JPH10108108A

JPH10108108A - 画像信号の表示方法、及び表示装置

Info

Publication number: JPH10108108A
Application number: JP25826896A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Hirano; 裕弘平野; Takashi Hoshino; 剛史星野; Hiroshi Yoshiki; 宏吉木; Yukimi Saeki; 幸美佐伯; Takaaki Nishiseto; 孝明西瀬戸
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1996-09-30
Filing date: 1996-09-30
Publication date: 1998-04-24

Abstract

(57)【要約】【課題】画像のジャンルに応じて最適な表示画面サイ
ズで画像を表示する画像信号の表示装置およびこの機能
を備えたテレビジョン受像機を提供する。【解決手段】画像のジャンルを設定する手段を設け、
ジャンルに応じてパソコン画像は小画面、ニュ−スやゲ
−ムは中画面、エンタテイメントな画像は大画面で画像
を表示する。この表示画面サイズを変更するフレキシブ
ルウィンドウ機能は、画像表示部の偏向系信号の制御、
あるいは、信号処理による画像圧縮の操作で実現する。【効果】人間の感性に合致した形態での画像表示が可
能になり、ヒュ−マンインタ−フェ−スに優れた表示装
置およびテレビジョン受像機が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は画像信号の表示方法
及び表示装置に係り、特に、大画面ディスプレイ上に各
種ジャンルの画像をそれぞれ最適な表示サイズで呈示す
るに好適な画像信号の表示方法及び表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、画像表示部に大画面ディスプレイ
を採用し、テレビ画像を大画面に表示して、より臨場感
のある画像を受像するテレビジョン受像機に対する関心
が高まっている。

【０００３】かかるテレビジョン受像機は、従来の受像
機では実現困難であった臨場感あふれる画像を得ること
が可能なため、視聴者は、スポ−ツや映画などでは大画
面の迫力ある映像を楽しむことができる。

【０００４】しかし、このテレビジョン受像機では、い
ずれの画像も全て大画面で表示される。このため、ゲ−
ムやニュ−スなどでは逆に圧迫感や威圧感などが作用
し、視聴者に不快感や疲労感を及ぼすことがある。ま
た、パソコン画像などでは画面が大きすぎて操作性が悪
くなる。

【０００５】すなわち、従来の大画面ディスプレイによ
る画像の表示では全ての画像を一律大画面に表示するた
め、画像のジャンルによっては、人間の感性や操作性に
悪影響を及ぼすという問題がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点を解消し、人間の感性にマッチした画像表示や
操作性に優れた画像表示を行う画像信号の表示方法及び
表示装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
目的を達成するため、画像のジャンルに応じて画像の表
示画面サイズを変更するフレキシブルウィンドウ機能を
採用する。

【０００８】図２は、同一視距離において、各種ジャン
ルの画像とその最適な表示画面サイズとの関連を示す概
略図である。パソコン画像などは、操作性の観点から２
０インチ程度が好まれる。また、ニュ−スやゲ−ムなど
の画像は、威圧感や圧迫感を避けるため３０インチ前後
が好まれる。一方、スポ−ツ，映画，環境映像などエン
タテイメントの要素が強い画像では、臨場感や迫力感を
得るため４０インチ以上の大画面が好まれる。

【０００９】本発明では、フレキシブルウィンドウ機能
により、パソコン画像などは２０インチ前後の表示画面
サイズ、ニュ−ス，ゲ−ムなどの画像は３０インチ前後
の表示画面サイズ、エンタテイメントの画像は４０イン
チ以上の表示画面サイズで画像を表示する。この結果、
いずれの画像も人間の感性にマッチした形態で映像を楽
しむことが可能になる。

【００１０】また、本発明においては、表示画面サイズ
の変更は、表示装置の偏向系制御の手段或いは信号処理
による圧縮の手段で行う。

【００１１】図３は、表示装置の偏向系制御による表示
画面サイズの変更の概略図である。同図（ａ）のパソコ
ン画像では、表示画面中のドットで示す領域が走査領域
となる様に水平・垂直偏向信号を制御し、上述した２０
インチ程度の画面に画像を表示する。また、同図（ｂ）
のニュ−ス，ゲ−ムの画像では、表示画面中のドットで
示す領域が走査領域となる様に水平・垂直偏向信号を制
御し、上述した３０インチ程度の画面に画像を表示す
る。一方、同図（ｃ）のエンタテイメントの画像では、
表示画面全てが走査領域となる様に水平・垂直偏向信号
を制御し、上述した４０インチ以上の大画面に画像を表
示する。これにより、フレキシブルウィンドウ機能を実
現する。

