JPH10107820A - 比例機器及びそれを使用したネットワークシステム - Google Patents

比例機器及びそれを使用したネットワークシステム

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JPH10107820A
JPH10107820A JP25586396A JP25586396A JPH10107820A JP H10107820 A JPH10107820 A JP H10107820A JP 25586396 A JP25586396 A JP 25586396A JP 25586396 A JP25586396 A JP 25586396A JP H10107820 A JPH10107820 A JP H10107820A
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JP
Japan
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signal
proportional
proportional device
pressure
unit
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Application number
JP25586396A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sakaguchi
勝彦 坂口
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省配線化により配線ミスの低減が図られ、し
かも長距離配線に適した比例機器を提供することにあ
る。 【解決手段】 この比例機器21A〜21Cは、ネット
ワークライン22を介してネットワークコントローラ1
にシリアル接続される。比例機器21A〜21Cには、
比例機器制御ユニット32が搭載されている。このユニ
ット32は、ネットワークコントローラ1から伝送され
るデジタルのシリアル信号に従って比例機器本体31を
制御する。比例機器21A〜21Cには、さらにネット
ワーク機能ユニット88とD/A変換ユニット89とが
搭載されている。前者は、シリアル信号のうち自己の固
有のアドレスが付されたもののみを取り込む。後者は、
ネットワーク機能ユニット88により変換されたデジタ
ルのパラレル信号をアナログ信号に変換したうえで比例
機器制御ユニット32に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比例機器及びそれ
を使用したネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アナログ信号入力タイプの圧
力比例制御弁(電空レギュレータ)等の比例機器を使用
したネットワークシステムがいくつか提案されている。
【0003】図14には従来におけるネットワークシス
テムの概要が示されており、図15には電空レギュレー
タ151の内部構造が示されている。この電空レギュレ
ータ151は、パイロット方式で主弁154を作動させ
るものである。同電空レギュレータ151は、出力圧力
を目標圧力PS に制御するための制御部としての比例機
器制御基板ユニット152をカバー153の内部に備え
ている。この基板ユニット152は、レギュレータ外部
から目標圧力PS に対応した目標圧力信号VS を入力
し、この目標圧力信号VS と実際の出力圧力(以下、実
圧力という)PO に対応した実圧力信号VO との偏差で
ある偏差信号ΔV(=VS −VO )を求める。そして、
同基板ユニット152は、この偏差信号ΔVに基づいて
パイロット圧PP を制御する。即ち、実圧力信号VO を
帰還させ、実圧力VO が目標圧力PS に一致するように
パイロット圧PP を制御して実圧力PO を目標圧力PS
に制御する。なお、この電空レギュレータ151では、
主弁154を操作するパイロット圧の制御を給気用、排
気用の一対の電磁弁155,156の開閉により行って
いる。
【0004】ところで、かかる電空レギュレータ151
は上述のようにアナログ信号入力タイプであることか
ら、デジタルのシリアル信号が伝送されてくるネットワ
ークライン161にダイレクトに接続することは不可能
である。従って、ネットワークライン161と個々の電
空レギュレータ151との間には、通常、ネットワーク
機能を有するユニット162及びD/A変換機能を有す
るユニット163の2つを介在させる必要がある。即
ち、電空レギュレータ151は、ネットワークライン1
61に間接的に接続されていた。
【0005】図14に示されるように、ネットワーク機
能を有するユニット162は、電空レギュレータ151
と別体として設けられている。同ユニット162は、ネ
ットワークコントローラ164から伝送されてくるデジ
タルのシリアル信号の判別及びその変換を行う。具体的
にいうと、同ユニット162は、シリアル信号のうち自
己の固有のアドレスが付されたもののみを取り込むよう
になっている。
【0006】D/A変換機能を有するユニット163
も、電空レギュレータ151と別体として設けられてい
る。同ユニット163は、ネットワーク機能を有するユ
ニット162により変換されたデジタルのパラレル信号
をアナログ信号に変換したうえで比例機器制御基板ユニ
ット152に出力するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、ネットワーク機能ユニット162−D/A変換機能
ユニット163間や、D/A変換機能ユニット163−
比例機器制御基板ユニット152間を、多数本の配線1
65で接続する必要がある(図14参照)。従って、そ
の分だけ配線工数が無駄になり、それに起因して配線ミ
スが起こりやすくなる等の不具合が生じる。
【0008】また、デジタル制御方式に代えて従来のア
ナログ制御方式を採用した場合には、離間して配置され
た多数の電空レギュレータ151を確実に比例制御する
ことができなくなる。このため、いわゆる長距離配線に
適したシステムへの要求が強かった。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、省配線化により配線ミスの低減が
図られ、しかも長距離配線に適した比例機器及びネット
ワークシステムを提供することにある。
【0010】また、本発明の別の目的は、異常の発生を
早期に発見することができる比例機器及びネットワーク
システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ネットワークライン
を介して主制御装置にシリアル接続されるとともに、前
記主制御装置から伝送されるデジタルのシリアル信号に
従って比例機器本体を制御する比例機器制御ユニットを
搭載した比例機器において、前記シリアル信号のうち自
己の固有のアドレスが付されたもののみを取り込みかつ
それをアナログ化したうえで前記比例機器制御ユニット
に出力するシリアル信号変換ユニットが搭載されている
ことを特徴とする比例機器をその要旨としている。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記両ユニットは、電子部品をプリント配線板上に
実装することによって構成された基板ユニットであっ
て、前記両基板ユニットは、前記比例機器を構成する比
例機器収容体内において積層状態で配置されているとし
た。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、前記比例機器収容体には前記ネットワークライン接
続用であって互いに形式の異なる外部接続端子が複数個
設置されているとした。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれか1項において、前記比例機器本体の動作状
態を監視することで自己に異常が発生しているか否かを
検出する異常検出機構を備えることとした。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、前記比例機器本体は電空レギュレータであり、前
記異常検出機構は前記電空レギュレータの静的状態にお
ける排気量を検出すべく排気ポートに設けられた流量検
出手段を含み、前記流量検出手段から出力されるアナロ
グの検出信号は、デジタル化及びシリアル化された後に
前記ネットワークラインを介して前記主制御装置に伝送
されるとした。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
5のいずれか1項において、前記比例機器を構成する比
例機器収容体には、比例制御の対象となる物理量を表示
する表示手段が設置されているとした。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項6にお
いて、前記比例機器本体は電空レギュレータであり、前
記表示手段は前記ネットワークコントローラによって司
令された圧力値及び圧力検出手段によって検出された実
際の圧力値の両方を表示する圧力表示器であり、前記圧
力検出手段から出力される圧力検出信号は、シリアル化
された後に前記ネットワークラインを介して前記主制御
装置に伝送されるとした。
【0018】請求項8に記載の発明では、請求項1乃至
7のいずれか1項に記載された少なくとも1個の比例機
器と、複数個の空圧機器と、それらを制御する主制御装
置とが、ネットワークラインを介してシリアル接続され
ているネットワークシステムをその要旨とした。
【0019】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜7に記載の発明によると、シリアル信号
