JPH10108849A - 呼気採取用接続管 - Google Patents

呼気採取用接続管

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JPH10108849A
JPH10108849A JP8281764A JP28176496A JPH10108849A JP H10108849 A JPH10108849 A JP H10108849A JP 8281764 A JP8281764 A JP 8281764A JP 28176496 A JP28176496 A JP 28176496A JP H10108849 A JPH10108849 A JP H10108849A
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JP
Japan
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breath
exhalation
connection
port
analyzer
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JP8281764A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作時に操作グリップに生じる慣性力の除去
を課題とする。 【解決手段】 分岐点21を中心として呼気取込口22
と,呼気採取バッグ接続口23と,呼気分析装置接続口
24の三方に分岐するパイプ状の接続管本体2を備え、
この接続管本体2の分岐点に、呼気取込口22と呼気分
析装置接続口23のいずれか一方を呼気採取バック接続
口24に連通させる切り換えバルブ11を装備するとい
う構成を採っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼気採取用接続管
に係り、特に、医療分野における臨床検査,病態管理,
健康検査,飲酒運転及び麻薬の取締等に使用される呼気
採取装置に接続される呼気採取用接続管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の呼気採取装置50を図7に示す。
この呼気採取装置50は、一方を呼気取込口51Aと
し,他方を呼気採取バッグ接続口51Bとする直線状の
筒状部材からなる呼気採取用接続管51と、この呼気採
取用接続管51の呼気採取バッグ接続口51B側に装備
された収縮自在の袋状部材である呼気採取バッグ52と
からなり、呼気採取用接続管51の呼気取込口51A側
内部に呼気の吹き込み圧力により呼気採取バッグ接続口
51B側のみに開く弁53が設けられている。
【0003】かかる構成により、呼気の取込の際には、
呼気採取用接続管51の呼気取込口51A側から被験者
により呼気が吹き込まれ、これにより弁53が開かれる
と共に、当該呼気が呼気採取バッグ52内に採取され
る。呼気の吹き込みが終了すると、弁53は閉じられ、
呼気採取バッグ52及び呼気採取用接続管51内に採取
された呼気が封入される。
【0004】また、採取された呼気を呼気分析装置60
に移す場合には、図7に示すように、呼気分析装置60
の呼気採取装置取付部61に呼気採取用接続管51の呼
気取込口51A側を挿入する。この呼気採取装置取付部
61には、呼気採取用接続管51の挿入方向に沿ったピ
ン62が装備されており、呼気採取用接続管51の挿入
動作に伴い内部の弁53を呼気採取バッグ接続口51B
側に押し開くようになっている。このピン62により、
呼気採取装置50内部の採取呼気の封入状態が解除さ
れ、採取呼気は呼気分析装置60側に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の呼気採取装置50にあっては、採取呼気の取り
出しの際には、弁53を逆流側に開放するためのピン6
2が必要不可欠であった。
【0006】また、呼気採取用接続管51の呼気取込口
51Aが、呼気分析装置との接続口としての機能を兼用
する構成のため、呼気の採取の度に呼気分析装置と接続
し直すという作業が不可欠であり、かかる作業の必要性
により装置全体の作業性が悪く、作業全体の自動化が困
難であるという不都合があった。
【0007】さらに、かかる従来の呼気採取装置50で
は、弁53から呼気取込口51Aまでの間に余剰空間
(デッドボリューム)があり、これにより、採取呼気を
呼気分析装置60に移す際に、採取呼気にデッドボリュ
ーム内の気体(例えば外気)が混入し、分析値の信頼性
