JPH10107352A - 光ファイバ増幅器 - Google Patents

光ファイバ増幅器

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JPH10107352A
JPH10107352A JP8280295A JP28029596A JPH10107352A JP H10107352 A JPH10107352 A JP H10107352A JP 8280295 A JP8280295 A JP 8280295A JP 28029596 A JP28029596 A JP 28029596A JP H10107352 A JPH10107352 A JP H10107352A
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伸一 富田
Akira Wada
朗 和田
Fumio Wada
史生 和田
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卓也 相沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑音指数特性・出力光パワーを改善し、利得
波長特性を平坦化し、励起光パワーの有効利用を図って
低価格化・低消費電力化する。 【解決手段】 エルビウムドープ光ファイバ21、22
にポンプ光を入射して増幅作用を起こすことにより入力
光コネクタ11と出力光コネクタ12との間で縦列接続
された2段の光アンプを構成し、エルビウムドープ光フ
ァイバ21の入力側には光アイソレータを挿入せず、し
かもエルビウムドープ光ファイバ21の利得を20dB
以下とし、利得波長特性補正フィルタ61をエルビウム
ドープ光ファイバ21、22の間に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長距離光通信シ
ステムにおいてリピータとして用いられるのに好適な光
ファイバ増幅器に関し、とくに、エルビウムドープ光フ
ァイバの光ポンピング作用を利用した光ファイバ増幅器
に関する。
【0002】
【従来の技術】エルビウムドープ光ファイバを用いた光
アンプを2段構成とした光ファイバ増幅器はたとえば特
開平7−176817号などで知られている。これは、
エルビウムドープ光ファイバ利用の光アンプを2段縦列
接続し、その前後および中間に光アイソレータなどの受
動光素子を挿入したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ファイバ増幅器は、エルビウムドープ光ファイバの物
理的性質から利得波長特性が平坦でないという問題があ
る。また、雑音指数特性、出力光パワー、励起光パワー
の有効利用などの点でも改善の余地がある。とくに長距
離光通信システムにおいてリピータとして用いられる場
合には、これらがすべてバランスよく高められているこ
とが要請される。
【0004】この発明は、上記に鑑み、十分な吟味の
上、雑音指数特性、出力光パワーを両立させるととも
に、さらに利得波長特性を平坦化し、励起光パワーの有
効利用を図って低価格化をも推進できるように改善し
た、光ファイバ増幅器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明による光ファイバ増幅器におい
ては、入力端に光アイソレータを介さずに接続されるエ
ルビウムドープ光ファイバ、ポンプ光を発生する光源お
よび該ポンプ光を上記エルビウムドープ光ファイバに入
射する光合波器を含んで構成される、利得が20dB以
下とされた第1段光アンプと、該第1段光アンプに縦列
接続される、エルビウムドープ光ファイバ、ポンプ光を
発生する光源および該ポンプ光を上記エルビウムドープ
光ファイバに入射する光合波器を含んで構成される第2
段光アンプと、上記第1段光アンプと第2段光アンプと
の間に挿入された第1の光アイソレータおよび利得波長
特性補正フィルタと、第2段光アンプの出力側に挿入さ
れた第2の光アイソレータとが備えられることが特徴と
なっている。
【0006】ここで、利得波長特性補正フィルタが第1
段光アンプと第2段光アンプとの間に挿入されているた
め、雑音指数特性の劣化を招かずにフィルタによる損失
を抑えて励起光パワーの有効利用を図ることができる。
すなわち、エルビウムドープ光ファイバの利得波長特性
が信号波長帯域で平坦でないことから、これを平坦にす
るための補正フィルタを用いる場合、第1段光アンプの
前、第1段光アンプと第2段光アンプとの間、第2段光
アンプの後、の3箇所が考えられる。このフィルタは利
得の大きい波長と利得の小さい波長との間の利得の差を
