JPH10106648A - 超電導装置 - Google Patents
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- JPH10106648A JPH10106648A JP8280289A JP28028996A JPH10106648A JP H10106648 A JPH10106648 A JP H10106648A JP 8280289 A JP8280289 A JP 8280289A JP 28028996 A JP28028996 A JP 28028996A JP H10106648 A JPH10106648 A JP H10106648A
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Abstract
た導体間接続を実現した超電導装置の提供。 【解決手段】複数の超電導素線を撚線してなる超電導導
体を備え該超電導導体間の電気接続部を有する超電導装
置において、一の超電導導体の超電導素線と、他の超電
導導体の超電導素線とを、1又は複数本対毎に電気的に
接続する接続用導電部材と、接続用導電部材相互間を電
気的に絶縁する絶縁部材と、を一体化してなる接続部材
を介して超電導導体間を電気的に接続する。
Description
に、複数の超電導素線を撚線した超電導導体を用い該超
電導導体間の電気接続部を有する超電導装置に関する。
特公平7−48420公報に示された従来の超電導装置
における電気接続部の構成を図23に示す。図23を参
照すると、超電導素線1a、1bを撚線して超電導導体
2a、2bが形成されており、符号3は超電導導体間の
導体接続部を示している。
単位の接続部を示し、3aは導体接続部の一部である超
電導素線接続部、4は超電導素線1aと1bを接続する
ハンダ、5は接続部を包むさやをそれぞれ示している。
導体接続部において、超電導素線接続部3aは互いに他
と接触することなく配置されている。
る。超電導導体2を用いた超電導装置に通電される電流
または超電導装置に発生する磁界が高速変動すると、導
体接続部3には渦電流が誘起される。しかし、この従来
技術においては、図23及び図24に示したように、導
体接続部3は、超電導素線毎に対応して設けられる超電
導素線接続部3aに分割されているため、誘起される渦
電流を低く抑制できる。
る超電導装置においては、このように構成されているの
で、導体1本あたり数百〜数千本の超電導素線1をもつ
超電導導体2間を接続するには、超電導素線を1本ある
いは複数本ずつ接合することが必要とされている。この
ため、超電導装置を組み立てる際に作業時間が大とな
り、製造費用が上昇するという問題点を有している。
体では、線材にひずみが加わって超電導特性が劣化する
という問題点を有している。その理由は以下の通りであ
る。
ンドブック」、低温工学協会編、オーム社刊、1993
年)に記載された、あるNb3Sn線材の臨界電流−歪
特性の磁界依存性を示す。図25を参照すると、この線
材においては、歪が0.32%のとき、臨界電流が最大
となる。そして、これ以上の歪を加えていくと、臨界電
流は低下し続け、約0.8%の歪を加えると、線材の臨
界電流は永久劣化している。
導体を構成した場合、上記した従来技術に係る導体接続
の方法では、素線1本ごと、あるいは複数本ごとに超電
導素線を曲げて接続するため、超電導素線に繰り返し、
曲げ歪みが加わり、その結果、超電導素線の超電導特性
が劣化もしくは永久劣化してしまうことになる。
解消するためになされたものであって、その目的は、超
電導導体間の接続部で生じる渦電流を抑制した導体間接
続を実現した超電導装置を提供することにある。
組立時に作業性の良い簡便な導体接続法を提供すること
にある。
の接続時に超電導素線に歪みを加えない導体接続法を提
供することにある。
め、本願請求項1記載の発明に係る超電導装置は、複数
の超電導素線を撚線してなる超電導導体を備え該超電導
導体間の電気接続部を有する超電導装置において、一の
超電導導体の超電導素線と、他の超電導導体の超電導素
線とを、1又は複数本対毎に電気的に接続する接続用導
電部材と、前記接続用導電部材相互間を電気的に絶縁す
る絶縁部材と、を一体化してなる接続部材を備え、前記
超電導導体間を前記接続部材を介して電気的に接続した
ことを特徴としたものである。
は、前記超電導素線を1本又は複数本対毎に電気的に接
続をする、表面に高抵抗金属を被覆してなる複数の接続
用導体を一体化してなる接続部材にて前記超電導導体間
を電気接続したことを特徴とする。
態に説明される特徴を備えている。
下に説明する。本発明に係る超電導装置は、その好まし
い実施の形態において、超電導素線(図1の1a、1
b)を1本あるいは複数本対毎に電気的に接続する接続
用導体及び前記接続用導体相互間を電気的に絶縁する絶