を下げるという不都合があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、作業性及び信頼性の高い呼気採取用接続管を
提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、分岐点を中心として呼気取込口と,呼気採取バッグ
接続口と,呼気分析装置接続口の三方に分岐するパイプ
状の接続管本体を備え、この接続管本体の分岐点に、呼
気取込口と呼気分析装置接続口のいずれか一方を呼気採
取バック接続口に連通させる切り換えバルブを装備する
という構成を採っている。
【0010】かかる構成では、予め、呼気採取バッグ接
続口に呼気採取バッグを接続すると共に、呼気分析装置
接続口を呼気分析装置と接続する。そして、切り換えバ
ルブを、呼気取込口と呼気採取バッグ接続口とが連通す
る状態に切り換え、その後、呼気の採取が行われる。
【0011】この呼気採取作業は、呼気取込口から被験
者が呼気を吹き込むことにより行われ、吹き込まれた呼
気は、接続管本体内を通り、切り換えバルブ及び呼気採
取バッグ接続口を介して呼気採取バッグ内に貯留され
る。
【0012】一方、呼気採取バッグ内の採取呼気を呼気
分析装置に排出する場合には、切り換えバルブを呼気採
取バッグ接続口と呼気分析装置接続口とが連通する状態
に切り換えられる。これにより、呼気採取バッグ内の採
取呼気が呼気分析装置側に移動することが可能となる。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、接続管本体の呼気取
込口と分岐点との間に、呼気取込口から分岐点に向かう
方向のみの呼気の通過を許容する逆止弁を装備するとい
う構成を採っている。
【0014】かかる構成では、請求項1記載の発明と同
様の動作に加えて、逆止弁が、呼気の採取時及び採取後
の採取呼気の逆流を防止する。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明と同様の構成を備えると共に、接続管本体を
一定温度に加熱する加熱手段を備えるという構成を採っ
ている。
【0016】かかる構成では、請求項1又は2記載の発
明と同様の動作に加えて、呼気の採取時及び採取呼気を
呼気分析装置に移す場合に加熱手段により一定温度以上
に接続管本体の加熱が行われる。
【0017】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1乃
至図4に基づいて説明する。この第1の実施形態では、
呼気採取バッグ40及び呼気分析装置45に接続して呼
気の採取を行う呼気採取用接続管10を示している。
【0019】この呼気採取用接続管10は、分岐点21
を中心として呼気取込口22と,呼気採取バッグ接続口
23と,呼気分析装置接続口24との三方に分岐するパ
イプ状の接続管本体2を備え、この接続管本体2の分岐
点21に、呼気採取バック接続口23を,呼気取込口2
2と呼気分析装置接続口24のいずれか一方に連通させ
る切り換えバルブ11を装備している。
【0020】これを詳述すると、接続管本体2は、T字
状に形成され,内部が中空であると共にその各端部に設
けられた呼気取込口22と,呼気採取バッグ接続口23
と,呼気分析装置接続口24といずれも連通するパイプ
部材である。そして、接続管本体2のT字の横棒の両端
に相当する位置に呼気取込口22と呼気分析装置接続口
24とが配置され、T字の縦棒の下端部に呼気採取バッ
グ接続口23が配置されている。また、T字の縦棒と横
棒の交点が分岐点21となっている。
【0021】また、接続管本体2の内径は、被験者が吐
出抵抗を感ずることなく一定のペースで吐出を行うこと
を可能にするべく直径10〜16[mm]に設定されて
いる。可能であれば、この内径はより大きくても良い。
接続管本体2の素材については、採取の際に呼気成分の
付着を防ぐためにテフロン等の不活性な材質が使用され
ているが、その内側部分のみに不活性化処理(テフロン
被着等)を行っても良い。
【0022】接続管本体2の呼気取込口22は、着脱自
在のマウスピース22Aを装着するため、その外周面上
が凹凸構造が施されている。かかる凹凸構造は、マウス
ピース22Aの装着を容易にし且つ脱落を防止するため
に、より蛇腹に近い形状に形成され、蛇腹を構成する複
数の先端部が幾分差し込み方向(図1における左から右
に向かう方向)に傾斜して形成されている。
【0023】上記のマウスピース22Aは、両端部が開
放された筒状部材であり、滅菌処理が可能なシリコンチ
ューブ等により形成されている。被験者は、直接呼気取
