JPH10106254A - 半導体集積回路並びにそれを用いた画像表示装置及び電子機器 - Google Patents

半導体集積回路並びにそれを用いた画像表示装置及び電子機器

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JPH10106254A
JPH10106254A JP8275578A JP27557896A JPH10106254A JP H10106254 A JPH10106254 A JP H10106254A JP 8275578 A JP8275578 A JP 8275578A JP 27557896 A JP27557896 A JP 27557896A JP H10106254 A JPH10106254 A JP H10106254A
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孝 胡桃澤
Shingo Isozaki
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 MPUとの間での入出力ステップ回数を少な
くして、IC内のRAMの特定領域内のデータ書換を可
能とすること。 【解決手段】 液晶表示部の信号線ドライブICはRA
M100をアクセスするカラムアドレスを、MPUから
カラムアドレスカウンタ回路123Bにセットする。カ
ラムアドレスカウンタ回路はこのカラムアドレスをカラ
ムクロックに基づいてインクリメントして出力し、ロウ
アドレスデータをロウアドレスカウンタ回路140Bに
ロードする。ロウアドレスカウンタ回路は、このロウア
ドレスをロウクロックに基づいてインクリメントして出
力する。クロツクコントロール回路120Aは、リター
ンコマンド信号に基づいて、カラム及びロウアドレスカ
ウンタの一方のカウンタに、カラムアドレスレジスタ及
びロウアドレスレジスタの一方よりアドレスデータを再
ロードさせるロード信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリを内蔵した
半導体集積回路並びにそれを用いた応用装置としての表
示駆動制御回路、画像表示装置及び電子機器に関する。
さらに詳しくは、本発明は、メモリ記憶領域の特定領域
についてのリード動作及び/又はライト動作を少ないス
テップで実行することができる半導体集積回路及びその
応用装置に関する。さらには、本発明は、上記特定領域
内のメモリセルの記憶データの論理を簡易に反転できる
半導体集積回路及びその応用装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】例えば液
晶表示装置を例に挙げれば、液晶表示パネルの大型化に
伴う画素数の増大により、液晶表示パネルの信号線を駆
動する信号線ドライブ回路を、1個の半導体集積回路
(信号線ドライブIC)あるいはこれを複数カスケード
接続して用いている。信号線ドライブICの使用個数は
液晶表示パネルの画素数に応じて選択される。
【0003】ところで、この種の液晶表示装置を組み込
んで、パーソナルコンピュータ、プロジェクタなどの電
子機器を構成する場合に、この電子機器内に設けられた
マイクロプロセッシングユニット(MPU)が、1個又
は複数個の信号線ドライブICブとの間で、制御デー
タ、表示データの入出力を行う必要がある。この場合、
MPUは、他の周辺回路の制御も併せて時分割にて行う
必要があるため、信号線ドライブICに対するアクセス
回数を少なくし、しかも、表示画面の画質に悪影響を及
ぼさないことが望ましい。
【0004】ここで、図10に示すRAM100の記憶
領域Aのうちの特定領域B内のデータを書き換える場合
について考察する。図21は、このデータ書き換え動作
に必要なステップを示すフローチャートである。
【0005】図21において、まずカラムアドレスをセ
ットするためのコマンドが、MPUより信号線ドライブ
ICに入力される(ステップ1)。これに続いて、スタ
ート位置となるカラムアドレスデータ(図10のカラム
アドレス[10]を指定するデータ)が、MPUより信
号ドライバに入力される(ステップ2)。次に、ロウア
ドレスをセットするためのコマンドが、MPUより信号
線ドライブICに入力される(ステップ3)。これに続
いて、スタート位置となるロウアドレスデータ(図10
のロウアドレス[5]を指定するデータ)が、MPUよ
り信号ドライバに入力される(ステップ4)。次に、書
き込み開始のコマンドが、MPUより信号線ドライブI
Cに入力され(ステップ5)、これに続いて、1ライン
分の表示データがMPUより信号線ドライブICに入力
される(ステップ6)。これにより、特定領域Bの1ラ
インのデータ書き換えが実施される。
【0006】そして、次ラインの書き換えデータが存在
する場合には(ステップ7がYES)、ステップ1〜ス
テップ6が繰り返し実行される。なお、2つライン目以
降についてのデータ書き込み動作においては、ステップ
1ではスタート位置となるカラムアドレスデータ(図1
0のカラムアドレス[10]を指定するデータ)が再度
入力され、ステップ4では順次新たなロウアドレスライ
ン毎に[6],[7]…と指定される。
【0007】図10のRAMの特定領域B内と対応する
液晶表示パネルの表示領域のみを、白黒で反転させるニ
ーズもある。この場合には、図21と同様な手順にて特
定領域Bのメモリセルに記憶されたデータを、MPU側
にまず読み出す必要がある。この後MPUは、読み出さ
れたデータ電位とは論理が反転された反転データに処理
し、図21に示す手順に従って特定領域B内のデータを
反転データに書き換えることになる。
【0008】このように、図10に示す特定領域Bのデ
ータのリード及び/又はライト動作のために、従来はM
PUに多くの動作ステップを負担させていた。
【0009】そこで、本発明の目的は、メモリの特定領
域のデータのリード及び/又はライト動作を、外部との
間でのコマンド又はメモリ記憶用データの入出力のステ
ップ回数を少なくして実行することができる半導体集積
回路並びにそれを用いた表示駆動制御回路、画像表示装
置及び電子機器を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、メモリセルに記憶さ
れたデータ電位とは論理の反転されたデータを、元のメ
モリセルに書き換える動作を、外部でのデータ処理に頼
らずに実行することができる半導体集積回路並びにそれ
を用いた表示駆動制御回路、画像表示装置及び電子機器
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る半
導体集積回路は、複数行のワード線と複数列のビット線
対に接続された複数のメモリセルを有するメモリと、前
記メモリをアクセスするためのスタート位置のカラムア
ドレスデータが記憶されるカラムアドレスレジスタと、
前記カラムアドレスレジスタから前記カラムアドレスデ
ータがロードされ、カラムクロックに基づいて前記カラ
ムアドレスデータをインクリメント又はディクリメント
してカラムアドレス信号を出力するカラムアドレスカウ
ンタと、前記カラムアドレス信号をデコードして、その
カラムアドレスに一致する前記ビット線対を選択する信
号を出力するカラムアドレスデコーダと、前記メモリを
アクセスするためのスタート位置のロウアドレスデータ
が記憶されるロウアドレスレジスタと、前記ロウアドレ
スレジスタから前記ロウアドレスデータがロードされ、
ロウクロックに基づいて前記ロウアドレスデータをイン
クリメント又はディクリメントしてロウアドレス信号を
出力するロウアドレスカウンタと、前記ロウアドレス信
号をデコードして、そのロウアドレスに一致する前記ワ
ード線をアクティブにする信号を出力するロウアドレス
デコーダと、リターンコマンド信号に基づいて、前記カ
ラムアドレスカウンタ及び前記ロウアドレスカウンタの
一方のカウンタに、該カウンタに接続された前記カラム
アドレスレジスタ又は前記ロウアドレスレジスタの一方
より前記カラムアドレスデータ又は前記ロウアドレスデ
ータを再ロードするロード信号を発生する信号発生手段
と、を有することを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、メモリ記憶領域
内の特定領域内のデータをリード・ライトする際には、
そのスタート位置に相当するカラムアドレスデータがカ
ラムアドレスレジスタにセットされ、そのスタート位置
に相当するロウアドレスがロウアドレスレジスタにセッ
トされる。これらのアドレスデータは、リード・ライト
動作前に、カラムアドレスカウンタ及びロウアドレスカ
ウンタにロードされる。本発明は上記のアドレスデータ
をレジスタにセットすることで、外部の例えばMPUか
ら再度それらのアドレスデータの供給を受ける必要がな
い。例えば、カラム方向にスキャンする場合には、カラ
ム方向に沿った一ラインについてのデータのリード又は
ライトが終了した後、リターンコマンド信号に基づい
て、カラムアドレスレジスタよりカラムアドレスカウン
タにカラムアドレスを再度ロードすればよい。このと
き、ロウカウンタは、リターンコマンドに基づいて一つ
インクリメント又はディクリメントして、次のロウアド
レスを発生できる。ロウ方向にスキャンする場合には、
ロウ方向に沿った一ラインについてのデータのリード又
