JPH10107239A - 固体撮像素子およびその製造方法 - Google Patents
固体撮像素子およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH10107239A JPH10107239A JP8256626A JP25662696A JPH10107239A JP H10107239 A JPH10107239 A JP H10107239A JP 8256626 A JP8256626 A JP 8256626A JP 25662696 A JP25662696 A JP 25662696A JP H10107239 A JPH10107239 A JP H10107239A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- light
- shielding film
- etching
- solid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 Al遮光膜をウェットエッチングにて形成す
る場合のSi残渣による感度ムラを防止し、ドライエッ
チングにて形成する場合の保護膜の膜減りによる白点の
発生を低減する固体撮像素子およびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 Si基板上にPoly−Si電極9を形
成した後、酸化膜10を介してPSG保護膜12を堆積
させる。その後、Siを添加したAlをスパッタリング
等により蒸着し、レジスト膜13をパターニング形成す
る。次に、Al開口部形成のための1次エッチングをド
ライエッチングにてAl遮光膜8の膜厚の90%程度ま
で行う。これにより、Si残渣の低減を図り感度ムラを
防止する。更に、2次エッチングをウェットエッチング
にて行い残りの10%を除去する。これにより、PSG
保護膜の膜減りを原因とする白点の発生が抑えられる。
る場合のSi残渣による感度ムラを防止し、ドライエッ
チングにて形成する場合の保護膜の膜減りによる白点の
発生を低減する固体撮像素子およびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 Si基板上にPoly−Si電極9を形
成した後、酸化膜10を介してPSG保護膜12を堆積
させる。その後、Siを添加したAlをスパッタリング
等により蒸着し、レジスト膜13をパターニング形成す
る。次に、Al開口部形成のための1次エッチングをド
ライエッチングにてAl遮光膜8の膜厚の90%程度ま
で行う。これにより、Si残渣の低減を図り感度ムラを
防止する。更に、2次エッチングをウェットエッチング
にて行い残りの10%を除去する。これにより、PSG
保護膜の膜減りを原因とする白点の発生が抑えられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカメラ一体
型VTR等に用いられる固体撮像素子およびその製造方
法に関し、更に詳しくは、Al遮光膜のエッチング方法
を改良して、Si残渣による感度ムラや白点の発生によ
る生産効率の低下を排除した固体撮像素子およびその製
造方法に関する。
型VTR等に用いられる固体撮像素子およびその製造方
法に関し、更に詳しくは、Al遮光膜のエッチング方法
を改良して、Si残渣による感度ムラや白点の発生によ
る生産効率の低下を排除した固体撮像素子およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDなどの固体撮像素子は、例えばカ
メラ一体型VTR用の撮像素子として広く用いられてい
る。図1は本発明に係わる固体撮像素子の概略を示す平
面図であり、図における固体撮像素子は、入射光を光電
変換するフォトセンサ1、フォトセンサ1の垂直列毎に
配列され、読み出しゲートを介して読み出された信号電
荷を垂直方向に転送する垂直転送レジスタ2などによっ
て撮像領域3を形成している。撮像領域3の周囲には配
線領域やOPB(オプティカルブラック:図示省略)が
後述するAl遮光膜によって形成されている。
メラ一体型VTR用の撮像素子として広く用いられてい
る。図1は本発明に係わる固体撮像素子の概略を示す平
面図であり、図における固体撮像素子は、入射光を光電
変換するフォトセンサ1、フォトセンサ1の垂直列毎に
配列され、読み出しゲートを介して読み出された信号電
荷を垂直方向に転送する垂直転送レジスタ2などによっ
て撮像領域3を形成している。撮像領域3の周囲には配
線領域やOPB(オプティカルブラック:図示省略)が
後述するAl遮光膜によって形成されている。
【0003】そして、フォトセンサ1を介して垂直転送
レジスタ2に読み出された信号電荷は、1走査線毎に水
