JPH10112662A - 固体化短波送信機の雷サージ低減方式 - Google Patents
固体化短波送信機の雷サージ低減方式Info
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- JPH10112662A JPH10112662A JP28164896A JP28164896A JPH10112662A JP H10112662 A JPH10112662 A JP H10112662A JP 28164896 A JP28164896 A JP 28164896A JP 28164896 A JP28164896 A JP 28164896A JP H10112662 A JPH10112662 A JP H10112662A
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Abstract
ンピーダンス整合を維持させながら電力増幅器にかかる
アンテナからの雷サージを減衰させる。 【解決手段】電力増幅器5−1〜5−nの合成器6の出
力側で、同調整合回路7の前に、短波帯の周波数を通過
させ雷サージの低い周波数帯を減衰させるHPF10を
挿入接続した。
Description
特に、固体化(半導体化)された短波送信機の雷サージ
低減方式に関するものである。
ージ防止回路は、雷サージが8〜10kHz付近に最大
エネルギがあると言われているため、その周波数成分が
電力増幅部の固体化素子に印加されることを低減できれ
ば如何なる回路でもよいことになる。従って、HPF
(高域フィルタ)を挿入すれば3〜30MHzの電力増
幅部に印加される雷サージが低減できる。但し、HPF
を負荷側(アンテナ側)に挿入すると、アンテナインピ
ーダンスによってHPFのインピーダンスが変化し、減
衰特性も周波数によって変化することになる。
が接続されており、電力増幅部とアンテナとのインピー
ダンス整合をとり、電力増幅器の出力に含まれている高
調波を除去している。短波帯では高調波の低減に主眼が
置かれているので回路には低域フィルタ(LPF)形の
同調整合回路を使うのが一般的であり、低周波の雷サー
ジに対してはスルーで電力増幅部にサージが印加され
る。同調整合回路については使っている部品の耐圧を上
げればよいが、電力増幅部に使っている半導体素子は、
普及している素子で耐圧に限界があり全て耐圧は低いも
のである。従って、短波帯の固体化送信機においては、
必要十分な雷サージからの保護対策がなされていないこ
とになる。
式短波送信機の場合は、電力増幅部に真空管を使ってい
たため使用電圧が高く(数kV)雷サージに対しては比
較的電圧的な強さを持っている。従って、アンテナから
の雷サージ対策には送信機出力部分にドレンコイルを挿
入する程度で問題はなかった。
力増幅部に使っている半導体の制約から使用電圧も低く
(数10V)、かつ半導体も高耐圧のものは普及してい
ない。従って、上記従来の真空管式の場合と同じサージ
対策方法では不十分であり、雷サージ吸収回路が設けら
れている。
あり、SSB,DSB波の直線増幅送信機の一般的な構
成例である。変調器1は、音声信号をSSB波,DSB
波に変換するものであり、次の周波数変換器2において
発射周波数に変換する。励振増幅器3は電力増幅器5に
必要なレベルまで増幅する前置増幅器であり、分配器4
は各電力増幅器5−1〜5−nへ信号を分配する。各電
力増幅器5−1〜5−nにおいて必要なレベルまで増幅
し、合成器6において各電力増幅器5−1〜5−nから
の電力を合成する。次の同調整合回路7はアンテナ8と
の整合をとり合成出力の高調波を除去してアンテナ8に
供給する。雷サージ吸収回路9はアンテナ8からの雷サ
ージを吸収する電圧クリッパーである。
機には雷サージ吸収回路が付加されている。この回路に
は半導体による直流重畳方式の電圧クリッパー回路が多
い。しかし、この回路方式では半導体を使用しているの
で雷サージの大きさによっては焼損する可能性があり、
連続の雷サージに対しては無防備であり、雷サージ対策
としてまだ不十分である。
ナからの雷サージは、そのサージ電圧が誘導雷または直
撃雷の程度によりサージ電圧が不明確であるため、送信
機においてはできる限り低減する必要がある。そこで、
同調整合部分にHPFを組み込めば、そのHPFの減衰
特性分だけ電力増幅部に印加される雷サージを低減する
ことができる。しかし、これまで短波送信機には、HP
Fを組み込んだものがない。しかし、同調整合部分にH
PFを組み込むと、負荷インピーダンス即ちアンテナの
VSWR(電圧定在波比)によってその特性が影響を受
けるという新たな問題が生じる。
ナのVSWRによって特性が変化しない箇所にHPFを
設けた固体化短波送信機の雷サージ低減方式を提供する
ことにある。
機の雷サージ低減方式は、音声信号によって変調され短
波帯の送信周波数に変換された信号が分配され複数の電
力増幅器で増幅されたのち合成器で合成され同調整合回
路を経てアンテナから送出される固体化短波送信機にお
ける前記電力増幅器に印加されるアンテナからの雷サー
ジを低減させるため、前記合成器と前記同調整合回路と
の間に高域通過フィルタを挿入接続し、該高域通過フィ
ルタは、短波帯送信周波数を通過させ該短波帯送信周波
数より低い雷サージの周波数成分を減衰させる特性を有
することを特徴とするものである。
波帯送信周波数を通過させ、8〜10kHzの雷サージ
成分を減衰させるHPF(高域ろ波器)を、従来の短波
送信機の合成器6の出力側、または各電力増幅器5−1
〜5−nの出力側、または複数の電力増幅器を2つのグ
ループに分けてグループ毎に合成する合成器の出力側に
挿入接続したものである。
あり、HPF10を合成器6と同調整合回路7との間に
挿入接続した例である。アンテナからの低周波領域の雷
サージはLPF構成の同調整合回路7で高域成分が減衰
されてHPF10に印加される。ここで低域成分は減衰
されるため次の合成器6及び電力増幅器5に入るサージ
電圧は、通過周波数帯の一部以外は低減されることにな
る。
であり、電力増幅器5と合成器6の間にHPF11を挿
入した構成例である。この場合、HPFは電力増幅器5
の数だけ必要となり、個数は多くなるが、フィルタの耐
電力を小さくできるため形状が小さくてすむ特徴があ
る。
であり、合成器16,17と合成器6の間にHPF1