はライトが終了した後、リターンコマンド信号に基づい
て、ロウアドレスレジスタよりロウアドレスカウンタに
ロウアドレスを再度ロードすればよい。このとき、カラ
ムカウンタは、リターンコマンドに基づいて一つインク
リメント又はディクリメントして、次のカラムアドレス
を発生できる。このようにすれば、例えば図10の特定
領域Bの2ライン目以降のRAMアクセスの前に、図2
1のステップ1〜ステップ4の実行を省略できる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1において、前
記信号発生手段は、前記リターンコマンド信号に加え
て、インクリメントクロックが入力され、前記カラムア
ドレスカウンタ及び前記ロウアドレスカウンタの一方
に、前記カラムクロック及び前記ロウクロックの一方の
カウントクロックとして前記インクリメントクロックを
出力し、かつ、前記リターンコマンド信号に基づいてア
クティブとされる前記ロード信号を出力し、前記カラム
アドレスカウンタ及び前記ロウアドレスカウンタの他方
に、前記カラムクロック及び前記ロウクロックの他方の
カウントクロックを、前記リターンコマンド信号に基づ
いてアクティブとすることを特徴とする。
【0014】請求項2の発明によれば、信号発生手段が
インクリメントクロックを入力することで、請求項1の
発明の実施に必要なカラムアドレスクロック及びロウア
ドレスクロックを出力することができる。ここで、カウ
ントクロックがアクティブになると、カウンタにてカウ
ントアップ又はカウントダウンされる。
【0015】請求項3の発明は、請求項2において、前
記信号発生手段は、カラムアドレスインクリメントモー
ドとロウアドレスインクリメントモードとを切り換える
モード切換信号が入力され、前記モード切換信号に基づ
いて、前記カラムアドレスレジスタより前記カラムアド
レスカウンタに前記カラムアドレスデータをロードさせ
るカラムアドレスロード信号と、前記ロウアドレスレジ
スタより前記ロウアドレスカウンタに前記ロウアドレス
データをロードさせロウアドレスロード信号と、のいず
れか一方をアクティブとすることを特徴とする。ここ
で、ロード信号がアクティブになると、レジスタ内のア
ドレスデータがカウンタにロードされる。
【0016】請求項3の発明によれば、カラム方向とロ
ウ方向とでスキャン方向を切り換えることができ、しか
も信号発生手段は請求項1の発明の実施に必要なタイミ
ング信号を全て発生することができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項3において、前
記信号発生手段は、前記モード切換信号により前記カラ
ムアドレスインクリメントモードが設定された時に、前
記インクリメントクロックを前記カラムクロックとして
出力し、かつ、前記ロウアドレスロード信号をノンアク
ティブとし、前記リターンコマンド信号に基づいて、前
記ロウアドレスクロック及び前記カラムアドレスロード
信号をアクティブとすることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項3において、前
記信号発生手段は、前記モード切換信号によりロウアド
レスインクリメントモードが設定された時に、前記イン
クリメントクロックを前記ロウアドレスクロックとして
出力し、前記リターンコマンドに基づいて前記カラムア
ドレスクロック及び前記ロウアドレスロード信号をアク
ティブとし、前記カラムアドレスロード信号を常時ノン
アクティブとすることを特徴とする。
【0019】請求項4,5の各発明によれば、信号発生
手段が各モードに適合したタイミング信号を発生させる
ことができる。
【0020】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかにおいて、データ反転コマンド信号に基づいて、前
記カラムアドレスデコーダにて選択された前記ビット線
対のうちの一方の反転ビット線を介して、所定のメモリ
セルに記憶されたデータ電位とは論理が反転された反転
データを読み出す手段と、読み出された前記反転データ
を、データ読み出し元の前記所定のメモリセルに接続さ
れた前記ビット線対の他方のビット線に供給して、前記
所定のメモリセルに前記反転データを書き込む手段と、
をさらに有することを特徴とする。
【0021】請求項6の発明によれば、反転データの書
き換えに際して、2ライン目以降のアドレスセットのた
めに外部からのアドレスデータの転送を受ける必要がな
いことは、請求項1〜5の発明と同様である。さらに加
えて、請求項6の発明の主題によれば、反転データのた
めのメモリのリード・ライト動作をデータ反転コマンド
信号に基づいて実施でき、外部からのコマンド入力を最
小限に押さえることができる。しかも、反転データを半
導体集積回路内にて生成しているので、外部との間でメ
モリ記憶データを入出力する必要もない。なお、この請
求項6の主題は請求項7にて独立形式で記載されてお
り、この請求項7の発明では、上述の請求項6の主題に
基づく効果を奏することができる。
【0022】請求項1〜7にて定義された半導体集積回
路は、請求項8〜10にて定義された表示駆動制御回
路、画像表示装置及びそれを用いた電子機器での表示デ
ータの書き換え制御又は読み出し制御に有効である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を液晶表示装置を備
えた電子機器に適用した実施の形態について、図面を参
照して具体的に説明する。
【0024】(装置全体の制御系の説明)図1は、液晶
表示パネル及びその表示駆動制御回路を含む電子機器を
示している。図1において、液晶表示パネル10は例え
ば320×240の画素を備え、320本の信号線と2
40本の走査線との交差によって形成される画素位置に
は、スイッチング素子と液晶層とが直列に接続されて画
素が構成される。なお、液晶表示パネル10は、画素位
置の各液晶層に例えばTFTにて代表される3端子型ス
イッチング素子、あるいはMIMにてして代表される2
端子型スイッチング素子を接続したアクティブマトリッ
クス型液晶表示パネルとすることができる。あるいは、
単純マトリックス型液晶表示パネルであってもよい。
【0025】この液晶表示パネル10を駆動するために
の表示駆動制御回路は、信号線ドライバ20、走査線ド
ライバ30、電源回路40及び発振用外付け回路50を
有する。
【0026】前記信号線ドライバ(カラムドライバ)2
0は、320本の信号線にデータ信号を供給するもので
あり、本実施例では、第1の信号線ドライブIC22
と、第2の信号線ドライブIC24とを有する。第1の
信号線ドライブIC22は、1〜160本目の信号線に
データ信号を供給し、第2の信号線ドライブIC24
は、161〜320本目の信号線にデータ信号を供給す
る。なお、本実施例では、最大で4つの信号線ドライブ
ICがカスケード接続可能であり、最大で160×4=
640本の信号線を駆動できる。
【0027】この第1,第2の信号線ドライブIC2
2,24は共に同一の構成を有する。カスケード接続可
能な最大4つの信号線ドライブICを第1段〜第4段に
て使い分けるために、各ICにLR0,LR1の2つの
外部端子が設けられ、その外部端子に印加される電位の
組合せを異ならせている。第1段目の第1の信号線ドラ
イブIC22は、LR0端子=LR1端子=Lに設定さ
れ、第2段目の第2の信号線ドライブIC24は、LR
0端子=L、LR1端子=Hに設定されている。図1で
は示していないが、第3段目の信号線ドライブICは、
LR0端子=H、LR1端子=Lに設定され、第4段目
の信号線ドライブICは、LR0端子=HR1端子=H
に設定される。
【0028】走査線ドライバ(ページドライバ)30
は、240本の走査線に走査信号を供給するものであ
り、本実施例では、第1の走査線ドライブIC32と、
第2の走査線ドライブIC34とを有する。第1の走査
線ドライブIC32は、1〜120本目の走査線に走査
信号を供給し、第2の走査線ドライブIC34は、12
1〜240本目の走査線に走査信号を供給する。
【0029】信号線ドライバ20及び走査線ドライバ3
0には、電源回路40より電力が供給され、マイクロプ
ロセッシングユニット(MPU)60より各種コマンド
信号及びデータ信号が供給される。
【0030】(信号線ドライブICの説明)次ぎに、共
に同一の構成を有する第1,第2の信号線ドライブIC
22,24の詳細について、図2を参照して説明する。
【0031】図2は信号線ドライブICに共通な構成を
示している。この信号線ドライブICは、表示データR
AM100と、この表示データRAM100に対して例
えば1バイト単位にて表示データのリード・ライト動作
を制御するMPU制御回路120と、表示データRAM
100より例えば4ライン分の表示データを読み出し制
御して、4ライン同時選択のMLS(マルチ・ライン・
セレクション)駆動を可能とするLCD制御回路130
とを有する。IC内部のバスライン111には、バス接
続用端子として、/CS、A0、/RD、/WR、C8
6及び/RESが、MPUインターフェース110を介
して接続されている。また、このバスライン100に
は、バス接続用端子としてさらに、D7〜D0が入出力
回路112を介して接続されている。MPUインターフ
ェース110及び入出力回路112を介して入出力され
