JP2001014421A - バーコード読み取り装置 - Google Patents

バーコード読み取り装置

Info

Publication number
JP2001014421A
JP2001014421A JP11181569A JP18156999A JP2001014421A JP 2001014421 A JP2001014421 A JP 2001014421A JP 11181569 A JP11181569 A JP 11181569A JP 18156999 A JP18156999 A JP 18156999A JP 2001014421 A JP2001014421 A JP 2001014421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
image
bar
barcode
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11181569A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuharu Yamamoto
淳晴 山本
Mikio Fujita
幹男 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11181569A priority Critical patent/JP2001014421A/ja
Priority to US09/527,849 priority patent/US6367698B1/en
Publication of JP2001014421A publication Critical patent/JP2001014421A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10544Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
    • G06K7/10821Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum further details of bar or optical code scanning devices
    • G06K7/10851Circuits for pulse shaping, amplifying, eliminating noise signals, checking the function of the sensing device
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/14Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation using light without selection of wavelength, e.g. sensing reflected white light
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/14Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation using light without selection of wavelength, e.g. sensing reflected white light
    • G06K7/1404Methods for optical code recognition
    • G06K7/1439Methods for optical code recognition including a method step for retrieval of the optical code
    • G06K7/1452Methods for optical code recognition including a method step for retrieval of the optical code detecting bar code edges

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な背景パターンの存在する文書画像中に
おいて、任意位置、任意方向に存在するバーコードを正
確に検出して復号化し、信頼性を高める。 【解決手段】 画像入力手段1により文書を読み取り、
2値化手段2により2値画像に変換し画像記憶手段2に
記憶し、縮退化手段4でパターンを縮退化した後、垂直
方向延長手段5でパターンをバー高さ方向に延長し、エ
ッジ検出手段6で輪郭パターンに変換し、水平方向収縮
手段7でパターンを水平方向に引き延ばしてバーコード
を塗りつぶす。続いて水平方向収縮手段8で水平方向に
パターンを縮めることによりバーコード領域のスケルト
ンを抽出する。識別手段9において個々の島領域からバ
ーコード候補領域を検出し、復号化手段10においてバ
ーコード領域の画像を読み込み、各バーの面積と重心位
置からバーコードを復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、郵便物のような文
字、紋様を含む文書画像においてバーコードの位置、方
向を特定し、バーコードを読み取り復号化するためのバ
ーコード読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーコードは商品販売、物流、生産工程
等における物品の管理情報を表記する手段として、幅広
い分野で活用されている。このようなバーコードを読み
取る方法として、ハンドスキャナーやペン入力スキャナ
ーのように作業者がバーコード面を直接指示しバーコー
ドを読み取る場合や、定置型スキャナーにおいて複数方
向にビームを走査させ、少なくとも1本のビームはバー
コード面を正しく走査しバーコードを読み取れるように
構成される。また、対象物を2次元の画像データとして
入力し、画像に含まれるバーコード領域を画像処理によ
り抽出し、読み取り復号化する方式があり、この方式の
場合バーコードの位置、方向に限定受けることなく、ま
た対象物に複数のバーコードが存在しても全てのバーコ
ードを復号化できる利点がある。このような2次元画像
におけるバーコード読み取り技術として、例えば特開平
02−125386号公報があり、その実施例を図17
を用いて説明する。
【0003】図17はバーコード読み取りのための画像
処理装置の構成を示しており、入力901からの画像デ
ータを2値化手段903で2値化し、2値レベル変化検
出手段904により輪郭画像に変換した後、黒膨張手段
905によりバーコードの一定周期で並ぶ輪郭線を融合
しバーコード領域を塗り潰す。続いて黒収縮手段906
により背景を消滅させバーコード領域を抽出し、この領
域の回帰直線に沿って画像データを読み取り復号化する
もので、流通用等で用いられている一般的な一次元バー
コードに対して、位置、方向の限定を受けることなく読
み取ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、郵便処理用バーコードであるPOSTNET
やRM4SC (4-state コード)のように、バーの高さが小
さいバーコードの場合、黒膨張手段905においてバー
コード領域を塗りつぶした後、黒収縮手段906におい
て文字等の背景を消滅させることにより、バーコード領
