JP2019182847A - 害虫防除用エアゾール組成物 - Google Patents

害虫防除用エアゾール組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、害虫防除用エアゾール組成物ならびに害虫防除方法を提供する。【解決手段】(a)モンフルオロトリン、(b)炭酸プロピレン、及び(c)1−プロパノール、を含有する殺虫原液と、(d)噴射剤、とを含有する害虫防除用エアゾール組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、害虫防除用エアゾール組成物に関する。
ピレスロイド系殺虫成分の一種であるモンフルオロトリン〔4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート〕を有効成分として含有する殺虫剤は即効性が高く、害虫防除剤として有用であるが、より優れた殺虫効力が求められている。
特許文献1には、モンフルオロトリンを殺虫有効成分の主成分として含有し、噴射剤、主溶剤に加えて補助溶剤を含有することで高い殺虫効力を安定して得ることができるようにした殺虫エアゾール組成物が記載されている。また、特許文献2には、モンフルオロトリンを有効成分として含有するフタルスリンの殺虫効力増強剤が記載されている。
さらに、特許文献3には、モンフルオロトリンを有効成分とし、殺虫効力増強剤としてイソプロピルアルコール(2−プロパノール)を含有する害虫防除用エアゾールが記載されている。
特開2014−31342号公報 特開2017−71571号公報 特開2017−119662号公報
本発明の目的は、害虫防除が優れる害虫防除用エアゾール組成物ならびに害虫防除方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討の結果、以下の構成が害虫防除において優れた効果が有ることを見出し、本発明に至った。
即ち本発明は、
〔1〕(a)モンフルオロトリン、(b)炭酸プロピレン、(c)1−プロパノール、を含有する殺虫原液と、(d)噴射剤、とを含有する害虫防除用エアゾール組成物。
〔2〕炭素数が12〜33のカルボン酸アルキルエステルを含有しない、〔1〕に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
〔3〕前記(b)成分に対する前記(c)成分の配合割合(b)/(c)は、0.0008〜0.2である、〔1〕または〔2〕に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
〔4〕殺虫原液と(d)噴射剤の体積比が20/80〜60/40vol%である、〔1〕から〔3〕いずれかに記載の害虫防除用エアゾール組成物。
〔5〕(d)噴射剤としてジメチルエーテルを噴射剤中に5質量%以上含まない、〔1〕から〔4〕いずれかに記載の害虫防除用エアゾール組成物。
〔6〕〔1〕から〔5〕いずれかに記載の害虫防除用エアゾール組成物を、害虫に直接噴霧することを特徴とする害虫の防除方法。
本発明によれば、モンフルオロトリンの即効性をさらに高めた害虫防除用エアゾール組成物、ならびに、防除方法を提供することできる。
〔害虫防除用エアゾール組成物〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物は、モンフルオロトリンである(a)成分と、炭酸プロピレンである(b)成分と、1−プロパノールである(c)成分と、噴射剤である(d)成分とを含有する。
〔(a)成分〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物は、(モンフルオロトリンを含む。本発明のエアゾール組成物に使用するモンフルオロトリンの含有量は組成物全体量に対し0.01〜1.0質量%である。0.01質量%未満の場合、十分な効果が得られず、一方で1.0質量%を超えても格別メリットはない。
〔(b)成分〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物は、炭酸プロピレンを含む。本発明のエアゾール組成物に使用する(炭酸プロピレンの含有量は、組成物全体量に対し0.056〜5.25質量%である。
〔(c)成分〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物は、1−プロパノールを含む。本発明のエアゾール組成物に使用する1−プロパノールは、組成物全体量に対し0.37〜68質量%であり、好ましくは1.2〜28質量%である。
〔(d)成分〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物は、(d)成分として、噴射剤を含む。本発明に使用する噴射剤は、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、各種フルオロカーボン、窒素、炭酸ガス等の公知の噴射剤を用いることができる。ジメチルエーテルを用いる場合、その配合量は、噴射剤の含有量に対し5質量%以下である。
〔(b)成分と(c)成分の配合割合〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物における、(b)炭酸プロピレンに対する(c)1−プロパノールの配合割合(b)/(c)は、質量比で0.0008以上0.2以下であることが好ましく、より好ましくは0.006以上0.137以下である。
〔殺虫原液/(d)噴射剤の配合割合〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物における、殺虫原液に対する(d)噴射剤の配合割合(殺虫原液/(d)噴射剤)は、体積比で20/80〜60/40である。
〔任意成分〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物は、必要に応じて、モンフルオロトリン以外に他の殺虫成分を配合してもよい。また、殺虫成分の効力増強剤、溶剤、酸化防止剤、pH調整剤、界面活性剤、香料、展着剤等を配合してもよい。
〔他の殺虫成分〕
モンフルオロトリン以外の他の殺虫成分としては、各種ピレスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、ネオニコチノイド系殺虫剤、キチン合成阻害剤や幼若ホルモン様物質等の昆虫成長抑制剤(以下、IGR剤と記す) 等が挙げられる。