る制御データ、表示データは、バスライン111を介し
てバスホールダ114にて保持可能である。制御データ
は、コマンドデコーダ116にてデコードされ、ステー
タス設定回路118及びMPU制御回路120へのコマ
ンド信号として用いられる。
【0032】MPU制御回路120は、カラムアドレス
制御回路122及びRAM用I/Oバッファ124を制
御して、表示データを1バイト単位でRAM100に対
してリード・ライトさせる。
【0033】また、LCD制御回路130は、外部端子
FR、CL、CA及びM/Sと接続され、かつ、内部発
振回路150と接続されている。このLCD制御回路1
30は、ラッチ回路132、デコード回路134を駆動
制御して、4ライン分の表示データをRAM100より
読み出し、液晶表示駆動回路136を介して、前述の液
晶表示パネル10の信号線に、MLS駆動用のデータ信
号を供給する。なお、ページ(ロウ)アドレス制御回路
140は、ページ(ロウ)アドレスデコーダを有し、M
PU制御回路120及びLCD制御回路130の一方か
らのページアドレスに基づいて、RAM100の1本の
ワードラインをアクティブにする。
【0034】上述の各端子の説明は下記の通りである。
【0035】D7〜D0…8ビットの双方向性データバ
スで、8ビット又は16ビットの標準的なMPUのデー
タバスに接続される。
【0036】A0…MPUのアドレスバスの最下位ビッ
トに接続され、入力が「0」の時にはD7〜D0が制御
データであることを示し、入力が「1」の時にはD7〜
D0が表示データであることを示す。
【0037】/RES…リセット信号RESの反転信号
が入力され、入力が「L」の時に初期設定される。
【0038】/CS…チップセレクト信号CSの反転信
号が入力される。但し、本実施例では、MPUは複数の
信号線ドライブIC22,24を一つのICとして認識
しているので、チップセレクト反転信号/CSは複数の
信号線ドライブICに共通して入力される。従って、/
CSへの入力がアクティブのときに、全ての信号線ドラ
イブICでは、D7〜D0を介してデータの入出力が可
能となる。ただし、後述するように、複数のチップセレ
クト信号を用いずに、一つの信号線ドライブICのみと
の間で確実なデータ入出力を確保する構成が用いられて
いる。一方、/CSへの入力がノンアクティブのとき
に、全ての信号線ドライブICにてD7〜D0がハイ・
インピーダンス状態とされる。
【0039】/RD、/WR、C86…80系MPU接
続時と68系MPU接続時とで使い分けされる端子であ
り、リード、ライトタイミングなどを決定する信号が入
力される。
【0040】M/S…カスケード接続された複数の信号
線ドライブICのマスター/スイレブ動作を選択する端
子である。信号線ドライブICが1段目に使用される場
合がマスター動作であり、このときM/S端子=Hとな
る。信号線ドライブICが2段目以降に使用される場合
がスレイブ動作であり、このときM/S端子=Lとな
る。信号線ドライブICは、マスター動作の時に液晶表
示に必要な信号を出力し、スレイブ動作の時に液晶表示
に必要な信号を入力することで、液晶表示系の同期がと
られる。
【0041】CL…表示クロック入出力端子であり、マ
スター動作の時にクロックが出力され、スレイブ動作の
時にそのクロックが入力される。
【0042】FR…液晶交流化信号の入出力端子であ
り、マスター動作の時に液晶交流化信号が出力され、ス
レイブ動作の時にその液晶交流化信号が入力される。
【0043】CA…フレーム走査スタート信号の入出力
端子であり、マスター動作の時にフレーム走査スタート
信号が出力され、スレイブ動作の時にそのフレーム走査
スタート信号が入力される。
【0044】OSC1〜3…信号線ドライブICが第1
段目に使用されるマスター動作の場合に、内部発振回路
150を動作させるための端子である。この場合、図1
に示すように抵抗RとキャパシタCとから成る発振用外
付け回路50が接続され、f=1/(2.2×C×R)
(Hz)のクロックを発振し、内部回路で処理され表示
クロックとなる。信号線ドライブICが第2段目以降に
使用されるスレイブ動作の場合には、内部発振回路15
0は動作せず、上記の表示クロックがCL端子より入力
される。
【0045】(RAM及びその周辺回路の説明)本実施
例は、4ライン同時選択のMLS駆動を実施するため
に、図3(A)に示す液晶表示パネル10の320×2
40画素の表示アドレス空間に対して、一つの信号線ド
ライブ1C内のRAM100のメモリアドレス空間が図
3(B)に示す通りに異ならせている。図3(B)のメ
モリアドレス空間は、ページ方向のメモリセルの数が、
240(本)÷8(ビット)=30個であるのに対し
て、カラム方向のメモリセルの数は、320(本)×8
(ビット)÷2(ICの数)=1280個となってい
る。なお、図3(B)のメモリアドレス空間において、
ページアドレスを[0,1,2…29]とする。図3
(B)のカラム方向では、本実施例が1バイト単位でデ
ータのリード・ライトを行うため、カラムアドレスの数
は、1280÷8=160である。本実施例では、第1
段目の信号線ドライブIC22内のRAM100のカラ
ムアドレスを[0,1,2,…159]とする。第2段
目の信号線ドライブIC24内のRAM100のカラム
アドレスを[160,161,…319]とする。な
お、最大4個の信号線ドライブICをカスケード接続し
た場合には、カラムアドレス値の最大は[639]とな
る。
【0046】図4は、RAM100及びその周辺回路の
回路図であり、30本のワードラインWL1〜WL30
と、1280列のビット線対BL,/BLにはそれぞれ
メモリセル102が接続されている。
【0047】図2に示すRAM用I/Oバッファ124
に接続された16本のバスラインは、図4に示すよう
に、それぞれのカラムスイッチ104を介して1280
列のビット線対BL,/BLに接続されている。
【0048】図2に示すカラムアドレス制御回路122
は、図4に示す通り、一つのトランスファーゲート10
6に接続された8つのカラムスイッチ104を同時にオ
ン・オフするための160個のカラムアドレスデコーダ
122Aを有する。この各々のカラムアドレスデコーダ
122Aは、MPU系制御回路120からの10ビット
のカラムアドレスと、2つの外部端子LR0,LR1の
2ビットの論理とをデコードして、8つのカラムスイッ
チ104を同時にオン・オフする。各々のカラムアドレ
スデコーダ122Aは、マスクROMとして、各信号ド
ライブICで共通となっているが、2つの外部端子LR
0,LR1の設定電位が信号ドライブIC毎に変更され
ている。これにより、[0〜159]の各カラムアドレ
スを第1段目の信号ドライブIC22にてデコードで
き、[160〜319]の各カラムアドレスを第2段目
の信号ドライブIC24にてデコードできる。そして、
ずれか一つのカラムデコーダ122Aから「L」が出力
されると、インバータ108の出力「H」と、カラムコ
ントロール信号(CALCTL)の信号「H」とによ
り、一つのトランスファーゲート106がオンされ、そ
れに接続された8つのカラムスイッチ104が同時にオ
ンする。
【0049】図2に示すラッチ回路132は、図4に示
す通り、ラッチ信号SELRとその反転信号/SELR
によってオン・オフされるスイッチ132Aと、その出
力をラッチするラッチ用ゲート回路132Bとを有す
る。この構成により、ページアドレス制御回路140に
より例えば第1行目のワードラインWL1がアクティブ
とされた場合には、ラッチ信号SELRがアクティブと
されることで、図3(A)の表示アドレス空間上での第
1〜第4ラインに接続された画素データが同時にラッチ
される。同様に、ラッチ反転信号/SELRがアクティ
ブの時に、図3(A)の表示アドレス空間上での第5〜
第8ラインに接続された画素データが同時にラッチされ
る。アクティブされるワードラインをページアドレス制
御回路140にて切り換えることで、全ワードラインに
接続されたメモリセル102のデータが、4ラインずつ
順次ラッチされることになる。
【0050】図2に示すデコーダ回路134は、4ライ
ン同時選択のMLS駆動用の信号にデコードするもの
で、図4に示すPR(デコードのプリチャージ信号)、
FR(液晶交流化信号)及びF1,F2(MLSパター
ンを区別するためのフィールド信号)に基づいてラッチ
出力をデコードする。
【0051】図2に示す液晶駆動回路136は、図4に
示すように、デコーダ回路134の出力と、各種電圧と
から、信号線に印加される信号電圧を決定する。
【0052】(入出力回路112の入出力端をハイイン
ピーダンスとする構成について)図4に示す160個の
カラムアドレスデコーダ122Aは、RAM100のデ
ータのリード又はライト時に、それぞれ「L」を出力す
るものである。この160個のカラムアドレスデコーダ
122Aの出力端にはそれぞれ上述のインバータ108
が設けられ、計160個配置されている。
【0053】本実施例では、160個のカラムアドレス
デコーダ122Aの出力に基づいて、RAM100に対
してデータのリード・ライトを実施しているか否かをモ
ニタするモニタ回路200を設けている。
【0054】このモニタ回路200は、160個のイン
バータ108の出力がそれぞれベースに印加される16
