JPH10110639A - エンジントルク制御装置 - Google Patents

エンジントルク制御装置

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JPH10110639A
JPH10110639A JP26607996A JP26607996A JPH10110639A JP H10110639 A JPH10110639 A JP H10110639A JP 26607996 A JP26607996 A JP 26607996A JP 26607996 A JP26607996 A JP 26607996A JP H10110639 A JPH10110639 A JP H10110639A
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control
engine
torque reduction
shift
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Kimio Tomita
公夫 富田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動変速機の変速ショック緩和と排気浄化触媒
の耐久性確保とを両立させる。 【解決手段】変速開始を検出すると、スロットルアクチ
ュエータによりスロットル弁を要求エンジントルク減少
量に見合った開度に制御すると同時に、変速初期に半分
の気筒の燃料噴射を停止させ、残り半分の気筒の燃料噴
射量を増量させる。これにより、前記燃料噴射停止制御
でスロットル弁開度減少によるエンジントルク減少の応
答遅れ分を賄うと共に、燃料噴射量増量制御による排気
温度の低減作用で燃料噴射停止制御による排気温度の上
昇作用を相殺して排気浄化触媒の耐久性も確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速時に
排気浄化触媒の排気温度上昇による影響を回避しつつト
ルクショックを緩和する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用自動変速機の変速時
における変速ショック緩和技術として、エンジンの点火
時期、燃料噴射量、スロットル弁開度のいずれか1つを
制御することにより、エンジントルクを減少させて変速
時における変速機出力軸トルクの急変を抑制して変速シ
ョックを緩和するようにしたものがある(例えば特開平
2−102348号等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、エンジントルク減少制御として例え
ば、点火時期を遅角制御すると、排気温度が上昇して排
気浄化触媒に影響を与える。また、燃料噴射量で制御す
るものとして、例えば一部の気筒の燃料供給を停止する
制御を行うと、空燃比がリーンとなって排気中の酸素濃
度が増大し、排気浄化触媒の酸化反応が過剰となってや
はり影響を与える。
【0004】スロットル弁開度を減少させる制御とすれ
ば、排気浄化触媒への影響は回避できるが、エンジント
ルク減少の応答が遅いため、変速ショックを十分に低減
することが難しい。本発明はこのような従来の問題点に
鑑みなされたもので、複数のエンジン制御を組み合わせ
ることにより、排気浄化触媒への影響を回避しつつ、変
速ショックも十分に低減できるようにしたエンジントル
ク制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため請求項1の発明
に係るエンジントルク制御装置は、図1に示すように、
エンジンの吸気系に介装されたスロットル弁の開度を目
標値に制御するスロットル弁制御装置を備え、排気系に
排気浄化触媒を備える一方、エンジンの出力軸に自動変
速機が連結された車両において、前記自動変速機の変速
を検出する変速検出手段と、前記自動変速機の変速が検
出されたときに、前記スロットル弁制御装置によりスロ
ットル弁開度を減少させてエンジントルクを減少させる
第1のエンジントルク減少制御手段と、同じく前記自動
変速機の変速が検出されたときに、前記スロットル弁開
度減少制御以外の複数のエンジン制御を、排気温度の増
減が緩和されつつエンジントルク減少の不足分を賄うよ
うに組み合わせて行う第2のエンジントルク減少制御手
段と、を含んで構成したことを特徴とするエンジントル
ク制御装置。
【0006】エンジンの吸気系に介装されたスロットル
弁の開度を目標値に制御するスロットル弁制御装置を備