ピレスロイド系化合物の例としては、アクリナトリン、アレスリン、ベーターシフルトリン、ビフェントリン、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、エンペントリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリン、レスメトリン、シグマ−サイパーメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、テトラメトリン、d-テトラメトリン、モンフルオロトリン、シフェノトリン、アルファシペルメトリン、ゼータシペルメトリン、ラムダシハロトリン、ガンマシハロトリン、フラメトリン、タウフルバリネート、メトフルトリン、メパフルトリン、ジメフルトリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル=2,2−ジメチル−3−[(1Z)−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボキシレート)、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル=2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(2−プロピニル)ベンジル=2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート等が挙げられる。
有機リン系化合物の例としては、アセフェート、リン化アルミニウム、ブタチオホス、キャドサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、シアノホス(CYAP)、ダイアジノン、DCIP(dichlorodiisopropyl ether)、ジクロフェンチオン(ECP)、ジクロルボス(DDVP)、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、フェンチオン(MPP)、フエニトロチオン(MEP)、ホスチアゼート、ホルモチオン、リン化水素、イソフェンホス、イソキサチオン、マラチオン、メスルフェンホス、メチダチオン(DMTP)、モノクロトホス、ナレッド(BRP)、オキシデプロホス(ESP)、パラチオン、ホサロン、ホスメット(PMP)、ピリミホスメチル、ピリダフェンチオン、キナルホス、フェントエート(PAP)、プロフェノホス、プロパホス、プロチオホス、ピラクロホス、サリチオン、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、チオメトン、トリクロルホン(DEP)、バミドチオン、フォレート、及びカズサホスなどが挙げられる。
カーバメート系化合物の例としては、アラニカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、BPMC、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、イソプロカルブ(MIPC)、メトルカルブ、メソミル、メチオカルブ、NAC、オキサミル、ピリミカーブ、プロポキスル(PHC)、XMC、チオジカルブ、キシリルカルブ、及びアルジカルブなどが挙げられる。
ネオニコチノイド系化合物の例としては、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド、ジノテフラン、クロチアニジンなどが挙げられる。
IGR剤の例としては、ピリプロキシフェン、メトプレン、及びジフルベンズロンなどが挙げられる。
これらの殺虫成分は、一種、又は二種以上を組み合わせて使用できる。また、上記化合物の中には、光学異性体、立体異性体、又は幾何異性体等が存在するものもあるが、本発明で用いる殺虫成分には、活性な異性体及びその混合物が含まれる。
〔効力増強剤〕
殺虫成分の効力増強剤の例としては、ピペロニルブトキサイド(PBO)、N−(2−エチルヘキシル)−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド(MGK−264)、オクタクロロジプロピルエーテル(S−421)等が挙げられる。
〔溶剤〕
溶剤としては、ケロシン、水、アルコール類、シリコーンオイル、植物油等が挙げられる。ただし、本発明の組成物には炭素数が12〜33のカルボン酸アルキルエステルは含有しない。
〔対象害虫〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物により防除できる害虫としては、特に限定されるものではなく、匍匐害虫と飛翔害虫のいずれもが対象となり得るが、例えば以下のものが挙げられる。
鱗翅目害虫:ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等の
メイガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola b
isselliella)等のヒロズコガ類等
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカ
イエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Cul
ex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes
aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデ
ス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、
ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Musci
na stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類
、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqu
a)等のハナバエ類、ショウジョウバエ類、オオキモンノミバエ(Megaselia spiracularis)等のノミバエ類、オオチョウバエ(Clogmia alb
ipunctata)等のチョウバエ類、クロバネキノコバエ類、ブユ類、ヌカカ類等。
網翅目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキ
ブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Perip
laneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta b
runnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。
膜翅目害虫:イエヒメアリ(Monomorium pharaosis)、クロヤマア
リ(Formica fusca japonica)、ルリアリ(Ochetellu
s glaber)、アミメアリ(Pristomyrmex pungens)、オオ
ズアリ(Pheidole noda)、ハキリアリ(Acromyrmex spp.