域自体も消滅してしまうという課題があり、またバーコ
ード領域が消滅しないように黒収縮量を低減すると、文
字等の背景も同様に残りバーコード領域のみを抽出でき
ないという課題がある。図2は郵便処理用の4-state コ
ードの例を示すもので、ロングバー高さH1が3.6m
m、タイミングバー高さH3が1.2mm、バー幅W1
及びバースペースW2が0.6mm、バーピッチPが
1.2mmの標準寸法が定められている。このように郵
便処理用バーコードは、バー高さが印刷文字と同程度で
あるため、従来の処理構成では郵便処理用バーコードを
文字等の背景に対し分離抽出することはできない。
【0005】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
もので、4-stateコードのようにバーの高さが小さい場
合でも背景からバーコード領域を正確に分離抽出し、バ
ーコードの位置と方向を特定し復号することのできる信
頼性の高いバーコード読み取り装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、画像入力手段によりバーコードを含む文書
を読み取り画像信号として入力し、画像信号を2値化手
段により2値画像に変換し画像記憶手段に記憶する。こ
の2値画像に対し、縮退化手段によりパターンを背景側
からk画素縮退化し、次に垂直方向延長手段においてパ
ターンを垂直方向にm画素延長することによりバーを高
さ方向に伸長し、続いてエッジ検出手段においてパター
ンの輪郭を検出することにより、バーコード領域におい
て線分が平行に並んだ2値画像が得られる。この2値画
像に対し水平方向延長手段においてパターンを水平方向
にn1画素延長することによりバーコード領域の平行線
群が互いに融合し、バーコード領域が塗り潰された2値
画像が得られる。このように塗り潰されたバーコード領
域は、背景パターンに対し水平方向に十分な長さを有し
ており、続く水平方向収縮手段において、水平方向にn
2画素収縮することにより背景パターンは消滅し水平方
向のバーコード領域が抽出される。識別手段において前
記領域抽出の結果の2値画像に対しラベリングにより複
数のパターンを分離し、各パターンの形状特徴からバー
コード領域を決定し、復号化手段において前記画像記憶
手段に記憶されている画像データを読み込み、バーコー
ドを復号化するようにしたものである。これにより水平
方向に対しスキューのあるバーコードが入力画像内のい
かなる場所に存在しても、正確に位置と方向を特定する
ことができ、信頼性の高いバーコード読み取り装置が実
現できる。
【0007】本発明はまた、前記垂直方向延長手段、エ
ッジ検出手段、水平方向延長手段、及び水平方向収縮手
段の一連の処理からなる水平方向抽出手段と並行し垂直
方向抽出手段として、縮退化手段からの2値画像に対し
水平方向延長手段においてパターンを水平方向にm画素
延長し、続いてエッジ検出手段においてパターンの輪郭
を検出し、続いて垂直方向延長手段においてパターンを
垂直方向にn1画素延長し、続いて垂直方向収縮手段に
おいてパターンを垂直方向にn2画素収縮し、前記垂直
方向、及び水平方向収縮手段の出力の論理和をとり識別
手段に入力することにより、バーコードが水平、垂直い
ずれの方向に対してスキューがあっても正確に位置と方
向を特定することができ、信頼性の高いバーコード読み
取り装置が実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
バーコードを含む文書を読み取り濃淡画像を出力する画
像入力手段と、濃淡画像を2値化する2値化手段と、2
値画像を記憶する画像記憶手段と、2値画像上のパター
ンを背景側からk画素縮める縮退化手段と、パターンを
垂直方向にm画素延長する垂直方向延長手段と、パター
ンの輪郭を検出するエッジ検出手段と、パターンを水平
方向にn1画素延長する水平方向延長手段と、パターン
を水平方向にn2画素収縮する水平方向収縮手段と、2
値画像上のパターンに対しラベリングを行い個別パター
ン毎に形状特徴を抽出しバーコード領域を決定する識別
手段と、前記画像記憶手段に記憶されている画像データ
を読み込み、バーコードを復号化する復号化手段とを具
備するバーコード読み取り装置としたものであり、水平
方向に対しスキューのあるバーコードが入力画像内のい
かなる場所に存在しても、正確に位置と方向を特定する
ことができ、高速かつ高精度に復号化できるという作用
を有する。
【0009】本発明の請求項2記載の発明は、前記垂直
方向延長手段、エッジ検出手段、水平方向延長手段、及
び水平方向収縮手段の一連の処理を行う水平方向抽出手
段と並行して設けられた垂直方向抽出手段を備え、前記
垂直方向抽出手段が、縮退化手段からの2値画像に対し
パターンを水平方向にm画素延長する水平方向延長手段
と、前記水平方向延長手段からの2値画像に対しパター
ンの輪郭を検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出
手段からの2値画像に対しパターンを垂直方向にn1画
素延長する垂直方向延長手段と、前記垂直方向延長手段
からの2値画像に対しパターンを垂直方向にn2画素収
縮する垂直方向収縮手段とを具備し、前記垂直方向収縮
手段及び水平方向収縮手段の出力の論理和をとって前記
識別手段に入力し、水平、垂直いずれの方向のバーコー
ドも読み取ることを特徴とする請求項1記載のバーコー
ド読み取り装置としたものであり、バーコードが水平、
垂直いずれの方向に対してスキューがあっても正確に位
置と方向を特定することができるという作用を有する。
【0010】本発明の請求項3記載の発明は、バーコー
ド候補領域を検出するための図形的特徴量として、面
積、周囲長、または外接矩形を検出するもので、パター
ンの大きさと形状を正確に判定できるという作用を有す
る。
【0011】本発明の請求項4記載の発明は、バーコー
ドは、ロングバー、セミロングバー、及びタイミングバ
ーの3種類からなる4-state コードを対象とするもの
で、パターンの特徴として面積に基づき前記3種類のバ
ーいずれに該当するかを識別し、さらにロングバーまた
はタイミングバーの重心を通る直線を求め、セミロング
バーの重心が前記直線の分割する平面のいずれに含まれ
るかを検出するもので、4-state バーコードを正確に復
号化できるという作用を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図16を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1のバー
コード読み取り装置のブロック構成図を示し、1はバー
コードを含む文書を読み取り濃淡画像を出力する画像入
力手段、2は濃淡画像に対し背景を値0、パターンを値
1とする2値画像に変換する2値化手段、3は値画像を
記憶する画像記憶手段、4は2値画像上のパターンを背
景側からk画素縮める縮退化手段、5はパターンを垂直
方向にm画素延長する垂直方向延長手段、6はパターン
の輪郭を検出するエッジ検出手段、7はパターンを水平
方向にn1画素延長する水平方向延長手段、8はパター
ンを水平方向にn2画素収縮する水平方向収縮手段、9
は2値画像上のパターンに対しラベリングを行い、個別
パターンの形状特徴からバーコード領域を決定する識別
手段、10は画像記憶手段3に記憶されているバーコー
ド領域の画像データを読み込み、バーコードを復号化す
る復号化手段である。11は垂直方向延長手段5、エッ
