JPH10109245A - 静電型マイクロアクチュエータ - Google Patents

静電型マイクロアクチュエータ

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JPH10109245A
JPH10109245A JP26401996A JP26401996A JPH10109245A JP H10109245 A JPH10109245 A JP H10109245A JP 26401996 A JP26401996 A JP 26401996A JP 26401996 A JP26401996 A JP 26401996A JP H10109245 A JPH10109245 A JP H10109245A
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JP
Japan
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electrostatic
microactuator
axis direction
substrate
stage
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JP26401996A
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Inventor
Tomoyuki Akashi
友行 明石
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを搭載するステージとその駆動機構と
の小型化を実現できる静電型マイクロアクチュエータを
提供すること。 【解決手段】 本アクチュエータは、複数のマイクロア
クチュエータ素子20を基板上に互いに等間隔で配置し
て成る。マイクロアクチュエータ素子は、上面に静電電
極23を有すると共に、前記基板に設けられた空気通路
に接続されて上方に圧縮空気を吹き出すための貫通孔2
1−1と、前記静電電極を前記基板に設けられた配線パ
ターンに接続するための導体手段とを備えている。本ア
クチュエータは、ワークを搭載するためのステージの下
方に設置されて、少なくとも下部が誘電体から成る該ス
テージを、圧縮空気により浮上させる。前記静電電極に
それぞれ、同期したパルス状の電圧を印加することで前
記静電電極とこれに対向する前記誘電体の対向領域にお
ける帯電による静電気の反発力により前記ステージを駆
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電気を駆動力とし
て利用する静電型アクチュエータに関し、特に、小型の
ステージを駆動してそこに搭載される微小なワークに対
して加工を行う加工装置に適した静電型マイクロアクチ
ュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、半導体製造装置のように微小なワ
ークに対して微細、精密加工を行うために、レーザ加工
装置が用いられている。この種のレーザ加工装置は、ワ
ークを少なくともX軸、Y軸、θ軸(回転)の3軸方向
に変位させることのできるステージを備えている。ステ
ージの駆動機構には、リニアモータ、ボールネジ等が用
いられており、軸毎に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な微小なワーク、特に半導体装置を対象とするレーザ加
工装置では、ワークに対する加工をクリーンな環境下で
行うために、少なくともステージとその駆動機構を密閉
空間に収容する必要がある。しかしながら、ステージの
駆動機構として、リニアモータ、ボールネジのようなも
のを軸毎に設けると、それだけ多くのスペースを必要と
して小型にすることが難しい。このため、加工装置が大
がかりになってしまう。また、駆動機構の制御も、軸毎
の駆動回路とこれらを全体的に制御する回路とが必要と
なり、駆動制御も複雑にならざるを得ない。
【0004】上記のような問題点に鑑み、本発明の主た
る課題は、ワークを搭載するステージとその駆動機構と
の小型化を実現できる静電型マイクロアクチュエータを
提供することにある。
【0005】本発明の他の課題は、ステージの変位量を
高精度で制御できる静電型マイクロアクチュエータを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワークを搭載
