JPH10113582A - 散布システム - Google Patents

散布システム

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JPH10113582A
JPH10113582A JP26811396A JP26811396A JPH10113582A JP H10113582 A JPH10113582 A JP H10113582A JP 26811396 A JP26811396 A JP 26811396A JP 26811396 A JP26811396 A JP 26811396A JP H10113582 A JPH10113582 A JP H10113582A
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JP
Japan
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spraying
hydraulic
sprayed
vehicle body
calcium chloride
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JP26811396A
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English (en)
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Shigeru Ohigata
茂 大日方
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SHINETSU KIKO KK
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SHINETSU KIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、安価に製作することができ、且つ、
散布装置の寿命を伸ばすことができる散布システムを得
る。 【解決手段】 運転キャビン51の後部に荷台52を有
して走行可能に構成された車体5と、この運転キャビン
51上に配設された油圧パワーユニット4と、油圧パワ
ーユニット4とは別体に構成されて荷台52の後部に設
けられる散布装置1とから構成されている。散布装置1
は、油圧パワーユニット4からの作動油の供給を受けて
駆動され、粒体の塩化カルシウムC等の散布対象物の散
布を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒体もしくは液体
の散布対象物を、簡単な構成でむらなく散布することが
できる散布システムに関する。
【0002】
【従来の技術】降雪地においては、道路上に塩化カルシ
ウムを散布することにより路上の雪を溶かして、自動車
の円滑な走行を確保することとしている。ここで、塩化
カルシウムの散布は、荷台に散布装置を配設したトラッ
クを用いてなされ、散布装置を作動させながらトラック
を走行させることにより、トラックの後方に塩化カルシ
ウムを散布していく。
【0003】散布装置としては、水平に回転自在な円板
上に放射状に伸びる複数のフィン(羽根)を有して構成
され、円板を回転させた状態で上から塩化カルシウムを
投入することにより、回転するフィンの遠心力によって
塩化カルシウムをほぼ水平に飛ばすことができるように
構成したものが用いられていた。このような散布装置に
おいては、上下方向に伸びて回転自在に軸支された回転
軸に円板の中心を固定し、円板の近傍に配設されたエン
ジン等の駆動力を伝達用ベルト等を用いて伝達すること
によって駆動軸を回転させて円板の回転駆動を行うよう
になっている。そして、円板を回転させるための駆動手
段としては、エンジンや電気モータが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
塩化カルシウム散布用のシステムにおいては、駆動手段
としてのエンジンや電気モータを円板の近傍に設ける
と、飛散した塩化カルシウムによってエンジンが傷むと
いう問題があり、電気モータを用いた場合にはこのよう
な塩害のおそれがある他、電気モータ駆動のための発電
機や制御装置等複雑な電気システムが必要になるため、
散布システムが高価になるという問題もあった。
【0005】また、回転軸に塩化カルシウムが常時掛か
るため、この回転軸が腐食しやすいとういう問題もあ
る。さらに、エンジンや発電機を一体に設けることとす
ると、散布装置が大型化してトラック自体も大きくする
必要があり、幅の狭い道路への散布を行うことができな
いという問題があるとともに、システム全体の価格も高
価になるという問題があった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、狭い道でも容易に塩化カルシウム等の散
