JPH101058A - 動力舵取装置用減速機構 - Google Patents

動力舵取装置用減速機構

Info

Publication number
JPH101058A
JPH101058A JP15272296A JP15272296A JPH101058A JP H101058 A JPH101058 A JP H101058A JP 15272296 A JP15272296 A JP 15272296A JP 15272296 A JP15272296 A JP 15272296A JP H101058 A JPH101058 A JP H101058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm
steering system
gear
electric motor
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15272296A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ikeda
幸一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP15272296A priority Critical patent/JPH101058A/ja
Publication of JPH101058A publication Critical patent/JPH101058A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギヤ歯の噛み合い状態を確保して適切にトル
クを伝達できるのみならず、所定以上のトルクの伝達を
制限して過大な負荷がステアリング操舵系に加わること
を防止できる動力舵取装置用減速機構を得る。 【解決手段】 動力舵取装置用減速機構10では、ウォ
ームホイール14に噛み合うウォーム26及び電動モー
タ22はギヤハウジング20に取り付けられている。ギ
ヤハウジング20は、スライダ18によって変位可能に
支持されている。例えばメインシャフト12からの逆入
力によって過大なトルクが作用すると、ギヤハウジング
20がウォーム26及び電動モータ22と共に移動し、
ウォーム26がウォームホイール14から解離変位して
噛み合いが解除される。したがって、過大な負荷がステ
アリング操舵系に加わることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
適用される動力舵取装置用減速機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用の舵取装置において、
運転者のステアリングホイール操作による操舵力を軽減
するために、電動モータにより操舵アシスト力を付与す
る動力舵取装置(電動式パワーステアリング装置)が知
られている(一例として、特開平6−321121号公
報)。
【0003】この公報によれば、電動モータはステアリ
ング操舵入力軸(ピニオン軸)を介してラック軸に連結
されており、さらに、ステアリング操舵入力軸にはトル
クセンサが装備されている。トルクセンサが検出した操
舵トルクに応じて電動モータが作動することにより、操
舵アシスト力を付与する構成である。
【0004】しかしながら、前記公報に示された従来の
動力舵取装置では、電動モータがステアリング操舵入力
軸に単に連結された構成であるため、例えば縁石衝突等
のために転舵輪側から逆入力が伝達された場合には、こ
の逆入力に起因してラック軸が高速で移動し、このため
このラック軸に連結された電動モータも高速で回転され
る。この状態でラック軸がラックエンドに当接すると、
電動モータの慣性力により操舵軸やギヤ等の操舵系に過
大な負荷が加わる欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ギヤ歯の噛み合い状態を確保して適切にトルクを
伝達することができるのみならず、所定以上のトルクの
伝達を制限して過大な負荷がステアリング操舵系に加わ
ることを防止できる動力舵取装置用減速機構を得ること
が目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の動
力舵取装置用減速機構は、ステアリング操舵系の回転軸
に歯車機構を介して機械的に連結され操舵アシスト力を
付与する電動モータと、通常は前記歯車機構の操舵系側
ギヤ歯とモータ側ギヤ歯を所定の噛み合い状態で保持す
ると共に、所定値以上のトルク作用時には前記二つのギ
ヤ歯を解離する方向に相対的に変位可能とする支持手段
と、を備えている。
【0007】請求項1記載の動力舵取装置用減速機構で
は、ステアリング操舵系の回転軸は歯車機構を介して電
動モータに連結されており、さらに、この歯車機構のギ
ヤ歯は支持手段によって支持されている。電動モータが
作動すると、歯車機構を介してステアリング操舵系へト
ルクが伝達されて操舵アシスト力が付与される。
【0008】ここで、例えば縁石衝突等のために転舵輪
側から逆入力が伝達された場合には、この逆入力に起因
してステアリング操舵系の回転軸が高トルクかつ高速で
移動される。したがって、歯車機構の操舵系側ギヤ歯と
モータ側ギヤ歯との間に回転軸の径方向に大きな力が発
生する。この力が支持手段による二つのギヤ歯の保持力
を越えると(換言すれば、過大トルク作用時には)、こ
れら二つのギヤ歯が解離する方向に相対的に変位し、噛
み合いが解除される。これにより、歯車機構の操舵系側
ギヤ歯とモータ側ギヤ歯との間の所定値以上のトルクの
伝達が制限され、過大な負荷がステアリング操舵系に加
わることを防止できる。
【0009】請求項2に係る発明の動力舵取装置用減速
機構は、請求項1記載の動力舵取装置用減速機構におい
て、前記支持手段は、前記モータ側ギヤ歯と前記電動モ
ータとを共に一体に保持して一体的に解離変位可能とし
たことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の動力舵取装置用減速機構で
は、歯車機構の操舵系側ギヤ歯とモータ側ギヤ歯との間
に回転軸の径方向に大きな力が発生しこれら二つのギヤ
歯が解離する方向に相対的に変位して噛み合いが解除さ
れる際には、モータ側ギヤ歯と電動モータが共に一体的
に解離変位する。すなわち、電動モータとモータ側ギヤ
歯とを自在継手等で連結する必要がなく、構造が簡単と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
る動力舵取装置用減速機構10の全体構成が概略的な断
面図にて示されている。
【0012】この動力舵取装置用減速機構10は、車両
用の動力舵取装置に適用されており、メインシャフト1
2を備えている。メインシャフト12にはステアリング
ホイールが取り付けられると共に操舵輪を操舵するラッ
クバー(共に図示省略)に連結されており、メインシャ
フト12を操作することによって転舵輪を転舵すること
ができる。
【0013】また、メインシャフト12には、歯車機構
を構成し操舵系側ギヤ歯としてのウォームホイール14
が取り付けられており、ウォームホイール14はメイン
シャフト12と一体回転する。
【0014】ウォームホイール14の近傍のハウジング
16には、支持手段としてのスライダ18によってギヤ
ハウジング20が保持されている。このギヤハウジング
20には電動モータ22が取り付けられている。電動モ
ータ22の回転軸24はギヤハウジング20内へ延出さ
れており、さらに先端部には、歯車機構を構成しモータ
側ギヤ歯としてのウォーム26が設けられている。この
ウォーム26は、軸受28及び軸受30によってギヤハ
ウジング20に支持されており、前記ウォームホイール
