JPH1010960A - 設備診断技術用の学習装置 - Google Patents

設備診断技術用の学習装置

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JPH1010960A
JPH1010960A JP16176996A JP16176996A JPH1010960A JP H1010960 A JPH1010960 A JP H1010960A JP 16176996 A JP16176996 A JP 16176996A JP 16176996 A JP16176996 A JP 16176996A JP H1010960 A JPH1010960 A JP H1010960A
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Takashi Takenouchi
孝 竹之内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、回転機械における故障原因を診断
する設備診断技術を、体験的に学習する設備診断技術用
の学習装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 下部支持部材67の上端部に中間材69
を設けると共に、中間材69の上端部に上部支持部材7
1を設け、中間材69を弾性体による構成し、かつこの
中間材69の強度を上部支持部材71を揺動不能の保持
できる強度に設定し、下部支持部材73に下部回転軸7
3を可能に支持し、上部支持部材71に下部回転軸73
に連動連結した上部回転軸75を回転可能に支持し、こ
の上部回転軸75に模擬ロータ83を一体的に設け、模
擬ロータ83の側面におもりを装着可能に構成してなる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風機、ポンプ等
の回転機械におけるロータ又は歯車の回転による振動を
測定しこの測定値により回転機械の故障原因(ロータの
アンバランス,カップリングにおけるミスアライメン
ト,固定ねじの緩み,軸受の劣化,歯車の劣化)を診断
する設備診断技術を、体験的に学習する設備診断技術用
の学習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転機械の故障原因を初期段階で発見す
るため、回転機械におけるロータ又は歯車の回転による
振動を測定しこの測定値(振動値,波形を含む)により
故障原因を診断する設備診断技術があり、この設備診断
技術の発達は近年著しいものがある。それに対応して、
設備診断技術に携わる技術者の育成が急務である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、設備診断技術
に携わる技術者を育成するためには、机上の理論を習得
させるだけでは十分ではなく、回転機械の実際の故障に
立ち会わす(体験させる)必要があるが、回転機械の実
際の故障はめったに生じるものではない。そのため、設
備診断技術に携わる技術者の育成には10年〜20年程
の長期間を要し、短期間に設備診断技術を習得すること
は困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の如き、従来の問題
点を解決するために、本発明においては、第1の手段と
して、回転機械におけるロータの回転による振動を測定
しこの測定値(振動値,波形を含む)によりロータのア
ンバランスを診断する設備診断技術を、体験的に学習す
る設備診断技術用の学習装置において、ベースに下部支
持部材を設け、この下部支持部材の上端部に中間材(例
えば板ばね)を設けると共に、この中間材の上端部に上
部支持部材を設け、この中間材を弾性体により構成し、
かつこの中間材の強度を上部支持部材を揺動不能に保持
できる強度に設定し、上記下部支持部材に下部回転軸を
回転可能に支持し、この下部回転軸に回転速度を可変可
能な制御モータを連動連結し、上部支持部材に下部回転
軸に連動連結した上部回転軸を回転可能に支持し、この
上部回転軸に模擬ロータを一体的に設け、この模擬ロー
タの側面(における複数の所定位置又は任意位置)にお
もりを装着可能に構成してなることを特徴とする。
【0005】第2の手段として、回転機械におけるロー
タの回転による振動を測定してこの測定値によりロータ
のアンバランス、カップリングにおけるミスアライメン
ト、固定ねじの緩みを診断する設備診断技術を、体験的
に学習する設備診断技術用の学習装置において、ベース
に第1支持部材を設け、この第1支持部材に第1回転軸
を回転可能に支持し、この第1回転軸を回転速度を可変
可能な制御モータに連動連結し、上記ベースに常備用模
擬ロータセットと予備用模擬ロータセットのうちいずれ
かの模擬ロータセットを着脱交換可能に設け、上記常備
用模擬ロータセットは、ベースに対して模擬固定ねじに
より固定可能かつ変位調節可能な常備用支持台と、この
常備用支持台に設けられた常備用第2支持部材と、この
常備用第2支持部材に回転可能に支持された常備用第2
回転軸と、この常備用第2回転軸に一体的に設けられた
常備用模擬ロータとを備え、この常備用模擬ロータの側
面におもりを装着可能に構成し、かつ常備用第2回転軸
を前記第1回転軸に模擬カップリングにより接続可能に
構成し、上記予備用模擬ロータセットは、ベースに対し
