JPH10105641A - 機械コード検出装置と機械コード検出方法 - Google Patents

機械コード検出装置と機械コード検出方法

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JPH10105641A
JPH10105641A JP8259965A JP25996596A JPH10105641A JP H10105641 A JPH10105641 A JP H10105641A JP 8259965 A JP8259965 A JP 8259965A JP 25996596 A JP25996596 A JP 25996596A JP H10105641 A JPH10105641 A JP H10105641A
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image
machine code
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JP8259965A
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Inventor
Hiroshi Sakuragi
博司 桜木
Katsunosuke Kiko
克之助 喜古
Koji Hayashi
浩二 林
Yoshikatsu Nakamura
好勝 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械コードを見つけ出す際、多数の機械コード
の候補のうち、より機械コードらしい候補を抽出して認
識処理時間を短縮する。 【解決手段】CPU10は、郵便物の全体の画像を画像
入力部2で読み取り、読み取った画像を画像記憶部3に
記憶し、画像記憶部3に記憶された画像を画像処理部4
で処理し、画像処理部4で処理された機械コードらしい
ブロックから機械コード候補を抽出すると共に走査方向
も把握し、抽出した機械コードと把握した走査方向とか
ら機械コード検出部5で機械コードを検出し、検出結果
を検出結果出力部6で出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、郵便物の全体の
画像を読み取り、読み取った画像に予め印刷されている
機械コードを検出する機械コード検出装置と機械コード
検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便物の宛名あるいは郵便番号を
読み取り、この読み取った宛名あるいは郵便番号に基づ
き郵便物を区分処理する区分装置が実用化されている。
また、このような区分装置により郵便物の宛名および郵
便番号を読み取り、この読み取った宛名および郵便番号
を機械コード化して郵便物に印字し、後のさらなる区分
処理をスムーズにする計画がなされている。
【0003】具体的に説明すると、郵便物差出人により
郵便局に持ち込まれた郵便物または投函された郵便物
は、一旦、特定の配達局に集められる。この配達局で
は、上記した区分装置を用いて郵便物の宛名および郵便
番号を読み取り、この読み取った宛名および郵便番号に
基づき郵便物の区分処理が行われる。さらに、この区分
装置により、読み取った宛名および郵便番号を機械コー
ド化して郵便物に印字する機械コード印字処理が行われ
る。このようにして配達局で区分された郵便物は、宛先
別に各支局に配達される。支局では、配達局において印
字された機械コードを基にして、郵便物が配達順に並べ
られる。
【0004】つまり、配達局において、機械コードを印
字することにより、各支局ではこの機械コードを読み取
るだけで配達順に並べることができる。これは、各支局
にて、再度、宛名および郵便番号を読み取り配達順に並
べるより、遥かに効率的である。
【0005】また、大口ユーザ等に対しては、郵便番号
と住所コードを表す機械コードをあらかじめ郵便物に印
字してもらうことによる郵便料金割引制度も考慮されて
いる。
【0006】このような機械コードの印字された郵便物
において、郵便物の全体画像から機械コードを見つけ出
す場合、従来から機械コードの同期性に着目し、画像の
微分処理によるエッジ強調処理、エッジ画像を膨張させ
ることによる画像の連結処理、連結画像に対するラベリ
ング処理を経て機械コード候補を見つけ出すという手段
があり、非常に有効な手段として用いられている。
【0007】上記の手段により、郵便物に印字された機
