JPH10109472A - 積層ポリエステルフイルム及びインクジェット記録シート - Google Patents

積層ポリエステルフイルム及びインクジェット記録シート

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JPH10109472A
JPH10109472A JP8286102A JP28610296A JPH10109472A JP H10109472 A JPH10109472 A JP H10109472A JP 8286102 A JP8286102 A JP 8286102A JP 28610296 A JP28610296 A JP 28610296A JP H10109472 A JPH10109472 A JP H10109472A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェット印刷インク受像層などの水系機
能層に対する接着性、固着防止性に優れた易接着樹脂層
を有する積層フイルム、および、当該積層フイルムを使
用したインクジェット記録シートを提供する。 【解決手段】二軸延伸ポリエステルフイルム支持体の少
なくとも片面に易接着樹脂層を有する積層フイルムにお
いて、当該易接着樹脂層が、(1)脂環式多価ヒドロキ
シ化合物、(2)脂環式多価カルボン酸化合物および
(3)イオン性官能基を有する芳香族エステル形成性化
合物を構成単位として含む共重合ポリエステルを含有
し、且つ、前記の易接着樹脂層が少なくとも一軸方向に
延伸されている積層フイルム、および、当該積層フイル
ムの易接着樹脂層表面にインク受像層を設けたインクジ
ェット記録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層ポリエステル
フイルム及びインクジェット記録シートに関し、詳しく
は、二軸延伸ポリエステルフイルム支持体の少なくとも
片面に接着性、固着防止性に優れた易接着樹脂層を形成
した積層フイルム及び当該積層フイルムの易接着樹脂層
表面にインク受像層を設けてなるインクジェット記録シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PET)
及びポリエチレンナフタレート(PEN)に代表される
ポリエステルフイルムは、機械的強度、寸法安定性、平
坦性、耐熱性、耐薬品性、光学特性などの優れた特性を
有し、コストパフォーマンスに優れているため、支持体
フイルムとして使用されている。
【0003】しかしながら、二軸延伸ポリエステルフイ
ルムは、その表面が高度に結晶化されているために凝集
力が強く、従って、機能層との接着性に乏しい欠点があ
る。そこで、斯かる欠点を解消するため、ポリエステル
フイルムの表面に結晶性の低いポリエステル層を共押出
しにより積層する方法、プライマーとして水分散性のポ
リエステル系樹脂やアクリル樹脂を塗布する方法などが
提案されている(特公昭49−10243号公報、特開
昭52−19786号公報、特開昭52−19787号
公報、特開昭54−43017号公報等)。
【0004】上記の方法において、プライマーとして脂
肪族ヒドロキシ化合物のみを構成単位として含むポリエ
ステル系樹脂を使用した支持体フイルムは、ロール巻き
の際に固着しやすい欠点があり、アクリル樹脂を使用し
た支持体フイルムは、水系機能層との接着性などが劣る
という欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、インクジェット
印刷インク受像層などの水系機能層に対する接着性、固
着防止性に優れた易接着樹脂層を有する積層フイルムを
提供することにあり、本発明の他の目的は、前記の積層
フイルムの易接着樹脂層表面にインク受像層を設けたこ
とを特徴とするインクジェット記録シートを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の要旨は、二軸延伸ポリエステルフイルム支持体の少な
くとも片面に易接着樹脂層を有する積層フイルムにおい
て、当該易接着樹脂層が、(1)脂環式多価ヒドロキシ
化合物、(2)脂環式多価カルボン酸化合物および
(3)イオン性官能基を有する芳香族エステル形成性化
合物を構成単位として含む共重合ポリエステルを含有
し、且つ、前記の易接着樹脂層が少なくとも一軸方向に
延伸されていることを特徴とする積層フイルムに存し、
本発明の第2の要旨は、前記積層フイルムの易接着樹脂
層表面にインク受像層を設けたことを特徴とするインク