【００１２】図４は、信号処理による圧縮で表示画面サ
イズを変更する概略図である。同図（ａ）のパソコン画
像では、表示画面中のドットで示す領域が表示画像領域
となる様に水平・垂直方向に画像信号を圧縮して上述の
２０インチ程度の画面に相当する画像信号を生成し、空
いた領域をマスキング処理し、この信号を表示画面に表
示する。また、同図（ｂ）のニュ−ス，ゲ−ムの画像で
は、表示画面中のドットで示す領域が表示画像領域とな
る様に水平・垂直方向に画像信号を圧縮して上述の３０
インチ程度の画面に相当する画像信号を生成し、空いた
領域をマスキング処理し、この信号を表示画面に表示す
る。一方、同図（ｃ）のエンタテイメントの画像では、
画像信号の圧縮処理は行わずに表示し、表示画面全てを
表示画像領域とした４０インチ以上の大画面に画像を表
示する。これにより、フレキシブルウィンドウ機能を実
現する。

【００１３】また、フレキシブルウィンドウ機能におけ
る表示モ−ドの選択は、視聴者の指示による手段、ある
いは、デ−タ放送の番組ガイド情報による画像のジャン
ル識別により行う手段により行う。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の第１の実施例のブロック
構成図を図１に示す。本実施例は、表示装置の偏向系制
御によりフレキシブルウィンドウ機能を実現するに好適
なものである。

【００１５】図１において、１はＣＲＴ、２はビデオ回
路、３は水平・垂直偏向回路、４は表示モ−ド設定部、
５はコンバ−ゼンス補正部、６は電子銃、７はコンバ−
ゼンスヨ−ク、８は偏向ヨ−クである。

【００１６】ビデオ回路２は、３原色信号Ｒ，Ｇ，Ｂが
入力され、電子銃６のカソ−ドに供給する信号を生成す
る。

【００１７】画像のジャンル情報信号ＪＭは表示モ−ド
設定部４に入力され、表示モード設定部は各ジャンルに
適した表示画面サイズを表す表示モ−ド信号ＤＭを生成
する。

【００１８】水平・垂直偏向回路３は、水平同期信号Ｈ
Ｄ，垂直同期信号ＶＤ及び表示モ−ド信号ＤＭが入力さ
れ、水平偏向信号Ｈ，垂直偏向信号Ｖ及びコンバ−ゼン
ス制御信号Ｃを生成する。図５は、水平・垂直偏向回路
３における水平偏向信号Ｈ及び垂直偏向信号Ｖの生成の
動作概略図である。入力された表示モ−ド信号ＤＭがエ
ンタテイメントの場合は、図３（ｃ）に示したドットの
領域を走査するように、図５（ａ）及び図５（ｂ）の実
線で示す水平偏向信号Ｈ及び垂直偏向信号Ｖを生成す
る。入力された表示モ−ド信号ＤＭがニュ−スやゲ−ム
の場合は、図３（ｂ）に示したドットの領域を走査する
ように、図５（ａ）及び図５（ｂ）の点線で示す水平偏
向信号Ｈ及び垂直偏向信号Ｖを生成する。また、入力さ
れた表示モ−ド信号ＤＭがパソコン画像の場合は、図３
（ａ）に示した領域を走査するように、図５（ａ）及び
図５（ｂ）の一点鎖線で示す水平偏向信号Ｈ及び垂直偏
向信号Ｖを生成する。

【００１９】コンバ−ゼンス補正部５は、水平・垂直偏
向回路３からのコンバ−ゼンス制御信号Ｃに応じて、周
辺フォ−カスの改善と残留コンバ−ゼンスずれ量の低減
を図るパラボラ波電流を生成し、コンバ−ゼンスヨ−ク
７に供給する。

【００２０】偏向ヨ−ク８は、水平・垂直偏向回路３か
らの水平偏向信号Ｈと垂直偏向信号Ｖに応じて電子ビ−
ムを偏向する。よって、ＣＲＴ１の管面では、画像のジ
ャンルに応じて走査領域を変更し、最適な表示画面サイ
ズで画像を表示する。

【００２１】以上述べたように、本実施例では、表示モ
−ド信号ＤＭで水平及び垂直偏向信号Ｈ及びＶの制御を
行い、フレキシブルウィンドウ機能を簡単に実現するこ
とができる。

【００２２】次に、本発明の第２の実施例のブロック構
成図を図６に示す。本実施例は、信号処理による圧縮で
フレキシブルウィンドウ機能を実現するに好適なもので
ある。

【００２３】図６において、９−１〜３はＡＤ変換部、
１０−１〜３は画像圧縮部、１１は表示モ−ド設定部、
１２−１〜３はＤＡ変換部、１３は表示部である。

【００２４】ＡＤ変換部９−１〜３は、アナログの３原
色信号Ｒ，Ｇ，Ｂの標本化を行い、ディジタルの信号Ｒ
Ｄ，ＧＤ，ＢＤに変換する。

【００２５】画像のジャンル情報信号ＪＭは表示モ−ド
設定部１１に入力され、表示モ−ド設定部１１は各ジャ
ンルに適した表示画面サイズを表す表示モ−ド信号ＤＭ
を生成する。