0個のN型トランジスタ202と、1本の共通接続線2
04とを有する。
【0055】160個のN型トランジスタ202のエミ
ッタはそれぞれ接地され、コレクタは共通接続線204
に共通接続されている。従って、いずれか一つのカラム
アドレスデコーダ122Aより「L」が出力されると、
それに接続された一つのインバータ108の出力「H」
により一つのN型トランジスタ202がオンされ、共通
接続線204の電位は「L」(接地電位)となる。
【0056】モニタ回路200はさらに、160個のN
型トランジスタ202が接続された共通接続線204の
最終段に、一つのモニタ用インバータ206を有する。
このため、信号ドライブIC内のいずれか一つのカラム
アドレスデコーダ122Aより「L」が出力されると、
共通接続線204の電位が「L」となり、それがモニタ
用インバータ206にて反転され、モニタ回路200の
出力として「H」が得られる。これにより、2つの信号
ドライバ22,24のいずれかにて、データのリード又
はライトを実施しているかがモニタできる。
【0057】モニタ回路200はさらに、共通接続線2
04の電位を「H」にプリチャージするためのプリチャ
ージ回路210を有する。このプリチャージ回路210
は、2つのP型トランジスタ214,216から成るト
ランスファゲート212を有する。このP型トランジス
タ214,216の2つのコレクタは電源電圧VDDに
接続され、2つのエミッタはモニタ用インバータ206
の入力ラインである共通接続線204に接続されてい
る。P型トランジスタ214のベースに、上述のカラム
コントロール信号(CALCTL)が入力される。P型
トランジスタ216のベースは、モニタ用インバータ2
06の出力ラインに接続されている。このカラムコント
ロール信号(CALCTL)は、リード又はライト時に
「H」であり、それ以外の時には「L」である。従っ
て、リード又はライトの前に、カラムコントロール信号
(CALCTL)の「L」により、P型トランジスタ2
14がオンされ、共通接続線204がプリチャージされ
る。このとき、モニタ用インバータ214により「L」
が出力されるので、P型トランジスタ216もオンす
る。従って、カラムコントロール信号(CALCTL)
が「H」となっても、いずれか一つのカラムデコーダ1
22Aより「L」が出力されない限り、P型トランジス
タ216によって共通接続線204の電位が「H」に維
持される。このようにして、いずれか一つのカラムデコ
ーダ136Aより「L」が出力されない限り、モニタ回
路200の出力は「L」となり、誤検出を防止できる。
【0058】次ぎに、モニタ回路200の出力に基づ
き、図4の入出力回路112の入出力端をハイインピー
ダンスにする一例を図5を参照して説明する。図5は、
入出力回路112内に設けられたクロックドインバータ
220を有する出力ポートを示す。このクロックドイン
バータ220のコントロール端子に、コントロール信号
CONTとして「H」を入力させると、INとは反転さ
れた信号がOUTに出力されて、出力可能となる。上述
のモニタ回路200より「H」が出力されたら、このコ
ントロール信号を「L」とする。こうすると、クロック
ドインバータ220のOUTはハイインピーダンスとな
る。
【0059】従って、例えば1段目の信号ドライブIC
22内のRAM100のデータをリードしている時に
は、2段目の信号ドライブIC24では、モニタ回路2
00により、その入出力回路112の出力端はハイイン
ピーダンスとされる。このため、1段目の信号ドライブ
IC22の入出力回路112からのデータ電位が変動す
ることがない。
【0060】なお、モニタ回路200からのモニタ出力
信号の論理は、図2のカラムアドレス制御部122より
出力され、例えばMPU制御回路120、コマンドデコ
ーダ116を介してステータス設定回路118に入力さ
れる。そして、ステータス設定回路118が、上述のク
ロックドインバータ220にコントロール信号を出力す
る。
【0061】(RAMの特定領域のリード・ライトのた
めの構成及び動作について)図6は、RAM100の周
辺駆動回路を示している。図1に示すカラムアドレス制
御回路122は、図4に示す160個のカラムデコーダ
122Aを有するカラムアドレスデコード回路123A
に加えて、カラムアドレスカウンタ回路1322Bを有
する。また、図1に示すページ(ロウ)アドレス制御部
140は、ページアドレスデコード回路140Aとペー
ジアドレスカウンタ回路140Bとを有する。さらに、
図1に示すMPU制御回路120は、カラムアドレスカ
ウンタ回路123Bとページアドレスカウンタ回路14
0Bとを制御するクロックコントロール回路120Aを
有する。
【0062】このクロックコントロール回路120A、
カラムアドレスカウンタ回路123B、ページアドレス
カウンタ回路140Bの構成の一例を、それぞれ図7、
図8、図9にそれぞれ示すが、これについては後述す
る。
【0063】図10は、RAM100の記憶領域Aのう
ちの特定領域B内へのデータのライト及びリードを行う
動作を示し、以下、図10をも参照して本実施例装置で
のRAM100をアクセスする機能について説明する。
【0064】なお、以下の説明は、80系のMPU20
を使用する場合についてである。ここで、80系のMP
U20を使用する場合、各端子AO、/RD、/WRの
組合せにより、下記の通りデータ・アドレスバスの識別
を行う。
【0065】 A0 /RD /WR 機能 1 0 1 表示データの読み出し 1 1 0 表示データの書き込み 0 0 1 ステイタス・リード 0 1 O 内部レジスタへのコマンドの書き込み まず、カラム方向のRAMアクセスの概要について説明
すると、後述のカラムアドレスセットコマンドによりセ
ットされたカラムアドレスをスタートアドレスデータ
(図10のカラムアドレス[10])として、カラムア
ドレスカウンタ回路123BはRAMアクセスの度に自
動インクリメントする。なお、本実施例では、後述のカ
ラムアドレス方向セットコマンドにより、自動ディクリ
メントも可能である。カラムインクリメントモードの場
合には、信号ドライブICを最大4個カスケード接続し
た場合の最終のカラムアドレス[639]で、図6のカ
ラムアドレスカウンタ回路123Bがカウントロックさ
れ、それ以上はイクリメント動作は行われない。ディク
リメント動作の場合には、カラムアドレス[0]で図6
のカラムアドレスカウンタ回路123Bがカウントロッ
クされ、それ以上はディクリメント動作は行われない。
【0066】次に、ページ(ロウ)方向のRAMアクセ
スは、ページアドレスセットコマンドによりセットされ
たページアドレスデータ(図10の場合のページアドレ
ス[5])をスタートアドレスとし、ページアドレスカ
ウンタ回路140BはRAMアクセスの度に自動インク
リメントされる。この際、実際のスタート位置は、後述
のページアドレス方向セットコマンドにより変更可能で
ある。図6に示すページアドレスカウンタ回路140B
は、ページアドレスが[29]を越えた非存在アドレス
に対してはカウントロックされ、それ以上インクリメン
ト動作は実施しない。そして、再度、ページアドレスセ
ットを行うことで、カウントロックは解除される。
【0067】80系MPUインターフェース110は、
リード時に/RD端子に「L」を、ライト時に/WR端
子に「H」を入力することにより、コマンドが起動す
る。上述の自動インクリメント(ディクリメント)動作
に必要な各種コマンドは下記の通りである。
【0068】ページアドレスセットコマンド…このコマ
ンドとそれに続くパラメータにより、RAM100をM
PU側からアクセスする場合のスタート位置のページ
(ロウ)アドレスを指定することができる。ページ(ロ
ウ)アドレスデータは5ビットあり、30ページに対応
している。なお、ページアドレスを変更しても、液晶パ
ネル10の表示が変動することはない。
【0069】ページアドレス方向セットコマンド…この
コマンドにより、RAM100のページアドレス「0」
の位置を反転することができる。従って、MPU20が
ページ方向に表示データを取り扱う場合、ページアドレ
スのスキャン方向を反転させることができる。なお、本
実施例では、ページアドレスをディクリメントせずに、
ページアドレスのスキャン方向を反転することで、実質
的にディクリメントと同じ動作を可能としている。これ
に限らず、カラムアドレスと同様に、ページアドレスを
ディクリメントする構成を採用しても良い。
【0070】カラムアドレスセットコマンド…このコマ
ンドとそれに続くパラメータとにより、RAM100を
MPU20側からカラム方向にアクセスする場合のアド
レスを指定できる。カラムアドレスデータは10ビット
であり、本実施例のドライブICをカラム方向に4個用
いた場合の画素数である640ドットまで対応してい
る。なお、カラムアドレスを変更しても、液晶パネル1
0の表示状態が変化することはない。
【0071】カラムアドレス方向セットコマンド…この
コマンドにより、カラムアドレスカウンタ回路123B
の動作(インクリメント又はディクリメント)を指定す
る。
【0072】スキャン方向セレクトコマンド…MPU2
0がRAM100に対して連続アクセスを行う場合に、
ページ方向に行うのかカラム方向に行うのかを決定す
る。
【0073】表示データ書き込みコマンド…MPU20
