JP5018885B2 - 電磁波測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば携帯電話等から放射される電磁波を測定するときに用いて好適な電磁波測定装置に関する。
一般に、電磁波測定装置として、小型の電波無響箱内に携帯電話等の被測定物を配置し、該被測定物に設けられたアンテナの放射効率等を測定するものが知られている(例えば特許文献1,2参照)。そして、特許文献1には、小型で安価な測定空間を提供するために、電波無響箱の内部に特定の周波数帯域で使用する電波吸収シートを設けた構成が開示されている。このとき、電波吸収シートは、電磁波の測定周波数帯域で電波吸収特性を有している。このため、携帯電話の使用周波数帯域に応じて異なる電波吸収シートを用いる構成となっている。即ち、例えば800MHz帯に対しては700〜900MHzで電波吸収特性を有する電波吸収シートを使用し、1.5GHz帯に対しては1.4〜1.65GHzで電波吸収特性を有する電波吸収シートを使用し、1.9GHz帯に対しては1.75〜2.0GHzで電波吸収特性を有する電波吸収シートを使用し、2.5GHz帯に対しては2.35〜2.65GHzで電波吸収特性を有する電波吸収シートを使用している。
また、特許文献2には、電波暗室内に被測定物と測定用アンテナとを移動可能に配置した構成が開示されている。このとき、被測定物と測定用アンテナとの位置を調整することによって、被測定物から放射した電磁波が電波暗室内で反射したときでも、複数の反射波の干渉を利用して合成反射波のレベルを減少させる構成としている。
特開平10−93286号公報 特開平6−237090号公報
ところで、特許文献1による電磁波測定装置では、測定可能な周波数帯域が電波吸収シートで吸収可能な帯域に限定される。このため、例えば複数の周波数帯の電磁波を放射可能な周波数帯域の広い携帯電話用アンテナの特性を評価する場合には、電波吸収シートの異なる複数の電波無響箱を用意し、これら複数の電波無響箱で測定を行う必要がある。この結果、測定時間が長くなると共に、複数の電波無響箱を置くために広い空間が必要になるという問題がある。一方、広帯域の電磁波を吸収可能な電波吸収体を用いた場合には、電波吸収体が大きくなるから、電波無響箱も大型化してしまう。
また、特許文献2による電磁波測定装置では、測定毎に被測定物と測定用アンテナとの位置を決める構成となっているから、測定開始前に被測定物および測定用アンテナの位置関係を求めなければならない。このため、測定前の準備に多大な時間を必要とし、作業効率が低いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、小型の電波無響箱を用いて複数の周波数帯の電磁波を放射する被測定物の特性を測定することができる電磁波測定装置を提供することにある。
(1).上述した課題を解決するために本発明は、箱状をなす金属筐体の内部に電波吸収体が設けられた電波無響箱と、該電波無響箱内に設けられた測定対象となる被測定物と、該被測定物と対向して前記電波無響箱内に設けられ該被測定物からの電磁波を測定する測定用アンテナとを備えた電磁波測定装置において、前記被測定物は複数の周波数帯の電磁波を放射し、前記電波吸収体は、前記被測定物から放射される電磁波のうち1つ以上の周波数帯を含む特定の周波数帯域では吸収特性が高く、前記被測定物から放射される電磁波のうち残余の1つ以上の周波数帯を含む他の周波数帯域では吸収特性が低い構成とし、前記電波無響箱の金属筐体は互いに対向した2つの対向面を備え、前記被測定物から放射した電磁波が前記2つの対向面のうち一方で反射して測定用アンテナに入射する第1の反射経路の長さ寸法をL1とし、前記被測定物から放射した電磁波が前記2つの対向面のうち他方で反射して測定用アンテナに入射する第2の反射経路の長さ寸法をL2とし、前記電波吸収体の吸収特性が低い他の周波数帯域に含まれる1つ以上の周波数帯のうち最大周波数と最小周波数との間の中心周波数の波長をλとしたときに、前記第1,第2の反射経路の長さ寸法L1,L2の差ΔLが0.25λ以上で0.5λ以下の範囲となる位置に、前記測定用アンテナを配置したことを特徴としている。
