JPH10108032A - 画像処理装置及び方法及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置及び方法及び記録媒体

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JPH10108032A
JPH10108032A JP8260610A JP26061096A JPH10108032A JP H10108032 A JPH10108032 A JP H10108032A JP 8260610 A JP8260610 A JP 8260610A JP 26061096 A JP26061096 A JP 26061096A JP H10108032 A JPH10108032 A JP H10108032A
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color
irradiation intensity
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利幸 水野
Yumiko Hidaka
由美子 日高
Keishin Shiraiwa
敬信 白岩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、紫外域の照射強度に応じている蛍
光増白色効果を考慮した補正処理を行うことにより、高
品質の出力画像を出力できるようにすることを目的とす
る。 【解決手段】 紫外域の照射強度を測定する光センサと
可視域の照射強度を測定する光センサで構成される照明
光を測定する照明光測定手段と、前記測定の結果に応じ
て記録媒体における蛍光増白効果を補正する補正処理を
画像データに対して行う補正処理手段を有することを特
徴とする画像処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は環境照明光を測定
し、色補正を行う画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原稿データをコンピュータに取り込みC
RTなどのカラーデスプレィ画面上に表示し、必要なデ
ザインや色変換を加えた後にプリンタなどに出力しハー
ドコピーを得る事が多く行われる。
【0003】しかし、カラーデスプレー(CRT等)は
光源色であるのに対しプリンタからの出力色は物体色で
あることや、観察する環境の照明光の違い等により色再
現特性は異なる。例えばCRTではRGB色空間によ
り、プリンタであればCMYKデータで表される色空間
を国際照明委員会(CIE)で定められているXYZな
どに変換し、この色空間値からそれぞれのデバイスの色
信号に変換し出力する。しかし、デバイスが異なると同
じ色空間値でも色再現の誤差が生じてしまう。
【0004】この誤差を小さくするために、プロファイ
ルに格納されているデバイスの特性に基づく色変換テー
ブルを用いてカラーマッチング処理を行う。
【0005】ところがこれらのプロファイル作成時の環
境照明光はCIEで決められた標準照明光での値と仮定
しているので、環境照明光が変化するとCRTとプリン
タ出力物では色の変化率が異なるために、異なった色に
見える。そこで厳密な色合わせを行う場合にはプロファ
イル作成時の標準照明と環境照明光をほぼ同じにする事
や、環境照明光の種類を測定して更に色補正プロセスを
加える事を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがプロファイル
作成時の標準照明と環境照明光をほぼ同じにする様な事
はどの場所でも簡単にはできず、めんどうで高価な物と
なっており、紫外域まで同様の照明にするのは困難であ
る。また、観察する環境照明光を測定して色補正する従
来方法では可視域光(380〜780nm)で測定が行
われ、環境照明光が判定されても可視域での色補正を行
うだけである。一方出力プリント物の基材である紙やイ
ンクは発色特性の向上を狙い、蛍光増白材を用いる事が
多くなっている。このことにより、例えば図5紫外域照
明強度による紙の反射率変化図に示す様に、紫外部の照
射強度が増すと蛍光増白効果により部分的な波長(色)
域で100%を越える反射率となり、発色特性が変化す
ることになる。このため、従来方法の紫外域の照射強度
を考慮しない環境照明光測定手段と色画像処理では不十
分であり、結果としての出力色は不正確となっていた。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、紫外線の照射強度に応じている蛍光増白色効果を
考慮した補正処理を行うことにより、高品質の出力画像
を出力できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために、以下の構成要件を有することを特徴とす
る。
【0009】本願第1の発明は、紫外域の照射強度を測
定する光センサと可視域の照射強度を測定する光センサ
で構成される照射光を測定する照明光測定手段と、前記
測定の結果に応じて記録媒体における蛍光増白効果を補
正する補正処理を画像データに対して行う補正処理手段
を有することを特徴とする。
【0010】本願第2の発明は、照明光の紫外域の照射
強度と可視域の照射強度を入力し、記録媒体に関する情
報と前記照明光の紫外域の照射強度と可視域の照射強度
に基づき基準白色点を求め、前記基準白色点に基づいた
色順応変換処理によって、前記記録媒体における前記照
明光下における蛍光増白効果に応じた補正を画像データ
に対して行うことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】 (実施形態1)本発明の実施形態1にかかる色画像処理
装置の構成の1例を示すブロック図を図1に示す。
【0012】01は出力画像(プリント)を照明する環
境照明光である。11は入力画像信号で標準の照明光で
得られた、例えばNTSCのRGB信号の形で取り込ま
れた画像信号である。
【0013】20は色画像処理部で画像信号を出力に適
