JPH10112595A - 電波吸収体 - Google Patents
電波吸収体Info
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- JPH10112595A JPH10112595A JP8264182A JP26418296A JPH10112595A JP H10112595 A JPH10112595 A JP H10112595A JP 8264182 A JP8264182 A JP 8264182A JP 26418296 A JP26418296 A JP 26418296A JP H10112595 A JPH10112595 A JP H10112595A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高周波帯域で優れた特性をもつ電波吸収体を
提供すること。 【解決手段】 電波吸収体は,一般式が,aBaO−b
MeO−cFe2 O3 (但し,MeはZn,Co,N
i,Cu,Mnの内の少なくとも一種の二価の金属イオ
ン,a,b,及びcの単位はモル%で,a+b+c=1
00モル%,10≦a≦30,8≦b≦25,56≦c
≦64の範囲内)で示される主成分と,主成分総量に対
して10〜70重量%の[(1−y)CaO+ySiO
2 ](但し0≦y≦1)とからなる添加物とを含有し,
還元雰囲気中で焼成される。
提供すること。 【解決手段】 電波吸収体は,一般式が,aBaO−b
MeO−cFe2 O3 (但し,MeはZn,Co,N
i,Cu,Mnの内の少なくとも一種の二価の金属イオ
ン,a,b,及びcの単位はモル%で,a+b+c=1
00モル%,10≦a≦30,8≦b≦25,56≦c
≦64の範囲内)で示される主成分と,主成分総量に対
して10〜70重量%の[(1−y)CaO+ySiO
2 ](但し0≦y≦1)とからなる添加物とを含有し,
還元雰囲気中で焼成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,電波吸収体に関
し,詳しくは,主に屋内におけるマイクロ波帯域での電
磁波の干渉を抑制する目的で使用される電波吸収体に関
する。
し,詳しくは,主に屋内におけるマイクロ波帯域での電
磁波の干渉を抑制する目的で使用される電波吸収体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年,通信技術の進歩により,自動車電
話や携帯電話,PHSなどの移動体通信システム,無線
LAN等が急速に普及しつつある。そのため通信に利用
される周波数帯域が拡大し,マイクロ波帯域での利用が
盛んになっている。それに伴い,屋内における電波利用
が進みつつある。
話や携帯電話,PHSなどの移動体通信システム,無線
LAN等が急速に普及しつつある。そのため通信に利用
される周波数帯域が拡大し,マイクロ波帯域での利用が
盛んになっている。それに伴い,屋内における電波利用
が進みつつある。
【0003】しかし,これらの通信機器や種々の電子機
器が不注意に空間配置されると,壁,天井,床等での反
射によって電磁波の干渉が起こり,正常に動作しなくな
るという問題が起こる可能性がある。この反射を抑制す
るために用いられるのが電波吸収体である。この電波吸
収体に要求される特性は,[μ''/μ´](但しμ''は
磁性損失,μ´は比透磁率),[ε''/ε´](但し
ε''は誘電損失,ε´は比誘電率),導電損失σが大き
いこと,また反射損失が大きく(実用化できるレベルは
15〜20dB程度以上),幅広い吸収周波数帯域をも
つこと等がある。
器が不注意に空間配置されると,壁,天井,床等での反
射によって電磁波の干渉が起こり,正常に動作しなくな
るという問題が起こる可能性がある。この反射を抑制す
るために用いられるのが電波吸収体である。この電波吸
収体に要求される特性は,[μ''/μ´](但しμ''は
磁性損失,μ´は比透磁率),[ε''/ε´](但し
ε''は誘電損失,ε´は比誘電率),導電損失σが大き
いこと,また反射損失が大きく(実用化できるレベルは
15〜20dB程度以上),幅広い吸収周波数帯域をも
つこと等がある。
【0004】これまで,電波吸収体として,Ni−Zn
系フェライトや軟磁性六方晶フェライト(通称フェロッ
クスプレーナー型フェライト)を用いたもの等が知られ
ている。
系フェライトや軟磁性六方晶フェライト(通称フェロッ
クスプレーナー型フェライト)を用いたもの等が知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在,PHSや無線L
