JPH10112966A - 超高精度スピンドルモータ - Google Patents
超高精度スピンドルモータInfo
- Publication number
- JPH10112966A JPH10112966A JP28135396A JP28135396A JPH10112966A JP H10112966 A JPH10112966 A JP H10112966A JP 28135396 A JP28135396 A JP 28135396A JP 28135396 A JP28135396 A JP 28135396A JP H10112966 A JPH10112966 A JP H10112966A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radial bearing
- motor rotor
- rear radial
- gap
- permanent magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 モータロータが超高速で回転しても、鉄損が
全く発生することなく、発熱を低く抑えると共に、コッ
キングの発生を確実に防止し、それに高速回転の上限を
制限する危険速度を高く設定可能にする。 【解決手段】 外周面にヘリングボーン溝1が設けられ
た後部ラジアル軸受2を強磁性体で円筒状に成形し、こ
の後部ラジアル軸受2の内側に、外周面に主永久磁石3
が取付けられたモータロータ4を、これらの相互間に適
宜幅の空隙5を介して同芯状に配設し、この空隙5内に
はステータコイル6を、前記後部ラジアル軸受2及びモ
ータロータ4に接触しないように配設する。
全く発生することなく、発熱を低く抑えると共に、コッ
キングの発生を確実に防止し、それに高速回転の上限を
制限する危険速度を高く設定可能にする。 【解決手段】 外周面にヘリングボーン溝1が設けられ
た後部ラジアル軸受2を強磁性体で円筒状に成形し、こ
の後部ラジアル軸受2の内側に、外周面に主永久磁石3
が取付けられたモータロータ4を、これらの相互間に適
宜幅の空隙5を介して同芯状に配設し、この空隙5内に
はステータコイル6を、前記後部ラジアル軸受2及びモ
ータロータ4に接触しないように配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてレーザプ
リンタや複写機等の多極面を回転させるのに好適なレー
ザスキャナ用超高精度スピンドルモータに関するもので
ある。
リンタや複写機等の多極面を回転させるのに好適なレー
ザスキャナ用超高精度スピンドルモータに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスピンドルモータは、図
3に示すように、動圧軸受部とモータ部とが別体に成形
されており、この動圧軸受11の後部ラジアル軸受12
の後側にモータロータ取付シャフト13を突設してお
き、このモータロータ取付シャフト13に主永久磁石1
8を接着又はネジ止めして、モータロータ14を形成
し、一方、珪素鋼板を打ち抜いたスロット付きのラミネ
ーションを積層したステータコア16のスロット部に巻
線17を巻き込んで作られたモータステータ15を、前
述のモータロータ14に同芯状に配置固定するように形
成されていた。
3に示すように、動圧軸受部とモータ部とが別体に成形
されており、この動圧軸受11の後部ラジアル軸受12
の後側にモータロータ取付シャフト13を突設してお
き、このモータロータ取付シャフト13に主永久磁石1
8を接着又はネジ止めして、モータロータ14を形成
し、一方、珪素鋼板を打ち抜いたスロット付きのラミネ
ーションを積層したステータコア16のスロット部に巻
線17を巻き込んで作られたモータステータ15を、前
述のモータロータ14に同芯状に配置固定するように形
成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定さ
れたステータコア16の内側を主永久磁石型のモータロ
ータ14が高速で回転するため、ステータコア16内に
鉄損が発生し、これが30,000rpm程度の高速になる
と、鉄損が極めて大きくなり、これによる発熱及び損失
が問題になっていた。
れたステータコア16の内側を主永久磁石型のモータロ
ータ14が高速で回転するため、ステータコア16内に
鉄損が発生し、これが30,000rpm程度の高速になる
と、鉄損が極めて大きくなり、これによる発熱及び損失
が問題になっていた。
【0004】また、ステータコア16は巻線17を巻込
むためのスロットの存在により発生するコッキングが振
動及び回転精度に大きな悪影響を及ぼしていた。
むためのスロットの存在により発生するコッキングが振
動及び回転精度に大きな悪影響を及ぼしていた。
【0005】更に、従来のスピンドルモータは、後部ラ
ジアル軸受12の後側にモータロータ取付シャフト13
を突設して、このモータロータ取付シャフト13にモー
タロータ14を取付けていたため、後部ラジアル軸受1
2からモータロータ14が長く突出されて、全長が長く
なると同時に、高速回転の上限を制限する危険速度の低
下にもつながり、特に、高速用としては問題があった。
ジアル軸受12の後側にモータロータ取付シャフト13
を突設して、このモータロータ取付シャフト13にモー
タロータ14を取付けていたため、後部ラジアル軸受1
2からモータロータ14が長く突出されて、全長が長く
なると同時に、高速回転の上限を制限する危険速度の低
下にもつながり、特に、高速用としては問題があった。
【0006】そこで、本発明は、上述のような観点に鑑