【００２６】画像圧縮部１０−１〜３は、入力された表
示モ−ド信号ＤＭで定まる所定の圧縮処理を行い、表示
画面サイズを縮小した信号系列ＲＳ，ＧＳ，ＢＳを生成
する。この具体的な動作については後述する。

【００２７】ＤＡ変換部１２−１〜３は、入力された信
号系列ＲＳ，ＧＳ，ＢＳのアナログ信号への変換を行
う。ＤＡ変換部１２−１〜３からの各出力信号，水平同
期信号ＨＤ及び垂直同期信号ＶＤは、表示部１３に入力
され、表示部１３は、従来と同じ形態で信号の走査を行
い、画像を表示する。

【００２８】図７は、上述の画像圧縮部１０−１〜３の
一構成例で、同図（ａ）に構成，同図（ｂ）にその動作
概説を示す。同図（ａ）において、１４はプリフィル
タ、１５はＮ−Ｍ変換部、１６はマスク処理部である。

【００２９】プリフィルタ１４は、圧縮処理に伴う折り
返し歪の発生を避けるために、表示モ−ド信号ＤＭに応
じて、入力信号ＲＤ，ＧＤ，ＢＤの所定の高域成分を除
去する。

【００３０】Ｎ−Ｍ変換部１５は、同図（ｂ）に示すよ
うに、Ｎ画素×Ｌラインの画像信号に対して、水平及び
垂直方向にｎ個の標本点をｍ個（ｎ≧ｍ）の標本点に変
換するｎ−ｍ変換信号処理による圧縮を行い、Ｎｍ／ｎ
画素×Ｌｍ／ｎラインに縮小した画像の信号を生成す
る。すなわち、表示モ−ド信号ＤＭがパソコン画像の場
合は、例えば２−１変換（ｎ＝２，ｍ＝１）を行い、図
４（ａ）のドット領域に示す縮小した画像の信号を生成
する。また、表示モ−ド信号ＤＭがニュ−スやゲ−ムの
場合は、例えば４−３変換（ｎ＝４，ｍ＝３）を行い、
図４（ｂ）のドット領域に示す縮小した画像の信号を生
成する。一方、表示モ−ド信号ＤＭがエンタテイメント
の場合は、１−１変換（ｎ＝１，ｍ＝１）を行い、図４
（ｃ）のドット領域に示す画像の信号を生成する。

【００３１】マスク処理部１６は、図７（ｂ）に示すよ
うに、縮小した画像によって表示画面上で空いた領域、
すなわち、ドットで示す領域を特定の信号（例えば、グ
レ−など）で置換するマスキング処理を行う。そして、
表示画面サイズを縮小した信号系列ＲＳ，ＧＳ，ＢＳを
生成する。

【００３２】以上述べたように、本実施例では、表示モ
−ド信号ＤＭに応じた信号処理による圧縮で縮小画像の
信号を生成し、フレキシブルウィンドウ機能を簡単に実
現することができる。

【００３３】次に、本発明をテレビジョン受像機に適用
した場合の実施例について説明する。

【００３４】図８は、テレビジョン受像機に適用した場
合における本発明の第３の実施例のブロック構成図を示
し、偏向系の信号制御でフレキシブルウィンドウ機能を
実現するに好適なものである。

【００３５】図８において、１７はチュ−ナ部、１８は
映像復調部、１９は画質改善部、２０は同期分離部、２
１はリモコン部、２２は画像表示部、２３は音声復調
部、２４は音質改善部、２５はスピ−カ部である。

【００３６】チューナ部１７は、放送波信号ＴＶが入力
され、所定の復調処理を行い、ベ−スバンドの映像信号
ＶＳと音声信号ＡＳに復調する。

【００３７】映像復調部１８は、映像信号ＶＳ或いは外
部入力映像信号ＶＳ’を所定の復調処理で輝度信号と色
差信号に復調し、信号系列Ｓ１を生成する。画質改善部
１９は、鮮鋭度向上や雑音除去などの信号処理と、マト
リクス演算による３原色信号への変換を行い、３原色信
号Ｒ，Ｇ，Ｂの信号系列Ｓ２を生成する。

【００３８】同期分離部２０は、映像信号ＶＳ或いは外
部入力映像信号ＶＳ’より水平同期信号ＨＤと垂直同期
信号ＶＤを抽出する。

【００３９】画像表示部２２は、前述した図１の構成お
よび動作を行い、画像のジャンルに最適な表示サイズで
画像を表示する。すなわち、リモコン部２１で視聴者が
選択指定する画像のジャンル情報信号ＪＭに応じて、偏
向系の水平・垂直信号を制御して走査を行い、ジャンル
毎に最適な画面サイズの画像を表示するフレキシブルウ
ィンドウ機能を実現する。