するためのステージの下方に設置されて、少なくとも下
部が誘電体から成る該ステージを、圧縮空気により浮上
させると共に、静電気の反発力によりX軸方向及びY軸
方向への移動に加えて、水平面上を回転させる駆動手段
を備えた静電型アクチュエータであり、該駆動手段は、
複数のマイクロアクチュエータ素子を基板上に互いに等
間隔で配置して成り、前記マイクロアクチュエータ素子
は、上面に静電電極を有すると共に、前記基板に設けら
れた空気通路に接続されて上方に圧縮空気を吹き出すた
めの空気吹き出し手段と、前記静電電極を前記基板に設
けられた配線パターンに接続するための導体手段とを備
えており、前記複数のマイクロアクチュエータ素子の前
記静電電極にそれぞれ、同期したパルス状の電圧を印加
することで前記静電電極とこれに対向する前記誘電体の
対向領域における帯電による静電気の反発力により前記
ステージを駆動することを特徴とする。
【0007】なお、前記マイクロアクチュエータ素子
は、上面に複数の前記静電電極が互いに等間隔で設けら
れており、前記導体手段は、前記複数の静電電極からそ
れぞれ該マイクロアクチュエータ素子を貫通して下方に
至る複数のスル−ホールと、該マイクロアクチュエータ
素子の下面に設けられて前記複数のスル−ホールに接続
される導体パターンと、該導体パターンに接続されて該
マイクロアクチュエータ素子の下面に設けられたX軸方
向用端子、Y軸方向用端子、及び回転(以下、θと呼
ぶ)方向用端子とから成る。
【0008】また、前記X軸方向用端子、前記Y軸方向
用端子、及び前記θ方向用端子はそれぞれピン端子であ
り、前記基板には、前記配線パターンの所定箇所におい
て前記X軸方向用端子、前記Y軸方向用端子、及び前記
θ方向用端子を挿入して電気的に接続するためのピンホ
ールが設けられている。
【0009】また、前記配線パターンは、前記X軸方向
用、前記Y軸方向用、及び前記θ方向用の配線パターン
がそれぞれ前記基板の深さの異なる位置に埋設されてい
ることが好ましい。
【0010】前記空気吹き出し手段は、該マイクロアク
チュエータ素子の中央部においてその下面から上面に至
る貫通孔により構成される。
【0011】前記マイクロアクチュエータ素子の上面に
は更に、風圧を検出するための圧力センサが設けられて
おり、該圧力センサからの検出信号を増幅して前記静電
電極に加えるアンプを備えている。
【0012】前記マイクロアクチュエータ素子の上面に
は更に、前記貫通孔からの圧縮空気を側方に逃がすため
の少なくとも1つの溝が前記側方に向けて形成されてい
ることが好ましい。
【0013】更に、前記複数の静電電極として4個の静
電電極が格子状に設けられ、前記複数のマイクロアクチ
ュエータ素子は前記基板上に格子状に配置され、前記基
板に設けられた配線パターンは、前記静電電極に対応す
る箇所が交点となるように格子状に形成された前記X軸
方向用、前記Y軸方向用の配線パターンと、これらX軸
方向用及びY軸方向用の配線パターンに対して45°の
角度をなすように形成されたθ方向用の配線パターンと
から成る。
【0014】
【作用】上記のように、複数のマイクロアクチュエータ
素子を組み合わせて、各マイクロアクチュエータ素子を
パルス状の外部信号により同期駆動、すなわちX軸方向
に駆動する場合にはX軸方向用の配線パターン及びX軸
方向用端子を通して各静電電極に電圧を印加し、Y軸方
向に駆動する場合にはY軸方向用の配線パターン及びY
軸方向用端子を通して各静電電極に電圧を印加し、θ方
向に駆動する場合にはθ方向用の配線パターン及びθ方
向用端子を通して各静電電極に電圧を印加することによ
り、X軸方向並進動作、Y軸方向並進動作、回転動作を
容易に実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の好ましい実施の形態について説明する。はじめに、図
7を参照して、本発明による静電型マイクロアクチュエ
ータの動作原理について説明する。ここでは、4個の静
電電極1a、1b、1c、1dが等間隔で直線的に配置
され、その上方に誘電体による移動子2が水平移動可能
に保持されているものと仮定する。
【0016】図7aでは、静電電極1a、1b、1c、
1dに、その下方に図示されているようなパルス状の電
圧が印加される。すると、移動子2の下側には静電電極
1a、1b、1c、1dに対向する領域にそれぞれ、静
電電極1a、1b、1c、1dとは逆極性の帯電作用が
生じる。次に、図7bに示すように、静電電極1a、1