をアナログ化するシリアル信号変換ユニットが、別体と
してではなく比例機器自体に搭載されている。このた
め、同じ機能を持つユニットを別体として設けた場合に
比べて、配線が少なくかつ短くて済み、配線工数の大幅
な削減が図られる。よって、このような省配線化に伴っ
て配線ミスの発生も確実に少なくなり、かつ間接的に信
頼性の向上も図られる。また、本発明では、アナログ制
御方式ではなくてデジタルのシリアル信号を用いた制御
方式を採用しているため、例えば電圧の降下に起因する
制御信号の減衰といったような不具合が起こらない。よ
って、長距離配線に適した比例機器を得ることができ
る。
【0020】請求項2に記載の発明によると、各ユニッ
トが基板ユニットであるため、それらを積層した状態に
することができ、各ユニットを比例機器内にコンパクト
に収容することができる。従って、比例機器制御ユニッ
トのほかにユニットを追加したとしても、比例機器の大
型化を回避することができる。さらに、積層によって各
ユニットを比例機器内にコンパクトに収容することがで
きることから、比例機器制御ユニットのほかにユニット
を追加したとしても、比例機器の大型化を回避すること
ができる。また、各基板ユニットが積層状態であると、
それら同士の離間距離が小さくなるため、ピン等といっ
た電線以外の接続方法を採用することが可能となる。
【0021】請求項3に記載の発明によると、互いに形
式の異なる外部接続端子を設けておけば、作業者はその
形式の違いをもって正しい接続の仕方を把握することが
できる。従って、ネットワークライン側と比例機器側と
の接続時における接続ミスの発生が防止される。
【0022】請求項4に記載の発明によると、比例機器
本体の動作状態を監視する異常検出機構によって自己に
異常が発生しているか否かが検出されることで、異常の
発生が早期に発見される。従って、適切な対策を速やか
に打つことも可能となる。
【0023】請求項5に記載の発明によると、排気ポー
トに設けられた流量検出手段によって、電空レギュレー
タの静的状態における排気量が検出される。そして、例
えばこの排気量の変化を監視することにより、電空レギ
ュレータにおける異常発生を早期に発見することができ
る。また、流量に関するデータがネットワークラインを
介して主制御装置に伝送されることで、ネットワークコ
ントローラは各電空レギュレータにおける異常発生を一
括集中して監視することができる。
【0024】請求項6に記載の発明によると、表示手段
によって比例制御の対象となる物理量が表示されるた
め、作業者は比例機器毎に個別に前記物理量を目視確認
することができる。従って、比例機器本体の異常を早期
に発見することができる。
【0025】請求項7に記載の発明によると、司令され
た圧力値及び実際の圧力値の両方が圧力表示器に表示さ
れるため、作業者は両圧力値の差の有無または差の大小
を目視確認することができる。よって、電空レギュレー
タにおける異常、例えば過負荷状態であるか否か等を早
期に発見することができる。また、圧力に関するデータ
がネットワークラインを介して主制御装置に伝送される
ことで、同装置は各電空レギュレータにおける異常発生
を一括集中して監視することができる。
【0026】請求項8に記載の発明によると、1つのネ
ットワークコントローラによって、複数の機器を制御す
ることができるとともに、それらを多数用いて長距離接
続することができるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図1〜図10に従って説明する。図1は、本実施
の形態のネットワークコントローラ1に、複数(本実施
形態では図示の便宜上3つ)の比例機器21A,21
B,21Cと、複数(本実施形態では図示の便宜上2
つ)の空圧機器としてのマニホールド電磁弁5A,5B
とをシリアル接続した状態を示している。
【0028】ネットワークコントローラ1は、電源出力
端子1a、接地端子1b及び出力端子1cを備えてい
る。一方、各比例機器21A〜21C及びマニホールド
電磁弁5A,5Bは、電源入力端子21a,5a、接地
端子21b,5b及び出力端子21c,5cをそれぞれ
備えている。電源出力端子1a,5a,21aには、図
示しない電源がそれぞれ個別に接続されている。接地端
子1bには各接地端子21b,5bがそれぞれ接続され
ている。また、入力端子1cには各出力端子21c,5
cがそれぞれ同一のネットワークライン22を介してシ
リアル接続されている。
【0029】図2に示されるように、主制御装置として
の前記ネットワークコントローラ1は、電源回路部6、
キー入力部7、マイコン部11、表示制御部12、表示
器13、スイッチ出力回路部14、D/A変換器15及
びアナログ出力回路部16、シリアル通信部23を備え
ている。
【0030】電源回路部6は、交流商用電源から24V
の直流電源を生成し、この直流電源を前記電源出力端子
1aに出力する。また、電源回路部6は、交流商用電源
から5Vの直流電源を生成し、その直流電源をマイコン
部11等に供給する。キー入力部7は、キー操作によ
り、所定の比例機器選択信号SC を生成し、それをマイ
コン部11に出力する。
【0031】表示制御手段及び判定手段としてのマイコ
ン部11は、中央処理装置(以下、CPUという)11
a、読み出し専用メモリ(以下、ROMという)11
b、読み出し及び書き換え可能なメモリ(以下、RAM
という)11c等から構成されている。
【0032】ROM11bには、CPU11aが圧力制
御を実行するための制御プログラムが記憶されている。
また、ROM11bには、前記各比例機器21A,21
B,21Cにおける圧力検出条件に応じて、その実圧力
に比例した圧力値を表示させるための圧力検出条件デー
タが記憶されている。さらに、ROM11bには、各比
例機器21A〜21CのアドレスデータDA が記憶され
ている。このほか、ROM11bには、流量検出データ
D3 に基づいて各比例機器21A〜21Cの異常検出を
行うための制御プログラム等も記憶されている。
【0033】一方、RAM11cは、基準圧力データD
R や、CPU11aが実行する処理の演算結果を一時的
に記憶する。前記CPU11aは、キー入力部7から比
例機器選択信号SC を入力すると、マイコン部11に入
力される3つの圧力検出データD1 の内からこの比例機
器選択信号SC により指定される比例機器21A〜21
Cから出力される圧力検出データD1 を読み込む。
【0034】CPU11aは、ROM11bに記憶され
ている各圧力検出条件データのうちから、比例機器選択
信号SC によって指定される圧力センサ21A〜21C
の圧力検出条件データを読み出す。そして、CPU11
aは、読み出した圧力検出条件データに基づいて、読み
込んだ圧力検出データD1 を補正圧力検出データD2に
変換する。また、CPU11aは、補正圧力検出データ
D2 を表示制御部12に出力するとともに、補正圧力検
出データD2 をD/A変換器15に出力する。さらに、
CPU11aは、キー入力部7から基準圧力データDR
を入力している場合には、前記補正圧力検出データD2
が基準圧力データDR を超えるときに、前記スイッチ出
力回路部14にオン信号を出力する。
【0035】前記表示制御部12は、補正圧力検出デー
タD2 を入力した場合、その補正圧力検出データD2 に
対応する圧力値の表示を行うための表示制御信号SD を
生成する。そして、前記表示制御部12は、この表示制
御信号SD を、例えば7セグメントLED等の表示器1
3に出力する。表示器13は、表示制御信号SD により
圧力値を表示する。なお、本実施の形態では、マイコン
部11、表示制御部12及び表示器13によって1つの
表示手段が構成されている。
【0036】オン/オフ信号生成手段としてのスイッチ
出力回路部14は、出力端子14aを備えている。この
スイッチ出力回路部14は、前記オン信号を入力する間
だけこの出力端子14aからオン信号を出力する。
【0037】D/A変換器15は、入力した補正圧力検
出データD2 をアナログの圧力信号に変換し、その圧力
信号をアナログ出力回路部16に出力する。アナログ出
力回路部16は出力端子16aを備えている。このアナ
ログ出力回路部16は、入力した圧力信号を増幅し、そ
れを出力端子16aから出力する。なお、本実施形態で
は、D/A変換器15及びアナログ出力回路部16によ
って、1つの圧力信号出力手段が構成されている。
【0038】CPU11aは、キー入力部7から入力さ
れる比例機器選択信号SC に基づき、その比例機器選択
信号SC によって指定される比例機器21A〜21Cの
アドレスデータDA をROM11bから読み出す。そし
て、CPU11aは、このアドレスデータDA をシリア
ル通信部23に所定時間が経過する毎に繰り返し出力す
る。マイコン部11は、特定の圧力検出データD1 及び
流量検出データD3 を、所定時間が経過する毎にシリア
ル通信部23から繰り返し入力する。CPU11aは、
入力した圧力検出データD1 を、圧力検出条件データを
用いて補正圧力検出データD2 に変換する。
【0039】シリアル通信部23は、各比例機器21A
〜21Cを制御するためのシリアル信号を出力する。ま
た、このシリアル通信部23は、それら21A〜21C
において生成される圧力検出データD1 及び流量検出デ
ータD3 を含むシリアル信号を入力する。
【0040】シリアル通信部23は、マイコン部11か
ら出力されたアドレスデータDA を入力した場合、定型
化された一連のデータからなるデータフレームF1 を生
成する。そして、シリアル通信部23は、このデータフ
レームF1 をシリアルデータの状態でネットワークライ
ン22に出力する。出力されたデータフレームF1 は、
ループ式のネットワークライン22を巡回して再びネッ
トワークコントローラ1に戻ってくるようになってい
