JP2002193718A - 殺虫組成物 - Google Patents

殺虫組成物

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JP2002193718A JP2000398549A JP2000398549A JP2002193718A JP 2002193718 A JP2002193718 A JP 2002193718A JP 2000398549 A JP2000398549 A JP 2000398549A JP 2000398549 A JP2000398549 A JP 2000398549A JP 2002193718 A JP2002193718 A JP 2002193718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テト
ラヒドロフリル)メチル]グアニジンを有効成分として
含有する殺虫組成物において、従来より殺虫効力の高い
殺虫組成物、特にエアゾール剤として効力の高い殺虫エ
アゾール組成物を提供する。 【解決手段】 (a)1−メチル−2−ニトロ−3−
[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン及び
(b)ベンジルアルコール及び炭酸プロピレンからなる
群より選ばれる1種を含有する殺虫組成物、並びに
(a)1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒ
ドロフリル)メチル]グアニジン、(b)ベンジルアル
コール及び炭酸プロピレンからなる群より選ばれる1種
及び(d)ジメチルエーテルを噴射剤全重量の25重量
%以上含有する噴射剤を含有する殺虫エアゾール組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺虫組成物、殺虫エ
アゾール組成物および害虫駆除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1−メチル−2−ニトロ−3−[(3−
テトラヒドロフリル)メチル]グアニジンは特開平7−
179448号公報に記載の殺虫性化合物であり、該化
合物を含有する殺虫エアゾール組成物については特開平
8−217606号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1−
メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリ
ル)メチル]グアニジンを有効成分として含有する殺虫
組成物において、従来のものより殺虫効力の高い殺虫組
成物、特にエアゾール剤として効力の高い殺虫エアゾー
ル組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる状況下、本発明者
らは鋭意検討を重ねた結果、1−メチル−2−ニトロ−
3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン
を有効成分とする殺虫組成物あるいは殺虫エアゾール組
成物中にベンジルアルコールまたは炭酸プロピレンを共
存させることにより、特にエアゾール剤としたときに従
来のものに比し殺虫効力をより向上し得ることを見出
し、本発明にいたった。すなわち本発明は、(a)1−
メチル−2−ニトロ−3−[(3−テトラヒドロフリ
ル)メチル]グアニジン(以下本化合物と記す)及び
(b)ベンジルアルコール及び炭酸プロピレンからなる
群より選ばれる1種(以下、本溶剤と記す。)を含有す
る殺虫組成物(以下、本組成物と記す。)、並びに
(a)本化合物、(b)本溶剤及び(d)ジメチルエー
テルを噴射剤全重量の25重量%以上含有する噴射剤
(以下、本噴射剤と記す。)を含有する殺虫エアゾール
組成物(以下、本エアゾールと記す。)に関するもので
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】本組成物は、(a)本化合物及び
(b)本溶剤を含有する組成物であって、必要により他
の溶剤、他の殺虫成分、共力剤、酸化防止剤、乳化剤等
を含有する、通常は液状の組成物である。本組成物を殺
虫油剤等として用いることもできるが、通常はエアゾー
ル用の原料として使用される。本化合物と本溶剤との重
量比は、通常1:3〜1:999である。本化合物の本
組成物中の含有量は、通常0.01〜3重量%である。
ところで、近年、室内の家具の隙間、じゅうたん等の中
に潜むゴキブリやノミ等の害虫やダニ等の駆除用に、室
内空間を一度に処理するための、エアゾールの内容物全
量を短時間のうちに噴霧できる機構を有したいわゆる全
量噴射型エアゾールが開発され、その需要も増大しつつ
ある。本エアゾールを全量噴射型エアゾールとして使用
し、本組成物を本エアゾールの原料として用いる場合、
本組成物中に本溶剤の他に低級アルコールを含有させる
と、本エアゾールの全量噴射後における施用部位周辺
(施用部位周辺器具、家具等の表面)の乾燥感を高める
のに有効である。
【0006】該低級アルコールとしては、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール等を挙げることが
でき、これらは単独で、あるいは2種以上の混合物とし
て使用することができる。中でもエタノール、イソプロ
パノールおよびエタノール/イソプロパノール混合物が
好ましい。該低級アルコールの含有量は、殺虫効力と前
記噴射後の乾燥感とのバランスを考慮すると、本溶剤に
対し好ましくは10重量倍以下、さらに好ましくは0.