込口22を口にくわえず、このマウスピース22Aに口
を当てて呼気の吹き込み動作を行う。なお、衛生上の観
点からこのマウスピース22Aは、呼気採取の度に交換
される。
【0024】接続管本体2の呼気採取バッグ接続口23
及び呼気分析装置接続口24には、それぞれワンタッチ
式の継手が装備されている。呼気分析装置接続口24は
雄型継手が装備され、呼気分析装置45の呼気採取用接
続管取付部に装備された雌型継手に連結される。一方、
呼気採取バッグ接続口23は雌型継手が装備され、呼気
採取バッグ40の接続部に装備された雄型継手に連結さ
れる。
【0025】これらの継手は、雄型継手が雌型継手に挿
入されることにより、雌型継手内の係合突起が雄型継手
の挿入先端部に設けられたくびれ部分(図1:呼気分析
装置接続口24参照)に係合し、接続状態となる。これ
ら各継手の内径は接続管本体2の他の部分と同径であ
り、いずれもデッドボリュームが少ない構造となってい
る。
【0026】接続管本体2の呼気取込口22と分岐点2
1との間には、当該呼気取込口22から分岐点21に向
かう方向のみの呼気の通過を許容する逆止弁3が装備さ
れている。この逆止弁3は、呼気取込口22から分岐点
21にかけてその内径が大きくなるように形成された略
ロート状の内面を有するテーパ部32と、このテーパ部
32の内面に隙間なく接する球状部材31と、この球状
部材31を分岐点21から呼気取込口22に向かう方向
に押圧する押圧部材としての弾性体33(バネ)とから
構成されている。
【0027】この弾性体33は、その弾性係数が、呼気
取込口22側の圧力が0.02[kg/cm2]以上の
場合にテーパ部32の内面と球状部材31との間が開か
れる大きさに設定されている。なお、球状部材31につ
いては、テーパ部32との密閉性が保持されればその形
状は限定されず、例えば円柱形,円錐形でも良い。ま
た、弾性体については、球状部材31をテーパ部32側
に押圧する手段であればいかなるものでも良く、例え
ば、球状部材31がテーパ部32側に転がる斜面を管内
に設ける構成としても良い。また、テーパ部32の小径
側が大径側より下方に位置する場合には、押圧部材を設
けず、単に球状部材に作用する重力に委ねる構造として
も良い。
【0028】次に、切り換えバルブ11について説明す
る。この切り換えバルブ11は、前述したように接続管
本体2の分岐点21に装備されている。この切り換えバ
ルブ11は、回転自在の円柱状部分内部にL字状の流路
が形成されており、図1中の矢印R方向に沿って回転さ
せることにより、図示の呼気採取バック接続口23と呼
気取込口22とを連絡する状態から、呼気採取バック接
続口23と呼気分析装置接続口24とを連絡する状態
(図4参照)に接続管本体2の外部から切り換えること
ができる。また、必要に応じて、呼気取込口22,呼気
採取バッグ接続口23又は呼気分析装置接続口24のい
ずれも連通させない状態に切り換えることも可能である
(図2)。なお、この切り換えバルブ11内の流路は内
径が接続管本体2の内径と等しく設定され、また、デッ
ドボリュームが少ない構造となっている。
【0029】また、この呼気採取用接続管10は、呼気
取込口22を除く接続管本体2を一定温度に加熱・保温
する加熱手段としてのヒータ12を有している(図1で
は省略,図3の仮想線部分)。かかるヒータ12は、呼
気採取用接続管10のほぼ全体を通常の人間の体温より
高い温度に加熱・保温する。なお、図3に示すヒータ1
2は、呼気採取用接続管10及び呼気採取バッグ40を
同時に加熱・保温し得るものであり、例えば、保温槽に
近い構造のものが使用されている。
【0030】図3は、上述した呼気採取用接続管10を
呼気分析装置45に装着すると共に呼気採取バッグ40
を装着した状態を示している。この呼気採取バッグ40
は、接続管本体2の呼気採取バッグ接続口23に着脱自
在の雄型継手を介して接続される公知のテドラバッグ或
いはサランバッグを使用した樹脂製で収縮自在の袋状部
材である。その容積は、約1[l]である。
【0031】一方、呼気分析装置45は、接続管本体2
の呼気分析装置接続口24に着脱自在の雌型継手を介し
て接続され、呼気の吸引及び分析を行う。この呼気分析
装置45については、採取呼気を前処理なしで分析する
直接分析と予め採取呼気の濃縮を行う濃縮分析のいずれ
の手法を用いるものでも良い。
【0032】上記構成からなる呼気採取用接続管10の
使用による呼気採取作業の動作を図2乃至図4に基づい
て説明する。
【0033】まず、接続管本体2の呼気取込口22に、