縁体(図1の10)を一体化してなる接続部材(図1の
6)を備え、この接続部材により電導導体(図1の2
a、2b)間を電気的に接続したものである。このよう
に、本発明の実施の形態においては、超電導導体間を一
体化した接続部材(図1の6)で接続する構成としたこ
とにより、接続作業が簡便になるという作用効果を奏す
る。
おいて、表面に高抵抗金属をメッキしてなる導体で構成
される接続部材を用いて、複数の超電導素線を撚線して
なる超電導導体の超電導素線を1本あるいは複数本毎に
電気接続するようにしたものである。
超電導素線(図1の1a、1b)を撚線してなる超電導
導体(図1の2a、2b)間を電気接続する一体化した
接続部材(図1の6)における導体は、好ましくはパイ
プ型形状(図1の8)として構成され、一側の超電導素
線(図1の1a)端部と、他側の超電導素線(図1の1
b)端部とは、パイプ導体(図1の8)の両端開口側か
ら対向して挿入される。このように、本発明の実施の形
態においては、組立時、超電導導体の複数の超電導素線
を、一体化した接続部材のパイプ導体(図1の8)に挿
入して接続すればよく、接続作業が簡便化され、作業時
間を短縮するという作用効果を奏する。
電導素線を撚線してなる超電導導体間を電気接続する一
体化した接続部材(図1の6)における接続導体は、常
電導導体で構成してもよい。この場合、接続部材の体積
(寸法)が小さくなるという利点を有する。
いて、複数の超電導素線を撚線してなる超電導導体間を
電気接続する一体化した接続部材(図1の6)における
接続導体を超電導導体で構成してもよい。この場合、通
電時に、接続部材で生じる損失が減少する。
として、互いに電気的に接続される前記超電導導体(図
8の2a,2b)の接続端部同士が並設され、接続部材
(図8の6)は、超電導導体の接続端部の導入口が、超
電導導体の接続端部に対向するような折り返し構造とさ
れる。すなわち、複数の超電導素線を撚線してなる超電
導導体(図8の2a、2b)の接続される端部同士は並
列に配置され、超電導導体間を、曲げ加工された一体化
した接続部材(図8の8)で電気的に接続するように構
成され、導体接続時に超電導導体を折り曲げることは不
要とされる。
電導素線を撚線してなる超電導導体間を電気的に接続す
る一体化した接続部材の接続導体は、好ましくは、一定
の抵抗値とされ、これにより、超電導素線の電流が均一
化される。
電導素線を撚線してなる超電導導体の端部から引き出し
た超電導素線を、好ましくは、電気的良導体(図14の
38)で保護するようにしてもよい。このような構成と
することにより、超電導素線の破損を回避している。
導素線を撚線してなる超電導導体の端部から超電導素線
を引き出し、引き出した超電導素線を電気的良電導で保
護し、この電気的良導体の一部に切り欠き(図16、図
17の38)を設け、超電導素線の一部を露出するよう
にしてもよい。これにより、この実施の形態において
は、導体接続において、超電導素線同士を直接対向させ
て接続することができる。
電導素線と接続する一体化した接続部材の接続部に予め
ハンダメッキを施しておくようにしてもよい。これによ
り、導体間の接続作業がより簡便となる。
複数の超電導素線を撚線してなる超電導導体間を接続す
る一体化した接続部材に可撓性を持たせている(図19
参照)。このため、本発明の実施の形態においては、導
体間の接続のために超電導導体の端部の位置を正確に決
定する必要がない。
は、複数の超電導素線を撚線した方形コンジット導体か
ら超電導素線を階段状に引き出し、電気接続部に超電導
素線を支持する溝付きスペーサ(図20の44)を設置
して、超電導素線を1本あるいは複数本対毎に電気接続
する。これにより、超電導素線を破損することなく、超
電導素線間の接続が容易になるという作用効果を奏す
る。
詳細に説明すべく、本発明の実施例を図面を参照して以
下に説明する。
例の構成を示す側断面図である。図1において、符号1
a、1bは超電導素線、符号2a、2bは複数の超電導
素線を撚線して形成された超電導導体をそれぞれ示して
いる。また符号6は超電導導体2a、2bを接続する一
体化された接続部材を示しており、符号8は超電導素線
1a、1bを電気的に接続する接続導体として作用する
パイプ導体を示し、さらに符号10はパイプ導体8間を
電気的に絶縁するための絶縁部材を示している。図1を
参照して、接続部材6は、複数のパイプ導体8、絶縁部
材10、及びパイプ導体8と絶縁体10の外周を被覆す
るさや12と、から構成されている。パイプ導体8は、
例えば、銅等の良導体で構成されている。
する。図1を参照して、本実施例においては、一体化し
た接続部材6で、超電導導体2a、2b間を接続してい
る。一体化した接続部材6のパイプ導体8内部に、超電
導導体2a、2bの超電導素線1a、1bを挿入した
後、パイプ導体8にハンダ付け等により接合すること