がRAM100に対してデータを書き込む場合、このコ
マンドによりデータエントリ状態となる。このコマンド
に続けてデータ書き込みを行うことで、RAM100の
内容が書き換えられる。
【0074】表示データ読み出しコマンド…MPU20
がRAM100よりデータを読み出す場合、このコマン
ドによりデータ読み出し状態となる。このコマンドに続
けて読み出し動作を行うことで、RAM100の内容が
読み出される。
【0075】次に、図11(A)及び図12を参照し
て、RAM100の記憶領域Aのうち、図10に示す特
定領域Bに、カラム方向にアクセスしてデータ書き込み
を行う動作について説明する。図12に示すように、予
めチップセレクト反転信号/CSが「L」となり、全て
のドライブICが動作可能状態となる。そして、AO端
子の入力が「L」となり、端子DO〜D7にカラムアド
レスセットコマンドが入力され、/WR端子へのクロッ
クが「L」のときに、図2のバスホールダ114に書き
込まれる(図11(A)のステップ1)。このコマンド
は、図2のコマンドデコーダ116にてデコードされ、
MPU制御回路120にて認識される。このことは、以
降に入力されるコマンドについても同様である。
【0076】この後、AO端子に「H」が入力され、カ
ラムアドレスセットコマンドに引き続いて上位、下位5
ビットずつのカラムアドレスデータが、それぞれD0〜
D7端子に入力される(図11(A)のステップ2)。
これらのカラムアドレスデータは、図2のバスホールダ
114、MPU制御回路110を介して、カラムアドレ
ス制御回路122のカラムアドレスカウンタ回路123
Bにロードされる。なお、上位、下位5ビットずつのカ
ラムアドレスは、図10のカラムスタートアドレス[1
0]を指定するためのものである。
【0077】ここで、このカラムアドレスデータは、図
8に示すカラムアドレスカウンタ回路123Bのカラム
アドレスレジスタ300,302にまずセットされ、次
にその後段のカラムアドレスカウンタ304,306,
308にロードされる。なお、この図8の構成の詳細に
ついては後述する。
【0078】ページアドレスについても同様に、AO端
子の入力が「L」となり、端子DO〜D7にページアド
レスセットコマンドが入力される(図11(A)のステ
ップ3)。この後、AO端子に「H」が入力され、D0
〜D7端子に5ビットのページアドレスが入力される
(図11(A)のステップ4)。これらのカラムアドレ
スデータは、図2のバスホールダ114、MPU制御回
路110を介して、ページアドレス制御回路140のペ
ージアドレスカウンタ回路140Bにロードされる。こ
の5ビットのページアドレスデータは、図10のページ
スタートアドレス[5]を指定するためのものである。
【0079】ここで、このページアドレスデータは、図
9に示すページアドレスカウンタ回路140Bのページ
アドレスレジスタ320,322にまずセットされ、次
にその後段のページアドレスカウンタ324,326に
ロードされる。なお、図9の構成の詳細については後述
する。
【0080】次に、AO端子に「L」が入力され、端子
D0〜D7に書き込み開始コマンドが入力される(図1
1(A)のステップ5)。この後、図10の特定領域B
のカラム方向に沿った一ライン分の書き込みデータが端
子D0〜D7に入力される(図11(A)のステップ
6)。このデータは、図2及び図6のI/Oバッファ1
24に入力され、カラムアドレスカウンタ回路123B
にて自動インクリメントされ、かつ、カラムアドレスデ
コード回路123Aにてデコードされたカラムアドレス
に従って、RAM100に書き込まれる。
【0081】その後、端子AOが「L」となって、端子
DO〜D7にリターンコマンドが入力されると(図11
(A)のステップ7がYES)、図11(A)のステッ
プ5に戻る。本実施例では、上記のカラム及びページア
ドレスデータを図8及び図9に示すレジスタ300,3
02,320,322にセットしているので、MPU6
0から再度それらのアドレスデータの供給を受ける必要
がない。従って、図11(A)のステップ1〜4を実施
する必要はない。この後は、図11(A)のステップ7
の判断がYESとなる限り、ページアドレスカウンタ回
路140Bにて選択されるワードラインを変えながらス
テップ5,6を繰り返して、図10の特定領域Bへのデ
ータ書き込みを実施することになる。
【0082】次に、図11(B)及び図13を参照し
て、RAM100の記憶領域Aのうち、図10に示す特
定領域Bに、ページ方向にアクセスしてデータ読み出し
を行う動作について説明する。図13の場合も、図12
と同様に予めチップセレクト反転信号/CSが「L」と
なり、全てのドライブICが動作可能状態となる。ま
た、図13の場合も、図12と同様にして、カラムスタ
ートアドレス及びページスタートアドレス[10,5]
が指定される(図11(B)のステップ1〜4)。
【0083】次に、AO端子に「L」が入力され、端子
D0〜D7に読み出し開始コマンドが入力される(図1
1(B)のステップ5)。この後、AO端子及び/WR
端子への入力は「H」が維持され、/RD端子にクロッ
クが入力される。そして、図10の特定領域Bのページ
方向に沿った一ライン分の読み出しデータが、端子D0
〜D7より出力される(図11(B)のステップ6)。
この読み出しデータは、ページアドレスカウンタ回路1
40Bにて自動インクリメントされ、かつ、ページアド
レスデコード回路123Aにてデコードされたページア
ドレスに従って、RAM100より読み出され、図2及
び図6のI/Oバッファ124を経由して出力される。
【0084】その後、端子AOが「L」となって、端子
DO〜D7にリターンコマンドが入力されると(図11
(B)のステップ7がYES)、図11(B)のステッ
プ5に戻る。この後は、図11(B)のステップ7の判
断がYESとなる限り、図11(A)と同様にしてステ
ップ5,6を繰り返して、図10の特定領域Bからのデ
ータ読み出しを実施することになる。
【0085】次に、上記のデータ書き込み及びデータ読
み出しのためのカラムアドレス、ページアドレスの発生
について、図7〜図9を参照して説明する。
【0086】図7は、図6のクロックコントロール回路
120Aの一例を示している。このクロックコントロー
ル回路120Aに入力される情報としては、図7に示す
通り、リターンコマンド信号(RETURN)、インク
リメントディレクトリ(INCDIR)の情報及びイン
クリメントクロック(INCCLK)である。インクリ
メントディレクトリの情報は、図12の動作の場合
「L」であり、これはカラムの自動インクリメントを示
している。インクリメントクロックは、図2のMPU制
御回路120が、/WR端子又は/RDへの入力クロッ
クに基づいて発生するものである。図12に動作例で
は、書き込み開始コマンドの後に入力される書き込みデ
ータと対応して発生している。図13に動作例では、読
み出し開始コマンドの後に出力される読み出しデータと
対応して発生している。
【0087】図7のクロックコントロール回路120A
からの出力は、カラムクロック(CMCLK)、ページ
クロック(PACLK)、ページアドレスロード信号
(PALOAD)及びカラムアドレスロード信号(PA
LOAD)である。ここで、カラムクロック(CMCL
K)及びページクロック(PACLK)は、「H」のと
きにアクティブで、このクロックが入力されるカウンタ
にてカウントアップ又はカウントダウンされるページア
ドレスロード信号(PALOAD)及びカラムアドレス
ロード信号(PALOAD)は、「L」のときにアクテ
ィブで、レジスタからのアドレスデータがカウンタにロ
ードされる。
【0088】図12の動作の場合、インクリメントディ
レクトリ(INCDIR)の情報が「L」である。この
とき、図7のインクリメントクロック(INCCLK)
がそのままカラムクロック(CMCLK)として出力さ
れる。また、図7のページアドレスロード信号(PAL
OAD)は、図12に示すとおり常に「H」となる。さ
らに、図7のリターンコマンド信号(RETURN)が
「H」のときに、図12に示すとおり、ページクロック
(PACLK)が「H」となる。また、図7のリターン
コマンド信号(RETURN)が「H」のときに、図1
2に示すとおり、カラムアドレスロード信号(CMLO
AD)が「L」となる。
【0089】図13の動作例の場合、インクリメントデ
ィレクトリ(INCDIR)の情報が「H」である。こ
のとき、図7のインクリメントクロック(INCCL
K)が、図13に示すとおり、そのままページクロック
(PACLK)として出力される。また、図7のカラム
アドレスロード信号(CMLOAD)は、図13に示す
とおり常に「H」となる。さらに、図7のリターンコマ
ンド信号(RETURN)が「H」のときに、図13に
示すとおり、カラムクロック(CMCLK)が「H」と
なる。また、図7のリターン(RETURN)が「H」
のときに、図13に示すとおり、ページアドレスロード
信号(PALOAD)が「L」となる。
【0090】次に、図8を参照して、カラムアドレスカ
ウンタ回路123Bの動作について説明する。図8にお
いて、第1のレジスタ300及び第2のレジスタ302
が設けられ、その後段には、カスケード接続された第
1,第2の4ビットカウンタ304,306と、2ビッ