布対象物の散布を行うことができるように小型に製作す
ることができるとともに、安価に製作することができ、
且つ、散布装置の寿命を伸ばすことができる散布システ
ムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係る散布システムは、走行可能な車体と、
この車体上に配設された油圧供給手段と、油圧供給手段
とは別体に車体上に設けられる散布手段とから構成され
ている。散布手段は、油圧供給手段からの作動油の供給
を受けて駆動され、粒体もしくは液体等の散布対象物の
散布を行う。
【0008】このように構成された散布システムによれ
ば、油圧供給手段と散布手段とが離れて車体上に設けら
れているため、散布手段から散布される散布対象物が油
圧供給手段に降り掛かる等して、油圧供給手段に悪影響
を与えることがない。また、油圧供給手段および散布手
段は走行可能な車体上に配設されているため、所望の場
所に簡単に移動して散布対象物の散布を行うことができ
る。
【0009】なお、上記の散布システムにおいては、車
体として運転キャビンの後方に荷台を有するトラックを
用いることが好ましく、油圧供給手段を運転キャビン上
に配設することが好ましい。さらに、散布手段を、下面
に形成された流出口から粒体もしくは液体等の散布対象
物を流出させるホッパと、ホッパの流出口の下方に配設
された飛散手段と、この飛散手段の下方に配設されて油
圧供給手段から供給される作動油により駆動されて飛散
手段の回転駆動を行う油圧モータとから構成することが
好ましい。なお、飛散手段は、ほぼ水平に回転自在に配
設され、回転による遠心力によって上方から投入される
散布対象物を水平方向に飛散させることができる。そし
て、このように構成された散布手段は、荷台の後部に配
設される。
【0010】このような散布システムによれば、油圧供
給源は散布手段から離れた位置で、且つ、高い位置に配
設されているため、散布対象物の散布時やホッパ内への
散布対象物の投入時においても、散布対象物が油圧供給
源に掛かることがない。なお、飛散手段の駆動源として
油圧を用いることにより、油圧供給源と油圧モータとを
離して配設しても、ホースや配管を用いることによって
作動油を簡単に供給することができる。
【0011】また、飛散手段にはホッパ内の散布対象物
が上方から投入されるわけであるが、飛散手段を回転さ
せる油圧モータは飛散手段の下方に配設されており、支
持軸等をホッパ側に配設する必要がなく、油圧モータの
回転軸を直接飛散手段に繋げることもできるため、簡単
散布手段の構成を簡単にすることができる。さらに、散
布対象物は、回転することによって遠心力が生じている
状態の飛散手段に落下することによって飛散するため、
油圧モータには飛散手段を回転させる力以上の力はあま
り必要ではなく、油圧モータを小型化することができる
とともに、油圧供給源も小型化することができる。
【0012】また、油圧供給手段からの作動油の供給量
の制御により散布手段の制御を行い、散布対象物の車体
後方への散布範囲の調節を可能に構成することが好まし
い。すなわち、例えば散布手段の駆動源として油圧モー
タを用いた場合には、油圧モータの回転数を高くするこ
とにより、散布手段に生ずる遠心力も大きくなるため、
散布対象物を遠くまで飛散させることができる。この作
動油の供給量の制御は、油圧供給手段と油圧モータとを
繋ぐ送油ホースの途中に設けたバルブ等によって行うこ
とができるため、簡単に散布範囲の調節を行うことがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい散布シス
テムの一例である散布作業車Sについて、図1を参照し
て説明する。この散布作業車Sは、軽トラックをベース
に構成された車体5と、この車体5に取り付けられた散
布装置(散布手段)1と、油圧パワーユニット(油圧供
給手段)4とからなり、散布対象物として粒状の塩化カ
ルシウムCの散布を行うものである。
【0014】車体5は、前方に運転キャビン51を有す
るとともに、その後方に平坦な荷台52を有した構成と
なっており、運転キャビン51および荷台52の下方に
おける左右には、道路走行用の車輪54を有している。
このように構成された車体5における荷台52の後部に
は、散布装置1が取り付けられている。散布装置1は、
荷台52に対して着脱自在に構成されたフレーム10
と、このフレーム10に取り付けられたホッパ20と、
このホッパ20の下方においてフレーム10に取り付け
られた飛散手段30とから構成されている。
【0015】以下、図2から図4を加えて散布装置1お
よび油圧パワーユニット4について説明する。荷台52
の後部上面にはフレーム10が載置されており、このフ
レーム10は荷台52の左右に設けられたアオリ53