AN等で使用される周汲数はマイクロ波帯域に及んでい
る。しかし,それらの需要は年々増大しており,近い将
来,利用周波数はさらに高周波化されると思われる。こ
のような高周波帯域で有効な電波吸収体は,未だ見つか
っていない。
AN等で使用される周汲数はマイクロ波帯域に及んでい
る。しかし,それらの需要は年々増大しており,近い将
来,利用周波数はさらに高周波化されると思われる。こ
のような高周波帯域で有効な電波吸収体は,未だ見つか
っていない。
【0006】また,従来のフェロックスプレーナー型フ
ェライトは,大気中で焼成されているが,周波数が1G
Hz程度で,大きいμ''は得られるものの,ε''は小さ
かった。
ェライトは,大気中で焼成されているが,周波数が1G
Hz程度で,大きいμ''は得られるものの,ε''は小さ
かった。
【0007】そこで,本発明の一般的な技術的課題は,
高周波帯域で優れた特性をもつ電波吸収体を提供するこ
とにある。
高周波帯域で優れた特性をもつ電波吸収体を提供するこ
とにある。
【0008】さらに,本発明の特定の技術的課題は,フ
ェロックスプレーナー型フェライトにおいて,周波数が
1GHz程度で,大きいμ''とε''とを共に備えた電波
吸収体を提供することにある。
ェロックスプレーナー型フェライトにおいて,周波数が
1GHz程度で,大きいμ''とε''とを共に備えた電波
吸収体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに,本発明者らは,フェロックスプレーナー型フェラ
イトにCaO,及びSiO2 を添加すること,または,
CaSiO3 を添加し,還元雰囲気中で焼成すること
で,大きい[μ''/μ´],[ε''/ε´],及び反射
損失を有し,幅広い吸収周波数帯域をもつ電波吸収体が
得られることを見出し,本発明を為すに至ったものであ
る。
めに,本発明者らは,フェロックスプレーナー型フェラ
イトにCaO,及びSiO2 を添加すること,または,
CaSiO3 を添加し,還元雰囲気中で焼成すること
で,大きい[μ''/μ´],[ε''/ε´],及び反射
損失を有し,幅広い吸収周波数帯域をもつ電波吸収体が
得られることを見出し,本発明を為すに至ったものであ
る。
【0010】即ち,本発明によれば,一般式が,aBa
O−bMeO−cFe2 O3 (但し,MeはZn,C
o,Ni,Cu,Mnの内の少なくとも一種の二価の金
属イオン,a,b,及びcの単位はモル%で,a+b+
c=100モル%,10≦a≦30,8≦b≦25,5
6≦c≦64の範囲内)で示される主成分と,主成分総
量に対して10〜70重量%の[(1−y)CaO+y
SiO2 ](但し0≦y≦1)とからなる添加物とを含
有し,還元雰囲気中で焼成されることを特徴とする電波
吸収体が得られる。
O−bMeO−cFe2 O3 (但し,MeはZn,C
o,Ni,Cu,Mnの内の少なくとも一種の二価の金
属イオン,a,b,及びcの単位はモル%で,a+b+
c=100モル%,10≦a≦30,8≦b≦25,5
6≦c≦64の範囲内)で示される主成分と,主成分総
量に対して10〜70重量%の[(1−y)CaO+y
SiO2 ](但し0≦y≦1)とからなる添加物とを含
有し,還元雰囲気中で焼成されることを特徴とする電波
吸収体が得られる。
【0011】また,本発明によれば,一般式が,aBa
O−bCoO−cFe2 O3 (但し,a,b,及びcの
単位はモル%で,a+b+c=100モル%,15≦a
≦28,5≦b≦15,66≦c≦75の範囲内)で示
される主成分と,前記主成分の総量に対して10〜70
重量%の[(1−y)CaO+ySiO2 ](但し0≦
y≦1)からなる添加物とを含有し,還元雰囲気中で焼
成されることを特徴とする電波吸収体が得られる。
O−bCoO−cFe2 O3 (但し,a,b,及びcの
単位はモル%で,a+b+c=100モル%,15≦a
≦28,5≦b≦15,66≦c≦75の範囲内)で示
される主成分と,前記主成分の総量に対して10〜70
重量%の[(1−y)CaO+ySiO2 ](但し0≦
y≦1)からなる添加物とを含有し,還元雰囲気中で焼
成されることを特徴とする電波吸収体が得られる。
【0012】また,上記主成分と,主成分総量に対して
10〜70重量%のCaSiO3 からなる添加物とを含
有することを特徴とする電波吸収体が得られる。
10〜70重量%のCaSiO3 からなる添加物とを含