高圧蒸気滅菌を行ったマウスピース22Aを装着する。
同時に、呼気採取バッグ接続口23に呼気採取バッグ4
0をその雄型継手を介して接続し、呼気分析装置接続口
24に呼気分析装置45をその雌型継手を介して接続す
る。
【0034】次に、ヒータ12に通電し、呼気採取用接
続管10のほぼ全域及び呼気採取バッグ40を37[゜
C]に加熱・保温する。また、このとき、切り換えバル
ブ11を呼気取込口22と呼気採取バッグ接続口23と
が連通する状態に切り換えておく(図3)。
【0035】そして、図3に示す如く、マウスピース2
2Aを介して呼気取込口22から被験者Hが呼気を吹き
込むことにより、当該呼気は、接続管本体2の内部を通
り、途中の逆止弁3を構成する球状部材31を弾性体3
3の押圧力に抗して後退させて通過し、さらに、切り換
えバルブ11及び呼気採取バッグ接続口23を介して呼
気採取バッグ40内に貯留される。
【0036】被験者Hが老人や子供であり、吹き込み量
が少ない場合には、複数回の吹き込み動作が行われる。
吹き込み動作時の採取呼気の逆流は、逆止弁3の球状部
材31がテーパ部32側に当接することにより防止され
る。吹き込み動作が終了すると、切り換えバルブ11
は、呼気取込口22,呼気採取バッグ接続口23,呼気
分析装置接続口24のいずれとも連通しない状態に切り
換える(図2)。
【0037】一方、採取された呼気採取バッグ40内の
呼気を呼気分析装置45に排気する場合には、図4に示
す如く、切り換えバルブ11を呼気採取バッグ接続口2
3と呼気分析装置接続口24とを連通させる状態に切り
換える。そして、呼気分析装置45を作動させることに
より、呼気採取バッグ40内の採取呼気が当該呼気分析
装置45側に吸引され、採取呼気の呼気分析が行われ
る。このとき、呼気採取用接続管10は、予め呼気分析
装置45と接続されているため、外気の混入を生じな
い。
【0038】このとき、呼気分析装置45が直接分析を
行う場合には、採取呼気を呼気分析装置45内の吸引ポ
ンプ(図示略)により吸引し、ガスクロマトグラフィに
より分析する。かかる分析は、呼気中の濃度が[ng/
ml]オーダーである成分の分析に好適である。
【0039】また、呼気分析装置が濃縮分析を行う場合
には、採取呼気を呼気分析装置45内の濃縮管により一
度濃縮した後に分析を行う。かかる分析は、呼気中の濃
度が[pg/ml]オーダーである成分の分析に好適で
ある。
【0040】上述のように、この第1の実施形態では、
接続管本体2が三方に分岐し、各先端の内の一つを呼気
取込口とし、他の二つを呼気採取バッグ及び呼気分析装
置にそれぞれ接続すると共に切り換えバルブにより各接
続を切り換える構成のため、呼気取込口が呼気分析装置
との接続口としての機能を兼ねる従来の構成と異なり、
一度呼気分析装置と接続すれば、呼気採取の度に呼気分
析装置と接続し直す作業が不要となり、その作業性を大
きく向上させることが可能となっている。
【0041】また、この構成により、従来必要とされて
いた逆止弁開放のためのピンが不要となり、採取呼気の
取り出しを容易としてさらなる作業性の向上を図ること
が可能となっている。
【0042】さらに、前述したように、呼気採取に先だ
って予め呼気採取用接続管10が呼気分析装置45に接
続されているため、デッドボリュームによる外気の混入
を防止することが可能となり、この第1の実施形態に示
す呼気採取用接続管を使用することにより、呼気分析装
置でより正確な呼気分析を行わしめることが可能となっ
ている。
【0043】また、呼気取込口22と分岐点21との間
に逆止弁3を装備したため、切り換えバルブ11を操作
することなく、逆流による採取呼気の漏出を有効に防止
することが可能となっている。
【0044】さらに、ヒータを装備しているため、呼気
採取用接続管10の内部を呼気が移動する際に、呼気中
水分が凝結し、随所に水滴が付着することを防止し、こ
れに伴い呼気中の特定成分が呼気採取用接続管10の内
部に付着することを有効に防止している。
【0045】このため、内部のクリーニングを行うこと
なく連続的に呼気の採取を行うことが可能となり、この
呼気採取用接続管10を呼気分析装置45に装着するこ
とにより、大量の呼気を迅速に分析することを可能とし
ている。
【0046】本発明の第2の実施形態を図5に基づいて
説明する。この第2の実施形態では、前述した呼気採取
用接続管10と同一部分については同符号を付して重複
する説明は省略するものとする。
【0047】この第2の実施形態に示す呼気採取用接続
管10Aは、呼気採取バッグ接続口23と呼気分析装置