5〜2重量倍である。本組成物中には、更にピレスロイ
ド系化合物やカーバメート系化合物などの他の殺虫活性
化合物、忌避剤、共力剤、酸化防止剤、乳化剤等が含有
されていてもよい。
【0007】かかる他の殺虫活性成分としては、例えば
アレスリン、テトラメスリン、プラレトリン、フェノト
リン、レスメトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、
シペルメトリン、デルタメトリン、トラロメトリン、シ
フルトリン、フラメトリン、イミプロトリン、エトフェ
ンプロックス、フェンバレレート、フェンプロパスリ
ン、シラフルオフェン、トランスフルスリン、2−メチ
ル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペン
ト−2−エニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート等の
ピレスロイド系化合物、ジクロルボス、フェニトロチオ
ン、テトラクロロビンホス、フェンチオン、クロルピリ
ホス、ダイアジノン等の有機燐化合物、プロポキサー、
カルバリル、メトキサジアゾン、フェノブカルブ等のカ
ーバメート化合物、ルフェヌロン、クロルフルアズロ
ン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、シロマジ
ン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2
−フルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロポキシ)フェニル]ウレア等のキチン形成阻
害物質、ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプ
レン、フェノキシカルブ等の幼若ホルモン様物質、N−
フェニルピラゾール系化合物等が挙げられ、忌避剤とし
ては、例えば、N,N−ジエチル−m−トルアミド、リ
モネン、リナロール、シトロネラール、メントール、メ
ントン、ヒノキチオール、ゲラニオール、ユーカリプト
ール、インドキサカルブ、カラン−3,4−ジオール等
が挙げられ、共力剤としては、例えば、PBO、MGK
264、S421、IBTA、サイネピリン500等が
挙げられる。
【0008】酸化防止剤としては、例えばBHT、BH
A等を、乳化剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル等の非イオン性乳化剤等を挙げることができ
る。本組成物は、本化合物および本溶剤、必要によりそ
の他の成分(低級アルコール等の他の溶剤、他の殺虫活
性成分、忌避剤、共力剤、酸化防止剤、乳化剤等)を常
温下或いは加温下に混合することにより得られる。
【0009】本エアゾールは、通常、本組成物からなる
液体部および本噴射剤から実質的になる。本噴射剤にお
けるジメチルエーテルの本噴射剤全量中の含有量は約2
5重量%以上であり、好ましくは50重量%以上であ
る。ジメチルエーテルから実質的になる噴射剤がより好
ましい。本噴射剤におけるジメチルエーテル以外の成分
としては、プロパン、n−ブタン、イソブタン等を挙げ
ることができる。
【0010】本エアゾールにおける、液体部と本噴射剤
との重量比は、通常7:3〜1:9の範囲であり、本エ
アゾールを全量噴射型エアゾール剤として用いる場合
は、この比が3:7〜1:9の範囲であることが望まし
い。本エアゾールにおける本化合物の含有量は、通常、
0.005〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%
であり、本化合物と本溶剤との重量比は、本組成物の場
合と同様である。
【0011】本エアゾールは例えば、液体部として予め
混合した本組成物を、或いは本組成物の各成分それぞれ
をエアゾール容器に充填した後、該容器にエアゾールバ
ルブを装着し、本噴射剤をステムを通して充填し、アク
チュエーターを装着することにより得ることができる。
また、本エアゾールが全量噴射型エアゾール剤の場合に
は、アクチュエーターを全量噴射型アクチュエーターと
することにより得ることができる。
【0012】本エアゾール或いは本組成物を施用するこ
とにより駆除し得る害虫としては、例えば以下のものが
あげられる。衛生害虫としては、イエバエ(Musca dome
stica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のハエ
類、アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタア
カイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエ
カ(Culex quinquefasciatus)、ヒトスジシマカ(Aede
s albopictus)等のカ類、チャバネゴキブリ(Blattell
a germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginos
a)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)等のゴ
キブリ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentia
e)、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、
クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツ
