JPH10114607A - シラミの防除方法 - Google Patents
シラミの防除方法Info
- Publication number
- JPH10114607A JPH10114607A JP26708396A JP26708396A JPH10114607A JP H10114607 A JPH10114607 A JP H10114607A JP 26708396 A JP26708396 A JP 26708396A JP 26708396 A JP26708396 A JP 26708396A JP H10114607 A JPH10114607 A JP H10114607A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- active compound
- juvenile hormone
- clothes
- hormone active
- pyriproxyfen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】効果的なシラミの防除を課題とする。
【解決手段】幼若ホルモン活性化合物、例えばピリプロ
キシフェンを衣類に処理することを特徴とするシラミの
防除方法。
キシフェンを衣類に処理することを特徴とするシラミの
防除方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はシラミの防除方法に
関する。
関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】近年、シラミの集団発
生が報告され、問題となっている。本発明は、効果的な
シラミの防除を課題としてなされたものである。
生が報告され、問題となっている。本発明は、効果的な
シラミの防除を課題としてなされたものである。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、幼若ホ
ルモン活性化合物を衣類に処理することにより、シラミ
の効果的な防除が行えるというものである。
ルモン活性化合物を衣類に処理することにより、シラミ
の効果的な防除が行えるというものである。
【０００４】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる幼若ホ
ルモン活性化合物の種類は特に限定されず、例えば、４
−フェノキシフェニル ２−（２−ピリジルオキシ）
プロピルエーテル〔ピリプロキシフェン〕、エチル ２
−（４−フェノキシフェノキシ）エチル カーバメート
〔フェノキシカルブ〕、（２Ｅ，４Ｅ）−１１−メトキ
シ−２，４−ドデカジエノエート〔メソプレン〕、（２
Ｅ，４Ｅ）−３，７，１１−トリメチル−２，４−ドデ
カジエノエート〔ヒドロプレン〕等が挙げられる。
ルモン活性化合物の種類は特に限定されず、例えば、４
−フェノキシフェニル ２−（２−ピリジルオキシ）
プロピルエーテル〔ピリプロキシフェン〕、エチル ２
−（４−フェノキシフェノキシ）エチル カーバメート
〔フェノキシカルブ〕、（２Ｅ，４Ｅ）−１１−メトキ
シ−２，４−ドデカジエノエート〔メソプレン〕、（２
Ｅ，４Ｅ）−３，７，１１−トリメチル−２，４−ドデ
カジエノエート〔ヒドロプレン〕等が挙げられる。
【０００５】なかでも、本発明においては分子内にフェ
ノキシフェニル基を有する幼若ホルモン活性化合物であ
るピリプロキシフェン、フェノキシカルブ等の使用が好
ましく、特にピリプロキシフェンの使用が好ましい。
ノキシフェニル基を有する幼若ホルモン活性化合物であ
るピリプロキシフェン、フェノキシカルブ等の使用が好
ましく、特にピリプロキシフェンの使用が好ましい。
【０００６】本発明においては、幼若ホルモン活性化合
物を衣類に処理することにより、衣類に産みつけられた
シラミ卵の孵化を抑制すると共に、シラミ幼虫の成虫化
をも抑制し、効果的なシラミの防除を行えるというもの
である。ここで、衣類への処理とは、必ずしも衣服への
処理に限らず、例えば帽子や鬘への処理、スカーフへの
処理等、一般に身につける物への処理をも含むものであ
り、処理方法としても、塗布、噴霧、含浸等衣類へ直接
処理する方法のみならず、幼若ホルモン活性化合物を保
持させた紙を帽子の内側へ入れるなどの間接的な処理法
をも含むものである。
物を衣類に処理することにより、衣類に産みつけられた
シラミ卵の孵化を抑制すると共に、シラミ幼虫の成虫化
をも抑制し、効果的なシラミの防除を行えるというもの
である。ここで、衣類への処理とは、必ずしも衣服への
処理に限らず、例えば帽子や鬘への処理、スカーフへの
処理等、一般に身につける物への処理をも含むものであ
り、処理方法としても、塗布、噴霧、含浸等衣類へ直接
処理する方法のみならず、幼若ホルモン活性化合物を保
持させた紙を帽子の内側へ入れるなどの間接的な処理法
をも含むものである。
【０００７】本発明において、幼若ホルモン活性化合物
の処理に際しては、幼若ホルモン活性化合物を有効成分
として含有する塗膜を形成させるように処理するのが好
ましく、具体的には、例えば、幼若ホルモン活性化合物
を揮発性の溶媒、例えば、アセトン、エタノール、メタ
ノール等に溶解して得られる溶液を処理面にほぼ均一に
塗布し、乾燥させればよい。また、予め、幼若ホルモン
活性化合物を有効成分として含有し、これに塗膜形成剤
が配合されてなるシラミ防除用組成物を用意しておき、
該シラミ防除用組成物を用いるのが便利である。
の処理に際しては、幼若ホルモン活性化合物を有効成分
として含有する塗膜を形成させるように処理するのが好
ましく、具体的には、例えば、幼若ホルモン活性化合物