b、1c、1dにそれぞれ、その下方に図示されている
ようなパルス状の電圧、すなわち図7aとは逆極性の電
圧が印加される。移動子2の下側に帯電している電荷は
すぐには消えないので、静電電極1a、1b、1c、1
dとそれぞれに対向する移動子2の領域とが反発し合う
ことにより、移動子2は図7b中、矢印で示す方向に移
動する。この移動量は、静電電極の大きさで決めること
ができる。図7cでは、再び静電電極1a、1b、1
c、1dに、図7aと同様なパルス状の電圧が印加され
る。すると、図7aとは異なる移動子2の対向領域に逆
極性の帯電作用が生じる。以後、同様の動作を繰り返す
ことにより、移動子2を所望の距離だけ図7bの矢印方
向に移動させることができる。
【0017】図1を参照して、本発明による静電型マイ
クロアクチュエータ10は、ワーク(図示せず)を搭載
するためのステージ50の下方に設置される。このステ
ージ50は、少なくともその下部が誘電体で構成されて
いる。静電型マイクロアクチュエータ10は、ステージ
50を圧縮空気により浮上させる浮上機能を有すると共
に、静電気の反発力によりX軸方向及びY軸方向への移
動に加えて、θ方向、すなわち水平面上を回転させる駆
動機能を有している。これらの機能を実現するために、
ここでは16個の四角形状のマイクロアクチュエータ素
子20が基板30上に互いに等間隔で格子状に配置され
ている。マイクロアクチュエータ素子20の大きさは、
ステージ50の駆動精度を決める要因であり、レーザ加
工装置の場合には、数mm角の大きさにされる。
【0018】図2〜図4を参照して、マイクロアクチュ
エータ素子20は、正方形の絶縁体によるブロック21
を用いて構成される。ブロック21の中心にはその上面
から下面に抜ける貫通孔21−1が設けられており、下
側からこの貫通孔21−1を通して圧縮空気を上方に吹
き出すことにより、ステージ50を浮上させる浮上機能
が実現される。ブロック21の上面には貫通孔21−1
の出口の周囲に凹部21−2が形成され、そこから四つ
の側方に向けてそれぞれ溝21−3が形成されている。
この溝21−3は圧縮空気の一部を側方に逃がすための
ものである。凹部21−2内には、ステージ50の下面
に作用する風圧を検出するための圧力センサ22が設け
られている。この圧力センサ22には例えば、ダイアフ
ラム式の半導体圧力センサが用いられる。
【0019】ブロック21の上面には更に、正方形の4
つのコーナに対応する箇所に4個の静電電極23が設け
られている。静電電極23の大きさは、ステージ50の
最小駆動精度に応じて決定される。ブロック21におけ
る静電電極23の直下領域にはそれぞれ、上面から下面
に抜ける貫通孔が設けられ、そこに導電性材料が充填さ
れて電気接続用のスルーホール24が形成されている。
ブロック21の下面には、4つのスルーホール24を共
通に接続するために正方形の帯状の導電パターン25が
形成されている。静電電極23の直下に対応する導電パ
ターン25には4本のθ方向用端子26が設けられてい
る。図2における横方向をX軸、縦方向をY軸とする
と、導電パターン25には更に、Y軸に関して対称な2
箇所にX軸方向用端子27Xが設けられ、X軸に関して
対称な2箇所にY軸方向用端子27Yが設けられてい
る。なお、θ方向用端子26、X軸方向用端子27X、
及びY軸方向用端子27Yはいずれも、その一部が導電
パターン25を貫通してブロック21内に埋め込まれる
ようにして設けられるが、便宜上、図面では図示を省略
している。また、後述する理由で、Y軸方向用端子27
Yは他の端子よりも短く、次にX軸方向用端子27Xが
短く、θ方向用端子26が最も長くなっている。
【0020】ブロック21の下面には更に、圧力センサ
22の検出信号を増幅して静電電極23に加えるための
アンプ28が実装される。静電電極23には、外部制御
回路から上記の各端子、導電パターン25、及びスルー
ホール24を介してパルス状の電圧が同期制御信号とし
て供給される。圧力センサ22の検出信号は、静電電極
23に加えられる電圧を調整するように作用する。これ
は、ステージ50は、圧縮空気による浮上手段だけでは
ステージ50とアクチュエータとの間の隙間を精密に維
持することができないため、静電電極23に加える電圧
を調整することで反発力を調整してステージ50とアク
チュエータとの間の隙間を精密に維持するためである。
【0021】このようにして、複数のマイクロアクチュ
エータ素子20における静電電極23にパルス状の電圧