トカウンタ308とが設けられている。図11(A)又
は図11(B)のステップ1,2の実行により、カラム
アドレスの下位ビット及び上位ビットが、カラムアドレ
ス書き込みクロックAWCLK1,2の「L」でレジス
タ300,302にそれぞれセットされる。さらに、レ
ジスタ300,302のカラムアドレスデータは、カラ
ムアドレス書き込みクロックAWCLK2の「L」でカ
ウンタ304,306,308にロードされる。また、
カラムアドレスロード信号(CMLOAD)が「L」の
とき、カウンタ304,306,308に、レジスタ3
00,302からのカラムアドレスが再ロードされる。
なお、第1の4ビットカウンタ304には、カラムアド
レスの下位4ビットが、2ビットカウンタ308にはカ
ラムアドレスの上位2ビットが、第2の4ビットカウン
タ306には残りのアドレスがそれぞれロードされる。
【0091】そして、第1の4ビットカウンタ304は
カラムクロック(CMCLK)をカウントして下位4ビ
ットのカラムアドレスをインクリメントする。第2の4
ビットカウンタ306及び2ビットカウンタ308は、
そのカラムアドレスの下位ビット側のカウンタの桁上が
りをカラムクロック(CMCLK)でカウントして、そ
れぞれ対応するビットのカラムアドレスをインクリメン
トする。
【0092】図8において、カラムアドレス[639]
を検出する第1のアドレスエンド検出器310と、カラ
ムアドレス[0]を検出する第2のアドレスエンド検出
器312とが設けられている。第1,第2のアドレスエ
ンド検出器310,312の出力は、カラムアドレスが
[639],[0]の時にはその一方が「L」となり、
それ以外の時には双方とも「H」となる。ここで、この
第1,第2のアドレス検出器310,312の出力と、
スキャン方向反転信号(INVRT)とを入力する論理
回路314が設けられている。スキャン方向反転信号
(INVRT)は、カラムアドレス方向セットコマンド
が「H」のときのインクリメントモードの時に「H」で
あり、カラムアドレス方向セットコマンドが「L」のと
きのディクリメントモードの時に「L」である。従っ
て、インクリメントモードの時にカラムアドレスが[6
39]に到達した時と、ディクリメントモードの時にカ
ラムアドレスが[0]に到達した時に、論理回路314
の出力は「L」となる。そして、論理回路314の出力
が「L」のとき、第1,第2の4ビットカウンタ30
4,306と、2ビットカウンタ308に入力されるク
ロックは「L」となり、カウントロックされる。ただ
し、再度カラムアドレスがロードされることで、このカ
ウンタロックは解除される。
【0093】次に、図9を参照して、ページアドレスカ
ウンタ回路140Bの動作について説明する。図9にお
いて、第3のレジスタ320及び第4のレジスタ322
が設けられ、その後段には、カスケード接続された第3
の4ビットカウンタ324と、1ビットカウンタ326
とが設けられている。図11(A)又は図11(B)の
ステップ1,2の実行により、ページアドレスの下位4
ビット及び上位1ビットがレジスタ320,322にそ
れぞれセットされる。さらに、レジスタ320,322
のページアドレスデータは、カウンタ324,326に
ロードされる。また、ページアドレスロード信号(PA
LOAD)が「L」のとき、レジスタ320,322の
ページアドレスデータがカウンタ324,326に再ロ
ードされる。なお、第3の4ビットカウンタ324に
は、ページアドレスの下位4ビットが、1ビットカウン
タ326にはページアドレスの上位1ビットがそれぞれ
ロードされる。
【0094】そして、第3の4ビットカウンタ324は
ページクロック(PACLK)をカウントして下位4ビ
ットのページアドレスをインクリメントする。1ビット
カウンタ326は、第3の4ビットカウンタ324の桁
上がりをページクロック(PACLK)でカウントし
て、上位1ビットのページアドレスをインクリメントす
る。
【0095】図9において、ページアドレス[29]を
検出する第3アドレスエンド検出器328が設けられて
いる。第3のアドレスエンド検出器328の出力は、ペ
ージアドレスが[29]以上の時に「L」となり、それ
以外の時には必ず「H」となる。従って、ページアドレ
スが[29]に到達した以降では、カウンタ324,3
26に入力されるクロックは「L」となり、カウントロ
ックされる。ただし、再度ページアドレスがロードされ
ることで、このカウンタロックは解除される。
【0096】(リード・モディファイ・ライト動作につ
いて)本実施例のドライブIC22,24は、MPU2
0よりリード・モディファイ・ライトコマンドが入力さ
れることで、図4のメモリセル102よりビットライン
/BLより反転データを読み出し、この反転データをビ
ットラインBLを介して元のメモリセル102に書き込
む、リード・モディファイ・ライト動作が可能である。
この機能により、MPU20でのデータ処理を行わなく
ても、例えば図10に示す特定領域B内のデータを反転
して、液晶パネル10上にて特定エリアのみを反転表示
することができる。
【0097】このために、例えばI/Oバッファ124
内には、図14に示す回路が、図4に示すデータライン
線対DL,/DL毎に設けられている。図14に示すデ
ータラインDLO,/DL0は、図4に示す16本のデ
ータラインDL0,/DL0,DL1,/DL1,DL
2,…/DL7のうちの1組を示している。このデータ
ラインDL0,/DL0は、カラムスイッチ104を介
してそれぞれ図4のビット線対BL1,/BL1に接続
されるものである。
【0098】図14に示すデータラインDL0には、並
列接続されたライト入力ライン410及びリード出力ラ
イン420を介して、ラッチ回路400が接続されてい
る。このラッチ回路400はバスライン111を経由し
て、図2に示す入出力回路の端子D0に接続される。ラ
ッチ回路400は、例えば2つのインバータINV1,
2にて構成することができる。また、図14に示すデー
タライン/DL0は、第1のクロックドインバータ41
0とインバータINV3との間にて、ライト入力ライン
410に接続されている。さらに、図14に示すデータ
ライン/DL0は、反転出力ライン430を介してラッ
チ回路400にも接続されている。
【0099】本実施例装置では、上述した通常のデータ
書き込み動作を実施する場合には、ライト入力ライン4
10を経由して書き込みデータが入力される。また、通
常のデータ読み出し動作を実施する場合には、リード出
力ライン420を経由して読み出しデータが出力され
る。そして、リード・モディファィ・ライト動作を実施
する場合には、反転出力ライン430より読み出した反
転データをラッチ回路400にてラッチし、この反転デ
ータをライト入力ライン410を経由して入力する。こ
うすることで、メモリセル102のデータを反転してい
る。
【0100】ライト入力ライン410には、第1のクロ
ックドインバータ412とインバータINV3が設けら
れ、リード出力ライン420には、第2のクロックドイ
ンバータ422とインバータINV4が設けられてい
る。
【0101】第1のクロックドインバータ412に入力
される第1のクロックCL1は、通常のデータ書き込み
動作と、リード・モディファィ・ライト動作時に「H」
となる。そして、この第1のクロックドインバータ41
2は、第1のクロックCL1が「H」の時に、入力され
たデータの論理を反転して出力する。この第1のクロッ
クドインバータ412の出力は、インバータINV3に
て再度反転される。従って、ライト入力ライン410
は、通常の書き込み動作時に、図2の入出力回路112
の端子D0からの入力データを、そのデータ論理を維持
して伝達することができる。また、このライト入力ライ
ン410は、リード・モディファイ・ライト動作時に、
ラッチ回路400にてラッチされた反転データを、その
データ論理を維持してデータラインDL0に伝達するこ
とができる。また、リード・モディファイ・ライト動作
時にラッチ回路400にてラッチされた反転データは、
第1のクロックドインバータ410にて反転された後
に、データライン/DL0に伝達される。
【0102】リード出力ライン420に設けられた第2
のクロックドインバータ412は、通常のデータ読み出
し時に「H」となる第2のクロックCL2に基づいて、
入力データを反転して出力する。ビット線BL0、デー
タラインDL0を介して読み出されるデータは、インバ
ータINV4及び第2のクロツクドインバータ422に
てそれぞれ反転されるため、ビット線BL0でのデータ
論理を維持して出力される。
【0103】反転出力ライン430に設けられた第3の
クロックドインバータ432は、リード・モディアァイ
・ライト動作時に「H」となる第3のクロックCL3に
基づいて、入力データを反転して出力する。ビット線/
BL0、データライン/DL0を介して読み出される反
転データは、インバータINV5及び第3のクロックド
インバータ432にてそれぞれ反転されるため、ビット
線/BL0でのデータ論理を維持して出力され、ラッチ
回路400にてラッチされる。
【0104】図10に示す特定領域B内のデータについ
てリード・モディファイ・ライト動作する場合のタイミ
ングチャートを図15に示す。図15の動作を図12及
び図13の通常のデータライト及びデータリード動作の
場合と比較すると、図15の場合にはカラムアドレス及