で、超電導導体2a、2b間における超電導素線1a、
1b毎の電気的接続を得ることができる。
業者が一本ずつ超電導素線同士を接合することは不要と
されており、簡便に、超電導素線1a、1b毎の電気的
接続を得ることができる。このため、超電導装置の組立
て工数を縮減し、作業時間の短縮、ひいては製造コスト
の低減を達成するものである。
超電導素線1a、1b毎にパイプ導体8に挿入されて電
気的に接続され、パイプ導体8同士はいずれも絶縁部材
10で電気的に絶縁されているので、超電導導体2a、
2bを用いた超電導装置に通電される電流または超電導
装置に発生する磁界が高速に変動した場合でも、誘起さ
れる渦電流を低く抑制することができる。
「コンジット導体」と呼ばれる構成の超電導導体を例に
説明したが、本発明は、複数本の素線を撚線してなる、
他の種類の導体に適用した場合にも、上記と同様の作用
効果が得られることは勿論である。
第1の実施例の簡便な超電導導体接続を得るための超電
導素線の成型方法を示す図である。上記第1の実施例で
説明した超電導導体接続法を得るためには、超電導素線
1a、1bを、接続部材6のパイプ導体8の配列と同じ
配列にして、超電導導体2a、2bを製作する必要があ
る。
4を用いる。図2を参照して、成型部材14には、接続
部材6におけるパイプ導体8と同じ配置(接続部材6の
横断面におけるパイプ導体8の配置と同じ配置)で、配
置穴16が設けられている。
端部を剥き出しにして、超電導素線1を引き出す。超電
導導体2を最終処理する時に、超電導素線1を、図3に
示すように、成型部材14の配置穴16に挿入してお
く。このようにして最終処理を行うと、超電導導体2を
接続部材6を用いて接続するとき、接続部材6のパイプ
導体8中に超電導導体2の超電導素線1が正確に挿入す
ることができるようになり、超電導導体2間の接続を、
容易に且つ正確に、超電導素線毎に接続することができ
る。
終焼成後に歪が加わると超電導特性が劣化するNb3S
nのような導体である場合、最終焼成前に、超電導素線
1を成型部材14に差し込んで最終焼成を行うことによ
り、焼成後、超電導導体2間を一体化した接続部材6で
接続する時、この接続部材6のパイプ導体8中に超電導
導体2の超電導素線1を正確に挿入することができるの
で、超電導素線1は位置ずれに起因する変形が加わらな
い。
と無く、超電導導体2を一体化した接続部材6に接続す
ることができ、超電導導体の特性を維持した接続部を得
ることができる。このため、超電導導体2の性能を十分
に活用できる。また接続作業も楽になって、作業性が向
上する。
と超電導特性が劣化するので、最終焼成前に、超電導素
線1を成型部材14に差し込んで最終焼成を行えば、焼
成後、歪を加えること無く、超電導導体2を一体化した
接続部材6によって接続することができる。このように
して、超電導導体の特性を維持した接続部を得ることが
できる。酸化物超電導導体の焼成温度は、約700℃か
ら約900℃とされ、高温となることから、上記成型部
材14は例えばセラミック等の耐熱材料で構成される。
体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明は複数本
の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効果がある
ことはいうまでもない。
例の構成を示す図である。超電導装置には、超電導導体
中に超臨界ヘリウムを流して、導体を強制冷却するもの
がある。この導体を強制冷却する超電導装置では、超電
導導体中の超電導素線の束の間に、空隙を設け、この空
隙中に超臨界ヘリウムを流し、導体を強制冷却する。
超電導導体2を接続する一体化した接続部材6に空隙を
設けた場合の接続部材6の横断面を示したものである。
図4を参照して、符号18は一体化した接続部材6中に
設けられた空隙を示している。導体中を流れてきた超臨
界ヘリウムを一体化した接続部材6中の空隙に流すこと
により、導体接続部における冷却効率が向上する。
呼ばれる構成の導体を示したが、本発明は複数本の素線
を撚線した他の種類の導体にも同様の効果があるという
ことはいうまでもない。
例を示す図である。上記第1の実施例では、超電導素線
1を1本毎に接続したが、本実施例では、図5に示すよ
うに、複数本の超電導素線22毎に接続しても良い。さ
らに、複数本の超電導素線22毎に接続するので、構造
が簡単になる。
続しても、導体接続部において生じる渦電流による損失
を低減する効果がある。
ジット導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明
は複数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効
果があることはいうまでもない。
は、パイプ導体8間を絶縁部材10にて電気的に絶縁し
たが、パイプ導体6間を絶縁するかわりに、本実施例に