)、ファイヤーアント(Solenopsis spp.)、アルゼンチンアリ(Lin
epithema humile)等のアリ類、スズメバチ類、アシナガバチ類、アリガタバチ類等。
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis),イヌノミ(C
tenocephalides canis),ヒトノミ(Pulex irritan
s),ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis
),アタマジラミ(Pediculus humanus humanus)、ケジラミ
(Phthirus pubis),ウシジラミ(Haematopinus eur
ysternus),ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis),ブタジラミ(
Haematopinus suis)、イヌジラミ(Linognathus set
osus)等。
等翅目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus),イ
エシロアリ(Coptotermes formosanus)、アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes マイナー)、ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、コウシュンシロアリ(Neotermes koshunensis)、サツマシロアリ(Glyptotermes satsumensis)、ナカジマシロアリ(Glyptotermes nakajimai)、カタンシロアリ(Glyptotermes fuscus)、コダマシロアリ(Glyptotermes kodamai)、クシモトシロアリ(Glyptotermes kushimensis)、オオシロアリ(Hodotermopsis japonica)、コウシュウイエシロアリ(Coptotermes guangzhoensis)、アマミシロアリ(Reticulitermes miyatakei)、キアシシロアリ(Reticulitermes flaviceps amamianus)、カンモンシロアリ(Reticulitermes SP.)、タカサゴシロアリ(Nasutitermes takasagoensis)、ニトベシロアリ(Pericapriterme nitobei)、ムシャシロアリ(Sinocapritermes mushae)トウ
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビ
イロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatel
la furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix
cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix vi
rescens)等のヨコバイ類、トコジラミ(Cimex lectularius)
、タイワントコジラミ(Cimex hemipterus)等のトコジラミ類、キジラ
ミ類等
鞘翅目害虫:ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、ハラ
ジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)等のカツオブシムシ類
、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等のシバンムシ類
、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、マツノキクイムシ(Tomi
cus piniperda)等のキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、ヒョウホンムシ
類等
ダニ目害虫:ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)、イヌツメダニ(Cheyletiella yasguri)等のツメダニ類、アオツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)等のツツガムシ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、等のマダニ類
ワラジムシ類:ワラジムシ(Porcellio scaber)、ホソワラジムシ(Porcellionides pruinosus)、オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等
ムカデ類:トビズムカデ(Scolopendra subspinipes mutilans)、アオズムカデ(Scolopendra subspinipes japonica)、アカズムカデ(Scolopendra subspinipes multidens)、ゲジ(Thereuopoda hilgendorfi)等
ヤスデ類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、オビババヤスデ(Parafontaria laminata laminata)等
クモ類:カバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)、セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等
本発明の油性エアゾール剤は上記の害虫に対して殺虫効果を示すが、好ましくはヤマトシロアリ、イエシロアリ等のシロアリ類、キクイムシ類、およびチャバネゴキブリに使用される。
〔害虫防除方法〕
本発明の害虫防除用エアゾール組成物は、例えば、公知のエアゾール用耐圧缶に充填し、対象となる害虫に直接噴霧して害虫を防除することができる。
また、前記エアゾール用耐圧缶に充填された本発明の害虫防除用エアゾール組成物をあらかじめ住宅の玄関、軒下、ベランダ等に噴霧しておき、害虫が接近することを予防したり、接触した害虫を防除したりすることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、特に制限のない限り、「%」は「質量%」を意味する。
まず本発明の害虫防除用エアゾール組成物の製剤例を示す。
〔製剤例1〕
モンフルオロトリン0.10%、d−T80−フタルスリン0.05%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.56%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例2〕
モンフルオロトリン0.10%、d−T80−レスメトリン0.05%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.56%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例3〕
モンフルオロトリン0.10%、プラレトリン0.05%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.56%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例4〕
モンフルオロトリン0.10%、イミプロトリン0.05%、シフェノトリン0.05%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.51%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例5〕
モンフルオロトリン0.10%、ペルメトリン0.10%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.51%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例6〕
モンフルオロトリン0.10%、ピレトリン0.10%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.51%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例7〕