て模擬固定ねじにより固定可能な予備用支持台と、この
予備用支持台に設けられた予備用第2下部支持部材と、
この予備用第2下部支持部材の上端部に設けられた中間
材と、この中間材の上端部に設けられた予備用第2上部
支持部材と、予備用第2下部支持部材に回転可能に支持
された予備用第2下部回転軸と、予備用第2上部支持部
材に回転可能に支持されかつ予備用第2下部回転軸に連
動連結した予備用第2上部回転軸と、この予備用第2下
部回転軸に一体的に設けられた予備用模擬ロータとを備
え、この予備用模擬ロータの側面におもりを装着可能に
構成し、予備用第2下部回転軸を前記第1回転軸に模擬
カップリングにより接続可能に構成し、上記中間材を弾
性体により構成し、かつ中間材の強度を予備用第2上部
支持部材を揺動不能に保持できる強度に設定してなるこ
とを特徴とする。
【0006】第3の手段として、第2の手段の発明特定
事項の他に、前記常備用支持台を前記第1回転軸の軸方
向に対して直交する方向へ変位調節可能にするため、前
記ベースに、常備用支持台をこの直交する方向へ案内す
るガイド部材、及び直交する方向に対向した一対の突当
てブロックを設けると共に、各突当てブロックに常備用
支持台を押圧可能な調整ねじをそれぞれ螺合し、一方の
突当てブロックにおける突当て面と他方の突当てブロッ
クにおける突当て面の間隔を、常備用支持台における上
記直交する方向の長さよりもわずかに長くなるように構
成してなることを特徴とする。
【0007】第4の手段として、第2の手段又は第3の
手段の発明特定事項の他に、回転機械におけるロータの
回転による振動を測定してこの測定値により軸受の劣化
を診断する設備診断技術を、体験的に学習するため、正
常な模擬軸受における内輪に圧入した前記常備用第2回
転軸と、劣化した模擬軸受における内輪に圧入した常備
用第2回転軸を前記常備用第2支持部材に着脱交換可能
に設け、常備用第2支持部材は、模擬軸受における外輪
の一方側を支持する軸受支持部と、模擬軸受における外
輪の他方側を支持する離脱可能な支持キャップを備えて
なることを特徴とする。
【0008】第5の手段として、第2の手段〜第4の手
段のうちいずれかの手段の発明特定事項の他に、回転機
械における歯車の回転による振動を測定してこの測定値
により歯車の劣化を診断する設備診断技術を、体験的に
学習するため、前記第2回転軸に駆動用模擬歯車を設
け、前記ベースに第3支持部材を設け、この第3支持部
材に第1回転軸に平行な第3回転軸を回転可能に支持
し、この第3回転軸に正常な従動用模擬歯車と劣化した
従動用模擬歯車を設け、正常な従動用模擬歯車と劣化し
た従動用模擬歯車のうちいずれかを選択して上記駆動用
模擬歯車に噛合せしめるため、駆動用模擬歯車、従動用
模擬歯車のうち少なくともいずれかを軸方向へ位置調節
可能に構成してなることを特徴とする。
【0009】第6の手段として、第5の手段の発明特定
事項の他に、前記第3回転軸のトルクを調整するトルク
調整装置を設けてなることを特徴とする。
【0010】第7の手段として、第1の手段〜第6の手
段のうちいずれかの手段の発明特定事項の他に、前記下
部回転軸と前記上部回転軸を連動連結するため、下部回
転軸及び上部回転軸に下部プーリ、上部プーリをそれぞ
れ一体的に設け、かつ下部プーリと上部プーリにベルト
を掛け回し、このベルトを弾性体により構成してなるこ
とを特徴とする。
【0011】作用の1つ目として、第1の手段の発明特
定事項によれば、模擬ロータの側面におもりを装着する
前においては模擬ロータが正常なバランス状態にあり、
模擬ロータの側面におもりを装着すると、模擬ロータが
アンバランス状態になる。
【0012】すなわち、設備診断技術用の学習装置によ
り、回転機械の故障原因の1つであるロータのアンバラ
ンス状態、ロータの正常なバランス状態を模擬的に実現
することができる。
【0013】従って、制御モータの駆動により下部回転
軸を回転させて、上部回転軸を連動して回転させて模擬
ロータを回転させる。そして、正常なバランス状態にあ
るときの模擬ロータの回転による振動を測定する。又、
模擬ロータの側面におもりを装着して、模擬ロータをア
ンバランス状態にせしめる。そして、制御モータの駆動
により模擬ロータを回転させて、アンバランス状態にあ
るときの模擬ロータの回転による振動を測定する。更
に、両測定値を比較等する。以上により、設備診断技術
用の学習装置により、ロータのアンバランスを診断する
設備診断技術を体験的に学習することができる。
【0014】又、模擬ロータをアンバランス状態にした
後に、模擬ロータの側面に他のおもりを装着して、模擬
ロータを正常なバランス状態にすることにより、ロータ
のバランス取りの技術を体験的に学習することができ
る。
【0015】ここで、下部支持部材と上部支持部材の間
には弾性体からなる中間材が介在しているため、制御モ
ータの駆動等による下部支持部材の振動が、中間材に吸
収され、上部支持部材に伝達されることを抑制すること
ができる。特に、第7の手段の発明特定事項を備えた場
合にあっては、下部回転軸による振動が、弾性体からな
るベルトにより吸収されて、上部回転軸に伝達されるこ
とを抑制できる。従って、上部支持部材における被測定
部により模擬ロータの回転等による振動のみを極力測定
することができ、設備診断技術用の学習装置により、ロ
ータのアンバランスを高精度に診断する技術、及びロー
タのバランス取りを高精度に行う技術を体験的に学習で