メダニ(Cheyletus moorei)等の屋内ダニ類、コロモジラ
ミ(Pediculus humanus corporis)等のシラミ類が挙げ
られる。木材害虫としては、ヤマトシロアリ(Reticuli
termes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formo
sanus)等のシロアリ類、キクイムシ類等が挙げられ
る。
【0013】不快害虫としては、ユスリカ類、チョウバ
エ類、アリ類、ハチ類等が挙げられる。衣料害虫として
は、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bis
selliella)等が挙げられる。動物害虫としては、ネコ
ノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocepha
lides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプス
ネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等のノミ類、フタト
ゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトマ
ダニ(Ixodes ovatus)、オウシマダニ(Boophilus microp
lus)等のマダニ類、ウシジラミ(Haematopinus euryste
rnus)等のシラミ類等が挙げられる。
【0014】農業害虫としては、モモアカアブラムシ
(Myzus persicae)等のアブラムシ類、アオクサカメム
シ(Nezara antennata)等のカメムシ類、ヒメトビウン
カ(Laodelphax striatellus)等のウンカ類、シルバー
リーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジ
ラミ類等が挙げられる。本発明組成物は、特にハエ類、
カ類、ゴキブリ類等の家屋内害虫の駆除に適している。
【0015】かかる害虫の駆除においては、本組成物ま
たは本エアゾールを例えば、害虫に直接噴霧または噴射
したり、害虫がいる密閉空間や通り道、更には窓や壁、
網戸等、あるいは害虫の巣などの生息地等の種々の害虫
の生息域に噴霧あるいは噴射することにより施用するこ
とができる。この際の施用量は、本化合物に換算して、
通常0.2〜400mg/m2程度あるいは0.1〜1
00mg/m3程度である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。 製剤例1 本化合物0.05g、炭酸プロピレン0.68gおよび
イソプロピルアルコール6.77gを混合、溶解し、本
組成物1を得た。その全量を180ml容エアゾール缶
に注入し、エアゾール缶にエアゾールバルブを装着した
後、42.5gのジメチルエーテルを充填し、振とうし
た後、アクチュエーターを装着することにより本エアゾ
ール1を得た。
【0017】製剤例2 炭酸プロピレンの量を1.24gおよびイソプロピルア
ルコールの量を6.21gとした以外は製剤例1と同様
の操作により本エアゾール2を得た。
【0018】製剤例3 炭酸プロピレンの量を2.48gおよびイソプロピルア
ルコールの量を4.97gとした以外は製剤例1と同様
の操作により本エアゾール3を得た。
【0019】製剤例4 炭酸プロピレンの量を3.725gおよびイソプロピル
アルコールの量を3.725gとした以外は製剤例1と
同様の操作により本エアゾール4を得た。
【0020】製剤例5 炭酸プロピレンの量を4.97gおよびイソプロピルア
ルコールの量を2.48gとした以外は製剤例1と同様
の操作により本エアゾール5を得た。
【0021】製剤例6 本化合物0.05gを炭酸プロピレン7.45gに溶解
させて本組成物6を得た。その全量を180ml容エア
ゾール缶に注入した。エアゾール缶にエアゾールバルブ
を装着した後、42.5gのジメチルエーテルを充填
し、振とうした後、アクチュエーターを装着することに
より本エアゾール6を得た。
【0022】製剤例7 本化合物0.3gおよびd−フェノトリン0.6gを炭
酸プロピレン7gに溶解し、エチルアルコール7.1g
を添加混合することにより、全体で15gの本組成物7
を得た。その全量をエアゾール缶に注入し、エアゾール
バルブを装着した後、ジメチルエーテル35gを充填
し、振とうした後、トータルリリースエアゾール用アク
チュエーターを装着することにより、全量噴射型の本エ
アゾール7を得た。
【0023】製剤例8 本化合物0.3gおよびd−フェノトリン0.6gを炭
酸プロピレン0.9gに溶解し、エチルアルコール8.
2gを添加混合することにより、全体で10gの本組成
物8を得る。その全量をエアゾール缶に充填し、エアゾ
ールバルブを装着した後、ジメチルエーテル40gを充
填し、振とうした後、トータルリリースエアゾール用ア
クチュエーターを装着することにより、全量噴射型の本
エアゾール8を得る。
【0024】製剤例9 本化合物0.5gをベンジルアルコール1.5gに溶解
し、エチルアルコール8gを加え、全体で10gの本組
成物9を得る。その全量をエアゾール缶に充填し、エア
ゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル40gを
充填し、振とうした後、トータルリリースエアゾール用
アクチュエーターを装着することにより、全量噴射型の
本エアゾール9を得る。
【0025】製剤例10 d−フェノトリン0.6gに代えてd・d−T−シフェ
ノトリン0.1gを用い、エチルアルコールの量を7.