ジェット記録シートに存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の積層フイルムは、二軸延伸ポリエステルフイル
ム支持体と、少なくともその片面に積層され且つ(1)
脂環式多価ヒドロキシ化合物、(2)脂環式多価カルボ
ン酸化合物および(3)イオン性官能基を有する芳香族
エステル形成性化合物を構成単位として含む共重合ポリ
エステルの易接着樹脂層とから主として構成される。そ
して、本発明のインクジェット記録シートは、前記積層
フイルムとその易接着樹脂層表面に設けられたインク受
像層とから主として構成される。
【0008】上記の二軸延伸ポリエステルフイルムを構
成するポリエステルとしては、代表的には、例えば、構
成単位の80モル%以上がエチレンテレフタレートであ
るポリエチレンテレフタレート(PET)、構成単位の
80モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレートであ
るポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)、構
成単位の80モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメ
チレンテレフタレートであるポリ−1,4−シクロヘキ
サンジメチレンテレフタレート(PCT)等が挙げられ
る。その他には、ポリ−1,4−ブチレンテレフタレー
ト(PBT)、ポリエチレンイソフタレート等が挙げら
れる。
【0009】上記の優位構成単位以外の共重合単位とし
ては、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、2,3−ブチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、トリメチレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリアル
キレングリコール等のジオール単位、イソフタル酸、
2,7−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸およびオキシモノカルボン酸などのエス
テル形成性誘導体を使用することが出来る。また、上記
のポリエステルとしては、単独重合体または共重合体の
ほかに、他の樹脂とのブレンド物を使用することが出来
る。
【0010】上記の二軸延伸ポリエステルフイルムは、
滑り性を付与するため、突起形成剤として、添加粒子、
析出粒子、その他の触媒残渣などを含有していてもよ
い。これらの突起形成剤の種類、大きさ及び配合量は、
目的とする滑り性、透明性などに応じて適宜選択され
る。また、二軸延伸ポリエステルフイルムは、必要に応
じて帯電防止剤、安定剤、潤滑剤、架橋剤、固着防止
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光線遮断剤、着色剤な
どを含有していてもよい。
【0011】さらに、フイルムの白色化のため、酸化チ
タン、硫酸バリウム、酸化マグネシウム等の白色顔料、
また、低密度化のため、ポリエステルと非相溶性の樹
脂、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−4
−メチルペンテン等のボイド形成剤を含有していてもよ
い。ポリエステルフイルムは、多層構造であってもよ
く、その一部の層はポリエステル以外のポリマーで形成
されていてもよい。
【0012】本発明の積層フイルムは、二軸延伸ポリエ
ステルフイルム支持体の少なくとも片面に易接着樹脂層
が設けられている。本発明の最大の特徴は、上記の積層
フイルムを形成するための易接着樹脂層が、(1)脂環
式多価ヒドロキシ化合物、(2)脂環式多価カルボン酸
化合物、(3)イオン性官能基を有する芳香族エステル
形成性化合物を構成単位として有する共重合ポリエステ
ルを含有し、且つ、上記の易接着樹脂層が少なくと一軸
方向に延伸されている点にある。そして、斯かる易接着
樹脂層の効果は、二軸延伸ポリエステルフイルム支持体
と後述のインク受像層との接着性を高め、且つ、固着防
止性に優れている点にある。
【0013】上記の脂環式多価ヒドロキシ化合物として
は、通常2価〜4価、好ましくは2価ヒドロキシ化合物
が使用される。脂環式2価ヒドロキシ化合物としては、
例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3
−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,3−シクロペンタンジメタノール