え、排気系に排気浄化触媒を備える一方、エンジンの出
力軸に自動変速機が連結された車両において、前記自動
変速機の変速を検出する変速検出手段と、前記自動変速
機の変速が検出されたときに、前記スロットル弁制御装
置によりスロットル弁開度を減少させてエンジントルク
を減少させる第1のエンジントルク減少制御手段と、同
じく前記自動変速機の変速が検出されたときに、前記ス
ロットル弁開度減少制御以外の複数のエンジン制御を、
排気温度の増減が緩和されつつエンジントルク減少の不
足分を賄うように組み合わせて行う第2のエンジントル
ク減少制御手段と、を含んで構成したことを特徴とす
る。
【0007】作用・効果 変速検出手段により自動変速機の変速が検出されると、
第1のエンジントルク減少制御手段によりスロットル弁
制御装置を介してスロットル弁開度を減少制御してエン
ジントルクを減少させる。同時に、第2のエンジントル
ク減少制御手段により、スロットル弁開度減少制御以外
の複数のエンジン制御を組み合わせて行うことにより、
排気温度の増減を緩和しつつエンジントルク減少の不足
分を賄わせる。
【0008】これにより、変速時に応答性良く十分なエ
ンジントルク減少が得られて変速ショックを良好に回避
できると共に、前記複数のエンジン制御の組み合わせ
が、排気温度の増減を緩和する組み合わせであるため、
排気温度上昇による排気浄化触媒への影響も回避でき、
耐久性を確保することができる。また、請求項2に係る
発明は、前記第1のエンジントルク減少制御手段は、変
速の全期間にわたって要求エンジントルク減少量に見合
ったスロットル弁開度の減少制御を行い、前記第2のエ
ンジントルク減少制御手段は、変速初期にエンジンの一
部の気筒の燃料供給を停止させる制御と、残りの気筒の
燃料供給量を増量制御する制御と、を組み合わせて行う
ことを特徴とする。
【0009】作用・効果 第1のエンジントルク減少制御手段により、変速検出と
同時にスロットル弁開度を要求エンジントルク減少量に
見合う減少制御を開始しても、吸入空気量が減少して実
際にエンジントルクが要求量まで減少するまでの応答遅
れが大きい。そこで、変速初期に、前記第2のエンジン
トルク減少制御手段によりエンジンの一部の気筒の燃料
供給を停止させる制御と、残りの気筒の燃料供給量を増
量制御する制御と、を組み合わせて行う。これにより、
一部気筒の燃料供給停止でエンジントルクを変速初期か
ら応答性良く減少してスロットル弁減少制御の応答遅れ
によるエンジントルク減少の不足分を賄うことができ、
変速後期はスロットル弁開度の減少制御のみで要求エン
ジントルク減少量が確保することができる。
【0010】ここで、該一部気筒の燃料供給を停止して
残りの気筒の燃料噴射量をそのまま気筒毎の目標空燃比
に見合った量で制御すると、気筒全体として排気の空燃
比はリーンとなって排気浄化触媒の酸化反応が過剰とな
って温度上昇が増大する。そこで、残りの気筒の燃料供
給量を増量制御することにより、気筒全体の排気の空燃
比を目標空燃比に近づけて排気浄化触媒に与える影響も
回避することができ、耐久性を確保することができる。
【0011】また、請求項3に係る発明は、前記第1の
エンジントルク減少制御手段は、変速の全期間にわたっ
て要求エンジントルク減少量に見合ったスロットル弁開
度の減少制御を行い、前記第2のエンジントルク減少制
御手段は、変速初期にエンジンの点火時期の遅角制御
と、燃料供給量の増量制御と、を組み合わせて行うこと
を特徴とする。
【0012】作用・効果 前記請求項2に係る発明と同様、第1のエンジントルク
減少制御手段によりスロットル弁開度を要求エンジント
ルク減少量に見合って制御を開始すると、変速初期にエ
ンジントルク減少の応答遅れを生じる。そこで、変速初
期に第2のエンジントルク減少制御手段により、エンジ
ンの点火時期を遅角制御することにより、エンジントル
クを応答性良く減少させて、前記スロットル弁開度減少
制御の応答遅れによる不足分を賄うことができ、変速後
期はスロットル弁開度の減少制御のみで要求エンジント
ルク減少量が確保することができる。
【0013】また、前記点火時期遅角制御による排気温
度の上昇作用を、燃料供給量の増量制御を平行して行う
ことで、空燃比がリッチ化することによる排気温度の低
減作用で緩和することができ、排気浄化触媒への影響を
回避することができる。また、請求項4に係る発明は、
前記第1のエンジントルク減少制御手段は、変速の全期
間にわたって要求エンジントルク減少量に見合ったスロ
