JPH10109848A - エレベータの保守運転方法および保守運転装置 - Google Patents

エレベータの保守運転方法および保守運転装置

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Publication number
JPH10109848A
JPH10109848A JP8264728A JP26472896A JPH10109848A JP H10109848 A JPH10109848 A JP H10109848A JP 8264728 A JP8264728 A JP 8264728A JP 26472896 A JP26472896 A JP 26472896A JP H10109848 A JPH10109848 A JP H10109848A
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JP
Japan
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car
maintenance operation
elevator
maintenance
landing
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Application number
JP8264728A
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English (en)
Inventor
Takayuki Yajima
高行 矢島
Takeshi Onozuka
剛 小野塚
Ikuo Kusaka
郁夫 日下
Hitoshi Hino
仁 氷野
Hiroki Hamazaki
弘気 浜崎
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Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大がかりな改造を要せずに既設のエレベータ
に適用することができるエレベータの保守運転方法およ
び保守運転装置を提供する。 【解決手段】 乗場6に停止させた乗りかご1に作業員
27が乗り込んだ後、乗りかご内保守運転手段の操作に
より乗りかご1を下降させると共に、乗りかご上部が乗
場6の床面より予め定められた高さ位置に到達したとき
に乗りかご1を停止させ、次いで、作業員27が乗りか
ご1から乗場6に出て、手を伸ばしてかごドア1Aの上
方のベース体1Bに保持されたかご上保守運転手段のか
ご上運転スイッチ3を操作し、更に掛金具4を介して保
持されたかご上保守運転手段の操作体2を取り操作して
乗りかご1を更に下降させ、作業員27が乗場6から乗
りかご上部に乗り込める高さ位置に到達したときに乗り
かご1を停止させ、乗りかご上部に乗り込んで保守作業
を行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降路内での保守
作業等を行なう際に作業員が乗りかご上部に乗り込むの
に好適なエレベータの保守運転方法および保守運転装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータにおいては、昇降路
内の機器類の保守作業を行なう場合、1人の作業員が乗
りかご内でかご内保守運転手段を操作し、もう1人の作
業員が乗りかご上部に乗り込んで保守作業を行なうが、
その内容によっては、1人の作業員が単独で乗りかご上
部に乗り込んで保守作業を行なうこともある。こうした
単独作業員による保守作業を容易に行なうために、特開
昭62−269873号公報では、所定階床の乗場呼び
登録盤に乗りかごの運転操作を行なう操作体を付設し、
この操作体の操作により乗りかご上面あるいは乗りかご
床面が乗場床面と同一高さ位置となるように乗りかごを
運転する保守運転回路を備えたエレベータの保守運転装
置が提案されており、作業員は、所定階床の乗場で操作
体を操作して保守運転回路によって乗りかごを運転し、
乗りかご上面あるいは乗りかご床面を乗場床面と同一の
高さ位置まで移動させ、その後、乗りかご上あるいは乗
りかご内に乗り込むようにしていた。
【0003】また、特開平6−80339号公報では、