械コードを確実に見つけ出すことができるが、機械コー
ド以外にも文字列など周期性を持った画像については、
機械コード候補としてあがってきてしまい、多数の機械
コード候補について認識処理を実行しなければならない
場合があり、認識処理の時間が長くなってしまうことが
あった。この認識時間は、機械コード候補の検出数に依
存し、入力郵便物の複雑さによって認識処理時間が数倍
も変動していた。
【0008】また、これを解決する方法として認識処理
回路を複数回路用意するなどの対応を図っているが、コ
スト上昇、認識ハードウエアの利用効率低減などの欠点
があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、機械
コードの印字された郵便物において、郵便物の全体画像
から機械コードを見つけ出す場合、機械コードの同期性
に着目して画像の微分処理によるエッジ強調処理、エッ
ジ画像を膨張させることによる画像の連結処理、連結画
像に対するラベリング処理を経て機械コード候補を見つ
け出すという手段があったが、機械コード以外にも文字
列など周期性を持った画像については機械コード候補と
してあがってきてしまい、多数の機械コード候補につい
て認識処理を実行するので認識処理の時間が長くなって
しまうという問題があった。
【0010】そこで、この発明は、機械コードを見つけ
出す際、多数の機械コードの候補のうち、より機械コー
ドらしい候補を抽出して認識処理時間を短縮することの
できる機械コード検出装置と機械コード検出方法を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の機械コード検
出装置は、画像を入力する入力手段と、この入力手段で
入力された画像を処理する処理手段と、この処理手段で
処理された画像から機械コードらしい画像ブロックを抽
出する抽出手段と、この抽出手段で抽出された画像ブロ
ックの所定線分における濃度変化の回数を計測する計測
手段と、この計測手段で計測された濃度変化の回数が所
定回数の範囲内であるならば、機械コード候補として機
械コードを検出する検出手段とから構成されている。
【0012】この発明の機械コード検出装置は、画像を
入力する入力手段と、この入力手段で入力された画像を
処理する処理手段と、この処理手段で処理された画像か
ら機械コードらしい画像ブロックを抽出する抽出手段
と、この抽出手段で抽出された画像ブロックの所定線分
における濃度変化の回数を複数の所定方向から走査して
計測する計測手段と、この計測手段で計測される複数の
所定方向のうちの少なくとも1つの方向からの走査によ
る濃度変化の回数が所定回数の範囲内であるならば、機
械コード候補として上記画像ブロックの座標と走査方向
とを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された機
械コード候補の画像ブロックの座標と走査方向に基づい
て機械コードを検出する検出手段とから構成されてい
る。
【0013】この発明の機械コード検出装置は、画像を
入力する入力手段と、この入力手段で入力された画像を
微分処理する微分処理手段と、この微分処理手段で微分
処理された画像を膨脹させる処理を行う膨脹処理手段
と、この膨脹処理手段で膨脹処理された画像のうちの連
結した画像の座標位置を把握する処理を行う座標位置処
理手段と、この座標位置処理手段で処理された画像から
機械コードらしい画像ブロックを抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された画像ブロックの所定線分にお
ける濃度変化の回数を複数の所定方向から走査して計測
する計測手段と、この計測手段で計測される複数の所定
方向のうちの少なくとも1つの方向からの走査による濃
度変化の回数が所定回数の範囲内であるならば、機械コ
ード候補として上記画像ブロックの座標と走査方向とを
記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された機械コ
ード候補の画像ブロックの座標と走査方向に基づいて機
械コードを検出する検出手段とから構成されている。
【0014】この発明の機械コード検出装置は、画像を
入力する入力手段と、この入力手段で入力された画像を
記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に記憶
された画像を処理する処理手段と、この処理手段で処理
された画像から機械コードらしい画像ブロックを抽出す