及びこれらのエステル形成性誘導体が使用される。これ
らの中では、シクロヘキサン環を有する1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタ
ノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール等が好適
に使用される。
【0014】脂環式多価ヒドロキシ化合物単位の使用量
は、共重合ポリエステルに含まれる全ヒドロキシ化合物
単位に対し、通常2モル%以上、好ましくは5モル%以
上、より好ましくは10モル%以上とされる。脂環式多
価ヒドロキシ化合物単位の使用量が少ない場合は、十分
な接着性と固着防止性が得られない傾向にある。
【0015】上記の脂環式多価カルボン酸化合物として
は、通常2価〜4価、好ましくは2価カルボン酸化合物
が使用される。脂環式2価カルボン酸化合物としては、
例えば、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3
−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン
酸、4,4’−ビシクロヘキシルジカルボン酸およびこ
れらのエステル形成性誘導体が使用される。これらの中
では、シクロヘキサン環を有する1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸が好適に使用
される。
【0016】上記の脂環式多価カルボン酸化合物単位の
使用量は、共重合ポリエステルに含まれる全カルボン酸
化合物単位に対し、通常2モル%以上、好ましくは5モ
ル%以上、より好ましくは10モル%以上とされる。脂
環式多価カルボン酸化合物単位の使用量が少ない場合
は、十分な接着性と固着防止性が得られない傾向にあ
る。
【0017】上記のイオン性官能基を有する芳香族エス
テル形成性化合物としては、例えば、スルホン酸、カル
ボン酸、燐酸などの有機酸および/またはその塩を有す
る芳香族エステル形成性化合物が使用される。好ましく
はスルホン酸塩を有する芳香族カルボン酸化合物、カル
ボン酸塩を有する芳香族カルボン酸化合物、スルホン酸
塩を有する芳香族ヒドロキシ化合物、カルボン酸塩を有
する芳香族ヒドロキシ化合物などが使用される。これら
の中でもスルホン酸塩を含む芳香族カルボン酸化合物が
好適に使用される。
【0018】上記のスルホン酸塩を含む芳香族カルボン
酸化合物としては、例えば、2−スルホテレフタル酸、
4−スルホイソフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4
−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジ
カルボン酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタル
酸などのスルホン酸塩が挙げられる。これらの塩の対イ
オンとしては、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオ
ン等が挙げられ、これらの中でもナトリウムイオン、ア
ンモニウムイオン等が好適に使用される。
【0019】上記のイオン性官能基を有する芳香族エス
テル形成性化合物単位の使用量は、水溶性および耐水性
の点から共重合ポリエステルに含まれる全ヒドロキシ化
合物単位または全カルボン酸化合物単位に対し、通常1
〜15モル%、好ましくは1〜12モル%、より好まし
くは3〜12モル%とされる。イオン性官能基を有する
芳香族エステル形成性化合物単位が多い場合は、易接着
樹脂層として十分な接着性、固着防止性を得ることが困
難となる。イオン性官能基を有する芳香族エステル形成
性化合物が少ない場合は、上塗り層としてインクジェッ
ト受像層の様な親水性樹脂層を設ける際に、接着性およ
び塗布性が低下する傾向にある。
【0020】本発明における共重合ポリエステルの原料
としては、上記3種類のエステル形成性化合物以外に、
ヒドロキシ化合物、カルボン酸化合物などを使用するこ
とが出来る。ヒドロキシ化合物としては、脂肪族ヒドロ
キシ化合物、芳香族ヒドロキシ化合物などが使用され、
好ましくは脂肪族ヒドロキシ化合物が使用される。脂肪
族ヒドロキシ化合物として、例えば、エチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル
−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリ(エチレンオキシド)ジオール、ポリ(プロピレン
オキシド)ジオール、ポリ(テトラメチレンオキシド)
ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン及びこ
れらのエステル形成性誘導体などが使用される。
【0021】上記の脂肪族ヒドロキシ化合物の中でもエ
チレングリコール、ジ(エチレングリコール)、トリ
(エチレングリコール)、ポリ(エチレンオキシド)ジ
オール、ポリ(プロピレンオキシド)ジオール等のエチ
レングリコール及びその縮合ジオールが易接着樹脂層に
接着性を付与する観点から好ましい。エチレングリコー
ルの縮合ジオールが使用される場合、その使用量は、共
重合ポリエステルに含まれる全ヒドロキシ化合物単位に
対し、通常20モル%以下、好ましくは10モル%以
下、より好ましは5モル%以下とされる。エチレングリ
コールの縮合ジオール成分が多過ぎる場合は、固着防止
性および接着性が低下する傾向にある。
【0022】上記の芳香族ヒドロキシ化合物としては、
例えば、p−キシリレングリコール、ビスフェノールA
−エチレングリコール付加物、ハイドロキノン、フェノ
ール及びそれらのエステル形成性誘導体などが挙げられ
る。芳香族ヒドロキシ化合物単位の使用量は、共重合ポ
リエステルに含まれる全ヒドロキシ化合物単位に対し、
通常5モル%以下、好ましくは2モル%以下とされる。
芳香族ヒドロキシ化合物単位が多過ぎる場合は、十分な
接着性を得ることが困難になり、さらに、易接着樹脂層
と支持体ポリエステルフイルムとの共延伸性が困難にな
る。
【0023】上記のカルボン酸化合物としては、芳香族
カルボン酸化合物、脂肪族カルボン酸化合物などが挙げ
られる。芳香族カルボン酸化合物としては、例えば、テ
レフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、フタル
酸、無水フタル酸、4,4′−ジフェニルジカルボン
酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸およびそれ
らのエステル形成性誘導体などが挙げられる。芳香族カ
ルボン酸化合物の中でもテレフタル酸、イソフタル酸お
よびそれらのエステル形成性誘導体が好適に使用され
る。
【0024】芳香族カルボン酸化合物単位の使用量は、
共重合ポリエステルに含まれる全カルボン酸単位に対
し、通常98モル%以下、好ましくは95モル%以下、
より好ましくは90モル%以下とされる。芳香族カルボ
ン酸化合物単位が少ない方が易接着樹脂層として十分な
接着性を示すことが出来る。しかしながら、芳香族カル
ボン酸化合物単位の使用量の下限は、共重合ポリエステ
ルに含まれる全カルボン酸単位に対し、通常50モル%
である。芳香族カルボン酸化合物単位が50モル%未満
では、易接着樹脂層として十分な固着防止性が得られな
い傾向にある。
【0025】上記の脂肪族カルボン酸化合物としては、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカ
ルボン酸、グルタル酸、コハク酸、トリメリット酸、ト
リメシン酸、無水トリメリット酸およびそれらのエステ
ル形成性誘導体が挙げられる。脂肪族カルボン酸化合物
単位の使用量は、共重合ポリエステルに含まれる全カル
ボン酸単位に対し、通常5モル%以下、好ましくは2モ
ル%以下とされる。脂肪族カルボン酸化合物単位が多い
場合は、易接着樹脂層の接着性は優れているが、十分な
固着防止性を示すことが困難になる。
【0026】そして、本発明の好ましい態様において
は、共重合ポリエステル中の全カルボン酸単位に対し、
芳香族カルボン酸単位は、通常50モル%以上、好まし
くは60モル%以上、脂環式カルボン酸単位は、通常2
〜50モル%の範囲、好ましくは10〜40モル%の範
囲とされる。
【0027】前記の共重合ポリエステルは、通常のポリ
エステル縮重合方法により得られる。共重合ポリエステ
ルのガラス転移温度(Tg)は、通常40〜100℃の
範囲、好ましくは45〜95℃の範囲、より好ましくは
50〜90℃の範囲とされる。ガラス転移温度が40℃
未満の場合は、易接着樹脂層として十分な固着防止性が
得られず、一方、ガラス転移温度が100℃を超える場
合は、易接着樹脂層と支持体ポリエステルフイルムとを
共延伸する過程で十分な延伸特性が得られない傾向にあ
る。
【0028】易接着樹脂層における共重合ポリエステル
の含有量は、通常50重量部以上、好ましくは50〜9
8重量部の範囲、より好ましくは60〜95重量部の範