きる。
【0016】作用の2つ目として、第2の手段の発明特
定事項によれば、ベースに常備用模擬ロータセットを交
換して装着した後に、常備用模擬ロータの側面におもり
を装着していないと、常備用模擬ロータが正常なバラン
ス状態にあり、常備用模擬ロータの側面におもりを装着
すると、常備用模擬ロータをアンバランス状態にするこ
とができる。
【0017】すなわち、設備診断技術用の学習装置によ
り、回転機械の故障原因の1つであるロータのアンバラ
ンス状態と、ロータの正常なバランス状態を模擬的に実
現することができる。
【0018】従って、制御モータの駆動により第1回転
軸及び第2回転軸を回転させて、常備用模擬ロータを回
転させる。そして、正常なバランス状態にあるときの常
備用模擬ロータの回転による振動を測定する。又、常備
用模擬ロータの側面におもりを装着して、常備用模擬ロ
ータをアンバランス状態にせしめる。そして、制御モー
タの駆動により常備用模擬ロータを回転させて、アンバ
ランス状態にあるときの常備用模擬ロータの回転による
振動を測定する。更に、両測定値を比較等する。以上に
より、設備診断技術用の学習装置により、ロータのアン
バランスを診断する設備診断技術を体験的に学習するこ
とができる。
【0019】作用の3つ目として、常備用模擬ロータが
アンバランス状態のもとで、模擬固定ねじを緩める。こ
れによって、設備診断技術用の学習装置により、回転機
械の故障原因の1つである固定ねじの緩みを模擬的に実
現することができる。
【0020】従って、制御モータの駆動により第1回転
軸及び常備用第2回転軸を回転させて、常備用模擬ロー
タを回転させる。そして、模擬固定ねじが緩んだときの
常備用模擬ロータの回転による振動を測定する。更に、
この測定値と、バランス状態にあるときの常備用模擬ロ
ータの回転による振動の前記測定値を比較等する。以上
により、設備診断技術用の学習装置により、固定ねじの
緩みを診断する設備診断技術を体験的に学習することが
できる。
【0021】作用の4つ目として、常備用模擬ロータが
バランス状態のもとで、模擬固定ねじを緩める。そし
て、常備用支持台を変位させることにより、第1回転軸
と常備用第2回転軸の軸心をずらして模擬カップリング
におけるミスアライメントを生じせしめる。これによっ
て、設備診断技術用の学習装置により、回転機械の故障
原因の1つであるカップリングにおけるミスアライメン
トを模擬的に実現できる。
【0022】特に、第3の手段の発明特定事項を備えた
場合にあっては、模擬固定ねじを緩めた後に、一方の調
整ねじを緩めて一方の突当てブロックにおける突当て面
に没入する方向へ移動させる。そして、他方の調整ねじ
を締め付けて他方の突当てブロックにおける突当て面に
突出する方向へ移動させて、他方の調整ねじにより常備
用支持台を押圧する。これによって、常備用支持台を前
記直交する方向へ変位させて、第1回転軸と常備用第2
回転軸の軸心をずらして、模擬カップリングにおけるミ
スアライメントを生じせしめる。
【0023】従って、制御モータの駆動により第1回転
軸及び常備用第2回転軸を回転させて、常備用模擬ロー
タを回転させる。そして、模擬カップリングにおけるミ
スアライメントが生じたときにおける常備用模擬ロータ
の回転による振動を測定する。更に、この測定値と、常
備用カップリングにおけるミスアライメントが生じてい
ないときにおける常備用模擬ロータの回転による振動の
前記測定値と比較等をする。以上により、設備診断技術
用の学習装置により、カップリングにおけるミスアライ
メントを診断する設備診断技術を体験的に学習すること
ができる。
【0024】作用の5つ目として、第4の手段の発明特
定事項において、支持ブロックを離脱した後に、正常な
模擬軸受における内輪に圧入した常備用第2回転軸を常
備用第2支持部材に交換して装着し、支持キャップによ
り正常な模擬軸受における他方側を支持せしめる。又、
支持キャップを離脱した後に、劣化した軸受における内
輪に圧入した常備用第2回転軸を常備用第2支持部材に
交換して装着し、支持キャップにより劣化した軸受にお
ける外輪の他方側を支持せしめる。
【0025】すなわち、設備診断技術用の学習装置によ
り、回転機械の故障原因の1つである軸受の劣化した状
態と軸受の正常な状態を模擬的に実現することができ
る。
【0026】従って、模擬軸受が正常な状態のもとで、
制御モータの駆動により常備用模擬ロータを回転させ
て、常備用模擬ロータの回転による振動を測定する。
又、模擬軸受が劣化した状態のもとで、制御モータの駆
動により常備用模擬ロータを回転させて、常備用模擬ロ
ータの回転による振動を測定する。そして、模擬軸受が
正常な状態にある場合の上記振動の測定値と、模擬軸受
が劣化した状態にある場合の上記振動の測定値を比較等
する。以上により、設備診断技術用の学習装置により、
回転機械における軸受の劣化を診断する設備診断技術を
体験的に学習することができる。
【0027】作用の6つ目として、第5の手段の発明特
定事項において、駆動用模擬歯車、従動用模擬歯車のう
ち少なくともいずれかを軸方向へ位置することによっ
て、正常な従動用模擬歯車を駆動用模擬歯車に噛合せし
めたり、又は劣化した従動用模擬歯車を駆動用模擬歯車
に噛合せしめることができる。
【0028】すなわち、設備診断技術用の学習装置によ
り、回転機械の故障原因の1つである歯車の劣化した状