ジ検出手段6、水平方向延長手段7、及び水平方向収縮
手段8からなる水平方向抽出手段である。図2は郵便処
理用の4-state バーコードの例を示しており、その内容
は前述した通りである。
【0013】以上のように構成されたバーコード読み取
り装置について、その動作を説明する。画像入力手段1
は、バーコードを含む文書を読み取り濃淡画像を出力す
るもので、本発明の実施の形態1では読み取り線密度を
約8本/mm 程度とし、原稿である文書を白色蛍光ランプ
等で照明しその反射光を一次元のCCDカメラで読み取
る。2値化手段2は、入力された濃淡画像に対し閾値処
理を行い、文字やバーコードの部分を値1、背景を値0
とする2値画像に変換する。2値化処理においては、固
定閾値法や判別分析法(”認識問題としての二値化と各
種方法の検討”、情報処理学会、イメージプロセッシン
グ15-1, Nov. 1977 )が良く知られており、本発明の実
施の形態1では2値化処理法については特に言及するも
のではないので、原稿に合わせて任意の2値化処理法を
選択すればよい。このように2値化された画像データは
画像記憶手段3に格納され、各処理で必要に応じて読み
出される。
【0014】次に縮退化手段4について図3を用いて説
明する。図3は縮退化処理を行う際の3×3走査窓の画
素の配置を示す図であり、注目画素d0を中心に8近傍画
素d1〜d8を参照し、注目画素d0を値1から0に変換する
かどうかを判定する。縮退化は、パターンを1画素ずつ
背景側から削っていき、最終的には1点になるまでパタ
ーンを縮める処理である。この処理は細線化処理と同様
にパターンの連結性を保持しながら、パターンを背景側
から1画素ずつ削っていくことで実現できるが、細線化
と異なる点は、縮退化は線分の端点を除去することにあ
る(1画素の孤立点は保存する)。2画素幅の図形の消
滅を防止するため、パターンを1層削る際、削る方向を
変えて2回に分けて走査する。1回目の走査時の注目画
素を削除(値1から0へ変換)する条件を(数1)に示
【0015】
【数1】 1回目の走査ではパターンの右上側から削除していき、
2回目の走査では(数2)に示すようにパターンの左下
側から削除する。
【0016】
【数2】 以上の2サイクルの処理をk回行うことにより背景側か
らパターンがk画素細められる。本実施例では例えばk=
10回程度行い、タイミングバーがほぼ点に収束する程度
パターンを細める。
【0017】次に垂直方向延長手段5について説明す
る。垂直方向延長処理は、前記縮退化されたパターンを
垂直方向に引き延ばす処理で、バーコードを高さ方向に
延長し、バーコードの周期性を強調する。本処理を行う
前に予め縮退化処理を行う理由は、図4(a) に示すよう
にバーコードにスキューがある時、直接水平方向に延長
処理を行うとバー間が塗り潰れてしまい(図中ハッチ部
が延長処理後のパターン)、バーコードの特徴である周
期性がなくなることを防ぐためである。予め縮退化して
おくと、スキューがあっても、延長処理によって隣合う
バーが重なりあうことがないため周期性が保たれる(図
4(b) )。
【0018】以下に垂直方向延長手段5の具体的処理に
ついて説明する。図5は垂直方向延長手段5を示すフロ
ー図である。2値画像を垂直方向の1ライン毎に画像左
側から右側へ順次走査し、垂直方向のランレングスをm
画素増やす処理について、各ステップ毎に説明する。図
5においてCはランレングスのカウント値とする。
【0019】ステップ51は、各ラインの走査開始時に
カウント値Cに0を設定する。ステップ52は、1画素
データを読み込む。ステップ53は、画素の値が0
(白)か1(黒)かを判定し、1のときステップ54
へ、0のときはステップ56に進む。ステップ54は、
カウント値Cにmを設定する。ステップ55は、黒ラン
上にあるので値1を出力する。ステップ56は、カウン
ト値Cが0以下かどうかの判定を行い、0より大きい場
合ステップ57へ、0以下のときステップ58へ進む。
ステップ57は、カウント値Cをデクリメントし、さら
にステップ55へ進む。ステップ58は、その走査位置
は黒ランからn画素より大きく離れているので値0を出
力する。
【0020】以上の処理を1ラインの終了まで行うこと
により、そのライン上の黒ランがn画素延長される。次
のラインを処理するときは再びステップ51から同様の
処理を繰り返す。このようにして全画面の走査が終了す
ると、垂直方向にランレングスがm画素分だけ延長され
る。
【0021】次にエッジ検出手段6について図3を用い
て説明する。図3は3×3走査窓の画素配置を示す図で
ある。3×3走査窓で画像の左上から右下に1画素ずつ
ラスタ走査し、各画素位置において(数3)に示す論理
演算を行う。
【0022】
【数3】 演算結果はパターンの変化点を示しており、8連結エッ
ジ画像が得られる。
【0023】次に水平方向延長手段7について説明す
る。水平方向延長処理は、前記輪郭パターンを水平方向
にn1画素分引き延ばす処理であり、本処理によりバー
コード部のバー間を塗り潰す。本処理を行う前に予めエ
ッジ画像に変換しておく理由は、大面積の黒パターンを
排除し、周期性エッジを有するバーコード領域を塗りつ
ぶすためであり、次段の水平方向収縮手段8により水平
方向のランレングスを縮めると、大面積パターンは消滅
し、水平方向に長いランレングスを有するバーコード領
域のスケルトンのみが抽出される。水平方向延長手段7
の処理手順は図5の処理フローと同様であり、画像の走
査順序が水平方向の1ライン毎に画像上側から下側へ順
次処理する。本実施例ではバーピッチ10画素に対応し
てn1=10画素とすることによりバーコード領域を塗
り潰すことができる。
【0024】次に水平方向収縮手段8について説明す
る。水平方向収縮処理は、水平方向にパターンが延長さ
れた画像に対し、水平方向に所定の長さn2画素以上の
ランレングスを有する領域を抽出するもので、塗り潰さ
れたバーコード領域のスケルトンを抽出する。図6を用
いて水平方向収縮手段の処理手順を説明する。2値画像
を垂直方向の1ライン毎に画像上側から下側へラスタ走
査し、水平方向のランレングスをn2画素縮める処理に
ついて、各ステップ毎に説明する。
【0025】図6においてCはランレングスのカウント
値とする。ステップ61は、各ラインの走査開始時にカ
ウント値Cに0を設定する。ステップ62は、1画素デ
ータを読み込む。ステップ63は、画素の値が0(白)
か1(黒)かを判定し、1のときステップ64へ、0の
ときはステップ66に進む。ステップ64は、カウント
値Cに0を設定する。ステップ66は、カウント値Cが
n2以下かどうかの判定を行い、n2未満の場合ステッ
プ67へ、n2以上のときステップ68へ進む。ステッ
プ67は、カウント値Cをインクリメントし、さらにス
テップ65へ進む。ステップ68では値1を出力し、ス
テップ65では値0を出力する。
【0026】以上の処理を1ラインの終了まで行うこと
により、そのライン上の黒ランがn2画素収縮される。
次のラインを処理するときは再びステップ61から同様
の処理を繰り返す。このようにして全画面の走査が終了
すると、水平方向にランレングスがn2画素分だけ縮め
られる。本実施例ではn2=40画素とすることによ
り、バーコード領域のスケルトンのみが保存され、文字
等の背景パターンが除去される。
【0027】次に識別手段9について図7から図12を
用いて説明する。図7は個別のパターンに分離するラベ
リング処理の仮ラベルを付ける手順を示すフロー図、図