8,19を挿入した場合の系統図である。なお、出力電
力により合成数が違うため、HPFの数も送信電力によ
り違ってくる。また、合成の段数により、どの段にHP
Fを挿入するかは任意に選択可能である。
信周波数範囲より低く、かつ、発射周波数の減衰量が問
題にならない周波数とする。発射周波数により定数を変
更する必要はない。HPFの構成は、通常、電力増幅器
の出力は50Ω系であるため、一般的にπ型構成とする
が、電力増幅器の出力インピーダンスまたは合成器,同
調整合回路を50Ω以外で設計すればL型構成でもよ
い。HPFの形状の一例は、電力増幅器や合成器と同じ
ようにユニット形式とし、送信機の正面または背面から
差し込み実装できるものとする。但し、ユニット形式で
なくても機能は満足できる。HPFを電力増幅器の出力
に挿入すれば、電力増幅器の使用部品の耐電力も小さく
なり小形化されるので、電力増幅器にHPFを組み込む
こともできる。
ことにより、アンテナからの雷サージを十分に減衰させ
ることができ、電力増幅部の半導体素子を保護すること
ができる。また、HPFの使用部品を考慮して送信機の
電力に応じて挿入する場所を選択することができるた
め、極めて経済的であり、実用上の効果が大きい。
Claims (3)
- 【請求項1】 音声信号によって変調され短波帯の送信
周波数に変換された信号が分配され複数の電力増幅器で
増幅されたのち合成器で合成され同調整合回路を経てア
ンテナから送出される固体化短波送信機における前記電
力増幅器に印加されるアンテナからの雷サージを低減さ
せるため、前記合成器と前記同調整合回路との間に高域
通過フィルタを挿入接続し、 該高域通過フィルタは、短波帯送信周波数を通過させ該
短波帯送信周波数より低い雷サージの周波数成分を減衰
させる特性を有することを特徴とする固体化短波送信機
の雷サージ低減方式。 - 【請求項2】 前記高域通過フィルタは、前記複数の電
力増幅器のそれぞれの出力側に挿入接続されたことを特
徴とする請求項1記載の固体化短波送信機の雷サージ低
減方式。 - 【請求項3】 音声信号によって変調され短波帯の送信
周波数に変換された信号が第1の分配器で2分配され、
さらにそれぞれ第2,第3の分配器で分配され、それぞ
れ複数の電力増幅器で増幅したのち第1,第2の合成器
で合成され、さらに第3の合成器で合成され同調整合回
路を経てアンテナから送出される固体化短波送信機にお
ける前記電力増幅器に印加されるアンテナからの雷サー
ジを低減させるため、前記第1,第2の合成器と前記第
3の合成器との間に第1,第2の高域通過フィルタを挿
入接続し、 該第1,第2の高域通過フィルタのそれぞれは、短波帯
送信周波数を通過させ該短波帯送信周波数より低い雷サ
ージの周波数成分を減衰させる特性を有することを特徴
とする固体化短波送信機の雷サージ低減方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28164896A JP3708645B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 固体化短波送信機の雷サージ低減方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28164896A JP3708645B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 固体化短波送信機の雷サージ低減方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10112662A true JPH10112662A (ja) | 1998-04-28 |
JP3708645B2 JP3708645B2 (ja) | 2005-10-19 |
Family
ID=17642037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28164896A Expired - Fee Related JP3708645B2 (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 固体化短波送信機の雷サージ低減方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3708645B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002290269A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-04 | Sanyo Electric Co Ltd | 複合高周波部品及びこれを用いた情報端末装置 |
US7680509B2 (en) | 2000-06-30 | 2010-03-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Transmission/reception integrated radio-frequency apparatus |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP28164896A patent/JP3708645B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
US7680509B2 (en) | 2000-06-30 | 2010-03-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Transmission/reception integrated radio-frequency apparatus |
JP2002290269A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-04 | Sanyo Electric Co Ltd | 複合高周波部品及びこれを用いた情報端末装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3708645B2 (ja) | 2005-10-19 |
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