おいては、図6に示すように、パイプ導体6の表面に高
抵抗金属28をメッキ処理を施すことにより、同様な効
果が得られる。
ジット導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明
は複数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効
果があることはいうまでもない。
は、本発明においては、別の実施例として、素線毎の接
続をパイプ導体8を用いて行ったが、素線の接続を銅線
等の常電導導体線を用いても良い。
例の構成を示す側断面図である。本実施例においては、
上記各実施例で示した一体化した接続部材6のパイプ導
体8や常電導導体線を、超電導部材で構成したものであ
る。図7を参照して、接続部材6におけるパイプ導体
は、パイプ超電導導体29を用いて構成されている。こ
のように接続部材6の導体部を超電導体化することで、
接続部材6の導体部が常電導体であったときの発熱、及
び損失を低減でき、低損失の超電導導体間接続が実現で
きる。
ジット導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明
は複数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効
果があることはいうまでもない。
の構成を示す側断面図である。図8を参照すると、本実
施例では、複数の超電導素線1a、1bを撚線した超電
導導体2a、2bの接続される端部同士を平行に配置さ
れており、超電導導体2a、2bは、コの字型に折り曲
げてある、一体化した接続部材6にて電気的に接続され
ている。
ように、超電導導体2a−接続部材6−超電導導体2b
と、直線上に導体を挿入して接続する。
材6に挿入する。その際、接続部材6側を移動させて超
電導導体2aと接続部材6を接続する。
と接続部材6の未接続の端部に挿入する。その際、接続
部材6のパイプ導体8の位置と超電導導体2bの超電導
素線1bの位置が一致するように、超電導導体2bまた
は接続部材6の位置を調節しながら挿入する必要があ
る。この方法は、例えば、直径100mm程度の小型の
コイルを形成する導体を接続する場合には、簡便に、且
つ超電導素線1a、1bに歪を加えることなく、素線毎
の接続を得ることができる。
よぶ大型コイルの導体を接続しようとした場合、大型コ
イルを動かすことが困難であるので、導体を曲げて接続
する必要があり、超電導素線1a、1bに繰り返し曲げ
応力が加わることになる。
間を接続する場合には、図8に示すような、接続構造と
する。図8を参照して、超電導導体2a、2bの端部
を、同一方向を向くように曲げ加工して設置してある。
そして接続部材6をコの字型に折り返す。このような構
成をとることによって、超電導導体2a、2bを動かす
ことなく接続部材6を差し込むだけで、簡便に接続部を
得ることができる。また超電導導体2a、2bを予め設
置し、後で、接続部材6で接続するだけで良いので、超
電導導体2a、2bには、上述したくり返し曲げ応力が
加わることはない。このため、超電導導体2a、2bの
劣化を回避することが出来る。
ト導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明は複
数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効果が
あることはいうまでもない。
の導体をパイプ導体8で構成したが、超電導素線と直接
接続する部分以外の導体を、図9に示すように、常電導
導体線30を用いて構成しても良い。図9において、符
号32は超電導素線1a、1bと常電導導体線30の接
続を簡便にする接続パイプである。
体線30で構成した場合、パイプ導体8で導体部を構成
したものよりも、接続部の体積が小さくなる。したがっ
て、超電導導体2a、2bを接続する部位の空間に余裕
のないときは、図9に示すように、導体の接続部の一体
化した接続部材6の導体部を常電導導体線30で構成す
ると、導体接続部3の占める容積を低減できる。このよ
うに本実施例は、超電導導体2a、2bの接続部の空間
が狭くても、一体化した接続部材6で超電導導体2a、
2bを接続できるようにしたものである。
ト導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明は複
数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効果が
あることはいうまでもない。
では、一体化した接続部材6の導体が常電導体である例
を示したが、導体は超電導体でも良い。
に接続部材用超電導導体34を配置した構成例を示して
いる。このような構成をすることによって、超電導素線
1a、1b間を接続部材用超電導導体34で接続するこ
