JPH1010695A - 写真原稿収容容器、写真原稿収容方法、写真原稿収容装置、写真原稿送出装置及び写真システム - Google Patents

写真原稿収容容器、写真原稿収容方法、写真原稿収容装置、写真原稿送出装置及び写真システム

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JPH1010695A
JPH1010695A JP12155496A JP12155496A JPH1010695A JP H1010695 A JPH1010695 A JP H1010695A JP 12155496 A JP12155496 A JP 12155496A JP 12155496 A JP12155496 A JP 12155496A JP H1010695 A JPH1010695 A JP H1010695A
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photographic
roller
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JP12155496A
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Shigeru Takeuchi
滋 竹内
Hideo Ishii
英雄 石井
Eiji Ito
栄治 伊藤
Shinichi Kuriyama
慎一 栗山
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
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    • G03B27/58Baseboards, masking frames, or other holders for the sensitive material
    • G03B27/587Handling photosensitive webs
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    • GPHYSICS
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真原稿どうしが直接接触しにくく、写真原
稿をスプライスする必要なく、多数の写真原稿を順に収
容でき、その順が狂うことなく取り出せる写真原稿収容
容器を提供すること。 【解決手段】 写真原稿を巻き取り収容する写真原稿収
容容器において、第一ローラと、前記第一ローラに一方
の端部が保持された帯状物と、前記帯状物の他方を蓄積
する蓄積部と、を有することを特徴とする写真原稿収容
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真原稿収容容器、
写真原稿収容方法、写真原稿収容装置、写真原稿送出装
置及び写真システムに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来の写真原稿収容容器は、顧客に返却
するためにカートリッジやネガシートなどに収容するも
のが一般的である。
【0003】そして、写真処理業者が様々な装置の間で
写真原稿を取り扱うときには、写真原稿を多数スプライ
スして、ロール状に巻き取って取り扱うことが、大規模
ラボでは一般的であり、また、裸のまま取り扱うこと
が、ミニラボでは一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、写真原稿を多
数スプライスして、ロール状に巻き取って取り扱うのに
は、写真原稿を多数スプライスする工程だけでなく、ス
プライスされた多数の写真原稿を一本一本に分解する工
程が必要であり、その分、作業量が多く、出荷までの最
短時間が長くなり、また、その間、単にロール状に巻き
取られているだけなので、埃や傷などが付きやすいとい
う問題がある。また、裸のまま取り扱うと、埃や傷など
が付きやすいだけでなく、多量に取り扱うと、どの写真
原稿がどの注文の写真原稿か把握できなくなりやすいと
いう問題がある。
【0005】また、写真原稿どうしを直接接触するよう
に収容すると、写真原稿どうしが擦れあい傷が付きやす
いという写真原稿特有の問題がある。
【0006】第一の発明の目的は、写真原稿どうしが直
接接触しにくく、写真原稿をスプライスする必要なく、
多数の写真原稿を順に収容でき、その順が狂うことなく
取り出せる写真原稿収容容器を提供することを目的とす
る。
【0007】また、このような複数の写真原稿を接合せ
ずに収容できる写真原稿収容容器に写真原稿を収容した
り、収容された写真原稿を送り出したりする際には、こ
のような写真原稿収容容器特有の課題があることが分か
った。
【0008】即ち、複数の写真原稿を接合せずに順番に
並べて収容する写真原稿収容容器に写真原稿を収容させ
る場合、1つのオーダに属する複数の写真原稿を異なる
写真原稿収容容器に収容させてしまうと、その後工程で
1つのオーダに属する複数の写真原稿をまとめるのが大
変であるという問題がある。そこで、1つのオーダに属
する写真原稿を1つの写真原稿収容容器に収容するよう
にすると、1つのオーダに属する写真原稿の量がオーダ
によって異なるので、写真原稿収容容器に収容できるか
否かの判別が難しいという問題がある。これは、1本の
写真原稿を収容する写真原稿収容容器や、互いに接合さ
れた複数の写真原稿を収容する写真原稿収容容器にはな
い問題である。
【0009】第二の発明の目的は、どのようなオーダで
あっても1つのオーダに属する写真原稿を、異なる写真
原稿収容容器に収容させることなく、1つの収容写真原
稿収容容器に収容しつつ、できるだけ多くの量の写真原
稿を写真原稿収容容器に収容することができるようにす
ることである。
【0010】また、複数の写真原稿を接合せずに巻き取
って収容できる写真原稿収容容器に写真原稿を収容させ
る場合、写真原稿を写真原稿収容容器まで搬送する搬送
速度が写真原稿を巻き取る巻取速度より大きいと写真原
稿が折れたりするという問題があることが判った。しか
し、複数の写真原稿を接合せずに巻き取って収容するた
め、写真原稿を巻き取る程巻き径が大きくなった際に巻
取速度を一定にするには、接合された複数の写真原稿を
巻き取る場合と比べて、複雑な機構が必要である。
【0011】第三の発明の目的は、複雑な機構がなくて
も、写真原稿を折ったりせずに、複数の写真原稿を接合
せずに巻き取って収容することができるようにすること
である。
【0012】また、複数の写真原稿を接合せずに巻き取
って収容できる写真原稿収容容器に収容された写真原稿
を送り出す場合、写真原稿を送り出す送出速度が写真原
稿を写真原稿収容容器から搬送する搬送速度より大きい
と写真原稿が折れたりするという問題があることが判っ
た。しかし、複数の写真原稿を接合せずに巻き取って収
容するため、写真原稿を巻き取る程巻き径が小さくなっ
た際に巻取速度を一定にするには、接合された複数の写
真原稿を送り出す場合と比べて、複雑な機構が必要であ
る。
【0013】第四の発明の目的は、複雑な機構がなくて
も、写真原稿を折ったりせずに、複数の写真原稿を接合
せずに巻き取って収容できる写真原稿収容容器から写真
原稿を送り出すことができるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下に示
す特許請求の範囲の各請求項により達成される。
【0015】〔請求項1〕『写真原稿を巻き取り収容す
る写真原稿収容容器において、第一ローラと、前記第一
ローラに一方の端部が保持された帯状物と、前記帯状物
の他方を蓄積する蓄積部と、を有することを特徴とする
写真原稿収容容器。』 〔請求項2〕『前記帯状物の長手方向と前記第一ローラ
の軸方向とが垂直で、前記帯状物の幅方向と前記第一ロ
ーラの軸方向とが水平となるように、前記第一ローラに
前記帯状物の一方の端部が保持されていることを特徴と
する請求項1に記載の写真原稿収容容器。』 〔請求項3〕『前記第一ローラが導電性を有することを
特徴とする請求項1又は2に記載の写真原稿収容容
器。』 〔請求項4〕『前記帯状物が導電性を有することを特徴
とする請求項1〜3の何れか1項に記載の写真原稿収容
容器。』 〔請求項5〕『前記蓄積部が、前記帯状物の他方の端部
を保持する第二ローラを有し、前記第二ローラにより巻
き取ることにより前記帯状物の他方を蓄積するものであ
ることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の
写真原稿収容容器。』 〔請求項6〕『前記第一ローラにより巻き取られた前記
帯状物の最外周と前記第一ローラにより巻き取られる前
記帯状物とにより前記写真原稿を挟み込んで、前記第一
ローラにより前記帯状物を巻き込むことにより前記写真
原稿を巻き取り収容するものであることを特徴とする請
求項1〜5の何れか1項に記載の写真原稿収容容器。』 〔請求項7〕『前記第一ローラの軸方向とその軸方向が
平行になるように設けられた第三ローラを有し、前記帯
状物が前記第三ローラにより通過自在に支持されてお
り、前記第一ローラは、前記第三ローラとSの字状に、
前記帯状物の一方を巻き取るものであることを特徴とす