このように構成したことにより、電波吸収体の吸収特性が低い電磁波が電波無響箱内で反射しても、2つの対向面で反射した2つの反射波は、第1,第2の反射経路の差ΔLによって位相差が生じ、互いに干渉して打ち消し合う。この結果、電波吸収体の吸収特性が低い電磁波でも反射波の影響を抑制することができるから、測定可能な周波数の帯域を広げることができる。
これにより、例えば複数の周波数帯の電磁波を放射する携帯電話用アンテナの特性を評価する場合でも、単一の電波無響箱内で全ての周波数帯の電磁波を測定することができ、従来技術のように複数の電波無響箱を用いて測定する必要がなく、測定作業の効率を高めることができる。また、電波吸収体の吸収特性を広帯域化した場合に比べて、電波吸収体を小さくすることができ、電波無響箱を小型化することができる。さらに、電波吸収体の吸収特性が低い電磁波は予め把握することができるから、この電磁波の波長に基づいて測定用アンテナの位置を決めることができる。このため、測定用アンテナの位置を決めるために、実際に電磁波の測定を行いながら反射波の影響が少ない位置を探す必要がなく、測定前の準備作業を簡略化して測定効率を高めることができる。
(2).本発明では、前記電波吸収体は、前記特定の周波数帯域に含まれる最低の周波数帯以上の高周波帯域では吸収特性が高く、前記特定の周波数帯域よりも低い周波数帯を含む前記他の周波数帯域としての低周波帯域では吸収特性が低い構成としている。
このように構成したことにより、特定の周波数帯域以上の高周波な電磁波は、電波吸収体を用いて吸収することができ、反射波の発生を抑制することができる。一方、特定の周波数よりも低周波な電磁波は、電波吸収体では吸収することができず、金属筐体内で反射する。しかし、複数の反射経路に差ΔLが生じるように測定用アンテナを配置しているから、複数の反射波を干渉させて打ち消すことができ、反射波の影響を抑制することができる。また、電波吸収体を用いて低周波な電磁波を吸収する場合に比べて、電波吸収体を小さくすることができ、電波無響箱を小型化することができる。
(3).本発明では、前記金属筐体は四角形筒状に形成し、前記測定用アンテナおよび被測定物は、該金属筐体の軸方向に互いに離間し、四角形横断面の対角線上で中心からオフセットした位置にそれぞれ配置している。
このように構成したことにより、測定用アンテナおよび被測定物を横断面の対角線上の中心位置に配置した場合に比べて、複数の反射経路に差ΔLを生じさせることができ、複数の反射波の相互干渉を用いて反射波の影響を抑制することができる。
また、測定用アンテナおよび被測定物を四角形横断面の対角線上に配置したから、例えば横断面を正方形状に形成することによって、対角線を挟んで横断面に対称性をもたせることができる。このため、被測定物から放射される水平偏波および垂直偏波を測定用アンテナで受信したときに、2つの偏波でほぼ同様な特性を得ることができる。この結果、例えば空間の減衰量を補正するときには、いずれか一方の偏波の特性を測定することによって、両方の偏波に対する補正を行うことができ、測定の作業効率が向上する。
(4).本発明では、前記電波吸収体は、カーボンを含有した電波吸収材料を用いてピラミッド形状またはテーパ形状に形成している。
これにより、金属筐体から突出した電波吸収体の突出寸法を大きくすることによって、低周波側の電磁波を吸収することができる。このとき、電波吸収体の突出寸法を大きくすると、電波無響箱の全体形状も大きくなる。これに対し、本発明では、低周波側の電磁波は複数の反射波を相互干渉させることによって、その影響を抑制することができるから、電波吸収体の突出寸法を縮小しつつ、測定可能な周波数の帯域を広げることができる。
(5).本発明では、前記測定用アンテナは、前記電波吸収体の吸収特性が低い電磁波の周波数帯域では無指向性を有する構成としている。
ここで、測定用アンテナが指向性を有する場合には、周囲からの反射波の影響を受けることなく、被測定物から直接的に測定用アンテナに入射される直接波のみを受信することが可能である。しかし、測定用アンテナの指向性を高めるためには測定用アンテナが大型化するから、測定用アンテナを小型の電波無響箱内に配置することができないという問題がある。このため、小型の電波無響箱内に配置するためには、電波吸収体の吸収特性が低い他の周波数帯域(例えば低周波側の帯域)では、測定用アンテナは無指向性を有し、直接波に加えて反射波も受信する。このとき、本発明では、複数の反射波を相互干渉させるから、測定用アンテナによって反射波を受信する帯域でも、反射波の影響を抑制しつつ、被測定物からの直接波の特性を測定することができる。