接続口24の配置を交換し、切り換えバルブ11を内部
の流路形状が異なる新たな切り換えバルブ11Aとした
点を除き、前述した呼気採取用接続管10と同一であ
る。
【0048】即ち、接続管本体2Aは、T字状に形成さ
れ、T字の横棒の両端に相当する位置に呼気取込口22
と呼気採取バッグ接続口23Aとが配置され、T字の縦
棒の下端部に呼気分析装置接続口24Aが配置されてい
る。また、T字の縦棒と横棒の交点が分岐点21となっ
ている。これにより、呼気取込口22と呼気採取バッグ
接続口23Aとは直線状の流路により連結される。
【0049】一方、切り換えバルブ11Aは、接続管本
体2Aの分岐点21に装備され、回転自在の円柱状部分
内部にT字状の流路が形成されており、図1中の矢印R
方向に沿って回転させることにより、図5(A)に示す
呼気採取バック接続口23Aと呼気取込口22とを連絡
する状態から、呼気採取バック接続口23Aと呼気分析
装置接続口24Aとを連絡する状態(図5(B)参照)
に接続管本体2Aの外部から切り換えることができる。
なお、この切り換えバルブ11A内の流路は内径が接続
管本体2Aの内径と等しく設定され、また、デッドボリ
ュームが少ない構造となっている。
【0050】以上の構成からなるこの呼気採取用接続管
10Aは、前述の呼気採取用接続管10とほぼ同様の動
作が行われ、また同一の効果を得ることが可能である。
そして、前述した各効果に加えて、内部にT字状の流路
を有する切り換えバルブ11Aを装備したことにより、
呼気取込口22と呼気採取バッグ接続口23Aとを直線
状の流路の両端部に配設することが可能となるため、流
路が曲がっている場合と比較して流動抵抗が小さくな
り、呼気採取の際に被験者はより容易且つ円滑に呼気の
吹き込み動作を行うことが可能となる。
【0051】上述した各呼気採取用接続管は、呼気採取
ごとに呼気分析装置に取り付ける作業を不要としている
ため、呼気採取及び採取呼気の呼気分析装置への移動を
自動化させることが可能である。以下、呼気採取用接続
管10の構成を基本とした自動化の例を図6に基づいて
説明する。
【0052】接続管本体2の内側における呼気取込口2
2と分岐点21との間に圧力センサ13を装備する(特
に、逆止弁3の呼気取込口22側がより良い)。また、
前述した切り換えバルブ11と同じ構造を有し且つ動作
指令信号により切り換え動作を行う電磁バルブ14を切
り換えバルブ11に替えて装備する。また、呼気採取用
接続管10に、圧力センサ13の検出信号又は後述する
呼気分析装置の分析開始信号若しくは呼気採取終了信号
に基づいて電磁バルブ14に動作指令信号を出力する制
御手段15を設ける。
【0053】一方、呼気分析装置45は、制御手段15
と接続され、分析開始信号及び呼気採取終了信号を出力
する。また、呼気分析装置45には、分析の開始をオペ
レータが入力するための分析スタートスイッチを設け、
かかるスイッチの印加により、分析動作を開始すると共
に分析開始信号の出力を行う構成とする。
【0054】上記の呼気採取用接続管10の動作を説明
すると、被験者による呼気取込口22からの呼気の吹き
込み動作により、呼気取込口22−分岐点間の内部圧力
の上昇が圧力センサ13により検出され、検出信号が制
御手段15に出力される。これにより、制御手段15
は、電磁バルブ15を呼気取込口22と呼気採取バッグ
接続口23とが連通する状態(図3:切り換えバルブ1
1参照)に切り換えるように動作指令信号を出力する。
【0055】呼気の吹き込み動作が終了すると、これに
より接続管本体2の内部圧力の低下が圧力センサ13に
検出され、かかる検出信号を受けて、制御手段15では
動作指令信号により電磁バルブ14を呼気取込口22,
呼気採取バッグ接続口23又は呼気分析装置接続口24
がいずれも連通しない状態に切り換える(図2:切り換
えバルブ11参照)。
【0056】しかる後に、オペレータは、呼気分析装置
45の分析スタートスイッチを印可する。これにより、
呼気分析装置45から制御手段15は、分析開始信号を
受け、電磁バルブ14を、呼気採取バッグ接続口23と
呼気分析装置接続口24とを連通させる状態に切り換え
る(図3:切り換えバルブ11参照)。
【0057】また、一方では呼気分析装置45が作動を
開始し、採取呼気を吸引する。そして、採取呼気の分析
が終了すると、この呼気分析装置45から呼気採取終了
信号が出力され、かかる信号を受けて制御手段15では
電磁バルブ14を、呼気取込口22,呼気採取バッグ接
続口23又は呼気分析装置接続口24がいずれも連通し