なくすためのものであるから、絶対パワーが小さい方が
フィルタによる損失は小さくできる。そこで、第1段光
アンプの前に挿入するのがこの点ではベストということ
になる。しかし、フィルタを挿入すると、その挿入損失
の分だけ雑音指数特性は劣化する。これを考えると、入
力側であればあるほど、信号に対する相対的な挿入損失
は大きくなるため、雑音指数特性が劣化することにな
る。そこでこれらのバランスを考えると、補正フィルタ
は第1段光アンプと第2段光アンプとの間に挿入するの
がよいことになる。
【0007】また、第1段光アンプの利得は20dB以
下に抑えられ、かつこれより入力側には光アイソレータ
を挿入しないこととしているため、雑音指数特性を向上
させることができる。このように光アイソレータが第1
段光アンプの前に挿入されていない場合には、第1段光
アンプのエルビウムドープ光ファイバで発生したASE
光(エルビウムドープ光ファイバにポンプ光を入射した
ときに発生する自然放出光で、光ファイバの両方向に放
出される)が、入力端に接続された外部の光ファイバ
(線路)に向かって出て行き、この光ファイバでレーリ
散乱等を起こし戻ってきて信号と一緒に入力される。こ
れが光アイソレータを取り除いたときの雑音指数特性の
劣化原因である。
【0008】他方、光アイソレータを挿入しなければ、
光アイソレータ分だけ挿入損失を減少させることがで
き、この点では雑音指数特性を改善することができる。
【0009】そこで、光ファイバ増幅器全体の利得は第
2段光アンプで主にかせぐこととして第1段光アンプの
利得を小さくすれば、第1段アンプで発生するASE光
を小さくでき、光アイソレータがないことによるASE
光の戻りによる雑音指数特性の劣化を抑えることができ
る。すなわち、光アイソレータの挿入損失がなくなった
分だけの雑音指数特性改善効果が、光アイソレータがな
いことによるASE光の戻りによる雑音指数特性の劣化
を上回るように、第1段光アンプの利得を抑えれば、結
果として、第1段光アンプの段階で、全体として雑音指
数特性を改善することができる。利得の高い第2段光ア
ンプを含めた全体の光ファイバ増幅器で見れば、雑音指
数を低くすることと、大きな光出力を得ることとの両方
を得ることができる。また、光アイソレータが不要にな
ることから製造コストを低下させることができる。
【0010】そして、利得波長特性補正フィルタを比較
的前段に設けたことにより、それの挿入損失を少なくで
きることから、光ファイバ増幅器全体の利得を向上でき
る。このことは、換言すると、より小さな励起光パワー
で大きな出力を得ることを意味し、出力の小さい光源を
使用することができて製造コストを下げることができる
とともに、より小さな励起光パワーで大きな出力を得る
ことができて効率を高めることができたことになり、消
費電力を下げることにつながる。
【0011】なお、第1段光アンプの利得を小さくする
ことは、具体的には、たとえばエルビウムドープ光ファ
イバの長さを短くするか、励起光パワーを小さくする
か、の両方あるいは一方を採用すればよい。
【0012】第1段光アンプにおいて、エルビウムドー
プ光ファイバにポンプ光を入射する光合波器の位置は入
力側でも出力側でもよいが、請求項2記載の発明のよう
に入力側に光合波器を設けて前方励起とした場合には、
エルビウムドープ光ファイバ自体の雑音指数特性は、出
力側に光合波器を設けて後方励起とした場合よりも、良
好なものとなる。
【0013】これに対して、請求項3記載の発明のよう
に、第1段光アンプにおいて、エルビウムドープ光ファ
イバにポンプ光を入射する光合波器の位置を出力側とし
て後方励起としたときは、エルビウムドープ光ファイバ
の入力側に光合波器がないため、その光合波器分の挿入
損失を減少させることができて、これによる雑音指数特
性改善が見込める。
【0014】そして、エルビウムドープ光ファイバの全
体にポンプ光がいきわたるようにエルビウムドープ光フ
ァイバの長さを短くするとともにそれに見合う程度に励
起光パワーを十分大きくすれば、後方励起方式といえど
も、前方励起方式に比較して、エルビウムドープ光ファ
イバ自体の雑音指数特性を劣化させないようにできる。
【0015】これらにより、第1段光アンプの段階での
雑音指数特性を改善できる。なお、ここで励起光パワー
を十分大きくすることは、一見、先に述べた第1段光ア
ンプでの利得を20dB以下に抑えるために励起光パワ
ーを小さくすることと矛盾するようにも思われるが、利
得を抑えるための励起光パワーは絶対的な値であるのに
対して、ここでの励起光パワーの大きさはエルビウムド
ープ光ファイバの長さに見合う相対的な値であり、両立