図1は本発明の実施の形態による電磁波測定装置を示す斜視図である。 図2は電磁波測定装置を図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。 図3は電磁波測定装置を図2中の矢示III−III方向からみた断面図である。 図4は電磁波測定装置を図2中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 図5は図2中の被測定物の周囲を拡大して示す斜視図である。 図6は実施の形態による被測定物の周波数帯と電波吸収体の吸収特性との関係を示す説明図である。 図7は実施の形態および比較例によるアンテナ放射効率と理論値との偏差を示す特性線図である。
符号の説明
1 電波無響箱
2 金属筐体
2A 前壁面(対向面)
2B 後壁面(対向面)
2C 左壁面(対向面)
2D 右壁面(対向面)
2E 天井面(対向面)
2F 底面(対向面)
3 電波吸収体
4 2軸ポジショナ
5 被測定物
6 測定用アンテナ
8 ネットワークアナライザ
以下、本発明の実施の形態による電磁波測定装置を添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図4において、電波無響箱1は、例えば1〜2mm程度の厚さ寸法をもったアルミニウムの板材を用いて箱状に形成された金属筐体2と、該金属筐体2の内部に設けられた電波吸収体3とによって構成されている。そして、電波無響箱1は、外部からの電磁波を遮断すると共に、内部の電磁波の反射を防止するものである。
ここで、金属筐体2は、幅方向(X方向)、軸方向(Y方向)、高さ方向(Z方向)に対して、それぞれ例えば50〜100cm程度の長さ寸法をもって形成されている。また、金属筐体2は、軸方向両側に位置する前壁面2A、後壁面2Bと、幅方向両側に位置する左壁面2C、右壁面2Dと、高さ方向両側に位置する天井面2E、底面2Fとを有している。このとき、前,後の壁面2A,2Bは、互いに対向した対向面を形成している。また、左,右の壁面2C,2Dも互いに対向した対向面を形成すると共に、天井面2E、底面2Fも互いに対向した対向面を形成している。
また、左,右の壁面2C,2Dおよび天井面2E、底面2Fは軸方向に延びて四角形筒状をなすと共に、軸方向と直交する横断面(XZ平面)は正方形状に形成されている。さらに、軸方向の両端側は前壁面2Aと後壁面2Bによって閉塞されている。そして、右壁面2Dには、後述する被測定物5を金属筐体2内に装着するために、ドア2Gが開,閉可能に取付けられている。
電波吸収体3は、例えばカーボンを含有した電波吸収材料を用いて10〜15cm程度の突出寸法をもったピラミッド形状またはテーパ形状に形成され、金属筐体2の内部に向けて突出している。そして、電波吸収体3は、被測定物5が複数の周波数帯の電磁波を放射するときに、被測定物5から放射される電磁波のうち1つ以上の周波数帯を含む特定の周波数帯域では吸収特性が高く、被測定物5から放射される電磁波のうち残余の1つ以上の周波数帯を含む他の周波数帯域では吸収特性が低い構成となっている。具体的に説明すると、図6に示すように、例えば被測定物5として800MHz帯、900MHz帯、1.5GHz帯、1.9GHz帯、2.5GHz帯、5GHz帯のように複数の周波数帯の電磁波を放射可能な携帯電話を用いるときには、電波吸収体3は、1.5GHz帯〜5GHz帯を含む特定の周波数帯域では吸収特性が高く、残余の800MHz帯および900MHz帯を含む他の周波数帯域では吸収特性が低くなっている。このため、特定の周波数帯域に含まれる最低の周波数帯(1.5GHz帯)以上の高周波帯域(1.5GHz帯〜5GHz帯)では例えば−20dBよりも高い吸収特性を有し、特定の周波数帯域よりも低い周波数帯(800MHz帯、900MHz帯)を含む低周波帯域では−20dBよりも低い吸収特性を有する構成となっている。
2軸ポジショナ4は、図2に示すように、電波無響箱1の内部で例えば軸方向のうち後壁面2B側に設けられている。そして、2軸ポジショナ4は、電動モータ等からなる方位角回転部4Aを備え、該方位角回転部4Aを用いて高さ方向に平行なO1軸周りで方位角θ方向に回転する構成となっている。