平転送レジスタ4に転送される。水平転送レジスタ4で
は、垂直転送レジスタ2から転送された1走査線分の信
号電荷を水平方向に転送する。水平転送レジスタ4の出
力端には水平転送レジスタ4によって転送された信号電
荷を電圧信号として導出する出力部5が形成されてい
る。
レジスタ2に読み出された信号電荷は、1走査線毎に水
平転送レジスタ4に転送される。水平転送レジスタ4で
は、垂直転送レジスタ2から転送された1走査線分の信
号電荷を水平方向に転送する。水平転送レジスタ4の出
力端には水平転送レジスタ4によって転送された信号電
荷を電圧信号として導出する出力部5が形成されてい
る。
【0004】次に、図2を参照して垂直転送レジスタ近
傍の配線構造を説明する。図2は本発明に係わるイメー
ジ部の製造工程途中における拡大平面図である。
傍の配線構造を説明する。図2は本発明に係わるイメー
ジ部の製造工程途中における拡大平面図である。
【0005】図2で示されるような固体撮像素子は、例
えばN形のシリコン(Si)基板上にフォトダイオード
によって形成されたフォトセンサ1が多数マトリクス状
に配置され、列方向には垂直転送レジスタ2が配列され
ている。フォトセンサ1の垂直方向に隣り合う受光部間
や周囲の配線領域には、垂直・水平転送レジスタを駆動
するための第1層Poly−Si(多結晶シリコン)電
極6および第2層Poly−Si電極7が重なりあって
形成されている。各電極および周囲配線部上には、遮光
効果強化のためのSiを含んだ第1層目のAl遮光膜8
がフォトセンサ1を開口して形成されている。
えばN形のシリコン(Si)基板上にフォトダイオード
によって形成されたフォトセンサ1が多数マトリクス状
に配置され、列方向には垂直転送レジスタ2が配列され
ている。フォトセンサ1の垂直方向に隣り合う受光部間
や周囲の配線領域には、垂直・水平転送レジスタを駆動
するための第1層Poly−Si(多結晶シリコン)電
極6および第2層Poly−Si電極7が重なりあって
形成されている。各電極および周囲配線部上には、遮光
効果強化のためのSiを含んだ第1層目のAl遮光膜8
がフォトセンサ1を開口して形成されている。
【0006】更に、図3を参照して本発明に係わる固体
撮像素子の垂直転送レジスタの断面構造を説明する。図
3は図2におけるA−A線上の断面図である。
撮像素子の垂直転送レジスタの断面構造を説明する。図
3は図2におけるA−A線上の断面図である。
【0007】図3の断面形状において、Si基板に多結
晶シリコン層によるPoly−Si電極9が形成され、
その上部には酸化膜10を介して、電極の段差を緩和
し、上部に敷かれるAlのステップカバレージを改善す
る、電極と後述するAl遮光膜との絶縁材の役割を果
たす等の目的により、PSG(リンシリケートガラス)
保護膜12が300nm程度の膜厚にて形成されてい
る。
晶シリコン層によるPoly−Si電極9が形成され、
その上部には酸化膜10を介して、電極の段差を緩和
し、上部に敷かれるAlのステップカバレージを改善す
る、電極と後述するAl遮光膜との絶縁材の役割を果
たす等の目的により、PSG(リンシリケートガラス)
保護膜12が300nm程度の膜厚にて形成されてい
る。
【0008】PSG保護膜12上には、前述のSiを含
むAlによるAl遮光膜8が形成されている。なお、こ
の工程後にはフォトセンサ部の開口を形成する第2層目
のAl遮光膜や上層保護膜、色フィルタおよびマイクロ
集光レンズ等が形成されるが、図3で示す断面図におい
ては簡単のため省略するものとする。
むAlによるAl遮光膜8が形成されている。なお、こ
の工程後にはフォトセンサ部の開口を形成する第2層目
のAl遮光膜や上層保護膜、色フィルタおよびマイクロ
集光レンズ等が形成されるが、図3で示す断面図におい
ては簡単のため省略するものとする。
【0009】引き続き、本発明の課題を明らかにするた
め、図3を参照してAl遮光膜8の形成方法を説明す
る。先ず、処理済ウエハにスパッタリング処理を行い、
Siを添加したAlをウエハ全面に蒸着する。その後、
フォトセンサ等のAl不要部分をエッチング除去してA
l遮光膜8を形成する。その際のエッチング処理をウェ
ットエッチングにて行う場合、Alに添加されたSiの
除去が充分行われずにエッチング部に残ってしまう。こ
のSi残渣がセンサ開口部に多く残ると、固体撮像素子
の感度ムラの原因となる場合がある。
め、図3を参照してAl遮光膜8の形成方法を説明す
る。先ず、処理済ウエハにスパッタリング処理を行い、
Siを添加したAlをウエハ全面に蒸着する。その後、
フォトセンサ等のAl不要部分をエッチング除去してA
l遮光膜8を形成する。その際のエッチング処理をウェ
ットエッチングにて行う場合、Alに添加されたSiの
除去が充分行われずにエッチング部に残ってしまう。こ