モンフルオロトリン0.10%、シフェノトリン0.10%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.51%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例8〕
モンフルオロトリン0.10%、シフルトリン0.10%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.51%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例9〕
モンフルオロトリン0.10%、ビフェントリン0.10%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.51%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例10〕
モンフルオロトリン0.10%、フェンプロパトリン0.10%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.51%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例11〕
モンフルオロトリン0.10%、トラロメトリン0.10%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.51%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例12〕
モンフルオロトリン0.10%、エムペントリン0.05%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.56%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例13〕
モンフルオロトリン0.10%、プロフルトリン0.05%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.56%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例14〕
モンフルオロトリン0.10%、トランスフルトリン0.05%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.56%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例15〕
モンフルオロトリン0.10%、メトフルトリン0.05%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.56%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してLPGを42.50%充填し、本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例16〕
モンフルオロトリン0.10%、プロポクスル0.01%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.60%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してジメチルエーテルを2.00%充填し、さらにLPGを40.50%充填して本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例17〕
モンフルオロトリン0.10%、ジノテフラン0.01%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.60%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してジメチルエーテルを2.00%充填し、さらにLPGを40.50%充填して本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例18〕
モンフルオロトリン0.10%、ピリプロキシフェン0.01%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.60%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してジメチルエーテルを2.00%充填し、さらにLPGを40.50%充填して本発明エアゾール組成物を得る。
〔製剤例19〕
モンフルオロトリン0.10%、メトキサジアゾン0.01%、炭酸プロピレン0.54%を1−プロパノール6.25%に溶解し、無臭ケロシン50.60%を加え、殺虫原液とする。この殺虫原液を内容積225mLのエアゾール用耐圧缶に充填後、エアゾール用バルブを装着して密閉し、バルブを介してジメチルエーテルを2.00%充填し、さらにLPGを40.50%充填して本発明エアゾール組成物を得る。
次に実施例を記載する。表1に記載の処方に従い、常温で噴射剤以外の成分を混合した後、エアゾール用耐圧缶に充填し、エアゾール用バルブを装着して密閉後、バルブを介して噴射剤を充填し、本発明実施例1〜6と、比較例1〜4を作成した。
なお、エアゾール用資材は以下のものを使用した。
缶:AE180WON WN/WN WN 東洋製缶製
バルブ: ステム孔:φ0.4mm ハウジング孔:φ1.5mm ベーパ―タップ孔:φ0.3mm
三谷バルブ製
ボタン:噴口径:φ1.2mm 三谷バルブ製
〔表1〕
Figure 2019182847
[効力試験]
(1) 15cm×15cm×3mmのベニヤ板に各エアゾールを噴霧処理した。噴霧量は以下のようにした。
実施例1、2:噴霧時間7秒 実施例3、4、比較例1、2:噴霧時間3秒
実施例5、6:噴霧時間2秒 実施例7、比較例3、4:噴霧時間1秒
(2) 一定時間乾燥後、チャバネゴキブリ雌成虫10頭を入れた直径12cmのプラカップをベニヤ板のエアゾール処理面に伏せ、試験を開始した。乾燥時間は以下のようにした。
実施例1、2:乾燥時間10分 実施例3、4、比較例1、2:乾燥時間3分
実施例5、6、7、比較例3、4:乾燥時間1分

(3) 30分間供試虫をエアゾール処理面に強制接触させ、その間経時的にノックダウン(KD)した虫数を測定し、KT50を算出した。
(4) 試験終了後、別のプラカップに供試虫を移し、水を含ませた脱脂綿を入れて室温にて24時間保管し、24時間後の苦死虫数を確認した。
(5) 試験は2反復実施した。
表2に結果を示す。
〔表2〕 チャバネゴキブリに対する効力試験結果
Figure 2019182847
試験の結果、比較例に対し実施例はいずれもKT50が早く、かつ致死率も高い結果となり、本発明の害虫防除組成物は優れた害虫防除効果を示すことが分かった。

Claims (6)

  1. (a)モンフルオロトリン、(b)炭酸プロピレン、及び(c)1−プロパノール、を含有する殺虫原液と、(d)噴射剤、とを含有する害虫防除用エアゾール組成物。
  2. 炭素数が12〜33のカルボン酸アルキルエステルを含有しない、請求項1に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  3. 前記(b)炭酸プロピレンに対する前記(c)1−プロパノールの配合割合(b)/(c)は、質量比で0.0008〜0.2である、請求項1または2に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  4. 殺虫原液に対する(d)噴射剤の配合割合(殺虫原液/(d)噴射剤)は、体積比で20/80〜60/40vol%である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  5. (d)噴射剤中のジメチルエーテルの含有量が5質量%以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール組成物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の害虫防除用エアゾール組成物を、害虫に直接噴霧することを特徴とする害虫の防除方法。

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