また、2軸ポジショナ4の上部には、仰角回転部4Bが設けられ、該仰角回転部4Bは、例えば複数の歯車等を用いて、軸方向(Y方向)に平行なO2軸周りで仰角φ方向に回転する構成となっている。
そして、仰角回転部4Bには、被測定物5が取付けられる。これにより、2軸ポジショナ4は、被測定物5を互いに直交するO1軸とO2軸との2軸を中心に回転させて被測定物5の方位角θおよび仰角φを決めるものである。
被測定物5は、仰角回転部4Bに取付けられ、図5に示すように2軸ポジショナ4を用いてO1軸とO2軸との2軸周りに回転する。また、被測定物5は、例えば携帯電話、携帯端末等によって構成されると共に、放射効率を測定する測定対象としての被測定アンテナ5Aを備えている。このとき、被測定アンテナ5Aは、例えばホイップアンテナ、内蔵のチップアンテナ等によって構成されている。また、被測定物5には、例えば800MHz帯、900MHz帯、1.5GHz帯、1.9GHz帯、2.5GHz帯、5GHz帯のように複数の周波数帯の電磁波を放射することができる携帯電話等が適用される。なお、被測定物5は5つの周波数帯の電磁波を放射するものとして例示したが、必ずしも5つの周波数帯の電磁波を放射する必要はなく、2つ以上の周波数帯の電磁波を放射すれば足りるものである。
測定用アンテナ6は、図2ないし図4に示すように、電波無響箱1の内部で例えば軸方向のうち前壁面2A側に設けられている。また、測定用アンテナ6は、アンテナ支持具7に取付けられ、被測定物5と軸方向(Y方向)で距離寸法R0だけ離間した位置に対向した状態で配置されている。ここで、測定用アンテナ6は、例えば小型バイコニカルアンテナによって構成され、水平偏波と垂直偏波とのうちいずれか一方を選択的に測定する。このとき、測定用アンテナ6は、アンテナ支持具7を用いて測定する偏波が切換わる構成となっている。また、測定用アンテナ6は、電波吸収体3の吸収特性が低い低周波数帯域(例えば、800MHz帯、900MHz帯)では無指向性を有している。そして、測定用アンテナ6は、後述のネットワークアナライザ8に接続されている。
ここで、被測定物5および測定用アンテナ6は、四角形横断面の対角線D−D上に位置して、中心Oから幅方向に寸法δ1および高さ方向に寸法δ2だけオフセットした位置にそれぞれ配置されている。このため、被測定物5および測定用アンテナ6は、例えば横断面のうち左斜め上側に位置して、幅方向(X方向)で右壁面2Dよりも左壁面2Cに近い位置に配置され、高さ方向(Z方向)で底面2Fよりも天井面2Eに近い位置に配置されている。
このとき、被測定物5から測定用アンテナ6に向かう電磁波は、その一部が左,右の壁面2C,2Dでそれぞれ反射して2つの反射波が生じる。また、被測定物5および測定用アンテナ6は横断面の中心Oからオフセットした位置に配置されているから、被測定物5から放射した電磁波が左壁面2Cで反射して測定用アンテナ6に入射する左側の反射経路の長さ寸法をL11とし、被測定物5から放射した電磁波が右壁面2Dで反射して測定用アンテナ6に入射する右側の反射経路の長さ寸法をL12としたときに、2つの反射経路の長さ寸法L11,L12は互いに相違する。そして、電波吸収体3の吸収特性が低い低周波数帯域に含まれる周波数帯(例えば、800MHz帯および900MHz帯)のうち最小周波数(例えば824MHz)と最大周波数(例えば960MHz)との間の中心周波数(例えば892MHz)の波長をλとしたときに、左,右の反射経路の長さ寸法L11,L12の差ΔL1(ΔL1=|L11−L12|)が0.25λ以上で0.5λ以下の範囲(0.25λ≦ΔL1≦0.5λ)となる位置に、被測定物5および測定用アンテナ6は配置されている。
同様に、被測定物5から測定用アンテナ6に向かう電磁波は、その一部が上,下の天井面2E、底面2Fでそれぞれ反射して2つの反射波が生じる。このとき、被測定物5から放射した電磁波が天井面2Eで反射して測定用アンテナ6に入射する上側の反射経路の長さ寸法をL21とし、被測定物5から放射した電磁波が底面2Fで反射して測定用アンテナ6に入射する下側の反射経路の長さ寸法をL22としたときに、2つの反射経路の長さ寸法L21,L22は互いに相違する。そして、上,下の反射経路の長さ寸法L21,L22の差ΔL2(ΔL2=|L21−L22|)が0.25λ以上で0.5λ以下の範囲(0.25λ≦ΔL2≦0.5λ)となる位置に、被測定物5および測定用アンテナ6は配置されている。
