JPH10115202A - 携帯型作業機用4サイクル内燃機関 - Google Patents

携帯型作業機用4サイクル内燃機関

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JPH10115202A
JPH10115202A JP8268310A JP26831096A JPH10115202A JP H10115202 A JPH10115202 A JP H10115202A JP 8268310 A JP8268310 A JP 8268310A JP 26831096 A JP26831096 A JP 26831096A JP H10115202 A JPH10115202 A JP H10115202A
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Japan
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internal combustion
combustion engine
cam
valve
camshaft
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JP8268310A
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Tsuneo Araki
恒雄 荒木
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B63/00Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices
    • F02B63/02Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices for hand-held tools
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機体長手方向及び上下方向長さを短縮化する
ことによって機体全体の小型化を達成した携帯型作業機
用4サイクル内燃機関を提供する。 【解決手段】 携帯型作業機用4サイクル内燃機関22
において、カムシャフト30を、シリンダ24の上方で
前記吸気弁32と排気弁34との間の空きスペース50
に配置し、さらに所定のカムプロファイル52を備えた
単一のカム54、及び一端部がいずれもカムプロファイ
ルに当接し、他端部がそれぞれ吸気弁及び前記排気弁の
各頂端部に連結された一対の揺動式く形アーム36、3
8とを設け、前記一対の揺動式く形アームの各々は、く
形曲がり部の尖部84、86を上方に向けてカムより上
方に配置し、前記各く形曲がり部で互いに交差し、該交
差部に前記各揺動式く形アームの回動中心88を形成す
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型作業機用4
サイクル内燃機関に関し、より詳細にはOHC 式の弁駆動
機構を採用して高性能化を図りつつ、機関の上下方向長
さの増大を防止して機関全体の小型化を達成した携帯型
作業機用4サイクル内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】刈払機或いはチェーンソー等の携帯型作
業機用内燃機関として、主として騒音低減及び排ガスの
清浄化の観点から、2サイクル機関とともに4サイクル
内燃機関が採用されている。このうち、OHV 式の弁駆動
機構を採用した携帯型作業機用4サイクル内燃機関が、
例えば実開平4-117103号公報に開示されている。かかる
4サイクル内燃機関は、クランクシャフトから歯車伝動
によって直接回転を伝達されるカムシャフトを吸排気弁
の下方に配置し、このカムシャフトに固設した単一のカ
ムに一対の揺動式リフターを当接させつつ、リフター軸
を中心として揺動させ、かかる揺動式リフターの各々に
連結し、互いに交差して設けた一対のプッシュロッドを
介して吸排気弁を開閉させる弁駆動機構を採用するもの
である。この方式にあっては、吸排気弁開閉用のカムを
単一のカムで兼用することによって、吸排気用カムを別
個に設ける場合に較べて、携帯型作業機向け機関にとっ
て重要な小型化及び軽量化にある程度寄与することが可