囲とされる。共重合ポリエステルの含有量が少ない場合
は、易接着樹脂層として十分な接着性が得られない傾向
にある。
【0029】上記の易接着樹脂層には、必要に応じて上
記の共重合ポリエステル以外の水溶性または水分散性の
バインダー樹脂を併用してもよい。斯かるバインダー樹
脂としては、例えば、共重合ポリエステル以外の組成か
ら成るポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂、ビ
ニル樹脂、エポキシ樹脂、アミド樹脂などが挙げられ
る。これらは、それぞれの骨格構造が共重合などにより
実質的に複合構造を有していてもよい。
【0030】複合構造を有するバインダー樹脂として
は、例えば、アクリル樹脂グラフトポリエステル、アク
リル樹脂グラフトポリウレタン、ビニル樹脂グラフトポ
リエステル、ビニル樹脂グラフトポリウレタン等が挙げ
られる。バインダー成分の配合量は、易接着樹脂層に対
し、通常50重量部以下、好ましくは30重量部以下の
範囲とされる。
【0031】さらに、本発明における易接着樹脂層に
は、必要に応じて架橋反応性化合物を添加してもよい。
架橋反応性化合物としては、例えば、メチロール化また
はアルキロール化尿素系、メラミン系、グアナミン系、
アクリルアミド系、ポリアミド系などの化合物、ポリア
ミン類、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、アジリ
ジン化合物、ブロックイソシアネート化合物、シランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコ−アルミ
ネート系カップリング剤、金属キレート、有機酸無水
物、有機過酸化物、熱または光反応性のビニル化合物、
感光性樹脂などが挙げられる。
【0032】上記の架橋反応性化合物は、主に易接着樹
脂層に含まれる樹脂の官能基と架橋して、易接着樹脂層
の凝集性、表面硬度、耐擦傷性、耐溶剤性、耐水性など
を改良する。架橋反応性化合物は、易接着樹脂に含まれ
る官能基と架橋反応効率が高いものを選択するのが好ま
しい。架橋反応性化合物は、反応性官能基が1分子中に
2官能基以上含まれていれば、低分子量化合物または高
分子重合体の何れであってもよい。
【0033】上記の架橋反応性化合物としては、易接着
樹脂の官能基が水酸基の場合、例えば、メラミン系化合
物、ブロックイソシアネート化合物、有機酸無水物など
が挙げられる。易接着樹脂の官能基が有機酸またはその
無水物の場合は、架橋反応性化合物として、例えば、エ
ポキシ系化合物、メラミン系化合物、オキサゾリン系化
合物、金属キレートなどが挙げられる。易接着樹脂の官
能基がアミン類の場合は、エポキシ系化合物が挙げられ
る。架橋反応性化合物の配合量は、易接着樹脂層に対
し、通常50重量部以下、好ましくは3〜30重量部の
範囲、より好ましくは3〜15重量部の範囲とされる。
【0034】さらに、前記の易接着樹脂層には、必要に
応じて滑り性を改良するため、不活性粒子を含有してい
てもよい。不活性粒子としては、無機不活性粒子、有機
不活性粒子が挙げられる。無機不活性粒子としては、例
えば、シリカゾル、アルミナゾル、炭酸カルシウム、酸
化チタン等が挙げられる。一方、有機不活性粒子として
は、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリビ
ニル系樹脂などの単独重合体または共重合体を含有する
微粒子および架橋化されたこれらの微粒子が挙げられ
る。不活性粒子の軟化温度または分解温度は、通常20
0℃以上、好ましくは250℃以上、より好ましくは3
00℃以上とされる。不活性粒子の平均粒径(d)は、
易接着樹脂層の平均膜厚さを(L)とした場合、下記の
式 (I)、好ましは式(II) を満足するする様に選択す
るのが好ましい。
【0035】
【数2】 1/3 <(d/L)< 3 (I) 1/2 <(d/L)< 2 (II)
【0036】上記の易接着樹脂層には、必要に応じて界
面活性剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、低分子帯電
防止剤、有機系潤滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発
泡剤、染料、顔料などの添加剤を少量添加してもよい。
これらの添加剤は、2種類以上を併用してもよい。
【0037】易接着樹脂層は、ポリエステルフイルムの
片面または両面に形成することが出来る。片面にのみ形
成する場合は、その反対面に必要に応じて易接着樹脂層