作業員が携帯する操作体を乗りかごに設けたコネクタに
接続して用いるようにしたエレベータの保守運転装置が
提案されている。このエレベータの保守運転装置では、
作業員が操作体を所望の階床の乗場まで携帯し、乗りか
ごを停止させた後、この乗りかごに設けられたコネクタ
に操作体を接続してこれを操作すると、乗りかごを昇降
させて乗りかご上部が乗場床面と同一の高さ位置に移動
させることができ、作業員は階床の乗場から乗りかご上
部に乗り込むことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エレベータの保守運転装置は、所定階床の乗場呼び登録
盤に乗りかごの運転操作を行なう操作体を付設するもの
では、既設のエレベータに用いる場合、所定階床の乗場
に操作体や保守運転回路を新たに設ける必要が生じるの
で、この改造に要する費用がかかると共に、作業員が乗
りかご上部へ乗り込むのがこの所定階床からに限定され
てしまう。また、作業員が携帯する操作体を乗りかごに
設けたコネクタに接続するエレベータの保守運転装置で
は、保守作業に必要な工具や計測器などに加えて、操作
体を作業員が携帯する必要があることから、これらの機
器類を運搬するのに作業員の負担が大きくなっていた。
【0005】本発明の目的とするところは、操作体の携
帯を要せずに、作業員が1人で乗りかご上部に乗り込ん
で保守運転を行なうことができると共に、大がかりな改
造を要せずに既設のエレベータに適用することができる
エレベータの保守運転方法および保守運転装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、乗りかごの内部および外部のそれぞれにか
ご内保守運転手段およびかご上保守運転手段を有し、前
記乗りかごの上部に乗り込んで保守作業を行なうエレベ
ータの保守運転方法において、前記乗りかごを乗場に停
止させた後、前記かご内保守運転手段の操作により前記
乗りかごを下降させて、所定の高さ位置に到達したとき
に前記乗りかごを停止させ、次いで、前記乗場から前記
かご上保守運転手段を操作することにより前記乗りかご
をさらに下降させて、前記乗場から前記乗りかごに乗り
込める高さ位置に前記乗りかごが到達したときに前記乗
りかごを停止させた後、前記乗りかご上部に乗り込んで
保守作業を行なうことを特徴とする。
【0007】また本発明は上記目的を達成するために、
乗りかごの内部および外部のそれぞれにかご内保守運転
手段およびかご上保守運転手段を有するエレベータの保
守運転装置において、前記乗りかご上部の乗場側端部に
位置すると共に、前記かご上保守運転手段を保持した保
持手段を設けたことを特徴とする。
【0008】本発明によるエレベータの保守運転方法に
よれば、乗りかごを乗場に停止させた後、この乗りかご
に乗り込んだ作業員がかご内保守運転手段の操作をする
ことにより乗りかごを下降させて、その乗りかご上部が
乗場の床面より予め定められた所定の高さ位置に到達し
たときに乗りかごを停止させることができるから、この
状態で、作業員が乗りかごから乗場に出ると、この乗場
から手を伸ばしてかご上保守運転手段を操作することが
可能になり、この操作により乗りかごをさらに下降させ
て、作業員が乗場から乗りかごに乗り込める高さ位置に
乗りかごが到達したとき、乗りかごを停止させ、作業員
が乗場から乗りかご上部に容易に乗り込んで保守作業を
行なうことができるから、作業員は従来のように操作体
を携帯する必要がなく、エレベータの保守作業に必要な
工具などの機器類を運搬する際に、作業員の負担を軽減
することができ、また、高層ビルに設けられたエレベー
タであっても、どの階床からでも乗りかごへの乗り降り
を1人で安全かつ迅速に行なうことができる。
【0009】また本発明によるエレベータの保守運転装
置は、かご上保守運転手段を乗りかごの乗場側の上方に
常設したため、乗りかごの上部が乗場の床面より予め定
められた所定の高さ位置まで到達したとき、作業員が乗
場に立って手を伸ばして乗りかごの上部からかご上保守
運転手段を操作することが可能になり、この操作によっ
て乗りかごを乗りかご上での保守作業のために乗り込み
可能な位置まで移動させることができ、従来のように操
作体を携帯する必要がなく、エレベータ保守作業に必要
な工具などの機器類を運搬する際に、作業員の負担を軽
減することができ、また、高層ビルに設けられたエレベ