8は仮ラベルを付けかえる手順を示すフロー図、図9は
各ラベル領域の特徴量を登録する特徴量テーブル、図1
0はバーコード候補領域の判定手順を示すフロー図を示
す。
【0028】まず図7を参照しながら仮ラベルを付ける
手順について説明する。ステップ70においてラベルn
の初期値に1を設定し、次にステップ72において入力
画像の最初の走査位置につく。ステップ72は注目位置
近傍の既走査領域、すなわち図3におけるd2、d3、
d4、d5の位置を参照しラベルが付与されている画素
があるかどうかを判定するステップで、Noの場合はステ
ップ73へ進み、現在の注目位置にラベルnを付与し、
さらにステップ74においてラベルnを1更新し、ステ
ップ71に戻る。前記ステップ72の判定に関しYes の
場合は、ステップ75の判定へ進み、注目位置近傍のラ
ベルは全て同一かどうかを判定し、同一ラベルである場
合はステップ76へ進み、それと同一のラベルを注目位
置に与え、ステップ71へ戻る。ステップ75の判定に
関しNoの場合はステップ77へ進み、既走査領域におけ
る最も古い(番号の小さい)ラベルを注目位置に与え、
更にステップ78へ進む。ステップ78はラベルの同一
性を記録するステップで、例えば分岐があるパターンに
対し、走査が進むことにより枝が合流した場合に、本来
は同一のラベルである所を異なるラベルが付与されてい
るため、各々のラベルは同一であることを変換テーブル
に記録する。変換テーブルは、[仮ラベル,変換フラ
グ,変換ラベル番号,領域番号]の項目を記録するルッ
クアップテーブルで、既走査領域の全てのラベルを同じ
ラベル番号に統一するために、注目画素d0、d2、d
3、d4、d5の画素位置のラベル番号に対し変換フラ
グをonにし、変換後のラベル番号を登録する。ステップ
79の判定において走査終了ならば次の図8のフローへ
進み、そうでない場合はステップ71へ戻る。以上の手
順により、画像中の全てのパターンに対し仮ラベルが与
えられる。
【0029】次に図8及び図9を用いて変換テーブルの
書き換え、及びパターンの特徴量を求める処理について
説明する。図8においてステップ81から91までは、
変換テーブルの書き換え手順を示しており、ステップ9
2から97まではパターンの特徴量を求める手順を示し
ている。
【0030】まずステップ81において領域番号iに1
を設定し、ステップ82で前記変換テーブルを1行ずつ
読み込む。ステップ83の判定において、その仮ラベル
と変換ラベルが等しいときはステップ84へ進み、等し
くないときはステップ82へ戻り変換テーブルの次の行
を読む。ステップ84で領域番号として番号iを与えた
後、ステップ85でその変換フラグをoff にする。続く
ステップ86で領域番号を1増大し、変換テーブルを処
理終了のときはステップ88へ進み、終了でない場合は
再びステップ82へ戻り、同様の手順を繰り返す。
【0031】ステップ88からは変換フラグに基づいて
ラベルの同一化を行うもので、変換テーブルを1行ずつ
読み込み、ステップ89の判定で、変換フラグがonの場
合はステップ90へ進み、off の場合はステップ88へ
戻り変換テーブルにおいて次の行を読み込む。ステップ
90においては、現在注目しているラベルの領域番号と
して、その変換ラベルの示す先の番号位置の領域番号と
同じ番号を設定する。以上の手順を変換テーブルの最後
まで繰り返す事により、連続した領域番号をもつテーブ
ルに変換される。
【0032】ステップ92以降は各領域の特徴量を求め
る手順で、まず図9に示す特徴量テーブルの各項を初期
化(値0)し、以下、仮ラベルのつけられた画像情報に
基づき、各パターンの特徴量を求める。ステップ93で
1画素読み込んだ後、ステップ94で現在の仮ラベルの
番号をもとに前記変換テーブルを参照し、その領域番号
をチェックする。ステップ95は特徴量テーブルの該当
位置に現在注目している画素の座標を加算するもので、
領域番号iのX(i)及びY(i)に現在の画素のx座標及びy
座標をそれぞれ加算し、個数s(i)を1インクリメントす
る。ステップ96の判定において画像を最後まで処理し
た場合はステップ97へ進み、そうでない場合は再びス
テップ93に戻り同様の処理を繰り返す。
【0033】ステップ97においては、図9に示す特徴
量テーブルの全ての領域に対し重心位置として、X(i)/s
(i) 及びY(i)/s(i) を計算し、特徴量テーブルのxg(i)
及びyg(i) に書き込む。以上の手順により、入力画像中
の連結したパターンの特徴量、すなわち面積、重心位置
が求められる。なお本発明の実施の形態1ではバーコー
ド候補領域の特徴量として面積を求めたが、かわりにパ
ターンの周囲長あるいはパターンの外接矩形を用いても
よい。
【0034】図10において、まずステップ101で前
記特徴量テーブルから島領域の重心座標xg、yg、及び面
積s を1組ずつ読み込み、続いてステップ102で面積
が(数4)を満足するかどうかを判定する。すなわちバ
ーコード候補領域を判定するもので、バーコード領域の
長さlb、ロングバー長さh1、許容度ds1 として(数4)
の条件を満たすかどうか判定する。
【0035】
【数4】 上記の条件を満たさないときは、再びステップ101へ
戻り、条件をみたす場合はステップ103へ進む。ステ
ップ103では、予め用意しておいた候補特徴量テーブ
ルに前記特徴量を書き込む。候補特徴量テーブルは、図
9の特徴量テーブルと同一の形式をもつ。ステップ10
4では特徴量テーブルのデータ全てを処理したかどうか
判定し、処理していない場合は再びステップ101へ戻
り、特徴量テーブルのデータがなければ処理を終了す
る。以上の手順により、バーコード候補領域が検出され
る。
【0036】次に復号化手段10について図11から図
15を用いて説明する。図11は復号化手段におけるバ
ー群のグルーピング手順を示すフロー図、図12は画像
記憶手段3に記憶されている2値原画像上の個別パター
ンの特徴量を記述した原画特徴量テーブル、図13は前
記グルーピング処理時に参照するグループテーブルを示
しており、グループテーブルは構造体grとして定義す
る。また図14はバーコードのデコード手順を示すフロ
ー図、図15はセミロングバーの中心線に対する位相関
係を示す図である。
【0037】図11において、まずステップ111で画
像記憶手段3から候補領域のメモリアドレスを算出し、
読み込んだデータにラベリングを行い、個別パターン毎
に特徴量(xg,yg,s )を計算し、図12の原画特徴量
テーブルに書き込む。ここでのラベリング処理は、図7
及び図8に示したラベリング処理と同じであるので説明
は省略する。原画特徴量テーブルの有効フラグは全て”
1”(有効)としておく。ステップ111で前記候補特
徴量テーブルの特徴量の重心位置を読み込み、(数5)
により重心位置を中心とした矩形状のバーコード候補領
域の最小座標(xbmin ,ybmin )と最大座標(xbmax 、
ybmax )を設定する。また、候補特徴量テーブルの領域
番号と、対応したグループテーブルgrの通し番号jの島
領域の総数memberを0にしておく。
【0038】
【数5】 ステップ112で前記原画特徴量テーブルから、有効フ
ラグが”1”となっている島領域の重心座標xg、yg、面
積s を1組ずつ読み込み、続いてステップ113で面積
s が(数6)を満足するかどうか判定する。すなわちロ
ングバー、セミロングバー、タイミングバーのいずれで
あるかを判定するもので、許容度t1として(数6)のい
ずれの条件を満たすか判定する。