した信号とする処理を行う。色画像処理部は入力画像信
号に補正パラメータを用いて濃度補正やγ補正を行い、
色度信号XYZに変換する入力信号処理部21、色度信
号に環境照明光情報などに基づき最適な補正を加える色
補正処理部22、色補正された色度信号X′Y′Z′を
プリンタ出力に適したCMYBk信号に変換するプリン
タ色処理部23から構成され、全体は図示しないCPU
で制御される。
【0014】CMYBk信号30に基づき、プリンタ部
でC、M、Y、Bk各色の記録剤を用いて、記録媒体上
に出力画像が形成される。
【0015】色補正処理部22は標準照明光に対応した
カラーマッチング処理を行うルックアップテーブル22
c紫外域照度と出力紙情報、スキャナ情報等から補正量
信号を求める紫外光照度補正テーブル22b、そして記
録媒体と環境照明光に応じた蛍光増白効果を考慮した環
境照明光補正処理を行う環境照明光補正処理部22aで
構成される。
【0016】40は環境光照明検知手段でプリント物3
1を観察する環境照明光01を検知し色度値や明るさの
データをメモリー41に蓄えることができる。環境照明
光測定手段は図2の様な配置の受光部を持ち、シリコン
フォトセルとフィルターにより選択された光が受光され
る構造であって赤(R)、緑(G)、青(B)の可視域
3原色と紫外域(UV)を測定する。これらの分光感度
のおおよそ値のグラフを図3に示す。
【0017】図1を用いて動作を説明する。入力画像信
号11は標準の照明で得られたRGB信号の形で取り込
まれ、入力信号処理部21で濃度補正やγ補正色度信号
XYZに変換される。
【0018】次に、ルックアップテーブル22cによっ
て、観察時の照明光である環境照明光が標準の紫外域照
度光であると仮定して、入出力デバイス間の色再現範囲
の違い等に基づく、カラーマッチング処理が行われ、色
度信号XcYcZcに変換される。このルックアップテ
ーブルはプロファイルデータとして予め複数の入力デバ
イスと出力デバイスの組に対応して格納されている。そ
して、不図示のCPUにより入力画像信号の入力デバイ
スに対応するプロファイルデータのルックアップテーブ
ルがルックアップテーブル22cに設定される。
【0019】一方、環境光照明検知手段40はプリント
物31を観察する環境照明光01を測定しそのデータを
メモリーに蓄えているので、図示しないCPUは測定し
た紫外域と可視域の強度と記録媒体情報(紙情報)に応
じて、予め実験で求められている紫外域照度対応テーブ
ルから、出力画像を観察する時の基準となる白色データ
を示す三原色RwGwBw信号を環境照明光補正処理部
に送る。
【0020】環境照明光補正処理22aは、ルックアッ
プテーブル22cから出力された色度信号XcYcZc
に対し、環境照明光の紫外域の照明強度により紙の蛍光
が作用し、照明により基準白色点が変化するとみなし
て、例えばフォン・クリース(Von Kries)の
色順応予測式を使用して補正処理を行う。
【0021】標準と異なった紫外域強度で照明されたプ
リントの補正される値は三刺激値X′Y′Z′とすると
フォン・クリースの式によれば以下のように表せる。
【0022】
【外1】
【0023】ここで、三原色CRCGCBは標準の紫外
域照明光と環境照明光が同じ場合のプリント(紙)白色
点の三刺激値Cx、Cy、Czに基づき求め、(M)は
基本原色である三刺激値Cx、Cy、Czから定義され
る3×3のマトリックスで表せる常数で(D)は白色点
のシフト量であり、以下の様に表せる。
【0024】
【外2】 ここで Rk=RW/CR Gk=GW/CG Bk=BW/CB である。この様な補正を加えることにより標準光より紫
外域の照射光が少ない場合は蛍光増白効果を補い、照射
光が多い場合は効果を減ずる。
【0025】色補正部で補正された三刺激値信号X′
Y′Z′をプリンタ色処理部23でプリンタ出力に適し
たC、M、Y、Bk信号30に公知の方法を用い変換
し、出力画像としてのプリント物31を得る。
【0026】(実施形態2)図4はコンピュータに取り
込み、CRT等のデスプレーで表示した後に出力する装
置で、原稿とCRTを同じ色に見えるよう調整する、プ
レビュアー装置に利用した場合のブロック構成例を表わ
した物である。同図で示す構成要素に付した番号は実施
形態1で用いた図1中の同番号の要素と同じ働きを示す
ので異なる要素のみを説明する。10は原画像で環境照
明光01でプリントに再現される色画像を出力表示する
モニタ32、プリント31と共に照明されている。ま
た、色画像処理部にはモニタ用に色変換を行うモニタ色
処理部24が属している。
【0027】同図を用いて動作を説明する。原画像10
をスキャナー等で読みとった入力画像信号11は標準の
照明で得られたRGB信号の形で取り込まれ、入力信号
処理部21で公知の方法を用い濃度補正やγ補正され色
度信号XYZに変換される。この時、スキャナーの照明
情報は色補正処理部の紫外光照度対応テーブルに記憶さ
せる。
【0028】更に、XYZ信号は色補正処理部でマトリ
ックスを作成した標準の紫外域照度光、例えばC光源で
作成され、観察される環境照明光も同様の条件を仮定し
て色再現範囲等の補正がルックアップテーブルを用いて
行われ色度信号Xc、Yc、Zcとなる。
【0029】一方、環境光照明検知手段40はプリント
物31や原画像10を照明する環境照明光01を検知し
そのデータをメモリーに蓄えているので、図示しないC
PUは検知した紫外域と可視域の強度に応じて、予め実
験で求められている紫外域照度対応テーブルから、スキ
ャナー照明情報と紙情報とから補正すべき白色データの
三原色RWGWBW信号を環境照明光補正処理部に送
る。環境照明光補正処理部はスキャナ照明情報との比較
を行い、先の三原色補正値が適当かどうかを判断し、補
正が必要の場合は実施形態1で説明した補正を行う。補
正された三刺激値信号X′Y′Z′をプリンタ色処理部
23でプリンタ出力に適したC、M、Y、Bk信号30
に変換し、モニタ色処理部22cでモニタの表示に最適
なR′G′B′に変換される。これらの変換は公知の方
法を用いて行われ、出力画像としてのプリント物31や