る。なお、データフレームF1 によるシリアルデータの
伝送方式は公知のものである。
【0041】データフレームF1 は、スタート信号部、
アドレス信号部、データ信号部及びチェック信号部から
構成されている。アドレス信号部はアドレスデータDA
であり、比例機器21A〜21Cを指定するための信号
部である。すなわち、アドレス信号部は、ROM11b
に予め記憶されている各比例機器21A〜21Cのアド
レスデータDA によって構成される。なお、前記データ
信号部は2つの領域、即ち入力データ領域と出力データ
領域とからなる。ネットワークコントローラ1から送り
出されるデータフレームF1 のデータ信号部の出力デー
タ領域は、当初は空になっている。同領域には、後述す
る所定のデータD1 ,D3 が順次挿入される。
【0042】データ信号部の入力データ領域には、比例
制御信号及び出力指令信号が挿入されている。比例制御
信号は、各比例機器21A〜21Cの有する比例機器本
体としての電空レギュレータ31の動作量を指令するた
めの信号である。出力指令信号は、各比例機器21A〜
21Cに圧力検出データD1 及び流量検出データD3の
出力を指令するための信号である。スタート信号部は、
一連のシリアルデータがスタートするという信号であ
り、常時同じ信号である。また、チェック信号部は、シ
リアル伝送状態の異常を検出するための信号であって、
その都度作られる。
【0043】シリアル通信部23は、マイコン部11か
らアドレスデータDA を入力した場合、そのアドレスデ
ータDA をアドレス信号部とするデータフレームF1 を
生成し、そのデータフレームF1 をネットワークライン
22に出力する。
【0044】一方、シリアル通信部23は、各比例機器
21A〜21Cから送り返されてきたデータフレームF
1 をシリアルデータの状態で入力する。この送り返され
たデータフレームF1 のデータ信号部の出力データ領域
は、各圧力センサ21A〜21Cが検出した実圧力に対
して生成する圧力検出データD1 と、実流量に対して生
成する流量検出データD3 とを保有する。そして、シリ
アル通信部23は、このデータフレームF1 を入力した
場合、データ信号部の圧力検出データD1 及び流量検出
データD3 をマイコン部11に出力する。なお、前記デ
ータD1 ,D3は、各比例機器21A,21B,21C
において、データ信号部内のあらかじめ決められたアド
レス内にそれぞれ挿入されるようになっている。
【0045】次に、比例機器21A〜21Cの構成を詳
述する。なお、本実施形態では、各比例機器21A〜2
1Cの構成に差異がないことから、21Aのみについて
説明する。
【0046】図3に示すように、本実施形態の比例機器
21Aは、比例機器本体としての電空レギュレータ31
及び比例機器制御基板ユニット32に加え、シリアル信
号変換ユニット等を備えている。ここでは、まず電空レ
ギュレータ31の構成を中心に詳述する。
【0047】図8に示されるように、この比例機器21
Aは、第1ハウジング33、第2ハウジング34、第3
ハウジング35及びカバー30からなる比例機器収容体
を備えている。主として電空レギュレータ31は、前記
各ハウジング33〜35内において構成されている。ま
た、比例機器制御基板ユニット32やシリアル信号変換
ユニットは、カバー30内に収容されている。
【0048】第1ハウジング33の内部には、上下方向
に延びる中央貫通孔がメインの流路36として形成され
ている。この流路36は、流入ポート37、流出ポート
38及び排気ポート39によって外部に連通されてい
る。流路36において流入ポート37と流出ポート38
との間の部分には、弁座40が形成されている。流路3
6において流出ポート38と排気ポート39との間の部
分には、弁座41が形成されている。尚、流入ポート3
7には、外部の図示しないエア供給源から高圧力PI の
エアが供給されるようになっている。また、排気ポート
39内には、異常検出機構の一部である流量検出手段と
しての流量センサ43が設けられている。この流量セン
サ43は、電空レギュレータ31の静的状態における排
気量を検出する。
【0049】流路36の下端には弁収容体42が配設さ
れている。この弁収容体42の収容室50には、弁体5
1が上下方向に摺動可能に収容されるとともに、復帰ば
ね52が配設されている。よって、弁体51は、その復
帰ばね52によって、その上面が弁座40に当接する位
置(以下、この状態を給気閉鎖位置という)に付勢され
ている。このような弁体51には、流路36と収容室5
0とを連通させる連通孔が透設されている。
【0050】第1ハウジング33の上部に配設された第
2ハウジング34の下面中央部には、弁収容部56が形
成されている。この弁収容部56は、流路36となる中
央貫通孔の上部に嵌挿されている。弁収容部56の収容
室57には、弁体58が上下方向に摺動可能に収容され
るとともに、復帰ばね59が収容されている。よって、
前記弁体58は、復帰ばね59によって、その下面が前
記弁座41に当接する位置(以下、この状態を排気閉鎖
位置という)に付勢されている。
【0051】流路36には、弁体58及び第2ハウジン
グ34を貫通するロッド60が配設されている。ロッド
60の外周部において弁体58の下面に対向する位置に
は、リング61が固着されている。このリング61があ
ることにより、ロッド60は弁体58に係合して、それ
とともに上方に移動するようになっている。前記ロッド
60内には、流路36と収容室57とを連通する連通孔
62が形成されている。その結果、収容室57内の圧力
が流路36内と同じ圧力に維持されるようになってい
る。また、ロッド60が下方に移動して弁体51を押圧
すると、同弁体51もそれに追従して下方に移動するよ
うになっている。このロッド60は、弁体51を給気閉
鎖位置に保持し、かつ弁体58を排気閉鎖位置に維持す
る位置(以下、中立位置という)に保持する。
【0052】ロッド60が中立位置から下方に移動した
場合、弁体51は給気閉鎖位置から下方に移動する。す
ると、弁座40を介して流入ポート37と流出ポート3
8とが連通される。このとき、弁体58は排気閉鎖位置
に配置され、流出ポート38と排気ポート39との間が
遮断される。反対に、ロッド60が中立位置から上方に
移動した場合、リング61が弁体58に係合することに
より、ロッド60は弁体58を排気閉鎖位置から上方に
移動させる。すると、流出ポート38と排気ポート39
とが弁座41を介して連通される。このとき、弁体51
は給気閉鎖位置に配置され、流入ポート37と流出ポー
ト38との間が遮断される。なお、弁体51、弁座40
及びロッド60等により主弁が構成されている。
【0053】第2ハウジング34の上部には、フィード
バック室63が形成されている。このフィードバック室
63は、流路64を介して流出ポート38に連通されて
いる。第2ハウジング34の上部には、第3ハウジング
35が配設されている。第3ハウジング35の下部に
は、フィードバック室63に相対向するようにパイロッ
ト室66が形成されている。フィードバック室63とパ
イロット室66との境界には、ダイアフラム67が配設
されている。このダイアフラム67は、ロッド60の上
端に対して、一対の受圧板68により挟持された状態で
固定されている。ダイアフラム67のパイロット室66
側の受圧面積と、フィードバック室63側の受圧面積と
は、等しくなるように形成されている。従って、パイロ
ット室66内の圧力(以下、パイロット圧PP という)
とフィードバック室63内の圧力(以下、フィードバッ
ク圧PF という)が等しい状態では、ダイアフラム67
には操作力が作用しない。このとき、ダイアフラム67
は、変形しない位置(以下、中立位置とする。)に存在
する。そして、ダイアフラム67が中立位置にあるとき
は、ロッド60も中立位置にある。
【0054】従って、パイロット圧PP がフィードバッ
ク圧PF よりも高いときは、ロッド60に対して下向き
の操作力が作用し、流入ポート37から流出ポート38
にエアが供給される。反対に、パイロット圧PP がフィ
ードバック圧PF よりも低いときは、ロッド60に対し
て上向きの操作力が作用し、流出ポート38から排気ポ
ート39にエアが排気される。
【0055】第3ハウジング35の上面には、給気用電
磁弁70及び排気用電磁弁71が配設されている。両電
磁弁70,71は、第3ハウジング35の上に配設され
るカバー30によって外部から遮蔽されている。このカ
バー30と第3ハウジング35とがなす収容空間は、連
通孔73を介して外部領域と連通されている。従って、
収容空間内の圧力は外部領域の圧力と等しくなる。排気
ポート39側と排気用電磁弁71の排気側とを連通させ
てもよい。本実施の形態では、給気用電磁弁70及び排
気用電磁弁71によってパイロット圧調整手段が構成さ
れている。
【0056】給気用電磁弁70における図示しないポー
トは、流路74を介して流入ポート37に連通されてい
る。同給気用電磁弁70における図示しない別のポート
は、流路75を介してパイロット室66に連通されてい
る。給気用電磁弁70は、開制御される間だけ、流入ポ
ート37とパイロット室66とを連通させる。排気用電
磁弁71は、カバー30の収容空間とパイロット室66
とを結ぶ流路76を開閉制御する。排気用電磁弁71
は、開制御される間だけパイロット室66とカバー30
の収容空間とを連通させる。
【0057】また、第3ハウジング35の上側に設けら
れた取付部には、圧力検出手段としての圧力センサ78
が配設されている。この圧力センサ78の受圧面には、
流路79を介してフィードバック圧PF が印加されてい
る。圧力センサ78は、フィードバック圧PF 、即ち流
出ポート38の圧力(実圧力P0 )に対応する実圧力信
号VO を、後述する圧力表示器105と制御回路85と