【0039】
【数6】 上記いずれの条件も満たさない時は114に戻り、原画
特徴量テーブルの該当する島領域の有効フラグを”0”
にして、再びステップ112へ戻り、上記いずれの条件
を満たす場合はステップ115の判定へ進む。ステップ
115では、ステップ111で設定した候補領域内に島
領域が存在するかどうかを判定する。
【0040】上記の条件を満たす場合には、その島領域
の特徴量をグループテーブルへ登録する。x[member] 、
y[member] 、s[member] 、及びbar[member] に重心のx
座標、y座標、面積、及びバー種別を登録する。バーの
種別はロングバーが1、セミロングバーが2、タイミン
グバーが3とする。さらにメンバーの総数memberを1増
加する。上記条件を満たさない場合はステップ117へ
進み、原画特徴量テーブルのデータを全て処理したかど
うか判定し、終了していない場合はステップ111へ戻
り、終了した場合はステップ119へ進む。以上の処理
で生成されたグループ全てに対しメンバーの総数をチェ
ックし、そのグループがバーコード候補領域かどうか判
定する。バーコードのバーの総数をN とすると、各グル
ープのメンバー総数memberがN 以上のとき、該グループ
の候補フラグbar _flagを1にセットし、そうでない場
合は0とする。以上の処理により、バーコード候補領域
とその領域内に含まれるバーの重心座標と種別が検出さ
れる。
【0041】次にバーコードのデコード手順について図
14及び図15を参照しながら説明する。図14におい
て、まずステップ130で前記グループテーブルから候
補フラグが立っているバーコード候補領域のデータを読
み込み、ステップ131で全メンバーの重心座標に基づ
き、全メンバーを包含する最小の外接矩形を求める。外
接矩形とは、全メンバーのx座標の最小値xmin、最大値
xmax、及びy座標の最小値ymin、最大値ymaxとすると、
4つの座標(xmin,ymin )、(xmax,ymin )、(xmin,y
max )、(xmax,ymax )を頂点とする長方形である。こ
の外接矩形のx方向の辺がy方向の辺以上の長さを有す
るとき、バーコードの中心軸とx軸のなす角が±45°
以内であり、逆にx方向の辺の長さがy方向の辺の長さ
未満であれば、バーコードの中心軸とy軸のなす角が±
45°未満である。ステップ132では、グループのメ
ンバーのうち前記領域判定手段4でロングバーあるいは
タイミングバーと判定されたメンバーの点を通る回帰直
線を求める。回帰直線の式は、バーコードの中心軸とx
軸のなす角が±45°以内である場合、y=a+bxと
してa及びbを(数7)に従って求める。ロングバー、
タイミングバーの総本数をnとすると
【0042】
【数7】 またバーコードの中心軸とy軸のなす角が、±45°未
満である場合、x=c+dyとしてc及びdを(数8)
に従って求める。
【0043】
【数8】 次にステップ133において各メンバーの座標と前記回
帰直線との距離を算出し、所定の値δとの比較判定を行
い、δを越える場合はステップ134へ進み、δ以内の
場合はステップ135へ進む。このとき点(x,y)と
直線間の距離は次の計算により算出する。直線とx軸と
のなす角が±45°以内の場合は(数7)に対応して
(数9)により算出し、直線とy軸とのなす角が±45
°以内の場合は(数8)に対応して(数10)により算
出する。
【0044】
【数9】
【0045】
【数10】 ステップ134においては、該当するメンバーは、直線
から離れておりバーとはみなさないため、グループテー
ブルの該当するx 、y 、s 、bar の項目の値を−1にし
て無効とし、メンバー総数memberの値を1減らす。ステ
ップ135では全てのメンバーに対して前記直線との距
離のチェックを行ったかどうかを判定し、終了した場合
はステップ136へ進み、そうでない場合は再びステッ
プ133の判定に戻る。ステップ136ではメンバーの
総数がバーコードのバーの総本数と一致するかどうかを
判定し、一致する場合はステップ137へ進み、一致し
ない場合はこのグループはバーコードではないと判断
し、ステップ140へ進む。ステップ137において
は、後のステップ139でバーコードを復号化するため
に、メンバーを回帰直線に沿って端から整列化する。こ
の時前記直線がx軸となす角が±45°以内の場合は、
各メンバーの点のx座標に関してソートし、y軸となす
角が±45°未満の場合は、各メンバーの点のy座標に
関してソートする。続くステップ138は、3種類のバ
ーのうちのセミロングバーのバーコードの中心軸に対す
る位相関係を検出するステップであり、図15にその具
体例を示す。図15はバーコードの中心軸とx 軸とのな
す角が±45°未満である例を示すもので、セミロング
バーの重心位置151(x1,y1)、152(x2,
y2)、及び153(x3,y3)が中心軸のどちら側
に存在するか(直線との位相関係)を検出する。この場
合y1<a+b・x1、y2<a+b・x2、及びy3>a+b・
x3であるので、点151と152は直線に対し正側、1
53は直線に対し負側に存在することが検出できる。ス
テップ139では、そのグループメンバーを端から検索
し、バーの種別とセミロングバーの位相関係から、図示
しないコード変換テーブルを参照し、バーコードを復号
化する。続いてステップ140で候補グループを全てチ
ェックしたかどうかを判定し、チェックを終了していな
い場合はステップ130に戻り次の候補グループに関し
て同様の処理を行い、そうでない場合は処理を終了す
る。
【0046】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について図16を参照しながら説明する。図16
は、本発明の実施の形態2のバーコード読み取り装置の
ブロック結線図である。図16において、161はバー
コードを含む文書を読み取り濃淡画像を出力する画像入
力手段、162は濃淡画像に対し背景を値0、パターン
を値1とする2値画像に変換する2値化手段、163は
値画像を記憶する画像記憶手段、164は2値画像上の
パターンを背景側からk画素縮める縮退化手段である。
165はパターンを垂直方向にm画素延長する垂直方向
延長手段、166はパターンの輪郭を検出するエッジ検
出手段、167はパターンを水平方向にn1画素延長す
る水平方向延長手段、168はパターンを水平方向にn
2画素収縮する水平方向収縮手段であり、これら垂直方
向延長手段165、エッジ検出手段166、水平方向延
長手段167及び水平方向収縮手段168により水平方
向抽出手段176を構成している。169はパターンを
水平方向にm画素延長する水平方向延長手段、170は
パターンの輪郭を検出するエッジ検出手段、171はパ
ターンを垂直方向にn1画素延長する垂直方向延長手
段、172はパターンを垂直方向にn2画素収縮する垂
直方向収縮手段であり、これら水平方向延長手段16
9、エッジ検出手段170、垂直方向延長手段171及
び垂直方向収縮手段172により垂直方向抽出手段17
7を構成している。173は前記水平方向収縮手段16
8と垂直方向収縮手段172からのデータの論理和を演
算する論理和回路、174は2値画像上のパターンに対
しラベリングを行い、個別パターンの形状特徴からバー
コード領域を決定する識別手段、175は画像記憶手段
に記憶されている画像データを読み込みバーコードを復
号する復号化手段である。
【0047】以上のように構成されたバーコード読み取