6gとする以外は製剤例7と同様にして本エアゾール1
0を得る。
【0026】製剤例11 本化合物0.2g、d−フェノトリン0.5g及びMG
K264 1.0gを炭酸プロピレン7gに溶解し、エ
チルアルコール6.3gを添加混合することにより、全
体で15gの本組成物11を得る。以下、製剤例7と同
様にして本エアゾール11を得る。
【0027】製剤例12 d−フェノトリン0.6gに代えてペルメトリン0.1
gを用い、エチルアルコールの量を7.6gとする以外
は製剤例7と同様にして本エアゾール12を得る。
【0028】製剤例13 本化合物0.3重量部およびイミプロトリン0.1重量
部を、ベンジルアルコール25重量部およびイソプロピ
ルアルコール24.6重量部と混合し、本組成物13を
得る。その全量をエアゾール缶に注入し、エアゾールバ
ルブを装着した後、ジメチルエーテル25重量部および
LPG25重量部を充填し、振とうした後、アクチュエ
ーターを装着することにより、本エアゾール13を得
る。
【0029】製剤例14 イミプロトリン0.1重量部に代えてd−テトラメスリ
ン0.3重量部を用い、イソプロピルアルコールの量を
24.4重量部とする以外は製剤例13と同様にして本
エアゾール14を得る。
【0030】製剤例15 本化合物の量を0.1重量部とし、イミプロトリン0.
1重量部に代えてd−レスメトリン0.4重量部を、ベ
ンジルアルコール25重量部に代えて炭酸プロピレン1
0重量部を用い、イソプロピルアルコールの量を39.
5重量部とする以外は製剤例13と同様にして本エアゾ
ール15を得る。
【0031】製剤例16 イミプロトリン0.1重量部に代えてエトフェンプロッ
クス0.1重量部を用い、本化合物の量を0.05重量
部、ベンジルアルコールの量を5.5重量部、イソプロ
ピルアルコールの量を54.35重量部、ジメチルエー
テルの量を10重量部およびLPGの量を30重量部と
した以外は製剤例13と同様にして本エアゾール16を
得る。
【0032】製剤例17 本化合物0.2重量部、シペルメトリン0.1重量部、
ベンジルアルコール10重量部、およびイソプロピルア
ルコール49.7重量部を混合し、本組成物17を得
る。その全量をエアゾール缶に注入し、エアゾールバル
ブを装着した後、ジメチルエーテル40重量部を充填
し、振とうした後、アクチュエーターを装着することに
より、本エアゾール17を得る。
【0033】製剤例18 本化合物0.01重量部、シラフルオフェン0.05重
量部、およびPBO0.1重量部を、炭酸プロピレン9
9.84重量部に添加、混合することにより本組成物1
8を得る。
【0034】製剤例19 本化合物0.3重量部、トランスフルスリン0.1重量
部、MGK264 0.3重量部、ベンジルアルコール
5重量部、およびエタノール44.3重量部を混合し、
本組成物19を得る。その全量をエアゾール缶に注入
し、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル
50重量部を充填し、振とうした後、アクチュエーター
を装着することにより、本エアゾール19を得る。
【0035】製剤例20 本化合物0.05重量部、ピリプロキシフェン0.01
重量部および炭酸プロピレン99.94重量部を混合、
溶解することにより本組成物20を得る。
【0036】比較製剤例1 本化合物0.05g、N−(2−エチル)ヘキシル−
5,6−ノルボルネンジカルボキシイミド0.2g、キ
シロール3.5gおよび脱臭灯油(アイソパーG;エク
ソン化学)3.75gを撹拌混合し、該溶液を180m
l容エアゾール缶に注入した。エアゾール缶にエアゾー
ルバルブを装着した後、42.5gのジメチルエーテル
を充填し、振とうを加えた後、アクチュエーターを装着
することにより比較エアゾール1を得た。
【0037】比較製剤例2 本化合物0.05gにイソプロピルアルコール7.45
gを加え、溶解させた。該溶液を180ml容エアゾー
ル缶に注入した。エアゾール缶にエアゾールバルブを装
着した後、42.5gのジメチルエーテルを充填し、振
とうを加えた後、アクチュエーターを装着することによ
り比較エアゾール2を得た。
【0038】試験例1 チャバネゴキブリ成虫10頭(雄5頭、雌5頭)を入れ
たプラスチック容器(直径13cm、高さ10cm、底
部32メッシュ金網)を、ガラス製円筒(直径20c
m、高さ60cm)の底部に設置する。ガラス製円筒上
部よりエアゾール製剤1を0.4g、供試ゴキブリに直