のSi残渣がセンサ開口部に多く残ると、固体撮像素子
の感度ムラの原因となる場合がある。
【0010】また、垂直転送レジスタ上やセンサ開口部
周辺にSiが残ると、後工程にてAlをスパッタリング
処理する際、Alが残っているSi粒子を包み込んでA
l形成高さが局部的に高くなる場合がある。そして、こ
の部分で入射光が阻害されて感度ムラとなる虞れがあ
る。更に、近年の電子機器の小型・高性能化の要請に応
じて固体撮像素子の光学系は1/3、1/4インチと小
さくなる傾向にある。其れに伴い、フォトセンサ開口部
も益々縮小化されているため、このようなSi残渣によ
る感度ムラの影響が無視できないレベルとなりつつあ
る。
周辺にSiが残ると、後工程にてAlをスパッタリング
処理する際、Alが残っているSi粒子を包み込んでA
l形成高さが局部的に高くなる場合がある。そして、こ
の部分で入射光が阻害されて感度ムラとなる虞れがあ
る。更に、近年の電子機器の小型・高性能化の要請に応
じて固体撮像素子の光学系は1/3、1/4インチと小
さくなる傾向にある。其れに伴い、フォトセンサ開口部
も益々縮小化されているため、このようなSi残渣によ
る感度ムラの影響が無視できないレベルとなりつつあ
る。
【0011】このような問題を解決するため、不要部分
のAlエッチングをドライエッチングにより行い、Al
とSiとを同時にエッチング除去する方法も考えられる
が、このようなエッチング方法では、エッチングレート
等のプロセス的ばらつきを考慮して、Al遮光膜8の膜
厚を越えてエッチング処理を行わなくてはならない。
のAlエッチングをドライエッチングにより行い、Al
とSiとを同時にエッチング除去する方法も考えられる
が、このようなエッチング方法では、エッチングレート
等のプロセス的ばらつきを考慮して、Al遮光膜8の膜
厚を越えてエッチング処理を行わなくてはならない。
【0012】しかしながら、周知のようにAl遮光膜8
の下に形成されているPSG保護膜12は、Al遮光膜
5のエッチング処理の際、Alとのエッチング選択比が
充分でない場合に膜減りを起こす。PSG保護膜12が
膜減りを起こして充分確保されないと、白点が発生する
という問題が起こり、固体撮像素子の生産効率を低下さ
せるばかりか、固体撮像素子の生産歩留の低下を招くと
いう問題点がある。
の下に形成されているPSG保護膜12は、Al遮光膜
5のエッチング処理の際、Alとのエッチング選択比が
充分でない場合に膜減りを起こす。PSG保護膜12が
膜減りを起こして充分確保されないと、白点が発生する
という問題が起こり、固体撮像素子の生産効率を低下さ
せるばかりか、固体撮像素子の生産歩留の低下を招くと
いう問題点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたもので、その課題は、固体撮像素子に
おけるAl遮光膜を、ウェットエッチングにて形成する
場合にSiが開口部に残って感度ムラとなることを防止
し、また、Al遮光膜をドライエッチングにて形成する
場合の保護膜の膜減りによる白点の発生を低減して、生
産効率の向上を図った固体撮像素子およびその製造方法
を提供することである。
に鑑みてなされたもので、その課題は、固体撮像素子に
おけるAl遮光膜を、ウェットエッチングにて形成する
場合にSiが開口部に残って感度ムラとなることを防止
し、また、Al遮光膜をドライエッチングにて形成する
場合の保護膜の膜減りによる白点の発生を低減して、生
産効率の向上を図った固体撮像素子およびその製造方法
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明の固体撮像素子の製造方法は、PSG保護膜
を形成する工程と、そのPSG保護膜上にSiを添加し
たAlを蒸着した後、Al開口部および配線部をパター
ニング・エッチング処理してAl遮光膜を形成する工程
とを、少なくとも有する固体撮像素子の製造方法におい
て、Al遮光膜の形成工程におけるAl開口部および配
線部のエッチング処理に際して、Al遮光膜の膜厚の、
例えば90%をドライエッチングにて処理を行うことに
よりAl遮光膜のSi残渣を抑える1次工程と、Al遮
光膜の残りの膜厚10%をウェットエッチングにて処理
を行うことによりAl遮光膜直下に形成されたPSG保
護膜の膜減りを抑える2次工程とを含むものである。
めに本発明の固体撮像素子の製造方法は、PSG保護膜
を形成する工程と、そのPSG保護膜上にSiを添加し
たAlを蒸着した後、Al開口部および配線部をパター
ニング・エッチング処理してAl遮光膜を形成する工程
とを、少なくとも有する固体撮像素子の製造方法におい
て、Al遮光膜の形成工程におけるAl開口部および配
線部のエッチング処理に際して、Al遮光膜の膜厚の、