る請求項6に記載の写真原稿収容容器。』 〔請求項8〕『前記第三ローラが導電性を有することを
特徴とする請求項7に記載の写真原稿収容容器。』 〔請求項9〕『前記第一ローラにより巻き取られた前記
帯状物の最外周と前記第一ローラにより巻き取られる前
記帯状物とにより前記写真原稿を挟み込む挟み込み位置
が略一定であることを特徴とする請求項6〜8の何れか
1項に記載の写真原稿収容容器。』 〔請求項10〕『前記挟み込み位置に向けて前記写真原
稿を案内するガイドを有することを特徴とする請求項9
に記載の写真原稿収容容器。』 〔請求項11〕『前記ガイドの一部が前記第一ローラに
より巻き取られた帯状物の最外周に接することを特徴と
する請求項1〜10の何れか1項に記載の写真原稿収容
容器。』 〔請求項12〕『前記ガイドの一部が前記第一ローラに
より巻き取られた帯状物の最外周に接するように付勢さ
れていることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項
に記載の写真原稿収容容器。』 〔請求項13〕『前記第一ローラにより巻き取られた前
記帯状物を巻き戻すことにより巻き取り収容された写真
原稿を送りだすものであり、前記ガイドが送りだされる
写真原稿を案内するものであることを特徴とする請求項
10〜請求項12の何れか1項に記載の写真原稿収容容
器。』 〔請求項14〕『前記第一ローラにより巻き取られた前
記帯状物を巻き戻すことにより巻き取り収容された写真
原稿を送りだすものであることを特徴とする請求項6〜
10の何れか1項に記載の写真原稿収容容器。』 〔請求項15〕『前記帯状物の搬送経路の途中に前記帯
状物と接触する金属ローラを設けたものであることを特
徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の写真原稿
収容容器。』 〔請求項16〕『前記各部材を収容する容器本体を有
し、前記容器本体が導電性を有するものであることを特
徴とする請求項1〜15の何れか1項に記載の写真原稿
収容容器。』 〔請求項17〕『1オーダに相当する最大量以上の所定
量の写真原稿を収容できる状態を検出するための被検出
部材を前記帯状物に設けたものであることを特徴とする
請求項1〜16の何れか1項に記載の写真原稿収容容
器。』 〔請求項18〕『請求項1〜17の何れか1項に記載の
写真原稿収容容器に、オーダ単位で写真原稿を収容させ
る写真原稿収容方法において、1オーダに相当する最大
量以上の所定量の写真原稿を前記写真原稿収容容器に収
容できるか否か検知し、前記所定量の写真原稿を収容で
きると検知した場合、写真原稿を収容し、前記所定量の
写真原稿を収容できないと検知した場合、写真原稿を収
容しないことを特徴とする写真原稿収容方法。』 〔請求項19〕『前記所定量が、1オーダに相当する最
大長さの長尺状写真原稿を収容するのに必要な量及び1
オーダに相当する複数の短尺状写真原稿を間隔を空けて
収容するのに必要な量の大きい方の量以上であることを
特徴とする請求項18に記載の写真原稿収容方法。』 〔請求項20〕『複数の写真原稿を接合せずに順番に並
べて収容する写真原稿収容容器にオーダ単位で写真原稿
を収容させる写真原稿収容方法において、1オーダに相
当する最大量以上の所定量の写真原稿を前記写真原稿収
容容器に収容できるか否か検知し、前記所定量の写真原
稿を収容できると検知した場合、写真原稿を収容し、前
記所定量の写真原稿を収容できないと検知した場合、写
真原稿を収容しないことを特徴とする写真原稿収容方
法。』 〔請求項21〕『請求項1〜17の何れか1項に記載の
写真原稿収容容器に、写真原稿を収容させる写真原稿収
容装置において、前記写真原稿収容容器に前記写真原稿
を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段による前記写
真原稿の搬送速度が、前記写真原稿収容容器が前記写真
原稿を巻き取る巻取速度の最低速度以下であることを特
徴とする写真原稿収容装置。』 〔請求項22〕『複数の写真原稿を接合せずに巻き取っ
て収容できる写真原稿収容容器に写真原稿を収容させる
写真原稿収容装置において、前記写真原稿収容容器に前
記写真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段に
よる前記写真原稿の搬送速度が、前記写真原稿収容容器
が前記写真原稿を巻き取る巻取速度の最低速度以下であ
ることを特徴とする写真原稿収容装置。』 〔請求項23〕『請求項1〜17の何れか1項に記載の
写真原稿収容容器に、写真原稿を収容させる写真原稿収
容装置において、前記写真原稿収容容器に前記写真原稿
を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段による前記写
真原稿の搬送速度が、常に前記写真原稿収容容器が前記
写真原稿を巻き取る巻取速度以下であることを特徴とす
る写真原稿収容装置。』 〔請求項24〕『複数の写真原稿を接合せずに巻き取っ
て収容できる写真原稿収容容器に写真原稿を収容させる
写真原稿収容装置において、前記写真原稿収容容器に前
記写真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段に
よる前記写真原稿の搬送速度が、常に前記写真原稿収容
容器が前記写真原稿を巻き取る巻取速度以下であること
を特徴とする写真原稿収容装置。』 〔請求項25〕『前記搬送手段により搬送された前記写
真原稿を前記写真原稿収容容器が巻き取るように駆動す
る駆動手段を有することを特徴とする請求項21〜請求
項24の何れか1項に記載の写真原稿収容装置。』 〔請求項26〕『請求項1〜17の何れか1項に記載の
写真原稿収容容器に収容された写真原稿を送り出す写真
原稿送出装置において、前記写真原稿収容容器から送り
出された前記写真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記
搬送手段による前記写真原稿の搬送速度が、前記写真原
稿収容容器から送り出される前記写真原稿の送出速度の
最大速度以上であることを特徴とする写真原稿送出装
置。』 〔請求項27〕『複数の写真原稿を接合せずに巻き取っ
て収容できる写真原稿収容容器に収容された写真原稿を
送り出す写真原稿送出装置において、前記写真原稿収容
容器から送り出された前記写真原稿を搬送する搬送手段
を有し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度
が、前記写真原稿収容容器から送り出される前記写真原
稿の送出速度の最大速度以上であることを特徴とする写
真原稿送出装置。』 〔請求項28〕『請求項1〜17の何れか1項に記載の
写真原稿収容容器に収容された写真原稿を送り出す写真
原稿送出装置において、前記写真原稿収容容器から送り
出された前記写真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記
搬送手段による前記写真原稿の搬送速度が、常に前記写
真原稿収容容器から送り出される前記写真原稿の送出速
度以上であることを特徴とする写真原稿送出装置。』 〔請求項29〕『複数の写真原稿を接合せずに巻き取っ
て収容できる写真原稿収容容器に収容された写真原稿を
送り出す写真原稿送出装置において、前記写真原稿収容
容器から送り出された前記写真原稿を搬送する搬送手段
を有し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度
が、常に前記写真原稿収容容器から送り出される前記写
真原稿の送出速度以上であることを特徴とする写真原稿
送出装置。』 〔請求項30〕『前記写真原稿収容容器が前記写真原稿
を送り出すように駆動させる駆動手段を有することを特
徴とする請求項26〜請求項29の何れか1項に記載の
写真原稿送出装置。』 〔請求項31〕『請求項26〜請求項30の何れか1項
に記載の写真原稿送出装置と、前記写真原稿送出装置の
搬送手段により搬送された前記写真原稿を移動させなが
ら、前記写真原稿の撮像又は前記写真原稿からの露光の
少なくとも一方を行う写真処理手段とを有する写真シス
テムにおいて、前記写真原稿送出装置と前記写真処理手
段との間に前記写真原稿を一旦蓄えるアキュームを有
し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度が、前
記写真処理手段により移動される前記写真原稿の移動速
度の最大速度以上であることを特徴とする写真システ
ム。』 〔請求項32〕『請求項26〜請求項30の何れか1項
に記載の写真原稿送出装置と、前記写真原稿送出装置の
搬送手段により搬送された前記写真原稿を移動させなが
ら、前記写真原稿の撮像又は前記写真原稿からの露光の
少なくとも一方を行う写真処理手段とを有する写真シス
テムにおいて、前記写真原稿送出装置と前記写真処理手
段との間に前記写真原稿を一旦蓄えるアキュームを有
し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度が、常
に前記写真処理手段により移動される前記写真原稿の移
動速度以上であることを特徴とする写真システム。』 〔請求項33〕『前記写真処理手段が、前記写真原稿を
撮像し、撮像した結果から焼付条件を決定し、撮像され
た前記写真原稿から、決定された前記焼付条件で、プリ