ータであっても、どの階床からでも乗りかごへの乗り降
りを1人で安全かつ迅速に行なうことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図1は本発明の一実施の形態による
エレベータの保守運転装置を組み込んだエレベータを乗
場側から見た正面図、図2は図1の要部を拡大して示す
側面図である。エレベータの乗りかご1は、かごドア1
Aと、かごドア1Aの上方に延設されるベース体1B
と、ベース体1Bに設置されてかごドア1Aを開閉する
図示しないドアモータを収納するドアマシンボックスI
Cとを有している。乗りかご1の上部に設けられるかご
上保守運転手段は、乗りかご1の運転操作を行なう保守
運転手段である操作体2と、この操作体2が作動可能な
かご上運転モードに切り替えるかご上運転スイッチ3と
で構成されている。かご上運転スイッチ3はベース体1
Bの下部に取り付けた保持手段である取付金具5によっ
て保持され、ベース体1Bの乗場6側の端部に配置され
ている。また操作体2には、乗場6と対向する前面側に
設けた上昇釦2Aおよび下降釦2Bと、側面に設けられ
て図示しない専用鍵で操作されるキースイッチ2Cと、
背面上部に設けられて掛金具4を掛ける取付部2Dがあ
り、ベース体1Bの下部に設けられた保持手段である掛
金具4を取付部2Dで保持している。掛金具4はベース
体1Bの乗場6側の端部に配置され、取付部2Dに掛金
具4を掛けることにより傾斜した状態で吊り下げられ、
操作体2の下部が上部と比べて乗場6から離れた状態で
保持され、操作体2の下部から垂下された接続ケーブル
2Eは乗りかご1の上面1Dに接触している。
【0011】このエレベータの保守運転装置は、図5に
示した保守運転制御回路を有している。乗りかご1内の
図示しない操作ボックス内に収納されて電源Pに接続し
た保守運転切替スイッチ7の接点7aには電源Nに接続
した高速走行指令リレー8が接続され、保守運転切替ス
イッチ7の接点7bには電源Nに接続した低速走行指令
リレー9が接続されている。また、保守運転切替スイッ
チ7の接点7bには、かご上運転スイッチ3の常開接点
3aとかご上運転指令リレー10が直列に接続されて電
源Nに接続されている。乗りかご1内に設けられた図示
しない低速上昇運転釦の常開接点19aと、かご上運転
指令リレー10の常閉接点10b1と、低速走行指令リ
レー9の常開接点9a1と、乗りかご1の低速上昇指令
を出力する低速上昇指令リレー11とが直列に接続され
て電源PN間に接続されており、この常開接点19aと
常閉接点10b1の直列接続されたものと、操作体2に
設けられた上昇釦2Aの常開接点2Aaとかご上運転指
令リレー10の常開接点10a1が直列接続されたもの
とが並列に接続されている。また、電源PN間には乗り
かご1内に設けられる図示しない低速下降運転釦の常開
接点20aと、かご上運転指令リレー10の常閉接点1
0b2と、低速走行指令リレー9の常開接点9a2と、
乗りかご1の低速下降指令を出力する低速下降指令リレ
ー12とが直列に接続されている。この常開接点20a
と常閉接点10b2の直列接続されたものと、操作体2
に設けられた下降釦2Bの常開接点2Baとかご上運転
指令リレー10の常開接点10a2が直列接続されたも
のとが並列に接続されている。
【0012】また、電源PN間には、図示しない各階の
乗場ドアが閉じるとそれぞれ閉路する複数の乗場ドアス
イッチ21と、かごドア1Aが閉じると閉路するゲート
スイッチ22と、かごドア1Aが閉じると付勢するドア
閉検出リレー13とが直列に接続されており、操作体2
に設けられたキースイッチ2Cの常開接点2Caとかご
上運転指令リレー10の常開接点10a3が直列に接続
されたものが、この乗場ドアスイッチ21と並列に接続
されている。電源PN間には、低速上昇指令リレー11
の各常開接点11a1と、低速下降指令リレー12の各
常開接点12a1とが並列接続されたものと、かごドア
1Aの開閉指令を出力するドア開閉指令リレー14とが
直列に接続されている。また、電源PN間には、乗りか
ご1内の図示しない操作ボックスに収納される図示しな
いドア停止スイッチの常閉接点23bと、ドア開閉指令
リレー14の常開接点14aと、かごドア1Aが閉じる
と閉路する常閉接点24bと、かごドア1Aを閉じるド