可能である。
【0016】結局、絶対的な値としては第1段光アンプ
における励起光パワーは小さなものでよいので、この第
1段光アンプの光源からのポンプ光を分岐して第2段光
アンプにも用いることが考えられる。こうすると、第2
段光アンプでは、エルビウムドープ光ファイバを第1段
光アンプの光源から分岐してきたポンプ光と、第2段光
アンプそれ自体の光源からのポンプ光との両方で励起す
ることができて、この第2段光アンプにおける利得を高
めることができる。そのため、第1段光アンプの光源の
有効利用を図れたことになり、光ファイバ増幅器全体と
して見ても、2つの光源からの光を有効利用することが
できたことになる。そこで、2つの光源を合わせた全体
ではより小さな励起光パワーで大きな出力を得ることが
でき、より出力の小さい光源を使用することができて製
造コストを下げることができるとともに、消費電力を下
げることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかる光ファイバアンプは、図1に示すように、基本的
には、入力光コネクタ11および出力光コネクタ12の
間に、エルビウムドープ光ファイバ21、22による2
段の光アンプを縦列に接続することにより構成される。
さらに具体的に説明すると、第1段光アンプのエルビウ
ムドープ光ファイバ21には、その入力側(入力光コネ
クタ11との間)に光合波器31が挿入されている。こ
の光合波器31は、エルビウムドープ光ファイバ21の
入力側からポンプ光を入射してこれを前方励起するため
のもので、この光合波器31には、レーザダイオード5
1からの波長0.98μmのポンプ光が光分岐器62を
介して導かれている。
【0018】エルビウムドープ光ファイバ21による第
1段光アンプと、エルビウムドープ光ファイバ22によ
る第2段光アンプの間には、光アイソレータ41と、利
得波長特性補正フィルタ61とが挿入されている。
【0019】エルビウムドープ光ファイバ22には、そ
の入力側に光合波器32が挿入され、かつ出力側に光合
波器33が挿入されている。光合波器32はエルビウム
ドープ光ファイバ22の入力側にポンプ光を入射してこ
れを前方励起するためのものであり、光合波器33はエ
ルビウムドープ光ファイバ22の出力側にポンプ光を入
射してこれを後方励起するためのものである。光合波器
32には、上記のレーザダイオード51からのポンプ光
を光分岐器62で分岐した他方の光が導かれている。光
合波器33には、レーザダイオード52からの波長1,
48μmのポンプ光が導かれている。
【0020】エルビウムドープ光ファイバ22の出力側
では、光合波器33と出力光コネクタ12との間に、光
アイソレータ42が挿入されている。
【0021】エルビウムドープ光ファイバ21では、光
合波器31を介して入射させられるポンプ光によるポン
ピング作用によって増幅作用が生じ、入力光コネクタ1
1を介して入力された光信号が増幅される。この増幅度
(利得)は、20dB以下と小さいものとされる。一般
にエルビウムドープ光ファイバの利得を決めるのは、エ
ルビウムドープ光ファイバの長さと励起光パワーである
から、利得を小さくするには、たとえばエルビウムドー
プ光ファイバ21の長さを小さくするか励起光パワーを
小さくするか、あるいはその両方を採用すればよい。い
ずれにしても、このエルビウムドープ光ファイバ21の
励起光パワーは小さいものでよいので、レーザダイオー
ド51の出力全部を用いる必要はない。
【0022】そこで、レーザダイオード51の出力光を
光分岐器62で分岐してその一方を用いる。分岐した他
方の光は光合波器32に導いてエルビウムドープ光ファ
イバ22の前方励起用のポンプ光として用いる。エルビ
ウムドープ光ファイバ22は、光合波器32を介して入
射させられるポンプ光による前方励起と、光合波器33
を介して入射させられるレーザダイオード52からのポ
ンプ光による後方励起とによって、励起させられること
になる。そこで、これら2つのポンプ光を合わせた励起
光パワーに対応する大きな利得が得られる。
【0023】なお、このようにレーザダイオード51の
出力光を光分岐器62で分岐せずに、レーザダイオード
51の光はすべて光合波器31に導いてエルビウムドー
プ光ファイバ21の励起に用い、光合波器32には、別
途設けたもう一つのレーザダイオード(図示しない)の
出力光を導くようにしてもよい。この場合は、レーザダ
イオードが全部で3個必要となり、製造コストの点、お
よびレーザダイオード51の出力光の有効利用という点
で、上記の場合よりも不利である。
【0024】さらに、一般には、エルビウムドープ光フ