【００４０】一方、音声信号ＡＳ或いは外部入力音声信
号ＡＳ’は、音声復調部２３で所定の復調処理を行い、
ステレオＬ，Ｒチャネルの信号系列Ｓ３を復調する。音
質改善部２４は、重厚感や臨場感などの音質改善の信号
処理を行い、この出力信号系列Ｓ４をスピ−カ部２５で
再生する。

【００４１】以上述べたように、本実施例によれば、フ
レキシブルウィンドウ機能を備えたテレビジョン受像機
を簡単に実現できる。

【００４２】図９は、テレビジョン受像機に適用した場
合における本発明の第４の実施例のブロック構成図を示
し、信号処理による圧縮操作でフレキシブルウィンドウ
機能を実現するに好適なものである。

【００４３】図９において、１７はチュ−ナ部、２０は
同期分離部、２１はリモコン部、２３は音声復調部、２
４は音質改善部、２５はスピ−カ部、２６はＡＤ変換
部、２７は映像デジタル復調部、２８は画質改善・圧縮
部、２９はＤＡ変換部、３０は画像表示部である。

【００４４】チューナ部１７は、放送波信号ＴＶが入力
され、所定の復調処理を行い、ベ−スバンドの映像信号
ＶＳと音声信号ＡＳに復調する。

【００４５】ＡＤ変換部２６は、映像信号ＶＳ或いは外
部入力映像信号ＶＳ’をデジタル信号系列Ｓ５に変換す
る。映像デジタル復調部２７は、所定のデジタル復調処
理で入力されたデジタル信号系列Ｓ５を輝度信号と色差
信号に復調し、信号系列Ｓ６を生成する。

【００４６】画質改善・圧縮部２８は、信号系列Ｓ６が
入力され、鮮鋭度向上や雑音除去やマトリクス演算によ
る３原色信号への変換を行う。さらに、画質改善・圧縮
部２８では、前述した図６の構成および動作にしたがっ
た画像縮小の信号処理を行い、各ジャンルに最適な画面
サイズの画像の信号系列Ｓ７を生成する。すなわち、リ
モコン部２１で視聴者が選択指定する画像のジャンル情
報信号ＪＭに応じて、対応する標本点のｎ−ｍ変換の信
号処理により画像縮小の信号処理を行う。

【００４７】ＤＡ変換部２９は、各ジャンルに最適な画
面サイズの画像の信号系列Ｓ７のアナログ信号への変換
を行い、３原色信号Ｒ，Ｇ，Ｂの信号系列Ｓ８を生成す
る。そして、この信号を画像表示部３０に表示し、画像
のジャンルに最適な表示サイズで画像を表示するフレキ
シブルウィンドウ機能を実現する。なお、表示に必要な
水平同期信号ＨＤと垂直同期信号ＶＤは、同期分離部２
０で映像信号ＶＳ或いは外部入力映像信号ＶＳ’より抽
出する。

【００４８】一方、音声信号ＡＳ或いは外部入力音声信
号ＡＳ’は、音声復調部２３で所定の復調処理を行い、
ステレオＬ，Ｒチャネルの信号系列Ｓ３を復調する。音
質改善部２４は、重厚感や臨場感などの音質改善の信号
処理を行い、この出力信号系列Ｓ４をスピ−カ部２５で
再生する。

【００４９】以上述べたように、本実施例によれば、フ
レキシブルウィンドウ機能を備えたテレビジョン受像機
を簡単に実現できる。

【００５０】図１０は、テレビジョン受像機に適用した
場合における本発明の第５の実施例を示し、偏向系の制
御によるフレキシブルウィンドウ機能の実現，リプレ−
機能やタイムシフト機能の実現及び情報番組やインタラ
クティブ番組における関連情報のマルチ画面表示機能の
実現に好適なものである。

【００５１】図１０において、２１はリモコン部、２２
は画像表示部、２３は音声復調部、２５はスピ−カ部、
３１はＢＳチュ−ナ部、３２はＵＶチュ−ナ部、３３は
映像復調部、３４はデ−タ放送復調部、３５はＰＦＣ
部、３６はコントロ−ラ部、３７は画質改善部、３８は
メモリバンク部、３９は３次元音像処理部、４０，４１
はシステムバスである。

【００５２】ＢＳチューナ部３１は、衛星放送波信号Ｂ
Ｓに所定の復調処理を行い、ベ−スバンドの映像信号Ｖ
Ｓ１と音声信号ＡＳ１を復調し、システムバス４０に入
力する。

【００５３】ＵＶチューナ部３２は、地上放送波信号Ｔ
Ｖに所定の復調処理を行い、ベ−スバンドの映像信号Ｖ
Ｓ２と音声信号ＡＳ２を復調し、システムバス４０に入
力する。