ットル弁開度の減少制御を行い、前記第2のエンジント
ルク減少制御手段は、変速初期にエンジンの点火時期の
遅角制御と、エンジンの一部の気筒の燃料供給を停止さ
せる制御と、残りの気筒の燃料供給量を増量制御する制
御と、を組み合わせて行うことを特徴とする。
【0014】作用・効果 前記同様に第1のエンジントルク減少制御手段によりス
ロットル弁開度を要求エンジントルク減少量に見合った
制御を行いつつ、変速初期に第2のエンジントルク減少
制御手段により、点火時期遅角制御及び一部気筒の燃料
供給停止制御によってエンジントルクを応答性良く減少
させて、前記スロットル弁開度減少制御の応答遅れによ
る不足分を賄い、かつ、点火時期遅角制御及び一部気筒
の燃料供給停止制御による排気温度上昇作用を、残り気
筒の燃料供給量を増量制御することによる排気温度低減
作用で緩和することができ、排気浄化触媒への影響を回
避することができる。
【0015】また、請求項5に係る発明は、前記第1の
エンジントルク減少制御手段は、変速の全期間にわたっ
て要求エンジントルク減少量より小さいエンジントルク
減少量に見合ったスロットル弁開度の減少制御を行い、
前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速の全期
間にわたってエンジンの点火時期の遅角制御と、燃料供
給量の増量制御とを組み合わせて行うことを特徴とす
る。
【0016】作用・効果 第1のエンジントルク減少制御手段は、要求エンジント
ルク減少量より小さいエンジントルク減少量に見合った
スロットル弁開度の減少制御を行うので、これだけで
は、変速の全期間でエンジントルク減少が不足する。そ
こで、第2のエンジントルク減少制御手段により、変速
の全期間にわたってエンジンの点火時期の遅角制御を行
うことで、変速当初から全期間にわたってスロットル弁
開度減少制御によるエンジントルク減少の不足分を賄う
ことができると共に、前記点火時期遅角制御による排気
温度上昇作用を、燃料供給量の増量制御を平行して行う
ことによる排気温度低減作用で緩和して排気浄化触媒へ
の影響を回避することができる。
【0017】また、請求項6に係る発明は、前記第1の
エンジントルク減少制御手段は、変速の全期間にわたっ
て要求エンジントルク減少量より小さいエンジントルク
減少量に見合ったスロットル弁開度の減少制御を行い、
前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速の全期
間にわたってエンジンの一部の気筒の燃料供給を停止さ
せる制御と、残りの気筒の燃料供給量を増量制御する制
御と、を組み合わせて行うことを特徴とする請求項1に
記載のエンジントルク制御装置。
【0018】作用・効果 請求項5に係る発明と同様、第1のエンジントルク減少
制御手段によるスロットル弁開度減少制御で不足するエ
ンジントルク減少分を、第2のエンジントルク減少制御
手段により一部気筒の燃料供給停止制御を行うことで賄
う一方、該一部気筒の燃料供給停止制御による排気温度
上昇作用を、残り気筒の燃料供給量増量制御を平行して
行うことによる排気温度低減作用で緩和して排気浄化触
媒への影響を回避することができる。
【0019】また、請求項7に係る発明は、前記第1の
エンジントルク減少制御手段は、変速の全期間にわたっ
て要求エンジントルク減少量より小さいエンジントルク
減少量に見合ったスロットル弁開度の減少制御を行い、
前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速の全期
間にわたってエンジンの点火時期の遅角制御と、エンジ
ンの一部の気筒の燃料供給を停止させる制御と、残りの
気筒の燃料供給量を増量制御する制御と、を組み合わせ
て行うことを特徴とする。
【0020】作用・効果 前記同様、第1のエンジントルク減少制御手段によるス
ロットル弁開度減少制御で不足するエンジントルク減少
分を、第2のエンジントルク減少制御手段により点火時
期遅角制御及び一部気筒の燃料供給停止制御を行うこと
で賄い、かつ、該点火時期遅角制御及び一部気筒の燃料
供給停止制御による排気温度上昇作用を、残り気筒の燃
料供給量を増量制御することによる排気温度低減作用で
緩和することができ、排気浄化触媒への影響を回避する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態の構成を示す図2にお
いて、エンジン1の出力側に自動変速機2が接続されて
いる。自動変速機2は、エンジン1の出力側に介在する