ント用感光材料に焼付けるものであることを特徴とする
請求項31又は請求項32に記載の写真システム。』 〔請求項34〕『前記写真原稿送出装置と前記写真処理
手段を構成する装置とが一体的に結合されていることを
特徴とする請求項31〜請求項33の何れか1項に記載
の写真システム。』 〔その他説明〕写真原稿には、透過型写真原稿と反射型
写真原稿などが挙げられる。透過型写真原稿には、撮影
済のハロゲン化銀写真フィルムや写真感板を現像処理し
て得られた写真フィルムや写真感板や、感熱昇華型プリ
ンタで形成されたた写真フィルムや、画像を転写された
転写受像フィルムなどが挙げられる。また、写真原稿に
は、複数の画像駒が記録されているものと、1つの画像
駒を記録されているものとがある。そして、複数の画像
駒が記録されているものには、複数の画像駒が2次元的
に配列されて記録されているものと、一列に並べて記録
されているものがあるが、本発明においては、一列に並
べて記録されている写真原稿を収容するものであること
が好ましい。
【0016】複数の画像駒を一列に並べて記録されてい
る写真原稿としては、135写真フィルム、110カー
トリッジに収容された写真フィルム、120又は220
規格の写真フィルム、APSカートリッジに収容されて
いた写真フィルムなどをそれぞれ現像処理して得られた
写真原稿が代表的なものとして挙げられる。
【0017】また、写真原稿には、1つの写真容器に収
容されていたものから得られた1本の写真原稿である長
尺状写真原稿や、この長尺状写真原稿を4駒毎や6駒毎
など複数に分割して得られた短尺状写真原稿などが挙げ
られる。以下の実施形態で示される写真原稿収容容器は
短尺状写真原稿も長尺状写真原稿も同時に1つの容器に
収容できるものである。
【0018】帯状物の材質としては、フィルムや繊維な
どが挙げられるが、何れにせよ導電性を有するものが好
ましい。そして、そのためには、カーボンブラックのよ
うな導電性粒子が混入されているものや、導電性繊維を
有するものや、導電性の素材がメッキ又は蒸着されてい
るものなどが挙げられる。また、帯電しにくい素材が好
ましい。
【0019】本発明において、導電性を有するとは、電
気伝導度が10-10〔Ω-1・cm-1〕以上のものを意味
し、電気伝導度が10-7〔Ω-1・cm-1〕以上(特に、
10-5〔Ω-1・cm-1〕以上)であることが好ましい。
【0020】ガイドの一部が第一ローラにより巻き取ら
れた帯状物の最外周に接する形態としては、ガイドの先
端の全域が第一ローラにより巻き取られた帯状物の最外
周に接する形態や、ガイドの先端の一部(実施形態で示
すような先端の両端や先端の中央などがその例として挙
げられる)が第一ローラにより巻き取られた帯状物の最
外周に接する形態や、ガイドの先端から内側の部分が第
一ローラにより巻き取られた帯状物の最外周に接する形
態などが挙げられるが、ガイドの先端の全域又は先端の
一部が第一ローラにより巻き取られた帯状物の最外周に
接する形態であることが、帯状物の間に巻き取られてい
た写真原稿がガイドと帯状物の最外周との間に挟み込ま
れることを防止するために好ましい。そして、ガイドの
先端の両端が内側に傾斜した形状であり、その両端が内
側に傾斜した部分が第一ローラにより巻き取られた帯状
物の最外周に接し、その内側に傾斜した部分により写真
原稿が案内され帯状物の最外周から引き剥がされる形状
であることが好ましい。
【0021】帯状物に設けられる被検出部材としては、
光学的に検出するための帯状物の他の部分と異なる反射
率の部材や、帯状物の他の部分と異なる透過率の部材な
どの光学的被検出部材や磁気的に検出するための磁気的
被検出部材や機械的に検出するためのスイッチ部材など
の機械的被検出部材などが挙げられる。
【0022】写真処理手段により移動される写真原稿の
移動速度とは、写真処理手段の入口側の写真原稿の移動
速度のことを意味する。例えば、写真処理手段が、写真
原稿を撮像する撮像手段とこの撮像手段により撮像され
た写真原稿からプリント用感光材料に焼き付ける焼付手
段とを有する場合で、撮像手段が搬送手段に隣接し、写
真原稿の移動速度が撮像手段と焼付手段とで異なると
き、撮像手段での写真原稿の移動速度が、写真処理手段
により移動される写真原稿の移動速度に該当する。
【0023】
【発明の実施形態】以下に本発明に関する具体例の一例
を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定されな
い。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表現
があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の
用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0024】実施形態1 本実施形態の写真原稿収容容器を図1〜図10に示す。
本実施形態の写真原稿収容容器は、写真原稿として13
5写真フィルムを多数収容できるもので、複数のオーダ
に対応する写真原稿を収容できるものである。なお、1
35写真フィルムは透過型写真原稿であり、撮影済のハ
ロゲン化銀写真フィルムを現像処理して得られた写真フ
ィルムである。また、本実施形態の写真原稿収容容器に
は、カラーネガフィルムやカラーリバーサルフィルムや
白黒フィルムの何れも収容することができる。これら1
35写真フィルムは複数の画像駒が一列に並べて記録で
きるものであり、通常は複数の画像駒が一列に並べて記
録されているが、全く画像駒が記録されていない写真フ
ィルムや、1駒しか記録されていない写真フィルムや、
オーダの区切りを示すシートや、全く画像駒が記録され
ていないがオーダの情報が記録されているシートなどが
混ざっていてもよい。
【0025】また、本実施形態の説明から110カート
リッジに収容された写真フィルム、120又は220規
格の写真フィルム、APSカートリッジに収容されてい
た写真フィルムなどをそれぞれ現像処理して得られた写
真原稿を収容する写真原稿収容容器などに転用すること
もできるであろう。
【0026】本実施形態の写真原稿収容容器について以
下説明する。図1〜図4は、写真原稿を収容する前の状
態を示す図であり、図6〜図9は最大量の写真原稿を収
容した状態を示す図である。
【0027】先ず、写真原稿を収容する前の状態の図1
〜図4に基づいて、写真原稿収容容器の構造を説明す
る。図1は、写真原稿収容容器の内部を正面側から示し
た内部正面図である。図2は写真原稿収容容器の内部を
底面側から示した内部底面図である。図3は写真原稿収
容容器の内部を図1の右側の側面側から示した内部側面
図である。図4は写真原稿収容容器の内部を図1の裏面
側から示した内部裏面図である。以下、これらの図に基
づいて説明する。なお、実際の正面や底面や側面や裏面
には容器本体11の正面板により覆われており、内部の
機構を見ることはできない。なお、容器本体11はカー
ボンブラックを配合したプラスチック材料で形成されて
おり、導電性(10-5〔Ω-1・cm-1〕以上)を有す
る。
【0028】第一ローラ21は、帯状物20の一方の端
部を保持して、巻き取るためのローラである。第一ロー
ラ21はカーボンブラックを含有したプラスチック材料
でできており、導電性(10-5〔Ω-1・cm-1〕以上)
を有する。第一ローラ21の中心には円筒状の軸が貫通
しており、その前方に軸22とその後方に軸24が突き
出ている(図2)。第一ローラ21の軸22は前側アー
ム23の一端に設けられた孔に回転自在に挿入されてい
る(図1)。また、第一ローラ21の軸24は後側アー
ム25の一端に設けられた孔に回転自在に挿入されてい
る(図4)。また、第一ローラ21の軸22に駆動伝達
ベルト用ホイール27が固定的に軸止されており、この
第一ローラ21とともに駆動伝達ベルト用ホイール27
が回転するようになっている(図4)。そして、駆動伝
達ベルト用ホイール27に駆動伝達ベルト26の一方が
巻かれている(図4)。
【0029】なお、帯状物20は一定幅の長尺状の帯状
物であり、この帯状物20の長手方向と第一ローラ21
の軸方向とが垂直で、帯状物20の幅方向と第一ローラ
21の軸方向とが水平となるように、第一ローラ21に
帯状物20の一方の端部が保持されている。
【0030】第一ローラ駆動用ギア41は、外部からの
駆動源からの駆動力を受け第一ローラ21を駆動させる
ためのギアである。第一ローラ駆動用ギア41の中心に
は円筒状の軸が貫通しており、その前方に軸42とその
後方に軸44が突き出ている(図3)。第一ローラ駆動
用ギア41の軸42は前側アーム23の一端に設けられ
た孔に回転自在に挿入されている(図1)。また、第一
ローラ駆動用ギア41の軸44は後側アーム25の一端
に設けられた孔に回転自在に挿入されている(図4)。
また、第一ローラ駆動用ギア41の軸44に駆動伝達ベ
ルト用ホイール43が固定的に軸止されており、この第
一ローラ駆動用ギア41とともに駆動伝達ベルト用ホイ
ール43が回転するようになっている(図4)。そし
て、駆動伝達ベルト用ホイール43に駆動伝達ベルト2
6の一方が巻かれている(図4)。そして、第一ローラ
駆動用ギア41の軸42の前端は容器本体11に回転自
在に保持されており、また、第一ローラ駆動用ギア41