を揮発性の溶媒、例えば、アセトン、エタノール、メタ
ノール等に溶解して得られる溶液を処理面にほぼ均一に
塗布し、乾燥させればよい。また、予め、幼若ホルモン
活性化合物を有効成分として含有し、これに塗膜形成剤
が配合されてなるシラミ防除用組成物を用意しておき、
該シラミ防除用組成物を用いるのが便利である。
【０００８】本発明において、幼若ホルモン活性化合物
の処理量は、該幼若ホルモン活性化合物の種類等の条件
により変化するが、例えばピリプロキシフェンを使用す
る場合、処理対象となる衣類の表面１ｍ2 当たり、通常
0.01〜1000mg程度である。
の処理量は、該幼若ホルモン活性化合物の種類等の条件
により変化するが、例えばピリプロキシフェンを使用す
る場合、処理対象となる衣類の表面１ｍ2 当たり、通常
0.01〜1000mg程度である。
【０００９】用いられる塗膜形成剤は、施用後、施用場
所に塗膜を形成し得るものでありさえすれば、その種類
は特に限定されないが、例えば、ニトロセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体やポ
リビニルピロリドンの使用が好ましく、セルロース誘導
体やポリビニルピロリドンは、幼若ホルモン活性化合物
１重量部に対して、通常１〜１００重量部の割合で配合
される。
所に塗膜を形成し得るものでありさえすれば、その種類
は特に限定されないが、例えば、ニトロセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体やポ
リビニルピロリドンの使用が好ましく、セルロース誘導
体やポリビニルピロリドンは、幼若ホルモン活性化合物
１重量部に対して、通常１〜１００重量部の割合で配合
される。
【００１０】尚、本発明において、幼若ホルモン活性化
合物を単独で処理してもよいが、必要により、他の防虫
剤、例えば、フェノトリン、ペルメトリン、アレスリ
ン、エンペントリン、プラレトリン、トランスフルスリ
ン、イミプロトリン、テトラメトリン、レスメトリン、
１−エチニル−２−フルオロ−２−ペンテニル ３−
（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラート等のピレスロイド化合物、他
の昆虫成長制御剤、忌避剤と共に処理してもよい。ま
た、防腐剤、香料、色素、緩衝剤、ｐＨ調整剤、酸化防
止剤、粘度調整剤、起泡安定剤、キレート化剤、コンデ
ィショニング剤等を添加して製剤化された形での幼若ホ
ルモン活性化合物を処理してもよい。より具体的な製剤
化の方法は、後述の製剤例にて示す。
合物を単独で処理してもよいが、必要により、他の防虫
剤、例えば、フェノトリン、ペルメトリン、アレスリ
ン、エンペントリン、プラレトリン、トランスフルスリ
ン、イミプロトリン、テトラメトリン、レスメトリン、
１−エチニル−２−フルオロ−２−ペンテニル ３−
（２，２−ジクロロビニル）−２，２−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラート等のピレスロイド化合物、他
の昆虫成長制御剤、忌避剤と共に処理してもよい。ま
た、防腐剤、香料、色素、緩衝剤、ｐＨ調整剤、酸化防
止剤、粘度調整剤、起泡安定剤、キレート化剤、コンデ
ィショニング剤等を添加して製剤化された形での幼若ホ
ルモン活性化合物を処理してもよい。より具体的な製剤
化の方法は、後述の製剤例にて示す。
【００１１】本発明によれば、人体に寄生するコロモジ
ラミ、アタマジラミ、ケジラミ等の駆除を有効に行える
が、ネコ、イヌ、ウサギ等のペットの衣類に幼若ホルモ
ン活性化合物を処理することにより、ペットに寄生する
シラミの駆除を行うこともできる。
ラミ、アタマジラミ、ケジラミ等の駆除を有効に行える
が、ネコ、イヌ、ウサギ等のペットの衣類に幼若ホルモ
ン活性化合物を処理することにより、ペットに寄生する
シラミの駆除を行うこともできる。
【００１２】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をより詳細に説
明する。まず、本発明において用いられる、幼若ホルモ
ン活性化合物を含有するシラミ防除用組成物の製剤例を
示す。 製剤例１ ピリプロキシフェン 0.1重量部、ハイマール1119（東邦
化学製界面活性剤） 1.0重量部、ヒドロキシプロピルセ
ルロース 1.5重量部、プロピレングリコール 2.0重量部
及び水を混合して全体を 100重量部とし、液剤を得る。
明する。まず、本発明において用いられる、幼若ホルモ
ン活性化合物を含有するシラミ防除用組成物の製剤例を
示す。 製剤例１ ピリプロキシフェン 0.1重量部、ハイマール1119（東邦
化学製界面活性剤） 1.0重量部、ヒドロキシプロピルセ
ルロース 1.5重量部、プロピレングリコール 2.0重量部
及び水を混合して全体を 100重量部とし、液剤を得る。
【００１３】製剤例２ ピリプロキシフェン 0.3重量部、ポリビニルピロリドン
（重量平均分子量25000 ） 2.0重量部及びエタノール7
7.7重量部を混合し、これをエアゾール容器に入れ、該
エアゾール容器にバルブを取り付けた後、該バルブ部分
を通じて液化石油ガス20重量部を充填してエアゾール剤
を得る。
（重量平均分子量25000 ） 2.0重量部及びエタノール7
7.7重量部を混合し、これをエアゾール容器に入れ、該
エアゾール容器にバルブを取り付けた後、該バルブ部分
を通じて液化石油ガス20重量部を充填してエアゾール剤
を得る。
【００１４】製剤例３ ピリプロキシフェン 0.1重量部、フェノトリン 0.4重量
部、ニトロセルロース1.5重量部、２−プロパノール30.