有することを特徴とする電波吸収体が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】まず,本発明について具体的に説
明する。
明する。
【0014】本発明の電波吸収体の一例では,一般式
が,aBaO−bMeO−cFe2 O3 (但し,Meは
Zn,Co,Ni,Cu,Mnの内の少なくとも一種の
二価の金属イオン,a,b,及びcの単位はモル%で,
a+b+c=100モル%,10≦a≦30,8≦b≦
25,56≦c≦64の範囲内)で示される主成分と,
主成分総量に対して10〜70重量%の[(1−y)C
aO+ySiO2 ](但し0≦y≦1)とからなる添加
物とを含有し,還元雰囲気中で焼成される。
が,aBaO−bMeO−cFe2 O3 (但し,Meは
Zn,Co,Ni,Cu,Mnの内の少なくとも一種の
二価の金属イオン,a,b,及びcの単位はモル%で,
a+b+c=100モル%,10≦a≦30,8≦b≦
25,56≦c≦64の範囲内)で示される主成分と,
主成分総量に対して10〜70重量%の[(1−y)C
aO+ySiO2 ](但し0≦y≦1)とからなる添加
物とを含有し,還元雰囲気中で焼成される。
【0015】また,本発明の電波吸収体の他の例では,
一般式が,aBaO−bCoO−cFe2 O3 (但し,
a,b,及びcの単位はモル%で,a+b+c=100
モル%,15≦a≦28,5≦b≦15,66≦c≦7
5の範囲内)で示される主成分と,前記主成分の総量に
対して10〜70重量%の[(1−y)CaO+ySi
O2 ](但し0≦y≦1)からなる添加物とを含有し,
還元雰囲気中で焼成される。
一般式が,aBaO−bCoO−cFe2 O3 (但し,
a,b,及びcの単位はモル%で,a+b+c=100
モル%,15≦a≦28,5≦b≦15,66≦c≦7
5の範囲内)で示される主成分と,前記主成分の総量に
対して10〜70重量%の[(1−y)CaO+ySi
O2 ](但し0≦y≦1)からなる添加物とを含有し,
還元雰囲気中で焼成される。
【0016】ここで,上記のいずれの電波吸収体におい
ても,上記主成分と,主成分総量に対して10〜70重
量%のCaSiO3 からなる添加物とを含有することが
好ましい。
ても,上記主成分と,主成分総量に対して10〜70重
量%のCaSiO3 からなる添加物とを含有することが
好ましい。
【0017】ここで,本発明における組成の限定理由に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0018】[CaO+SiO2 ],またはCaSiO
3 の添加量を10〜70wt%に限定すれば,高周波側で
[μ''/μ´],[ε''/ε´]が大きく,反射損失が
l5dBのとき広い帯域幅をもつ(中心周波数は4〜8
GHz程度)電波吸収体が得られる。これに対し,[C
aO+SiO2 ],またはCaSiO3 の添加量が10
wt%未満では,1GHz程度以上の高周波側でμ'',
ε''が減衰してしまい,15dB以上の反射損失が得ら
れない。また,[CaO+SiO2 ],またはCaSi
O3 の添加量が70wt%を越える場合は,大きな
[μ''/μ´]が得られず,15dB以上の反射損失が
得られない。
3 の添加量を10〜70wt%に限定すれば,高周波側で
[μ''/μ´],[ε''/ε´]が大きく,反射損失が
l5dBのとき広い帯域幅をもつ(中心周波数は4〜8
GHz程度)電波吸収体が得られる。これに対し,[C
aO+SiO2 ],またはCaSiO3 の添加量が10
wt%未満では,1GHz程度以上の高周波側でμ'',
ε''が減衰してしまい,15dB以上の反射損失が得ら
れない。また,[CaO+SiO2 ],またはCaSi
O3 の添加量が70wt%を越える場合は,大きな
[μ''/μ´]が得られず,15dB以上の反射損失が
得られない。
【0019】さらに,フェロックスプレーナー型フェラ
イトの組成を10≦BaO≦30,8≦MeO≦25,
(但し,MeはZn,Co,Ni,Cu,Mn)の少な
くとも 一種の二価の金属イオン),56≦Fe2 O3
≦64と限定すれば,大きいμ'',μ´を有するBa2
Me2 Fe12O22で示されるY型構造のフェライト相が
ほぼ単相で得られる。なお,Meは単独でも組み合わせ
でもよく,必要とする[μ''/μ´],[ε''/ε´]
とその周波数に応じて選択される。
イトの組成を10≦BaO≦30,8≦MeO≦25,
(但し,MeはZn,Co,Ni,Cu,Mn)の少な
くとも 一種の二価の金属イオン),56≦Fe2 O3