る抽出手段と、この抽出手段で抽出された画像ブロック
の所定線分における濃度変化の回数を計測する計測手段
と、この計測手段で計測された濃度変化の回数が所定回
数の範囲内であるならば、機械コード候補として上記画
像ブロックの座標を記憶する記憶手段と、この記憶手段
に記憶された機械コード候補の画像ブロックの座標に基
づいて機械コードを検出する検出手段と、この検出結果
を出力する出力手段とから構成されている。
【0015】この発明の機械コード検出装置は、画像を
入力する入力手段と、この入力手段で入力された画像を
記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に記憶
された画像を処理する処理手段と、この処理手段で処理
された画像から機械コードらしい画像ブロックを抽出す
る抽出手段と、この抽出手段で抽出された画像ブロック
の所定線分における濃度変化の回数を複数の所定方向か
ら走査して計測する計測手段と、この計測手段で計測さ
れる複数の所定方向のうちの少なくとも1つの方向から
の走査による濃度変化の回数が所定回数の範囲内である
ならば、機械コード候補として上記画像ブロックの座標
と走査方向とを記憶する第2の記憶手段と、この第2の
記憶手段に記憶された機械コード候補の画像ブロックの
座標と走査方向に基づいて機械コードを検出する検出手
段と、この検出結果を出力する出力手段とから構成され
ている。
【0016】この発明の機械コード検出方法は、画像を
入力し、入力された画像を処理し、処理された画像から
機械コードらしい画像ブロックを抽出し、抽出された画
像ブロックの所定線分における濃度変化の回数を計測
し、計測された濃度変化の回数が所定回数の範囲内であ
るならば、機械コード候補として機械コードを検出する
ようにしたことを特徴とする。
【0017】この発明の機械コード検出方法は、画像を
入力し、入力された画像を処理し、処理された画像から
機械コードらしい画像ブロックを抽出し、抽出された画
像ブロックの所定線分における濃度変化の回数を複数の
所定方向から走査して計測し、計測される複数の所定方
向のうちの少なくとも1つの方向からの走査による濃度
変化の回数が所定回数の範囲内であるならば、機械コー
ド候補として上記画像ブロックの座標と走査方向とを記
憶し、記憶された機械コード候補の画像ブロックの座標
と走査方向に基づいて機械コードを検出するようにした
ことを特徴とする。
【0018】この発明の機械コード検出方法は、画像を
入力し、入力された画像を微分処理し、微分処理された
画像を膨脹させる処理を行い、膨脹処理された画像のう
ちの連結した画像の座標位置を把握する処理を行い、処
理された画像から機械コードらしい画像ブロックを抽出
し、抽出された画像ブロックの所定線分における濃度変
化の回数を複数の所定方向から走査して計測し、計測さ
れる複数の所定方向のうちの少なくとも1つの方向から
の走査による濃度変化の回数が所定回数の範囲内である
ならば、機械コード候補として上記画像ブロックの座標
と走査方向とを記憶し、記憶された機械コード候補の画
像ブロックの座標と走査方向に基づいて機械コードを検
出するようにしたことを特徴とする。
【0019】この発明の機械コード検出方法は、画像を
入力し、入力された画像を記憶し、記憶された画像を処
理し、処理された画像から機械コードらしい画像ブロッ
クを抽出し、抽出された画像ブロックの所定線分におけ
る濃度変化の回数を計測し、計測された濃度変化の回数
が所定回数の範囲内であるならば、機械コード候補とし
て上記画像ブロックの座標を記憶し、記憶された機械コ
ード候補の画像ブロックの座標に基づいて機械コードを
検出し、この検出結果を出力するようにしたことを特徴
とする。
【0020】この発明の機械コード検出方法は、画像を
入力し、入力された画像を記憶し、記憶された画像を処
理し、処理された画像から機械コードらしい画像ブロッ
クを抽出し、抽出された画像ブロックの所定線分におけ
る濃度変化の回数を複数の所定方向から走査して計測
し、計測される複数の所定方向のうちの少なくとも1つ
の方向からの走査による濃度変化の回数が所定回数の範
囲内であるならば、機械コード候補として上記画像ブロ
ックの座標と走査方向とを記憶し、記憶された機械コー
ド候補の画像ブロックの座標と走査方向に基づいて機械
コードを検出し、この検出結果を出力するようにしたこ
とを特徴とする。
【0021】この発明の機械コード検出手段は、入力さ
れた画像を処理して機械コードらしい画像ブロックを抽