【００５４】また、システムバス４０には、外部入力の
映像信号ＶＳ’と外部入力の音声信号ＡＳ’も入力され
る。

【００５５】映像復調部３３は、システムバス４０より
得られる種々のフォ−マットの映像信号ＶＳの復調処理
を行い、輝度信号と色差信号の信号系列Ｓ１０に復調す
る。

【００５６】デ−タ放送復調部３４は、システムバス４
０より得られるデ−タ放送（例えば、文字多重放送）信
号ＶＳＤの復号処理を行う。そして、各種デ−タ情報信
号Ｓ１１と番組情報信号Ｓ１２を復号する。

【００５７】コントロ−ラ部３６は、システムバス４０
より得られる映像信号ＶＳ，番組情報信号Ｓ１２及びリ
モコン部２１からの視聴者の各種指示コマンド信号ＣＭ
Ｄ（各種機能や表示モ−ドの選択）が入力され、これら
の信号をもとに、信号処理制御信号ＣＴ，画像のジャン
ル情報信号ＪＭ，水平同期信号ＨＤ及び垂直同期信号Ｖ
Ｄを生成する。

【００５８】ＰＦＣ部３５は、種々の映像フォ−マット
の信号系列Ｓ１０に対して、信号処理制御信号ＣＴに応
じた映像フォ−マット変換の信号処理を行う。そして、
映像フォ−マットが一定形態の信号Ｓ１３をシステムバ
ス４１に供給する。

【００５９】システムバス４１より得られる信号系列Ｓ
１６は、画質改善部３７で順次走査化，鋭度向上，雑音
除去及び色信号系列への変換などの信号処理が施され、
画質改善部３７の出力に３原色Ｒ，Ｇ，Ｂの信号系列Ｓ
１７を得る。

【００６０】また、メモリバンク部３８は、信号処理制
御信号ＣＴに応じて、映像信号の蓄積や各種機能（上述
のリプレ−機能，タイムシフト機能，関連情報のマルチ
画面表示機能）に対応した画像作成を行う。

【００６１】画像表示部２２は、前述した図１の構成お
よび動作を行い、画像のジャンルに最適な表示サイズで
画像を表示する。すなわち、画像のジャンル情報信号Ｊ
Ｍに応じて、偏向系の水平・垂直信号を制御して走査を
行い、ジャンル毎に最適な画面サイズの画像を表示する
フレキシブルウィンドウ機能を実現する。

【００６２】一方、システムバス４０からの音声信号Ａ
Ｓは、音声復調部２３で所定の復調処理を行い、ステレ
オＬ，Ｒチャネルの信号系列Ｓ１８を復調する。そし
て、３次元音像処理部３９で、入力信号からの反射音を
作り、これと入力信号との組み合わせで３次元の音像を
生成する信号処理を行い、この出力信号系列Ｓ１９をス
ピ−カ部２５で再生する。

【００６３】以上述べたように、本実施例によればフレ
キシブルウィンドウ機能，リプレ−機能，タイムシフト
機能，情報番組やインタラクティブ番組における関連情
報のマルチ画面表示機能などを備えたテレビジョン受像
機を実現できる。

【００６４】図１１は、テレビジョン受像機に適用した
場合における本発明の第６の実施例を示し、信号処理に
よる圧縮操作によるフレキシブルウィンドウ機能の実
現，リプレ−機能やタイムシフト機能の実現及び情報番
組やインタラクティブ番組における関連情報のマルチ画
面表示機能の実現に好適なものである。

【００６５】図１１において、２１はリモコン部、２３
は音声復調部、２５はスピ−カ部、３０は画像表示部、
３１はＢＳチュ−ナ部、３２はＵＶチュ−ナ部、３３は
映像復調部、３４はデ−タ放送復調部、３５はＰＦＣ
部、３６はコントロ−ラ部、３８はメモリバンク部、３
９は３次元音像処理部、４０，４１はシステムバス、４
２は画質改善・圧縮部である。

【００６６】ＢＳチュ−ナ部３１は、衛星放送波信号Ｂ
Ｓに所定の復調処理を行い、ベ−スバンドの映像信号Ｖ
Ｓ１と音声信号ＡＳ１を復調し、システムバス４０に入
力する。

【００６７】ＵＶチュ−ナ部３２は、地上放送波信号Ｔ
Ｖに所定の復調処理を行い、ベ−スバンドの映像信号Ｖ
Ｓ２と音声信号ＡＳ２を復調し、システムバス４０に入
力する。

【００６８】また、システムバス４０には外部入力の映
像信号ＶＳ’と外部入力の音声信号ＡＳ’も入力され
る。

【００６９】映像復調部３３は、システムバス４０より
得られる種々のフォーマットの映像信号ＶＳの復調処理
を行い、輝度信号と色差信号の信号系列Ｓ１０に復調す
る。

【００７０】デ−タ放送復調部３４は、システムバス４
０より得られるデ−タ放送（例えば、文字多重放送）信
号ＶＳＤの復号処理を行う。そして、各種デ−タ情報信
号Ｓ１１と番組情報信号Ｓ１２を復号する。