を加えて同期動作させることにより、X軸方向、Y軸方
向、θ方向の駆動動作を行うことができる。
【0022】図5、図6を参照して、マイクロアクチュ
エータ素子20が実装される基板30について説明す
る。ここでは、4個のマイクロアクチュエータ素子に対
応する領域について説明する。基板30には、ブロック
21の貫通孔21−1に圧縮空気を供給するための空気
通路30−1が設けられ、この空気通路30−1は基板
30にマイクロアクチュエータ素子20を実装すると自
動的に貫通孔21−1につながる。基板30にはまた、
X軸方向用配線パターン31X、Y軸方向用配線パター
ン31Y、及びθ方向用配線パターン32a,32bが
それぞれ基板30の深さの異なる位置に埋設されてい
る。基板30には更に、各配線パターンに届く深さであ
って、その所定箇所においてX軸方向用端子27X、Y
軸方向用端子27Y、及びθ方向用端子26を挿入して
電気的に接続を行うためのピンホール30−2X,30
−2Y,及び30−3が設けられている。Y軸方向用端
子27Yの長さが他の端子よりも短いのは、Y軸方向用
配線パターン31Yの埋設深さが浅いからである。次に
短いのはX軸方向用端子27Xで、X軸方向用配線パタ
ーン31Xの深さに合わせてある。θ方向用端子26は
最も長く、θ方向用配線パターン32a,32bの深さ
に合わせてある。
【0023】X軸方向用配線パターン31XはY軸方向
に、Y軸方向用配線パターン31YはX軸方向にそれぞ
れ延び、しかもX軸方向用配線パターン31XとY軸方
向用配線パターン31Yとは、静電電極23に対応する
箇所が交点となるように格子状に形成される。これによ
り、Y軸方向に並ぶすべての静電電極23が1本のX軸
方向用配線パターン31Xで共通接続され、X軸方向に
並ぶすべての静電電極23が1本のY軸方向用配線パタ
ーン31Yで共通接続される。
【0024】一方、θ方向用配線パターン32a,32
bは、これらX軸方向用配線パターン31X及びY軸方
向用配線パターン31Yに対して45°の角度をなすよ
うに形成される。詳しく言えば、1つのマイクロアクチ
ュエータ素子における4つの静電電極に対応する4つの
領域のうち、2つの領域はθ方向用配線パターン32a
で共通に接続され、残る2つの領域についてはそれぞ
れ、隣りのマイクロアクチュエータ素子用の4つの領域
の最も近い領域にL形のθ方向用配線パターン32bで
共通に接続されている。結果として、4つのマイクロア
クチュエータ素子における16個の静電電極に対応する
16の領域が、90°の角度間隔で延在する4本のθ方
向用配線パターン32aと、これら4本のθ方向用配線
パターン32bに対して直角をなす4本のL形のθ方向
用配線パターン32bとで接続される。
【0025】上記のような構成において、例えばステー
ジ50をX軸方向に駆動するには、X軸方向用配線パタ
ーン31Xに図7で説明したようなパルス状電圧を印加
する。1パルス時間当たりの移動量は、静電電極23の
大きさで設定することができる。なお、図5において、
X軸方向への駆動を、例えば図中右方向にしたい場合、
図示されている4本のX軸方向用配線パターン31Xに
加えるパルス状電圧を、図中右側のX軸方向用配線パタ
ーン31Xから左側になるにつれてパルス状電圧の立ち
上がりが少しずつずれるようにすれば良い。
【0026】また、Y軸方向に駆動するには、Y軸方向
用配線パターン31Yに図7で説明したようなパルス状
電圧を印加する。同様に、θ方向に回転駆動するには、
16個のマイクロアクチュエータ素子のうちの中央部の
4個を使用し、θ方向用配線パターン32a、32bに
図7で説明したようなパルス状電圧を印加すれば良い。
【0027】このような駆動の間、ステージ50は圧縮
空気によりマイクロアクチュエータから浮上しているの
で、いずれの方向にも自由に摩擦無く移動する。そし
て、圧力センサ22の検出信号を静電電極23にフィー
ドバックしてパルス状電圧値を制御することで、ステー
ジ50とマイクロアクチュエータとの間の隙間をどの領
域でも一定に維持することができる。
【0028】なお、上記の実施例では、静電電極23に
対して外部回路から直接にパルス状の電圧を印加するよ
うにしているが、マイクロアクチュエータ素子に更に駆
動用のトランジスタを実装し、外部回路からのパルス状
電圧でこのトランジスタをオン、オフするようにして静
電電極23に加えるようにしても良い。この場合には、
導体パターン25とX軸方向用端子27X、Y軸方向用