ア閉指令を出力するドア閉運転リレー15とが直列に接
続されており、この常閉接点23bと常開接点14aの
接続部と電源N間には、ドア開閉指令リレー14の常閉
接点14bと、かごドア1Aが全開すると開路する常閉
接点25bと、かごドア1Aを開くドア開指令を出力す
るドア開運転リレー16が直列接続されている。また、
電源PN間には、低速走行指令リレー9の常開接点9a
3と、図示しないエレベータ安全装置の作動により消勢
する図示しない安全検出リレーの常開接点26aと、ド
ア閉検出リレー13の常開接点13aと、低速上昇指令
リレー11の常開接点11a2と、乗りかご1の低速上
昇運転を行なう低速上昇運転リレー17が直列に接続さ
れており、常開接点13aと常開接点11a2の接続部
と電源N間には、低速下降指令リレー12の常開接点1
2a2と、乗りかご1の低速下降運転を行なう低速下降
運転リレー18が直列接続されている。
【0013】エレベータの保守運転は、図3に示す作業
手順に従って行なう。まず、(イ)に示すように作業員
27は乗場6に停止させた乗りかご1内に乗り込み、乗
りかご1内の図示しない操作ボックス内に収納された保
守運転切替スイッチ7を通常運転側から保守運転側へ切
り替える。この切り替えによって図5に示した保守運転
制御回路では、保守運転切替スイッチ7が通常運転側の
接点7aから保守運転側の接点7bへ切り替えられるの
で、電源P……保守運転切替スイッチ7の接点7c……
接点7a……高速走行指令リレー8……電源Nの回路が
遮断されて高速走行指令リレー8が消勢されると共に、
電源P……保守運転切替スイッチ7の接点7c……接点
7b……低速走行指令リレー9……電源Nの回路が形成
されて、低速走行指令リレー9が付勢される。低速走行
指令リレー9の付勢によってその常開接点9a2は閉じ
るので、続いて、作業者27が乗りかご1内の図示しな
い低速下降運転釦を押圧すると、その常開接点20aが
閉じて、電源P……常開接点20a……常閉接点10b
2……常開接点9a2……低速下降指令リレー12……
電源Nの回路が形成されて、低速下降指令リレー12が
付勢される。この低速下降指令リレー12の付勢によっ
てその常開接点12a1が閉成されることになり、電源
P……常開接点12a1……ドア開閉指令リレー14…
…電源Nの回路が形成されてドア開閉指令リレー14が
付勢される。このドア開閉指令リレー14の付勢によっ
てその常開接点14aは閉成されるので、電源P……常
閉接点23b……常開接点14a……常閉接点24b…
…ドア閉運転リレー15……電源Nの回路が形成され、
ドア閉運転リレー15が付勢される。この結果、かごド
ア1Aが閉じられ、このかごドア1Aと係合する図示し
ない乗場ドアも閉じられる。
【0014】その後、これらのかごドア1Aおよび乗場
ドアが移動端部まで閉じると、複数のドアスイッチ21
およびゲートスイッチ22が閉成され、電源P……ドア
スイッチ21……ゲートスイッチ22……ドア閉検出リ
レー13……電源Nの回路が形成され、ドア閉検出リレ
ー13が付勢される。これと共に、図示しないドア停止
スイッチが作動して、ドア停止スイッチの常閉接点23
bが開路するので、電源P……常閉接点23b……常開
接点14a……常閉接点24b……ドア閉運転リレー1
5の回路が開放され、ドア閉運転リレー15が消勢され
て、かごドア1Aの開動作が停止する。このとき、電源
P……常閉接点23b……常開接点14b……常閉接点
25b……ドア開運転リレー16……電源Nの回路も開
放されるので、かごドア1Aの開動作も停止した状態に
ある。同時に、ドア閉検出リレー13が付勢されている
ため、電源P……常開接点9a3……常開接点26a…
…常開接点13a……常開接点12a2……低速下降運
転リレー18……電源Nの回路が形成されて、低速下降
運転リレー18が付勢し、エレベータは図3の(イ)の
位置まで乗りかご1が低速で下降する。
【0015】その後、乗りかご1上部が乗場6の床面よ
り予め定められる高さ位置、例えば乗場6の床面上に立
った作業員27が手を伸ばすときに乗りかご1の上部に
手が届く高さ位置まで乗りかご1が到達したとき、作業
者27が低速下降運転釦の押圧操作を解除すると、低速
下降運転釦の常開接点20aが開路するため、電源P…
…常開接点20a……常閉接点10b2……常開接点9
a2……低速下降指令リレー12……電源Nの回路が開