0重量部及び水48.0重量部を混合し、これをエアゾール
容器に入れ、該エアゾール容器にバルブを取り付けた
後、該バルブ部分を通じてジメチルエーテル20重量部を
充填してエアゾール剤を得る。
部、ニトロセルロース1.5重量部、２−プロパノール30.
0重量部及び水48.0重量部を混合し、これをエアゾール
容器に入れ、該エアゾール容器にバルブを取り付けた
後、該バルブ部分を通じてジメチルエーテル20重量部を
充填してエアゾール剤を得る。
【００１５】次に、試験例を示す。 試験例１ 磁製の小皿内に５cm×５cmの木綿布を敷き、羽化後６〜
７日のコロモジラミ成虫数百匹を入れた。底に少量のシ
リカゲルを入れたプラスチックケース内に上述の小皿を
入れ、該プラスチックケースに蓋をして30℃の恒温器内
で24時間保ち、木綿布に産卵させた。次いで、卵が産み
つけられた木綿布を２cm×１cmに切り、各々を以下の試
験に用いた。ピリプロキシフェンをアセトンにて希釈
し、0.01重量％及び 0.001重量％の溶液を用意した。該
溶液 0.1mlを２cm×１cmの木綿布にほぼ均一に塗布し、
２時間風乾させた。次いで、該木綿布をガラスチューブ
に入れ、30℃の恒温器内に保持した。卵は６〜７日後に
孵化した。卵を顕微鏡観察して死卵数を調査し、殺卵率
（％）を求めた。一方、孵化した幼虫には１日１回約15
分間、人体上膊部より吸血させた。尚、ピリプロキシフ
ェン処理した木綿布に産下された卵より孵化した幼虫
は、孵化後48時間は該木綿布上で飼育し、その後ピリプ
ロキシフェン処理していない木綿布上に移して飼育を続
け、生存数を調べた。結果を表１及び表２に示す。
７日のコロモジラミ成虫数百匹を入れた。底に少量のシ
リカゲルを入れたプラスチックケース内に上述の小皿を
入れ、該プラスチックケースに蓋をして30℃の恒温器内
で24時間保ち、木綿布に産卵させた。次いで、卵が産み
つけられた木綿布を２cm×１cmに切り、各々を以下の試
験に用いた。ピリプロキシフェンをアセトンにて希釈
し、0.01重量％及び 0.001重量％の溶液を用意した。該
溶液 0.1mlを２cm×１cmの木綿布にほぼ均一に塗布し、
２時間風乾させた。次いで、該木綿布をガラスチューブ
に入れ、30℃の恒温器内に保持した。卵は６〜７日後に
孵化した。卵を顕微鏡観察して死卵数を調査し、殺卵率
（％）を求めた。一方、孵化した幼虫には１日１回約15
分間、人体上膊部より吸血させた。尚、ピリプロキシフ
ェン処理した木綿布に産下された卵より孵化した幼虫
は、孵化後48時間は該木綿布上で飼育し、その後ピリプ
ロキシフェン処理していない木綿布上に移して飼育を続
け、生存数を調べた。結果を表１及び表２に示す。
【００１６】
【表１】 * 顕微鏡観察による。
【００１７】
【表２】 * 約１７日後に成虫化。
【００１８】
【発明の効果】本発明方法により、効果的なシラミの防
除が行える。
除が行える。
Claims (2)
- 【請求項１】幼若ホルモン活性化合物を衣類に処理する
ことを特徴とするシラミの防除方法。 - 【請求項２】幼若ホルモン活性化合物がピリプロキシフ
ェンである請求項１記載のシラミの防除方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26708396A JPH10114607A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | シラミの防除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26708396A JPH10114607A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | シラミの防除方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10114607A true JPH10114607A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17439809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26708396A Pending JPH10114607A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | シラミの防除方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10114607A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10287507A (ja) * | 1997-04-14 | 1998-10-27 | S T Chem Co Ltd | 繊維害虫卵孵化抑制剤および防虫方法 |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP26708396A patent/JPH10114607A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10287507A (ja) * | 1997-04-14 | 1998-10-27 | S T Chem Co Ltd | 繊維害虫卵孵化抑制剤および防虫方法 |
| JP4311773B2 (ja) * | 1997-04-14 | 2009-08-12 | エステー株式会社 | 繊維害虫卵孵化抑制剤および防虫方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060707 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060718 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061114 |