出して、この画像ブロックの所定線分における濃度変化
の回数が所定回数の範囲内であるならば、機械コード候
補とするように機械コードらしい画像ブロックを絞るこ
とにより、機械コードの認識処理時間の短縮化を図る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、この発明の機
械コード検出装置に係る機械コードリーダの概略構成を
示すものである。
【0023】すなわち、機械コードリーダ1は、全体の
制御を司るCPU10、郵便物の全体の画像を読み取る
画像入力部2、この画像入力部2により読み取られた画
像を記憶する画像記憶部3、画像記憶部3に記憶された
画像を処理する専用ハードウエアである画像処理部4、
画像処理部4で処理された機械コードらしいブロックか
ら機械コード候補を検出する機械コード検出部5、この
機械コード検出部5による検出結果を出力する検出結果
出力部6とから構成されている。この検出結果出力部6
は、検出結果などを表示するためのディスプレイ7、お
よび検出結果などをプリントアウトするためのプリンタ
8などを備えている。また、CPU10は、後述するが
機械コード候補のブロックの座標と走査方向とを一時記
憶する記憶部10aを有している。
【0024】機械コードリーダ1においては、郵便物の
全体画像からいかにして機械コードを見つけ出すかとい
うことが重要な要素である。従来より、本機械コードリ
ーダ1の画像処理部4で用いられている手段を図2を参
照して簡単に説明する。カスタマ(バー)コードの特徴
としては、現在67本のバーから構成されており、それ
ぞれのバーの間隔は一定である。また、バーのサイズは
8ポから11.5ポ(1ポは1/72インチ)であり、
バーの構成はタイミング領域を中心として上突出し、下
突出し、上下共突出し、突出しなしの4種であり、タイ
ミング領域の特徴を有効的に利用した手段が図2に記載
されている、微分(微分処理手段)・膨張(膨脹処理手
段)・ラベリング(座標位置処理手段)の方式である。
【0025】微分の方式としては、3×3の Robertsオ
ペレータ、 Sobelオペレータなどがあるが、ここでは濃
度変化に敏感に反応しエッジを抽出するために2×1の
微分オペレータを使用する。この方法としては(尚、前
提として情報がある部分、すなわち黒画素がある部分を
「1」とし、情報がない部分、すなわち黒画素がない部
分を「0」とする)、例えばX方向に微分するとする
と、X方向に2画素、Y方向に1画素ずつ抽出していき
(すなわち、2画素ずつ抽出する)、この2画素のうち
1画素目に「−1」を乗算し、2画素目に「+1」を乗
算する。これら乗算した値を加算し、この加算したもの
の絶対値を取る。こうすることで黒画素と白画素の変化
点にのみが情報として現れる(すなわち、エッジが抽出
される)。このようにしてエッジを抽出する。
【0026】また、微分の方向はX方向とY方向の両方
について実施する。これは、機械コードが郵便物に対し
て縦方向、横方向のどちらの方向に貼られても対応でき
るようにするためであり、機械コードに接近する雑音を
連結しないための方策でもある。
【0027】まず、微分によりエッジ強調されたバーを
X方向、Y方向それぞれの方向に膨張させる。この方法
としては、端部より例えばX方向に3画素ずつ抽出して
いき、これら3画素のうち、1つでも黒画素があった場
合にはその3画素全てを黒画素とする。このようにする
と、1回の膨脹処理によって2画素ずつ膨脹することと
なる。
【0028】この処理により等間隔で存在するエッジ強
調されたバーは、2回および3回の膨張処理により連結
する。特に、タイミングバーの存在する中心軸付近の画
像は確実に連結していく。
【0029】この連結した画像の郵便物上での位置を把
握するためにラベリング処理を実施する。ラベリング処
理で得られる座標は、連結画像の外接長方形の座標であ
る。従って、この外接長方形内の機械コードの中心軸方
向は近似的に図3に示すように3方向が考えられる。
【0030】すなわち、図3の(a)に示す機械コード
の中心軸が外接長方形の長辺と平行な場合、また、図3
の(b)に示す機械コードの中心軸が外接長方形の右上
がりの対角線である場合、さらに、図3の(c)に示す
機械コードの中心軸が外接長方形の右下がりの対角線で
ある場合の3通りである。
【0031】このように外接長方形内での機械コードの
方向は3通り考えることができるが、いずれの場合も外
接長方形の中心点は機械コードの中心点である。本発明