放され、低速下降指令リレー12が消勢される。この低
速下降指令リレー12の消勢によってその常開接点12
a2が開路されると、電源P……常開接点9a3……常
開接点26a……常開接点13a……常開接点12a2
……低速下降運転リレー18……電源Nの回路が開放さ
れ、低速下降運転リレー18が消勢されて乗りかご1が
停止する。この状態ではかごドア1Aと乗場ドアとの係
合状態が解除されるので、図3の(ロ)に示すように、
作業員27はかごドア1Aおよび乗場ドアを手で開いて
乗りかご1内から乗場6に出る。その後、かごドア1A
を手で閉じ、一方、乗場ドアは開いた状態に保ってお
く。このとき、乗りかご1は図1に示す状態、つまり、
乗りかご1上に設けた操作体2およびかご上運転スイッ
チ3が乗場6側に対向した状態となっている。
【0016】そこで、図3の(ハ)に示すように、乗場
6から手を伸ばしてかご上運転スイッチ3を切替操作す
ると、かご上運転スイッチ3の常開接点3aが閉じて、
電源P……保守運転切替スイッチ7の接点7c……接点
7b……常開接点3a……かご上運転指令リレー10…
…電源Nの回路が形成され、かご上運転指令リレー10
が付勢される。これにより、乗りかご1内に設けられた
図示しない低速上昇運転釦を操作して常開接点19aを
閉路したり、低速下降運転釦を操作して常開接点20a
を閉路したとしても、かご上運転指令リレー10の常閉
接点10b1,10b2が開路しているため、電源P…
…常開接点19a……常閉接点10b1……常開接点9
a1……低速上昇指令リレー11……電源Nの回路と、
電源P……常開接点20a……常閉接点10b2……常
開接点9a2……低速下降指令リレー12……電源Nの
回路が形成されることが阻止される。従って、乗りかご
1内での操作によって、低速上昇指令リレー11や低速
下降指令リレー12が付勢されて乗りかご1が運転され
ることはない。
【0017】次いで、図3の(ニ)に示すように、作業
員27は操作体2を掛金具4から取り外し、操作体2の
キースイッチ2Cに専用鍵を挿入して操作すると、その
常開接点2Caが閉じるので、電源P……常開接点2C
a……常開接点10a3……ゲートスイッチ22……ド
ア閉検出リレー13……電源Nの回路が形成される。そ
の結果、乗場6の乗場ドアが開いていて複数の乗場ドア
スイッチ21の1つが開いた状態にあるにも拘らず、ド
ア閉検出リレー13が付勢して常開接点13aが閉じ
る。この状態で、作業者が操作体2の下降釦2Bを押圧
操作すると、常開接点2Baが閉じるので、電源P……
常開接点2Ba……常開接点10a2……常開接点9a
2……低速下降指令リレー12……電源Nの回路が形成
され、低速下降指令リレー12が付勢されて常開接点1
2aが閉じる。このため、電源P……常開接点9a3…
…常開接点26a……常開接点13a……常開接点12
a2……低速下降運転リレー18……電源Nの回路が形
成され、この低速下降運転リレー18の付勢により、図
3の(ホ)に示すように乗りかご1が低速でさらに下降
する。
【0018】その後、図3の(ヘ)に示すように、乗り
かご1上部が乗場6の床面とほぼ同一の高さ位置に到達
したときに、作業者が操作体2の下降釦2Bの押圧操作
を解除すると常開接点2Baが開き、電源P……常開接
点2Ba……常開接点10a2……常開接点9a2……
低速下降指令リレー12……電源Nの回路が開放され、
低速下降指令リレー12の消勢により常開接点12a2
が開く。このため、電源P……常開接点9a3……常開
接点26a……常開接点13a……常開接点12a2…
…低速下降運転リレー18……電源Nの回路が開放さ
れ、低速下降運転リレー18の消勢により乗りかご1が
停止する。そこで、図3の(ヘ)に示すように作業員2
7は乗場6から乗りかご1上に乗り込み、昇降路内の機
器類の保守作業を行なう。
【0019】作業員27が乗りかご1上部での保守作業
が終了した後、図3で説明した作業手順を逆の順序で行
なうことによって乗りかご1を通常の運転状態に復帰で
きるが、その作業手順を図4に示している。まず、図4
の(a)に示すように乗りかご1上での保守作業が終了
したならば、作業者27は乗りかご1から乗場6に移動
する。次いで、図4の(b)に示すように操作体2に設
けられた上昇釦2Aを操作し、作業者27が乗場6から