みて創出されたもので、モータロータが超高速で回転し
ても、鉄損が全く発生することなく、発熱及び損失を低
く抑えることができるようにすると共に、コッキングの
発生を確実に防止し、それに、高速回転の上限を制限す
る危険速度を高く設定できるような超高精度スピンドル
モータを提供するものである。
みて創出されたもので、モータロータが超高速で回転し
ても、鉄損が全く発生することなく、発熱及び損失を低
く抑えることができるようにすると共に、コッキングの
発生を確実に防止し、それに、高速回転の上限を制限す
る危険速度を高く設定できるような超高精度スピンドル
モータを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の超高精度スピン
ドルモータは、上述のような目的を達成するために、外
周面にヘリングボーン溝が設けられた後部ラジアル軸受
を強磁性体で円筒状に成形し、この後部ラジアル軸受の
内側に、外周面に主永久磁石が取付けられたモータロー
タを、これらの相互間に適宜幅の空隙を介して同芯状に
配設し、この空隙内にはステータコイルを、前記後部ラ
ジアル軸受及びモータロータに接触しないように配設し
たものである。
ドルモータは、上述のような目的を達成するために、外
周面にヘリングボーン溝が設けられた後部ラジアル軸受
を強磁性体で円筒状に成形し、この後部ラジアル軸受の
内側に、外周面に主永久磁石が取付けられたモータロー
タを、これらの相互間に適宜幅の空隙を介して同芯状に
配設し、この空隙内にはステータコイルを、前記後部ラ
ジアル軸受及びモータロータに接触しないように配設し
たものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、レーザプリンタや複写機等の多極面を回転させる状
態を図面に基づいて説明する。
て、レーザプリンタや複写機等の多極面を回転させる状
態を図面に基づいて説明する。
【0009】本発明の超高精度スピンドルモータは、図
1及び図2に示すように、外周面にヘリングボーン溝1
が設けられた後部ラジアル軸受2を強磁性体で円筒状に
成形し、この後部ラジアル軸受2の内側に、外周面に主
永久磁石3が取付けられたモータロータ4を、これらの
相互間に適宜幅の空隙5を介して同芯状に配設し、この
空隙5内にはステータコイル6を、前記後部ラジアル軸
受2及びモータロータ4に接触しないように配設したも
のである。
1及び図2に示すように、外周面にヘリングボーン溝1
が設けられた後部ラジアル軸受2を強磁性体で円筒状に
成形し、この後部ラジアル軸受2の内側に、外周面に主
永久磁石3が取付けられたモータロータ4を、これらの
相互間に適宜幅の空隙5を介して同芯状に配設し、この
空隙5内にはステータコイル6を、前記後部ラジアル軸
受2及びモータロータ4に接触しないように配設したも
のである。
【0010】即ち、前記後部ラジアル軸受2は、外周面
にヘリングボーン溝1が設けられていて、磁束Mを通過
させるために、強磁性体で円筒状に成形されている。
にヘリングボーン溝1が設けられていて、磁束Mを通過
させるために、強磁性体で円筒状に成形されている。
【0011】また、前記モータロータ4は、外周面の前
後長手方向中央部に主永久磁石3を取付け、且つ後部に
は位置検出用永久磁石7を取付け、この位置検出用永久
磁石7の磁束MをホールIC8で検出するように形成さ
れている。
後長手方向中央部に主永久磁石3を取付け、且つ後部に
は位置検出用永久磁石7を取付け、この位置検出用永久
磁石7の磁束MをホールIC8で検出するように形成さ
れている。
【0012】更に、前記後部ラジアル軸受2の後側に
は、速度検出用永久磁石9を取付け、この速度検出用永
久磁石9の磁束MをホールIC10で検出し、これをド
ライバーにフィードバックして本発明のスピンドルモー
タの速度制御を行うように形成されている。
は、速度検出用永久磁石9を取付け、この速度検出用永
久磁石9の磁束MをホールIC10で検出し、これをド
ライバーにフィードバックして本発明のスピンドルモー
タの速度制御を行うように形成されている。
【0013】次に、本発明の超高精度スピンドルモータ
の主永久磁石3から発生する磁束Mの流れを説明する
と、図2に矢印で示すように、主永久磁石3のN極から
発生した磁束Mは、空隙5のモータロータ側空隙5aを
通り、ステータコイル6を横切り、空隙5の後部ラジア
ル軸受側空隙5bを通って、後部ラジアル軸受2に入
り、そして、再び空隙5の後部ラジアル軸受側空隙5b
を通り、ステータコイル6を横切り、空隙5のモータロ
ータ側空隙5aを通って、主永久磁石3のS極から元の
N極に戻って一巡する。
の主永久磁石3から発生する磁束Mの流れを説明する
と、図2に矢印で示すように、主永久磁石3のN極から
発生した磁束Mは、空隙5のモータロータ側空隙5aを
通り、ステータコイル6を横切り、空隙5の後部ラジア
ル軸受側空隙5bを通って、後部ラジアル軸受2に入
り、そして、再び空隙5の後部ラジアル軸受側空隙5b
を通り、ステータコイル6を横切り、空隙5のモータロ
ータ側空隙5aを通って、主永久磁石3のS極から元の
N極に戻って一巡する。
【0014】
【発明の効果】本発明の超高精度スピンドルモータは、
上述のように、外周面にヘリングボーン溝1が設けられ
た後部ラジアル軸受2を強磁性体で円筒状に成形し、こ
の後部ラジアル軸受2の内側に、外周面に主永久磁石3
が取付けられたモータロータ4を、これらの相互間に適
宜幅の空隙5を介して同芯状に配設し、この空隙5内に
はステータコイル6を、前記後部ラジアル軸受2及びモ
ータロータ4に接触しないように配設したことにより、