≦64と限定すれば,大きいμ'',μ´を有するBa2
Me2 Fe12O22で示されるY型構造のフェライト相が
ほぼ単相で得られる。なお,Meは単独でも組み合わせ
でもよく,必要とする[μ''/μ´],[ε''/ε´]
とその周波数に応じて選択される。
【0020】また,フェロクッスプレーナー型フェライ
トの組成を15≦BaO≦28,5≦CoO≦15,6
6≦Fe2 O3 ≦75と限定すれば,大きいμ'',μ´
を有するBa3 Co2 Fe24O41 で示されるZ型構造
のフェライト相がほぼ単相で得られる。
トの組成を15≦BaO≦28,5≦CoO≦15,6
6≦Fe2 O3 ≦75と限定すれば,大きいμ'',μ´
を有するBa3 Co2 Fe24O41 で示されるZ型構造
のフェライト相がほぼ単相で得られる。
【0021】上記のように,主成分であるフェロックス
プレーナー型フェライトに10〜70重量%の[(1−
y)CaO+ySiO2 ](但し0≦y≦1)を添加す
ること,または10〜70重量%のCaSiO3 を添加
することにより粒子間の相互作用を抑制し,高周波帯
で,[μ''/μ´],[ε''/ε´]が大きく,反射損
失が15dBのとき0.5〜1.5GHz程度の広い帯
域幅をもつ(中心周波数は4〜8GHz程度)電波吸収
体が得られる。
プレーナー型フェライトに10〜70重量%の[(1−
y)CaO+ySiO2 ](但し0≦y≦1)を添加す
ること,または10〜70重量%のCaSiO3 を添加
することにより粒子間の相互作用を抑制し,高周波帯
で,[μ''/μ´],[ε''/ε´]が大きく,反射損
失が15dBのとき0.5〜1.5GHz程度の広い帯
域幅をもつ(中心周波数は4〜8GHz程度)電波吸収
体が得られる。
【0022】以下,本発明を更に詳細に説明する。
【0023】(第1の実施の形態)BaCO3 ,Zn
O,CoO,NiO,CuO,Mn3 O4 ,Fe2 O3
の各粉末を表1の組成となるように秤量した後,純水を
用い,鉄製のボール,及びポットにて,20時間湿式混
合し,混合物を得た。次に,この混合物を乾燥させた
後,大気中にて1300℃の温度で約4時間仮焼し,仮
焼物を得た。次に,CaO,SiO2 の各粉末をそれぞ
れ下記表1の割合になるように秤量し,仮焼物に加え,
上記のボール,ポット,及び純水にて混合(粉砕)した
後,乾燥,造粒した。これを,外径18.5mm,内径
12mm,厚さ約3mmのリング状,または直径15m
m,厚さ約3mmの円盤状に成形し,窒素気流中にて,
1250〜1300℃の温度で約2時間焼結することに
よって,下記表1に示す組成の磁器を得た。なお,下記
表1で組成は,一般式,aBaO−bMeO−cFe2
O3(但し,a,b,及びcの単位はモル%)のように
表した。また,添加物の組成は,(1−y)CaO−y
SiO2 のように表した。
O,CoO,NiO,CuO,Mn3 O4 ,Fe2 O3
の各粉末を表1の組成となるように秤量した後,純水を
用い,鉄製のボール,及びポットにて,20時間湿式混
合し,混合物を得た。次に,この混合物を乾燥させた
後,大気中にて1300℃の温度で約4時間仮焼し,仮
焼物を得た。次に,CaO,SiO2 の各粉末をそれぞ
れ下記表1の割合になるように秤量し,仮焼物に加え,
上記のボール,ポット,及び純水にて混合(粉砕)した
後,乾燥,造粒した。これを,外径18.5mm,内径
12mm,厚さ約3mmのリング状,または直径15m
m,厚さ約3mmの円盤状に成形し,窒素気流中にて,
1250〜1300℃の温度で約2時間焼結することに
よって,下記表1に示す組成の磁器を得た。なお,下記
表1で組成は,一般式,aBaO−bMeO−cFe2
O3(但し,a,b,及びcの単位はモル%)のように
表した。また,添加物の組成は,(1−y)CaO−y
SiO2 のように表した。
【0024】次に,各組成の磁器について,インピーダ
ンスアナライザ,または,ネットワークアナライザ(S
パラメータ法)にて,各周波数におけるμ'',μ´,
ε'',ε´を測定した。また,図1に示すように,反射
損失の周波数依存性を測定し,反射損失が15dBのと
きの周波数帯域を求めた。それらの測定結果を下記表1
に示した。
ンスアナライザ,または,ネットワークアナライザ(S
パラメータ法)にて,各周波数におけるμ'',μ´,
ε'',ε´を測定した。また,図1に示すように,反射
損失の周波数依存性を測定し,反射損失が15dBのと
きの周波数帯域を求めた。それらの測定結果を下記表1
に示した。
【0025】
【表1】