とができることになり、超電導素線1a、1b間の抵抗
が低減できる。したがって、上記第8の実施例におけ
る、接続部材6のパイプ導体8の常電導体部の抵抗によ
る、発熱、損失を抑制できる。
施例における、常電導導体である常電導導体線30のか
わりに、接続部材用超電導導体34で一体化した接続部
材6の導体部を構成することで、接続部の常電導体部を
低減できるので、常電導体部の抵抗による発熱、損失を
低減できる。図11を参照して、素線が挿入されるパイ
プ導体同士を接続する接続部材用超電導導体34は撚線
としてコの字型に曲げられている。
わゆるコンジット導体と呼ばれる構成の導体を示した
が、本発明は複数本の素線を撚線した他の種類の導体に
も同様の効果があることはいうまでもない。
の超電導導体接続構造を等価回路で示したものである。
図12において、符号1c、1d、1e、1fは超電導
素線を示し、符号35a、35bはそれぞれ超電導素線
1c、1dおよび1e、1fの接続部の抵抗を示してい
る。また符号36は超電導導体に接続した電源である。
イプ導体8や図9の常電導導体線30の常電導体部の抵
抗値が、接続部材6内で不均一となった時、超電導導体
2中の超電導素線1毎に接続部の寄与する抵抗値が異な
ることになる。すなわち、図12において、電源36側
からみた素線毎の超電導素線接続部の抵抗35a、35
bの各抵抗値が異なることになる。
36に並列接続され、超電導素線1毎に超電導素線接続
部の抵抗35が異なることになるので、超電導素線1毎
に流れる電流量が異なる。たとえば、図12において、
超電導素線接続部の抵抗35aの抵抗値が1Ω、超電導
素線接続部の抵抗35bの抵抗値が2Ωで、電源36の
供給する電圧が2Vであるとき、超電導素線1の抵抗は
0Ωであるので、電流は超電導素線1c,1eには2
A、超電導素線1d、1fには1A流れることになる。
したがって、ある超電導素線では臨界電流程度の大きな
電流が流れ、またある超電導素線には臨界電流よりも小
さい電流が流れるといった現象が生じるので、安定して
超電導導体に電流を通電できない。
さ、長さ等を調節することによって、超電導素線1毎に
接続されるパイプ導体8や常電導導体線34といった常
電導体部の抵抗値を一定にする。超電導素線に接続され
たパイプ導体8や常電導導体線30の抵抗が一定になる
ので、電源側からみた超電導素線1毎の抵抗が一定とな
り、超電導素線毎に接続された上記常電導体部の抵抗値
が異なることによって生じる、偏流を抑制できる。
て、常電導導体線30の抵抗を均一化し、撚線すること
によって、常電導体部の抵抗を一定化した構成を示して
いる。
ト導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明は複
数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効果が
あることはいうまでもない。
の実施例の構成を示す側断面図である。図14を参照し
て、超電導素線1を撚線して超電導導体2が形成されて
いる。図14において、符号37は超電導導体2を接続
する一体化した接続部材6の端部、符号38は超電導素
線1の端部を被覆する超電導素線保護導体を示してい
る。また符号40は超電導素線保護導体38間を電気的
に絶縁する絶縁体である。超電導素線保護導体38は対
応するもの同士が対向面に係合用突起(凸部)、係合用
溝(凹部)を、備えている。
は、超電導導体2の端部の超電導素線1を超電導素線保
護導体38にて被覆している。このため、超電導素線1
に直接外力が加わって破損する恐れが無い。また、超電
導素線保護導体38は、銅、銀などの電気的良導体で構
成されるので、一体化した接続部材6と超電導導体1を
電気的に良好に接続することができる。超電導導体を接
続する作業者は超電導素線1の破損の心配をせずに導体
間を接続することができるので、作業性が向上し、作業
時間の短縮につながる。
化物超電導体等の歪みによって超電導特性が変化する材
料である場合、最終焼成前に超電導素線1を超電導素線
保護導体38で保護し、最終焼成をおこなう。焼成後、
超電導導体2間を一体化した接続部材6で接続する時、
超電導素線1は外力に起因する変形が加わらない。した
がって、超電導素線1に歪を加えること無く、超電導導
体2を一体化した接続部材6によって接続することがで
きる。超電導導体の特性を維持した接続部を得ることが
できる。このため、超電導導体2の性能を十分に活用で
きる。また、接続作業も楽になって、作業性が向上す
る。
体38間を絶縁体40で電気的に絶縁したが、超電導素
線保護導体38が相互に接触する部分に高抵抗金属メッ
キ処理を施しても良い。
ジット導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明
は複数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効