また、被測定物5と後壁面2Bとの間の距離寸法R1と測定用アンテナ6と前壁面2Aとの間の距離寸法R2とは互いに相違している。このとき、被測定物5から測定用アンテナ6に向かう電磁波は、その一部が前,後の壁面2A,2Bでそれぞれ反射して2つの反射波が生じる。また、距離寸法R1,R2が互いに相違しているから、被測定物5から放射した電磁波が前壁面2Aで反射して測定用アンテナ6に入射する前側の反射経路の長さ寸法をL31とし、被測定物5から放射した電磁波が後壁面2Bで反射して測定用アンテナ6に入射する後側の反射経路の長さ寸法をL32としたときに、2つの反射経路の長さ寸法L31,L32は互いに相違する。そして、前,後の反射経路の長さ寸法L31,L32の差ΔL3(ΔL3=|L31−L32|)が0.25λ以上で0.5λ以下の範囲(0.25λ≦ΔL3≦0.5λ)となる位置に、被測定物5および測定用アンテナ6は配置されている。
ネットワークアナライザ8は、図2に示すように、被測定物5(被測定アンテナ5A)が放射する電磁界を測定する電磁界測定器を構成し、高周波ケーブル8Aを通じて被測定アンテナ5Aに接続されると共に、高周波ケーブル8Bを通じて測定用アンテナ6に接続されている。このとき、高周波ケーブル8A,8Bは、一端側が外部のネットワークアナライザ8に接続されると共に、他端側が前壁面2Aに設けられたコネクタパネル9を通じて電波無響箱1の内部に挿入されている。そして、ネットワークアナライザ8は、被測定アンテナ5Aから送信した電磁波(高周波信号)を測定用アンテナ6を用いて受信する。これにより、ネットワークアナライザ8は、被測定アンテナ5Aに供給した電力と測定用アンテナ6から受信した電力との比率を演算し、空間の損失分に相当するS行列のパラメータS21を測定する。
本実施の形態による電磁波測定装置は上述のように構成されるものであり、次に該電磁波測定装置を用いたアンテナ特性(アンテナ放射効率)の測定方法について説明する。
まず、2軸ポジショナ4に対して被測定物5を取付ける。このとき、被測定物5は水平な状態で設置する。また、測定を開始する前に、ネットワークアナライザ8は、被測定物5に接続する高周波ケーブル8Aと測定用アンテナ6に接続する高周波ケーブル8Bとを直結し、高周波ケーブル8A,8Bによる損失分だけ目盛りの修正(キャリブレーション)を行う。
次に、2軸ポジショナ4の回転部4A,4Bを操作して、被測定物5の姿勢を方位角θと仰角φがいずれも0°の位置で固定する。この状態で、ネットワークアナライザ8を用いて、被測定物5(被測定アンテナ5A)から放射される水平偏波を測定用アンテナ6によって受信し、このときのパラメータS21(R0,0°,0°)を測定する。そして、被測定物5の1つの姿勢でパラメータS21(R0,θ,φ)の測定が終了すると、2軸ポジショナ4の方位角回転部4Aを操作して、被測定物5の方位角θを10°増加させて再びパラメータS21(R0,10°,0°)の測定を行う。この操作を方位角θが0°〜360°の範囲で繰返す。
そして、被測定物5を方位角θ方向に1周分だけ回転させた後には、ネットワークアナライザ8を用いて、被測定物5(被測定アンテナ5A)から放射される垂直偏波を測定用アンテナ6によって受信する。このとき、アンテナ支持具7を用いて、測定用アンテナ6によって測定する偏波を水平偏波から垂直偏波に切換える。この状態で、前述した水平偏波のときと同様に、再び被測定物5の仰角φを0°に固定した状態で、2軸ポジショナ4の方位角回転部4Aを回転させる。これにより、方位角θが0°〜360°の範囲で例えば10°毎に方位角θ方向のパラメータS21(R,θ,0°)を測定する。
仰角φを0°に固定した場合の測定が終了した後には、2軸ポジショナ2の仰角回転部4Bを操作して、被測定物5の仰角φを10°増加させる。この状態で再び方位角θが0°〜360°の範囲で10°毎に変化させて、水平偏波および垂直偏波に対するパラメータS21(R,θ,10°)の測定を行う。以上の操作を、方位角θが0°〜360°の範囲および仰角φが0°〜180°の範囲で繰返し、それぞれの方位角θと仰角φにおけるパラメータS21(R,θ,φ)を測定する。