り装置について、161〜168及び174,175は
本発明の実施の形態1のバーコード読み取り装置と構
成、処理内容は同じであるため説明は省略する。
【0048】本発明の実施の形態2では、さらに垂直方
向抽出手段177を設け、手兵方向抽出手段からの出力
データの論理和を演算し、水平垂直の両方向のバーコー
ドを検出するようにしたものである。水平方向延長手段
165は、縮退化手段164において縮退化されたパタ
ーンを水平方向に引き延ばす処理で、垂直方向に印字さ
れているバーコードを高さ方向に延長し、バーコードの
周期性を強調する。すなわち2値画像を水平方向の1ラ
イン毎に画像上側から下側へラスタ走査し、水平方向の
ランレングスをm画素増やすものであり、処理は図5に
示したフローにしたがって実施する。エッジ検出手段1
70は、前記水平方向にパターンが延長された画像に対
し、(数3)に示した論理演算を行うことにより輪郭画
像に変換する。次に垂直方向延長手段171において、
前記輪郭画像に対し、パターンを垂直方向にn1画素分
引き延ばす処理であり、本処理により垂直方向に印字さ
れたバーコード部のバー間を塗り潰す。次に垂直方向収
縮手段172において、垂直平方向のランレングスを縮
めると、大面積パターンは消滅し、垂直方向に長いラン
レングスを有するバーコード領域のスケルトンのみが抽
出され、背景パターンは消滅する。したがって水平方向
収縮手段168と垂直方向収縮手段172からのデータ
を論理和回路173において演算した結果は、水平及び
垂直両方向に印字されたバーコードが検出可能となる。
このとき垂直方向延長手段165と水平方向延長手段1
69でバーの高さ方向を延長しているため、水平、垂直
方向にスキューがあってもバーコード領域のスケルトン
が抽出され、識別手段174においてバーコードのスケ
ルトン領域を識別し、復号化手段175においてスケル
トン周辺のパターンをグルーピングしてデコードするた
め、任意位置、任意方向に存在するバーコードを読み取
ることができる。
【0049】以上のように本発明の実施の形態1および
2によれば、第1に、文書画像を2値化し、所定量パタ
ーンを縮退化し、垂直方向にパターンを延長した後、輪
郭画像に変換し、輪郭線を水平方向に引き延ばしてバー
コード領域を塗り潰し、続いて水平方向にパターンを縮
めることにより、バーコードのスケルトンのみを残し背
景パターンを消去するため、文字や図形の混在する文書
画像中の任意位置に存在するバーコードが、水平方向に
対し大きく傾いていても、バーコード領域を高速かつ高
精度に検出し、復号化できるという効果が得られる。
【0050】第2に、水平方向のバーコード領域抽出に
加え、縮退化後、水平方向にパターンを延長した後、輪
郭画像に変換し、輪郭線を水平方向に引き延ばしてバー
コード領域を塗り潰し、続いて水平方向にパターンを縮
めることにより、バーコードのスケルトンのみを抽出
し、前記水平方向の抽出データとの論理和画像を生成す
ることにより、バーコードが水平、垂直いずれの方向に
対しスキューを有していても、バーコード領域を高速か
つ高精度に検出し、復号化できるという効果が得られ
る。
【0051】第3に、バーコード候補領域の図形的特徴
量として、面積、周囲長、及び外接矩形を検出すること
により、識別手段におけるパターンの大きさと形状の判
定が正確に行えるという効果が得られる。
【0052】第4に、バーコードは、ロングバー、セミ
ロングバー、及びタイミングバーの3種類からなる4-st
ate コードを対象とし、面積に基づきバーが前記3種類
のバーのいずれであるかを識別し、さらにセミロングバ
ーの位相関係を識別する際、ロングバーまたはタイミン
グバーの重心を通る直線を求め、セミロングバーの重心
と前記直線の位置関係を検出することにより、簡易な方
法で正確にバーコードを復号化できるという効果が得ら
れる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明の効果は、文書画像
においてバーコードの周期構造を強調し、バーコード領
域を塗り潰した後、収縮をかけて背景を消滅させること
により、バーコード領域のスケルトンを高速かつ正確に
抽出することができ、文字図形を含む文書画像中の任意
の位置に存在するバーコードを検出するとき、水平垂直
いずれの方向に対し大きなスキューがあっても、高速か
つ正確に復号化できる信頼性の高いバーコード読み取り
装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるバーコード読み
取り装置のブロック結線図
【図2】同実施の形態1のバーコード読み取り装置にお
ける読み取り対象のバーコード図
【図3】同実施の形態1のバーコード読み取り装置にお
ける縮退化手段及びエッジ検出手段の走査窓を示す模式
【図4】同実施の形態1のバーコード読み取り装置にお
ける垂直方向延長処理を説明する模式図
【図5】同実施の形態1のバーコード読み取り装置にお
ける垂直方向延長手段の処理手順を示すフロー図
【図6】同実施の形態1のバーコード読み取り装置にお
ける水平方向収縮手段の処理手順を示すフロー図
【図7】同実施の形態1のバーコード読み取り装置にお
ける識別手段の仮ラベル付け処理手順を示すフロー図
【図8】同実施の形態1のバーコード読み取り装置にお
ける識別手段の本ラベル付け及び特徴量算出手順を示す
フロー図
【図9】同実施の形態1のバーコード読み取り装置にお
ける識別手段の特徴量一覧図
【図10】同実施の形態1のバーコード読み取り装置に
おける識別手段のバーコード候補領域の検出手順を示す
フロー図
【図11】同実施の形態1のバーコード読み取り装置に
おける復号化手段のバー群のグルーピング手順を示すフ
ロー図
【図12】同実施の形態1のバーコード読み取り装置に
おける復号化手段のバー群の特徴量一覧図
【図13】同実施の形態1のバーコード読み取り装置に
おける復号化手段のグループ化された領域のメンバーの
特徴量を登録するグループテーブルを示す一覧図
【図14】同実施の形態1のバーコード読み取り装置に
おける復号化手段の処理手順を示すフロー図
【図15】同実施の形態1のバーコード読み取り装置に
おける復号化手段によるバーの位相関係の検出を説明す
る模式図
【図16】同実施の形態2におけるバーコード読み取り
装置のブロック結線図
【図17】従来例のブロック結線図
【符号の説明】
1 画像入力手段 2 2値化手段 3 画像記憶手段 4 縮退化手段 5 垂直方向延長手段 6 エッジ検出手段 7 水平方向延長手段 8 水平方向収縮手段 9 識別手段 10 復号化手段 12 水平方向抽出手段 21 ロングバー 22 セミロングバー 23 タイミングバー 161 画像入力手段 162 2値化手段 163 画像記憶手段 164 縮退化手段 165 垂直方向延長手段 166 エッジ検出手段 167 水平方向延長手段 168 水平方向収縮手段 169 垂直方向延長手段 170 エッジ検出手段 171 水平方向延長手段 172 水平方向収縮手段 173 論理和回路 174 識別手段 175 復号化手段 177 水平方向抽出手段 178 垂直方向抽出手段 901 画像入力端子 902 画信号記憶手段 903 2値化手段 904 2値レベル変化検出手段 905 黒膨張手段 906 黒収縮手段 907 回帰直線演算手段 908 読み出し座標演算手段 909 バーコード復号化手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードを含む文書を読み取り濃淡画