トルクコンバータ3と、このトルクコンバータ3を介し
て連結された歯車式変速機4と、この歯車式変速機4中
の各種変速要素の結合・解放操作を行う油圧アクチュエ
ータ5とを備える。油圧アクチュエータ5に対する作動
油圧は、図示しない各種の電磁バルブを介してON・O
FF制御される。
【0022】前記エンジン1には、燃焼室に装着されて
点火を行う点火栓21が設けられ、吸気マニホールドの各
吸気ポートには、気筒毎に燃料噴射する燃料噴射弁22が
設けられ、コントロールユニット6からの指令を受けて
所定の点火時期に点火制御され、所定の噴射時期に噴射
制御される。なお、各気筒の燃焼室に直接燃料を噴射す
るように、燃料噴射弁を設けてもよい。
【0023】また、エンジン1の吸気系のスロットル弁
7の開度TVOを検出するスロットルセンサ8が設けら
れると共に、前記コントロールユニット6からの指令を
受けてスロットル弁7を目標開度となるように制御する
スロットルアクチュエータ (スロットル弁制御装置) 23
が設けられている。さらに、エンジン1のクランク軸又
はこれに同期して回転する軸にクランク角センサ9が設
けられている。このクランク角センサ9からの信号は例
えば基準クランク角毎のパルス信号で、その周期よりエ
ンジン回転速度Nが算出される。
【0024】また、自動変速機2には、ギア位置を検出
するギア位置センサ11及び出力軸10の回転速度の検出を
介して車速VSPを検出する車速センサ12が設けられて
いる。その他、エンジンの冷却水温度を検出する水温セ
ンサ13が設けられている。そして、コントロールユニッ
ト6は、運転者が操作するアクセルペダルの開度や、車
両のタイヤのスリップ率などに基づいて目標スロットル
開度を設定し、スロットルアクチュエータ23を介してス
ロットル弁の開度を制御する。一方で、運転者が操作す
るセレクトレバーの操作位置信号に基づきセレクトレバ
ーがDレンジの状態では、スロットル弁開度TVOと車
速VSPとに従って1速〜4速の変速位置を自動設定
し、油圧アクチュエータ5を介して歯車式変速機4をそ
の変速位置に制御する変速制御を行う。
【0025】また、エンジン1の排気通路14には、排気
中の汚染物質を浄化するための排気浄化触媒 (三元触
媒) 15が設けられている。次に、本実施形態における変
速時のエンジントルク減少制御について説明する。図3
は、第1の実施形態 (請求項2に係る発明の実施形態)
に係るエンジントルク減少制御のルーチンを示すフロー
チャートである。
【0026】ステップ (図ではSと記す。以下同様) 1
では、自動変速機2の変速が開始されたか否かを判定す
る。変速が開始されたと判定されるとステップ2へ進
み、前記クランク角センサ9からの信号に基づいて算出
されるエンジン回転速度Nを読み込むと共に、前記ギア
位置センサ11から変速機のギア位置G、水温センサ13に
よって検出される冷却水温度Tw等を読み込む。
【0027】ステップ3では、前記の各種検出値から推
定される現在の運転状態に基づいて当該変速時に要求さ
れるエンジントルク減少量を算出する。ステップ4で
は、前記要求エンジントルク減少量に見合ったスロット
ル弁開度TVOaを算出する。ステップ5では、前記ス
ロットル弁開度の減少制御のトルク減少応答遅れ時間t
を算出する。これは、吸気の応答遅れに起因するもので
ある。
【0028】ステップ6では、前記スロットルアクチュ
エータ23に駆動信号を出力して、前記スロットル弁7を
前記目標開度TVOaに制御する。これにより、スロッ
トル弁開度を減少制御するエンジントルク減少制御が開
始される。このステップ6の機能が第1のエンジントル
ク減少制御手段に相当する。ステップ7では、変速開始
後前記トルク減少応答遅れ時間tを経過したか否かを判
定する。
【0029】前記トルク減少応答遅れ時間tの経過前は
ステップ8へ進んで、全気筒の半分の気筒の前記燃料噴
射弁22からの燃料噴射を停止すると共に、残りの気筒の
燃料噴射弁22からの燃料噴射量を増量して気筒全体の排
気の空燃比を目標空燃比に近づける制御を行う。これに
より、前記半分の気筒の燃料噴射を停止することで、前
記スロットル弁開度減少制御によるエンジントルク減少
の応答遅れ分を賄うことができる。また、該燃料噴射停
止で排気の空燃比がリーン化されることによる排気温度
上昇作用を、前記残り気筒の燃料噴射量増量による空燃
比リッチ化の排気温度低減作用で緩和して排気浄化触媒
15の劣化を抑制し、耐久性を確保できる。このステップ