能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
OHV 式の弁駆動機構にあっては、たとえ単一のカムによ
って吸排気を行うとしても、カムをシリンダ下方の一側
に設置したことに起因して、カム及びカム歯車の設置ス
ペースがクランクシャフトの長手方向に必要とされ、そ
の分軸方向長さがかさむとともに、吸排気弁とカムシャ
フトとの間隔が大きいことに起因して、クランクシャフ
トの回転を吸排気弁の開閉動作に変換するのに、細長く
て耐久性に劣る複雑な駆動機構、即ちプッシュロッドリ
フター及びプッシュロッドを必要とする。かかる課題を
解決すべく、OHC 方式、即ちカムシャフトをシリンダ室
の上方に配置する弁駆動機構を採用すれば、その分カム
及びカム歯車の設置スペース削減によって軸方向の長さ
を短縮化し、しかも吸排気弁とカムシャフト間の間隔を
狭めることによって、複雑な駆動機構を削除するととも
に、内燃機関の高速回転化に対する駆動機構の耐久性向
上が可能になる。
【0004】しかしながら、一方でカム機構をシリンダ
室の上方に設置することに伴い、今度は機体の上下方向
長さが増大し、さらにカムシャフトとクランクシャフト
の間隔が大きくなることに伴い、歯車伝動からベルト或
いはチェーン伝動に切り換える必要が生じる。ベルト或
いはチェーン伝動にあっては、組み立ての際に無端状ベ
ルト或いはチェーンをカム歯車及びクランク歯車に同時
に巻き掛ける必要を生じ、そのため組み立て手順に対す
る制約が大きくなる。特に刈払機或いはチェーンソー等
の携帯型作業機にあっては、一般車両向け内燃機関と異
なり、ユーザ自身が適宜分解保守点検を行うことが多い
ため、かかる制約は大きな問題となる。かかる課題に鑑
み、本発明の目的は、内燃機関の性能を維持しつつ、機
体長手方向及び上下方向長さを短縮化することによって
機体全体の小型化を達成した携帯型作業機用4サイクル
内燃機関を提供することにある。本発明の別の目的は、
機関全体の小型化を達成しつつ、保守点検を容易にした
携帯型作業機用4サイクル内燃機関を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明の携帯型作業機用4 サイクル内燃機関にあって
は、シリンダ内で上下往復運動するピストンによって回
転駆動される前記シリンダの下方に配置されたクランク
シャフトと、該クランクシャフトに駆動上連結されると
ともに平行に配置されたカムシャフトと、該カムシャフ
トの回転運動によってそれぞれ斜め往復運動することに
よって前記シリンダの上部で開閉動作を行う常閉の吸気
弁及び排気弁とを有する携帯型作業機用4サイクル内燃
機関において、前記カムシャフトは、前記シリンダの上
方で前記吸気弁と前記排気弁との間の空きスペースに配
置され、さらに前記カムシャフトに固設されて、所定の
カムプロファイルを備えた単一のカムを有し、一端部が
いずれも前記カムプロファイルに当接し、他端部がそれ
ぞれ前記吸気弁及び前記排気弁の各頂端部に連結された
一対の揺動式く形アームとをさらに有し、前記一対の揺
動式く形アームの各々は、く形曲がり部の尖部を上方に
向けて前記単一のカムより上方に配置され、前記各く形
曲がり部で互いに交差し、該交差部に前記各揺動式く形
アームの回動中心を形成する構成としてある。
【0006】又、前記カムシャフト及び前記クランクシ
ャフトは、該各シャフトに固設されたカム歯車及びクラ
ンク歯車をそれぞれ有し、前記カム歯車と前記クランク
歯車との間に遊び歯車を介在させることによって、前記
クランクシャフトの回転力を前記カムシャフトに伝達す
るとよい。さらに、前記一対の揺動式く形アームの前記
回動中心及び前記単一のカムの回転中心は、前記シリン
ダの中心線上に位置決めされるとよい。さらに又、前記
一対の揺動式く形アームの回動中心は、ほぼ前記吸気弁
及び排気弁の各頂端部の位置に位置決めされるとよい。
【0007】
【作用】本発明の携帯型作業機用4サイクル内燃機関に
よれば、OHC 式の弁駆動機構を採用し、しかも、吸気弁
及び排気弁の開閉動作用の単一のカムを、吸気弁と排気
弁との間の空きスペースを利用して設置することによ
り、OHV 式の弁駆動機構に較べて高速回転化に対する耐
久性の確保を可能にしつつ、機体長手方向の長さの短縮
化を実現するとともに、機体上下方向の長さの増大を防
止して、総じて機体全体の小型化を実現することが可能