例えば90%をドライエッチングにて処理を行うことに
よりAl遮光膜のSi残渣を抑える1次工程と、Al遮
光膜の残りの膜厚10%をウェットエッチングにて処理
を行うことによりAl遮光膜直下に形成されたPSG保
護膜の膜減りを抑える2次工程とを含むものである。
【0015】従って、本発明の固体撮像素子の製造方法
では、Siを添加したAl遮光膜のエッチング処理を1
次ドライエッチングと2次ウェットエッチングの2段階
にて行うようにしたため、固体撮像素子の感度ムラやA
l遮光膜直下のPSG保護膜の膜減りを防ぐことができ
る。すなわち、1次のドライエッチングによってAl遮
光膜のSi残渣を抑えた処理を行うことにより、Siが
センサ開口部等に残って感度ムラを起こすのを防ぐこと
が出来るとともに、2次のウェットエッチングにて残り
のAl遮光膜をエッチング除去するため、Al遮光膜下
のPSG保護膜(酸化膜等)の膜減りを防ぐことができ
る。
では、Siを添加したAl遮光膜のエッチング処理を1
次ドライエッチングと2次ウェットエッチングの2段階
にて行うようにしたため、固体撮像素子の感度ムラやA
l遮光膜直下のPSG保護膜の膜減りを防ぐことができ
る。すなわち、1次のドライエッチングによってAl遮
光膜のSi残渣を抑えた処理を行うことにより、Siが
センサ開口部等に残って感度ムラを起こすのを防ぐこと
が出来るとともに、2次のウェットエッチングにて残り
のAl遮光膜をエッチング除去するため、Al遮光膜下
のPSG保護膜(酸化膜等)の膜減りを防ぐことができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態につき添付図面を参照して説明する。
態につき添付図面を参照して説明する。
【0017】図4のセンサ開口部のプロセス図および図
5の周囲配線部のプロセス図を参照しつつ、本発明の固
体撮像素子の製造工程を並行して説明する。
5の周囲配線部のプロセス図を参照しつつ、本発明の固
体撮像素子の製造工程を並行して説明する。
【0018】ここで、図4は本発明の固体撮像素子にお
けるセンサ開口部(図2のA−A部)の製造プロセス図
であり、図5は本発明の固体撮像素子における配線部の
製造プロセス図である。図4、図5それぞれ同一工程を
示す(a)は、Alスパッタリングおよびパターニング
後の工程断面図でり、(b)は、Alドライエッチング
後の工程断面図であり、(c)は、Alウェットエッチ
ングおよびレジスト剥離後の工程断面図を示すものであ
る。なお、上記で示した事項と共通する部分には同一の
参照符号を付すものとする。
けるセンサ開口部(図2のA−A部)の製造プロセス図
であり、図5は本発明の固体撮像素子における配線部の
製造プロセス図である。図4、図5それぞれ同一工程を
示す(a)は、Alスパッタリングおよびパターニング
後の工程断面図でり、(b)は、Alドライエッチング
後の工程断面図であり、(c)は、Alウェットエッチ
ングおよびレジスト剥離後の工程断面図を示すものであ
る。なお、上記で示した事項と共通する部分には同一の
参照符号を付すものとする。
【0019】先ず、図4(a)に示すように、例えばN
形のSi基板上に転送電極となるPoly−Si電極9
を形成した後、パターニングを行う。次に、酸化膜10
を介して全面にPSG保護膜12をCVD法などで堆積
させ、リフローして形成する。その後、Siを添加した
Alをスパッタリング等により蒸着してAl遮光膜8を
形成する。更に、Al開口部形成のためのレジスト膜1
3をパターニング形成する。
形のSi基板上に転送電極となるPoly−Si電極9
を形成した後、パターニングを行う。次に、酸化膜10
を介して全面にPSG保護膜12をCVD法などで堆積
させ、リフローして形成する。その後、Siを添加した
Alをスパッタリング等により蒸着してAl遮光膜8を
形成する。更に、Al開口部形成のためのレジスト膜1
3をパターニング形成する。
【0020】同様に、図5(a)に示すように、撮像領
域の周囲に形成されるフィールド酸化膜11を形成した
後、PSG保護膜12を形成する。次に、Siを添加し
たAlをスパッタリング等により蒸着してAl遮光膜8
を形成する。次に、配線部形成のためのレジスト膜13
をパターニング形成する。
域の周囲に形成されるフィールド酸化膜11を形成した
後、PSG保護膜12を形成する。次に、Siを添加し
たAlをスパッタリング等により蒸着してAl遮光膜8
を形成する。次に、配線部形成のためのレジスト膜13
をパターニング形成する。
【0021】図4(b)に移り、Al開口部形成のため
の1次エッチングをドライエッチングにて行う。この際
のドライエッチングは、スパッタリング形成されている
Al遮光膜8の膜厚よりも少なく、例えばAl遮光膜8
の膜厚の90%程度まで(Siを添加したAl遮光膜8