そして、全ての方位角θおよび仰角φに対する測定が終了すると、各方位角θおよび仰角φ毎に水平偏波の測定結果の2乗S212(R,θ,φ)と垂直偏波の測定結果の2乗S212(R,θ,φ)とを加算し、最終的なパラメータS21の2乗S212(R,θ,φ)を算出する。このとき、水平偏波の測定結果と垂直偏波の測定結果とは、ネットワークアナライザ8によって測定した対数表示(dB)の測定値ではなく、真数に変換した数値で加算を行う。
最後に、水平偏波の測定結果および垂直偏波の測定結果に基づくパラメータS21(R,θ,φ)を全空間に対して球面積分し、被測定物5の放射効率η(被測定アンテナ5Aのアンテナ特性)を以下の数1の式に基づいて算出する。
Figure 0005018885
なお、数1の式において、λ0は測定周波数の波長を示し、Gは測定用アンテナ6の利得を示している。また、Δφは仰角φ方向の測定角度ステップを示し、本実施の形態はΔφは10°(Δφ=π/18[ラジアン])となっている。さらに、Δθは方位角θ方向の測定角度ステップを示し、本実施の形態では例えばΔθは10°(Δθ=π/18[ラジアン])となっている。
本実施の形態では、上述のような測定方法を用いるもので、次に、本実施の形態による電磁波測定装置を用いて放射効率を測定した場合と自由空間で放射効率を測定した場合(理論値)とを比較し、その偏差を調べた。その結果を図7中に実線を用いて示す。
また、比較例として、被測定物5および測定用アンテナ6を横断面の中心Oに配置した場合について放射効率を測定し、自由空間で放射効率を測定した理論値と比較した。この結果を図7中に破線を用いて示す。
なお、本実施の形態および比較例のいずれの場合も800MHz〜2.4GHzの範囲に亘って放射効率の測定を行った。また、電波吸収体3は、カーボンを含有した5インチのピラミッド型のものを用い、1GHzで−20dB、3GHzで−30dB、10GHzで−45dBの吸収特性を有している。なお、これらの吸収特性は、遠方界で垂直入射特性を測定した場合の吸収体製造業者のカタログ値を示している。
また、電波無響箱1(金属筐体2)の幅方向(X方向)寸法は58cm、高さ方向(Z方向)寸法は58cm、軸方向(Y方向)寸法は78cmのものを使用した。そして、被測定物5および測定用アンテナ6は、電波吸収体3の吸収特性が低い電磁波の中心周波数を例えば900MHz程度として、横断面の中心Oよりも幅方向および高さ方向にそれぞれ4cm(δ1=δ2=4cm)ずつオフセットした位置に配置した。また、被測定物5は後壁面2Bとの距離寸法R1が28cmとなる位置に配置し、測定用アンテナ6は前壁面2Aとの距離寸法R2が20cmとなる位置に配置した。さらに、被測定物5と測定用アンテナ6との間の距離寸法R0は30cmに設定した。
一方、比較例の場合には、実施の形態と同一の電波無響箱1を用いるものの、被測定物5および測定用アンテナ6は、横断面の中心Oに配置した。また、被測定物5は後壁面2Bとの距離寸法R1が24cmとなる位置に配置すると共に、測定用アンテナ6は前壁面2Aとの距離寸法R2も24cmとなる位置に配置した。
図7の結果より、比較例では800MHz〜2.4GHzの範囲で理論値に対する偏差が−1.5dB〜2.1dBとなった。これに対し、本実施の形態では理論値に対する偏差が−0.1dB〜1.1dBとなり、理論値に近い値となった。
携帯電話の周波数帯域に限定すれば、824〜960MHzの帯域では、比較例では偏差が−0.4dB〜1.8dBとなるのに対し、本実施の形態では偏差が0.1dB〜0.8dBとなった。また、1710〜2170MHzの帯域では、比較例では偏差が−0.1dB〜1.1dBとなるのに対し、本実施の形態では偏差が0.2dB〜1.0dBとなった。このように、本実施の形態では、理論値に対する偏差が±1.0dB以内に低減した。
また、従来方法としてスフェリカルポジショナを用いて遠方界での放射効率を測定した場合と本実施の形態による場合とを比較し、その偏差を調べた。なお、従来方法の場合、測定距離(被測定物5と測定用アンテナ6との間の距離寸法)は遠方界となる値として1.7mとし、被測定物を全球面状に測定した。この結果、本実施の形態と従来方法との偏差は±1.0dB以内となり、遠方界での測定結果と一致することが分かった。
