JPH10105484A - 赤外線通信装置およびポータブルコンピュータ - Google Patents

赤外線通信装置およびポータブルコンピュータ

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JPH10105484A
JPH10105484A JP8257913A JP25791396A JPH10105484A JP H10105484 A JPH10105484 A JP H10105484A JP 8257913 A JP8257913 A JP 8257913A JP 25791396 A JP25791396 A JP 25791396A JP H10105484 A JPH10105484 A JP H10105484A
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JP
Japan
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infrared
circuit
communication
conversion circuit
light
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Application number
JP8257913A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Saito
和行 斉藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信の妨害となりうる赤外線通信が行われてい
る環境下であるか否か等を利用者に通知できるようにし
て、混信等による通信エラー発生の防止を図る。 【解決手段】赤外線受信回路1bで赤外線信号が受信さ
れると、それが表示回路1cのLEDの点灯などによっ
て利用者に通知される。表示回路1cのLEDの点灯
は、通信の妨害となりうる赤外線データ通信で送信され
ているデータを受信したか、あるいは目的とする赤外線
データ通信で送信されたデータを受信したことを意味す
る。このため、例えば赤外線通信を開始してない状態で
LEDが点灯した場合には、他の情報機器による赤外線
通信が行われている環境であり、その赤外線データ通信
が混信などの通信の妨害を引き起こす位置に当該情報機
器が存在することを利用者に通知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は情報機器間で所定
のプロトコルで赤外線通信を行う赤外線通信装置および
それを搭載したポータブルコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体技術の進歩およびコンピュ
ータアーキテクチャの改善に伴い、コンピュータの軽量
化および小型化が進められており、ノートブック型コン
ピュータや携帯情報端末を用いて個人が移動時でも情報
の入出力を容易に行えるというモバイルコンピューティ
ング環境が実現されている。
【0003】モバイルコンピューティング環境では、外
出先でノートブック型コンピュータなどに入力した情報
をオフィスのデスクトップ型コンピュータや、プリンタ
などの周辺機器に移したり、あるいはデスクトップ型コ
ンピュータに保持されている情報をノートブック型コン
ピュータに移して持ち歩くといった運用が行われるた
め、形状やサイズなどが互いに異なるコンピュータ同士
やコンピュータと周辺機器間で情報の共有が必要とされ
る。
【0004】このような情報の共有を実現するための接
続インターフェースとしては、これまではRS232C
インターフェースなどの接続ケーブルを用いたものが主
流であったが、最近では、コネクタ形状に依存しない接
続の容易性という観点から、コンピュータ同士やコンピ
ュータと周辺機器間を非接触で接続する赤外線インター
フェースが採用され始めている。
【0005】赤外線インターフェースを用いたデータ通
信は、各情報機器に設けられた赤外線通信装置間でIr
DAなどの所定のプロトコルに従ってデータの受け渡し
を行うことによって実現される。この場合、IrDAに
よる赤外線通信は、2つの情報機器間で1対1で行われ
る。また他の赤外線通信システムとの干渉防止のため
に、赤外線送信用発光ダイオードの放射強度は最大50
0mWに制限され、送受信の指向指向半値角も±15度
から±30度という比較的指向性の高い状態に規定され
ている。また、最近で、赤外線インターフェースによっ
て各情報機器をLANを接続する赤外線LANも開発さ