a,53bを挟持するようにしてしっかりと固定されて
いる。フレーム10には、ホッパ20が取り付けられる
わけであるが、このホッパ20は、上方が大きく開口し
て形成されたホッパ本体21と、このホッパ本体21の
下面に形成された流出口21aを開閉自在に配設された
開閉弁22とを有して構成されている。ホッパ本体21
には、上方の開口から投入された塩化カルシウムCが貯
留される。そして、開閉弁22を開くことによって流出
口21aから塩化カルシウムCを落下させる。
【0016】開閉弁22は、いわゆるバタフライバルブ
が用いられており、フレーム10の運転キャビン51側
(荷台52の積載スペース側)に設けられたハンドル2
4と、リンク装置23によって繋がっている。このハン
ドル24は上下方向に揺動自在に構成され、この揺動作
動を行うことにより、リンク装置23を介して開閉弁2
2の開閉作動を行うことができる。
【0017】ホッパ20の下方には、飛散装置30が配
設されている。飛散装置30は、モータベース34と、
このモータベース34に回転軸31aが上向きに取り付
けられた油圧モータ31と、この油圧モータ31の回転
軸31aに取り付けられた回転ディスク32と、この回
転ディスク32の上面に放射状に伸びて配設された複数
のフィン33とから構成されている。なお、この回転デ
ィスク32とフィン33とが請求の範囲に記載の飛散手
段を構成する。
【0018】このように構成された飛散装置30によれ
ば、油圧モータ31を回転させることによってフィン3
3とともに回転ディスク32が回転する。このように回
転ディスク32が回転している状態においては、回転デ
ィスク32およびフィン33に遠心力が作用する。従っ
て、開閉弁22を開いて回転している回転ディスク32
上にホッパ本体21内の塩化カルシウムCを落下させる
と、フィン33に生じている遠心力によって、塩化カル
シウムCが回転ディスク32の外周方向にほぼ水平に飛
散する。
【0019】なお、飛散装置30においては、荷台52
側(内側)にカバー35が設けられているとともに、外
側に多く塩化カルシウムCが飛散するように回転ディス
ク32の回転中心に対して塩化カルシウムCの落下位置
が偏心するように構成されている。このため、図1に示
すように、塩化カルシウムCは散布作業車Sの後方に散
布される。
【0020】また、開閉弁22の開閉量の調整を行うこ
とによって回転ディスク32上に落下させる塩化カルシ
ウムCの量を調整することができるため、散布させる塩
化カルシウムCの量の調整を簡単に行うことができる。
さらに、ホッパ本体21内の塩化カルシウムCは、自重
によって回転ディスク32上に落下させることができる
ため、散布装置1を簡単に構成することができるととも
に安価に製作することができる。なお、ホッパ20およ
び飛散装置30は、一体となってフレーム10に取り付
けられているため、フレーム10を車体5に対して着脱
自在な構成とすれば、散布装置1の車体5に対する着脱
を容易に行うことができる。
【0021】このように構成された散布装置1における
油圧モータ31には、油圧パワーユニット4から作動油
の供給がなされる。油圧パワーユニット4は、運転キャ
ビン51上に取り付けられる支持部材41と、この支持
部材41に取り付けられるエンジン42と、エンジン4
2の出力軸に繋がって支持部材41に取り付けられる油
圧ポンプ43とから構成されている。油圧ポンプ43の
吐出口には、送油ホース44の一端が接続され、送油ホ
ース44の他端は油圧モータ31に繋がっている。
【0022】このように構成された油圧パワーユニット
4によれば、エンジン42を駆動させることによって油
圧ポンプ43から送油ホース44内に作動油が吐出され
るため、油圧モータ31の回転駆動を行わせることがで
きる。そして、油圧モータ31は、回転ディスク32の
下方に配設されているため塩化カルシウムCが降り掛か
り難く、また、降り掛かったとしても電気モータのよう
に塩化カルシウムCによる腐食が生じにくいため、回転
ディスク32の駆動手段の寿命を伸ばすことができる。
【0023】さらに、上記のように回転ディスク32の
下方に油圧モータ31を配設するとともに、油圧モータ
31の出力軸31aに直接回転ディスク32を取り付け
ることにより、回転ディスク32の上面側、すなわち塩
化カルシウムCが落下し、飛散していく側に回転ディス
ク32を回転自在に支持するための軸や軸受けが不要と
なる。このため、散布装置30の構成を簡単にすること
ができるとともに、耐久性を向上させることができる。
【0024】また、油圧パワーユニット4は、塩化カル
シウムCの散布方向と反対の方向で、且つ、散布装置3
0における飛散手段である回転ディスク32よりも上方
に配設されている。このため、エンジン42に塩化カル
シウムCが直接掛かったり、エンジン42における空気
の吸引時に塩化カルシウムCを吸引してエンジン42を