になった。又、クランクシャフトとカムシャフト間に遊
び歯車を介在させてクランクシャフトの回転力をカムシ
ャフトに伝達する歯車伝動とすることにより、組立の自
由度が増大し、その結果保守点検作業等が容易になっ
た。
【0008】
【発明の実施の形態】携帯型作業機として刈払機を例に
して、本発明の一実施の形態を添付図面を参照して以下
に詳細に説明する。刈払機10は、図1に示すように、
細長の動力伝達軸部12の後端部には、4サイクル内燃
機関22を準備し、該機関22による回転力を遠心クラ
ッチ(図示せず)等を介して前記動力伝達軸部12に伝
達し、該動力伝達軸部12の前端部には、矢印のように
回転して刈払いを行う刈払刃16aを備えた作業機器部
16をそれぞれ有し、使用者が排気マフラー18を使用
者から反対側に向けた状態で、前記動力伝達軸部12の
中間に設けられた把持部20を手で持って作業するよう
になっている。
【0009】前記携帯型作業機用4サイクル内燃機関2
2は、図2にその一実施の態様を示すように、従来から
一般車両向けエンジンとしては既知のSOHC式の弁駆動機
構を備えた4サイクル内燃機関のうち、カム機構の設置
位置、特にカムと揺動式アームとの上下位置関係に特徴
を有するものである。従って、SOHC式4サイクル機関の
一般的な説明は概略に止め、以下に主に特徴部分につい
て説明を行う。図2及び図3を参照すれば良く理解され
るように、前記携帯型作業機用4サイクル内燃機関22
は、シリンダ24と、該シリンダ24内で上下往復運動
をするピストン26と、該ピストン26に連結し、前記
シリンダ24下方に設置されたクランクシャフト28
と、該クランクシャフト28によって回転駆動されるカ
ムシャフト30と、前記シリンダ24の上部に配置され
た吸気弁32及び排気弁34と、該吸気弁32及び排気
弁34を開閉動作せしめるために前記カムシャフト30
の回転運動を伝達する一対の揺動式く形アーム36、3
8とから概略構成されている。
【0010】前記シリンダ24は、円筒形状の従来既知
のタイプで、内部で前記ピストン26が摺接可能に上下
死点間(図2及び図3は、前記ピストン26が上死点位
置に至った状態を示す)を上下往復運動して、前記シリ
ンダ24上方に形成される燃焼室40内の混合気を所定
の圧縮比で圧縮するようになっている。前記燃焼室40
は、図3に示すように、従来既知の半球形のタイプで、
その各傾斜上面に、それぞれの周縁に亘ってバルブシー
ト90、92を配設した吸気開口94及び排気開口96
をそれぞれ有し、該吸気開口94及び排気開口96を通
って、後に説明する前記吸気弁32及び前記排気弁34
のバルブヘッド68、70がそれぞれ前記燃焼室40内
部に突出し、常に斜め上方に付勢されて前記バルブヘッ
ド68、70の上面が前記バルブシート90、92に密
着することにより、前記吸気開口94及び排気開口96
を常に閉じるようになっている。
【0011】前記クランクシャフト28は、図2に示す
ように、二つの軸受42、44によって回転自在に支持
され、後端部でコネクティングロッド46を介して前記
ピストン26に連結され、前端部には、前記遠心クラッ
チ(図示せず)を介して刈払刃16aを備えた前記作業
機器16が取り付けられている。これによって、前記ピ
ストン26の上下往復運動が前記クランクシャフト28
の回転運動に変換されて、前記動力伝達軸部12を介し
て前記作業機器16に伝達され、刈り払い作業を行える
ようになっている。前記カムシャフト30は、図3に示
すように、前記シリンダ24の上方で、後に説明する前
記吸気弁32及び前記排気弁34との間の空きスペース
50に前記クランクシャフト28と平行に配置される。
前記カムシャフト30には、所定の非円形形状のカムプ
ロファイル52を備えた単一のカム54が一体的に固設
され、前記カムシャフト30と一体に回転するようにな
っている。このとき、前記単一のカム54(前記カムシ
ャフト30)の回転の中心と前記カムプロファイル52
との間の距離が最小のとき、前記各バルブヘッド68、
70が前記バルブシート90、92にそれぞれ密着して
バルブ閉状態となるようになっている。
【0012】前記カムシャフト30及び前記クランクシ
ャフト28は、図4に示すように、各シャフト30、2
8にキー又はピンを介して固設された、所定の歯数関係
を有するカム歯車56及びクランク歯車58をそれぞれ