れており、赤外線インターフェースは今後益々広く利用
されることが予想されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように赤外線通信
を行う機器がオフィスの1フロアに多数存在する環境に
なると、前述のように最大放射強度や最大指向角を制限
しても、他の機器間の赤外線通信で送受信されている赤
外線信号を受けやすくなり、データの混入による混信や
通信障害が発生する危険がある。この場合、受信データ
にデータ化けが発生したり、通信エラーによって赤外線
通信が途中で中断されることになる。
【0007】しかし、利用者は通信に失敗したという結
果しか知ることができないため、何が原因で失敗し、ど
のように改善すればそのエラー状態を解消して正常な通
信が可能になるか等を判断することはできない。通信エ
ラーは、このような混信だけでなく、通信対象の2つの
情報機器間の対向角度や距離の不整合、赤外線発光ダイ
オードの故障、通信処理ソフトのエラーなどによっても
発生するからである。また、このような状況はオフィス
のみならず、家庭においても発生する。データ通信用の
赤外線の波長と同じ波長の赤外線が家電製品などのリモ
コンなどで使用されているためである。
【0008】この発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、通信の妨害となりうる赤外線通信が行われ
ている環境下であるか否か等を利用者に知らせることが
できる赤外線通信装置およびポータブルコンピュータを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、情報機器に
設けられ、他の機器との間で所定のプロトコルで赤外線
通信を行う赤外線通信装置において、赤外線を受光する
受光素子と、この受光素子で受光した赤外線信号を前記
情報機器で処理可能な2値データに変換する2値データ
変換回路と、この2値データ変換回路の出力に結合さ
れ、前記2値データ変換回路から1または0の有意デー
タが出力されたときにそれを表示する表示器とを具備
し、赤外線信号を用いた通信が行われている環境下に前
記情報機器が位置することを示すことを特徴とする。
【0010】この赤外線通信装置においては、2値デー
タ変換回路から1または0の有意データが出力される
と、それが、表示器を構成するLED等の点灯によって
利用者に通知される。2値データ変換回路から有意デー
タが出力された場合には、通信の妨害となりうる赤外線
データ通信で送信されているデータを受信したか、ある
いは目的とする赤外線データ通信で送信されたデータを
受信したことになる。このため、例えば赤外線通信を開
始してない状態でLEDが点灯した場合には、他の情報
機器による赤外線通信が行われている環境であり、その
赤外線データ通信が混信などの通信の妨害を引き起こす
位置に当該情報機器が存在することになる。この場合に
は、当該情報機器を、LEDが点灯しなくまで位置を移
動したり向きを変えてから、赤外線通信を行えば正常に
通信を行うことができる。また、もし赤外線通信を行っ
ているのに通信できない場合は、利用者は、LEDの点
灯の有無により目的とする赤外線信号を受信できている
か否かを判断することができる。赤外線信号を受信でき
てない状態と分かれば、LEDが点灯されるまで当該情
報機器を移動して相手機器との間の通信距離を近づける
ことなどにより、通信を可能にすることができる。
【0011】また、前記2値データ変換回路の出力と前
記表示器との間には、前記2値データ変換回路からの1
または0の有意データを所定時間保持するホールド回路
を設けることが好ましい。これにより、一瞬であっても
有意データが出力されれば一定期間表示器を点灯させる
ことができるため、人の目では認識できないような短時
間の赤外線信号パルスを受けたたり、非連続的なパルス
であっても、赤外線信号によるデータ受信があったこと
を知ることができる。
【0012】また、この発明は、情報機器に設けられ、
他の機器との間で所定のプロトコルで赤外線通信を行う
赤外線通信装置において、赤外線を発光する発光素子を
含む赤外線送信回路と、前記発光素子から発光された赤
外線を感知可能な位置に配置され、外部からの赤外線を
受光する受光素子を含む赤外線受信回路と、前記赤外線
受信回路に結合され、前記赤外線受信回路で赤外線信号
が受信されたときにそれを表示する表示器とを具備し、
前記赤外線送信回路による赤外線信号送信動作が正常に
実行されていることを示すことを特徴とする。
【0013】この赤外線通信装置においては、発光素子