傷めることもない。
【0025】ここで、上記の油圧パワーユニット4にお
いては、バッテリは設けられていないため、エンジン4
2の始動時には車体5に配設されているバッテリ55の
電力を用いてセルモータを回転させることとしている。
これにより、エンジン42の始動が容易になるととも
に、油圧パワーユニット4を小型・軽量化することがで
きる。なお、エンジン42に発電機を有している場合に
は、始動後においてもエンジン42の発電機とバッテリ
55とを接続しておくことにより、バッテリ55への充
電を行うこともできる。
【0026】なお、送油ホース44には、油圧ポンプ4
3から油圧モータ31に供給される作動油の流量を調節
するための流量調整弁45が設けられている。この流量
調整弁45によって油圧モータ31に供給される流量を
少なくすれば油圧モータ31の回転数を低くすることが
でき、流量を多くすれば油圧モータ31の回転数を高く
することができる。これにより、フィン33に生ずる遠
心力を小さくしたり大きくしたりすることができ、落下
してくる塩化カルシウムCの飛散距離を短くしたり長く
したりすることができる。すなわち、流量調整弁45の
開閉作動を行うことによって、塩化カルシウムCの散布
範囲を小さくしたり大きくしたりすることができる。
【0027】なお、この流量調整弁45は、前記のハン
ドル24の近傍(フレーム10の運転キャビン51側)
に設けられている。これにより、荷台52側から塩化カ
ルシウムCの散布量および散布範囲の調整を行うことが
できる。従って、荷台52上に搭乗した作業者は、塩化
カルシウムCの散布状況を確認しながら常に適切な散布
を行うことができる。
【0028】油圧モータ31への作動油の供給流量の調
整は、流量調整弁45によって行うのみならず、エンジ
ン42の回転数を変えることによって行ったり、油圧ポ
ンプ43自体の吐出流量を変えるようにしてもよい。ま
た、油圧モータ31の回転制御は必ずしも必要なもので
はなく、散布範囲の調整が不要であれば油圧モータ31
の回転数を常に一定に保つようにしてもよい。
【0029】また、散布対象物は、上記のような粒体の
塩化カルシウムCに限られるものではなく液体であって
もよい。また、上記の実施の形態においては、一般道路
上に融雪剤の散布を行う散布システムについて説明した
が、散布対象物は融雪剤に限られるものではなく、肥料
や土質改良剤等であってももちろんよい。なお、肥料や
土質改良剤等は圃場に撒かれるものであるため、このよ
うな用途であるときには車体としてクローラ式走行装置
を有した車体を用いたり、トラクターを用いるようにし
てもよい。さらに、車体は必ずしも自走式である必要は
なく、トラック等によって牽引可能に構成されたもので
あってもよい。
【0030】なお、トラクター等、車体によってはパワ
ーテイクオフ機構(いわゆる「PTO」)を設けて構成
されたものがある。従って、車体としてこのようなもの
を用いる場合には、油圧パワーユニット4のような油圧
供給手段を新たに設ける必要はなく、油圧ポンプのみを
設けるようにし、PTOから動力を取り出してこの油圧
ポンプを駆動させ、油圧モータ31に作動油の供給を行
うようにすればよい。このような構成とすれば、よりコ
ンパクトで安価な散布システムを得ることができる。な
お、この場合にも、油圧ポンプと油圧モータ31とを繋
ぐ送油ホースの途中に流量調整弁45を設けることによ
り、散布範囲の調整を簡単に行うことができる。
【0031】
【実施例】以下、上記の塩化カルシウムの散布システム
の好ましい実施例について説明する。本実施例において
は、ホッパ本体21は塩化ビニールの板材やFRP等の
耐蝕性にすぐれた材料によって形成され、その上部の開
口部には開閉弁22を通過することができない大きさの
塊となった塩化カルシウムCを捕捉するためのネット2
3が設けられている。開閉弁22としては口径が80m
mのバタフライバルブが用いられる。回転ディスク32
は、樹脂材料によって直径が250mmに形成され、高
さが約30mmに形成されたフィン33が6枚配設され
ている。なお、このフィン33は、長さが90mmのも
のと65mmのものが交互に取り付けられている。
【0032】この回転ディスク32を駆動させる油圧モ
ータ31は押し退け容積が5.1cm3/rev(cc/
rev)のものが用いられている。そして、この油圧モ
ータ31への作動油の供給を行う油圧ポンプ43は、押
し退け容積が2.5cm3/rev(cc/rev)のも
のが用いられ、1570rpmで回転するエンジン42
によって駆動される。なお、リリーフ弁46は、作動圧
が6.9MPa(70kgf/cm2)のものが設けられ
ている。
【0033】このように構成された塩化カルシウムの道
路上への散布システムによれば、ホッパ本体21や回転
ディスク32等に腐食を生じることがなく、幅5m程度