に出力する。
【0058】次に、比例機器制御基板ユニット32及び
シリアル信号変換ユニットについて説明する。比例機器
制御基板ユニット32は、IC等の多数の電子部品をプ
リント配線板上に実装することによって構成された平板
状のユニットである。この基板ユニット32は、電空レ
ギュレータ31を制御するためのものであって、カバー
30の収容空間において電磁弁70,71のすぐ上方に
水平状態で設置されている。この基板ユニット32は、
制御回路85、ゼロスパン調整器86及び電源回路87
を備えている。前記両電磁弁70,71及び圧力センサ
78は、電線を配線として同基板ユニット32に対して
接続されている。
【0059】本実施形態におけるシリアル信号変換ユニ
ットは、ネットワーク機能基板ユニット88とD/A変
換基板ユニット89とからなる。ネットワーク機能基板
ユニット88は、インターフェイス回路90、アドレス
設定手段の一部であるアドレス設定器91及び内部にア
ドレス判別回路92を持つCPU93を備えている。そ
して、同基板ユニット88は、シリアル信号をパラレル
変換したうえで、そのうち自己の固有のアドレスが付さ
れたもののみを取り込むという役割を果たす。なお、こ
の基板ユニット88も、比例機器制御基板ユニット32
と同じく電子部品をプリント配線板上に実装することに
よって構成された平板状のユニットである。
【0060】一方、D/A変換基板ユニット89は、D
/A変換器96とA/D変換器97とを備えている。こ
の基板ユニット89は、ネットワーク機能基板ユニット
88により変換されたデジタルのパラレル信号をアナロ
グ信号に変換したうえで前記比例機器制御基板ユニット
32に出力するという役割を果たす。なお、この基板ユ
ニット89も、比例機器制御基板ユニット32等と同じ
く電子部品をプリント配線板上に実装することによって
構成された平板状のユニットである。
【0061】図8に示されるように、各基板ユニット3
2,88,89は、電空レギュレータ31に近い側から
順に、比例機器制御基板ユニット32、D/A変換基板
ユニット89及びネットワーク機能基板ユニット88と
いうように積層されている。また、基板ユニット32,
88,89同士の間には、スペーサ98が設けられてい
る。このスペーサ98があることにより、各基板ユニッ
ト32,88,89がみな水平状態に保持され、かつ実
装部品同士の接触が未然に回避されるようになってい
る。
【0062】図8〜図10に示されるように、カバー3
0の上面には、ネットワークライン22の接続用であっ
て互いに形式の異なる外部接続端子が設置されている。
前記外部接続端子は、上述した出力端子21c及び接地
端子21bに対応する複数のコンタクト部を有してい
る。本実施形態では、そのような外部接続端子として雌
雄一対のコネクタ101,102が採用されている。オ
スコネクタ101及びメスコネクタ102は、カバー3
0の上面において近接して配置されている。なお、前記
各基板ユニット32,88,89のうちネットワーク機
能基板ユニット88は、両コネクタ101,102の最
も近くに位置している。そして、両コネクタ101,1
02は、そのネットワーク機能基板ユニット88に対し
て電気的に接続されている。この場合、両コネクタ10
1,102は、電線による接続ではなく例えばコンタク
トピンにより接続されることがよい。この方式のほうが
接続信頼性が高くなり、かつ接続作業も楽になるからで
ある。なお、本実施形態ではオスコネクタ101が入力
用に、メスコネクタ102が出力用に割り当てられてい
る。勿論、この関係を逆に設定してもよい。
【0063】前記カバー30の上面には、アドレス設定
手段の一部を構成するアドレス設定スイッチ103が設
置されている。このアドレス設定スイッチ103は、複
数あるスライドディップスイッチをスライド操作するこ
とによって、自身のアドレスを変更するためのものであ
る。なお、このアドレス設定スイッチ103は、ネット
ワーク機能基板ユニット88にあるアドレス設定器91
に対して電気的に接続されている。本実施形態では、こ
のアドレス設定器91とアドレス設定スイッチ103と
によって、1つのアドレス設定手段が構成されている。
【0064】図8〜図10に示されるように、カバー3
0の前面(ここでは第1ハウジング33において流出ポ
ート38がある面を比例機器21Aの前面と定義す
る。)かつ上部には、比例制御の対象となる物理量を表
示する表示手段としての圧力表示器105が設置されて
いる。本実施形態では、このような圧力表示器105と
して7セグメントLED等が使用されている。この圧力
表示器105は、ネットワークコントローラ1によって
司令された圧力値及び圧力センサ78によって検出され
た実際の圧力値の両方を表示するためのものである。こ
の圧力表示器105は、圧力センサ78、制御回路85
及びCPU93に対して電気的に接続されている。な
お、圧力センサ78から圧力表示器105へと送られる
信号は、実際には図示しないA/D変換器によりデジタ
ル変換される。また、前記圧力表示器105は、押しボ
タン式の表示切換スイッチ106を備えている。そし
て、この表示切換スイッチ106をプッシュすることに
より、前記司令圧力値及び前記実圧力値の表示切換がな
されるようになっている。即ち、プッシュによって前記
圧力値のうちの一方のみが表示される。なお、圧力表示
器105から出力される圧力検出信号は、シリアル化さ
れた後にネットワークライン22を介してネットワーク
コントローラ1に伝送されるようになっている。
【0065】また、カバー30の前面において圧力表示
器105のすぐ下の位置には、ゼロスパン調整手段の操
作部としてのゼロスパン調整カバー107が開閉可能に
設けられている。このカバー107は、ゼロスパン調整
の便宜を図るべく、比例機器制御基板ユニット32に実
装されたゼロスパン調整器(例えばトリマ)86の近傍
に設置されている。従って、このカバー107をプッシ
ュすることにより同カバー107を開けると、内部にあ
るゼロスパン調整器86が露出し、その調整作業が可能
な状態となる。本実施形態では、同カバー107とゼロ
スパン調整器86によって、1つのゼロスパン調整手段
が構成されている。
【0066】次に、図4〜図7に基づいて比例機器21
Aにおける電気的な構成等を詳細に説明する。ネットワ
ーク機能基板ユニット88において、インターフェイス
回路90は、ネットワークコントローラ1のシリアル通
信部23から出力されるデジタルのシリアル信号、即ち
データフレームF1 を入力する。同インターフェイス回
路90は、さらにその入力されたデータフレームF1
を、制御手段としてのCPU93内にあるアドレス判別
回路92に出力する。なお、アドレス判別手段92は、
CPU93外に設けられていてもよい。CPU93に内
蔵されたROMは、シリアルからパラレルへの信号変換
及びパラレルからシリアルへの信号変換を行うための制
御プログラム等をあらかじめ記憶していてもよい。ま
た、CPU93に内蔵されたRAMは、各比例機器21
A〜21CごとのアドレスデータDA をあらかじめ記憶
していてもよい。
【0067】アドレス設定スイッチ103は、比例機器
21A自身の固有のアドレスデータDA を生成し、その
アドレスデータDA をアドレス設定器91に出力する。
アドレス設定器91は、比例機器21Aのアドレスとし
て設定されたアドレスデータDA を入力し、このアドレ
スデータDA をCPU93内に設定する。尚、この各ア
ドレスデータDA は、ネットワークコントローラ1のマ
イコン部11に記憶させたアドレスデータDA と一致し
たものである。
【0068】CPU93は、インターフェイス回路90
から入力したデータフレームF1 を、パラレル信号に変
換した後、それを内部にあるRAMに一旦記憶する。そ
して、CPU93のアドレス判別回路92は、記憶して
いるデータフレームF1 中のアドレスデータDA と、ア
ドレス設定器91により設定されたアドレスデータDA
とを比較する。CPU93は、両アドレスデータDA が
一致している場合にのみ、パラレル化された信号をD/
A変換器96に出力する。即ち、このときにシリアルデ
ータが取り込まれることになる。
【0069】この流れとは逆に、CPU93は、A/D
変換器97からの流量検出信号SFを流量検出データD3
として入力し、その流量検出データD3 を内部のRA
Mに一旦保持する。また、CPU93は、圧力表示器1
05からの圧力検出信号SPを圧力検出データD1 とし
て入力し、その圧力検出データD1 を内部にあるRAM
に一旦保持する。CPU93は、保持している圧力検出
データD1 及び流量検出データD3 をデータフレームF
1 のデータ信号部に挿入する。このような新たなデータ
フレームF1 は、インターフェイス回路90に入力さ
れ、かつシリアルデータの状態でネットワークライン2
2に出力される。なお、CPU93内のROMは、二次
側圧力の上昇、二次側付加容積の減少、入力信号の減少
等の動的状態における排気量の増大をキャンセルするた
めのプログラムを記憶していてもよい。このプログラム
があることにより、必要な流量検出データD3 のみがデ
ータフレームF1 に組み込まれる。データフレームF1
を取り込んだネットワークコントローラ1において、マ
イコン部11は流量検出データD3 に基づいて所定の演
算処理を実施する。即ち、マイコン部11のCPU11
aは、ROM11にあらかじめ記憶されている初期排気
量とその時点での実排気量とを比較する。そして、CP
U11aは、この差が所定値以上となるときに異常が発
生しているものと判断し、所定の信号を表示制御部12
を介して表示器13に出力する。このとき、表示器13
は異常が発生した旨の表示をする。かかる異常を発生さ
せる原因としては、ダイアフラム67等のゴムの劣化に