と異なる層を形成させ、本発明の積層ポリエステルフイ
ルムに他の特性を付与することも出来る。なお、易接着
樹脂層溶液のフイルムへの塗布性および接着性を改良す
るため、塗布前の支持体ポリエステルフイルムに化学処
理や放電処理を施してもよい。また、本発明の積層ポリ
エステルフイルムの表面特性を更に改良するため、易接
着樹脂層に放電処理を施してもよい。
【0038】易接着樹脂層の厚さは、通常0.01〜2
μmの範囲、好ましくは0.02〜0.5μmの範囲、
より好ましくは0.03〜0.2μmの範囲とされる。
易接着樹脂層の厚さが0.01μm未満の場合は、十分
な接着性が得られず、2μmを超える場合は、固着防止
性が不十分となる。
【0039】前記の二軸延伸ポリエステルフイルムの製
造方法としては、公知の方法を採用することが出来る。
例えば、予め乾燥したポリエステルチップと必要な添加
剤を混合して押出機のホッパーに投入し、250〜30
0℃の温度で溶融混練し、ダイからシート状に押し出
し、約70℃以下のキャスティングドラム(回転冷却ド
ラム)表面上で急冷して未延伸シートを得る。得られた
シートを縦および/または横方向に4倍以上、好ましく
は9倍以上の面積倍率で延伸し、さらに、120〜20
0℃の温度で熱固定を行う方法を採用することが出来
る。
【0040】二軸延伸ポリエステルフイルム表面に易接
着樹脂層を形成する方法としては、特に制限されない
が、通常、塗布方法、共押出方法などが使用され、好ま
しくはポリエステルフイルムの製造工程において易接着
樹脂溶液を塗布する方法が好適に使用される。具体的方
法としては、未延伸シート表面に易接着樹脂溶液を塗布
して乾燥する方法、一軸延伸フイルム表面に易接着樹脂
溶液を塗布して乾燥する方法などが挙げられる。これら
の中でも未延伸フイルム又は一軸延伸フイルム表面に易
接着樹脂溶液を塗布後、積層フイルムの熱処理を行う過
程で同時に塗布層を乾燥して硬化する方法が経済的であ
る。
【0041】また、易接着樹脂層を形成する方法として
は、必要に応じて前述の塗布方法の幾つかを併用した方
法を採用することが出来る。具体的には、未延伸シート
表面に第一層を塗布して乾燥し、その後、一軸方向に延
伸し、第二層を塗布して乾燥する方法などが挙げられ
る。この方法で得られたフイルムは、第一層が前記の易
接着樹脂層であればよい。本発明においては、一軸延伸
フイルムに易接着樹脂溶液を塗布し、乾燥または未乾燥
の状態において更に一軸延伸方向と直角の方向に延伸し
た後に熱処理を施す方法が製造コスト面から推奨され
る。
【0042】ポリエステルフイルムの表面に易接着樹脂
溶液を塗布する方法としては、原崎勇次著、槙書店、1
979年発行、「コーティング方式」に示されるリバー
スロールコーター、グラビアコーター、ロッドコータ
ー、エアドクターコーター等を使用することが出来る。
【0043】本発明において塗布用の易接着樹脂溶液
は、通常、安全性や衛生性の観点から水を主たる溶剤と
して調製される。水を主とした溶剤は、水への易接着樹
脂の分散を改良する目的または製膜性能を改良する目的
で少量の有機溶剤を含有してもよい。有機溶剤は、水に
溶解する範囲内で使用することが必要である。
【0044】上記の有機溶剤としては、特に制限されな
いが、例えば、n−ブチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、エチルアルコー
ル、メチルアルコールなどの脂肪族または脂環式アルコ
ール類、プロピレングリコール、エチレングリコール、
ジエチレングリコール等のグリコール類、n−ブチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコール誘
導体、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、酢酸エチル、酢酸アミル等のエステル類、メチルエ
チルケトン、アセトン等のケトン類、N−メチルピロリ
ドン等のアミド類などが挙げられる。これらの有機溶剤
は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
【0045】本発明のインクジェット記録シートは、前
記の積層フイルムの易接着樹脂層表面上にインクジェッ
トインク受像層を形成して構成される。斯かるインク受
像層は、上述の公知の塗布方法に従い、易接着樹脂層表
面上に常法によりインクジェットインク受像層溶液を塗
布することにより得ることが出来る。インクジェットイ