の範囲に効率よく塩化カルシウムCの散布を行うことが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る散布
システムは、走行可能な車体上に、油圧供給手段と散布
手段とを別々に配設して構成されているため、散布手段
から散布させた散布対象物が油圧供給手段に降り掛かっ
て害を与えるようなこともない。また、散布手段の駆動
源として油圧を用いることにより、耐蝕性の高い材質に
よって製作可能な油圧モータを用いることができるとと
もに、散布手段と油圧供給手段との接続は耐蝕性の高い
樹脂やゴム製のホースを用いて簡単に行うことができる
ため、塩化カルシウム等を散布した場合でも散布手段へ
の塩害を防止することができる。
【0035】ここで、車体としてはトラックを用いるこ
とが好ましく、油圧供給手段はこのトラックの運転キャ
ビン上に配設することが好ましい。さらに、散布手段
は、ホッパから自重で落下した散布対象物を油圧モータ
によって回転する飛散手段によって飛散させるように構
成してトラックの荷台後部に配設することが好ましく、
このように構成された散布システムによれば、車体とし
て既存のものを用いることができ、しかも構成が簡素で
あるため、安価に散布システムを構成することができ
る。また、油圧供給手段は、散布手段から離れた高い位
置に設置されるため、油圧供給手段のエンジンの塩害等
を防止することができる。
【0036】さらに、散布手段および油圧供給手段を小
型化することができるため、荷台における散布手段の占
有スペースも小さくてすみ、荷台を広く使うことができ
るため、散布手段に投入する散布対象物の入った袋等を
多量に積載しておくことができる。また、散布手段等の
小型化により軽トラック等への設置も可能となり、大型
車が入れない狭い道への散布も容易に行うことができ
る。
【0037】なお上記のような散布システムにおいて
は、油圧供給手段からの作動油の供給量の制御により散
布手段の制御を行って散布対象物の散布範囲の調節が可
能な構成とすることが好ましく、このような構成とする
ことにより、散布手段の駆動源である油圧モータ等の手
前にゲート弁等を設けるだけで、簡単に散布範囲の調節
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る散布システムの一例である散布作
業車の斜視図である。
【図2】上記散布システムに用いられる散布装置の図1
におけるII矢視図である。
【図3】上記散布装置の図2におけるIII矢視図であ
る。
【図4】上記散布システムの構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 散布装置 4 油圧パワーユニット 5 車体 10 フレーム 20 ホッパ 30 飛散手段 S 散布作業車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な車体と、 この車体上に配設された油圧供給手段と、 この油圧供給手段とは別体に前記車体上に設けられ、前
    記油圧供給手段からの作動油の供給を受けて駆動され、
    粒体もしくは液体等の散布対象物の散布を行う散布手段
    とからなることを特徴とする散布システム。
  2. 【請求項2】 前記車体が、運転キャビンの後方に荷台
    を有するトラックであり、 前記油圧供給手段が、前記運転キャビン上に配設され、 前記散布手段が、 下面に形成された流出口から粒体もしくは液体等の散布
    対象物を流出させるホッパと、 前記流出口の下方にほぼ水平に回転自在に配設され、回
    転による遠心力によって上方から投入される散布対象物
    を水平方向に飛散させる飛散手段と、 この飛散手段の下方に配設され、前記作動油により駆動
    されて前記飛散手段の回転駆動を行う油圧モータとから
    構成されて前記荷台の後部に配設されていることを特徴
    とする請求項1に記載の散布システム。
  3. 【請求項3】 前記油圧供給手段からの作動油の供給量
    の制御を行って前記散布手段の作動制御を行い、前記散
    布対象物の散布範囲の調節を可能としたことを特徴とす
    る請求項1もしくは請求項2に記載の散布システム。
JP26811396A 1996-10-09 1996-10-09 散布システム Pending JPH10113582A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107042784A (zh) * 2016-10-18 2017-08-15 镇江康飞汽车制造股份有限公司 一种新型三温区冷藏车
CN112248912A (zh) * 2020-11-10 2021-01-22 邳州力达金属结构制造有限公司 一种自动行走覆盖养护小车

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