主永久磁石3のN極から発生した磁束Mは、空隙5のモ
ータロータ側空隙5aを通り、ステータコイル6を横切
り、空隙5の後部ラジアル軸受側空隙5bを通って、後
部ラジアル軸受2に入り、そして、再び空隙5の後部ラ
ジアル軸受側空隙5bを通り、ステータコイル6を横切
り、空隙5のモータロータ側空隙5aを通って、主永久
磁石3のS極から元のN極に戻るため、後部ラジアル軸
受2は軸受としてだけでなく、磁束Mが通る磁気回路と
しての役目も果し、モータロータ4が超高速で回転して
も、主永久磁石3と後部ラジアル軸受2とは一緒に回転
することから、後部ラジアル軸受2を流れる磁束Mの時
間的変化は全くなく、鉄損が零であり、発熱及び損失を
低く抑えることができる。それと共に、後部ラジアル軸
受2を通る磁束Mは時間的変化もなく、且つモータロー
タ4の回転位置による変化も全くないので、通常のブラ
シレスDCモータのようにスロットのために発生する磁
気的変化によるコッキングの発生を確実に防止すること
ができる。
上述のように、外周面にヘリングボーン溝1が設けられ
た後部ラジアル軸受2を強磁性体で円筒状に成形し、こ
の後部ラジアル軸受2の内側に、外周面に主永久磁石3
が取付けられたモータロータ4を、これらの相互間に適
宜幅の空隙5を介して同芯状に配設し、この空隙5内に
はステータコイル6を、前記後部ラジアル軸受2及びモ
ータロータ4に接触しないように配設したことにより、
主永久磁石3のN極から発生した磁束Mは、空隙5のモ
ータロータ側空隙5aを通り、ステータコイル6を横切
り、空隙5の後部ラジアル軸受側空隙5bを通って、後
部ラジアル軸受2に入り、そして、再び空隙5の後部ラ
ジアル軸受側空隙5bを通り、ステータコイル6を横切
り、空隙5のモータロータ側空隙5aを通って、主永久
磁石3のS極から元のN極に戻るため、後部ラジアル軸
受2は軸受としてだけでなく、磁束Mが通る磁気回路と
しての役目も果し、モータロータ4が超高速で回転して
も、主永久磁石3と後部ラジアル軸受2とは一緒に回転
することから、後部ラジアル軸受2を流れる磁束Mの時
間的変化は全くなく、鉄損が零であり、発熱及び損失を
低く抑えることができる。それと共に、後部ラジアル軸
受2を通る磁束Mは時間的変化もなく、且つモータロー
タ4の回転位置による変化も全くないので、通常のブラ
シレスDCモータのようにスロットのために発生する磁
気的変化によるコッキングの発生を確実に防止すること
ができる。
【0015】それに、後部ラジアル軸受2の内側にモー
タロータ4を配設したことによって、後部ラジアル軸受
2の内部にモータロータ4が入り込んだ構造となるた
め、本発明のスピンドルモータの全長を短くでき、高速
回転の上限を制限する危険速度を高く設定することがで
きる。
タロータ4を配設したことによって、後部ラジアル軸受
2の内部にモータロータ4が入り込んだ構造となるた
め、本発明のスピンドルモータの全長を短くでき、高速
回転の上限を制限する危険速度を高く設定することがで
きる。
【図1】本発明の超高精度スピンドルモータの一実施例
を示す縦断正面図である。
を示す縦断正面図である。
【図2】同じく縦断側面図である。
【図3】従来例を示す縦断正面図である。
1 ヘリングボーン溝 2 後部ラジアル軸受 3 主永久磁石 4 モータロータ 5 空隙 5a モータロータ側空隙 5b 後部ラジアル軸受側空隙 6 ステータコイル 7 位置検出用永久磁石 8 ホールIC 9 速度検出用永久磁石 10 ホールIC M 磁束
Claims (1)
- 【請求項1】 外周面にヘリングボーン溝が設けられた
後部ラジアル軸受を強磁性体で円筒状に成形し、この後
部ラジアル軸受の内側に、外周面に主永久磁石が取付け
られたモータロータを、これらの相互間に適宜幅の空隙
を介して同芯状に配設し、この空隙内にはステータコイ
ルを、前記後部ラジアル軸受及びモータロータに接触し
ないように配設したことを特徴とする超高精度スピンド
ルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28135396A JPH10112966A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 超高精度スピンドルモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28135396A JPH10112966A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 超高精度スピンドルモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10112966A true JPH10112966A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17637936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28135396A Pending JPH10112966A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 超高精度スピンドルモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10112966A (ja) |
-
1996
- 1996-10-02 JP JP28135396A patent/JPH10112966A/ja active Pending
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