ンク受像層の形成に使用される塗布溶液としては、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルアセタール等のバインダー樹脂、架橋剤、コロ
イダルシリカ等の添加剤を含有する水溶液または前記水
溶液にアルコール等を含有した水溶液が挙げられる。イ
ンクジェットインク受像層の厚さは、通常1μm以上、
好ましくは3μm以上、より好ましくは5μm以上とさ
れる。本発明のインクジェット記録シートによれば、速
やかにインクを吸収してインク滲みの少ない鮮明な印刷
物を容易に得ることが出来る。
【0046】本発明のインクジェット記録シートは、水
性インクジェット方式(バブルジェットプリンター、マ
ッハジェットプリンター又はこれらの方式によるプロッ
ター等)に好適に使用することが出来る。そして、本発
明のインクジェット記録シートは上記のインクジェット
記録に使用されるOHPフイルム、ラベル、プロッター
用フイルム等として使用することが出来る。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されない。なお、本発明における各種の物性
および特性の測定方法、定義は下記の通りである。ま
た、実施例および比較例中、「部」及び「%」とあるの
は、各「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0048】(1)水性インク接着性:インクジェット
プリンタ(キャノン社製「BJC−600J」)を使用
し、インクジェット受像層を設けた試料表面にて印刷
し、印刷1日後に印刷表面に1mm間隔で100升目の
クロスカットを入れる。クロスカットした表面に18m
m巾のセロテープを貼り、セロテープを剥離した際の剥
離状況を目視観察し、以下の表1に示す基準にて判定し
た。
【0049】
【表1】 ○ (良好):10%未満剥離 △ (普通):10%以上50%未満剥離 × (不良):50%以上剥離
【0050】(2)固着防止性(耐ブロッキング特
性):支持体フイルムの易接着樹脂層面同士を重ね、温
度40℃、湿度80%RH、荷重10kg/cm2 で2
0時間プレス処理を行い、ASTM D 1893に規
定されるプラスチックフイルム間のブロッキング度を測
定して定量化する手法に準拠し、プレスしたフイルム面
を剥離する際にかかる荷重からブロッキング度を求め
た。判定基準は以下の表2に示す通りである。
【0051】
【表2】 ○ (良好):50g以上100g未満 △ (普通):100g以上250g未満 × (不良):250g以上
【0052】実施例において、共重合ポリエステル及び
これと共に易接着樹脂層を形成するために使用したバイ
ンダー樹脂などは下記の通りである。
【0053】ポリエステル(A1〜A3):易接着樹脂層
を形成するポリエステルの組成を次の表3に示す。
【0054】
【表3】 ──────────────────────────────────── 試 料 A1 A2 A3 ──────────────────────────────────── <カルボン酸化合物> テレフタル酸 40 90 78 イソフタル酸 30 − 20 シクロヘキサンジカルボン酸 20 − − 5−ナトリウムスルホイソフタル酸 10 10 2 <ヒドロキシ化合物> シクロヘキサンジメタノール 25 − − エチレングリコール 70 80 60 ジエチレングリコール 5 20 20 トリエチレングリコール − − 20 <特性> ガラス転移温度(℃) 55 60 40 ────────────────────────────────────
【0055】バインダー樹脂(ポリウレタン)(B
1):イソシアネート成分としてイソホロンジイソシア
ネート、ポリオール成分としてテレフタル酸、イソフタ
ル酸、エチレングリコール、ジエチレングリコールより
構成されるポリエステルポリオール及び鎖延長剤として
2,2−ジメチロールプロピオン酸を原料とするポリウ
レタン。このポリウレタンのガラス転移温度は40℃で
あった。
【0056】バインダー樹脂(アクリル樹脂)(B
2):メチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート及びブチルアクリレートを原料とするアクリル樹
脂。
【0057】架橋剤(C1):メチロールメラミン(メ
チロール化度:5〜6)
【0058】不活性粒子(D):平均粒径0.05μm
のシリカゾル
【0059】実施例1 固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを28