から発光された赤外線を感知可能な位置に、赤外線受信
回路の受光素子が配置されている。このため、前述した
ような赤外線通信によるデータ受信だけでなく、赤外線
送信回路による赤外線信号送信動作が正常に実行されて
いるか否かを利用者に知らせることができる。
【0014】また、この発明は、情報機器に設けられ、
他の機器との間で所定のプロトコルで赤外線通信を行う
赤外線通信装置において、赤外線を発光する発光素子を
含む赤外線送信回路と、前記発光素子から発光された赤
外線を感知可能な位置に配置され、外部からの赤外線を
受光する受光素子を含む赤外線受信回路と、前記赤外線
送信回路による赤外線信号送信動作が実行されているか
否かを示すために設けられた第1の表示器と、赤外線信
号を用いた通信が行われている環境下に前記情報機器が
位置することを示すために設けられた第2の表示器と、
前記赤外線受信回路と前記第1および第2の表示器との
間に設けられ、前記赤外線通信装置の送信処理動作と受
信処理動作の切り替えに連動して、前記赤外線受信回路
に結合される表示器を前記第1および第2の表示器間で
切り替える切り替え回路とを具備することを特徴とす
る。
【0015】この赤外線通信装置においては、赤外線送
信回路による赤外線信号送信動作が実行されているか否
かを示すための第1の表示器と、赤外線信号を用いた通
信が行われている環境下に情報機器が位置することを示
すための第2の表示器が設けられており、赤外線通信装
置の送信処理動作と受信処理動作の切り替えに連動し
て、赤外線受信回路に結合される表示器が第1および第
2の表示器間で切り替えられる。このため、赤外線送信
処理時には、第1の表示器を赤外線受信回路に接続する
ことにより、その第1の表示器の点灯の有無により赤外
線の送信状態を知ることができる。また、赤外線受信処
理時には、第2の表示器を赤外線受信回路に接続するこ
とにより、その第2の表示器の点灯の有無により、妨害
となりうるまたは目的とする、赤外線データ通信で送信
されているデータを受信したか否かを知ることができ
る。
【0016】また、この発明は、情報機器に設けられ、
他の機器との間で所定のプロトコルで赤外線通信を行う
赤外線通信装置において、赤外線を受光する受光素子
と、この受光素子から出力される電流値を電圧に変換す
る電流/電圧変換回路と、この電流/電圧変換回路から
の出力電圧値を増幅する増幅回路と、この増幅回路で増
幅された信号を前記情報機器で処理可能な2値データに
変換する2値データ変換回路と、前記電流/電圧変換回
路の出力に結合され、受信した赤外線信号のレベルを検
出するレベル検出回路とを具備することを特徴とする。
【0017】この構成においては、電流/電圧変換回路
の出力にレベル検出回路が接続されている。電流/電圧
変換回路の出力電圧は、赤外線信号の強度が大きいほど
大きくなる。このため、前述したような赤外線通信によ
るデータ受信の有無ではなく、赤外線信号の受信レベル
を検知してそれを利用者に通知することができる。赤外
線信号の受信レベルがあまりに大きいと、電流/電圧変
換回路の次段にある増幅回路が飽和し、結果的に受信回
路の感度が飽和してしまう。この場合、増幅回路で増幅
された後の出力は検知不可能となるため、正確に受信レ
ベルを検知するためには、増幅する前の信号、つまり電
流/電圧変換回路の出力信号をモニタすることが必要と
なる。このような構成により受信レベルが分かるため、
通信中にエラーが発生した場合には、その時の受信レベ
ルが低すぎて外乱の影響を受けやすい状態であるのか、
あるいは受信レベルが高すぎて受信感度が飽和している
ことにより受信できないのかを、判断することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態について説明する。
【0019】図1には、この発明の一実施形態に係る赤
外線通信装置を内蔵したノートブック型コンピュータの
外観が示されている。このノートブック型コンピュータ
の本体11には、液晶表示パネルが組み込まれた表示ユ
ニット部12が開閉自在に取り付けられている。また、
本体11には、ステータスインジケータアイコン13
と、赤外線通信のための赤外線通信ポート14が設けら
れている。赤外線ポート14は、通信相手となる他のコ
ンピュータやプリンタなどの周辺装置に対して赤外線信
号を出射したり、それら機器からの赤外線信号が入射さ
れる部分である。
【0020】ステータスインジケータアイコン13は、
コンピュータの電源オン/オフ状態を示す電源アイコ
ン、ハードディスクに対するアクセス状態を示すHDD
アイコンなどの複数のアイコンから構成されるものであ
