JPH10107478A - 電波吸収性石膏ボード - Google Patents

電波吸収性石膏ボード

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JPH10107478A
JPH10107478A JP27524796A JP27524796A JPH10107478A JP H10107478 A JPH10107478 A JP H10107478A JP 27524796 A JP27524796 A JP 27524796A JP 27524796 A JP27524796 A JP 27524796A JP H10107478 A JPH10107478 A JP H10107478A
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JP
Japan
Prior art keywords
gypsum board
base paper
pulp
radio wave
gypsum
Prior art date
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Pending
Application number
JP27524796A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Nishi
美知男 西
Shunji Amikura
俊二 網蔵
Mitsuru Awata
満 粟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
Original Assignee
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石膏ボードの利便性を生かしたまま、外部か
らの各種電波障害等を防止し、且つ火災時等の強熱時に
おける発熱、発煙、発炎等の問題が著しく改良された電
波吸収性不燃及び準不燃石膏ボードを提供すること。 【解決手段】 石膏芯の表裏面を石膏ボード用原紙で被
覆してなる石膏ボードにおいて、表裏面の少なくとも一
方の石膏ボード用原紙がパルプとともに導電性繊維を含
有することを特徴とする電波吸収性石膏ボード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に優れた電波吸
収性と防火性とを有する石膏ボードに関し、更に詳しく
は、外部からの各種電波障害等の発生を防止し、且つ火
災時等の強熱時における発熱、発煙、発炎等の問題が著
しく改良された電波吸収性不燃及び準不燃石膏ボードに
関する。
【0002】
【従来の技術】最近のめざましい科学技術の進歩発展に
よって、各分野で高度な電子機器や電子設備類が汎用さ
れるようになってきており、又、これらを設置して使用
する建物の構成部材として、石膏ボードが、防・耐火
性、遮音性、断熱性、施工性等の著しい性能に加え、廉
価であることから多用されている。
【0003】電子機器類に関しては、コンピューター
室、実験室、各種精密機器の調整室及び電波関係の実験
室等に設ける電子機器類やそれらのシステムを正常に動
作させるために、周囲の温度、湿度、振動等の影響を考
慮することは勿論のこと、建物の内外装にフェライトタ
イルや銅製金網等を施して各種電波障害の発生を防止す
ることが知られている。しかしながら、これらフェライ
トタイルや銅製金網等は非常に高価であり、又、それら
の施工が煩雑であるために上記の如き分野においては汎
用されるに至っていないのが現状である。
【0004】他方、石膏ボードは、石膏を主とする芯材
の表裏面を石膏ボード用原紙(以下、単に原紙という)
で被覆されてなり、その曲げ強度は概ね原紙の引張強さ
に依存し、石膏の脆性が原紙により補われている。一
方、その原紙は概して新聞故紙等のパルプを主原料とし
て構成されており、原紙の引張強さは一般に使用するパ
ルプの坪量と比例関係にあることから、石膏ボードには
その強度を保持する上から一般に坪量200g/m
上の原紙が用いられている。このように原紙には主原料
として故紙が使用され、石膏ボードの強度の保持上おの
ずと坪量の多いものが使用されている。
【0005】従って、石膏ボードは、火災時等の強熱時
においては、芯材を構成する石膏は全く燃焼しないもの
の、その表裏面を被覆している原紙が可燃性であるため
に、発熱、発煙、発炎等が皆無ではなく、一般に、9.