態と、歯車の正常な状態を模擬的に実現することができ
る。
【0029】従って、正常な従動用模擬歯車が駆動用模
擬歯車に噛合した状態のもとで、制御モータの駆動によ
り第1回転軸及び駆動用模擬歯車を回転させて、第3回
転軸及び正常な従動用模擬歯車を回転させる。そして、
正常な従動用模擬歯車の回転による振動を測定する。
又、劣化した従動用模擬歯車が駆動用模擬歯車に噛合し
た状態のもとで、制御モータの駆動により第1回転軸及
び駆動用模擬歯車を回転させて、第3回転軸及び劣化し
た従動用模擬歯車を回転させる。そして、劣化した従動
用模擬歯車の回転による振動を測定する。更に、両測定
値を比較等する。以上により、設備診断技術用の学習装
置により、歯車の劣化を診断する設備診断技術を体験的
に学習することができる。
【0030】特に、第6の手段の発明特定事項を備えた
場合にあっては、トルク調整装置により第3回転軸のト
ルクを調整することにより、上記設備診断技術を体験的
に学習できる幅が広くなる。
【0031】作用の7つ目として、第2の手段の発明特
定事項において、ベースに予備用模擬ロータセットを交
換して装着した後において、ロータのアンバランスを高
精度に診断する設備診断技術、及びロータのバランス取
りを高精度に行う技術を、体験的に学習する場合には、
前述の作用の1つ目と同様に行う。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0033】図3〜図5を参照するに、設備診断技術用
の学習装置1はベース3を備えており、このベース3の
左端部(図3,図4において左端部、図5において紙面
に向って表部)及び右端部には把手5が設けてある。上
記ベース3には一対の第1支持部材7が立設してあり、
一対の第1支持部材7には左右方向に延びた第1回転軸
9が回転可能に設けてある。この第1回転軸9を回転さ
せるため、ベース3には回転速度を可変可能なサーボモ
ータ11を備えたケーシング13が設けてあり、このサ
ーボモータ11の出力軸と第1回転軸9がプーリ15,
17及びベルト19により連動連結してある。尚、上記
ケーシング13には速度調整レバー23及び速度計23
が設けてある。
【0034】上記ベース3には常備用模擬ロータセット
25と予備用模擬ロータセット27(図1参照)のうち
いずれかの模擬ロータセットが着脱交換可能に設けてあ
る。
【0035】常備用模擬ロータセット25について詳細
に説明すると、常備用模擬ロータセット25はベース3
に対して複数の模擬固定ねじ29により固定可能かつ前
後方向(第1回転軸9の軸方向に対して直交する方向、
図3において紙面に向って表裏方向、図4において下上
方向、図5において右左方向)へ変位調節可能な常備用
支持台31を備えている。常備用支持台31を前後方向
へ変位調節するため、ベース3には常備用支持台31を
前後方向へ案内する一対のガイド部材33、及び前後に
対向した一対の突当てブロック35,37が設けてある
と共に、各突当てブロック35,37には常備用支持台
31を押圧可能な調整ねじ39,41がそれぞれ螺合し
てある。ここで、一方の突当てブロック35における突
当て面と他方の突当てブロック37における突当て面の
間隔は、常備用支持台31における前後方向の長さより
もわずかに長くなるように構成してある。尚、常備用支
持台31には模擬固定ねじ29が貫通可能であって前後
方向に延びた長穴43が形成してある。
【0036】常備用支持台31には一対の常備用第2支
持部材45が立設してあり、一対の常備用第2支持部材
45には、正常な模擬軸受45における内輪に両端部を
圧入した常備用第2回転軸49と劣化した(例えば外輪
に傷がついた)模擬軸受47における内輪に両端部を圧
入した常備用第2回転軸49が着脱交換可能に設けてあ
る。ここで、各常備用第2支持部材45は、模擬軸受4
7における外輪の下方側を支持する軸受支持部51と模
擬軸受47における外輪の上方側を支持する離脱可能な
支持キャップ53を備えている。
【0037】常備用第2支持部材45には模擬ロータ5
5が一体的に設けてあり、この模擬ロータ55の左側に
は複数のおもり取付け部57が等間隔に設けてある。そ
して、常備用第2回転軸49の右端部は模擬カップリン
グ(例えばユニバーサルジョイント)59を介して前記
第1回転軸9の左端部に接続可能に構成してある。尚、
各常備用第2回転軸49には振動を測定する複数の被測
定部61が設けてある。
【0038】予備用模擬ロータセット27について図1
及び図2を参照して詳細に説明すると、予備用模擬ロー
タセット27はベース3に対して複数の模擬固定ねじ2
9により固定可能な予備用支持台63を備えており、こ
の予備用支持台63には模擬固定ねじ29が貫通可能で
あって前後方向(図1において紙面に向って表裏方向、
図2において右左方向)に延びた長穴65が形成してあ
る。尚、予備用支持台63は前記ガイド部材33及び調
整ねじ39,41により前後方向へ変位調節可能にして
も差支えない。予備用支持台63には一対の予備用第2
下部支持部材67が立設してあり、各予備用第2下部支
持部材67の上端部には中間材69が設けてあって、各
中間材69の上端部には予備用第2上部支持部材71が
設けてある。ここで、中間材69は板ばね(弾性体の一
例)により構成してあり、この中間材69の強度は予備
用第2上部支持部材71を揺動不能に保持できる強度に
設定してある。
【0039】一対の予備用第2下部支持部材67には予