が10%程度残るように)エッチングを行う。
の1次エッチングをドライエッチングにて行う。この際
のドライエッチングは、スパッタリング形成されている
Al遮光膜8の膜厚よりも少なく、例えばAl遮光膜8
の膜厚の90%程度まで(Siを添加したAl遮光膜8
が10%程度残るように)エッチングを行う。
【0022】図5(b)においても同様に、配線部とな
る部分を残し、それ以外のAl遮光膜8を例えばAl遮
光膜8の膜厚の90%程度までドライエッチングを行
う。
る部分を残し、それ以外のAl遮光膜8を例えばAl遮
光膜8の膜厚の90%程度までドライエッチングを行
う。
【0023】その後、パターニング用のレジスト膜13
を付けたまま、或いはレジスト膜13を剥離後再びパタ
ーニングを行った後、2次エッチングをウェットエッチ
ングにて行い、残りの10%のAl遮光膜8を除去す
る。その後、レジスト膜13の剥離を行い、Al開口部
を有するAl遮光膜8(図4(c)参照)および配線部
を有するAl遮光膜8(図5(c)参照)を形成し、図
示を省略したフォトセンサ開口部を形成する第2層目の
Al遮光膜を配置して本発明の固体撮像素子を得る。
を付けたまま、或いはレジスト膜13を剥離後再びパタ
ーニングを行った後、2次エッチングをウェットエッチ
ングにて行い、残りの10%のAl遮光膜8を除去す
る。その後、レジスト膜13の剥離を行い、Al開口部
を有するAl遮光膜8(図4(c)参照)および配線部
を有するAl遮光膜8(図5(c)参照)を形成し、図
示を省略したフォトセンサ開口部を形成する第2層目の
Al遮光膜を配置して本発明の固体撮像素子を得る。
【0024】かかる本発明の固体撮像素子の製造方法に
よれば、Siを添加したAl遮光膜8のエッチング処理
を2段階にて行うようにしたため、固体撮像素子の感度
ムラやAl遮光膜8直下のPSG保護膜12の膜減りを
防ぐことができる。すなわち、1次のドライエッチング
処理においてAl遮光膜8のSi残渣を殆ど抑えたエッ
チング処理を行うことにより、Siがセンサ開口部に残
って感度ムラを起こすのを防ぐことが出来る。また、2
次のウェットエッチング処理にて残りのAl遮光膜8を
除去するようにしたため、Al遮光膜8下のPSG保護
膜12(酸化膜等)の膜減りを防ぐことができる。つま
り、ウェットエッチングは選択比が大きいため、直下の
PSG保護膜12の膜減りを防ぐことができる。
よれば、Siを添加したAl遮光膜8のエッチング処理
を2段階にて行うようにしたため、固体撮像素子の感度
ムラやAl遮光膜8直下のPSG保護膜12の膜減りを
防ぐことができる。すなわち、1次のドライエッチング
処理においてAl遮光膜8のSi残渣を殆ど抑えたエッ
チング処理を行うことにより、Siがセンサ開口部に残
って感度ムラを起こすのを防ぐことが出来る。また、2
次のウェットエッチング処理にて残りのAl遮光膜8を
除去するようにしたため、Al遮光膜8下のPSG保護
膜12(酸化膜等)の膜減りを防ぐことができる。つま
り、ウェットエッチングは選択比が大きいため、直下の
PSG保護膜12の膜減りを防ぐことができる。
【0025】これにより、PSG保護膜12の膜減りを
原因とする白点が発生することがなく、固体撮像素子の
生産効率を向上することができる。また特に、エッチン
グ処理にドライエッチングを組み合わることにより、微
細パターンのエッチング処理にも対応できるようにな
り、センサ開口部の縮小化に容易に対応できる。以下の
工程は従来から用いられている方式と同一であるため説
明を省略する。
原因とする白点が発生することがなく、固体撮像素子の
生産効率を向上することができる。また特に、エッチン
グ処理にドライエッチングを組み合わることにより、微
細パターンのエッチング処理にも対応できるようにな
り、センサ開口部の縮小化に容易に対応できる。以下の
工程は従来から用いられている方式と同一であるため説
明を省略する。
【0026】本発明は上記実施の形態例に限定されず、
種々の実施形態を採ることができる。例えば、上記実施
の形態例ではインタライン・トランスファ方式(IT)
のCCD固体撮像素子を例示したが、フレーム・インタ
ライン・トランスファ方式(FIT)等その他の固体撮
像素子にも適宜応用が可能であることは言うまでもな
い。
種々の実施形態を採ることができる。例えば、上記実施
の形態例ではインタライン・トランスファ方式(IT)
のCCD固体撮像素子を例示したが、フレーム・インタ
ライン・トランスファ方式(FIT)等その他の固体撮
像素子にも適宜応用が可能であることは言うまでもな
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
素子およびその製造方法においては、Siを添加したA
l遮光膜のエッチング処理において、1次のドライエッ