よるエア漏れ増加が考えられる。
【0070】D/A変換基板ユニット89にあるD/A
変換器96は、CPU93が出力するパラレル信号をア
ナログの制御信号に変換して制御回路85に出力する。
同じくD/A変換基板ユニット89にあるA/D変換器
97は、流量センサ43が出力するアナログの流量検出
信号SF をデジタルの流量検出データD3 に変換してC
PU93に出力する。なお、D/A変換器96及びA/
D変換器97は、共に公知の回路によって構成されてい
る。
【0071】比例機器制御基板ユニット32にある電源
回路部87は、比例機器21A,21B,21Cに個々
に設けられた図示しない電源から供給される直流電源を
電磁弁70,71等に供給する。また、同ユニット32
上に実装されているゼロスパン調整器86は、所定の信
号を制御回路85に出力する。前記信号の強弱は、ゼロ
スパン調整器86の回動操作によって調整可能となって
いる。
【0072】電空レギュレータ31にある圧力センサ7
8は、実圧力に応じたデジタルの圧力検出信号SP を、
圧力表示器105を介してネットワーク機能基板ユニッ
ト88のCPU93に出力する。流量センサ43は、ア
ナログの流量検出信号SF をA/D変換器97に出力す
る。
【0073】続いて、比例機器制御基板ユニット32に
おける制御回路85の構成をより具体的に説明する。図
5は、ブロック線図を示す(ただし、説明の便宜上、ゼ
ロスパン調整器86からの信号を処理する部分は省略さ
れている)。制御回路85は、減算部としての減算器1
11、増幅器112、パルス幅変調回路部(以下、PW
M(Pulse Width Modulation)回路部という)113、
補償部114及び加算部としての加算器115から構成
されている。尚、PWM回路部113によって制御手段
が、補償部114によって補償手段がそれぞれ構成され
ている。
【0074】減算器111は、D/A変換基板ユニット
89のD/A変換器96から目標圧力信号VS を入力す
る。目標圧力信号VS は、設定しようとする流出ポート
38の圧力(即ち、実圧力PO に対して特に区別するた
めに目標圧力PS という)を指定するための信号であ
る。また、減算器111は、後述する加算器115から
補償圧力信号VC を入力する。減算器111は、目標圧
力信号VS から補償圧力信号VC を減じ、その差を偏差
信号ΔV(=VS −VC )として増幅器112に出力す
る。増幅器112は偏差信号ΔVを増幅し、この増幅し
た信号を制御偏差信号ΔVCRとしてPWM制御部113
に出力する。
【0075】PWM回路部113は、キャリア三角波発
生回路、比較器及び駆動回路等からなる公知の回路構成
で形成されている。PWM回路部113は、制御偏差信
号ΔVCRに対して一義的に決定されるデューティ比のパ
ルス列からなる制御駆動信号VD を給気用電磁弁70ま
たは排気用電磁弁71に出力する。即ち、PWM回路部
113は、制御偏差信号ΔVCRが正であるときは、その
制御偏差信号ΔVCRの大きさに対応して大きくなるデュ
ーティ比の制御駆動信号VD を給気用電磁弁70に出力
する。また、PWM回路部113は、制御偏差信号ΔV
CRが負であるときは、その制御偏差信号ΔVCRの大きさ
に対応して大きくなるデューティ比の制御駆動信号VD
を排気用電磁弁71に出力する。給気側電磁弁70は、
制御駆動信号VD がオンの間だけ流入ポート37とパイ
ロット室66とを連通させる。また、排気側電磁弁71
は、制御駆動信号VD がオンの間だけパイロット室66
と外部領域とを連通させる。
【0076】加算器115は、圧力センサ78から実圧
力信号VO を入力する。補償部114は、圧力センサ7
8から実圧力信号VO を入力し、この実圧力信号VO に
対応する補償分信号ΔVCSを加算器115に出力する。
加算器115は実圧力信号VO と補償分信号ΔVCSとを
加算し、その加算値を補償圧力信号VC (=VO +ΔV
CS)として減算器111に出力する。
【0077】次に、前記制御回路85内にある補償部1
14の具体的構成を詳述する。図6に示すように、補償
部114は、補償分信号生成手段としての微分回路11
6及び補正量変更手段としての時定数設定回路117に
よって構成されている。また、時定数設定回路117
は、直列接続された微分回路118、絶対値回路119
及び時定数変更回路120とによって構成されている。
【0078】図7は、微分回路116及び時定数設定回
路117の詳細を示す回路図である。微分回路118
は、オペアンプ121、コンデンサ122及び抵抗12
3からなる公知の回路構成で形成されている。微分回路
118は入力した実圧力信号VO を時間で微分し、その
微分信号を絶対値回路119に出力する。つまり、微分
回路118は、実圧力PO の時間当たりの変化量の信号
である微分信号を生成している。
【0079】実圧力信号VO は、容量が大きな負荷Lほ
どその上昇率または下降率が小さくなる。反対に、実圧
力信号VO は、容量が小さな負荷Lほどその上昇率また
は下降率が大きくなる。従って、微分信号は、容量が大
きな負荷Lほど正または負の小さな値になる。反対に、
微分信号は、容量が小さな負荷Lほど正または負の大き
な値になる。
【0080】絶対値回路119は、オペアンプ124,
125、ダイオード126,127及び抵抗128〜1
33からなる公知の回路構成で形成されている。絶対値
回路119は、入力した微分信号の絶対値を取り、その
絶対値を微分絶対値信号として時定数変更回路120に
出力する。つまり、絶対値回路119は、変化方向に関
係の無い実圧力信号VO の時間当たりの変化量の信号、
即ち、微分絶対値信号を生成している。
【0081】従って、微分絶対値信号は、容量の大きな
負荷Lほど小さな値になる。反対に、微分絶対値信号
は、容量が大きな負荷Lほど小さな値になる。時定数変
更回路120は、公知の電子ボリューム120aからな
っている。この電子ボリューム120aは、微分絶対値
信号によりその抵抗値Rが制御される。即ち、抵抗値R
は、微分絶対値信号の値が小さくなるほど(即ち、容量
の大きな負荷Lほど)増大し、反対に微分絶対値信号の
値が大きくなるほど(即ち、容量の小さな負荷Lほど)
減少するように制御される。
【0082】前記微分回路116は、オペアンプ13
4、前記電子ボリューム120a及びコンデンサ135
からなる公知の回路構成で形成されている。実圧力信号
VO は、コンデンサ135を介してオペアンプ134の
反転入力端子に入力される。オペアンプ134の反転入
力端子と出力端子との間には、電子ボリューム120a
を介して負帰還がかけられている。また、オペアンプ1
34の非反転入力端子は接地されている。微分回路11
6は実圧力信号VO を微分する。同微分回路116は、
この微分値と、電子ボリューム120aの抵抗値Rとコ
ンデンサ135のキャパシタンスCとの積である時定数
CRとの積である補償分信号ΔVCSとして加算器115
に出力する。
【0083】つまり、微分回路116は、実圧力信号V
O の変化率に、実圧力信号VO に基づいて生成される時
定数CRを補正量として乗じた信号、即ち、補償分信号
ΔVCSを生成している。つまり、本実施の形態では、微
分回路116の時定数CRによって補正量が構成されて
いる。従って、補償分信号ΔVCSは、容量が大きい負荷
Lほど大きな値になり、反対に容量が小さい負荷Lほど
小さな値になるように時定数CRが設定されている。
【0084】前記加算器115は、オペアンプ136及
び抵抗137〜140からなる公知の差動増幅回路で構
成されている。オペアンプ136の反転入力端子は、抵
抗137を介して補償分信号ΔVCSを入力する。また、
オペアンプ136の非反転入力端子は、抵抗138を介
して実圧力信号VO を入力する。オペアンプ136の出
力端子と反転入力端子との間には、抵抗140が接続さ
れている。非反転入力端子は、抵抗139を介して接地
されている。つまり、加算器115は、実圧力信号VO
に補償分ΔVCSを加算した信号、即ち、補償圧力信号V
C を生成している。
【0085】従って、加算器115が出力する補償圧力
信号VC は、実圧力信号VO が同じ値であって圧力変化
があるときには、容量が大きい負荷Lほど大きな値にな
る。反対に、補償圧力信号VC は、容量が小さい負荷L
ほど小さな値になる。
【0086】尚、時定数設定回路117にて設定される
時定数CR、即ち微分絶対値信号に対する時定数CRの
関係は、実圧力信号VO の時間当たりの変化量、即ち、
負荷Lの容量に応じて予め実験等で決定された値とな
る。そして、このように実験等で行った各異なる容量の
負荷Lに対応してそれぞれ決定される各時定数CRは、
実圧力PO が最初に目標圧力PS に達した時点でパイロ
ット圧PP が目標圧力PS に制御される限りにおいて、
即ち、オーバシュートまたはアンダシュートが発生しな
い限りにおいて、最小となる値が決定されている。
【0087】つまり、この最小値よりも大きな時定数C
Rにて求められる補償分信号ΔVCSから補償圧力信号V
C を求め、目標圧力信号VS とこの補償圧力信号VC と
の偏差信号ΔVにてパイロット圧PP を制御すると、実
圧力PO が最初に目標圧力PS に達した時点でパイロッ
ト圧PP が目標圧力PS に制御される。これは、時定数
CRが大きくなるほど偏差信号ΔVO の大きさが小さく
なり、給気用電磁弁70の平均開時間が短くなるため、
パイロット圧PP の上昇率が低下する。従って、パイロ
ット圧PP が目標圧力PS に達するまでの時間が長くな
り、実圧力POが目標圧力PS に制御されるまでの時間
が長くなるためである。よって、実圧力PO が目標圧力
PS に制御されるまでの時間を最短にするために、時定
数CRは実圧力PO が最初に目標圧力PS に達した時点