備用第2下部回転軸73が回転可能に設けてあり、この
予備用第2下部回転軸73の右端部は前記第1回転軸9
の左端部に模擬カップリング59により接続可能であ
る。一対の予備用第2上部支持部材71には予備用第2
上部回転軸75が回転可能に設けてあり、予備用第2下
部回転軸73と予備用第2上部回転軸75を連動連結す
るため、予備用第2下部回転軸73及び予備用第2上部
回転軸75には下部プーリ77及び上部プーリ79がそ
れぞれ一体的に設けてあると共に、下部プーリ77及び
上部プーリ79にはベルト81が掛け回してある。ここ
で、上記ベルト81はゴム(弾性体の一例)により構成
してある。そして、予備用第2上部回転軸75には予備
用模擬ロータ83が一体的に設けてあり、この予備用模
擬ロータ83の左側には周方向へ任意の位置におもりが
取付けられるように構成してある。尚、予備用模擬ロー
タ83の左側に複数のおもり取付け部を等間隔に設けて
も差支えない。尚、予備用第2上部支持部材71には振
動を測定する複数の被測定部85が設けてある。
【0040】再び、図3〜図5を参照するに、前記第1
回転軸9には一対の駆動用模擬歯車87,89が一体的
に設けてある。前記ベース3には支持台91が調整ねじ
93により前後方向へ変位調節可能に設けてあり、この
支持台91には一対の第3支持部材95が立設してあっ
て、一対の第3支持部材95には第1回転軸9に平行な
第3回転軸97が回転可能に設けてある。この第3回転
軸97には正常な従動用模擬歯車99が設けてあり、こ
の正常な従動用模擬歯車99を駆動用模擬歯車87に噛
合離脱可能にするため、正常な従動用模擬歯車99は固
定ねじ101により軸方向へ位置調節可能である。同様
に、第3回転軸97には劣化した(例えば歯面に傷がつ
いた)従動用模擬歯車103が設けてあり、この劣化し
た従動用模擬歯車103を駆動用模擬歯車89に噛合離
脱可能にするため、劣化した従動用模擬歯車103は固
定ねじ105により軸方向へ位置調節可能である。尚、
第3回転軸97の左端部には第3回転軸97のトルクを
調整するトルク調整装置107が接続してあり、第3支
持部材93には振動を測定する被測定部109が設けて
ある。
【0041】次に、本発明の実施の形態の作用について
説明する。
【0042】作用の1つ目として、ベース3に常備用ロ
ータセット25を交換して装着した後にあって、常備用
ロータ55の左側におもりを装着しないと常備用ロータ
が正常なバランス状態にあり、常備用ロータ55の左側
におもりを装着すると常備用ロータ55をアンバランス
状態にすることができる。
【0043】すなわち、設備診断技術用の学習装置1に
より、回転機械の故障原因の1つであるロータのアンバ
ランス状態と、ロータの正常なバランス状態を模擬的に
実現できる。
【0044】従って、サーボモータ11の駆動により第
1回転軸9及び第2回転軸49を回転させて、常備用模
擬ロータ55を回転させる。そして、正常なバランス状
態にあるときの模擬ロータ55の回転による振動を測定
する。又、常備用模擬ロータ55の左側におもりを装着
して常備用模擬ロータ55をアンバランス状態にせしめ
る。そして、サーボモータ11の駆動により常備用模擬
ロータ55を回転させて、アンバランス状態にあるとき
の常備用模擬ロータ55の回転による振動を測定する。
更に、両測定値を比較等する。以上により、設備診断技
術用の学習装置1により、回転機械におけるロータのア
ンバランスを診断する設備診断技術を、体験的に学習す
ることができる。
【0045】作用の2つ目として、常備用模擬ロータ5
5をアンバランス状態にした後に、模擬固定ねじ29を
緩める。これによって、設備診断技術用の学習装置1に
より、回転機械の故障原因の1つである固定ねじの緩み
を模擬的に実現できる。
【0046】従って、サーボモータ11の駆動により第
1回転軸9及び常備用第2回転軸49を回転させて、常
備用模擬ロータ55を回転させる。そして、模擬固定ね
じ29が緩んだときの常備用模擬ロータ55の回転によ
る振動を測定する。更に、この測定値と、バランス状態
にあるときの常備用模擬ロータ55の回転による振動の
測定値を比較等する。以上により、設備診断技術用の学
習装置1により、固定ねじの緩みを診断する設備診断技
術を、体験的に学習することができる。
【0047】作用の3つ目として、常備用模擬ロータ5
5をバランス状態にした後に、模擬固定ねじ29を緩め
る。次に、一方の調整ねじ39を緩めて一方の突当てブ
ロック35における突当て面に対して没入する方向(前
方向)へ移動させる。そして、他方の調整ねじ41を締
め付けて他方の突当てブロック37における突当て面に
対して突出する方向(前方向)へ移動させることによ
り、他方の調整ねじ41により常備用支持台31を前方
向へ押圧して変位せしめ、第1回転軸9と常備用第2回
転軸49の軸心をずらして、模擬カップリング59にお
けるミスアライメントを生じせしめる。これによって、
設備診断技術用の学習装置1により、回転機械の故障原
因の1つであるカップリングにおけるミスアライメント
を模擬的に実現できる。
【0048】従って、サーボモータ11の駆動により第
1回転軸9及び常備用第2回転軸49を回転させて、常
備用模擬ロータ55を回転させる。そして、模擬カップ
リング59におけるミスアライメントが生じたときの模
擬ロータ55の回転により振動を測定する。更に、この