の軸44の後端は容器本体11に設けられた穴(図示せ
ず)に図示しないトルクリミッタを介して回転自在に保
持されているので、前側アーム23と後側アーム24
と、前側アーム23と後側アーム24とに支持されてい
る第一ローラ21とが、軸42、44を中心に回動でき
るようになっている。また、第一ローラ駆動用ギア41
の軸44の後端が容器本体11に設けられた穴(図示せ
ず)に図示しないトルクリミッタを介して回転自在に保
持されているので、第一ローラ駆動用ギア41や第一ロ
ーラ21が振動などにより回転し、第一ローラ21に巻
き取られている帯状物20が巻き緩むことを防いでい
る。そして、前側アーム23と後側アーム24とには軸
42、44に巻かれている渦巻きバネ(図示せず)によ
り、第一ローラ21が第三ローラ45に接する方向に付
勢されている。
【0031】そして、図1〜図4に示す写真原稿を収容
する前の状態から、第一ローラ21を軸として巻き取ら
れる帯状物20とともに写真原稿を巻き取る際に、第一
ローラ21の前面を押さえる前面アーム23と後面を押
さえる後面アーム25と後面を押さえるガイド29とに
より、写真原稿が所定位置に巻き取られるようガイドす
る。
【0032】第二ローラ31は、帯状物の一方の端部を
保持して、巻き取って蓄積するためのローラである。第
二ローラ31はカーボンブラックを含有したプラスチッ
ク材料でできており、導電性(10-5〔Ω-1・cm-1
以上)を有する。第二ローラ31の中心には円筒状の軸
が貫通しており、その前方に軸32とその後方に軸33
が突き出ている(図2)。そして、第二ローラ31の軸
33は容器本体11の凹部12に設けられた孔により回
転自在に保持されている。また、第二ローラ31の軸3
2は容器本体11に設けられた穴(図示せず)に図示し
ないトルクリミッタを介して回転自在に保持されてお
り、第二ローラ31が振動などにより回転し、第二ロー
ラ31に巻き取られている帯状物20が巻き緩むことを
防いでいる。そして、第二ローラ31の軸33は容器本
体11の凹部12を突き抜け、駆動伝達用ギア34を固
定的に軸止しており、この第二ローラ31とともに駆動
伝達用ギア34が回転するようになっている(図4)。
【0033】そして、図1〜図4に示す写真原稿を収容
する前の状態では、第二ローラ31を軸とする帯状物2
0のスクロール35を形成することにより、帯状物20
を蓄積する。即ち、蓄積部を形成する。なお、この際
に、スクロール35の前面を押さえるガイド38と後面
を押さえるガイド39とにより、スクロール35を形成
するときの筍巻き(巻き取ったものが軸方向にズレてい
く巻き)を防止している。
【0034】第三ローラ45は、帯状物を通過自在に支
持するもので、これにより、第一ローラ21がこの第三
ローラ45とSの字状(図では逆Sの字状であるが、反
対の方向から見ればSの字状である)に、帯状物を巻き
取るようにするためのものである。第三ローラ31は金
属(ステンレス鋼)でできており、導電性(1〔Ω-1
cm-1〕以上)を有する。第三ローラ45の中心には円
筒状の軸が貫通しており、その前方に軸46とその後方
に軸48が突き出ている(図2)。第三ローラ45の軸
46、48は容器本体11に設けられた穴(図示せず)
により回転自在に保持されている。また、第三ローラ4
5の軸46、48は上下方向にその位置をずらすことが
可能であり、ニップバネ47、48により所定の力で図
1、図4で下方に(装置側ニップロール61側に)押圧
されている。これは、写真原稿を所定の力でニップする
ためのものである。(駆動力を伝達する側のローラが所
定の力でニップするために上下方向にその位置をずらす
ことが可能でありつつ所定の駆動力を伝達することは難
しい。)なお、第三ローラ45は帯状物の通過に従い回
転するものであるので、特に、第三ローラ45の軸4
6、48とニップバネ47、48により軸46、48が
押圧する側の容器本体11との間の摩擦は小さい材料を
選択されている。
【0035】そして、帯状物20は導電性粒子(カーボ
ンブラック、金属粒子など)を含有した繊維で形成され
ることにより導電性(10-5〔Ω-1・cm-1〕以上)を
有する。そして、第一ローラ21に一端が保持され、第
二ローラ31に他端が保持され、その間を金属ローラ3
7と金属ローラ40と第三ローラ45とに掛けられてい
る。そして、これら金属ローラである金属ローラ37と
金属ローラ40と第三ローラ45や導電性を有する第一
ローラ21や第二ローラ31に保持されているので、帯
電しにくくなっており、帯電による写真原稿の帯状物2
0へのくっつきや放電を防止している。金属ローラ37
と金属ローラ40は、図3に示すように帯状物20の幅
のガイド溝が掘られており、また、帯状物20との摩擦
が小さいものであり、容器本体11に固定されている。
【0036】また、帯状物20には、1オーダに相当す
る最大量(1オーダに相当する最大長さの長尺状写真原
稿を収容するのに必要な量及び1オーダに相当する複数
の短尺状写真原稿を間隔を空けて収容するのに必要な量
の大きい方の量)以上の所定量の写真原稿を収容できる
状態を検出するためのマークが設けられている。このマ
ークは反射性の高い銀色のマークであり、検出性を良く
するために、帯状物20はこのマーク以外の部分は反射
性の低い黒色で形成されている。
【0037】また、ガイド29とガイド39とガイド3
8とは折り曲げ加工による金属により一体に形成されて
おり、接合部19により容器本体11の裏面と接合さ
れ、ガイド39とガイド38との間の折り曲げ部と容器
本体11の側面(図1・図4の左側の面)に接合されて
いる。
【0038】そして、この収容容器1は、第一ローラ2
1により巻き取られた帯状物20の最外周と第一ローラ
21により巻き取られる帯状物20とにより写真原稿7
0を挟み込んで、第一ローラ21により帯状物20を巻
き込むことにより写真原稿70を巻き取り収容するもの
である。以下、このための機構について、収容容器の一
部拡大図である図5に基づいて説明する。第三ローラ4
5は写真原稿70の幅のガイド溝が掘られており、写真
原稿の幅方向の位置が所定の位置で搬送されるようにな
っている。また、第一ローラ21の軸方向とその軸方向
が平行になるように設けられている。これにより、第三
ローラを通過した帯状物20が捩じれることなく第一ロ
ーラ21に巻き取られる。
【0039】また、ガイド16は、写真原稿70の案内
面が第三ロール45に沿った形状であり、挟み込み位置
10に向けて写真原稿70を案内する。また、図10に
示すように、本収容容器1は、第一ローラ21により巻
き取られた帯状物20を巻き戻すことにより巻き取り収
容された写真原稿70を送りだすものであるが、このガ
イド16が送りだされる写真原稿70を出口に案内する
ものである。これは、後述するように、第一ローラ21
により巻き取られた帯状物20の最外周と第一ローラ2
1により巻き取られる帯状物20とにより写真原稿70
を挟み込む挟み込み位置10が略一定であるからできる
ものである。
【0040】次に、図6〜図9に基づいて、最大量の写
真原稿を収容した状態について説明する。この状態で
は、第一ローラ21により帯状物20が巻き取られスク
ロール28を形成する。前側アーム23と後側アーム2
4とに支持されている第一ローラ21が、軸42、44
を中心に回動できるようになっており、第一ローラ21
が第三ローラ45に接する方向に付勢されているおり、
写真原稿を収容する前の状態での軸の位置22bから矢
印に示すように、軸22を始め第一ローラ21が図に示
す位置に移動することにより、第一ローラ21により巻
き取られた帯状物20の最外周と第一ローラ21により
巻き取られる帯状物20とにより写真原稿70を挟み込
む挟み込み位置10が略一定となる。(図5と図10と
で挟み込み位置10が若干異なるがこの程度の違いは、
本発明の「挟み込み位置が略一定である」に含まれ
る。)また、前側アーム23と後側アーム24とに支持
されている第一ローラ21が、軸42、44を中心に回
動するので、ガイド29は第一ローラ21の通過経路を
避けたくびれた形状になっている。また、最大量の写真
原稿を収容した状態では、蓄積部には帯状物は蓄積され
ておらず、第二ローラ31がむき出しになっている。
【0041】次に、収容容器1に写真原稿70を収容す
る機構について説明する。収容容器1に写真原稿70を
収容する機構は、感光フィルムを現像処理する自動現像
機や、後工程に梱包装置がある場合の自動焼付機など、
後工程で収容した写真原稿を取り扱う装置がある装置に
設けられる。図11に収容容器1に写真原稿70を収容
する機構の概略構成図を示す。
【0042】この収容容器1を装置の所定のセット位置
にセットすると、駆動ギア66と第一ローラ駆動用ギア
41とが噛み合い、装置側ニップロール61が、ニップ
バネ47、48による力に抗して第三ローラ45の位置
を上方向にずらす。従って、装置側ニップロール61は
第三ローラ45からも駆動力を受け取る。なお、駆動伝
達用ギア34はフリーの状態である。
【0043】そして、この機構の駆動源である図示しな
い駆動モータが駆動ギア66に連結されている。そし
て、駆動ギア66は第一ローラ駆動用ギア41を図11
の矢印の方向に回転させ、第一ローラ21に帯状物20
が巻き取られるようになる。また、駆動ギア66と同軸
