に生じる欠陥をもれな
く検査できる。
【0051】以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を
説明したが、本発明はその実施形態に限定されるもので
なく、請求の範囲に記載した技術的範囲内で種々に改変
できる。例えば、上記の説明では図7に示すようなネガ
方式のハーフトーン型位相シフトマスクを検査対象とし
たが、ポジ型のハーフトーン型位相シフトマスクが本発
明の検査対象となり得ることはもちろんである。また、
以上の実施形態では、図4に示すフローチャートのよう
に、検査の基準レベルとなる低レベル及び高レベルの値
の切替えをコンピュータプログラムに従って自動的に行
うこととしたが、これに代えて、そのレベル切替えをオ
ペレータが手動で行っても一向に差し支えない。また、
第1演算処理と第2演算処理とを実行する順番に関して
は、どちらを先に行うようにしても一向に差し支えな
い。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の位相シフトマスクの検査
装置及び請求項4記載の位相シフトマスクの検査方法に
よれば、検査のための基準レベルである低レベル及び高
レベルが異なっている第1演算処理ステップ及び第2演
算処理ステップを別々に実行し、それらの両方の検査結
果を総合するようにしたので、透光部、半透明位相シフ
ト部及び遮光部の3種類の領域を有するハーフトーン型
位相シフトマスクに関して全ての領域間に発生する欠陥
をもれなく検査できる。
【0053】請求項2記載の位相シフトマスクの検査装
置によれば、検査のための作業効率が向上する。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相シフトマスクの検査装置の一
実施形態を模式的に示す斜視図である。
【図2】ハーフトーン型位相シフトマスクに形成される
欠陥のない標準パターンの一例を部分的に示す平面図で
ある。
【図3】図2に示すパターンに欠陥が発生した状態を示
す平面図である。
【図4】図1に示す検査装置によって実行される検査処
理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図1に示す検査装置で用いる基準レベルの設定
の仕方の一例を示す図である。
【図6】図1に示す検査装置で用いる基準レベルの設定
の仕方の他の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る検査装置の検査対象となるハーフ
トーン型位相シフトマスクの一例を示す平面図である。
【図8】図7のハーフトーン型位相シフトマスクの断面
構造を模式的に示す断面図である。
【図9】図7のハーフトーン型位相シフトマスクの製造
方法を工程順に模式的に示す図である。
【図10】図9に引き続く製造工程を模式的に示す図で
ある。
【図11】露光描画装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図12】図7に示すハーフトーン型位相シフトマスク
を用いて露光対象物、例えばウェハを露光する状態を模
式的に示す図である。
【符号の説明】
1 透明基板 1a 透光部 2 半透明位相シフト層 2a 半透明位相シフト部、半透明位相シフト膜 3 遮光層 3a 遮光部、遮光膜 4 第1レジスト層 4a 第1レジスト膜 5 第2レジスト層 5a 第2レジスト膜 6 位相シフトマスク 6a 位相シフトマスクの完成途中品 7 ウェハ 16 ハーフトーン型位相シフトマスク 17 投光部 18 受光部 21 光源 22 対物レンズ 23 光ファイバ A 半透明位相シフト部の幅 D1 遮光部の残存欠陥 D2 遮光部の欠落欠陥 D3 半透明位相シフト部の残存欠陥 E 測定点 H パターン周辺部 P1 光透過パターン P2 大面積光透過パターン R 露光光
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 528

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光部、半透明位相シフト部及び遮光部
    を有する位相シフトマスクについて半透明位相シフト部
    及び遮光部の形状の良否を検査する検査装置において、 位相シフトマスクへ光を照射する投光部と、 位相シフトマスクを透過した光を検出して信号を出力す
    る受光部と、 受光部の出力信号に基づいて位相シフトマスク上のパタ
    ーンを演算するパターン演算部とを有しており、 上記パターン演算部は、第1演算処理ステップ及び第2
    演算処理ステップの2つの処理ステップにおいて、それ
    ぞれ、上記出力信号が低レベルより小さいときのパター
    ンは暗部であり、上記出力信号が高レベルより大きいと
    きのパターンは明部であると判定する機能を有し、 上記第1演算処理ステップにおいては、上記低レベルを
    半透明位相シフト部の光透過率に設定し、上記高レベル
    を透光部の光透過率に設定した状態で明部と暗部の判定
    を行い、さらに上記第2演算処理ステップにおいては、
    上記低レベルを遮光部の光透過率に設定し、上記高レベ
    ルを半透明位相シフト部の光透過率に設定した状態で明
    部と暗部の判定を行うことを特徴とする位相シフトマス
    クの検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の検査装置において、上記
    パターン演算部は、第1演算処理ステップと第2演算処
    理ステップとを自動的に切り替えて行うことを特徴とす
    る位相シフトマスクの検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の位相シフト
    マスクの検査装置において、 第1演算処理ステップにおいて、低レベルとしての光透
    過率を0%〜50%とし、高レベルとしての光透過率を
    85%〜100%とし、 第2演算処理ステップにおいて、低レベルとしての光透
    過率を0%〜5%とし、高レベルとしての光透過率を1
    0%〜50%とすることを特徴とする位相シフトマスク
    の検査装置。
  4. 【請求項4】 透光部、半透明位相シフト部及び遮光部
    を有する位相シフトマスクについて半透明位相シフト部
    及び遮光部の形状の良否を検査する検査方法において、 透光部から位相シフトマスクへ向けて光を出射する工程
    と、 位相シフトマスクを透過した光を受光部によって検出し
    該受光部によって透過光量に応じた信号として出力する
    工程と、 受光部の出力信号に基づいて位相シフトマスク上のパタ
    ーンを演算するパターン演算工程とを有しており、 上記パターン演算工程は、上記出力信号が低レベルより
    小さいときのパターンは暗部であり、上記出力信号が高
    レベルより大きいときのパターンは明部であると判定す
    る処理を第1演算処理ステップ及び第2演算処理ステッ
    プの2回のステップに分けて実行し、 その第1演算処理ステップにおいては、上記低レベルを
    半透明位相シフト部の光透過率に設定し、上記高レベル
    を透光部の光透過率に設定した状態で明部と暗部の判定
    を行い、さらに上記第2演算処理ステップにおいては、
    上記低レベルを遮光部の光透過率に設定し、上記高レベ
    ルを半透明位相シフト部の光透過率に設定した状態で明
    部と暗部の判定を行うことを特徴とする位相シフトマス
    クの検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の位相シフトマスクの検査
    方法において、 第1演算処理ステップにおいて、低レベルとしての光透
    過率を0%〜50%とし、高レベルとしての光透過率を
    85%〜100%とし、 第2演算処理ステップにおいて、低レベルとしての光透
    過率を0%〜5%とし、高レベルとしての光透過率を1
    0%〜50%とすることを特徴とする位相シフトマスク
    の検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008112178A (ja) * 2007-11-22 2008-05-15 Advanced Mask Inspection Technology Kk マスク検査装置
JP2012047732A (ja) * 2010-07-30 2012-03-08 Hoya Corp 透過率測定装置、フォトマスクの透過率検査装置、透過率検査方法、フォトマスク製造方法、パターン転写方法、フォトマスク製品

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