有し、該カム歯車56と該クランク歯車58との間に第
1及び第2遊び歯車60、62を介在させることによっ
て、前記クランクシャフト28の回転力が、図4に矢印
で示すように回転方向を逆にして前記カムシャフト30
に伝達される。前記第1及び第2の遊び歯車60、62
は、同形のもので前記クランクシャフト28の回転速度
を1/2減速して前記カムシャフト30に伝達するよう
になっている。再び図3を参照すれば、前記吸気弁32
及び前記排気弁34は、それぞれ下端に前記バルブシー
ト90、92と上面が密着するきのこ形の前記バルブヘ
ッド68、70を備え、バルブガイド98、100に案
内されて斜め往復運動を行う細長の弁ステム64、66
を有する従来既知のタイプであって、その詳しい説明は
省略するが、前記各弁ステム64、66は、図3に角度
βで示すように、前記シリンダ24の中心線0に対して
所定角度をなして斜め上方に延びる。又、前記吸気弁3
2及び排気弁34には、それぞれバルブスプリング7
2、74が付設され、それぞれの弁を常時上方に向けて
付勢する、即ち常閉となるように構成されている。前記
各弁ステム64、66の頂端部には、後に説明する一対
の揺動式く形アーム36、38が連結され、前記カムシ
ャフト30の回転に伴って、前記バルブスプリング7
2、74の付勢力に抗してバルブ開動作を行い、それぞ
れ前記燃焼室40内を吸気通路39、排気通路41に連
通するようになっている。なお、前記吸気弁32及び前
記排気弁34は、機体全体の小型化を図るべく、前記ク
ランクシャフト28と直角に交わる平面内に配置してあ
る。
【0013】次に前記一対の揺動式く形アーム36、3
8を説明すれば、該各揺動式く形アーム36、38は、
弁側アーム76、78とカム側アーム80、82とから
構成されたワンピースのく形状をなし、前記カム側アー
ム80、82のそれぞれの揺動端部が、いずれも前記カ
ムプロファイル52に上方から当接し、前記弁側アーム
76、78のそれぞれの揺動端部が、それぞれ前記吸気
弁32及び前記排気弁34の前記各弁ステム64、66
の頂端部に連結する。前記弁側アーム76、78と前記
カム側アーム80、82とのそれぞれの連結部にく形曲
がり部が形成され、前記各揺動式く形アーム36、38
は、前記く形曲がり部の尖部84、86を上方に向けて
前記単一のカム54より上方に配設され、前記各く形曲
がり部で互いに交差し、この交差部に前記カムシャフト
30と平行に延びる枢軸88が貫通し、前記各揺動式く
形アーム36、38の回動中心を形成し、該各揺動式く
形アーム36、38が全体として揺動するように構成さ
れている。図2に明瞭に示すように、前記各揺動式く形
アーム36、38は、前記枢軸88の軸方向に沿って前
後に隣接して配置されている。この回転中心及び前記単
一のカム54の回転中心は、前記シリンダ24の前記中
心線0上に位置決めされている(図3)。又、これ等の
回転中心は、ほぼ前記吸気弁32及び排気弁34の頂端
部の位置に位置決めされているため、収まりがよい。こ
のように、前記シリンダ24の中心線0に関して、前記
吸気弁32及び排気弁34と前記一対の揺動式く形アー
ム36、38を左右対称に配置することによって、前記
カムプロファイル52を左右対称に形成でき、その分製
造コスト、製造の手間等を削減することが可能になる。
【0014】なお、図2に示すように、前記カムシャフ
ト30、前記一対の揺動式く形アーム36、38、前記
枢軸88及び前記カム歯車56を収容するカム機構室1
06は、前記第1及び第2遊び歯車60、62を収容す
る歯車室108と連通し、該歯車室108は、前記カム
機構室106から前記シリンダ24の前側に沿って下方
に延びて、オイルミストが出入り自在なブリーザポート
108aを介して前記クランクシャフト28を収容する
クランクケース115に連通するようにしてある。な
お、図中の48は、機関始動用のリコイルスタータ装
置、114は燃料タンク、111はオイルパン、122
は潤滑油を前記キランクケース115と前記オイルパン
111間に適宜に出入りせしめるためのスリット、そし
て113は前記コネクティングロッド46の下端に一体
に形成されたオイルティッパーである。
【0015】以上の構成を有する携帯型作業機用4サイ
クル内燃機関について、その作用を以下に説明する。な
お、サイクル全体については、通常の4 サイクル、即ち