8の機能が第2のエンジントルク減少制御手段に相当す
る。
【0030】ステップ9では、変速が終了したか否かを
判定し、終了前と判定されたときはステップ1に戻って
同制御を繰り返し、終了と判定されたときはステップ10
へ進んで、スロットルアクチュエータ23を介してスロッ
トル弁7の開度を変速前の開度に戻し、通常の制御に復
帰する。また、ステップ7で変速開始後前記トルク減少
応答遅れ時間tを経過したと判定されたときは、ステッ
プ11へ進んで一部気筒の燃料噴射停止と燃料噴射量増量
制御とを解除し、全気筒一律の通常の燃料噴射量制御に
復帰した後、ステップ9へ進む。即ち、変速後期は、ス
ロットル弁7の減少制御のみを行い、これにより、要求
エンジントルク減少量を満たすことができる。
【0031】本第1の実施形態の様子を、図4のタイム
チャートに示す。次に、第2の実施形態 (請求項3に係
る発明の実施形態) に係るエンジントルク減少制御のル
ーチンを図5のフローチャートに従って説明する。ステ
ップ1〜ステップ7、ステップ9,ステップ10について
は、図3と同様であるので説明を省略する。
【0032】ステップ7で変速開始後前記トルク減少応
答遅れ時間tを経過前と判定されたときは、ステップ21
へ進み、エンジン1の点火時期を遅角制御すると共に、
燃料噴射量を増量制御する。即ち、前記第1の実施形態
と同様に発生する変速初期の前記スロットル弁開度減少
制御によるエンジントルク減少の応答遅れ分を、点火時
期を遅角制御して応答性の良いエンジントルク減少制御
を行うことで賄うことができる。また、該点火時期遅角
制御による排気温度上昇作用を、前記燃料噴射量増量に
よる空燃比リッチ化の排気温度低減作用で緩和して排気
浄化触媒15の劣化を抑制し、耐久性を確保できる。この
ステップ21の機能が第2のエンジントルク減少制御手段
に相当する。
【0033】ステップ7で、前記トルク減少応答遅れ時
間tを経過したと判定されたときは、ステップ22へ進
み、点火時期と燃料噴射制御とを変速前の通常制御に戻
す。本第2の実施形態の様子を、図6のタイムチャート
に示す。次に、第3の実施形態 (請求項4に係る発明の
実施形態) に係るエンジントルク減少制御のルーチンを
図7のフローチャートに従って説明する。
【0034】ステップ1〜ステップ7、ステップ9,ス
テップ10については、図3と同様であるので説明を省略
する。ステップ7で変速開始後前記トルク減少応答遅れ
時間tを経過前と判定されたときは、ステップ31へ進
み、点火時期を遅角制御すると共に、全気筒の半分の気
筒の前記燃料噴射弁22からの燃料噴射を停止する制御
と、残りの気筒の燃料噴射弁22からの燃料噴射量を増量
して気筒全体の排気の空燃比を目標空燃比に近づける制
御を行う。これにより、前記点火時期の遅角制御と半分
の気筒の燃料噴射を停止することで、前記スロットル弁
開度減少制御によるエンジントルク減少の不足分を賄う
ことができる。また、該点火時期遅角制御と燃料噴射停
止制御による排気温度上昇作用を、前記残り気筒の燃料
噴射量増量による排気温度低減作用で緩和して排気浄化
触媒15の劣化を抑制し、耐久性を確保できる。このステ
ップ31の機能が第2のエンジントルク減少制御手段に相
当する。
【0035】ステップ7で、前記トルク減少応答遅れ時
間tを経過したと判定されたときは、ステップ32へ進
み、点火時期と燃料噴射制御とを変速前の通常制御に戻
す。次に、第4の実施形態 (請求項5に係る発明の実施
形態) に係るエンジントルク減少制御のルーチンを図8
のフローチャートに従って説明する。ステップ1〜ステ
ップ3、ステップ9,ステップ10については、図3と同
様であるので説明を省略する。
【0036】ステップ41では、ステップ3で算出された
要求エンジントルク減少量より小さいエンジントルク減
少量が得られるようなスロットル弁の目標開度TVOb
を算出する。ステップ42では、スロットル弁制御装置23
を介して、スロットル弁7を前記目標開度TVObに制
御する。このステップ42の機能が、第1のエンジントル
ク減少制御手段に相当する。
【0037】ステップ43では、エンジン1の点火時期を
遅角制御すると共に、燃料噴射量を増量制御する。これ
により、点火時期を遅角制御してスロットル弁開度減少
制御によるエンジントルク減少の不足分を賄うことがで
きる。また、該点火時期遅角制御による排気温度上昇作
用を、前記燃料噴射量増量による空燃比リッチ化の排気
温度低減作用で緩和して排気浄化触媒15の劣化を抑制
し、耐久性を確保できる。このステップ43の機能が第2