ァイバは波長1.48μmのポンプ光で励起した方が、
波長0.98μmのポンプ光で励起するよりも、大きな
利得を得るという点では有利である。そこで、このエル
ビウムドープ光ファイバ22でも、波長1.48μmの
ポンプ光で後方励起しているため、大きな利得を得る点
では好ましい。これに対して、波長0.98μmのポン
プ光で励起することは、波長1.48μmのポンプ光で
励起する場合に比べて、利得では劣るものの、雑音指数
特性の点では優れる。そのため、入力段のエルビウムド
ープ光ファイバ21を波長0.98μmのポンプ光で励
起することにより、この2段光アンプよりなる光ファイ
バ増幅器の全体では、雑音指数を低くすることと大きな
出力を得ることとを両立させることができる。
【0025】そして、エルビウムドープ光ファイバ21
の入力側には光アイソレータが挿入されていないため、
その分の挿入損失がなくなっており、雑音指数特性の改
善が図られている。このように入力側に光アイソレータ
がない場合にはエルビウムドープ光ファイバ21におけ
るASE光が入力側に出ていって、光コネクタ11に接
続された光線路(光ファイバ)でレーリ散乱等を起こし
戻ってきて信号と一緒に入力され、雑音指数特性を劣化
させる。この雑音指数特性の劣化は、レーリ散乱等によ
る反射率とASE光の大きさ(つまり励起光パワーに対
応する利得)で決まる。そのため、このエルビウムドー
プ光ファイバ21における利得を抑えればASE光を小
さくすることができるため、光アイソレータがないこと
によるASE光の戻りによる雑音指数特性の劣化を少な
くすることができる。
【0026】光アイソレータの挿入損失は一般に0.5
dB、エルビウムドープ光ファイバ21自体の雑音指数
の増加は0.3dB程度と考えられ、光線路として用い
られる通常の光ファイバでは、レーリ散乱等の反射率が
−30dB程度としてよいので、これらから計算する
と、エルビウムドープ光ファイバ21における利得を2
0dB以下とすれば、光アイソレータの挿入損失がなく
なった分だけの雑音指数特性改善効果が、光アイソレー
タがないことによるASE光の戻りによる雑音指数特性
の劣化を上回ることになり、結果的に雑音指数特性を改
善できる。
【0027】これらのエルビウムドープ光ファイバ2
1、22は、使用波長帯域で波長利得特性が平坦とはな
らない性質がある。そこで、波長利得特性を平坦化する
ための補正フィルタ61を用いる必要があるが、図1の
ようにエルビウムドープ光ファイバ21とエルビウムド
ープ光ファイバ22との間に挿入することがベストであ
る。すなわち、補正フィルタ61の挿入位置としては、
エルビウムドープ光ファイバ21の前、エルビウムドー
プ光ファイバ21とエルビウムドープ光ファイバ22と
の間、エルビウムドープ光ファイバ22の後、の3箇所
が考えられる。
【0028】この補正フィルタ61は利得の大きい波長
と利得の小さい波長との間の利得の差をなくすためのも
のである。つまり、利得の大きい波長での利得を下げる
ものである。そのため、絶対パワーが小さい方がこのフ
ィルタ61による損失は小さくできる。そこで、エルビ
ウムドープ光ファイバ21の前に挿入すれば損失は最も
小さくできる。しかし、フィルタ61を挿入すると、そ
の挿入損失の分だけ雑音指数特性は劣化し、入力側であ
ればあるほど、信号に対する相対的な挿入損失は大きく
なるため、雑音指数特性が劣化する。そこでこれらのバ
ランスを考えると、補正フィルタ61を図1のようにエ
ルビウムドープ光ファイバ21とエルビウムドープ光フ
ァイバ22との間に挿入することによって、雑音指数の
低下と大きな出力とを両立させることができる。すなわ
ち、雑音指数特性の劣化を招かずにフィルタ61による
挿入損失を抑えて励起光パワーの有効利用を図ることが
できる。
【0029】図2に示す例では、入力光コネクタ11と
出力光コネクタ12との間に、エルビウムドープ光ファ
イバ21、22が縦列接続されている。エルビウムドー
プ光ファイバ21の出力側にはレーザダイオード51か
らの0.98μmの光が光分岐器62を介して導かれて
いる光合波器31が設けられて、このエルビウムドープ
光ファイバ21が後方励起される。すなわち、図1でエ
ルビウムドープ光ファイバ21の入力側に設けられてい
た光合波器31がエルビウムドープ光ファイバ21の出
力側に移されており、エルビウムドープ光ファイバ21
の入力側では、入力光コネクタ11との間には、なんら
の受動光素子も挿入されていない状態となっている。
【0030】また、エルビウムドープ光ファイバ22の
入力側には、レーザダイオード51からの0.98μm
の光が光分岐器62を介して導かれている光合波器32