吸入行程、圧縮行程、爆発行程及び排気行程から構成さ
れており、従来から周知であるので、その説明は省略
し、特に本発明と係わる吸気及び排気行程に関して図3
及び図5を参照しながら以下に説明する。クランク角度
180°、即ち前記ピストン26の下死点位置(BDC)よ
り僅か手前から、前記クランクシャフト28の回転に伴
って前記カムプロファイル52に当接した前記排気側揺
動式く形アーム38の前記カム側アーム82が押し上げ
られ、それによって、前記排気側揺動式く形アーム38
は前記枢軸88を中心として回転し、その結果前記排気
弁側アーム78が反対に押し下げられ、前記排気弁34
を前記バルブスプリング74の上方付勢力に抗して下方
に移動させて、前記排気弁34が開き始める。前記ピス
トン26が上死点(TDC)に向かうとともに、前記排気弁
34の開度がピークに達し、前記燃焼室40内部の排気
が排出され、徐々に開度が減少した後、上死点(TDC)を
僅かに越えた位置で前記排気弁34が閉じる。それとと
もに、前記ピストン26の上死点位置(TDC)より僅か手
前から、前記吸気側揺動式く形アーム36が前記排気側
揺動式アーム38と同様な作動を経て、前記吸気弁32
が開き始め、混合気が前記燃焼室40内部に吸入され、
下死点(BCD) を僅かに越えた位置で前記吸気弁32が閉
じる。このように、高速回転化に伴う混合気の慣性力増
大に対処すべく、前記吸気弁32及び排気弁34間に従
来既知のオーバラップ期を設けている。この場合、図3
に示すように、前記吸気弁32及び排気弁34を押し下
げる前記揺動式く形アーム36、38の各弁側アーム7
6、78の作動端部と前記カムシャフト30の中心とを
結ぶ角度αを調整することにより、図5に示すように、
吸排気のタイミングを調節することができる。
【0016】次に、図示の4サイクル内燃機関の、歯車
駆動部の組立方法の概略を以下に説明する(図2参
照)。シリンダヘッドカバー110及び前記シリンダ2
4を装着しない状態で、前記クランク歯車58をキー止
めした前記クランクシャフト28を前記クランクケース
115に差し込み、次いで前記第2遊び歯車62を前記
クランク歯車58と噛み合うように装着した状態で、第
2回転シャフト104を前記クランクケース115に取
り付け、前記第1遊び歯車60を前記シリンダ24に形
成された前記歯車室108内に前記第2遊び歯車62と
噛み合うように装着した状態で、第1回転シャフト10
2を前記シリンダ24に取り付ける。最後に前記カム歯
車56を前記第1遊び歯車60に噛み合うように、前記
カムシャフト30にキー止めして歯車駆動部の組立を完
了する。
【0017】以上、本発明の一実施の形態を詳細に説明
したが、請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々
の変更、修正が可能である。例えば、この携帯型作業機
用4サイクル内燃機関は、携帯型作業機として刈払機に
限らず、内燃機関によって発生した回転駆動力を利用し
て、携帯しながら作業を行ういかなる作業機にも有効に
適用可能である。又、遊び歯車の設置数は、二つに限ら
ず、伝達すべき回転駆動力等との関係で適宜選択すれば
よい。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の携
帯型作業機用4サイクル内燃機関によれば、OHC 方式を
採用しつつ、吸気弁と排気弁との間の空きスペースを利
用してそこに単一カムを設置することにより吸気弁及び
排気弁を駆動することによって、機体の長手方向及び高
さ方向の寸法の短縮化を実現し、全体として機体の小型
を達成し、それと同時にクランクシャフトとカムシャフ
ト間に遊び歯車を介在させて、クランクシャフトの回転
力をカムシャフトに伝達する歯車伝動とすることによ
り、組み立ての自由度を拡げ、以て保守点検作業等を容
易にすることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る携帯型作業機用4サイ
クル内燃機関を備えた携帯型作業機の一例としての刈払
機を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施例に係る携帯型作業機用4サイ
クル内燃機関の縦断面図である。
【図3】図2のIII-III 矢視断面図である。