のエンジントルク減少制御手段に相当する。
【0038】本第4の実施形態の様子を図9のタイムチ
ャートに示す。次に、第4の実施形態 (請求項6に係る
発明の実施形態) に係るエンジントルク減少制御のルー
チンを図10のフローチャートに従って説明する。ステッ
プ1〜ステップ3、ステップ41、ステップ42、ステップ
9,ステップ10については、図3と同様であるので説明
を省略する。
【0039】ステップ44では、全気筒の半分の気筒の燃
料噴射を停止すると共に、残りの気筒の燃料噴射量を増
量する制御を行う。これにより、前記燃料噴射停止制御
により、前記スロットル弁開度減少制御によるエンジン
トルク減少の不足分を賄うことができ、前記残り気筒の
燃料噴射量増量制御により、排気温度の上昇を緩和して
排気浄化触媒15の劣化を抑制し、耐久性を確保できる。
このステップ44の機能が第2のエンジントルク減少制御
手段に相当する。
【0040】次に、第6の実施形態 (請求項7に係る発
明の実施形態) に係るエンジントルク減少制御のルーチ
ンを図11のフローチャートに従って説明する。ステップ
1〜ステップ3、ステップ41、ステップ42、ステップ
9,ステップ10については、図3と同様であるので説明
を省略する。ステップ45では、点火時期を遅角制御する
と共に、全気筒の半分の気筒の前記燃料噴射弁22からの
燃料噴射を停止する制御と、残りの気筒の燃料噴射弁22
からの燃料噴射量を目標空燃比 (理論空燃比) 相当で算
出された量より増量する制御を行う。これにより、前記
点火時期の遅角制御と半分の気筒の燃料噴射停止制御と
でエンジントルク減少の不足分を賄うことができ、ま
た、前記残り気筒の燃料噴射量増量により排気温度の上
昇を緩和して排気浄化触媒15の劣化を抑制し、耐久性を
確保できる。このステップ45の機能が第2のエンジント
ルク減少制御手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態の全体システム構成図。
【図3】第1の実施形態に係るエンジントルク減少制御
ルーチンのフローチャート。
【図4】同上実施形態の様子を示すタイムチャート。
【図5】第2の実施形態に係るエンジントルク減少制御
ルーチンのフローチャート。
【図6】同上実施形態の様子を示すタイムチャート。
【図7】第3の実施形態に係るエンジントルク減少制御
ルーチンのフローチャート。
【図8】第4の実施形態に係るエンジントルク減少制御
ルーチンのフローチャート。
【図9】同上実施形態の様子を示すタイムチャート。
【図10】第5の実施形態に係るエンジントルク減少制御
ルーチンのフローチャート。
【図11】第6の実施形態に係るエンジントルク減少制御
ルーチンのフローチャート。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 6 コントロールユニット 8 スロットルセンサ 9 クランク角センサ 14 排気通路 15 排気浄化触媒 21 点火栓 22 燃料噴射弁 23 スロットルアクチュエータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの吸気系に介装されたスロットル
    弁の開度を目標値に制御するスロットル弁制御装置を備
    え、排気系に排気浄化触媒を備える一方、エンジンの出
    力軸に自動変速機が連結された車両において、 前記自動変速機の変速を検出する変速検出手段と、 前記自動変速機の変速が検出されたときに、前記スロッ
    トル弁制御装置によりスロットル弁開度を減少させてエ
    ンジントルクを減少させる第1のエンジントルク減少制
    御手段と、 同じく前記自動変速機の変速が検出されたときに、前記
    スロットル弁開度減少制御以外の複数のエンジン制御
    を、排気温度の増減が緩和されつつエンジントルク減少
    の不足分を賄うように組み合わせて行う第2のエンジン
    トルク減少制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とするエンジントルク制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記第1のエンジントルク減少制御手段
    は、変速の全期間にわたって要求エンジントルク減少量
    に見合ったスロットル弁開度の減少制御を行い、 前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速初期に