測定値と、模擬カップリング59におけるミスアライメ
ントが生じていないときの常備用模擬ロータ55の回転
による振動の測定値を比較等する。以上により、設備診
断技術用の学習装置1により、カップリングにおけるミ
スアライメントを診断する設備診断技術を、体験的に学
習することができる。
【0049】尚、模擬カップリング59におけるミスア
ライメントを生じせしめた後に、ミスアライメントを生
じない状態にするためには、他方の調整ねじ41を緩め
て他方の突当てブロック37における突当て面に没入す
る方向へ移動させる。そして、一方の調整ねじ39を締
め付けて一方の突当てブロック35における突当て面に
対して突出する方向へ移動させて、一方の調整ねじ39
により常備用支持台31を後方向へ押圧して変位せしめ
る。これによって、常備用支持台31を他方の突当てブ
ロック37における突当て面に突当てて、元の位置に復
帰せしめることができる。
【0050】作用の4つ目として、支持キャップ53を
離脱せしめる。次に、正常な模擬軸受47における内輪
に両端部を圧入した常備用第2回転軸49を常備用第2
支持部材45に交換して装着せしめる。そして、支持キ
ャップ53を再び装着して正常な模擬軸受47における
外輪の上方側を支持せしめる。
【0051】同様に、支持キャップ53を離脱せしめ
る。次に、劣化した模擬軸受47における内輪に両端部
を圧入した常備用第2回転軸49を常備用第2支持部材
45に交換して装着せしめる。そして、支持キャップ5
3を再び装着して支持キャップ53により劣化した模擬
軸受47における外輪の上方側を支持せしめる。
【0052】すなわち、設備診断技術用の学習装置1に
より、回転機械の故障原因の1つである軸受の劣化した
状態と、軸受の正常な状態を模擬的に実現することがで
きる。
【0053】従って、模擬軸受47が正常な状態のもと
で、サーボモータ11の駆動により常備用模擬ロータ5
5を回転させて、常備用模擬ロータ55の回転による振
動を測定する。又、模擬軸受47が劣化した状態のもと
で、サーボモータ11の駆動により常備用模擬ロータ5
5を回転させて、常備用模擬ロータ55の回転による振
動を測定する。そして、模擬軸受47が正常な状態にあ
る場合の振動の測定値と、模擬軸受47が劣化した状態
にある場合の振動の測定値を比較等する。以上により、
設備診断技術用の学習装置1により、回転機械における
軸受の劣化を診断する設備診断技術を体験的に学習する
ことができる。
【0054】作用の5つ目として、正常な従動用模擬歯
車99を第3回転軸97の軸方向へ位置調節して、駆動
用模擬歯車87に噛合せしめると共に、劣化した従動用
模擬歯車103を軸方向へ位置調節して駆動用模擬歯車
89との噛合状態を解除する。反対に、正常な従動用模
擬歯車99を軸方向へ位置調節して駆動用模擬歯車87
との噛合状態を解除すると共に、劣化した従動用模擬歯
車103を軸方向へ位置調節して駆動用模擬歯車89に
噛合せしめる。
【0055】すなわち、設備診断技術用の学習装置1に
より、回転機械の故障原因の1つである歯車の劣化した
状態と、歯車の正常な状態を模擬的に実現することがで
きる。
【0056】従って、正常な従動用模擬歯車99が駆動
用模擬歯車87に噛合した状態のもとで、サーボモータ
11の駆動により第1回転軸9及び駆動用模擬歯車87
を回転させて、第3回転軸97及び正常な従動用模擬歯
車99を回転させる。そして、正常な従動用模擬歯車9
9の回転による振動を測定する。又、劣化した従動用模
擬歯車103が駆動用模擬歯車89に噛合した状態のも
とで、サーボモータ11の駆動により第1回転軸9及び
駆動用模擬歯車89を回転させて、第3回転軸91及び
劣化した従動用模擬歯車103を回転させる。そして、
劣化した従動用模擬歯車99の回転による振動を測定す
る。更に、両測定値を比較等する。以上により、設備診
断技術用の学習装置1により、歯車の劣化を診断する設
備診断技術を体験的に学習することができる。
【0057】尚、トルク調整装置107により第3回転
軸97のトルクを調整することにより、上記設備診断技
術の学習の幅が広くなる。
【0058】作用の6つ目として、ベース3に予備用模
擬ロータセット27を交換して装着した後において、予
備用模擬ロータ83の左側におもりを装着しないと予備
用模擬ロータ83が正常なバランス状態にあり、予備用
模擬ロータ83の左側におもりを装着すると予備用模擬
ロータ83をアンバランス状態にすることができる。
【0059】すなわち、設備診断技術用の学習装置1に
より、回転機械の故障原因の1つであるロータのアンバ
ランス状態と、ロータの正常なバランス状態を模擬的に
実現することができる。
【0060】従って、サーボモータ11の駆動により予
備用第2下部回転軸73を回転させて、予備用第2上部
回転軸75を連動して回転させて、予備用模擬ロータ8
3を回転させる。そして、正常なバランス状態にあると
きの予備用模擬ロータ83の回転による振動を測定す
る。又、予備用模擬ロータ83の左側におもりを装着し
て、予備用模擬ロータ83をアンバランス状態にせしめ
る。そして、サーボモータの駆動により予備用模擬ロー
タ83を回転させて、アンバランス状態にあるときの予
備用模擬ロータの回転による振動を測定する。更に、両
測定値を比較等する。以上により、設備診断技術用の学
習装置1により、ロータのアンバランスを診断する設備
診断技術を体験的に学習することができる。