【0026】(第2の実施の形態)BaCO3 ,Zn
O,CoO,NiO,CuO,Mn3 O4 ,Fe2 O3
の各粉末を下記表2の組成となるように秤量し,第1の
実施の形態に示したのと同様の方法で,仮焼物を得た。
次に,CaSiO3 の粉末をそれぞれ下記表2の割合に
なるように秤量し,仮焼物に加え,第1の実施の形態に
示したのと同様の方法で,下記表2に示す組成の磁器を
得た。なお下記表2で組成は,aBaO−bMeO−c
Fe2 O3 (但し,a,b,及びcの単位はモル%)の
ように表した。
O,CoO,NiO,CuO,Mn3 O4 ,Fe2 O3
の各粉末を下記表2の組成となるように秤量し,第1の
実施の形態に示したのと同様の方法で,仮焼物を得た。
次に,CaSiO3 の粉末をそれぞれ下記表2の割合に
なるように秤量し,仮焼物に加え,第1の実施の形態に
示したのと同様の方法で,下記表2に示す組成の磁器を
得た。なお下記表2で組成は,aBaO−bMeO−c
Fe2 O3 (但し,a,b,及びcの単位はモル%)の
ように表した。
【0027】次に,第1の実施の形態に示したのと同様
の測定を行った。それらの測定結果を下記表2に示し
た。
の測定を行った。それらの測定結果を下記表2に示し
た。
【0028】
【表2】
【0029】(第3の実施の形態)BaCO3 ,Co
O,Fe2 O3 の各粉末を下記表3の組成となるように
秤量し,第1の実施の形態に示したのと同様の方法で,
仮焼物を得た。次に,CaO,SiO2 の各粉末をそれ
ぞれ下記表3の割合になるように秤量し,仮焼物に加
え,第1の実施の形態に示したのと同様の方法で,下記
表3に示す組成の磁器を得た。なお表3で組成は,aB
aO−bCoO−cFe2 O3 (但し,a,b,及びc
の単位はモル%)のように表した。また,添加物の組成
は,(1−y)CaO−ySiO2 のように表した。
O,Fe2 O3 の各粉末を下記表3の組成となるように
秤量し,第1の実施の形態に示したのと同様の方法で,
仮焼物を得た。次に,CaO,SiO2 の各粉末をそれ
ぞれ下記表3の割合になるように秤量し,仮焼物に加
え,第1の実施の形態に示したのと同様の方法で,下記
表3に示す組成の磁器を得た。なお表3で組成は,aB
aO−bCoO−cFe2 O3 (但し,a,b,及びc
の単位はモル%)のように表した。また,添加物の組成
は,(1−y)CaO−ySiO2 のように表した。
【0030】次に,第1の実施の形態に示したのと同様
の測定を行った。それらの測定結果を下記表3に示し
た。
の測定を行った。それらの測定結果を下記表3に示し
た。
【0031】
【表3】
【0032】(第4の実施の形態)BaCO3 ,Co
O,Fe2 O3 の各粉末を下記表4の組成となるように
秤量し,第1の実施の形態に示したのと同様の方法で,
仮焼物を得た。次に,CaSiO3 の粉末をそれぞれ下
記表4の割合になるように秤量し,仮焼物に加え,第1
の実施の形態に示したのと同様の方法で,下記表4に示
す組成の磁器を得た。なお,下記表4で組成は,aBa
O−bCoO−cFe2 O3 (但し,a,b,及びcの
単位はモル%)のように表した。次に,第1の実施の形
態に示したのと同様の測定を行った。それらの測定結果
を下記表4に示した。
O,Fe2 O3 の各粉末を下記表4の組成となるように
秤量し,第1の実施の形態に示したのと同様の方法で,
仮焼物を得た。次に,CaSiO3 の粉末をそれぞれ下
記表4の割合になるように秤量し,仮焼物に加え,第1
の実施の形態に示したのと同様の方法で,下記表4に示
す組成の磁器を得た。なお,下記表4で組成は,aBa
O−bCoO−cFe2 O3 (但し,a,b,及びcの
単位はモル%)のように表した。次に,第1の実施の形
態に示したのと同様の測定を行った。それらの測定結果
を下記表4に示した。
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り,本発明によれば,
[μ''/μ´],[ε''/ε´]が大きく,反射損失が
15dBのとき0.5〜1.5GHz程度の広い帯域幅
をもつ(中心周波数は4〜8GHz程度)電波吸収体を
提供することができる。
[μ''/μ´],[ε''/ε´]が大きく,反射損失が
15dBのとき0.5〜1.5GHz程度の広い帯域幅
をもつ(中心周波数は4〜8GHz程度)電波吸収体を
提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態による電波吸収体の反射損