【００７１】コントロ−ラ部３６は、システムバス４０
より得られる映像信号ＶＳ，番組情報信号Ｓ１２及びリ
モコン部２１からの視聴者の各種指示コマンド信号ＣＭ
Ｄ（各種機能や表示モ−ドの選択）が入力され、これら
の信号をもとに、信号処理制御信号ＣＴ，画像のジャン
ル情報信号ＪＭ，水平同期信号ＨＤ及び垂直同期信号Ｖ
Ｄを生成する。

【００７２】ＰＦＣ部３５は、種々の映像フォ−マット
の信号系列Ｓ１０に対して、信号処理制御信号ＣＴに応
じた映像フォ−マット変換の信号処理を行う。そして、
映像フォ−マットが一定形態の信号Ｓ１３をシステムバ
ス４１に供給する。

【００７３】システムバス４１より得られる信号系列Ｓ
１６は、画質改善・圧縮部４２で順次走査化，鮮鋭度向
上，雑音除去及び３原色信号系列への変換などの信号処
理が施される。さらに、画質改善・圧縮部４２では、前
述した図６の構成および動作にしたがった画像縮小の信
号処理を行い、各ジャンルに最適な画面サイズの画像の
信号系列を生成する。すなわち、画像のジャンル情報信
号ＪＭに応じて、対応する標本点のｎ−ｍ変換の信号処
理により画像縮小の信号処理を行う。そして、フレキシ
ブルウィンドウ機能を実現した３原色Ｒ,Ｇ,Ｂの信号系
列Ｓ２０を得る。

【００７４】また、メモリバンク部３８は、信号処理制
御信号ＣＴに応じて、映像信号の蓄積や各種機能（上述
のリプレ−機能，タイムシフト機能，関連情報のマルチ
画面表示機能）に対応した画像作成を行う。

【００７５】画像表示部３０は、信号系列Ｓ２０の画像
を表示し、画像のジャンルに最適な表示サイズで画像を
表示するフレキシブルウィンドウ機能を実現する。な
お、表示に必要な水平同期信号ＨＤと垂直同期信号ＶＤ
は、コントロ−ラ部３６より供給する。

【００７６】一方、システムバス４０からの音声信号Ａ
Ｓは、音声復調部２３で所定の復調処理を行い、ステレ
オＬ，Ｒチャネルの信号系列Ｓ１８を復調する。そし
て、３次元音像処理部３９で、入力信号からの反射音を
作り、これと入力信号との組み合わせで３次元の音像を
生成する信号処理を行い、この出力信号系列Ｓ１９をス
ピ−カ部２５で再生する。

【００７７】以上述べたように、本実施例によればフレ
キシブルウィンドウ機能，リプレ−機能，タイムシフト
機能，情報番組やインタラクティブ番組における関連情
報のマルチ画面表示機能などを備えたテレビジョン受像
機を実現できる。

【００７８】図１２は、テレビジョン受像機に適用した
場合における本発明の第７の実施例を示し、マイクロプ
ロセサによるソフトデコ−ド処理でフレキシブルウィン
ドウ機能の実現，リプレ−機能やタイムシフト機能の実
現及び情報番組やインタラクティブ番組における関連情
報のマルチ画面表示機能の実現に好適なものである。

【００７９】図１２において、２１はリモコン部、２５
はスピ−カ部、３１はＢＳチュ−ナ部、３２はＵＶチュ
−ナ部、４０，５６はシステムバス、４３はデジタル放
送復調部、４４，４７はＡＤ変換部、４５，４８はマイ
クロプロセサ、４６，５３はＤＡ変換部、４９はＤＲＡ
Ｍ、５０はデ−タ圧縮・伸張部、５１はメモリバンク
部、５２はシステムコントロ−ラ部、５４はディスプレ
イコントロ−ラ、５５は平面ディスプレイである。

【００８０】ＢＳチュ−ナ部３１は、衛星放送波信号Ｂ
Ｓが入力され、所定の復調処理を行い、ベ−スバンドの
映像信号と音声信号を復調し、システムバス４０に入力
する。

【００８１】ＵＶチュ−ナ部３２は、地上放送波信号Ｔ
Ｖが入力され、所定の復調処理を行い、ベ−スバンドの
映像信号と音声信号を復調し、システムバス４０に入力
する。

【００８２】システムバス４０より得られる映像信号Ｖ
Ｓと音声信号ＡＳは、ＡＤ変換部４４，４７でデジタル
映像信号ＶＳＤとデジタル音声信号ＡＳＤに変換され
る。

【００８３】システムコントロ−ラ部５２は、システム
バス４０より得られる映像信号ＶＳとリモコン部２１か
らの視聴者の各種指示コマンド信号ＣＭＤ（各種機能や
表示モ−ドの選択）とが入力され、これらの信号をもと
に、マイクロプロセサによるソフトデコ−ド処理を制御
するシステム制御信号ＳＣＴを生成する。