【0061】ここで、予備用第2下部支持部材67と予
備用第2上部支持部材71の間には板ばねからなる中間
材69が介在してあるため、サーボモータ11の駆動等
による予備用第2下部回転軸73の振動が中間材69に
吸収され、予備用第2上部回転軸75に伝達されること
を抑制できる。更に、予備用第2下部回転軸73の回転
等による振動がゴムからなるベルト81により吸収され
て、予備用第2上部回転軸75に伝達されることを抑制
することができる。従って、予備用第2上部支持部材7
1における被測定部85により予備用模擬ロータ83の
回転による振動のみを極力測定することができ、ロータ
のアンバランスを高精度に診断する設備診断技術を体験
的に学習することができる。
【0062】又、予備用模擬ロータ83をアンバランス
状態にした後に、予備用模擬ロータ83の左側における
任意の位置におもりを装着して、予備用模擬ロータ83
を正常なバランス状態にすることにより、ロータのバラ
ンス取りを高精度に行う技術を体験的に学習できる。
【0063】以上の如き、本発明の実施の形態によれ
ば、回転機械における故障原因を診断する設備診断技術
を体験的に学習することができるため、設備診断技術に
携わる技術者の育成を早期に行うことができる。特に、
回転機械におけるロータのアンバランスを高精度に診断
したり又はロータのバランス取りを高精度に行ったりす
る設備診断技術を体験的に学習することができるため、
設備診断技術に携わる高度な技術者の育成を早期に行う
ことができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1〜請求項7のうちのいずれかの
請求項に記載の発明によれば、回転機械における故障原
因を診断する設備診断技術を体験的に学習することがで
きるため、設備診断技術に携わる技術者を早期に育成す
ることができる。特に、回転機械におけるロータのアン
バランスを高精度に診断したり又はロータのバランス取
りを高精度に行ったりする設備診断技術を体験的に学習
することができるため、設備診断技術に携わる高度な技
術者の育成を早期に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】予備用模擬ロータセットを装着した設備診断技
術用の学習装置の正面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った図である。
【図3】常備用模擬ロータセットを装着した設備診断技
術用の学習装置の正面図である。
【図4】図3に示す設備診断技術用の学習装置の平面図
である。
【図5】図3に示す設備診断技術用の学習装置の側面図
である。
【符号の説明】
1 設備診断技術用の学習装置 3 ベース 7 第1支持部材 9 第1回転軸 11 サーボモータ 25 常備用模擬ロータセット 27 予備用模擬ロータセット 29 模擬固定ねじ 31 常備用支持台 45 常備用第2支持部材 47 模擬軸受 49 常備用第2回転軸 55 常備用模擬ロータ 59 模擬カップリング 63 予備用支持台 67 予備用第2下部支持部材 69 中間材 71 予備用第2上部支持部材 73 予備用第2下部回転軸 75 予備用第2上部回転軸 77 下部プーリ 79 上部プーリ 81 ベルト 83 予備用模擬ロータ 87,89 駆動用模擬歯車 95 第3支持部材 97 第3回転軸 99 正常な従動用模擬歯車 103 劣化した従動用模擬歯車

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械におけるロータの回転による振
    動を測定しこの測定値によりロータのアンバランスを診
    断する設備診断技術を、体験的に学習する設備診断技術
    用の学習装置において、 ベースに下部支持部材を設け、この下部支持部材の上端
    部に中間材を設けると共に、この中間材の上端部に上部
    支持部材を設け、この中間材を弾性体により構成し、か
    つこの中間材の強度を上部支持部材を揺動不能に保持で
    きる強度に設定し、上記下部支持部材に下部回転軸を回
    転可能に支持し、この下部回転軸に回転速度を可変可能
    な制御モータを連動連結し、上部支持部材に下部回転軸
    に連動連結した上部回転軸を回転可能に支持し、この上
    部回転軸に模擬ロータを一体的に設け、この模擬ロータ
    の側面におもりを装着可能に構成してなることを特徴と
    する設備診断技術用の学習装置。
  2. 【請求項2】 回転機械におけるロータの回転による振
    動を測定してこの測定値によりロータのアンバランス、
    カップリングにおけるミスアライメント、固定ねじの緩
    みを診断する設備診断技術を、体験的に学習する設備診
    断技術用の学習装置において、 ベースに第1支持部材を設け、この第1支持部材に第1
    回転軸を回転可能に支持し、この第1回転軸を回転速度
    を可変可能な制御モータに連動連結し、上記ベースに常
    備用模擬ロータセットと予備用模擬ロータセットのうち
    いずれかの模擬ロータセットを着脱交換可能に設け、 上記常備用模擬ロータセットは、ベースに対して模擬固
    定ねじにより固定可能かつ変位調節可能な常備用支持台
    と、この常備用支持台に設けられた常備用第2支持部材
    と、この常備用第2支持部材に回転可能に支持された常