チング処理にてAl遮光膜のSi残渣を抑えた処理を行
うことにより、Siがセンサ開口部に残って感度ムラと
なることを防止する。また、2次のウェットエッチング
処理にて残りのAl遮光膜を除去することにより、Al
遮光膜直下のPSG保護膜の膜減りを防ぐ。これによ
り、PSG保護膜の膜減りを原因とする白点の発生が抑
えられ、固体撮像素子の生産効率を向上でき、それに伴
う固体撮像素子の生産歩留の向上する効果がある。
素子およびその製造方法においては、Siを添加したA
l遮光膜のエッチング処理において、1次のドライエッ
チング処理にてAl遮光膜のSi残渣を抑えた処理を行
うことにより、Siがセンサ開口部に残って感度ムラと
なることを防止する。また、2次のウェットエッチング
処理にて残りのAl遮光膜を除去することにより、Al
遮光膜直下のPSG保護膜の膜減りを防ぐ。これによ
り、PSG保護膜の膜減りを原因とする白点の発生が抑
えられ、固体撮像素子の生産効率を向上でき、それに伴
う固体撮像素子の生産歩留の向上する効果がある。
【図1】 本発明に係わる固体撮像素子の概略を示す平
面図である。
面図である。
【図2】 本発明に係わるイメージ部の製造工程途中に
おける拡大平面図である。
おける拡大平面図である。
【図3】 図2におけるA−A線上の断面図である。
【図4】 本発明の固体撮像素子におけるセンサ開口部
の製造プロセス図であり、(a)はAlスパッタリング
およびパターニング後の工程断面図、(b)はAlドラ
イエッチング後の工程断面図、(c)はAlウェットエ
ッチングおよびレジスト剥離後の工程断面図である。
の製造プロセス図であり、(a)はAlスパッタリング
およびパターニング後の工程断面図、(b)はAlドラ
イエッチング後の工程断面図、(c)はAlウェットエ
ッチングおよびレジスト剥離後の工程断面図である。
【図5】 本発明の固体撮像素子における配線部の製造
プロセス図であり、(a)はAlスパッタリングおよび
パターニング後の工程断面図、(b)はAlドライエッ
チング後の工程断面図、(c)はAlウェットエッチン
グおよびレジスト剥離後の工程断面図である。
プロセス図であり、(a)はAlスパッタリングおよび
パターニング後の工程断面図、(b)はAlドライエッ
チング後の工程断面図、(c)はAlウェットエッチン
グおよびレジスト剥離後の工程断面図である。
1…フォトセンサ、2…垂直転送レジスタ、3…撮像領
域、4…水平転送レジスタ、5…出力部、6…第1層P
oly−Si電極、7…第2層Poly−Si電極、8
…Al遮光膜、9…Poly−Si電極、10…酸化
膜、11…フィールド酸化膜、12…PSG保護膜、1
3…レジスト膜
域、4…水平転送レジスタ、5…出力部、6…第1層P
oly−Si電極、7…第2層Poly−Si電極、8
…Al遮光膜、9…Poly−Si電極、10…酸化
膜、11…フィールド酸化膜、12…PSG保護膜、1
3…レジスト膜
Claims (4)
- 【請求項1】 PSG保護膜を形成する工程と、 前記PSG保護膜上にSiを添加したAlを蒸着後、A
l開口部および配線部をエッチング処理してAl遮光膜
を形成する工程とを、少なくとも有する固体撮像素子の
製造方法において、 前記Al遮光膜の形成工程におけるAl開口部および配
線部のエッチング処理に際し、 前記Al遮光膜の膜厚の所定量をドライエッチングにて
行うことにより、前記Al遮光膜のSi残渣を抑える1
次工程と、 前記Al遮光膜の残りの所定量をウェットエッチングに
て行うことにより、前記Al遮光膜直下に形成されたP
SG保護膜の膜減りを抑える2次工程とを含むことを特
徴とする固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記1次工程の膜厚の所定量は、少なく
とも前記Al遮光膜の膜厚以下であるとともに、残りの
所定量は、前記2次工程によって処理されることを特徴
とする請求項1に記載の固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記1次工程の膜厚の所定量は、前記A
l遮光膜の膜厚の90%であるとともに、前記2次工程
の残りの所定量は、前記Al遮光膜の残りの10%であ
ることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子の製
造方法。 - 【請求項4】 前記請求項1ないし請求項3の何れか1
項記載の固体撮像素子の製造方法によって製造されたこ