端子27Y、及びθ方向用端子26とを直接接続せず
に、これらの間に駆動用トランジスタのエミッタ、コレ
クタが介在するようにし、ベースに外部回路からのパル
ス状電圧を加えれば良い。このためには、駆動用トラン
ジスタのベースにパルス状電圧を加えるための端子を新
たに1本設ければ良い。また、アンプ28の出力は駆動
用トランジスタのコレクタに接続される。
【0029】また、ステージ50が金属材料の場合、そ
の下部に誘電体を貼り付けるようにすれば良い。また、
本発明は、半導体装置を対象とするレーザ加工装置のよ
うに小形化が要求される精密加工分野に適しているが、
マイクロアクチュエータ素子の数を増やすことで、比較
的大型のステージにも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、複数の静電型マイクロアクチュエータ素子を組み合
わせて外部からの同期制御信号によって同期駆動するこ
とにより、X軸方向駆動、Y軸方向駆動、回転駆動を容
易に実現することができる。これによって、駆動精度の
高いコンパクトな加工ステージを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静電型マイクロアクチュエータを
ステージと組み合わせて示した斜視図である。
【図2】図1に示された静電型マイクロアクチュエータ
を構成するマイクロアクチュエータ素子の平面図であ
る。
【図3】図2のA−A´線による断面図である。
【図4】図2のB−B´線による断面図である。
【図5】複数のマイクロアクチュエータ素子を実装して
静電型マイクロアクチュエータを構成するための基板の
部分平面図である。
【図6】図5のC−C´線による断面図である。
【図7】静電型マイクロアクチュエータの駆動原理を説
明するための図である。
【符号の説明】
10 静電型マイクロアクチュエータ 20 マイクロアクチュエータ素子 21 ブロック 22 圧力センサ 23 静電電極 24 スルーホール 25 導体パターン 26 θ方向用端子 27X X軸方向用端子 27Y Y軸方向用端子 28 アンプ 30 基板 50 ステージ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを搭載するためのステージの下方
    に設置されて、少なくとも下部が誘電体から成る該ステ
    ージを、圧縮空気により浮上させると共に、静電気の反
    発力によりX軸方向及びY軸方向への移動に加えて、水
    平面上を回転させる駆動手段を備えたアクチュエータで
    あって、 該駆動手段は、複数のマイクロアクチュエータ素子を基
    板上に互いに等間隔で配置して成り、 前記マイクロアクチュエータ素子は、上面に静電電極を
    有すると共に、前記基板に設けられた空気通路に接続さ
    れて上方に圧縮空気を吹き出すための空気吹き出し手段
    と、前記静電電極を前記基板に設けられた配線パターン
    に接続するための導体手段とを備えており、 前記複数のマイクロアクチュエータ素子の前記静電電極
    にそれぞれ、同期したパルス状の電圧を印加することで
    前記静電電極とこれに対向する前記誘電体の対向領域に
    おける帯電による静電気の反発力により前記ステージを
    駆動することを特徴とする静電型マイクロアクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静電型マイクロアクチュ
    エータにおいて、前記マイクロアクチュエータ素子は、
    上面に複数の前記静電電極が互いに等間隔で設けられて
    おり、 前記導体手段は、前記複数の静電電極からそれぞれ該マ
    イクロアクチュエータ素子を貫通して下方に至る複数の
    スル−ホールと、該マイクロアクチュエータ素子の下面
    に設けられて前記複数のスル−ホールに接続される導体
    パターンと、該導体パターンに接続されて該マイクロア
    クチュエータ素子の下面に設けられたX軸方向用端子、
    Y軸方向用端子、及び回転(以下、θと呼ぶ)方向用端
    子とから成ることを特徴とする静電型マイクロアクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の静電型マイクロアクチュ
    エータにおいて、前記X軸方向用端子、前記Y軸方向用
    端子、及び前記θ方向用端子はそれぞれピン端子であ