は、この中心点の条件の特徴を利用して、連結画像の中
からさらに機械コードらしい候補に絞り込んでいくもの
である。
【0032】これまでの画像処理によって得られた連結
画像の中から、機械コードのサイズ、すなわち8ポ〜1
1.5ポに相当する長さの連結画像を抽出し、機械コー
ド候補としていたのが従来の手段であった。この方法で
も確実に機械コードをとらえることはできていたが、周
期性のある模様やピッチの狭い文字列なども微分・膨張
処理により画像が連結してしまい、場合によっては機械
コード候補となり認識処理時間に悪影響を及ぼすことが
あった。
【0033】そこで、連結画像の中心点に着目し、連結
画像のラベリングブロックの中心点を通りブロックの長
辺方向の長さの1/8の線分に絞り込み、この範囲内に
ある濃度変化の回数、つまり白→黒または黒→白への変
化の回数が一定範囲内ならば、機械コード候補らしいと
する処理である。変化の検出は上述した微分処理画像で
も可能で、機械コード全体のバーの本数は通常67本で
あり、場合によっては69本である。従って、機械コー
ド全体の1/8領域ではバーの本数は8本または9本で
あることから白→黒または黒→白への濃度変化は16〜
18回となる。
【0034】すなわち、連結画像をラベリング処理した
外接長方形において、外接長方形の中心点周辺の1/8
領域内で白→黒または黒→白への濃度変化が16〜18
回存在する連結画像は、機械コードの特徴を備えている
候補であるといえる。なお、この中心点周辺の1/8線
分内で濃度変化の回数を調べるためには、先に記述した
3方向の走査を実施する必要がある。
【0035】次に、このような構成において機械コード
候補の抽出動作を図4のフローチャートを参照して説明
する。これまで記述してきた画像処理のうち、微分によ
るエッジ強調、膨張による画像の連結、ラベリング処理
による外接長方形の座標取得までの処理は、高速で処理
しなければならないことから、X方向・Y方向共に専用
のハードウェアである画像処理部9にて実行している
(ST1)。
【0036】CPU10は、ここまでの処理によって多
数のラベリングされたブロック(外接長方形)を検出す
ることができる。これらのブロックの中から機械コード
らしいブロックを8ポ〜11.5ポという長さの条件か
ら抽出する。この際、スキュー12.5度(設計仕様)
の条件も長さの考慮に入れる必要がある。スキュー角度
は、図3の(b)、図3の(c)に示す機械コードの水
平(または垂直)方向±12.5度の傾き許容範囲(設
計仕様)のことである。
【0037】この長さの条件から機械コードらしいブロ
ック(外接長方形)を抽出する処理は、画像処理部(専
用ハードウェア)5で取得した座標情報から抽出手段と
してのCPU10で長さの判断をし、X方向・Y方向の
両方について機械コードらしいブロックを抽出する(S
T3)。
【0038】続いて、これまでに得られた機械コードら
しいブロック(外接長方形)に対してCPU10はプレ
サーチ処理を実施する。まず、郵便物におけるブロック
の座標情報である始点(XS ,YS )と終点(XE ,Y
E )の位置から下記のようにブロックの中心点座標を求
める(ST4)。
【0039】XM =(XE −XS )/2+XSM =(YE −YS )/2+YS この中心点座標から周囲1/8領域の座標の始点(X
1/8S,Y1/8S),終点(X1/8S,Y1/8S)を求めると次
のようになる。
【0040】X1/8S=XM −(XE −XS )/16 X1/8E=XM +(XE −XS )/16 Y1/8S=YM −(YE −YS )/16 Y1/8E=YM +(YE −YS )/16 このようにして得られたブロックの中心点周囲1/8領
域に対して、先に記述した3方向の走査を実施する。ま
ず、濃度変化の回数xの計測手段としてCPU10は、
図3の(a)に示した機械コードの中心軸が外接長方形
の長辺と平行な方向に走査し、白→黒、黒→白への濃度
変化の回数x(バー本数)を調べ(ST6)、16≦x
≦18回ならばよりバーコードらしい(機械コード候
補)と判断し(ST7)、ブロックの座標を抽出し、こ
の抽出したブロックの座標と走査方向とを記憶部10a
に記憶する(ST8)。
【0041】ここで、3方向の走査は毎回実施する必要
はなく、1回目の走査でバーコードらしいと判断された
ら、そのブロックについてのプレサーチ処理は終了し
(ST9)、次のブロックの処理を実施する(ST1
0)。
【0042】ステップST7で濃度変化の回数xが16