るが、この実施形態では、さらに、赤外線信号の受信状
態を示す赤外線ステータスアイコン13aが設けられて
いる。赤外線ステータスアイコン13aは、コンピュー
タの本体11に内蔵された赤外線通信装置の受信回路が
赤外線通信によるデータを受信した時にそれを利用者に
通知するための表示器として設けられたものであり、赤
外線通信によるデータ受信時に点灯される。
【0021】図1のポータブルコンピュータが他のコン
ピュータやプリンタなどの周辺装置などの情報機器との
間で赤外線通信を行う様子を図2に示す。
【0022】図2に示されているように、ポータブルコ
ンピュータに設けられた赤外線通信装置は、発光素子を
含む赤外線送信回路1a、受光素子を含む赤外線受信回
路1b、および赤外線受信回路1bにおける赤外線信号
の受信状態を示す表示回路1cから構成される。この表
示回路1cは、受信回路1bが赤外線通信によるデータ
を受信した時にそれを利用者に通知するためのものであ
り、図1においては赤外線ステータスアイコン13aが
これに相当している。
【0023】このポータブルコンピュータの通信相手と
なる他の情報機器にも赤外線通信装置が設けられてお
り、この赤外線通信装置は、ポータブルコンピュータの
赤外線通信装置と同じく、赤外線送信回路2a、赤外線
受信回路2b、および赤外線受信回路2bにおける赤外
線信号の受信状態を示す表示回路2cから構成されてい
る。
【0024】ポータブルコンピュータと情報機器との間
で赤外線通信を行う場合、IrDAなどの通信プロトコ
ルに従ってポータブルコンピュータのCPUから赤外線
送信回路1aにデータが送られ、そして赤外線送信回路
1aによりIrDAに対応するデータフォーマットを持
つ赤外線信号としてその発光素子から放射される。情報
機器側では、赤外線信号を受信すると、受信回路2bで
その赤外線信号が2値データに変換され、そして通信プ
ロトコルに従ってデータが取り込まれる。受信回路2b
で赤外線信号によるデータ受信が行われたとき、そのこ
とが表示器2cによって利用者に通知される。ポータブ
ルコンピュータの受信回路1bで情報機器からの赤外線
信号を受けた時も、同様にしてそのことが表示器1cに
よって利用者に通知される。
【0025】もし赤外線通信を開始したのに通信エラー
などによって通信ができない場合は、ポータブルコンピ
ュータの利用者は、情報機器の表示回路2cの点灯の有
無によりポータブルコンピュータからの赤外線信号を情
報機器側で受信できているか否かを判断することができ
る。赤外線信号を受信できてない状態と分かれば、表示
回路2cが点灯されるまで、ポータブルコンピュータま
たは情報機器を移動して機器間の通信距離を近づけるこ
となどにより、通信を可能にすることができる。
【0026】また、赤外線通信を開始してない状態でポ
ータブルコンピュータの表示回路1cまたは情報機器の
表示回路2cが点灯した場合には、これら機器以外の他
の情報機器による赤外線通信が行われており、その赤外
線データ通信が混信などの通信の妨害を引き起こす位置
に当該ポータブルコンピュータと情報機器が存在してい
ることが分かる。この場合には、当該ポータブルコンピ
ュータと情報機器の少なくとも一方を、互いの表示器共
に点灯しなくなるまで位置を移動したり向きを変えてか
ら赤外線通信を行えば正常に通信を行うことができる。
【0027】図3には、図1および図2に示したポータ
ブルコンピュータのシステム構成が示されている。
【0028】図3に示されているように、このポータブ
ルコンピュータは、CPU21、主記憶22、BIOS
ROM23、HDD24、KBC25などの通常の構
成要素に加え、赤外線通信装置を実現するための構成と
して、パラレル/シリアル変換回路27およびIrDA
用フォーマット変換回路28を1チップ内に内蔵したコ
ントローラIC26と、前述の送信回路1a、受信回路
1bおよび表示回路1cを備えている。
【0029】データ送信時においては、通信プログラム
の制御の下でCPU21からコントローラIC26にバ
ス20を介してデータが転送される。コントローラIC
26においては、パラレル/シリアル変換回路27によ
ってCPU21からのパラレルデータがシリアルデータ
列に変換される。この後、フォーマット変換回路28に
てシリアルビット列がIrDA用の送信フォーマットに
エンコードされ、それが送信回路1aを通して赤外線信
号として放射される。
【0030】データ受信時においては、受信回路1bで
受信された赤外線信号はその受信回路1b内で2値デー
タに変換された後、フォーマット変換回路28に送ら