【００８４】デジタル放送復調部４３は、デジタル放送
波ＤＢが入力され、所定のデジタル復調や誤り訂正の信
号処理を行い、デ−タストリ−ム信号ＤＢＳを復号す
る。

【００８５】マイクロプロセサ４５は、システム制御信
号ＳＣＴに応じて、音声のソフトデコ−ド処理や３次元
音像処理を行う。その出力信号Ｓ２１は、ＤＡ変換部４
６でアナログ信号に変換され、ＤＡ変換部４６からの出
力信号Ｓ２２をスピ−カ部２５で再生する。

【００８６】マイクロプロセサ４８は、システム制御信
号ＳＣＴに応じて、映像のソフトデコ−ド処理，映像フ
ォ−マット変換の信号処理，フレキシブルウィンドウ機
能，リプレ−機能，タイムシフト機能及び情報番組やイ
ンタラクティブ番組における関連情報のマルチ画面表示
機能などの各種信号処理を行う。その出力信号Ｓ２３
は、システムバス５６を介して、ＤＲＡＭ４９，デ−タ
圧縮・伸張部５０及びＤＡ変換部５３に供給される。

【００８７】ＤＲＡＭ４９は、ソフトデコ−ド処理に必
要な数フレ−ム分の映像信号を蓄積する。また、デ−タ
圧縮・伸張部５０は、映像信号の情報量を圧縮する符号
化や情報量を伸張してもとの映像信号に復号する復号化
を行う。この出力の情報量を圧縮した映像デ−タ信号Ｓ
２４は、大容量のメモリバンク５１に蓄積され、リプレ
−機能やタイムシフト機能など必要に応じて読み出す。

【００８８】ＤＡ変換部５３でアナログ信号に変換した
信号Ｓ２５は、ディスプレイコントロ−ラ５４を介して
平面ディスプレイ５５に供給され、画像の再生が行なわ
れる。

【００８９】以上述べたように、本実施例によれば、多
様なメディアに対する拡張性を備え、かつ、フレキシブ
ルウィンドウ機能，リプレ−機能，タイムシフト機能，
情報番組やインタラクティブ番組における関連情報のマ
ルチ画面表示機能などを備えたテレビジョン受像機を実
現できる。

【００９０】なお、第５乃至第６の実施例において、視
聴者の指示はリモコン部で行う場合を示したが、これに
限定されることなく、音声や視聴者の視線、ジェスチャ
などで指示する構成で実現することも可能である。

【００９１】

【発明の効果】本発明によれば、画像のジャンルに応じ
た最適な表示画面サイズで画像を表示するため、テレビ
画像などを人間の感性に極めて合致した形態で視聴でき
る。このため、疲労感や圧迫感が極めて少なく、ヒュ−
マンインタ−フェ−スに優れた表示装置およびテレビジ
ョン受像機が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例のブロック構成図。

【図２】ジャンル別画像の最適表示画面サイズの概説
図。

【図３】表示画面サイズの偏向系制御による変更の概略
図。

【図４】表示画面サイズの信号処理による変更の概略
図。

【図５】水平、垂直偏向制御の動作概略図。

【図６】本発明の第２の実施例の構成図。

【図７】第２の実施例における画像圧縮部の一構成例
図。

【図８】本発明によるＴＶ受像機の第１の実施例のブロ
ック構成図。

【図９】本発明によるＴＶ受像機の第２の実施例のブロ
ック構成図。

【図１０】本発明によるＴＶ受像機の第３の実施例のブ
ロック構成図。

【図１１】本発明によるＴＶ受像機の第４の実施例のブ
ロック構成図。

【図１２】本発明によるＴＶ受像機の第５の実施例のブ
ロック構成図。

【符号の説明】

１…ＣＲＴ、２…ビデオ回路、３…水平・垂直偏向回
路、４,１１…表示モ−ド設定部、５…コンバ−ゼンス
補正部、６…電子銃、７…コンバ−ゼンスヨ−ク、８…
偏向ヨ−ク、９,２６,４４,４７…ＡＤ変換、１０…画
像圧縮部、１２,２９,４６,５３…ＤＡ変換、１３…表
示部、１４プリフィルタ、１５…Ｎ−Ｍ変換部、１６…
マスク処理部、１７…チュ−ナ部、１８,３３…映像復
調部、１９,３７…画質改善部、２０…同期分離部、２
１…リモコン部、２２,３０…画像表示部、２３…音声
復調部、２４…音質改善部、２５…スピ−カ部、２７…
映像デジタル復調部、２８,４２…画質改善・圧縮部、３
１…ＢＳチュ−ナ部、３２…ＵＶチュ−ナ部、３４…デ
−タ放送復調部、３５…ＰＦＣ部、３６…コントロ−ラ
部、３８…メモリバンク部、３９…３次元音像処理部、
４０,４１…システムバス、４３…デジタル放送復調
部、４５,４８…マイクロプロセサ,４９…ＤＲＡＭ、５
０…デ−タ圧縮・伸張部、５１…メモリバンク、５２…
システムコントロ−ラ部、５４…ディスプレイコントロ
−ラ、５５…平面ディスプレイ。