とを特徴とする固体撮像素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8256626A JPH10107239A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 固体撮像素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8256626A JPH10107239A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 固体撮像素子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10107239A true JPH10107239A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17295232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8256626A Pending JPH10107239A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 固体撮像素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10107239A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011145292A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Fei Co | 放射線検出器 |
CN104810279A (zh) * | 2014-01-23 | 2015-07-29 | 北大方正集团有限公司 | 一种铝刻蚀方法及装置 |
-
1996
- 1996-09-27 JP JP8256626A patent/JPH10107239A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011145292A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Fei Co | 放射線検出器 |
CN104810279A (zh) * | 2014-01-23 | 2015-07-29 | 北大方正集团有限公司 | 一种铝刻蚀方法及装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2120264B1 (en) | Method of manufacturing solid-state imaging device and method of manufacturing electronic apparatus | |
US7688377B2 (en) | Solid State image pickup device and image pickup system comprising it | |
JP2701726B2 (ja) | 固体撮像装置 | |
JPH10107239A (ja) | 固体撮像素子およびその製造方法 | |
WO2022024550A1 (ja) | 固体撮像装置及び電子機器 | |
KR100226598B1 (ko) | 고체 촬상장치 및 그 제조방법 | |
JP3339249B2 (ja) | 固体撮像素子の製造方法 | |
JP3413977B2 (ja) | 固体撮像素子及びその製造方法 | |
JPH0794694A (ja) | 固体撮像素子 | |
JP2001308299A (ja) | 固体撮像素子及びその製造方法 | |
JP4427829B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP3296352B2 (ja) | 光電変換装置、固体撮像装置およびその製造方法 | |
JPH0730090A (ja) | 固体撮像素子 | |
JP3304623B2 (ja) | 膜形成方法及び固体撮像素子の製造方法 | |
JP3241335B2 (ja) | 固体撮像装置の製造方法 | |
JP3417231B2 (ja) | 固体撮像装置 | |
JPH09232559A (ja) | 固体撮像素子 | |
JP2001291857A (ja) | 固体撮像素子の製造方法 | |
JPH05190818A (ja) | 固体撮像装置 | |
JPH07169933A (ja) | 固体撮像装置の製造方法 | |
JPH09213924A (ja) | 固体撮像素子 | |
JPH10209424A (ja) | 固体撮像素子 | |
JPH08167707A (ja) | 固体撮像素子およびその製造方法 | |
JP2000208748A (ja) | 固体撮像素子 | |
JPH10223876A (ja) | 固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法 |