ない状態に切り換える(図2:切り換えバルブ11参
照)。これにより一連の動作が終了する。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、接続管本体が
三方に分岐し、各先端の内の一つを呼気取込口とし、他
の二つを呼気採取バッグ及び呼気分析装置にそれぞれ接
続すると共に切り換えバルブにより各接続を切り換える
構成のため、従来のように呼気取込口が呼気分析装置と
の接続口としての機能を兼ねる従来の構成と異なり、一
度呼気分析装置と接続すれば、呼気採取の度に呼気分析
装置と接続し直す作業が不要となり、その作業性を大き
く向上させることが可能となっている。
【0059】また、この構成により、従来必要とされて
いた逆止弁開放のためのピンが不要となり、採取呼気の
取り出しを容易としてさらなる作業性の向上を図ること
が可能となっている。
【0060】これら作業性の向上により、本発明による
呼気採取及び採取呼気の呼気分析装置への移動作業の自
動化を容易にすることが可能となっている。
【0061】さらに、予め呼気採取用接続管が呼気分析
装置に接続されているため、デッドボリュームによる外
気の混入を防止することが可能となり、本発明を使用す
ることにより、呼気分析装置ではより正確な呼気分析を
行うことが可能となっている。
【0062】請求項2記載の発明では、呼気取込口と分
岐点との間に逆止弁を装備したため、切り換えバルブを
操作することなく、逆流による採取呼気の漏出を有効に
防止することが可能となっている。
【0063】請求項3記載の発明では、加熱手段を装備
しているため、呼気採取用接続管の内部を呼気が移動す
る際に、呼気中水分が凝結し、随所に水滴が付着するこ
とを防止し、これに伴い呼気中の特定成分が呼気採取用
接続管の内部に付着することを有効に防止している。
【0064】このため、内部のクリーニングを行うこと
なく連続的に呼気の採取を行うことが可能となり、この
呼気採取用接続管を呼気分析装置に装着することによ
り、大量の呼気を迅速に分析することを可能としてい
る。
【0065】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これにより、従来にない優れた呼気採取用接続管を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す部分断面図であ
る。
【図2】図1に開示された切り換えバルブの切り換えの
一態様を示す説明図である。
【図3】呼気採取用接続管の呼気採取時の使用状態を示
す説明図である。
【図4】呼気採取用接続管の採取呼気を呼気分析装置に
排出する場合の使用状態を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示し、図5(A)は
呼気採取時を示し、図5(B)は採取呼気の排出時を示
す。
【図6】本発明の自動化の例を示すブロック図である。
【図7】他の従来例を示し、図7(A)は呼気採取時を
示し、図7(B)は採取呼気の排出時を示す。
【符号の説明】
2 接続管本体 3 逆止弁 10 呼気採取用接続管 11 切り換えバルブ 12 ヒータ(加熱手段) 21 分岐点 22 呼気取込口 23 呼気採取バッグ接続口 24 呼気分析装置接続口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分岐点を中心として呼気取込口と,呼気
    採取バッグ接続口と,呼気分析装置接続口の三方に分岐
    するパイプ状の接続管本体を備え、 この接続管本体の分岐点に、前記呼気取込口と前記呼気
    分析装置接続口のいずれか一方を前記呼気採取バック接
    続口に連通させる切り換えバルブを装備したことを特徴
    とする呼気採取用接続管。
  2. 【請求項2】 前記接続管本体の呼気取込口と分岐点と
    の間に、当該呼気取込口から分岐点に向かう方向のみの
    呼気の通過を許容する逆止弁を装備したことを特徴とす
    る請求項1記載の呼気採取用接続管。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の呼気採取用接続管
    において、 前記接続管本体を一定温度に加熱する加熱手段を備えた
    ことを特徴とする呼気採取用接続管。
JP8281764A 1996-10-03 1996-10-03 呼気採取用接続管 Withdrawn JPH10108849A (ja)

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