≦x≦18回ではない場合、CPU10は、図3の
(b)に示した機械コードの中心軸が外接長方形の右上
がりの対角線の方向に走査し、白→黒、黒→白への濃度
変化の回数x(バー本数)を調べ(ST11)、16≦
x≦18回ならばよりバーコードらしい(機械コード候
補)と判断し(ST12)、ブロックの座標を抽出し、
この抽出したブロックの座標と走査方向とを記憶部10
aに記憶する(ST8)。
【0043】ステップST12での濃度変化の回数xが
16≦x≦18回ではない場合、CPU10は、図3の
(c)に示した機械コードの中心軸が外接長方形の右下
がりの対角線の方向に走査し、白→黒、黒→白への濃度
変化の回数x(バー本数)を調べ(ST13)、16≦
x≦18回ならばよりバーコードらしい(機械コード候
補)と判断し(ST14)、ブロックの座標を抽出し、
この抽出したブロックの座標と走査方向とを記憶部10
aに記憶する(ST8)。
【0044】これら3方向ともに、白→黒、黒→白への
濃度変化の回数xが16≦x≦18回でないならば、機
械コードでないとして機械コード候補から除外する。上
記処理により、バーコードらしい(機械コード候補)と
判断されたブロックは、このバーコードの走査方向も把
握できる。従って、このバーコードをデコードする認識
処理においては、あらかじめ走査方向が判っているので
認識処理時間を短縮することが可能となる。
【0045】CPU10は、上記プレサーチ処理をX方
向、Y方向で抽出されたバーコード候補について実施
し、よりバーコードらしい(機械コード候補)と判断
(記憶)したブロックのみについて既知走査方向にて画
像記憶部3での画像を用いて認識処理を行なう。このプ
レサーチ処理を行うことでCPU10は、認識処理時間
をほぼ定時間(短縮化)にすることができ、認識HNの
最小化を図ることができる。このプレサーチ処理は、複
雑背景郵便物に対して特に顕著な効果をもたらすもので
ある。
【0046】なお、本発明は、上記実施例で機械コード
全体の1/8領域を用いてプレサーチ処理をおこなった
がこれに限定されるものではない。しかしながら、1/
4領域では認識時間がかかり、1/16領域では判別が
不可能であった。
【0047】以上説明したように上記発明の実施の形態
によれば、郵便物全体の入力画像に微分・膨張・ラベリ
ングの方式で画像処理を行った後、プレサーチ処理を行
って、より機械コード候補らしい画像ブロックを抽出
し、かつ走査方向も把握することにより、認識処理時間
を短縮することができる。特に、絵柄広告文などの多様
な印刷が施された郵便物に対して、郵便物の複雑さによ
る処理時間の変動が少ないという効果をもたらことがで
きる。
【0048】また、プレサーチ処理を行うことにより、
より機械コード候補らしい画像ブロックを抽出すること
ができ、機械コードの走査方法(スキュー)も把握する
ことができるので、認識処理時間を短縮することができ
る。
【0049】また、画像ブロックが機械コード候補らし
いかを判断するために、ブロックの中心点を通る1/8
の線分のみのバー情報(濃度変化)しか扱わないので、
簡易かつ高速に認識処理をすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
機械コードを見つけ出す際、多数の機械コードの候補の
うち、より機械コードらしい候補を抽出して認識処理時
間を短縮することのできる機械コード検出装置と機械コ
ード検出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の機械コード検出装置に係る機械コー
ドリーダの概略構成を示すブロック図。
【図2】機械コードリーダで用いられる手段を説明する
ための図。
【図3】3方向の走査方向を説明するための図。
【図4】機械コード候補の抽出動作を説明するためのフ
ローチャート。
【符号の説明】
1…機械コードリーダ 2…画像入力部(入力手段) 3…画像記憶部(記憶手段) 4…画像処理部(処理手段) 5…機械コード検出部(検出手段) 6…検出結果出力部(出力手段) 7…ディスプレイ 8…プリンタ 10…CPU 10a…記憶部(記憶手段)
フロントページの続き (72)発明者 中村 好勝 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を入力する入力手段と、 この入力手段で入力された画像を処理する処理手段と、 この処理手段で処理された画像から機械コードらしい画