撃噴霧した。噴霧30秒後、ゴキブリの入った容器をガ
ラス製円筒より取り出し、噴霧より20分後のノックダ
ウン数を観察した。ノックダウン観察後、全ゴキブリを
別の清潔なプラスチック容器(200ml)内に移し、
餌と水を与えた。薬剤処理3日後に致死を観察した。同
様の操作にて、エアゾール製剤2,3,4,5、6およ
び7、比較エアゾール製剤1及び2を噴霧処理した際の
チャバネゴキブリに対する効力試験を実施した。各3反
復実施した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】 炭プ:炭酸プロピレン、 IPA:イソプロピルアルコ
ール
【0040】試験例2 28m3の試験室(縦2.65m,横4.3m,高さ
2.45m)の2隅に、チャバネゴキブリ成虫10頭
(雄5頭、雌5頭)を入れた200mlプラスチック容
器(蓋無し)、クロゴキブリ成虫6頭(雄3頭、雌3
頭)を入れた860mlプラスチック容器(蓋無し)、
ワモンゴキブリ成虫6頭(雄3頭、雌3頭)を入れた8
60mlプラスチック容器(蓋無し)、及びネコノミ成
虫20頭を入れたプラスチック製円筒(直径10cm,
高さ40cm;底部濾紙敷き)を各1個ずつ設置した。
試験室の床中央に本エアゾール8を設置し、全量噴霧し
た。120分間暴露後に、全ゴキブリおよびネコノミ
を、別の清潔なプラチスック容器に移した。ゴキブリは
餌と水を与え薬剤処理3日後に致死を観察し、ネコノミ
は薬剤処理1日後に致死を観察した。結果を表2に示
す。
【0041】
【表2】 炭プ:炭酸プロピレン、 ETA:エチルアルコール
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、1−メチル−2−ニト
ロ−3−[(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニ
ジンを有効成分として含有する殺虫組成物において、従
来のものより殺虫効力の高い殺虫組成物、特にエアゾー
ル剤として効力の高い殺虫エアゾール組成物を提供で
き、また、かかる組成物を害虫の虫体または害虫の生息
域に施用することにより、効率的に害虫を駆除できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A01N 53/04 A01N 53/00 504F 53/08 504E 508A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)1−メチル−2−ニトロ−3−
    [(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン及び
    (b)ベンジルアルコール及び炭酸プロピレンから選ば
    れる少なくとも1種とを含有する殺虫組成物。
  2. 【請求項2】さらに(c)低級アルコールを(b)に対
    し10重量倍以下含有する請求項1に記載の殺虫組成
    物。
  3. 【請求項3】低級アルコールがエタノール、n−プロパ
    ノール及びイソプロパノールから選ばれる少なくとも1
    種である請求項2に記載の殺虫組成物。
  4. 【請求項4】(a)1−メチル−2−ニトロ−3−
    [(3−テトラヒドロフリル)メチル]グアニジン、
    (b)ベンジルアルコール及び炭酸プロピレンからなる
    群より選ばれる1種の極性溶剤、および(d)噴射剤全
    重量の25重量%以上のジメチルエーテルを含有する噴
    射剤を含有する殺虫エアゾール組成物。
  5. 【請求項5】さらに(c)低級アルコールを(b)に対
    し10重量倍以下含有する請求項4に記載の殺虫エアゾ
    ール組成物。
  6. 【請求項6】低級アルコールがエタノール、n−プロパ
    ノール及びイソプロパノールから選ばれる少なくとも1
    種である請求項5に記載の殺虫エアゾール組成物。
  7. 【請求項7】請求項1、2または3に記載の殺虫組成物
    或いは請求項4,5または6に記載の殺虫エアゾール組
    成物を、害虫の虫体または害虫の生息域に施用すること
    を特徴とする害虫駆除方法。
JP2000398549A 2000-12-27 2000-12-27 殺虫組成物 Expired - Lifetime JP4677672B2 (ja)

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