    備用第2回転軸と、この常備用第2回転軸に一体的に設
    けられた常備用模擬ロータとを備え、この常備用模擬ロ
    ータの側面におもりを装着可能に構成し、かつ常備用第
    2回転軸を前記第1回転軸に模擬カップリングにより接
    続可能に構成し、 上記予備用模擬ロータセットは、ベースに対して模擬固
    定ねじにより固定可能な予備用支持台と、この予備用支
    持台に設けられた予備用第2下部支持部材と、この予備
    用第2下部支持部材の上端部に設けられた中間材と、こ
    の中間材の上端部に設けられた予備用第2上部支持部材
    と、予備用第2下部支持部材に回転可能に支持された予
    備用第2下部回転軸と、予備用第2上部支持部材に回転
    可能に支持されかつ予備用第2下部回転軸に連動連結し
    た予備用第2上部回転軸と、この予備用第2下部回転軸
    に一体的に設けられた予備用模擬ロータとを備え、この
    予備用模擬ロータの側面におもりを装着可能に構成し、
    予備用第2下部回転軸を前記第1回転軸に模擬カップリ
    ングにより接続可能に構成し、上記中間材を弾性体によ
    り構成し、かつ中間材の強度を予備用第2上部支持部材
    を揺動不能に保持できる強度に設定してなることを特徴
    とする設備診断技術用の学習装置。
  3. 【請求項3】 前記常備用支持台を前記第1回転軸の軸
    方向に対して直交する方向へ変位調節可能にするため、
    前記ベースに、常備用支持台をこの直交する方向へ案内
    するガイド部材、及び直交する方向に対向した一対の突
    当てブロックを設けると共に、各突当てブロックに常備
    用支持台を押圧可能な調整ねじをそれぞれ螺合し、一方
    の突当てブロックにおける突当て面と他方の突当てブロ
    ックにおける突当て面の間隔を、常備用支持台における
    上記直交する方向の長さよりもわずかに長くなるように
    構成してなることを特徴とする請求項2に記載の設備診
    断技術用の学習装置。
  4. 【請求項4】 回転機械におけるロータの回転による振
    動を測定してこの測定値により軸受の劣化を診断する設
    備診断技術を、体験的に学習するため、正常な模擬軸受
    における内輪に圧入した前記常備用第2回転軸と、劣化
    した模擬軸受における内輪に圧入した常備用第2回転軸
    を前記常備用第2支持部材に着脱交換可能に設け、常備
    用第2支持部材は、模擬軸受における外輪の一方側を支
    持する軸受支持部と、模擬軸受における外輪の他方側を
    支持する離脱可能な支持キャップを備えてなることを特
    徴とする請求項2又は請求項3に記載の設備診断技術用
    の学習装置。
  5. 【請求項5】 回転機械における歯車の回転による振動
    を測定してこの測定値により歯車の劣化を診断する設備
    診断技術を、体験的に学習するため、前記第2回転軸に
    駆動用模擬歯車を設け、前記ベースに第3支持部材を設
    け、この第3支持部材に第1回転軸に平行な第3回転軸
    を回転可能に支持し、この第3回転軸に正常な従動用模
    擬歯車と劣化した従動用模擬歯車を設け、正常な従動用
    模擬歯車と劣化した従動用模擬歯車のうちいずれかを選
    択して上記駆動用模擬歯車に噛合せしめるため、駆動用
    模擬歯車、従動用模擬歯車のうち少なくともいずれかを
    軸方向へ位置調節可能に構成してなることを特徴とする
    請求項2〜請求項4のうちいずれかの請求項に記載の設
    備診断技術用の学習装置。
  6. 【請求項6】 前記第3回転軸のトルクを調整するトル
    ク調整装置を設けてなることを特徴とする請求項5に記
    載の設備診断技術用の学習装置。
  7. 【請求項7】 前記下部回転軸と前記上部回転軸を連動
    連結するため、下部回転軸及び上部回転軸に下部プー
    リ、上部プーリをそれぞれ一体的に設け、かつ下部プー
    リと上部プーリにベルトを掛け回し、このベルトを弾性
    体により構成してなることを特徴とする請求項1〜請求
    項6のうちいずれかの請求項に記載の設備診断技術用の
    学習装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009229162A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Chugoku Electric Power Co Inc:The 振動解析システム
CN105513482A (zh) * 2015-11-27 2016-04-20 西安交通大学 一种便于更换故障零件的机械故障综合模拟试验台
CN109738185A (zh) * 2019-02-01 2019-05-10 江苏省金象传动设备股份有限公司 考虑齿轮不对中与齿面偏载的齿轮疲劳试验机

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CN109738185B (zh) * 2019-02-01 2023-09-26 江苏省金象传动设备股份有限公司 考虑齿轮不对中与齿面偏载的齿轮疲劳试验机

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