    像ブロックを抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された画像ブロックの所定線分にお
    ける濃度変化の回数を計測する計測手段と、 この計測手段で計測された濃度変化の回数が所定回数の
    範囲内であるならば、機械コード候補として機械コード
    を検出する検出手段と、 を具備したことを特徴とする機械コード検出装置。
  2. 【請求項2】 画像を入力する入力手段と、 この入力手段で入力された画像を処理する処理手段と、 この処理手段で処理された画像から機械コードらしい画
    像ブロックを抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された画像ブロックの所定線分にお
    ける濃度変化の回数を複数の所定方向から走査して計測
    する計測手段と、 この計測手段で計測される複数の所定方向のうちの少な
    くとも1つの方向からの走査による濃度変化の回数が所
    定回数の範囲内であるならば、機械コード候補として上
    記画像ブロックの座標と走査方向とを記憶する記憶手段
    と、 この記憶手段に記憶された機械コード候補の画像ブロッ
    クの座標と走査方向に基づいて機械コードを検出する検
    出手段と、 を具備したことを特徴とする機械コード検出装置。
  3. 【請求項3】 画像を入力する入力手段と、 この入力手段で入力された画像を微分処理する微分処理
    手段と、 この微分処理手段で微分処理された画像を膨脹させる処
    理を行う膨脹処理手段と、 この膨脹処理手段で膨脹処理された画像のうちの連結し
    た画像の座標位置を把握する処理を行う座標位置処理手
    段と、 この座標位置処理手段で処理された画像から機械コード
    らしい画像ブロックを抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された画像ブロックの所定線分にお
    ける濃度変化の回数を複数の所定方向から走査して計測
    する計測手段と、 この計測手段で計測される複数の所定方向のうちの少な
    くとも1つの方向からの走査による濃度変化の回数が所
    定回数の範囲内であるならば、機械コード候補として上
    記画像ブロックの座標と走査方向とを記憶する記憶手段
    と、 この記憶手段に記憶された機械コード候補の画像ブロッ
    クの座標と走査方向に基づいて機械コードを検出する検
    出手段と、 を具備したことを特徴とする機械コード検出装置。
  4. 【請求項4】 画像を入力する入力手段と、 この入力手段で入力された画像を記憶する第1の記憶手
    段と、 この第1の記憶手段に記憶された画像を処理する処理手
    段と、 この処理手段で処理された画像から機械コードらしい画
    像ブロックを抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された画像ブロックの所定線分にお
    ける濃度変化の回数を計測する計測手段と、 この計測手段で計測された濃度変化の回数が所定回数の
    範囲内であるならば、機械コード候補として上記画像ブ
    ロックの座標を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された機械コード候補の画像ブロッ
    クの座標に基づいて機械コードを検出する検出手段と、 この検出結果を出力する出力手段と、 を具備したことを特徴とする機械コード検出装置。
  5. 【請求項5】 画像を入力する入力手段と、 この入力手段で入力された画像を記憶する第1の記憶手
    段と、 この第1の記憶手段に記憶された画像を処理する処理手
    段と、 この処理手段で処理された画像から機械コードらしい画
    像ブロックを抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された画像ブロックの所定線分にお
    ける濃度変化の回数を複数の所定方向から走査して計測
    する計測手段と、 この計測手段で計測される複数の所定方向のうちの少な
    くとも1つの方向からの走査による濃度変化の回数が所
    定回数の範囲内であるならば、機械コード候補として上
    記画像ブロックの座標と走査方向とを記憶する第2の記
    憶手段と、 この第2の記憶手段に記憶された機械コード候補の画像
    ブロックの座標と走査方向に基づいて機械コードを検出