    り、前記基板には、前記配線パターンの所定箇所におい
    て前記X軸方向用端子、前記Y軸方向用端子、及び前記
    θ方向用端子を挿入して電気的に接続するためのピンホ
    ールが設けられていることを特徴とする静電型マイクロ
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の静電型マイクロアクチュ
    エータにおいて、前記配線パターンは、前記X軸方向
    用、前記Y軸方向用、及び前記θ方向用の配線パターン
    がそれぞれ前記基板の深さの異なる位置に埋設されてい
    ることを特徴とする静電型マイクロアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の静電型
    マイクロアクチュエータにおいて、前記空気吹き出し手
    段は、該マイクロアクチュエータ素子の中央部において
    その下面から上面に至る貫通孔により構成されることを
    特徴とする静電型マイクロアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の静電型
    マイクロアクチュエータにおいて、前記マイクロアクチ
    ュエータ素子の上面には更に、風圧を検出するための圧
    力センサが設けられており、該圧力センサからの検出信
    号を増幅して前記静電電極に加えるアンプを備えたこと
    を特徴とする静電型マイクロアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項5あるいは6記載の静電型マイク
    ロアクチュエータにおいて、該マイクロアクチュエータ
    素子の上面には更に、前記貫通孔からの圧縮空気を側方
    に逃がすための少なくとも1つの溝が前記側方に向けて
    形成されていることを特徴とする静電型マイクロアクチ
    ュエータ。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかに記載の静電型
    マイクロアクチュエータにおいて、前記複数の静電電極
    として4個の静電電極が格子状に設けられ、前記複数の
    マイクロアクチュエータ素子は前記基板上に格子状に配
    置され、前記基板に設けられた配線パターンは、前記静
    電電極に対応する箇所が交点となるように格子状に形成
    された前記X軸方向用、前記Y軸方向用の配線パターン
    と、これらX軸方向用及びY軸方向用の配線パターンに
    対して45°の角度をなすように形成されたθ方向用の
    配線パターンとから成ることを特徴とする静電型マイク
    ロアクチュエータ。
JP26401996A 1996-10-04 1996-10-04 静電型マイクロアクチュエータ Pending JPH10109245A (ja)

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JP26401996A Pending JPH10109245A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 静電型マイクロアクチュエータ

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JP (1) JPH10109245A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6265806B1 (en) * 1998-05-25 2001-07-24 Nec Corporation Semiconductor microactuator with an improved platform structure and method of forming the same

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US6265806B1 (en) * 1998-05-25 2001-07-24 Nec Corporation Semiconductor microactuator with an improved platform structure and method of forming the same

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