乗りかご1内に乗り込める位置まで乗りかご1を上昇さ
せる。そして、図4の(c)に示すように、操作体2の
キースイッチ2Cを操作して元に戻した後、図4の
(d)に示すように操作体2を乗りかご1上に収納し、
図4の(e)に示すように作業者27は乗りかご1内に
移動する。その後、図4の(f)に示すように乗りかご
1内の操作ボックスの保守運転用の運転釦を操作して所
定の高さ位置まで乗りかご1を上昇させ、その後、保守
運転切替スイッチ7を通常運転側に切り替えると通常の
運転状態に復帰する。
【0020】このように、操作体2をかごドア1Aの上
方に配置し、乗りかご1の上部が乗場6の床面より予め
定められた所定の高さ位置まで乗りかご1が到達したと
き、作業員27が乗場6に立って手を伸ばして乗りかご
1の上部から操作体2を取り出し、操作体2によって乗
りかご1を操作することができるので、作業員27は従
来のように操作体2を携帯する必要がなく、エレベータ
保守作業に必要な工具などの機器類を運搬する際に、作
業員27の負担を軽減することができ、また、高層ビル
に設けられたエレベータであっても、どの階床からでも
乗りかご1への乗り降りを1人で安全かつ迅速に行なう
ことができる。また、図2に示すように操作体2を傾斜
させた状態で吊って操作体2の下部が乗場6から離れた
側に位置するようにしたため、乗りかご1の振動によっ
て操作体2が掛金具4を中心として揺動する場合でも、
操作体2の下部が乗りかご1上から乗場6側に突出する
ことを阻止でき、操作体2が昇降路内の機器と干渉する
ことがない。また、操作体2の接続ケーブル2Eが乗り
かご1の上面1Dに接触しているので、操作体2の揺動
に伴う騒音を軽減することもできる。また、既設のエレ
ベータであってもベース体1Bの下部に保持手段である
掛金具4や取付金具5によって操作体2やかご上運転ス
イッチ3を保持させて保守運転制御回路の改造を行なう
ことができることから、所定階床の乗場および登録盤に
操作体を設ける工事などの大がかりな改造を行なう必要
がなく、既設のエレベータに設置する際の費用も少なく
てすむ。
【0021】尚、上述の実施の形態では、かご上運転ス
イッチ3をベース体1Bに取付金具5を介して取り付け
たが、図6に示すようにベース体1Bと乗りかご1の上
面1Dとの間にブラケット1Eを立設し、このブラケッ
ト1Eにかご上運転スイッチ3を取り付けることもでき
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるエレベ
ータの保守運転は、かご上保守運転手段を乗りかごの上
方に配置し、乗りかごの上部が乗場の床面より予め定め
られた所定の高さ位置まで到達したとき、作業員が乗場
に立って手を伸ばして乗りかごの上部からかご上保守運
転手段を操作し、この操作によって乗りかごを乗りかご
上での保守作業のために乗り込み可能な位置まで移動さ
せることができるようになり、従来のように操作体を携
帯する必要がなく、エレベータ保守作業に必要な工具な
どの機器類を運搬する際に、作業員の負担を軽減するこ
とができ、また、高層ビルに設けられたエレベータであ
っても、どの階床からでも乗りかごへの乗り降りを1人
で安全かつ迅速に行なうことができる。
【0023】また本発明によるエレベータの保守運転装
置は、かご上保守運転手段を乗りかごの乗場側の上方に
常設したため、乗りかごの上部が乗場の床面より予め定
められた所定の高さ位置まで到達したとき、作業員が乗
場に立って手を伸ばして乗りかごの上部からかご上保守
運転手段を操作することが可能になり、この操作によっ
て乗りかごを乗りかご上での保守作業のために乗り込み
可能な位置まで移動させることができ、従来のように操
作体を携帯する必要がなく、エレベータ保守作業に必要
な工具などの機器類を運搬する際に、作業員の負担を軽
減することができ、また、高層ビルに設けられたエレベ
ータであっても、どの階床からでも乗りかごへの乗り降
りを1人で安全かつ迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるエレベータの保守
運転装置を有するエレベータの正面図である。
【図2】図1に示したエレベータの保守運転装置の要部
を拡大して示す側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるエレベータの保守