果があることはいうまでもない。
一体化した接続部材6の導体部が常電導体である場合を
示したが、導体部を接続部材用超電導導体34とした場
合には、接続部材用超電導導体34を保護するため、図
15に示すような構成とする。接続部材用超電導導体3
4の端部を超電導素線保護導体38で被覆したことによ
り、上記第12の実施例と同様に、一体化した接続部材
6の接続部材用超電導導体34を保護することができ、
作業上の向上、作業時間の短縮といった効果を得ること
ができる。なお、図15に示すように、超電導素線保護
導体38は対応するもの同士が対向面に係合用突起(凸
部)、係合用溝(凹部)を、備えている。
ジット導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明
は複数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効
果があることはいうまでもない。
体を完全に被覆して、超電導導体2と一体化した接続部
材6を接続したが、被覆材料が常電導体の場合、接続部
に抵抗が生じて、発熱や損失が発生する。そこで、本実
施例では、図16に示すように、超電導素線の一部を露
出した構造としている。図17は、図16に示した超電
導導体2の端部の超電導素線1の接続部を拡大して示し
た斜視図である。
38の一部に切り欠きを設け、超電導素線1を露出す
る。超電導素線保護導体38の切り欠きの形状は、接続
する相手の超電導保護導体38と合致するようになって
いる。すなわち、略円柱形状の超電導保護導体38端部
において、その横断面の中心線から半分の領域が長手方
向に所定長さ分切り欠き部とされ、超電導保護導体38
開口を挿通する超電導素線1を案内する溝部と相手側の
超電導素線1を案内する溝部とが切り欠き部端面に形成
されている。この結果、露出した超電導素線1や接続部
材用超電導導体34同士を直接、対向させて接続するこ
とができる。このため、発熱や損失の少ない接続部を得
ることができる。
ト導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明は複
数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効果が
あることはいうまでもない。
の実施例の構成を示す側断面図である。図18におい
て、符号4は予めパイプ導体8中にメッキされているハ
ンダを示している。
材6で接続後、加熱することにより、パイプ導体8中に
メッキされたハンダ4が溶融し、ハンダ接続が簡単にで
きる。
ト導体」と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明は複
数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効果が
あることはいうまでもない。
の実施例の構成を示す側断面図である。図19におい
て、符号42は一体化した接続部材6のさや12の一部
を構成するベローである。一体化した接続部材6は、ベ
ロー42部にてフレキシブル(可撓的)に動かすことが
できる。このため、超電導導体2a、2bの端部の位置
を正確に決める必要がなくなる。超電導導体2a、2b
の端部の位置が設計位置よりも若干ずれても、ベロー4
2部が可動であるので、一体化した接続部材6で位置ず
れの影響を吸収できる。
で密封されており、内部導体部は適度に空隙を設けてい
るので、導体を強制冷却する超臨界ヘリウムを一体化し
た接続部材6内部に流すことができる。
ンジット導体と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明
は複数本の素線を撚線した他の種類の導体にも同様の効
果があることはいうまでもない。
実施例の構成を示す側断面図である。図20において、
符号44は超電導素線接続用スペーサである。図21
は、方形コンジット超電導導体の横断面図を示すもので
ある。図21において、符号1は超電導素線、符号2は
超電導導体を示している。図22は超電導素線接続用ス
ペーサ44の断面を示す図であり、図中46は超電導素
線1を配置する溝である。
電導導体において、超電導素線1a、1bを、図20に
示すように、階段状に超電導導体より引き出す。超電導
素線1a、1bは超電導素線接続用スペーサ44によっ
て支持されており破損することがない。
体を接続する場合、図20のように超電導素線を階段状
に形成することによって、接続が容易になる。
最下段の超電導素線を接続する。最下段の超電導素線の
下に超電導素線接続用スペーサ44を差し込み、最下段
の超電導素線1を超電導素線接続用スペーサ44の溝4
6に設置し支持する。この超電導素線をはんだ等の接合
剤で接合する。このとき、超電導素線1は、図20で示
すように階段状に形成されているので、上段の超電導素