14に噛み合っている。このため、電動モータ22が作
動することでメインシャフト12に操舵アシスト力が付
与される構成である。
【0015】一方、ギヤハウジング20を支持するスラ
イダ18には、圧縮スプリング32が設けられており、
常にギヤハウジング20(すなわち、ウォーム26及び
電動モータ22)をウォームホイール14の方向へ付勢
している。これにより、ウォーム26はウォームホイー
ル14に一定の力で押し付けられて噛み合っている。ま
た、スライダ18にはボール34が設けられている。こ
のボール34は、所定の荷重が作用するまではスライダ
18すなわちギヤハウジング20を初期位置(ウォーム
26がウォームホイール14に噛み合った状態)に保持
し、前記荷重が所定値を越えるとスライダ18すなわち
ギヤハウジング20の保持を解除する役目を有してい
る。
【0016】次に、本実施の形態の作用を説明する。前
述の如き構成の動力舵取装置用減速機構10では、ウォ
ーム26は圧縮スプリング32によって付勢されてウォ
ームホイール14に噛み合っており、さらに、この状態
がスライダ18のボール34によって維持されている。
【0017】電動モータ22が作動すると、ウォーム2
6及びウォームホイール14を介してメインシャフト1
2へトルクが伝達されて操舵アシスト力が付与され、操
舵力が低減される。
【0018】ここで、例えば縁石衝突等のために転舵輪
側から逆入力が伝達された場合には、この逆入力に起因
してステアリング操舵系の回転軸すなわちメインシャフ
ト12が高トルクかつ高速で回転される。したがって、
ウォーム26及びウォームホイール14から成る歯車機
構において、ウォームホイール14とウォーム26との
間に図1矢印A方向の大きな力が発生する。この力が、
ウォームホイール14とウォーム26との噛み合い保持
力、すなわちスライダ18のボール34によるギヤハウ
ジング20の保持力を越えると、ギヤハウジング20が
ウォーム26及び電動モータ22と共にハウジング16
の側へ移動してウォーム26とウォームホイール14の
噛み合いが図2に示す如く解除される。これにより、ウ
ォーム26とウォームホイール14との間の過大なトル
クの伝達が制限され、過大な負荷がステアリング操舵系
に加わることを防止できる。
【0019】一方、転舵輪側から逆入力が解消し前述の
如き過大なトルクが作用しなくなれば、圧縮スプリング
32の付勢力によって再びギヤハウジング20が元の位
置へ移動されてウォーム26がウォームホイール14に
噛み合い、元の状態に復帰する。
【0020】このように、動力舵取装置用減速機構10
では、ステアリング操舵系に特別なトルク制限機構を設
ける必要がなく、簡単な構造で過大なトルクの伝達を制
限して過大な負荷がステアリング操舵系に加わることを
防止できる。
【0021】また、動力舵取装置用減速機構10では、
前述の如きウォーム26がウォームホイール14から変
位して噛み合いが解除される際には、ウォーム26及び
電動モータ22がギヤハウジング20と共に一体的に変
位する。すなわち、電動モータ22とウォーム26とを
自在継手等で連結する必要がなく、構造が簡単となる。
【0022】なお、本実施の形態においては、動力舵取
装置用減速機構10として、ステアリングホイールが取
り付けられたメインシャフト12と電動モータ22とを
連結するウォーム26及びウォームホイール14に適用
した例を説明したが、これに限らず、他のステアリング
操舵系に適用してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る動力舵
取装置用減速機構は、ギヤ歯の噛み合い状態を確保して
適切にトルクを伝達することができるのみならず、所定
以上のトルクの伝達を制限して過大な負荷がステアリン
グ操舵系に加わることを防止できる優れた効果を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置用減速
機構の全体構成を示す概略的な断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る動力舵取装置用減速
機構の過大トルク作用時における作動状態を示す図1に
対応した概略的な断面図である。
【符号の説明】
10 動力舵取装置用減速機構 12 メインシャフト(ステアリング操舵系の回転
軸) 14 ウォームホイール(操舵系側ギヤ歯、歯車機
構) 18 スライダ(支持手段) 20 ギヤハウジング 22 電動モータ 26 ウォーム(モータ側ギヤ歯、歯車機構) 32 圧縮スプリング(支持手段) 34 ボール(支持手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング操舵系の回転軸に歯車機構
    を介して機械的に連結され操舵アシスト力を付与する電
    動モータと、 通常は前記歯車機構の操舵系側ギヤ歯とモータ側ギヤ歯
    を所定の噛み合い状態で保持すると共に、所定値以上の
    トルク作用時には前記二つのギヤ歯を解離する方向に相
    対的に変位可能とする支持手段と、 を備えた動力舵取装置用減速機構。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、前記モータ側ギヤ歯と
    前記電動モータとを共に一体に保持して一体的に解離変
    位可能としたことを特徴とする請求項1記載の動力舵取
    装置用減速機構。
JP15272296A 1996-06-13 1996-06-13 動力舵取装置用減速機構 Pending JPH101058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15272296A JPH101058A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 動力舵取装置用減速機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15272296A JPH101058A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 動力舵取装置用減速機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH101058A true JPH101058A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15546730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15272296A Pending JPH101058A (ja) 1996-06-13 1996-06-13 動力舵取装置用減速機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH101058A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7243569B2 (en) 2001-10-02 2007-07-17 Kabaya Industry Co., Ltd. Power transmission device, electric power steering device, and method of producing the same
JP2010100105A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Jtekt Corp 車両用操舵装置
JP2015520074A (ja) * 2012-06-22 2015-07-16 タカタ アーゲー 車両の重ね合わせ操舵システムのための重ね合わせ駆動部