れ、そこでIrDA用のフォーマットのデコードが行わ
れて、通常のシリアルデータ列に変換される。このシリ
アルデータ列はパラレル/シリアル変換回路27によっ
てパラレルデータに変換された後、CPU21によって
取り込まれる。表示回路1cは、受信回路1bから1ま
たは0の有意データが出力されたとき、つまり赤外線に
よる送信データを受信したときに点灯すればよいので、
点線で示されているように、フォーマット変換回路28
とパラレル/シリアル変換回路27との間に接続しても
良い。
【0031】次に、図4を参照して、赤外線受信回路1
bの具体的な回路構成を説明する。
【0032】図4に示されているように、赤外線受信回
路1bは、PINフォトダイオードなどから成る受光素
子101、電流/電圧コンバータ102、アンプ10
3、コンパレータ104、ホールド回路105から構成
されている。
【0033】受光素子101で赤外線が検知されると、
その受光素子101から受信光強度に対応する電流値が
出力される。この電流値は電流/電圧コンバータ102
によって電圧に変換されてからアンプ103で増幅され
て、コンパレータ104に送られる。コンパレータ10
4では、入力電圧値と所定のしきい値電圧値Vthとが
比較され、入力電圧値がVthよりも大きいときに
「1」、小さいときに「0」の2値信号を出力する。デ
ータ「1」はホールド回路105で一定時間保持され、
その期間中、表示回路1cが点灯する。
【0034】この図4の回路構成においては、コンパレ
ータ104から「1」の有意データが出力された場合に
は、通信の妨害となりうる赤外線データ通信で送信され
ているデータを受信したか、あるいは目的とする赤外線
データ通信で送信されたデータを受信したことになり、
このことが、表示回路1cによって利用者に通知され
る。
【0035】また、ホールド回路105の存在により、
一瞬であっても有意データ「1」が出力されれば一定期
間表示器1cを点灯させることができるため、人の目で
は認識できないような短時間の赤外線信号パルスを受け
たり、非連続的なパルスであっても、赤外線信号による
データ受信があったことを利用者に通知することができ
る。
【0036】図5には、赤外線受信回路1bの他の構成
例が示されている。
【0037】この図5の構成においては、図4に加え、
レベル検出回路106および受信レベル表示用表示回路
1c’がさらに設けられている。
【0038】レベル検出回路106は、電流/電圧コン
バータ102の出力に基づいて、赤外線信号の受信レベ
ル、つまり受信光強度を検出するためのものであり、こ
こで検出された受信レベルは表示回路1c’によってデ
ィジタルの数値または点灯ランプ数の変化などにより表
示される。赤外線信号の受信レベルがあまりに大きい
と、電流/電圧変換回路102の次段にあるアンプ10
3が飽和し、結果的に受信回路の感度が飽和してしま
う。この場合、アンプ103で増幅された後の出力では
受信レベルの検知は不可能となるため、正確に受信レベ
ルを検知するためには、増幅する前の信号、つまり電流
/電圧変換回路102の出力信号をレベル検出回路10
6によってモニタすることが必要となる。
【0039】この図5の構成により、受信レベルが分か
るため、通信中にエラーが発生した場合には、その時の
受信レベルが低すぎて外乱の影響を受けやすい状態であ
るのか、あるいは受信レベルが高すぎて受信感度が飽和
していることにより受信できないのかを、判断すること
ができる。
【0040】次に、図6を参照して、赤外線送信装置の
他の構成例を説明する。
【0041】図6においては、赤外線受信回路1bの回
路構成は図4または図5と同一であるが、赤外線送信回
路1aの発光素子から発光された赤外線を感知可能な位
置に、赤外線受信回路1bの受光素子が配置されてい
る。これは、発光素子と受光素子を隣接して設けたり、
スリットを通して発光素子からの光を受光素子に伝達で
きるように配置することなどによって実現できる。
【0042】また、表示回路1cには、赤外線送信回路
1aによる赤外線信号送信動作の状態を通知するための
送信ステータス表示用表示器100と、外部からの赤外
線信号によるデータ受信状態を示す受信ステータス表示
用表示器200が設けられており、赤外線通信装置の送
信処理動作と受信処理動作の切り替えに連動して、赤外
線受信回路1bに結合される表示器が表示器100と表
示器200間で切り替えられる。
【0043】つまり、データ送信動作時には送信ステー
タス表示用表示器100が赤外線受信回路1bに結合さ
れて動作可能な状態とされ、受信ステータス表示用表示