線が最下段の超電導素線の接合を妨げることなく、さら
に、超電導素線接続用スペーサ44で超電導素線1を支
持しているので接合が容易になる。
の超電導素線1の下に超電導素線接続用スペーサ44を
差し込み同様に超電導素線1を接合する。この接合を繰
り返すことにより、超電導導体2を簡便に超電導素線1
同士で接合できる。
ット導体と呼ばれる構成の導体を示したが、本発明は複
数本の素線を撚線した他の種類の方形導体にも同様の効
果があることはいうまでもない。
記記載の効果を奏する。
導素線を撚線した超電導導体間を1本あるいは複数本毎
の超電導素線毎に接続するときに、一体化した接続部材
を用いて接続するので、接続作業が簡便になる効果があ
る。
導素線を撚線した超電導導体間を1本あるいは複数本毎
の超電導素線毎に接続するときに、一体化した接続部材
を用いて接続するので、接続作業が簡便になる効果があ
る。
の複数の超電導素線を一体化した接続部材のパイプ導体
に挿入して接続するので、接続作業を簡便にできる効果
がある。
間を電気接続する一体化した接続部材の複数の導体を常
電導導体線で構成するので、接続部材の体積を小さくす
る効果がある。
間を電気接続する一体化した接続部材の導体を超電導導
体で構成するので、接続部材の導体の抵抗が低減でき、
通電時に接続部材で生じる損失を低減する効果がある。
平行に配置した超電導導体を、折り曲げた一体化した接
続部材で電気接続するので、導体接続時に超電導導体に
歪みを加えない効果がある。
導素線を撚線した超電導導体間を電気接続する一体化し
た接続部材の導体の抵抗を一定にするので、超電導素線
に流れる電流を均一にする効果がある。
の端部から引き出した超電導素線を電気的良導体で保護
するので、超電導素線を破損せず、超電導導体の臨界電
流の劣化を防止する効果がある。
の端部から引き出した超電導素線を保護する電気的良導
体の一部を切り欠いて、上記超電導素線の一部を露出す
るので、導体接続において超電導素線を直接対抗させて
接続することができ、損失の少ない導体接続ができる効
果がある。
線と接続する一体化した接続部材の接続部にあらかじめ
ハンダメッキをするので、簡便に導体間を接続できる効
果がある。
電導素線を撚線した超電導導体間を接続する一体化した
接続部材に可撓性を持たせたので、超電導導体の端部の
位置が正規の位置よりずれることがあっても、超電導素
線を破損することなく、超電導導体間を接続できる効果
がある。
ジット導体から超電導素線を階段状に引き出し、電気接
続部に超電導素線を支持する溝付きスペーサを設置して
超電導素線を1本あるいは複数本対毎に電気接続するの
で、超電導素線を破損することなく、超電導素線間の接
続を容易に行うことができる効果がある。
部を示す側断面図である。
線の成型部材を示す図である。
線の成型方法を示す図である。
部を示す横断面図である。
部を示す側断面図である。
部を示す側断面図である。
部を示す側断面図である。
部を示す側断面図である。
部を示す側断面図である。
接続部を示す側断面図である。
接続部を示す側断面図である。
接続の等価回路を示す図である。
接続部を示す側断面図である。
接続部を示す側断面図である。
接続部を示す側断面図である。
接続部を示す側断面図である。
接続部の要部斜視図である。
接続部を示す側断面図である。
接続部を示す側断面図である。
接続部を示す側断面図である。
断面を示す図である。
接続部品を示す図である。
る。
である。
図である。
Claims (13)
- 【請求項1】複数の超電導素線を撚線してなる超電導導
体を備え該超電導導体間の電気接続部を有する超電導装
置において、 一の超電導導体の超電導素線と、他の超電導導体の超電
導素線とを、1又は複数本対毎に電気的に接続する接続
用導電部材と、前記接続用導電部材相互間を電気的に絶
縁する絶縁部材と、を一体化してなる接続部材を介して
前記超電導導体間を電気的に接続したことを特徴とする
超電導装置。 - 【請求項2】複数の超電導素線を撚線してなる超電導導
体を備え該超電導導体間の電気接続部を有する超電導装
置において、 前記超電導素線を1本又は複数本対毎に電気的に接続を
する、表面に高抵抗金属を被覆してなる複数の接続用導
体を一体化してなる接続部材にて前記超電導導体間を電
気接続したことを特徴とする超電導装置。 - 【請求項3】前記接続部材の接続用導体が、パイプ型形
状として構成されたことを特徴とする請求項1又は2記
載の超電導装置。 - 【請求項4】前記接続部材の接続用導体が、常電導導体
線からなることを特徴とする請求項1又は2記載の超電
導装置。 - 【請求項5】前記接続部材の接続用導体が、超電導導体
からなることを特徴とする請求項1又は2記載の超電導
装置。 - 【請求項6】互いに電気的に接続される前記超電導導体
の接続端部同士が並設され、前記接続部材が、前記超電