でパイロット圧PP が目標圧力PS に制御される限りに
おいて最小となる値が設定されている。
【0088】前記制御回路85による電空レギュレータ
31の制御動作は下記のようなものである。ある容量の
負荷Lが電空レギュレータ31に接続され、目標圧力P
S に対応する目標圧力信号VS がD/A変換器96から
出力されると、減算器111はその目標圧力信号VS か
ら補償圧力信号VC を減じる。減算器111は、このよ
うにして得られる偏差信号ΔVを、増幅器112を介し
てPWM回路部113に出力する。PWM回路部113
は、偏差信号ΔVに対応するデューティ比で給気用電磁
弁70または排気用電磁弁71のいずれか一方を開制御
する。
【0089】この時点では、実圧力PO が0であり補償
圧力信号VC は0となるため、偏差信号ΔV(=VS −
VC =VS −VO −ΔVCS)は正となり給気用電磁弁7
0が開制御される。給気用電磁弁70の開制御により、
パイロット室66には流入ポート37から供給エアPI
が導入される。その結果、パイロット圧PP が上昇す
る。そして、パイロット圧PP がフィードバック圧PF
よりも大きくなり下向きの操作力がダイアフラム67に
作用すると、ダイアフラム67が中立位置から下方に移
動する。すると、ロッド60は弁体51を給気閉鎖位置
から下方に移動させ、流入ポート37から流出ポート3
8へのエアの供給が開始される。
【0090】流出ポート38にエアが供給されると、負
荷Lの容量に応じて流出ポート38の実圧力PO 及びフ
ィードバック圧PF が徐々に上昇する。従って、圧力セ
ンサ78からの実圧力信号VO も、負荷Lの容量の大き
さに応じた変化量で上昇する。このとき、時定数設定回
路117は、実圧力信号VO の微分信号に基づいて実圧
力信号VO の時間当たりの変化量に対応して予め決定さ
れている時定数CRを逐次設定する。そして、微分回路
116は、実圧力信号VO の微分信号とその時の時定数
CRとの積となる補償分信号ΔVCSを出力する。
【0091】この補償分信号ΔVCSがその時の実圧力信
号VO に加算されて、補償圧力信号VC (=VO +ΔV
CS)が生成される。従って、この補償圧力信号VC は、
補償を行わないときの補償圧力信号VC より大きな値の
信号になる。その結果、偏差信号ΔVも、補償を行わな
いときよりも小さな値の信号になる。
【0092】そして、制御初期では、大きな偏差信号Δ
Vにより給気用電磁弁70が長い平均開時間で制御され
るため、パイロット圧PP は急激に上昇する。この結
果、下向きの操作力VF は急激に上昇するため、実圧力
PO は急激に上昇する。
【0093】実圧力PO が目標圧力PS に近づいて偏差
信号ΔVが小さくなると、給気用電磁弁70の平均開時
間が短くなるため、パイロット圧PP の上昇率は低下す
る。その結果、下向きの操作力VF が低下するため、実
圧力PO は上昇率が減少しながら目標圧力PS に近づ
く。
【0094】このとき、実圧力PO が最初に目標圧力P
S に達する時点でパイロット圧力PP が目標圧力PS に
制御される限りにおいて、このときの負荷Lに応じて最
小の時定数CRが設定される。従って、補償分信号ΔV
CSはこのときの負荷Lに応じた最小限の大きさになって
いる。即ち、補償圧力信号VC から得られる偏差信号Δ
Vは、負荷Lの容量に応じて最小限の補償分信号ΔVCS
が差し引かれた信号になるため、その大きさは補償を行
わないときの偏差信号ΔVに対して著しく小さくなるこ
とはない。その結果、給気用電磁弁70が高い平均開時
間で開制御されるため、パイロット圧PP は負荷Lに応
じて急速に目標圧力PS に制御される。従って、実圧力
PO は急速に目標圧力PS に制御される。
【0095】実圧力PO が目標圧力PS に近づくと偏差
信号ΔVがさらに小さくなるため、実圧力信号VO の上
昇率は0に近づき微分信号も0に近づく。従って、補償
分信号ΔVCSは0に近づくため、偏差信号ΔVは徐々に
0に収束する。その結果、排気用電磁弁71の平均開時
間が短くなり、パイロット室66からエアの排気量が少
なくなる。このため、パイロット圧PP は高い精度で目
標圧力PS に制御される。そして、実圧力PO が目標圧
力PS に達した時点では、パイロット圧PP と実圧力P
O とが均衡し、ダイアフラム67に作用する操作力が0
になる。その結果、実圧力PO は、高い精度で目標圧力
PS に制御される。
【0096】さて、本実施形態において特徴的な作用効
果を以下に列挙する。 (イ)本実施形態では、シリアル信号をパラレル化する
ネットワーク機能基板ユニット88及び同パラレル信号
をアナログ化するD/A変換基板ユニット89が、いず
れも電空レギュレータ31と別体としてではなくそれ自
体に搭載されている。このため、これらと同じ機能を持
つユニット2つを別体として設けた場合に比べて、配線
が少なくかつ短くて済み、配線工数の大幅な削減が図ら
れる。よって、このような省配線化に伴って配線ミスの
発生も確実に少なくなり、かつ間接的に信頼性の向上も
図られる。
【0097】(ロ)本実施形態では、アナログ制御方式
ではなくてデジタルのシリアル信号を用いた制御方式を
採用していることから、極めて長距離配線に適したもの
となっている。即ち、アナログ制御方式の1つである電
圧制御タイプでは、配線が長くなるほど、電圧降下に起
因して制御信号の減衰が大きくなるという不具合があ
る。また、電流制御タイプでは、制御すべき電空レギュ
レータ31の台数分だけ信号線が必要となり、その配線
だけでも数が膨大になるという不具合がある。その点、
本実施形態の構成によれば上記のような不具合がない。
【0098】(ハ)本実施形態では、3枚の基板ユニッ
ト32,88,89を積層状態にして、カバー30がな
す内部空間にコンパクトに収容することができる。従っ
て、比例機器制御基板ユニット32のほかに2つの基板
ユニット88,89を追加したとしても、電空レギュレ
ータ21A,21B,21Cの大型化を回避することが
できる。また、各基板ユニット32,88,89が積層
状態であると、それら同士の離間距離が小さくなるた
め、ピン等といった電線以外の接続方法を採用すること
が可能となる。このようにすれば、さらなる省配線化及
び高信頼化を達成することもできる。
【0099】(ニ)また、本実施形態では、電空レギュ
レータ31に近い側から順に、比例機器制御基板ユニッ
ト32、D/A変換基板ユニット89及びネットワーク
機能基板ユニット88というように積層されている。従
って、各基板ユニット88,89,32の配置順が信号
の流れに沿ったものとなるため、各基板ユニット88,
89,32を電気的に接続する際に配線の最短化を図る
ことができる。
【0100】(ホ)本実施形態では、互いに形式の異な
る外部接続端子としてオスコネクタ101及びメスコネ
クタ102が比例機器21A,21B,21Cのカバー
30に設けられている。従って、同オスコネクタ101
に対しては、ネットワークライン22側に設けられたオ
スの嵌合部(図示略)は嵌合不可である反面、メスの嵌
合部(図示略)のみが嵌合可能となる。また、同メスコ
ネクタ102に対しては、ネットワークライン22側に
設けられたメスの嵌合部は嵌合不可である反面、オスの
嵌合部のみが嵌合可能となる。このように形式の異なる
外部接続端子であると、作業者はその形式の違いをもっ
て正しい接続の仕方を把握することができる。ゆえに、
ネットワークライン22と比例機器21A,21B,2
1C側との接続時における接続ミスの発生を確実に防止
することができる。さらに、かかるコネクタ101,1
02であれば、接続をワンタッチで行うことができ、作
業性も確実に向上する。
【0101】(ヘ)また、本実施形態では、両コネクタ
101,102をカバー30における同一面、即ち上面
において近接して配置している。このため、ネットワー
クライン22を集中的に接続することができ、ネットワ
ークライン22が邪魔になることもなくなる。また、両
コネクタ101,102が近接していると、作業者は両
者の形式の違いをより容易に把握することが可能とな
り、接続ミスの発生をより確実に防止することができ
る。
【0102】(ト)本実施形態では、ネットワーク機能
基板ユニット88が両コネクタ101,102の最も近
くに配置されているため、それらの離間距離も小さくな
っている。このため、ピン等を用いた接続が可能とな
り、省配線化にとって有利となる。
【0103】(チ)本実施形態では、電空レギュレータ
31の動作状態、即ちここでは静的状態における排気ポ
ート39の排気量を監視する異常検出機構としての流量
センサ43が設けられている。ゆえに、この流量センサ
43によって、電空レギュレータ31に異常が発生して
いるか否かが検出され、異常の発生を早期に発見するこ
とができる。しかも、流量に関するデータは、ネットワ
ークライン22を介してネットワークコントローラ1に
伝送される。よって、ネットワークコントローラ1は、
各比例機器21A,21B,21Cの電空レギュレータ
31における異常発生を一括集中して監視することがで
きる。その結果、作業者は適切な対策を速やかに打つこ
とが可能となり、メインテナンス性も確実に向上する。
【0104】(リ)本実施形態では、固有のアドレスを
設定するためのアドレス設定スイッチ103が、各基板
ユニット32,88,89と同じくカバー30に設置さ
れている。このため、各基板ユニット32,88,89
からの距離も短く、省配線化にも適した構成となる。
【0105】(ヌ)本実施形態では、表示手段である圧
力表示器105によって比例制御の対象となる物理量、
具体的にいうと司令圧力値及び実際の圧力値が表示され
る。従って、作業者は、両圧力値の差の有無または差の
大小を目視確認することにより、電空レギュレータ31