びページアドレスセット後に、端子DO〜D7を介して
データを入出力する必要はなく、ドライブIC内でのデ
ータ処理が可能である。このため、図15に示す動作の
場合には、ページアドレス値が入力された後に、リード
・モディファイ・ライトコマンドが端子D0〜D7に入
力される。このコマンド入力により、図15に示すイン
クリメントクロック(INCCLK)が発生する。ま
た、図15の動作例ではインクリメントディレクトリ
(INCDIR)の情報が「L」であるから、図7のク
ロックコントロール回路120Aより、図12の動作例
と同じカラムクロック(CMCLK)、ページクロック
(PACLK)、カラムアドレスロード信号(CMLO
AD)及びページアドレスロード信号(PALOAD)
が、図15に示すとおり発生する。これにより、図10
の特定領域B内のデータを反転データに書き換えること
ができる。
【0105】(電子機器の説明)上述の実施例の液晶表
示装置を用いて構成される電子機器は、図16に示す表
示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、表
示駆動回路1004、液晶パネルなどの表示パネル10
06、クロック発生回路1008及び電源回路1010
を含んで構成される。表示情報出力源1000は、RO
M、RAMなどのメモリ、テレビ信号を同調して出力す
る同調回路などを含んで構成され、クロック発生回路1
008からのクロックに基づいて、ビデオ信号などの表
示情報を出力する。表示情報処理回路1002は、クロ
ック発生回路1008からのクロックに基づいて表示情
報を処理して出力する。この表示情報処理回路1002
は、例えば増幅・極性反転回路、相展開回路、ローテー
ション回路、ガンマ補正回路あるいはクランプ回路等を
含むことができる。表示駆動回路1004は、走査側駆
動回路及びデータ側駆動回路を含んで構成され、液晶パ
ネル1006を表示駆動する。表示駆動回路1004中
のデータ側駆動回路が、上述の信号線ドライブIC2
2,24を含んでいる。電源回路1010は、上述の各
回路に電力を供給する。
【0106】このような構成の電子機器として、図17
に示す液晶プロジェクタ、図18に示すマルチメディア
対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニア
リング・ワークステーション(EWS)、図19に示す
ページャ、あるいは携帯電話、ワードプロセッサ、テレ
ビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテー
プレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲー
ション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置な
どを挙げることができる。
【0107】図17に示す液晶プロジェクタは、透過型
液晶パネルをライトバルブとして用いた投写型プロジェ
クタであり、例えば3板プリズム方式の光学系を用いて
いる。 図17において、プロジェクタ1100では、
白色光源のランプユニット1102から射出された投写
光がライトガイド1104の内部で、複数のミラー11
06および2枚のダイクロイックミラー1108によっ
てR、G、Bの3原色に分けられ、それぞれの色の画像
を表示する3枚の液晶パネル1110R、1110Gお
よび1110Bに導かれる。そして、それぞれの液晶パ
ネル1110R、1110Gおよび1110Bによって
変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3
方向から入射される。ダイクロイックプリズム1112
では、レッドRおよびブルーBの光が90°曲げられ、
グリーンGの光が直進するので各色の画像が合成され、
投写レンズ1114を通してスクリーンなどにカラー画
像が投写される。
【0108】図18に示すパーソナルコンピュータ12
00は、キーボード1202を備えた本体部1204
と、液晶表示画面1206とを有する。
【0109】図19に示すページャ1300は、金属製
フレーム1302内に、液晶表示基板1304、バック
ライト1306aを備えたライトガイド1306、回路
基板1308、第1,第2のシールド板1310,13
12、2つの弾性導電体1314,1316、及びフィ
ルムキャリアテープ1318を有する。2つの弾性導電
体1314,1316及びフィルムキャリアテープ13
18は、液晶表示基板1304と回路基板1308とを
接続するものである。
【0110】ここで、液晶表示基板1304は、2枚の
透明基板1304a,1304bの間に液晶を封入した
もので、これにより少なくともドットマトリクス型の液
晶表示パネルが構成される。一方の透明基板に、図16
に示す駆動回路1004、あるいはこれに加えて表示情
報処理回路1002を形成することができる。液晶表示
基板1304に搭載されない回路は、液晶表示基板の外
付け回路とされ、図19の場合には回路基板1308に
搭載できる。
【0111】図19はページャの構成を示すものである
から、液晶表示基板1304以外に回路基板1308が
必要となるが、電子機器用の一部品として液晶表示装置
が使用される場合であって、透明基板に表示駆動回路な
どが搭載される場合には、その液晶表示装置の最小単位
は液晶表示基板1304である。あるいは、液晶表示基
板1304を筺体としての金属フレーム1302に固定
したものを、電子機器用の一部品である液晶表示装置と
して使用することもできる。さらに、バックライト式の
場合には、金属製フレーム1302内に、液晶表示基板
1304と、バックライト1306aを備えたライトガ
イド1306とを組み込んで、液晶表示装置を構成する
ことができる。これらに代えて、図20に示すように、
液晶表示基板1304を構成する2枚の透明基板130
4a,1304bの一方に、金属の導電膜が形成された
ポリイミドテープ1322に、信号線ドライブICなど
のICチップ1324を実装したTCP(Tape C
arrier Package)1320を接続して、
電子機器用の一部品である液晶表示装置として使用する
こともできる。
【0112】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。例えば、本発明は上述の各種の液晶パネル
の駆動に適用されるものに限らず、エレクトロルミネッ
センス、プラズマディスプレー装置にも適用可能であ
る。
【0113】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶表示装置を含む電子機器
のブロック図である。
【図2】図1に示す信号線ドライバの構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】(A)は図1の液晶表示パネルの表示空間アド
レスを示す概略説明図であり、(B)は図1に示す信号
線ドライブIC内のRAMの画素アドレスを示す概略説
明図である。
【図4】図2に示すRAM及びその周辺回路を示す回路
図である。
【図5】図2に示す入出力回路のクロックドインバータ
を示す概略説明図である。
【図6】図2に示すRAMの駆動回路のブロック図であ
る。
【図7】図6に示すクロックコントロール回路の回路図
である。
【図8】図6に示すカラムカウンタの回路図である。
【図9】図6に示すページカウンタの回路図である。
【図10】図6に示すRAMの記憶領域のうちの特定領
域のデータ書き換え動作を説明するための概略説明図で
ある。
【図11】図11(A)、(B)は、図10の特定領域
内のデータの書き込み及び読み出し動作を説明するため
のフローチャートである。
【図12】図11(A)に示すデータ書き込み動作のタ
イミングチャートである。
【図13】図11(B)に示すデータ読み出し動作のタ
イミングチャートである。
【図14】リード・モディファイ・ライト動作を実施す
るための回路図である。
【図15】リード・モディファイ・ライト動作のタイミ
ングチャートである。
【図16】本発明が適用される電子機器のブロック図で
ある。
【図17】本発明が適用されるプロジェクタの概略説明
図である。
【図18】本発明が適用されるパーソナルコンピュータ
の外観図である。
【図19】本発明が適用されるページャの分解斜視図で
ある。
【図20】外付け回路を備えた画像表示装置の一例を示
す概略説明図である。
【図21】図10の特定領域のデータ書き換え動作に従