    する検出手段と、 この検出結果を出力する出力手段と、 を具備したことを特徴とする機械コード検出装置。
  6. 【請求項6】 画像を入力し、入力された画像を処理
    し、処理された画像から機械コードらしい画像ブロック
    を抽出し、抽出された画像ブロックの所定線分における
    濃度変化の回数を計測し、計測された濃度変化の回数が
    所定回数の範囲内であるならば、機械コード候補として
    機械コードを検出するようにしたことを特徴とする機械
    コード検出方法。
  7. 【請求項7】 画像を入力し、入力された画像を処理
    し、処理された画像から機械コードらしい画像ブロック
    を抽出し、抽出された画像ブロックの所定線分における
    濃度変化の回数を複数の所定方向から走査して計測し、
    計測される複数の所定方向のうちの少なくとも1つの方
    向からの走査による濃度変化の回数が所定回数の範囲内
    であるならば、機械コード候補として上記画像ブロック
    の座標と走査方向とを記憶し、記憶された機械コード候
    補の画像ブロックの座標と走査方向に基づいて機械コー
    ドを検出するようにしたことを特徴とする機械コード検
    出方法。
  8. 【請求項8】 画像を入力し、入力された画像を微分処
    理し、微分処理された画像を膨脹させる処理を行い、膨
    脹処理された画像のうちの連結した画像の座標位置を把
    握する処理を行い、処理された画像から機械コードらし
    い画像ブロックを抽出し、抽出された画像ブロックの所
    定線分における濃度変化の回数を複数の所定方向から走
    査して計測し、計測される複数の所定方向のうちの少な
    くとも1つの方向からの走査による濃度変化の回数が所
    定回数の範囲内であるならば、機械コード候補として上
    記画像ブロックの座標と走査方向とを記憶し、記憶され
    た機械コード候補の画像ブロックの座標と走査方向に基
    づいて機械コードを検出するようにしたことを特徴とす
    る機械コード検出方法。
  9. 【請求項9】 画像を入力し、入力された画像を記憶
    し、記憶された画像を処理し、処理された画像から機械
    コードらしい画像ブロックを抽出し、抽出された画像ブ
    ロックの所定線分における濃度変化の回数を計測し、計
    測された濃度変化の回数が所定回数の範囲内であるなら
    ば、機械コード候補として上記画像ブロックの座標を記
    憶し、記憶された機械コード候補の画像ブロックの座標
    に基づいて機械コードを検出し、この検出結果を出力す
    るようにしたことを特徴とする機械コード検出方法。
  10. 【請求項10】 画像を入力し、入力された画像を記憶
    し、記憶された画像を処理し、処理された画像から機械
    コードらしい画像ブロックを抽出し、抽出された画像ブ
    ロックの所定線分における濃度変化の回数を複数の所定
    方向から走査して計測し、計測される複数の所定方向の
    うちの少なくとも1つの方向からの走査による濃度変化
    の回数が所定回数の範囲内であるならば、機械コード候
    補として上記画像ブロックの座標と走査方向とを記憶
    し、記憶された機械コード候補の画像ブロックの座標と
    走査方向に基づいて機械コードを検出し、この検出結果
    を出力するようにしたことを特徴とする機械コード検出
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541566A (ja) * 1999-04-07 2002-12-03 シンボル テクノロジーズ インコーポレイテッド 郵便番号読取り用の撮像エンジンおよび技術
JP2003108915A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Sharp Corp バーコード認識装置
US7562820B2 (en) 2002-12-17 2009-07-21 Sharp Kabushiki Kaisha Barcode recognition apparatus
CN115600620A (zh) * 2022-12-13 2023-01-13 深圳思谋信息科技有限公司(Cn) 扫码方法、装置、电子设备和存储介质

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