運転方法を示す作業手順図である。
【図4】図3に示した作業手順に続く作業手順図であ
る。
【図5】図1に示したエレベータの保守運転装置の保守
運転制御回路図である。
【図6】本発明の他の実施の形態によるエレベータの保
守運転装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 乗りかご 1A かごドア 2 操作体 3 かご上運転スイッチ 4 掛金具 5 取付金具 6 乗場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 氷野 仁 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 浜崎 弘気 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗りかごの内部および外部のそれぞれに
    かご内保守運転手段およびかご上保守運転手段を有し、
    前記乗りかごの上部に乗り込んで保守作業を行なうエレ
    ベータの保守運転方法において、前記乗りかごを乗場に
    停止させた後、前記かご内保守運転手段の操作により前
    記乗りかごを下降させて、所定の高さ位置に到達したと
    きに前記乗りかごを停止させ、次いで、前記乗場から前
    記かご上保守運転手段を操作することにより前記乗りか
    ごをさらに下降させて、前記乗場から前記乗りかごに乗
    り込める高さ位置に前記乗りかごが到達したときに前記
    乗りかごを停止させた後、前記乗りかご上部に乗り込ん
    で保守作業を行なうことを特徴とするエレベータの保守
    運転方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、前記乗場
    から前記乗りかごに乗り込める高さ位置は、前記乗りか
    ご上部と前記乗場の床面とがほぼ一致する位置としたこ
    とを特徴とするエレベータの保守運転方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、前記乗り
    かごの上部での前記保守作業が終了した後、前記乗場か
    ら前記かご上保守運転手段を操作し、前記所定の高さ位
    置まで前記乗りかごを上昇させ、その後、前記乗りかご
    内保守運転手段を操作して前記乗りかごを前記乗場まで
    上昇させるようにしたことを特徴とするエレベータの保
    守運転方法。
  4. 【請求項4】 乗りかごの内部および外部のそれぞれに
    かご内保守運転手段およびかご上保守運転手段を有する
    エレベータの保守運転装置において、前記乗りかご上部
    の乗場側端部に位置すると共に、前記かご上保守運転手
    段を保持した保持手段を設けたことを特徴とするエレベ
    ータの保守運転装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のものにおいて、前記かご
    上保守運転手段は、接続ケーブルを介して接続されて前
    記乗りかごの運転操作を行なう操作体と、この操作体を
    作動可能に運転モードを切り替えるかご上運転スイッチ
    とで構成し、前記保持手段は、前記乗りかごのかごドア
    の上方に設けて前記操作体を着脱可能に保持する掛金具
    と、前記かご上運転スイッチを前記かごドアの上方に取
    り付ける取付金具とで構成したことを特徴とするエレベ
    ータの保守運転装置。
JP8264728A 1996-10-04 1996-10-04 エレベータの保守運転方法および保守運転装置 Pending JPH10109848A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000014892A (ko) * 1998-08-25 2000-03-15 이종수 엘리베이터 운전 제어장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000014892A (ko) * 1998-08-25 2000-03-15 이종수 엘리베이터 운전 제어장치

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