失の周波数依存性の測定結果の一例を示す図である。
失の周波数依存性の測定結果の一例を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式が,aBaO−bMeO−cFe
2 O3 (但し,MeはZn,Co,Ni,Cu,Mnの
内の少なくとも一種の二価の金属イオン,a,b,及び
cの単位はモル%で,a+b+c=100モル%,10
≦a≦30,8≦b≦25,56≦c≦64の範囲内)
で示される主成分と,主成分総量に対して10〜70重
量%の[(1−y)CaO+ySiO2 ](但し0≦y
≦1)とからなる添加物とを含有し,還元雰囲気中で焼
成されることを特徴とする電波吸収体。 - 【請求項2】 請求項1記載の電波吸収体において,前
記主成分と,主成分総量に対して10〜70重量%のC
aSiO3 からなる添加物とを含有し,還元雰囲気中で
焼成されることを特徴とする電波吸収体。 - 【請求項3】 一般式が,aBaO−bCoO−cFe
2 O3 (但し,a,b,及びcの単位はモル%で,a+
b+c=100モル%,15≦a≦28,5≦b≦1
5,66≦c≦75の範囲内)で示される主成分と,前
記主成分の総量に対して10〜70重量%の[(1−
y)CaO+ySiO2 ](但し0≦y≦1)からなる
添加物とを含有し,還元雰囲気中で焼成されることを特
徴とする電波吸収体。 - 【請求項4】 請求項3記載の電波吸収体において,前
記主成分と,前記主成分の総量に対して10〜70重量
%のCaSiO3 からなる添加物とを含有し,還元雰囲
気中で焼成されることを特徴とする電波吸収体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264182A JPH10112595A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 電波吸収体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264182A JPH10112595A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 電波吸収体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10112595A true JPH10112595A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17399614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8264182A Withdrawn JPH10112595A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 電波吸収体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10112595A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009016923A1 (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-05 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 電磁波測定装置 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP8264182A patent/JPH10112595A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009016923A1 (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-05 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 電磁波測定装置 |
KR101038352B1 (ko) | 2007-07-30 | 2011-06-01 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 전자파 측정장치 |
JP5018885B2 (ja) * | 2007-07-30 | 2012-09-05 | 株式会社村田製作所 | 電磁波測定装置 |
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