に駆動ギア66に固定された駆動ホイール67が設けら
れている。
【0044】また、装置側ニップロール61には、逆転
ギア62が噛み合っている。そして、逆転ギア62に対
して同軸に設けられた逆転ギア用ホイール63と逆転ギ
ア62との間にワンウエイクラッチが設けられ、逆転ギ
ア62の方が逆転ギア用ホイール63よりも回転速度が
遅い場合は、逆転ギア62と逆転ギア用ホイール63と
の間でスリップする。
【0045】また、ベルト60が逆転ギア用ホイール6
3と駆動ホイール67との間に掛け渡されている。その
際にベルト60が装置内を回動し、所定の張力で張られ
るためにガイドロール64、65により回転自在に保持
されている。
【0046】そして、写真原稿70を送り込む搬送駆動
ローラ68、69により写真原稿70が図11に示すよ
うに送られるときに、駆動モータが駆動ギア66などを
図示の回転方向に駆動して、写真原稿70を収容容器1
に収容する。
【0047】なお、搬送駆動ローラ68、69(写真原
稿収容容器に写真原稿を搬送する搬送手段に該当する)
による写真原稿70の搬送速度が、写真原稿収容容器1
が写真原稿70を巻き取る巻取速度の最低速度以下であ
ることにより、搬送駆動ローラ68、69による写真原
稿70の搬送速度が、常に写真原稿収容容器1が写真原
稿70を巻き取る巻取速度以下であるので、搬送駆動ロ
ーラ68、69と写真原稿収容容器1との間で写真原稿
70が折れることを防いでいる。なお、写真原稿収容容
器1が写真原稿70を巻き取る巻取速度とは、第一ロー
ラ21に巻き取られる帯状物20により巻き取られる写
真原稿の速度のことで、第一ローラ21に巻き取られる
帯状物20の巻取速度とほぼ等しく、本実施形態では、
第一ローラ21に巻き取られる帯状物20に対応して回
転する第三ローラ45と装置側ニップロール61もこの
巻取速度で回転している。
【0048】このようにして、多数の写真原稿を順に収
容する。そして、図示しない光学センサにより帯状物2
0に設けられたマークを検出すると、1オーダに相当す
る最大量以上の所定量の写真原稿を前記写真原稿収容容
器に収容できない状態であると認識する。そして、新た
なオーダに属する写真原稿が送りこまれようとした際
に、所定量の写真原稿を収容できる場合、写真原稿を収
容し、所定量の写真原稿を収容できない場合、写真原稿
を収容しない。なお、この所定量は最長の長尺状写真原
稿(39枚撮り用の写真フィルム)及び最長のパスが要
求される1つのオーダに属する短尺状写真原稿の全てを
収容するのに必要な量の大きい方の量以上である。
【0049】また、1つのオーダに属する写真原稿は、
長尺状写真原稿である場合は1本であるが、短尺状写真
原稿である場合は複数本になるが、本実施形態において
は、1つのオーダに属する写真原稿は全て1つの写真原
稿収容容器1に収容する。そのために、上述の機構があ
る。そして、これらにより、どのようなオーダであって
も1つのオーダに属する写真原稿を、異なる写真原稿収
容容器に収容させることなく、1つの収容写真原稿収容
容器に収容しつつ、できるだけ多くの量の写真原稿を写
真原稿収容容器に収容することができる。
【0050】次に、収容容器1に収容された写真原稿7
0を取り出す機構について説明する。収容容器1に収容
された写真原稿70を取り出す機構は、自動焼付装置や
梱包装置など前工程で収容容器1に収容した写真原稿を
取り扱う装置に設けられる。そして、収容容器1は前工
程の装置に対応する装置に装填される。例えば、前工程
の装置が自動現像装置や写真原稿取出装置である場合、
写真原稿からプリント用感光材料に焼き付ける自動焼付
装置や写真原稿を撮像する撮像装置に装填され、前工程
の装置が自動焼付装置や撮像装置である場合、梱包装置
や写真原稿をネガシートに収容する収容装置に装填され
ることが考えられる。
【0051】図12に収容容器1に収容された写真原稿
70を取り出す機構の概略構成図を示す。
【0052】この収容容器1を装置の所定のセット位置
にセットすると、装置側突起79が容器本体11の凹部
12に挿入され、装置側突起79に設けられた駆動伝達
ギア76と駆動伝達用ギア34と噛み合う。また、装置
側ニップロール61が、ニップバネ47、48による力
に抗して第三ローラ45の位置を図12で上方向にずら
す。なお、第一ローラ駆動用ギア41はフリーの状態で
ある。
【0053】そして、この機構の駆動源である図示しな
い駆動モータが駆動ギア62に連結されている。そし
て、駆動ギア66は装置側ニップロール61を図11の
矢印の方向に回転させ、第一ローラ21から帯状物20
が巻き戻され、そこに収容された写真原稿70が送りだ
されるようになる。また、駆動ギア66と同軸に駆動ギ
ア66に固定された駆動ホイール67が設けられてい
る。
【0054】また、駆動伝達ギア76には、逆転ギア7
7が噛み合っている。そして、逆転ギア77に対して同
軸に設けられた逆転ギア用ホイール78と逆転ギア77
との間にワンウエイクラッチが設けられ、逆転ギア77
の方が逆転ギア用ホイール78よりも回転速度が遅い場
合は、逆転ギア77と逆転ギア用ホイール78との間で
スリップする。また、ベルト60が逆転ギア用ホイール
78と駆動ホイール67との間に掛け渡されている。
【0055】そして、駆動モータが駆動ギア66などを
図示の回転方向に駆動して、写真原稿70を収容容器1
から取り出すときに、写真原稿70を送り出す搬送駆動
ローラ68、69により写真原稿70が図12に示すよ
うに送り出される。このとき、装置側ニップロール61
と装置側ニップロール61により回転する第三ローラ4
5(写真原稿収容容器が前記写真原稿を送り出すように
駆動する駆動手段に該当する)の駆動により写真原稿収
容容器1から送り出される写真原稿70の送出速度は、
装置側ニップロール61により回転する第三ローラ45
の回転ムラなどにより、一定しないがある程度の速度範
囲内である。そして、搬送駆動ローラ68、69(駆動
手段の駆動により前記写真原稿収容容器から送り出され
た前記写真原稿を搬送する搬送手段に該当する)による
写真原稿70の搬送速度が、装置側ニップロール61と
装置側ニップロール61により回転する第三ローラ45
(写真原稿収容容器が前記写真原稿を送り出すように駆
動する駆動手段に該当する)の駆動により写真原稿収容
容器1から送り出される写真原稿70の送出速度の最大
速度以上であるように設定されていることにより、搬送
駆動ローラ68、69による写真原稿70の搬送速度
が、常に装置側ニップロール61と装置側ニップロール
61により回転する第三ローラ45の駆動により写真原
稿収容容器1から送り出される写真原稿70の送出速度
以上である。従って、写真原稿収容容器1から送り出さ
れる写真原稿70が写真原稿収容容器1と搬送駆動ロー
ラ68、69との間で折れてしまうことを防いでいる。
【0056】このようにして、順に収容された多数の写
真原稿を収容したときと全く逆の順で送りだすことがで
きる。なお、写真原稿は収容されているときに、帯状物
20の巻き取り張力により帯状物20に挟まれつつ固定
されているので、収容されたときの順番が狂うことはな
い。
【0057】図13に収容容器1に収容された写真原稿
70を取り出す機構を写真焼付装置に取り付け一般的に
結合された場合の概略構成図を示す。この写真焼付装置
は、順次送られた写真原稿を順次撮像する撮像部と、撮
像部で撮像した結果から焼付条件を決定する焼付決定部
と、撮像部で撮像された写真原稿から焼付条件決定部で
決定された焼付条件でプリント用感光材料(印画紙・プ
リント用フィルムなど)に焼き付ける焼付部とを一体的
構造の中に有するものである。搬送駆動ローラ68、6
9から送られた写真原稿はガイド88を伝って第二搬送
駆動ローラ86、87に送られ、第二搬送駆動ローラ8
6、87により撮像部に送られる。そして、搬送駆動ロ
ーラ68、69と第二搬送駆動ローラ86、87と間隔
は、この写真焼付装置で処理できる最小の長さの写真原
稿よりも短く設定されており、この写真焼付装置で処理
できる写真原稿を全て搬送することができる。また、搬
送駆動ローラ68、69と第二搬送駆動ローラ86、8
7との間の搬送経路の一部の上方にアキューム部89が
設けられており、このアキューム部89は、このアキュ
ーム部89に写真原稿70をアキュームすることによ
り、この写真焼付装置で処理できる最大の長さの写真原
稿70をアキュームすることができる大きさであること
により、この写真焼付装置で処理できる写真原稿70で
あれば全てアキュームすることができる。
【0058】なお、搬送駆動ローラ68、69と第二搬
送駆動ローラ86、87が回転駆動しているとき、搬送
駆動ローラ68、69(搬送手段に該当する)による写
真原稿70の搬送速度が、第二搬送駆動ローラ86、8
7(写真処理手段の撮像部の一部に該当する)により移
動される写真原稿70の移動速度の最大速度以上である
ことにより、搬送駆動ローラ68、69による写真原稿
70の搬送速度が、常に第二搬送駆動ローラ86、87
により移動される写真原稿70の移動速度以上であるか
ら、このアキューム部89に写真原稿70をアキューム
することができる。
【0059】また、搬送駆動ローラ68、69の手前に
写真原稿検知用の第一光学センサ83と第一光学センサ
83用の光源82が設けられ、第二搬送駆動ローラ8