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7243569B2 (en) 2001-10-02 2007-07-17 Kabaya Industry Co., Ltd. Power transmission device, electric power steering device, and method of producing the same
JP2010100105A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Jtekt Corp 車両用操舵装置
JP2015520074A (ja) * 2012-06-22 2015-07-16 タカタ アーゲー 車両の重ね合わせ操舵システムのための重ね合わせ駆動部

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0915004B1 (en) Electric power steering apparatus
JP2528140B2 (ja) クラッチ装置
EP2190717B1 (en) Steering device for a motor vehicle, having a steering wheel, a steering shaft and a superposition gearing
US4715462A (en) Electric power assistance steering system
EP1516789A2 (en) Seatbelt retractor
JPH08175403A (ja) ユニット式電動パワーステアリング装置
JP2006511385A (ja) スライド部材を有する車両座席アジャスタ用駆動装置
JP2002518252A (ja) 車両のための舵取り装置
JPH101058A (ja) 動力舵取装置用減速機構
JP3941203B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
US6817457B2 (en) Two-way roller clutch with torque limiting feature
JP2004009989A (ja) 車両用操舵装置
JP3666322B2 (ja) 車両用自動操舵装置
KR20200039187A (ko) 스티어 바이 와이어식 조향장치
JP4189727B2 (ja) 車両用操舵装置
JPH1016798A (ja) 動力舵取装置用動力伝達機構
JP5397439B2 (ja) ステアリング装置
JPH0639665U (ja) 電動式パワーステアリング装置
KR20110062014A (ko) 전동식 동력조향장치의 동력전달장치
JP2661665B2 (ja) クラッチ装置
KR200212162Y1 (ko) 자동차용 모니터의 동력전달장치
JP2004504207A (ja) 機械式バックアップ装置付電気式ステアリングシステム
JP2713573B2 (ja) クラッチ
JP2886698B2 (ja) 回転伝達装置
JP2008002555A (ja) 自動変速機のレンジ切換制御装置