かくして、本実施の形態では、電波吸収体3の吸収特性が低い周波数帯域に含まれる1つ以上の周波数帯のうち最大周波数と最小周波数との間の中心周波数の波長をλとしたときに、反射経路の長さ寸法L11,L21,L31と反射経路の長さ寸法L12,L22,L32の差ΔL1,ΔL2,ΔL3が0.25λ以上で0.5λ以下の範囲となる位置に測定用アンテナ6を配置している。このため、電波吸収体3の吸収特性が低い電磁波が電波無響箱1内で反射しても、左壁面2C、天井面2E、前壁面2Aと右壁面2D、底面2F、後壁面2Bとで反射した2つの反射波は、反射経路の差ΔL1,ΔL2,ΔL3によって位相差が生じ、互いに干渉して打ち消し合う。この結果、電波吸収体3の吸収特性が低い電磁波でも反射波の影響を抑制することができるから、測定可能な周波数の帯域を広げることができる。
これにより、例えば800MHz帯〜5GHz帯までの周波数帯を使用するマルチバンドの携帯電話のように、複数の周波数帯の電磁波を放射する被測定物5の特性を評価する場合でも、単一の電波無響箱1内で全ての周波数帯の電磁波を測定することができ、従来技術のように複数の電波無響箱を用いて測定する必要がなく、測定作業の効率を高めることができる。
また、電波吸収体3の吸収特性が低い電磁波は予め把握することができるから、この電磁波の波長λに基づいて測定用アンテナ6の位置を決めることができる。このため、測定用アンテナ6の位置を決めるために、従来技術のように、実際に電磁波の測定を行いながら反射波の影響が少ない位置を探す必要がなく、測定前の準備作業を簡略化して測定効率を高めることができる。
さらに、電波吸収体3は、特定の周波数帯域に含まれる最低の周波数帯(例えば1.5GHz帯)以上の高周波帯域では吸収特性が高く、特定の周波数帯域よりも低い周波数帯(800Mz帯、900MHz帯)を含む低周波帯域では吸収特性が低い構成とした。このため、例えば被測定物5としてマルチバンドの携帯電話を用いるときには、高周波側の帯域(1710〜2170MHz)の電磁波は、電波吸収体3を用いて吸収することができ、反射波の発生を抑制することができる。一方、マルチバンドの携帯電話のうち低周波側の帯域(824〜960MHz)の電磁波は、電波吸収体3では吸収することができず、金属筐体2内で反射する。しかし、複数の反射経路に差ΔL1,ΔL2,ΔL3が生じるように測定用アンテナ6を配置しているから、複数の反射波を干渉させて打ち消すことができ、反射波の影響を抑制することができる。
特に、電波吸収体3は、カーボンを含有した電波吸収材料を用いてピラミッド形状またはテーパ形状に形成したから、金属筐体2から突出した電波吸収体3の突出寸法を大きくすることによって、低周波側の電磁波を吸収することができる。このとき、電波吸収体3の突出寸法を大きくすると、電波無響箱1の全体形状も大きくなる。これに対し、本実施の形態では、低周波側の電磁波は複数の反射波を相互干渉させることによって、その影響を抑制することができるから、電波吸収体3の突出寸法を縮小しつつ、測定可能な周波数の帯域を広げることができる。この結果、電波吸収体3の吸収特性を広帯域化し、電波吸収体3を用いて低周波な電磁波を吸収する場合に比べて、電波吸収体3を小さくすることができ、電波無響箱1を小型化することができる。
また、測定用アンテナ6および被測定物5は、金属筐体2の軸方向に互いに離間し、四角形横断面の対角線D−D上で中心Oからオフセットした位置にそれぞれ配置したから、測定用アンテナ6および被測定物5を横断面の対角線D−D上の中心O位置に配置した場合に比べて、複数の反射経路に差ΔL1,ΔL2を生じさせることができ、複数の反射波の相互干渉を用いて反射波の影響を抑制することができる。
さらに、測定用アンテナ6および被測定物5を四角形横断面の対角線D−D上に配置したから、例えば横断面を正方形状に形成することによって、対角線D−Dを挟んで横断面に対称性をもたせることができる。このため、被測定物5から放射される水平偏波および垂直偏波を測定用アンテナ6で受信したときに、2つの偏波でほぼ同様な特性を得ることができる。この結果、例えば空間の減衰量を補正するときには、いずれか一方の偏波の特性を測定することによって、両方の偏波に対する補正を行うことができ、測定の作業効率が向上する。