5mm厚のものが準不燃材料、12.5mm厚以上のも
のが不燃材料となっており、又、12.5mm厚以上の
石膏ボードでも、建設省告示1828号の不燃材料規格
を満足しても、ISO(国際規格)1182の不燃性試
験(基材試験残炎時間20秒以下)を満足することはで
きなかった。上記両規格を満足する不燃材料として、原
紙を用いないガラス繊維補強石膏板(GRG)等が知ら
れているが、石膏ボードに比べ、重量が大きい、施工性
が悪い、高価である等の欠点があるために多用されるに
至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑み、石膏ボードの利便性を生かしたまま、外部から
の各種電波障害等の発生を防止し、且つ火災時等の強熱
時における発熱、発煙、発炎等の問題が著しく改良され
た電波吸収性不燃及び準不燃石膏ボード、更には、前記
建設省告示不燃材料規格とISO(国際規格)の不燃性
試験とを同時に満足する電波吸収性不燃石膏ボードを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、石膏芯の表裏面
を石膏ボード用原紙で被覆してなる石膏ボードにおい
て、表裏面の少なくとも一方の石膏ボード用原紙がパル
プとともに導電性繊維を含有することを特徴とする電波
吸収性石膏ボードである。
【0008】本発明者らは、前記従来技術の問題点の解
消法につき鋭意検討を行ったところ、石膏ボードに容易
に電波吸収性を持たせるには、原紙としてパルプと導電
性繊維との混抄紙を用いればよいこと、又、混抄用導電
性繊維として炭素繊維を用いれば、炭素繊維自体が強熱
下若干の発熱はするものの、いわゆる燃焼はしないため
に、石膏ボードの防火性が向上すること、更に、不燃性
については、原紙中のパルプ含有量が175g/m
下であれば、前記両不燃規格を満足することを見い出し
て本発明に至った。
【0009】
【発明の実施の形態】次に実施の態様を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。本発明において前記両不燃規格を
満足する電波吸収性不燃石膏ボードに使用する原紙のパ
ルプ量は、70〜175g/mであり、好ましくは1
00〜160g/mである。原紙のパルプ量が175
g/mを超えると、これを用いて得られる石膏ボード
の防火性の改善効果が殆どなく、一報、原紙のパルプ量
が70g/m未満であると、これを用いて得られる石
膏ボードの強度が不足する。
【0010】又、本発明において前記建設省告示防火材
料規格を満足する電波吸収性不燃及び準不燃石膏ボード
に使用する原紙のパルプ量は、上記70〜175g/m
のものの他、175g/m以上のものを適宜選択し
て使用することができる。尚、上記パルプは新聞等の故
紙及び/又はバージンパルプで構成することができる
が、バージンパルプの方が、パルプ自体が故紙繊維に比
べ長繊維であり且つ劣化していないために、使用するパ
ルプ繊維の坪量を減ずるのに有利である。
【0011】又、原紙に含有される導電性繊維は、導電
性を有する繊維であれば特に限定されず、例えば、炭素
繊維、銅繊維、アルミニューム繊維等を例示でき、導電
性の高いもの程好ましく使用することができる。導電性
繊維としては、特に軽量性の点で炭素繊維が好ましく、
炭素繊維としてはピッチ系、PAN系のどちらでもよ
く、例えば、コールタールピッチ、石油ピッチ、石炭液
化物、ポリアクリロニトリル、セルロース等を原料とし
た炭素繊維が挙げられる。尚、上記導電性繊維をパルプ
と混抄することにより、その原紙は電波吸収性を有する
ばかりでなく、防火性が向上することにもなる。
【0012】又、導電性繊維の形状は、径1〜100μ
m、長さ0.1〜20mmのものを使用することができ
るが、原紙の電波吸収性を一様にする上で均一に原紙中
に分散・混在していることが望ましく、好ましくは、径
5〜20μm、長さ0.5〜10mmのものである。更
に、導電性繊維の対パルプ含有量は、パルプ100重量
部当たり10〜50重量部が好ましい。50重量部より
多いと原紙引張強さが弱くなり、原紙の抄造上及び製品
上問題となり、10重量部より少ないと電波吸収性及び
防火性の改善効果が殆どなくなる。望ましくは20〜4
0重量部である。
【0013】尚、本発明で使用する原紙は前記素材を用
いて従来の抄造方式によって得られるばかりでなく、従
来公知の各種添加剤等も従来と同様に原紙に添加するこ
とができる。又、建物に使用される電波吸収性不燃及び