器200については赤外線受信回路1bから分離され、
その動作は禁止される。一方、データ受信動作時には、
今度は、受信ステータス表示用表示器200が赤外線受
信回路1bに結合されて動作可能な状態とされ、送信ス
テータス表示用表示器100については赤外線受信回路
1bから分離され、その動作は禁止される。
【0044】IrDAに従った赤外線通信は半2重方式
であるため、送信処理と受信処理は交互に行われ、それ
らが同時に行われることはない。したがって、図6の構
成においては、赤外線送信処理時には、送信ステータス
表示用表示器100を赤外線受信回路1bに接続するこ
とにより、その表示器100の点灯の有無により赤外線
送信回路1aによって赤外線が送信されているか否かを
利用者に知らせることができる。また、赤外線受信処理
時には、受信ステータス表示用表示器200を赤外線受
信回路1bに接続することにより、その表示器200の
点灯の有無により、妨害となりうるまたは目的とする、
赤外線データ通信で送信されているデータを受信したか
否かを利用者に知らせることができる。
【0045】図7は、図6の構成を簡単化したものであ
り、切り替え回路は設けず、受信ステータス表示用表示
器200を赤外線受信回路1bに固定的に接続してお
き、送信ステータス表示用表示器100については、赤
外線送信回路1aに入力される送信データによって点灯
するように構成している。
【0046】この構成においては、赤外線送信回路1a
に送信データが正常に送られているか否かを確認するこ
とが可能となる。
【0047】なお、以上説明した実施形態では、LED
などの表示器を用いて赤外線信号の受信を利用者に通知
する場合を説明したが、表示器を物理的な表示器を用い
ずに、その表示器に送られる信号をデジタルデータとし
てポータブルコンピュータないに取り込み、それを通信
プログラムなどのソフトウェアが解釈して表示画面上に
表示するようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、通信の妨害となりうる赤外線通信が行われている環
境下であるか否か等を利用者に知らせることができる。
したがって、コンピュータ同士やコンピュータと周辺装
置との間の赤外線通信をより確実に行うことが可能とな
り、非接触の接続インターフェースである赤外線インタ
ーフェースのさらなる普及を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る赤外線通信装置を
備えたポータブルコンピュータの外観を示す斜視図。
【図2】同実施形態の赤外線通信装置を利用した情報機
器間の通信処理を説明するための図。
【図3】同実施形態の赤外線通信装置を備えたポータブ
ルコンピュータのシステム構成を示すブロック図。
【図4】同実施形態の赤外線通信装置に設けられた受信
回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図。
【図5】同実施形態の赤外線通信装置に設けられた受信
回路の他の具体的な回路構成の一例を示す回路図。
【図6】同実施形態の赤外線通信装置の他の構成例を示
すブロック図。
【図7】同実施形態の赤外線通信装置のさらに別の構成
例を示すブロック図。
【符号の説明】
1a,2a…赤外線送信回路、1b,2b…赤外線受信
回路、1c,2c…表示回路、27…パラレル/シリア
ル変換回路、28…IrDAフォーマット変換回路、5
0…切り替え回路、101…受光素子、102…電流/
電圧変換回路、103…アンプ、104…コンパレー
タ、105…ホールド回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報機器に設けられ、他の機器との間で
    所定のプロトコルで赤外線通信を行う赤外線通信装置に
    おいて、 赤外線を受光する受光素子と、 この受光素子で受光した赤外線信号を前記情報機器で処
    理可能な2値データに変換する2値データ変換回路と、 この2値データ変換回路の出力に結合され、前記2値デ
    ータ変換回路から1または0の有意データが出力された
    ときにそれを表示する表示器とを具備し、 赤外線信号を用いた通信が行われている環境下に前記情
    報機器が位置することを示すことを特徴とする赤外線通
    信装置。
  2. 【請求項2】 前記2値データ変換回路の出力と前記表
    示器との間に接続され、前記2値データ変換回路からの
    1または0の有意データを所定時間保持するホールド回