    エンジンの一部の気筒の燃料供給を停止させる制御と、
    残りの気筒の燃料供給量を増量制御する制御と、を組み
    合わせて行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジ
    ントルク制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1のエンジントルク減少制御手段
    は、変速の全期間にわたって要求エンジントルク減少量
    に見合ったスロットル弁開度の減少制御を行い、 前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速初期に
    エンジンの点火時期の遅角制御と、燃料供給量の増量制
    御と、を組み合わせて行うことを特徴とする請求項1に
    記載のエンジントルク制御装置。ジントルク制御装置。
  4. 【請求項4】前記第1のエンジントルク減少制御手段
    は、変速の全期間にわたって要求エンジントルク減少量
    に見合ったスロットル弁開度の減少制御を行い、 前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速初期に
    エンジンの点火時期の遅角制御と、エンジンの一部の気
    筒の燃料供給を停止させる制御と、残りの気筒の燃料供
    給量を増量制御する制御と、を組み合わせて行うことを
    特徴とする請求項1に記載のエンジントルク制御装置。
  5. 【請求項5】前記第1のエンジントルク減少制御手段
    は、変速の全期間にわたって要求エンジントルク減少量
    より小さいエンジントルク減少量に見合ったスロットル
    弁開度の減少制御を行い、 前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速の全期
    間にわたってエンジンの点火時期の遅角制御と、燃料供
    給量の増量制御とを組み合わせて行うことを特徴とする
    請求項1に記載のエンジントルク制御装置。
  6. 【請求項6】前記第1のエンジントルク減少制御手段
    は、変速の全期間にわたって要求エンジントルク減少量
    より小さいエンジントルク減少量に見合ったスロットル
    弁開度の減少制御を行い、 前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速の全期
    間にわたってエンジンの一部の気筒の燃料供給を停止さ
    せる制御と、残りの気筒の燃料供給量を増量制御する制
    御と、を組み合わせて行うことを特徴とする請求項1に
    記載のエンジントルク制御装置。
  7. 【請求項7】前記第1のエンジントルク減少制御手段
    は、変速の全期間にわたって要求エンジントルク減少量
    より小さいエンジントルク減少量に見合ったスロットル
    弁開度の減少制御を行い、 前記第2のエンジントルク減少制御手段は、変速の全期
    間にわたってエンジンの点火時期の遅角制御と、エンジ
    ンの一部の気筒の燃料供給を停止させる制御と、残りの
    気筒の燃料供給量を増量制御する制御と、を組み合わせ
    て行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジントル
    ク制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU756896B1 (en) * 2001-11-28 2003-01-23 Hyundai Motor Company System and method for controlling engine torque when shifting from idle state
EP1394396A3 (en) * 2002-08-30 2006-06-21 JATCO Ltd Control apparatus for vehicle provided with an automatic transmission, and method of controlling the same
CN110566355A (zh) * 2019-09-04 2019-12-13 一汽解放汽车有限公司 一种基于模型的用于amt换挡的发动机转速控制方法

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