準不燃石膏ボードは、火災に際しては、一方の面が加熱
されるので必ずしもその両面が本発明で使用される原紙
で被覆されている必要はないが、該ボードの両面が該原
紙で被覆されていることがより好ましい。
【0014】又、本発明の電波吸収性不燃及び準不燃石
膏ボードは、その芯材として石膏を使用する。石膏とし
ては主に工業的に多用されているβ型焼石膏を用い、更
に必要に応じて、パーライト、バーミキュライト等の軽
量骨材、各種発泡剤、石膏用減水剤、石膏凝結促進剤、
石膏凝結遅延剤、補強繊維等の公知のものを併用した構
成としてもよい。石膏ボードを製造するに際しては所定
量の焼石膏、水、添加剤等を混合してスラリーとし、常
法に従って前記原紙を用いて成型し、硬化後乾燥して本
発明の電波吸収性不燃及び準不燃石膏ボードが得られ
る。
【0015】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り
下記の実施例及び比較例により何ら限定を受けるもので
はない。実施例1〜3 表1に記載の炭素繊維混抄紙を原紙として使用し、通常
の石膏ボードラインにて常法により両面を上記原紙で被
覆した本発明の電波吸収性石膏ボードを製造した。該石
膏ボードは12.5mm厚、比重0.65であり、この
石膏ボードの不燃性試験結果及び電波吸収特性測定結果
を表1に示した。又、使用した炭素繊維混抄紙の繊維の
使用量及び引張強さも表1に示した。
【0016】比較例1〜3 表1に記載の通常の故紙抄造紙を原紙として使用し、通
常の石膏ボードラインにて常法により両面を上記原紙で
被覆した比較例の石膏ボードを製造した。該石膏ボード
は12.5mm厚、比重0.65であり、この石膏ボー
ドの不燃性試験結果及び電波吸収特性測定結果を表1に
示した。又、使用した故紙抄造紙の繊維の使用量及び引
張強さも表1に示した。
【0017】実施例4〜6 実施例1〜3と同一の原紙を両面に用いて通常の石膏ボ
ードラインにて常法により本発明の電波吸収性石膏ボー
ドを製造した。該石膏ボードは9.5mm厚、比重0.
65であり、この石膏ボードの不燃性試験結果及び電波
吸収特性測定結果を表2に示した。又、使用した炭素繊
維混抄紙の繊維の使用量及び引張強さも表2に示した。
【0018】比較例4〜6 比較例1〜3と同一の原紙を両面に用いて通常の石膏ボ
ードラインにて常法により比較例の石膏ボードを製造し
た。該石膏ボードは9.5mm厚、比重0.65であ
り、この石膏ボードの不燃性試験結果及び電波吸収特性
測定結果を表2に示した。又、使用した故紙抄造紙の繊
維の使用量及び引張強さも表2に示した。
【0019】
【表1】 12.5mm厚、比重0.65の石膏ボード
の不燃性及び電波吸収特性
【0020】
【表2】 9.5mm厚、比重0.65の石膏ボードの
準不燃性及び電波吸収特性
【0021】
【発明の効果】以上の通り、パルプ量が少なく、且つ導
電性繊維を含有する原紙で被覆してなる本発明の電波吸
収性不燃及び準不燃石膏ボードは、従来の石膏ボードの
利便性、例えば、遮音性、断熱性、軽量性及び施工性等
の性能を生かしたまま、外部からの各種電波障害等の発
生を防止し、更に防火性の向上した石膏製品として火災
時等の強熱時における発熱、発煙、発炎等の問題が著し
く改良されたものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石膏芯の表裏面を石膏ボード用原紙で被
    覆してなる石膏ボードにおいて、表裏面の少なくとも一
    方の石膏ボード用原紙がパルプとともに導電性繊維を含
    有することを特徴とする電波吸収性石膏ボード。
  2. 【請求項2】 導電性繊維が、炭素繊維である請求項1
    に記載の電波吸収性石膏ボード。
  3. 【請求項3】 石膏ボード用原紙中の炭素繊維含有量
    が、パルプ100重量部当たり10〜50重量部である
    請求項1〜2に記載の電波吸収性石膏ボード。
  4. 【請求項4】 石膏ボード用原紙中のパルプ量が、70
    〜175g/mである請求項1〜3に記載の電波吸収
    性石膏ボード。
JP27524796A 1996-09-27 1996-09-27 電波吸収性石膏ボード Pending JPH10107478A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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