    路をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の赤
    外線通信装置。
  3. 【請求項3】 情報機器に設けられ、他の機器との間で
    所定のプロトコルで赤外線通信を行う赤外線通信装置に
    おいて、 赤外線を発光する発光素子を含む赤外線送信回路と、 前記発光素子から発光された赤外線を感知可能な位置に
    配置され、外部からの赤外線を受光する受光素子を含む
    赤外線受信回路と、 前記赤外線受信回路に結合され、前記赤外線受信回路で
    赤外線信号が受信されたときにそれを表示する表示器と
    を具備し、 前記赤外線送信回路による赤外線信号送信動作が正常に
    実行されていることを示すことを特徴とする赤外線通信
    装置。
  4. 【請求項4】 情報機器に設けられ、他の機器との間で
    所定のプロトコルで赤外線通信を行う赤外線通信装置に
    おいて、 赤外線を発光する発光素子を含む赤外線送信回路と、 前記発光素子から発光された赤外線を感知可能な位置に
    配置され、外部からの赤外線を受光する受光素子を含む
    赤外線受信回路と、 前記赤外線送信回路による赤外線信号送信動作が実行さ
    れているか否かを示すために設けられた第1の表示器
    と、 赤外線信号を用いた通信が行われている環境下に前記情
    報機器が位置することを示すために設けられた第2の表
    示器と、 前記赤外線受信回路と前記第1および第2の表示器との
    間に設けられ、前記赤外線通信装置の送信処理動作と受
    信処理動作の切り替えに連動して、前記赤外線受信回路
    に結合される表示器を前記第1および第2の表示器間で
    切り替える切り替え回路とを具備することを特徴とする
    赤外線通信装置。
  5. 【請求項5】 情報機器に設けられ、他の機器との間で
    所定のプロトコルで赤外線通信を行う赤外線通信装置に
    おいて、 赤外線を受光する受光素子と、 この受光素子から出力される電流値を電圧に変換する電
    流/電圧変換回路と、 この電流/電圧変換回路からの出力電圧値を増幅する増
    幅回路と、 この増幅回路で増幅された信号を前記情報機器で処理可
    能な2値データに変換する2値データ変換回路と、 前記電流/電圧変換回路の出力に結合され、受信した赤
    外線信号のレベルを検出するレベル検出回路とを具備す
    ることを特徴とする赤外線通信装置。
  6. 【請求項6】 情報機器に設けられ、他の機器との間で
    所定のプロトコルで赤外線通信を行う赤外線通信装置に
    おいて、 赤外線を受光する受光素子と、 この受光素子で受光した赤外線信号を2値データに変換
    する2値データ変換回路と、 この2値データ変換回路から出力される2値データと前
    記プロトコルとに基づいて、前記赤外線信号で送信され
    た信号のデータフォーマットを前記情報機器で解釈可能
    なデータフォーマットに変換するフォーマット変換回路
    と、 このフォーマット変換回路の出力に結合され、前記フォ
    ーマット変換回路から1または0の有意データが出力さ
    れたときにそれを表示する表示器とを具備し、 赤外線信号を用いた通信が行われている環境下に前記情
    報機器が位置することを示すことを特徴とする赤外線通
    信装置。
  7. 【請求項7】 赤外線通信を行う赤外線通信装置を備え
    たポータブルコンピュータにおいて、 前記赤外線通信装置は、 赤外線を受光する受光素子と、 この受光素子で受光した赤外線信号を前記情報機器で処
    理可能な2値データに変換する2値データ変換回路とを
    具備し、 前記ポータブルコンピュータ本体には、 前記2値データ変換回路から1または0の有意データが
    出力されたときに点灯する表示器が設けられており、 赤外線信号を用いた通信が行われている環境下に前記ポ
    ータブルコンピュータコンピュータが位置することを示
    すことを特徴とするポータブルコンピュータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002315078A (ja) * 2001-04-10 2002-10-25 Kddi Corp 通信すべき機器を実空間で指定するシステム
KR101158541B1 (ko) 2011-02-25 2012-06-21 주식회사 아이알이시스 적외선 감지 시스템
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