    像を出力する画像入力手段と、前記画像入力手段からの
    濃淡画像に対し背景を値0、パターンを値1とする2値
    画像に変換する2値化手段と、前記2値化手段からの2
    値画像を記憶する画像記憶手段と、前記2値化手段から
    の2値画像に対しパターンを背景側からk画素(kは正
    の整数)縮める縮退化手段と、前記縮退化手段からの2
    値画像に対しパターンを垂直方向にm画素(mは正の整
    数)延長する垂直方向延長手段と、前記垂直方向延長手
    段からの2値画像に対しパターンの輪郭を検出するエッ
    ジ検出手段と、前記エッジ検出手段からの2値画像に対
    しパターンを水平方向にn1画素(n1は正の整数)延
    長する水平方向延長手段と、前記水平方向延長手段から
    の2値画像に対しパターンを水平方向にn2画素(n2
    は正の整数)収縮する水平方向収縮手段と、前記水平方
    向収縮手段からの2値画像に対しラベリングにより複数
    のパターンを分離し、各パターンの形状特徴からバーコ
    ード領域を決定する識別手段と、前記識別手段により識
    別されたバーコード領域に基づき、前記画像記憶手段に
    記憶されている画像データを読み出し、バーコードを復
    号する復号化手段とを具備するバーコード読み取り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記垂直方向延長手段、エッジ検出手
    段、水平方向延長手段、及び水平方向収縮手段の一連の
    処理を行う水平方向抽出手段と並行して設けられた垂直
    方向抽出手段を備え、前記垂直方向抽出手段が、縮退化
    手段からの2値画像に対しパターンを水平方向にm画素
    延長する水平方向延長手段と、前記水平方向延長手段か
    らの2値画像に対しパターンの輪郭を検出するエッジ検
    出手段と、前記エッジ検出手段からの2値画像に対しパ
    ターンを垂直方向にn1画素延長する垂直方向延長手段
    と、前記垂直方向延長手段からの2値画像に対しパター
    ンを垂直方向にn2画素収縮する垂直方向収縮手段とを
    具備し、前記垂直方向収縮手段及び水平方向収縮手段の
    出力の論理和をとって前記識別手段に入力し、水平、垂
    直いずれの方向のバーコードも読み取ることを特徴とす
    る請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記識別手段は、特徴量として面積、周
    囲長、または外接矩形からバーコード候補領域を検出す
    ることを特徴とする請求項1乃至2記載のバーコード読
    み取り装置。
  4. 【請求項4】 バーコードは、ロングバー、セミロング
    バー、及びタイミングバーからなる郵便処理用4-state
    コードを対象とし、各バー面積からロングバー、セミロ
    ングバー、またはタイミングバーのいずれかであること
    を識別し、ロングバー又はタイミングバーの重心を通る
    直線を求め、セミロングバーの重心位置が、前記直線が
    分割する平面のいずれの領域に含まれるかを検出するこ
    とにより、セミロングバーの位相関係を識別しバーコー
    ドを復号化する請求項1乃至3記載のバーコード読み取
    り装置。
JP11181569A 1999-06-28 1999-06-28 バーコード読み取り装置 Pending JP2001014421A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11181569A JP2001014421A (ja) 1999-06-28 1999-06-28 バーコード読み取り装置
US09/527,849 US6367698B1 (en) 1999-06-28 2000-03-17 Bar code reader for decoding a four state bar code

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11181569A JP2001014421A (ja) 1999-06-28 1999-06-28 バーコード読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001014421A true JP2001014421A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16103106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11181569A Pending JP2001014421A (ja) 1999-06-28 1999-06-28 バーコード読み取り装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6367698B1 (ja)
JP (1) JP2001014421A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003108915A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Sharp Corp バーコード認識装置
KR100388061B1 (ko) * 2001-01-19 2003-06-18 한국전자통신연구원 4-상태 바코드 인쇄 및 판독 시스템과 그 제어 방법
US7562820B2 (en) 2002-12-17 2009-07-21 Sharp Kabushiki Kaisha Barcode recognition apparatus

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6648230B1 (en) * 2002-05-22 2003-11-18 Lockheed Martin Corporation Method and apparatus for evaluating a confidence level of a decoded barcode
US6708884B1 (en) * 2002-06-25 2004-03-23 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Method and apparatus for rapid and precision detection of omnidirectional postnet barcode location
US20070007328A1 (en) * 2005-06-03 2007-01-11 Cole John J Methods and apparatus for recognizing and processing barcodes associated with mail
US20080091533A1 (en) * 2006-10-17 2008-04-17 Silverbrook Research Pty Ltd Method of delivering an advertisement to a user interacting with a hyperlink