フロントページの続き (72)発明者佐伯幸美神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所マルチメディアシステム開発本部内 (72)発明者西瀬戸孝明神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所映像情報メディア事業部内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】画像信号の表示装置において、表示画面上
に画像を表示する表示画面サイズが複数種類の異なるサ
イズの表示モ−ドを設け、画像のジャンルに応じて上記
表示モ−ドのいずれか１つのモ−ドを選択し、表示画面
上には該選択したモ−ドで規定する表示画面サイズで上
記画像信号の画像を表示することを特徴とする画像信号
の表示方法。
【請求項２】表示装置の水平・垂直偏向系の信号を制御
し、表示画面サイズの異なる複数種類の画像を生成し
て、表示画面上に選択されたモ−ドで規定する表示画面
サイズで前記画像信号の画像を表示することを特徴とす
る請求項１に記載の画像信号の表示方法。
【請求項３】画像信号の圧縮信号処理とマスキング処理
とを施し、表示画面サイズの異なる複数種類の画像を生
成して、表示画面上に選択されたモ−ドで規定する表示
画面サイズで前記画像信号の画像を表示することを特徴
とする請求項１に記載の画像信号の表示方法。
【請求項４】デ−タ放送の番組案内情報などの番組ガイ
ド情報により画像のジャンルを識別する手段を設け、該
識別手段出力に応じて前記表示モ−ドのいずれか１つの
モ−ドを選択することを特徴とする請求項１乃至３に記
載の画像信号の表示方法
【請求項５】視聴者の指示に前記表示モ−ドのいずれか
１つのモ−ドを選択することを特徴とする請求項１乃至
３に記載の画像信号の表示方法。
【請求項６】前記視聴者の指示が、リモコン，音声，視
線，ジェスチャのいずれか若しくはそれらの組み合せに
よりなされることを特徴とする請求項５に記載の画像信
号の表示方法
【請求項７】画像信号の表示装置において、表示画面上
に画像を表示する表示画面サイズが複数種類の異なるサ
イズの表示モ−ドを設け、画像のジャンルに応じて上記
表示モ−ドのいずれか１つのモ−ドを選択する手段と、
表示画面上に上記選択手段により選択されたモ−ドで規
定する表示画面サイズで上記画像信号の画像を表示する
フレキシブルウィンドウ手段を備えたことを特徴とする
画像信号の表示装置。
【請求項８】前記フレキシブルウィンドウ手段が、表示
装置の水平・垂直偏向系の信号制御により表示画面サイ
ズの異なる複数種類の画像を生成する手段を有すること
を特徴とする請求項７に記載の画像信号の表示装置。
【請求項９】前記フレキシブルウィンドウ手段が、画像
信号の圧縮信号処理とマスキング処理により表示画面サ
イズの異なる複数種類の画像を生成する手段を有するこ
とを特徴とする請求項７に記載の画像信号の表示装置。
【請求項１０】前記選択手段が、デ−タ放送の番組案内
情報などの番組ガイド情報により画像のジャンルを識別
する手段を有し、該識別手段の出力に応じてモードの選
択を行うことを特徴とする請求項７乃至９に記載の画像
信号の表示装置。
【請求項１１】前記選択手段が、視聴者の指示に従って
モードの選択を行うことを特徴とする請求項７乃至９に
記載の画像信号の表示装置。
【請求項１２】前記視聴者の指示が、リモコン，音声，
視線，ジェスチャのいずれか若しくはそれらの組み合せ
による指示であることを特徴とする請求項１１に記載の
画像信号の表示装置。
【請求項１３】前記識別手段により情報番組やインタラ
クティブ番組と識別された場合において、関連する情報
をマルチ画面に表示する手段を備えたことを特徴とする
請求項１０に記載の画像信号の表示装置。
【請求項１４】映像信号やデ−タ放送のデ−タなどの画
像情報を記憶蓄積するメモリバンクと、視聴者の指示に
応じて上記メモリバンクより該当する画像情報を読み出
し、リプレ−機能，タイムシフト機能，オンデマンド機
能などの機能を行う手段と揺することを特徴とする請求
項７乃至１３に記載の画像信号の表示装置。
【請求項１５】画像表示部を平面ディスプレイで構成し
たことを特徴とする請求項７項乃至１４項に記載の画像
信号の表示装置。
【請求項１６】画像表示部を投射型ディスプレイで構成
したことを特徴とする請求項７項乃至１４項に記載の画
像信号の表示装置。