6、87の手前に写真原稿検知用の第二光学センサ85
と第二光学センサ85用の光源84が設けられている。
これらの第一光学センサ83と第二光学センサ85によ
り各々の位置における写真原稿の存否を検出する。そし
て、第一光学センサ83と第二光学センサ85の何れに
ついても、写真原稿の非存在を検出している状態から存
在を検出している状態に変化した時点でもって写真原稿
の搬送方向前端を検知し、写真原稿の存在を検出してい
る状態から非存在を検出している状態に変化した時点で
もって写真原稿の搬送方向後端を検知する。そして、こ
れら第一光学センサ83と第二光学センサ85の検出結
果と、撮像部が新たな写真原稿を受け取れるか否かの情
報である受取可否情報とから、収容容器1に収容された
写真原稿70を取り出す機構の図示しない駆動モータ
(取出機構駆動モータ)と搬送駆動ローラ68、69と
第二搬送駆動ローラ86、87の駆動を制御する。
【0060】即ち、第二光学センサ85が写真原稿70
の後端を検出すると、取出機構駆動モータと搬送駆動ロ
ーラ68、69を駆動させ、写真原稿収容容器1に収容
されている写真原稿で次に送り出される順番の写真原稿
70を送り出す。そして、第二光学センサ85が写真原
稿70の前端を検出すると、第二搬送ローラ86、87
を駆動させる。この際、受取可否情報が否であると、所
定時間α経過すると第二搬送ローラ86、87を停止さ
せる。そして、第二搬送ローラ86、87を受取可否情
報が可となるまで停止させ続け、受取可否情報が可とな
ると第二搬送ローラ86、87を再度駆動させる。ま
た、第二光学センサ85が写真原稿70の前端を検出し
た際に受取可否情報が可であると、第二搬送ローラ8
6、87をそのまま駆動させる。なお、所定時間αは写
真原稿の前端が第二光学センサ85の位置から第二搬送
駆動ローラ86、87に挟まれるまでの時間以上の所定
時間である。そして、第一光学センサ83が写真原稿の
後端を検出すると、取出機構駆動モータを停止させ、所
定時間α経過後、搬送駆動ローラ68、69を停止させ
る。なお、所定時間αは写真原稿の後端が第一光学セン
サ83の位置から搬送駆動ローラ68、69を抜けるま
での時間以上の所定時間である。以上のようにして、以
上の制御を繰り返す。
【0061】また、搬送駆動ローラ68、69や第二搬
送駆動ローラ86、87をはじめ写真焼付装置に設けら
れた搬送駆動ローラにはトルクリミッタが設けられ所定
トルク以上のトルクがかかると、スリップして写真原稿
に所定張力以上の張力がかからないようにしている。勿
論、トルクリミッタの代わりにワンウエイクラッチを用
いてもよい。
【0062】また、本実施形態の写真原稿収容容器1で
は、帯状物20が巻き緩むことを防ぐためにトルクリミ
ッタを用いたが、トルクリミッタの代わりにワンウエイ
クラッチを用いてもよい。
【0063】実施形態2 本実施形態は実施形態1の写真原稿収容容器1の第三ロ
ーラ近傍の構造だけが相違するものである。以下、実施
形態1との相違点のみ記載する。なお、以下に記載され
ていない点は実施形態1と全くおなじである。実施形態
2の写真原稿収容容器1の第三ローラ近傍の構造を示す
実施形態2の写真原稿を収容する前の状態での収容容器
1の一部拡大図を図14に示し、実施形態2の最大量の
写真原稿を収容した状態での収容容器1の一部拡大図を
図15に示し、実施形態2の写真原稿を収容する前の状
態での収容容器1の一部拡大斜視図を図16に示し、ガ
イド16の先端に設けられている可撓性フィルム57の
形状を図17に示す。
【0064】第三ローラ45は写真原稿70の幅のガイ
ド溝50が掘られており、写真原稿の幅方向の位置が所
定の位置で搬送されるようになっている。また、第一ロ
ーラ21の軸方向とその軸方向が平行になるように設け
られている。これにより、第三ローラを通過した帯状物
20が捩じれることなく第一ローラ21に巻き取られ
る。
【0065】また、第三ローラ45に沿って写真原稿7
0がガイド18と第三ローラ45の間に入り込まないよ
うに、ローラガイド51が帯状物20の幅方向両側の位
置に設けられている。そして、2つのローラガイド51
の内側の面が帯状物20のガイドにもなっている。
【0066】また、帯状物20に付いた埃などが巻き取
られる写真原稿70に付着しないように、埃取り(馬
毛)55、56が第三ローラ近傍の帯状物20の搬送経
路に設けられており、帯状物20の両面に付着している
埃を取っている。
【0067】同様に、収容される写真原稿70に付着し
ている埃などを取るために、写真収容容器1の出入口に
埃取り(馬毛)53、54が設けられており、収容され
る写真原稿の両面に付着している埃などを取っている。
なお、写真収容容器1の出入口に埃取り(馬毛)53、
54を設けるために、本実施形態ではガイド17、18
に馬毛53、54が設けられている。
【0068】また、ガイド16は、写真原稿70の案内
面が第三ロール45に沿った形状であり、挟み込み位置
10に向けて写真原稿70を案内する。そして、ガイド
16の先端に可撓性フィルム(例、マイラーフィルム:
商品名)57が設けられている。そして、図15に示す
ように、本収容容器1は、第一ローラ21により巻き取
られた帯状物20を巻き戻すことにより巻き取り収容さ
れた写真原稿70を送りだすものであるが、このガイド
16の先端に設けられた可撓性フィルム57が第一ロー
ラ21に巻き取られている帯状物20の最外周28に、
撓むことで常に当接しており、第一ローラ21に巻き取
られている帯状物20の最外周28から送りだされる写
真原稿70を引き剥がし、可撓性フィルム57とガイド
16とにより、送りだされる写真原稿70を出口に案内
する。これは、後述するように、第一ローラ21により
巻き取られた帯状物20の最外周と第一ローラ21によ
り巻き取られる帯状物20とにより写真原稿70を挟み
込む挟み込み位置10が略一定であるからできるもので
ある。
【0069】可撓性フィルム57の形状は、図17に示
すように、ガイド16と同じ幅W4の凹部の底にガイド
の先端の両端58が内側に傾斜した形状であり、その両
端が内側に傾斜した部分が第一ローラにより巻き取られ
た帯状物の最外周に接し、その内側に傾斜した部分によ
り写真原稿が案内され帯状物の最外周から引き剥がされ
る形状である。そのために、ガイドの先端の両端58の
幅W3は写真原稿の幅とW1より広く、また、凹部の底
の幅W4は写真原稿の幅とW1より狭く帯状物20の幅
W2より広い。
【0070】実施形態3 本実施形態は実施形態1の写真原稿収容容器1の第三ロ
ーラ近傍の構造だけが相違するものである。以下、実施
形態1との相違点のみ記載する。なお、以下に記載され
ていない点は実施形態1と全くおなじである。実施形態
3の写真原稿収容容器1の第三ローラ近傍の構造を示す
実施形態3の写真原稿を収容する前の状態での収容容器
1の一部拡大図を図19に示し、実施形態3の最大量の
写真原稿を収容した状態での収容容器1の一部拡大図を
図18に示し、ガイド16に設けられている可撓性フィ
ルム91の形状を図20に示す。
【0071】第三ローラ45は写真原稿70の幅のガイ
ド溝50が掘られており、写真原稿の幅方向の位置が所
定の位置で搬送されるようになっている。また、第一ロ
ーラ21の軸方向とその軸方向が平行になるように設け
られている。これにより、第三ローラを通過した帯状物
20が捩じれることなく第一ローラ21に巻き取られ
る。
【0072】また、第三ローラ45に沿って写真原稿7
0がガイド18と第三ローラ45の間に入り込まないよ
うに、ローラガイド51が帯状物20の幅方向両側の位
置に設けられている。そして、2つのローラガイド51
の内側の面が帯状物20のガイドにもなっている。
【0073】また、帯状物20に付いた埃などが巻き取
られる写真原稿70に付着しないように、埃取り(馬
毛)55、56が第三ローラ近傍の帯状物20の搬送経
路に設けられており、帯状物20の両面に付着している
埃を取っている。
【0074】同様に、収容される写真原稿70に付着し
ている埃などを取るために、写真収容容器1の出入口に
埃取り(馬毛)53、54が設けられており、収容され
る写真原稿の両面に付着している埃などを取っている。
なお、写真収容容器1の出入口に埃取り(馬毛)53、
54を設けるために、本実施形態ではガイド17、18
に馬毛53、54が設けられている。
【0075】また、ガイド16は、写真原稿70の案内
面が第三ロール45に沿った形状であり、挟み込み位置
10に向けて写真原稿70を案内する。そして、ガイド
16の先端部の面(図18、図19では垂直にたってい
る面)に可撓性フィルム(例、マイラーフィルム:商品
名)91が設けられている。そして、図18に示すよう
に、本収容容器1は、第一ローラ21により巻き取られ
た帯状物20を巻き戻すことにより巻き取り収容された
写真原稿70を送りだすものであるが、このガイド16
の先端部の面に設けられた可撓性フィルム91が第一ロ
ーラ21に巻き取られている帯状物20の最外周28
に、付勢されていることで常に当接しており、第一ロー
ラ21に巻き取られている帯状物20の最外周28から
送りだされる写真原稿70を引き剥がし、可撓性フィル
ム91とガイド16とにより、送りだされる写真原稿7
0を出口に案内する。これは、後述するように、第一ロ