導導体の接続端部の導入口が前記超電導導体の接続端部
に対向するような折り返し構造とされてなることを特徴
とする請求項1〜5のいずれか一に記載の超電導装置。 - 【請求項7】前記接続部材の前記接続用導体の電気抵抗
値をほぼ同じ値としたことを特徴とする請求項3又は4
記載の超電導装置。 - 【請求項8】前記超電導導体端部から引き出された前記
超電導素線端部を電気的良導体で機械的に保護したこと
を特徴とする請求項1〜7のいずれか一に記載の超電導
装置。 - 【請求項9】前記電気的良導体が相手の電気的良導体と
係合する手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の
超電導装置。 - 【請求項10】前記超電導導体の端部から引き出しされ
た前記超電導素線を保護する電気的良導体の一部を切り
欠き、前記超電導素線の一部が露出されたことを特徴と
する請求項8の超電導装置。 - 【請求項11】前記接続部材の接続用導体において、前
記超電導素線との接続部に予めハンダメッキあるいは低
融点金属メッキを備えたことを特徴とする請求項1〜1
0のいずれか一に記載の超電導装置。 - 【請求項12】前記接続部材が可撓性を備えたことを特
徴とする請求項1から11のいずれか一に記載の超電導
装置。 - 【請求項13】前記超電導導体が方形コンジット導体と
して構成され、 前記超電導導体間の前記超電導素線を1本又は複数本対
毎に電気的に接続する接続部材が、複数の前記超電導素
線を階段状に引き出し、前記電気接続部に超電導素線を
支持する溝付きスペーサを備えたことを特徴とする超電
導装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28028996A JP4087469B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 超電導装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28028996A JP4087469B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 超電導装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10106648A true JPH10106648A (ja) | 1998-04-24 |
JP4087469B2 JP4087469B2 (ja) | 2008-05-21 |
Family
ID=17622921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28028996A Expired - Fee Related JP4087469B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 超電導装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4087469B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000182818A (ja) * | 1998-12-11 | 2000-06-30 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 酸化物超電導電流リ―ドと網線電流リ―ドの接続構造及び接続方法 |
JP2003123866A (ja) * | 2001-10-15 | 2003-04-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 超伝導線材の接続構造 |
JP2008245477A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導ケーブルの接続方法、接続部材、接続部材の製作治具及び接続部材の製作方法 |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP28028996A patent/JP4087469B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2003123866A (ja) * | 2001-10-15 | 2003-04-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 超伝導線材の接続構造 |
JP2008245477A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導ケーブルの接続方法、接続部材、接続部材の製作治具及び接続部材の製作方法 |
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