0〜300℃の温度で溶融押出し、静電密着法を併用し
ながら冷却回転ドラム上にキャストし、厚さ約720μ
mの無定型シートを得た。得られたシートを85℃で縦
方向に3.7倍延伸し、その後、100℃で横方向に
3.9倍延伸し、210℃で熱処理し、厚さ50μmの
二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。
【0060】上記のポリエステルフイルムの縦延伸後、
横延伸前のフイルムの片面に共重合ポリエステル(A1)
95部および不活性粒子(シリカゾル:D)5部を含有
する水分散体を調製し、延伸乾燥後の塗膜厚さが0.1
μmになる様に片面に塗布して積層フイルムを得た。さ
らに、8%のポリビニルアルコール(けん化度=98〜
99モル%、重合度=1700)の水溶液を主たる構成
としたシリカゾルを含有する塗布液を前記の塗布層の上
に塗布し、水性インク受像層を得た。水性インク受像層
の乾燥後の厚さは9μmであった。
【0061】実施例2〜4及び比較例1〜4 実施例1において、易接着樹脂層の組成を次の表4に示
す様に変更した以外は、実施例1と全く同様にして積層
フイルムを得た。
【0062】
【表4】 ──────────────────────────────────── 共重合PE バインダー樹脂 架橋剤 塗布厚 d/L (A) (B) (C) L(μm) 実施例1 A1=95 − − 0.1 0.5 実施例2 A1=95 − − 0.05 1 実施例3 A1=65 − − 0.05 1 A2=30 − − − 実施例4 A1=90 − C1=5 0.05 1 比較例1 A2=95 − − 0.05 1 比較例2 A3=95 − − 0.05 1 比較例3 B1=95 − 0.05 1 比較例4 B2=95 − 0.05 1 ────────────────────────────────────
【0063】表4中の略号は以下の通りである。 PE:ポリエステル d:シリカゾルの平均粒径(0.05μm)
【0064】なお、支持体フイルムおよびインクジェッ
ト記録シートの評価結果をまとめて以下の表5に示す。
【0065】
【表5】 ────────────────────────── 接着性 固着性 (g) 実施例1 ○ ○ 実施例2 ○ ○ 実施例3 ○ ○ 実施例4 ○ ○ 比較例1 △ ○ 比較例2 ○ × 比較例3 × ○ 比較例4 × △ ──────────────────────────
【0066】
【発明の効果】本発明の積層フイルムによれば、OHP
フイルム、ラベル、プロッター用フイルム、写真用フイ
ルム、写真印画紙フイルム、バーコードラベル、磁気カ
ード、グラフィックアーツ用などの水系インク、水溶性
インク又は親水性インクが使用される全てに対して良好
な接着性および固着防止性を有する積層フイルムが提供
され、また、上記の積層フイルムを基体として使用した
インクジェット記録シートが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 7/04 CFD C08J 7/04 CFDH C08K 3/36 C08K 3/36 C08L 67/02 C08L 67/02 // B29K 67:00 B29L 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸延伸ポリエステルフイルム支持体の
    少なくとも片面に易接着樹脂層を有する積層フイルムに
    おいて、当該易接着樹脂層が、(1)脂環式多価ヒドロ
    キシ化合物、(2)脂環式多価カルボン酸化合物および
    (3)イオン性官能基を有する芳香族エステル形成性化
    合物を構成単位として含む共重合ポリエステルを含有
    し、且つ、前記の易接着樹脂層が少なくとも一軸方向に
    延伸されていることを特徴とする積層フイルム。
  2. 【請求項2】 易接着樹脂層が不活性粒子を含み、当該
    不活性粒子の平均粒径(d)と易接着樹脂層の平均膜厚
    さ(L)が下記の式(I)を満足する請求項1に記載の
    積層フイルム。 【数1】 1/3 <(d/L)< 3 (I)
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の何れかに記載の積層フ
    イルムの易接着樹脂層表面にインク受像層を設けたこと
    を特徴とするインクジェット記録シート。
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