ーラ21により巻き取られた帯状物20の最外周と第一
ローラ21により巻き取られる帯状物20とにより写真
原稿70を挟み込む挟み込み位置10が略一定であるか
らできるものである。
【0076】なお、可撓性フィルム91を、第一ローラ
21に巻き取られている帯状物20の最外周28に付勢
するために、可撓性フィルム91の後端が直角に曲げら
れ、直角に曲げられた後端面97に設けられた孔に貫通
軸93が貫通し、この貫通軸93の収容容器本体の底面
と後端面97との間につる巻きバネ94が設けられてい
ることにより、可撓性フィルム91が常に第一ローラ2
1に巻き取られている帯状物20の最外周28に付勢さ
れている。なお、図20に示すように、可撓性フィルム
91に付勢方向に設けられたスリット96を貫通し、可
撓性フィルム91がガイドの先端部の面から離れないよ
うにガイドする押さえ92により、可撓性フィルム91
がガイドの先端部の面から離れないように、付勢方向に
移動可能にガイドしている。
【0077】可撓性フィルム91の形状は、図20に示
すように、ガイド16と同じ幅W4の先端の凹部の底に
ガイドの先端の両端95が内側に傾斜した形状であり、
その両端が内側に傾斜した部分が第一ローラにより巻き
取られた帯状物20の最外周28に接し、その内側に傾
斜した部分により写真原稿が案内され帯状物20の最外
周28から引き剥がされる形状である。そのために、ガ
イドの先端の両端95の幅W3は写真原稿70の幅とW
1より広く、また、凹部の底の幅W4は写真原稿70の
幅W1より狭く帯状物20の幅W2より広い。
【0078】
【発明の効果】第一の発明の効果は、写真原稿どうしが
直接接触しにくく、写真原稿をスプライスする必要な
く、多数の写真原稿を順に収容でき、その順が狂うこと
なく取り出せることである。
【0079】第二の発明の効果は、どのようなオーダで
あっても1つのオーダに属する写真原稿を、異なる写真
原稿収容容器に収容させることなく、1つの収容写真原
稿収容容器に収容しつつ、できるだけ多くの量の写真原
稿を写真原稿収容容器に収容することができることであ
る。
【0080】第三の発明の効果は、複雑な機構がなくて
も、写真原稿を折ったりせずに、複数の写真原稿を接合
せずに巻き取って収容することができることである。
【0081】第四の発明の効果は、複雑な機構がなくて
も、写真原稿を折ったりせずに、複数の写真原稿を接合
せずに巻き取って収容できる写真原稿収容容器から写真
原稿を送り出すことができることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の写真原稿を収容する前の状態での
収容容器の内部正面図。
【図2】実施形態1の写真原稿を収容する前の状態での
収容容器の内部底面図。
【図3】実施形態1の写真原稿を収容する前の状態での
収容容器の内部側面図。
【図4】実施形態1の写真原稿を収容する前の状態での
収容容器の内部裏面図。
【図5】実施形態1の写真原稿を収容する前の状態での
収容容器の一部拡大図。
【図6】実施形態1の最大量の写真原稿を収容した状態
での収容容器の内部正面図。
【図7】実施形態1の最大量の写真原稿を収容した状態
での収容容器の内部底面図。
【図8】実施形態1の最大量の写真原稿を収容した状態
での収容容器の内部側面図。
【図9】実施形態1の最大量の写真原稿を収容した状態
での収容容器の内部裏面図。
【図10】実施形態1の最大量の写真原稿を収容した状
態での収容容器の一部拡大図。
【図11】実施形態1の収容容器に写真原稿を収容する
機構の概略構成図。
【図12】実施形態1の収容容器に収容された写真原稿
を取り出す機構の概略構成図。
【図13】実施形態1の収容容器に収容された写真原稿
を取り出す機構を写真焼付装置に取り付けた場合の概略
構成図。
【図14】実施形態2の写真原稿を収容する前の状態で
の収容容器の一部拡大図。
【図15】実施形態2の最大量の写真原稿を収容した状
態での収容容器の一部拡大図。
【図16】実施形態2の写真原稿を収容する前の状態で
の収容容器の一部拡大斜視図。
【図17】実施形態2のガイド16の先端に設けられて
いる可撓性フィルムの形状を示す図。
【図18】実施形態3の最大量の写真原稿を収容した状
態での収容容器の一部拡大図。
【図19】実施形態3の写真原稿を収容する前の状態で
の収容容器の一部拡大図。
【図20】実施形態3のガイド16に設けられている可
撓性フィルムの形状を示す図。
【符号の説明】
1 収容容器 11 容器本体 20 帯状物 21 第一ローラ 31 第二ローラ 45 第三ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 慎一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真原稿を巻き取り収容する写真原稿収
    容容器において、第一ローラと、前記第一ローラに一方
    の端部が保持された帯状物と、前記帯状物の他方を蓄積
    する蓄積部と、を有することを特徴とする写真原稿収容
    容器。
  2. 【請求項2】 前記帯状物の長手方向と前記第一ローラ
    の軸方向とが垂直で、前記帯状物の幅方向と前記第一ロ
    ーラの軸方向とが水平となるように、前記第一ローラに
    前記帯状物の一方の端部が保持されていることを特徴と
    する請求項1に記載の写真原稿収容容器。
  3. 【請求項3】 前記第一ローラが導電性を有することを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の写真原稿収容
    容器。
  4. 【請求項4】 前記帯状物が導電性を有することを特徴
    とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の写真原
    稿収容容器。
  5. 【請求項5】 前記蓄積部が、前記帯状物の他方の端部
    を保持する第二ローラを有し、前記第二ローラにより巻
    き取ることにより前記帯状物の他方を蓄積するものであ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に
    記載の写真原稿収容容器。
  6. 【請求項6】 前記第一ローラにより巻き取られた前記
    帯状物の最外周と前記第一ローラにより巻き取られる前
    記帯状物とにより前記写真原稿を挟み込んで、前記第一
    ローラにより前記帯状物を巻き込むことにより前記写真
    原稿を巻き取り収容するものであることを特徴とする請
    求項1〜請求項5の何れか1項に記載の写真原稿収容容
    器。
  7. 【請求項7】 前記第一ローラの軸方向とその軸方向が
    平行になるように設けられた第三ローラを有し、前記帯
    状物が前記第三ローラにより通過自在に支持されてお
    り、前記第一ローラは、前記第三ローラとSの字状に、
    前記帯状物の一方を巻き取るものであることを特徴とす
    る請求項6に記載の写真原稿収容容器。
  8. 【請求項8】 前記第三ローラが導電性を有することを
    特徴とする請求項7に記載の写真原稿収容容器。
  9. 【請求項9】 前記第一ローラにより巻き取られた前記
    帯状物の最外周と前記第一ローラにより巻き取られる前
    記帯状物とにより前記写真原稿を挟み込む挟み込み位置
    が略一定であることを特徴とする請求項6〜請求項8の
    何れか1項に記載の写真原稿収容容器。
  10. 【請求項10】 前記挟み込み位置に向けて前記写真原
    稿を案内するガイドを有することを特徴とする請求項9
    に記載の写真原稿収容容器。
  11. 【請求項11】 前記ガイドの一部が前記第一ローラに
    より巻き取られた帯状物の最外周に接することを特徴と
    する請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の写真原
    稿収容容器。
  12. 【請求項12】 前記ガイドの一部が前記第一ローラに
    より巻き取られた帯状物の最外周に接するように付勢さ
    れていることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れ
    か1項に記載の写真原稿収容容器。
  13. 【請求項13】 前記第一ローラにより巻き取られた前
    記帯状物を巻き戻すことにより巻き取り収容された写真
    原稿を送りだすものであり、前記ガイドが送りだされる
    写真原稿を案内するものであることを特徴とする請求項
    10〜請求項12の何れか1項に記載の写真原稿収容容
    器。
  14. 【請求項14】 前記第一ローラにより巻き取られた前
    記帯状物を巻き戻すことにより巻き取り収容された写真
    原稿を送りだすものであることを特徴とする請求項6〜
    請求項10の何れか1項に記載の写真原稿収容容器。
  15. 【請求項15】 前記帯状物の搬送経路の途中に前記帯
    状物と接触する金属ローラを設けたものであることを特
    徴とする請求項1〜請求項14の何れか1項に記載の写
    真原稿収容容器。
  16. 【請求項16】 前記各部材を収容する容器本体を有
    し、前記容器本体が導電性を有するものであることを特