における異常、例えば過負荷状態であるか否か等を早期
に発見することができる。その結果、作業者は適切な対
策を速やかに打つことが可能となり、メインテナンス性
も確実に向上する。さらに、ここでは表示切換スイッチ
106をプッシュすることにより、圧力表示器105に
おいて表示される司令圧力値及び実圧力値をいずれかに
切り換えることができる。なお、本実施形態では、圧力
に関するデータがネットワークライン22を介してネッ
トワークコントローラ1に伝送されるようになってい
る。ゆえに、ネットワークコントローラ1は、各比例機
器21A,21B,21Cの電空レギュレータ31にお
ける異常発生を一括集中して監視することができる。
【0106】(ル)本実施形態では、ゼロスパン調整カ
バー107を開けて露出したゼロスパン調整器86を回
動操作することにより、ゼロスパンの調整がなされるよ
うになっている。ゼロスパン調整器86は基板ユニット
32上に実装されており、省配線化が図られている。
【0107】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)図11に示される別例1の比例機器141では、
前記実施形態とは異なり、比例機器制御基板ユニット3
2の上に、シリアル信号変換ユニットとしてのシリアル
信号変換基板ユニット142が一枚だけ積層状態で配置
されている。このシリアル信号変換基板ユニット142
は、先述したネットワーク機能基板ユニット88及びD
/A変換基板ユニット89の持つ機能を兼ね備える。こ
のような構成であると、前記基板ユニット88,89間
の配線が不要になる。そのため、実施形態に比べてより
省配線化に適した構成となり、かつ比例機器141が小
型になるという利点がある。
【0108】(2)D/A変換基板ユニット89やネッ
トワーク機能基板ユニット88は必ずしも基板状でなく
てもよく、その機能を半導体パッケージに集約した構成
としてもよい。例えば、図12に示される別例2の比例
機器143では、ネットワーク機能基板ユニット88と
同等の機能を備えるネットワーク機能パッケージ144
が、比例機器制御基板ユニット32に実装されている。
また、前記パッケージ144の隣には、D/A変換基板
ユニット89と同等の機能を備えるD/A変換パッケー
ジ145が実装されている。そして、これらのパッケー
ジ144,145は、1つのシリアル信号変換ユニット
を構成する。本別例によると、実施形態や別例1に比べ
てより省配線化に適した構成となり、かつ比例機器14
3が小型になるという利点がある。なお、パッケージ1
44,145はピン実装タイプでも表面実装タイプでも
よく、さらに前記パッケージ145,145に代えてベ
アチップ等を使用してもよい。
【0109】(3)図13に示される別例3の比例機器
146では、前記シリアル信号変換基板ユニット142
の機能を1つに集約したシリアル信号変換パッケージ1
47が、比例機器制御基板ユニット32に実装されてい
る。この構成であると、さらなる省配線化及びそれによ
る比例機器146の小型化を図ることができる。
【0110】(4)実施形態において各基板ユニット3
2,88,89間の電気的な接続を、電線ではなく例え
ばピン、ソケット、バスバー等により行ってもよい。こ
のほうが省配線化にとって好都合である。
【0111】(5)各基板ユニット32,88,89…
を構成するプリント配線板は、片面または両面に金属導
体層を有するものばかりでなく、複数層にわたって金属
導体層を有する多層プリント配線板であることがよい。
このほうが省配線化にとって好都合である。
【0112】(6)D/A変換基板ユニット88やネッ
トワーク変換基板ユニット89は必ずしもカバー30内
部に収容されていなくてもよく、カバー30外部に取り
付けられていてもよい。ただし、外付け構造より内部収
容構造のほうが好ましい。
【0113】(7)実施形態において示したような比例
機器本体のための異常発生機構に加えて、比例機器本体
以外のもの(例えば基板ユニット32,88,89)の
ための異常発生機構を設けてもよい。このようにすれば
基板ユニット32,88,89の異常も検出することが
でき、より確実に故障診断を行うことができる。
【0114】(8)ネットワークライン22は、同軸ケ
ーブル、光ファイバ、ツイストペア線であることがよ
い。このようにした場合、普通の電線を使用した場合に
比べて高い信号伝達能力が得られることから、ネットワ
ークシステムの信頼性が確実に向上する。また、これに
伴ってさらなる長距離配線化も達成される。
【0115】(9)ネットワークシステムを構成する場
合における各機器の接続方法は、実施形態のようなルー
プ式に限定されることはなく、例えばスター式やマルチ
ドロップ式等であっても構わない。
【0116】(10)本発明は、電磁弁70,71を持
つ電空レギュレータ31を比例機器本体として備える比
例機器21A〜21Cのみへの適用に限定されない。例
えば、電磁弁70,71の代わりにノズルフラッパ等を
持つ電空レギュレータを比例機器本体として備える比例
機器に適用されることも勿論可能である。さらには、電
空レギュレータ31以外の各種アクチュエータを備える
比例機器に適用されることもできる。勿論、実施形態に
おいて例示したようなマニホールド電磁弁5A,5B以
外の空圧機器を用いてもよい。
【0117】(11)主制御装置は実施形態のようなネ
ットワークコントローラ1のみに限定されることはな
く、例えば各比例機器21A,21B,21Cをフィー
ドバック制御するためのデータ等を持たない、シリアル
機能のみを持った単なるシーケンサの親局等でも勿論よ
い。即ち、各比例機器21A,21B,21C側から一
方的にシリアル信号をシリアル通信部に入力するととも
に、変換されたシリアルデータをもとにCPUでそれら
をシーケンスするようなものでも構わない。
【0118】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1において、前記シリアル信号変換ユニ
ットは、前記比例機器制御ユニット上に実装される1つ
の半導体パッケージであることを特徴とする比例機器。
この構成であると、より省配線化を達成できる。
【0119】(2) 請求項1において、前記シリアル
信号変換ユニットは、前記比例機器制御ユニットの上に
積層される1枚の基板状ユニットであることを特徴とす
る比例機器。この構成であると、より省配線化を達成で
きる。
【0120】(3) ネットワークラインを介して主制
御装置にシリアル接続されるとともに、前記主制御装置
から伝送されるデジタルのシリアル信号に従って比例機
器本体を制御する比例機器制御ユニットを搭載した比例
機器において、前記シリアル信号のうち自己の固有のア
ドレスが付されたもののみを取り込むネットワーク機能
ユニットと、前記ネットワーク機能ユニットにより取り
込まれた信号をアナログ信号に変換したうえで前記比例
機器制御ユニットに出力するD/A変換ユニットとが搭
載されていることを特徴とする比例機器。この構成によ
ると、シリアル信号をパラレル化するネットワーク機能
ユニット及び同パラレル信号をアナログ化するD/A変
換ユニットが、いずれも比例機器と別体としてではなく
比例機器自体に搭載されている。このため、これらと同
じ機能を持つユニット2つを別体として設けた場合に比
べて、配線が少なくかつ短くて済み、配線工数の大幅な
削減が図られる。よって、このような省配線化に伴って
配線ミスの発生も確実に少なくなり、かつ間接的に信頼
性の向上も図られる。また、アナログ制御方式ではなく
てデジタルのシリアル信号を用いた制御方式を採用して
いるため、例えば電圧の降下に起因する制御信号の減衰
といったような不具合が起こらない。よって、長距離配
線に適した比例機器を得ることができる。
【0121】(4) 技術的思想3において、前記D/
A変換ユニットはD/A変換器とA/D変換器とを備え
ることを特徴とする比例機器。この構成であると、1方
向への変換のみならず双方向の変換を行うことができ
る。
【0122】(5) 技術的思想3において、前記ネッ
トワーク機能ユニットは、前記ネットワークライン側と
のインターフェイスを図るためのインターフェイス回路
と、アドレスを設定するためのアドレス設定器と、前記
アドレス設定器により設定されたアドレスと前記インタ
ーフェイスから出力されるシリアルデータ中のアドレス
とを比較するアドレス判別回路と、前記アドレス判別回
路によりアドレスが一致していると判断したときに前記
データ中の必要部分をパラレル化して前記D/A変換ユ
ニットに出力する制御手段とを備えることを特徴とする
比例機器。
【0123】(6) 請求項1または2において、前記
各基板ユニットは、前記比例機器本体に近い側から順
に、比例機器制御基板ユニット、D/A変換基板ユニッ
ト及びネットワーク機能基板ユニットというように積層
されていることを特徴とする比例機器。この構成による
と、各基板ユニットの配置順が信号の流れに沿ったもの
となり、各ユニットを電気的に接続する際に配線最短化
を図ることができる。
【0124】(7) 請求項3において、前記外部接続
端子は雌雄一対のコネクタであることを特徴とする比例
機器。この構成によると、比例機器側に設けられたオス
コネクタに対しては、ネットワークライン側に設けられ
たオスの嵌合部は嵌合不可である反面、メスの嵌合部の
みが嵌合可能となる。また、比例機器側に設けられたメ
スコネクタに対しては、ネットワークライン側に設けら
れたメスの嵌合部は嵌合不可である反面、オスの嵌合部
のみが嵌合可能となる。このように形式の異なる外部接
続端子によると、接続ミスの発生が確実に防止される。
さらに、かかるコネクタであれば、接続をワンタッチで
行うことができ、作業性も向上する。
【0125】(8) 技術的思想7において、前記両コ
ネクタは前記比例機器収容体における同一面において近