が設けられて、このエルビウムドープ光ファイバ22が
前方励起され、その出力側にはレーザダイオード52か
らの1.48μmの光が導かれている光合波器33が設
けられて、このエルビウムドープ光ファイバ22が後方
励起される。
【0031】エルビウムドープ光ファイバ21とエルビ
ウムドープ光ファイバ22との間(光合波器31と32
との間)には光アイソレータ41と利得波長特性補正フ
ィルタ61が挿入され、エルビウムドープ光ファイバ2
2の出力側(出力光コネクタ12との間)には光アイソ
レータ42が挿入される。
【0032】この図2では、上記のようにエルビウムド
ープ光ファイバ21の入力側になんらの受動光素子も挿
入されていないため、なんらの挿入損失も生じることが
ない。図1と比較すると、光合波器31の分の挿入損失
を減少させることができて、この点では雑音指数特性を
向上させることができる。
【0033】ただ、一般にはエルビウムドープ光ファイ
バ自体の雑音指数特性は前方励起の方が後方励起よりも
良好である。しかし、エルビウムドープ光ファイバ21
の全体に十分に励起光がいきわたるようにエルビウムド
ープ光ファイバ21を短くし、それに見合う程度の大き
な励起光パワーを入射すれば、後方励起であっても、前
方励起と遜色のない、雑音指数特性を得ることが可能で
ある。
【0034】これについては、一見、エルビウムドープ
光ファイバ21における利得を20dB以下に抑えるた
めに励起光パワーを小さくすることと矛盾するようにも
思われるが、利得を抑えるための励起光パワーは絶対的
な値であるのに対して、ここでの励起光パワーの大きさ
はエルビウムドープ光ファイバ21の長さに見合う相対
的な値であり、両立可能である。
【0035】そのため、この図2の光ファイバ増幅器で
は、図1の光ファイバ増幅器よりもさらに雑音指数特性
を改善することができ、しかもこれとともに、励起光パ
ワーの有効利用を図って、大きな出力を得ることができ
る。
【0036】なお、この発明は上記の各例に限定される
ものではなく、具体的な構成など種々に変更できること
はもちろんである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光ファ
イバ増幅器によれば、雑音指数特性を改善することと出
力光パワーを大きくすることと両立させるとともに、さ
らに利得波長特性を平坦化し、しかも励起光パワーの有
効利用を図って低価格化・低消費電力化をも可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すブロック図。
【図2】他の例を示すブロック図。
【符号の説明】
11 入力光コネクタ 12 出力光コネクタ 21、22 エルビウムドープ光ファイバ 31〜33 光合波器 41、42 光アイソレータ 51、52 レーザダイオード 61 利得波長特性補正フィル
タ 62 光分岐器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相沢 卓也 千葉県佐倉市六崎1440番地株式会社フジク ラ佐倉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端に光アイソレータを介さずに接続
    されるエルビウムドープ光ファイバ、ポンプ光を発生す
    る光源および該ポンプ光を上記エルビウムドープ光ファ
    イバに入射する光合波器を含んで構成される、利得が2
    0dB以下とされた第1段光アンプと、該第1段光アン
    プに縦列接続される、エルビウムドープ光ファイバ、ポ
    ンプ光を発生する光源および該ポンプ光を上記エルビウ
    ムドープ光ファイバに入射する光合波器を含んで構成さ
    れる第2段光アンプと、上記第1段光アンプと第2段光
    アンプのと間に挿入された第1の光アイソレータおよび
    利得波長特性補正フィルタと、第2段光アンプの出力側
    に挿入された第2の光アイソレータとを備えることを特
    徴とする光ファイバ増幅器。
  2. 【請求項2】 第1段光アンプにおいて光合波器がエル
    ビウムドープ光ファイバの入力側に設けられてポンプ光
    が入力光と同方向に入射されることを特徴とする請求項
    1記載の光ファイバ増幅器。
  3. 【請求項3】 第1段光アンプにおいて光合波器がエル
    ビウムドープ光ファイバの出力側に設けられてポンプ光
    が入力光と逆方向に入射されることを特徴とする請求項
    1記載の光ファイバ増幅器。
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