    徴とする請求項1〜請求項15の何れか1項に記載の写
    真原稿収容容器。
  17. 【請求項17】 1オーダに相当する最大量以上の所定
    量の写真原稿を収容できる状態を検出するための被検出
    部材を前記帯状物に設けたものであることを特徴とする
    請求項1〜請求項16の何れか1項に記載の写真原稿収
    容容器。
  18. 【請求項18】 請求項1〜請求項17の何れか1項に
    記載の写真原稿収容容器に、オーダ単位で写真原稿を収
    容させる写真原稿収容方法において、1オーダに相当す
    る最大量以上の所定量の写真原稿を前記写真原稿収容容
    器に収容できるか否か検知し、前記所定量の写真原稿を
    収容できると検知した場合、写真原稿を収容し、前記所
    定量の写真原稿を収容できないと検知した場合、写真原
    稿を収容しないことを特徴とする写真原稿収容方法。
  19. 【請求項19】 前記所定量が、1オーダに相当する最
    大長さの長尺状写真原稿を収容するのに必要な量及び1
    オーダに相当する複数の短尺状写真原稿を間隔を空けて
    収容するのに必要な量の大きい方の量以上であることを
    特徴とする請求項18に記載の写真原稿収容方法。
  20. 【請求項20】 複数の写真原稿を接合せずに順番に並
    べて収容する写真原稿収容容器にオーダ単位で写真原稿
    を収容できる写真原稿収容方法において、1オーダに相
    当する最大量以上の所定量の写真原稿を前記写真原稿収
    容容器に収容できるか否か検知し、前記所定量の写真原
    稿を収容できると検知した場合、写真原稿を収容し、前
    記所定量の写真原稿を収容できないと検知した場合、写
    真原稿を収容しないことを特徴とする写真原稿収容方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項1〜請求項17の何れか1項に
    記載の写真原稿収容容器に、写真原稿を収容させる写真
    原稿収容装置において、前記写真原稿収容容器に前記写
    真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段による
    前記写真原稿の搬送速度が、前記写真原稿収容容器が前
    記写真原稿を巻き取る巻取速度の最低速度以下であるこ
    とを特徴とする写真原稿収容装置。
  22. 【請求項22】 複数の写真原稿を接合せずに巻き取っ
    て収容できる写真原稿収容容器に写真原稿を収容させる
    写真原稿収容装置において、前記写真原稿収容容器に前
    記写真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段に
    よる前記写真原稿の搬送速度が、前記写真原稿収容容器
    が前記写真原稿を巻き取る巻取速度の最低速度以下であ
    ることを特徴とする写真原稿収容装置。
  23. 【請求項23】 請求項1〜請求項17の何れか1項に
    記載の写真原稿収容容器に、写真原稿を収容させる写真
    原稿収容装置において、前記写真原稿収容容器に前記写
    真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段による
    前記写真原稿の搬送速度が、常に前記写真原稿収容容器
    が前記写真原稿を巻き取る巻取速度以下であることを特
    徴とする写真原稿収容装置。
  24. 【請求項24】 複数の写真原稿を接合せずに巻き取っ
    て収容できる写真原稿収容容器に写真原稿を収容させる
    写真原稿収容装置において、前記写真原稿収容容器に前
    記写真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段に
    よる前記写真原稿の搬送速度が、常に前記写真原稿収容
    容器が前記写真原稿を巻き取る巻取速度以下であること
    を特徴とする写真原稿収容装置。
  25. 【請求項25】 前記搬送手段により搬送された前記写
    真原稿を前記写真原稿収容容器が巻き取るように駆動す
    る駆動手段を有することを特徴とする請求項21〜請求
    項24の何れか1項に記載の写真原稿収容装置。
  26. 【請求項26】 請求項1〜請求項17の何れか1項に
    記載の写真原稿収容容器に収容された写真原稿を送り出
    す写真原稿送出装置において、前記写真原稿収容容器か
    ら送り出された前記写真原稿を搬送する搬送手段を有
    し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度が、前
    記写真原稿収容容器から送り出される前記写真原稿の送
    出速度の最大速度以上であることを特徴とする写真原稿
    送出装置。
  27. 【請求項27】 複数の写真原稿を接合せずに巻き取っ
    て収容できる写真原稿収容容器に収容された写真原稿を
    送り出す写真原稿送出装置において、前記写真原稿収容
    容器から送り出された前記写真原稿を搬送する搬送手段
    を有し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度
    が、前記写真原稿収容容器から送り出される前記写真原
    稿の送出速度の最大速度以上であることを特徴とする写
    真原稿送出装置。
  28. 【請求項28】 請求項1〜請求項17の何れか1項に
    記載の写真原稿収容容器に収容された写真原稿を送り出
    す写真原稿送出装置において、前記写真原稿収容容器か
    ら送り出された前記写真原稿を搬送する搬送手段を有
    し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度が、常
    に前記写真原稿収容容器から送り出される前記写真原稿
    の送出速度以上であることを特徴とする写真原稿送出装
    置。
  29. 【請求項29】 複数の写真原稿を接合せずに巻き取っ
    て収容できる写真原稿収容容器に収容された写真原稿を
    送り出す写真原稿送出装置において、前記駆動手段の駆
    動により前記写真原稿収容容器から送り出された前記写
    真原稿を搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段による
    前記写真原稿の搬送速度が、常に前記写真原稿収容容器
    から送り出される前記写真原稿の送出速度以上であるこ
    とを特徴とする写真原稿送出装置。
  30. 【請求項30】 前記写真原稿収容容器が前記写真原稿
    を送り出すように駆動させる駆動手段を有することを特
    徴とする請求項26〜請求項29の何れか1項に記載の
    写真原稿送出装置。
  31. 【請求項31】 請求項26〜請求項30の何れか1項
    に記載の写真原稿送出装置と、前記写真原稿送出装置の
    搬送手段により搬送された前記写真原稿を移動させなが
    ら、前記写真原稿の撮像又は前記写真原稿からの露光の
    少なくとも一方を行う写真処理手段とを有する写真シス
    テムにおいて、前記写真原稿送出装置と前記写真処理手
    段との間に前記写真原稿を一旦蓄えるアキュームを有
    し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度が、前
    記写真処理手段により移動される前記写真原稿の移動速
    度の最大速度以上であることを特徴とする写真システ
    ム。
  32. 【請求項32】 請求項26〜請求項30の何れか1項
    に記載の写真原稿送出装置と、前記写真原稿送出装置の
    搬送手段により搬送された前記写真原稿を移動させなが
    ら、前記写真原稿の撮像又は前記写真原稿からの露光の
    少なくとも一方を行う写真処理手段とを有する写真シス
    テムにおいて、前記写真原稿送出装置と前記写真処理手
    段との間に前記写真原稿を一旦蓄えるアキュームを有
    し、前記搬送手段による前記写真原稿の搬送速度が、常
    に前記写真処理手段により移動される前記写真原稿の移
    動速度以上であることを特徴とする写真システム。
  33. 【請求項33】 前記写真処理手段が、前記写真原稿を
    撮像し、撮像した結果から焼付条件を決定し、撮像され
    た前記写真原稿から、決定された前記焼付条件で、プリ
    ント用感光材料に焼付けるものであることを特徴とする
    請求項31又は請求項32に記載の写真システム。
  34. 【請求項34】 前記写真原稿送出装置と前記写真処理
    手段を構成する装置とが一体的に結合されていることを
    特徴とする請求項31〜請求項33の何れか1項に記載
    の写真システム。
JP12155496A 1996-04-26 1996-05-16 写真原稿収容容器、写真原稿収容方法、写真原稿収容装置、写真原稿送出装置及び写真システム Pending JPH1010695A (ja)

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