接して配置されていることを特徴とする比例機器。この
構成によると、両コネクタを比例機器収容体における同
一面において近接して配置しているため、ネットワーク
ラインを集中的に接続することができ、ネットワークラ
インが邪魔になることもなくなる。また、両コネクタが
近接していると、両者の形式の違いが把握しやすくな
り、接続ミスの発生をより確実に防止できる。
【0126】(9) 技術的思想8において、前記各基
板ユニットのうち前記ネットワーク機能基板ユニットが
前記両コネクタの最も近くに配置されていることを特徴
とする請求項8に記載の比例機器。この構成によると、
ネットワーク機能基板ユニットと両コネクタとの距離が
小さくなるため、ピン等を用いた接続が可能となり、省
配線化にとって有利となる。
【0127】(10) 請求項4において、前記比例機
器本体は電空レギュレータであり、前記異常検出機構は
前記電空レギュレータの静的状態における排気量を検出
すべく排気ポートに設けられた流量検出手段を含むこと
を特徴とする比例機器。この構成によると、排気ポート
に設けられた流量検出手段によって、電空レギュレータ
の静的状態における排気量が検出される。そして、例え
ばこの排気量の変化を監視することにより、電空レギュ
レータにおける異常発生を早期に発見することができ
る。
【0128】(11) 請求項1〜5において、前記比
例機器を構成する比例機器収容体には、アドレス設定手
段が設置されていることを特徴する比例機器。この構成
によると、アドレス設定手段により固有のアドレスが設
定される。なお、このアドレス設定手段は各ユニットと
同じく比例機器収容体に設置されているため、各ユニッ
トからの距離も短く、省配線化にも適した構成となって
いる。
【0129】(12) 請求項6において、前記比例機
器本体は電空レギュレータであり、前記表示手段は前記
主制御装置によって司令された圧力値及び圧力検出手段
によって検出された実際の圧力値の両方を表示する圧力
表示器であることを特徴とする比例機器。この構成によ
ると、司令された圧力値及び実際の圧力値の両方が圧力
表示器に表示されるため、作業者は両圧力値の差の有無
または差の大小を目視確認することができる。よって、
電空レギュレータにおける異常、例えば過負荷状態であ
るか否か等を早期に発見することができる。
【0130】(13) 請求項1〜7において、前記比
例機器を構成する比例機器収容体には、前記ゼロスパン
調整手段の操作部が設置されていることを特徴とする比
例機器。この構成によると、ゼロスパン調整手段の操作
部を開けてその調整部を露出させることにより、ゼロス
パンの調整が可能となる。
【0131】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。「プリント配線板: プラス
ティック基材やセラミックス基材に導電性金属をめっ
き、印刷、スパッタ等によりパターニングすることで1
層または多層の導体層が形成された配線板をいう。」
【0132】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜7に記
載の発明によれば、省配線化により配線ミスの低減が図
られ、しかも長距離配線に適した比例機器を提供するこ
とができる。
【0133】請求項2に記載の発明によれば、比例機器
制御ユニットのほかにユニットを追加したとしても、比
例機器の大型化を回避することができる。請求項3に記
載の発明によれば、ネットワークライン側と比例機器側
との接続時における接続ミスの発生が防止される。
【0134】請求項4に記載の発明によれば、比例機器
本体の異常の発生を早期に発見することができ、適切な
対策を速やかに打つことが可能となる。請求項5に記載
の発明によれば、ネットワークコントローラの異常の発
生を一括集中して監視することができる。
【0135】請求項6に記載の発明によれば、比例機器
本体の異常を早期に発見することができる。請求項7に
記載の発明によれば、比例機器本体の異常を早期に発見
することができ、かつネットワークコントローラの異常
の発生を一括集中して監視することができる。
【0136】請求項8に記載の発明によれば、省配線化
により配線ミスの低減が図られ、しかも長距離配線に適
した比例機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のネットワークシステムにおいてネ
ットワークコントローラと各比例機器とを接続した状態
を示す概略図。
【図2】ネットワークコントローラのブロック図。
【図3】比例機器のブロック概略図。
【図4】比例機器のブロック図。
【図5】前記比例機器における電空レギュレータ及びそ
の制御回路のブロック図。
【図6】前記制御回路の補償部の構成を示すブロック
図。
【図7】補償部の回路図。
【図8】実施形態の比例機器の縦断面図。
【図9】同比例機器の正面図。
【図10】同比例機器の平面図。
【図11】別例1の比例機器の概略縦断面図。
【図12】別例2の比例機器の概略縦断面図。
【図13】別例3の比例機器の概略縦断面図。
【図14】従来例のネットワークシステムにおいてネッ
トワークコントローラと各比例機器とを接続した状態を
示す概略図。
【図15】従来例の比例機器の概略縦断面図。
【符号の説明】
1…主制御装置としてのネットワークコントローラ、5
A,5B…空圧機器としてのマニホールド電磁弁、21
A,21B,21C,141,143,146…比例機
器、22…ネットワークライン、30…比例機器収容体
としてのカバー、31…比例機器本体としての電空レギ
ュレータ、32…比例機器制御基板ユニット、39…排
気ポート、43…異常検出機構を構成する流量検出手段
としての流量センサ、88…シリアル信号変換ユニット
を構成するネットワーク機能基板ユニット、89…シリ
アル信号変換ユニットを構成するD/A変換ユニット、
101…外部接続端子としてのオスコネクタ、102…
外部接続端子としてのメスコネクタ、103…アドレス
設定手段、105…表示手段としての圧力表示器、10
7…ゼロスパン調整手段の操作部としてのゼロスパン調
整カバー、142…シリアル信号変換ユニットとしての
シリアル信号変換基板ユニット、144…シリアル信号
変換ユニットを構成するネットワーク機能パッケージ、
145…シリアル信号変換ユニットを構成するD/A変
換パッケージ、147…シリアル信号変換ユニットとし
てのシリアル信号変換パッケージ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークラインを介して主制御装置に
    シリアル接続されるとともに、前記主制御装置から伝送
    されるデジタルのシリアル信号に従って比例機器本体を
    制御する比例機器制御ユニットを搭載した比例機器にお
    いて、 前記シリアル信号のうち自己の固有のアドレスが付され
    たもののみを取り込みかつそれをアナログ化したうえで
    前記比例機器制御ユニットに出力するシリアル信号変換
    ユニットが搭載されていることを特徴とする比例機器。
  2. 【請求項2】前記両ユニットは、電子部品をプリント配
    線板上に実装することによって構成された基板ユニット
    であって、前記両基板ユニットは、前記比例機器を構成
    する比例機器収容体内において積層状態で配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の比例機器。
  3. 【請求項3】前記比例機器収容体には前記ネットワーク
    ライン接続用であって互いに形式の異なる外部接続端子
    が複数個設置されていることを特徴とする請求項2に記
    載の比例機器。
  4. 【請求項4】前記比例機器本体の動作状態を監視するこ
    とで自己に異常が発生しているか否かを検出する異常検
    出機構を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載の比例機器。
  5. 【請求項5】前記比例機器本体は電空レギュレータであ
    り、前記異常検出機構は前記電空レギュレータの静的状
    態における排気量を検出すべく排気ポートに設けられた
    流量検出手段を含み、前記流量検出手段から出力される
    アナログの検出信号は、デジタル化及びシリアル化され
    た後に前記ネットワークラインを介して前記主制御装置
    に伝送されることを特徴とする請求項4に記載の比例機
    器。
  6. 【請求項6】前記比例機器を構成する比例機器収容体に
    は、比例制御の対象となる物理量を表示する表示手段が
    設置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか1項に記載の比例機器。
  7. 【請求項7】前記比例機器本体は電空レギュレータであ
    り、前記表示手段は前記ネットワークコントローラによ
    って司令された圧力値及び圧力検出手段によって検出さ
    れた実際の圧力値の両方を表示する圧力表示器であり、
    前記圧力検出手段から出力される圧力検出信号は、シリ
    アル化された後に前記ネットワークラインを介して前記
    主制御装置に伝送されることを特徴とする請求項6に記
    載の比例機器。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか1項に記載され
    た少なくとも1個の比例機器と、複数個の空圧機器と、
    それらを制御する主制御装置とが、ネットワークライン
    を介してシリアル接続されているネットワークシステ
    ム。
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