来必要であった手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 20 信号線ドライバ 22 第1の信号線ドライブIC 24 第2の信号線ドライブIC 30 走査線ドライバ 32、34 走査線ドライブIC 40 電源回路 50 発振用外付け回路 60 MPU 100 表示データRAM 102 メモリセル 104 カラムスイッチ 106 トランスファーゲート 108 インバータ 110 MPUインターフェース 111 バスライン 112 入出力回路 114 バスホールダ 116 コマンドデコーダ 118 ステータス設定回路 120 MPU制御回路 120A クロックコントロール回路 122 カラムアドレス制御回路 122A カラムアドレスデコーダ 123A カラムアドレスデコーダ回路 123B カラムアドレスカウンタ回路 124 I/Oバッファ 130 LCD制御回路 132 ラッチ回路 134 デコード回路 136 液晶駆動回路 140 ページアドレス制御回路 140A ページ(ロウ)アドレスデコーダ回路 140B ページアドレスカウンタ回路 150 内部発振回路 200 モニタ回路 202 N型トランジスタ 204 共通接続線 206 モニタ用インバータ 210 プリチャージ回路 212 トランスファーゲート 214,216 P型トランジスタ 300、302 カラムアドレスレジスタ 304〜308 カラムアドレスカウンタ 310 第1のアドレスエンド検出器 312 第2のアドレスエンド検出器 320、322 ページアドレスレジスタ 324、326 ページ(ロウ)アドレスカウンタ 328 第3のアドレスエンド検出器 400 ラッチ回路 410 ライト入力ライン 412 第1のクロックドインバータ 420 リード出力ライン 422 第2のクロックドインバータ 430 反転出力ライン 432 第3のクロックドインバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/36 530 G09G 5/36 530M 530J

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数行のワード線と複数列のビット線対
    に接続された複数のメモリセルを有するメモリと、 前記メモリをアクセスするためのスタート位置のカラム
    アドレスデータが記憶されるカラムアドレスレジスタ
    と、 前記カラムアドレスレジスタから前記カラムアドレスデ
    ータがロードされ、カラムクロックに基づいて前記カラ
    ムアドレスデータをインクリメント又はディクリメント
    してカラムアドレス信号を出力するカラムアドレスカウ
    ンタと、 前記カラムアドレス信号をデコードして、そのカラムア
    ドレスに一致する前記ビット線対を選択する信号を出力
    するカラムアドレスデコーダと、 前記メモリをアクセスするためのスタート位置のロウア
    ドレスデータが記憶されるロウアドレスレジスタと、 前記ロウアドレスレジスタから前記ロウアドレスデータ
    がロードされ、ロウクロックに基づいて前記ロウアドレ
    スデータをインクリメント又はディクリメントしてロウ
    アドレス信号を出力するロウアドレスカウンタと、 前記ロウアドレス信号をデコードして、そのロウアドレ
    スに一致する前記ワード線をアクティブにする信号を出
    力するロウアドレスデコーダと、 リターンコマンド信号に基づいて、前記カラムアドレス
    カウンタ及び前記ロウアドレスカウンタの一方のカウン
    タに、該カウンタに接続された前記カラムアドレスレジ
    スタ又は前記ロウアドレスレジスタの一方より前記カラ
    ムアドレスデータ又は前記ロウアドレスデータを再ロー
    ドするロード信号を発生する信号発生手段と、 を有することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記信号発生手段は、前記リターンコマンド信号に加え
    て、インクリメントクロックが入力され、前記カラムア
    ドレスカウンタ及び前記ロウアドレスカウンタの一方
    に、前記カラムクロック及び前記ロウクロックの一方の
    カウントクロックとして前記インクリメントクロックを
    出力し、かつ、前記リターンコマンド信号に基づいてア
    クティブとされる前記ロード信号を出力し、前記カラム
    アドレスカウンタ及び前記ロウアドレスカウンタの他方
    に、前記カラムクロック及び前記ロウクロックの他方の
    カウントクロックを、前記リターンコマンド信号に基づ
    いてアクティブとすることを特徴とする半導体集積回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記信号発生手段は、カラムアドレスインクリメントモ
    ードとロウアドレスインクリメントモードとを切り換え
    るモード切換信号が入力され、前記モード切換信号に基
    づいて、前記カラムアドレスレジスタより前記カラムア
    ドレスカウンタに前記カラムアドレスデータをロードさ
    せるカラムアドレスロード信号と、前記ロウアドレスレ
    ジスタより前記ロウアドレスカウンタに前記ロウアドレ
    スデータをロードさせロウアドレスロード信号と、のい
    ずれか一方をアクティブとすることを特徴とする半導体
    集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記信号発生手段は、前記モード切換信号により前記カ
    ラムアドレスインクリメントモードが設定された時に、
    前記インクリメントクロックを前記カラムクロックとし
    て出力し、かつ、前記ロウアドレスロード信号をノンア
    クティブとし、前記リターンコマンド信号に基づいて、
    前記ロウアドレスクロック及び前記カラムアドレスロー
    ド信号をアクティブとすることを特徴とする半導体集積
    回路。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記信号発生手段は、前記モード切換信号により前記ロ
    ウアドレスインクリメントモードが設定された時に、前
    記インクリメントクロックを前記ロウクロックとして出
    力し、かつ、前記カラムアドレスロード信号を常時ノン
    アクティブとし、前記リターンコマンドに基づいて、前
    記カラムアドレスクロック及び前記ロウアドレスロード
    信号をアクティブとすることを特徴とする半導体集積回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、 データ反転コマンド信号に基づいて、前記カラムアドレ
    スデコーダにて選択された前記ビット線対のうちの一方
    の反転ビット線を介して、所定のメモリセルに記憶され
    たデータ電位とは論理が反転された反転データを読み出
    す手段と、 読み出された前記反転データを、データ読み出し元の前
    記所定のメモリセルに接続された前記ビット線対の他方
    のビット線に供給して、前記所定のメモリセルに前記反
    転データを書き込む手段と、 をさらに有することを特徴とする半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 ビット線と反転ビット線とを対とする複
    数列のビット線対と複数行のワード線とに接続された複
    数のメモリセルを有するメモリと、 データ反転コマンド信号に基づいて、所定のメモリセル
    に接続された前記ビット線対のうちの前記反転ビット線
    を介して、前記所定のメモリセルに記憶されたデータ電
    位とは論理が反転された反転データを読み出す手段と、 読み出された前記反転データを、データ読み出し元の前
    記所定のメモリセルに接続された前記ビット線対のうち
    前記ビット線に供給して、前記所定のメモリセルに前記
    反転データを書き込む手段と、 を有することを特徴とする半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 マイクロプロセッシングユニットと表示
    部とに接続され、前記マイクロプロセッシングユニット
    との間で表示データが入出力され、前記表示データを前
    記表示部に表示駆動制御する表示駆動制御回路におい
    て、 請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体集積回路を有
    することを特徴とする表示駆動制御回路。
  9. 【請求項9】 複数本のデータ線と複数本の走査線とが
    交差することで画素が形成された画像表示部と、 複数本の前記データ線にデータ信号を供給する信号線ド
    ライブ回路として用いられる請求項1乃至7のいずれか
    に記載の半導体集積回路装置と、 を有することを特徴とする画像表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像表示装置を有す
    ることを特徴とする電子機器。
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US7224336B2 (en) 2002-01-25 2007-05-29 Sharp Kabushiki Kaisha Display device drive unit and driving method of display device
JP2008151940A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Hitachi Displays Ltd 表示装置
JP2012185520A (ja) * 2012-06-20 2012-09-27 Japan Display East Co Ltd 表示装置

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