【図4】図2のIV-IV 矢視断面図である。
【図5】クランク角度に対する吸気弁及び排気弁の開閉
タイミングを示す概略グラフである。
【符号の説明】
22 携帯型作業機用4 サイクル内燃機関 24 シリンダ 26 ピストン 28 クランクシャフト 30 カムシャフト 32 吸気弁 34 排気弁 36、38 揺動式く形アーム 50 空きスペース 52 カムプロファイル 54 単一のカム 56 カム歯車 58 クランク歯車 60、62 遊び歯車 84、86 尖部 88 回転中心(枢軸) 0 中心線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ(24)内で上下往復運動する
    ピストン(26)によって回転駆動される前記シリンダ
    (24)の下方に配置されたクランクシャフト(28)
    と、 該クランクシャフト(28)に駆動上連結されるととも
    に平行に配置されたカムシャフト(30)と、 該カムシャフト(30)の回転運動によってそれぞれ斜
    め往復運動することによって前記シリンダ(24)の上
    部で開閉動作を行う常閉の吸気弁(32)及び排気弁
    (34)とを有する携帯型作業機用4サイクル内燃機関
    (22)において、 前記カムシャフト(30)は、前記シリンダ(24)の
    上方で前記吸気弁(32)と前記排気弁(34)との間
    の空きスペース(50)に配置され、さらに前記カムシ
    ャフト(30)に固設されて、所定のカムプロファイル
    (52)を備えた単一のカム(54)を有し、 一端部がいずれも前記カムプロファイル(52)に当接
    し、他端部がそれぞれ前記吸気弁(32)及び前記排気
    弁(34)の各頂端部に連結された一対の揺動式く形ア
    ーム(36、38)とをさらに有し、 前記一対の揺動式く形アーム(36、38)の各々は、
    く形曲がり部の尖部(84、86)を上方に向けて前記
    単一のカム(54)より上方に配置され、前記各く形曲
    がり部で互いに交差し、該交差部に前記各揺動式く形ア
    ーム(36、38)の回動中心(88)を形成すること
    を特徴とする携帯型作業機用4サイクル内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記カムシャフト(30)及び前記クラ
    ンクシャフト(28)は、該各シャフト(30、28)
    に固設されたカム歯車(56)及びクランク歯車(5
    8)をそれぞれ有し、前記カム歯車(56)と前記クラ
    ンク歯車(58)との間に遊び歯車(60、62)を介
    在させることによって、前記クランクシャフト(28)
    の回転力を前記カムシャフト(30)に伝達する請求項
    1に記載の携帯型作業機用4サイクル内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記一対の揺動式く形アーム(36、3
    8)の前記回動中心(88)及び前記単一のカム(5
    4)の回転中心(30)は、前記シリンダ(24)の中
    心線(0)上に位置決めされる請求項1又は請求項2に
    記載の携帯型作業機用4サイクル内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記一対の揺動式く形アーム(36、3
    8)の前記回動中心(88)は、ほぼ前記吸気弁(3
    2)及び排気弁(34)の各頂端部の位置に位置決めさ
    れる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の携帯
    型作業機用4サイクル内燃機関。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240714A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Kioritz Corp 4サイクル内燃エンジンのカムプロフィール構造
KR100870149B1 (ko) * 2007-04-05 2008-11-24 주식회사 에너진물산 단일캠이 구비된 공압식 엔진

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