US8393784B2 (en) 2008-03-31 2013-03-12 General Electric Company Characterization of flaws in composites identified by thermography
JP5336939B2 (ja) * 2009-06-15 2013-11-06 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US8600171B2 (en) * 2009-12-10 2013-12-03 Canon Kabushiki Kaisha Image labeling using parallel processing
US9275467B2 (en) * 2012-03-29 2016-03-01 Analog Devices, Inc. Incremental contour-extraction scheme for binary image segments
JP5424369B1 (ja) * 2012-12-12 2014-02-26 Necインフロンティア株式会社 バーコードリーダ、バーコード読取り方法及びバーコード読取り用プログラム
US10509533B2 (en) 2013-05-14 2019-12-17 Qualcomm Incorporated Systems and methods of generating augmented reality (AR) objects
US10235546B2 (en) * 2014-10-23 2019-03-19 Lockheed Martin Corporation Systems and methods for detecting and decoding barcodes with bar dilation
CN114036966A (zh) * 2015-12-29 2022-02-11 手持产品公司 用于条形码扫描的实时可调整窗口特征和具有可调整窗口特征的扫描条形码的过程

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4874936A (en) * 1988-04-08 1989-10-17 United Parcel Service Of America, Inc. Hexagonal, information encoding article, process and system
JPH0750496B2 (ja) 1988-07-13 1995-05-31 松下電器産業株式会社 画信号処理装置
US5304786A (en) * 1990-01-05 1994-04-19 Symbol Technologies, Inc. High density two-dimensional bar code symbol
US6170749B1 (en) * 1995-05-31 2001-01-09 Symbol Technologies, Inc. Method of scanning indicia using selective sampling
US5504320A (en) * 1993-03-19 1996-04-02 Olympus Optical Co., Ltd. Bar-code information reading apparatus
FR2715751A1 (fr) * 1994-01-28 1995-08-04 Canon Research Centre France S Procédé de codage d'informations sous forme de codes à barres, procédé de lecture de ces derniers et dispositifs mettant en Óoeuvre ces procédés.

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100388061B1 (ko) * 2001-01-19 2003-06-18 한국전자통신연구원 4-상태 바코드 인쇄 및 판독 시스템과 그 제어 방법
JP2003108915A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Sharp Corp バーコード認識装置
US7562820B2 (en) 2002-12-17 2009-07-21 Sharp Kabushiki Kaisha Barcode recognition apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US6367698B1 (en) 2002-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4323328B2 (ja) 取り込み画像データから文字列を識別して抜出するシステムおよび方法
ES2231309T3 (es) Localizador de etiquetas, de multiples resoluciones.
JP2001014421A (ja) バーコード読み取り装置
US5617481A (en) Address reading apparatus and address printing apparatus using mail address position mark
JP3635829B2 (ja) バーコード読み取り装置
JP3591184B2 (ja) バーコード読み取り装置
JP2002133426A (ja) 多値画像から罫線を抽出する罫線抽出装置
US5164996A (en) Optical character recognition by detecting geo features
EP1416421B1 (en) Barcode detection system and corresponding method
JP2001109844A (ja) 文字列抽出方法、手書き文字列抽出方法、文字列抽出装置、および画像処理装置
US8036461B2 (en) Method of graphical objects recognition using the integrity principle
EP0516576A2 (en) Method of discriminating between text and graphics
JP2001043313A (ja) 文字切出し方法
KR100503724B1 (ko) 화상에서의 객체 탐색 방법
CN116306731A (zh) 一种识别条形码的方法、装置、电子设备和存储介质
JP3268552B2 (ja) 領域抽出方法、宛名領域抽出方法、宛名領域抽出装置、及び画像処理装置
JPH06208625A (ja) 画像処理方法及び装置
Velu et al. Automatic letter sorting for Indian postal address recognition system based on pin codes
CN115272143A (zh) 一种条形码的视觉增强方法、装置、设备及存储介质
JP3476595B2 (ja) 画像領域分割方法、および画像2値化方法
JP2002150213A (ja) バーコード読み取り装置
JP2001229339A (ja) バーコード読み取り装置
JP2697085B2 (ja) 画信号処理装置
JP3253201B2 (ja) 画像処理装置と画像種類判定方法
JPH0929179A (ja) 宛名読取装置