モニタ画像32を得る。
【0030】以上述べたように上述の実施の形態によれ
ば、プロファイルデータを作成した標準照明光と観察す
る環境照明光が異なっても、環境照明光測定手段によ
り、紫外域と可視域の変化に応じた環境照明光が測定さ
れ、色補正手段により環境照明光に応じた色補正が成さ
れるので、蛍光増白(色)効果の異なるプリント物やC
RTを用いたプレビューア等でも再現色作成が正確に、
かつ効果的に実現できる。
【0031】〈他の実施形態〉本発明は複数の機器(た
とえばホストコンピュータ、インタフェース機器、リー
ダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても
一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)から
なる装置に適用してもよい。
【0032】また前述した実施形態の機能を実現する様
に各種のデバイスを動作させる様に該各種デバイスと接
続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前
記実施形態機能を実現するためのソフトウエアのプログ
ラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコン
ピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログ
ラムに従って前記各種デバイスを動作させることによっ
て実施したものも本願発明の範疇に含まれる。
【0033】またこの場合、前記ソフトウエアのプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログ
ラムコードをコンピュータに供給するための手段、例え
ばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明
を構成する。
【0034】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いるこ
とが出来る。
【0035】またコンピュータが供給されたプログラム
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本願発明の実施形態に含まれる
ことは言うまでもない。
【0036】更に供給されたプログラムコードが、コン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプ
ログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや
機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部
または全部を行い、その処理によって前述した実施形態
の機能が実現される場合も本願発明に含まれることは言
うまでもない。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、紫外域の照射強度に応
じている蛍光増白色効果を考慮した補正処理を行うこと
により、高品質の出力画像を出力できるようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかる構成を示す図である。
【図2】環境照明光検知手段のセンサー部の構成を示す
図である。
【図3】環境照明光検知手段の分光感度を表わす図であ
る。
【図4】実施形態2にかかる構成を示す図である。
【図5】紫外域照明強度による紙の反射率を表わす図で
ある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外域の照射強度を測定する光センサと
    可視域の照射強度を測定する光センサで構成される照明
    光を測定する照明光測定手段と、 前記測定の結果に応じて記録媒体における蛍光増白効果
    を補正する補正処理を画像データに対して行う補正処理
    手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記測定の結果と前記
    記録媒体の情報に基づき、前記画像データに対して色順
    応変換処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 更に、ある照明光に応じた入力デバイス
    に対応したカラーマッチング処理を行うカラーマッチン
    グ処理手段を有し、 前記色順応変換処理は前記カラーマッチング処理が施さ
    れた画像データに対して行うことを特徴とする請求項2
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 色順応変換処理は、前記照明光測定手段
    空の紫外域の照射強度と可視域の照射強度に応じて基準
    白色点を補正する補正手段を有することを特徴とする請
    求項2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 照明光の紫外域の照射強度と可視域の照
    射強度を入力し、 記録媒体に関する情報と前記照明光の紫外域の照射強度
    と可視域の照射強度に基づき基準白色点を求め、 前記基準白色点に基づいた色順応変換処理によって、前
    記記録媒体における前記照射光下における蛍光増白効果
    に応じた補正を画像データに対して行うことを特徴とす
    る画像処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5を実現するためのプログラムを
    格納する記録媒体。
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JP2009278362A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Canon Inc プロファイル作成方法及びプロファイル作成装置

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