また、測定用アンテナ6は、電波吸収体3の吸収特性が低い低周波数帯域では無指向性を有する。ここで、測定用アンテナ6が指向性を有する場合には、周囲からの反射波の影響を受けることなく、被測定物5から直接的に測定用アンテナ6に入射される直接波のみを受信することが可能である。しかし、測定用アンテナ6の指向性を高めるためには測定用アンテナ6が大型化するから、測定用アンテナ6を小型の電波無響箱1内に配置することができないという問題がある。このため、小型の電波無響箱1内に配置するためには、電波吸収体3の吸収特性が低い低周波数帯域では、測定用アンテナ6は無指向性を有し、直接波に加えて反射波も受信する。このとき、本実施の形態では、複数の反射波を相互干渉させるから、測定用アンテナ6によって反射波を受信する帯域でも、反射波の影響を抑制しつつ、被測定物5からの直接波の特性を測定することができる。
なお、前記実施の形態では、被測定物5および測定用アンテナ6はいずれも横断面の中心Oからオフセットした位置に配置したが、例えば被測定物5および測定用アンテナ6のうちいずれか一方だけ横断面の中心Oからオフセットした位置に配置してもよい。
また、前記実施の形態では、電波吸収体3はピラミッド形状またはテーパ形状に形成するものとしたが、例えば従来技術と同様にシート状に形成してもよい。
また、前記実施の形態では、電波吸収体3は、4つの周波数帯(1.5GHz帯、1.9GHz、2.5GHz、5GHz帯)を含む高周波帯域では高い吸収特性を有し、2つの周波数帯(800MHz帯、900MHz帯)を含む低周波帯域では低い吸収特性を有する構成を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、電波吸収体は、例えば900MHz帯〜5GHz帯までの5つの周波数帯を含む高周波帯域では高い吸収特性を有し、1つの周波数帯(800MHz帯)を含む低周波帯域では低い吸収特性を有する構成としてもよい。この場合、800MHz帯の最大周波数と最小周波数との間の中心周波数の波長をλとして、測定用アンテナ等の位置を決めるものである。
さらに、前記実施の形態では、被測定物5として携帯電話を用いる構成としたが、電磁波を放射する他の機器を用いる構成としてもよい。また、前記実施の形態では、測定用アンテナ6としてバイコニカルアンテナを用いる構成としたが、他の形式のアンテナを用いる構成としてもよい。

Claims (5)

  1. 箱状をなす金属筐体の内部に電波吸収体が設けられた電波無響箱と、該電波無響箱内に設けられた測定対象となる被測定物と、該被測定物と対向して前記電波無響箱内に設けられ該被測定物からの電磁波を測定する測定用アンテナとを備えた電磁波測定装置において、
    前記被測定物は複数の周波数帯の電磁波を放射し、
    前記電波吸収体は、前記被測定物から放射される電磁波のうち1つ以上の周波数帯を含む特定の周波数帯域では吸収特性が高く、前記被測定物から放射される電磁波のうち残余の1つ以上の周波数帯を含む他の周波数帯域では吸収特性が低い構成とし、
    前記電波無響箱の金属筐体は互いに対向した2つの対向面を備え、
    前記被測定物から放射した電磁波が前記2つの対向面のうち一方で反射して測定用アンテナに入射する第1の反射経路の長さ寸法をL1とし、前記被測定物から放射した電磁波が前記2つの対向面のうち他方で反射して測定用アンテナに入射する第2の反射経路の長さ寸法をL2とし、前記電波吸収体の吸収特性が低い他の周波数帯域に含まれる1つ以上の周波数帯のうち最大周波数と最小周波数との間の中心周波数の波長をλとしたときに、前記第1,第2の反射経路の長さ寸法L1,L2の差ΔLが0.25λ以上で0.5λ以下の範囲となる位置に、前記測定用アンテナを配置したことを特徴とする電磁波測定装置。
  2. 前記電波吸収体は、前記特定の周波数帯域に含まれる最低の周波数帯以上の高周波帯域では吸収特性が高く、前記特定の周波数帯域よりも低い周波数帯を含む前記他の周波数帯域としての低周波帯域では吸収特性が低い構成としてなる請求項1に記載の電磁波測定装置。
  3. 前記金属筐体は四角形筒状に形成し、
    前記測定用アンテナおよび被測定物は、該金属筐体の軸方向に互いに離間し、四角形横断面の対角線上で中心からオフセットした位置にそれぞれ配置してなる請求項1に記載の電磁波測定装置。
  4. 前記電波吸収体は、カーボンを含有した電波吸収材料を用いてピラミッド形状またはテーパ形状に形成してなる請求項1に記載の電磁波測定装置。
  5. 前記測定用アンテナは、前記電波吸収体の吸収特性が低い他の周波数帯域では無指向性を有する構成としてなる請求項1に記載の電磁波測定装置。
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