JPH10105079A

JPH10105079A - 画像表示装置

Info

Publication number: JPH10105079A
Application number: JP25800096A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Shimura; 一男志村
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1996-09-30
Filing date: 1996-09-30
Publication date: 1998-04-24

Abstract

(57)【要約】【課題】画像表示装置において、人間の視覚特性に適
した画像表示を行う。【解決手段】画像表示装置の表示画面10の水平方向
（矢印Ａ方向）の画素密度を垂直方向（矢印Ｂ方向）の
画素密度の３倍とし、同時に画素１の形状を水平方向の
画素幅ａを垂直方向の画素幅ｂの１／３倍とし、この画
素密度および画素形状に適するように処理された画像デ
ータを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
し、特に詳しくは、観察者の視覚特性を考慮した画像表
示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、人間の視覚レスポンスは、水平
に並んだ両眼視であるために水平方向のレスポンスの方
が垂直方向のレスポンスに比較して高いという性質を有
している。従って、水平方向に対しては、より詳細な情
報まで判別することができる。

【０００３】しかし、従来の画像表示装置の画素密度及
び画素形状は水平および垂直方向に対し等方的な性質を
持っている。そのため、水平方向に対してはより詳細な
情報が認識可能であるにも関わらず、表示される情報の
品質が低く不十分であったり、逆に垂直方向に対して詳
細な情報を表示しているにも関わらず、人間が十分に知
覚できていないという問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであって、人間の視覚特性に適した
画像表示装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、画像データを可視画像として表示する表示画面を有
する画像表示装置において、前記表示画面の水平方向の
画素密度を、垂直方向の画素密度に較べて高くしたこと
を特徴とするものである。

【０００６】前記表示画面の画素の形状は、前記水平方
向の画素幅に対して前記垂直方向の画素幅が長く形成さ
れたものであることが望ましい。

【０００７】前記画像データとしては、前記水平方向と
前記垂直方向とで互いに異なる画素密度変換処理が施さ
れた画像データ、前記画素密度で読み取られた画像デー
タ、前記画素の形状で読み取られた画像データ、前記画
素密度および前記画素の形状で読み取られた画像データ
等が挙げられる。ここで、「前記水平方向と前記垂直方
向とで互いに異なる画素密度変換処理」とは、例えば、
水平方向および垂直方向に対してそれぞれ前記画素密度
に適合するようになされる処理のことをいう。

【０００８】前記水平方向の画素密度の前記垂直方向の
密度に対して1.2 倍以上であることが好ましく、さらに
好ましくは３倍以上である。

【０００９】また、画素の形状における画素幅は、前記
垂直方向が前記水平方向に対して1.2 倍以上であること
が好ましく、さらに好ましくは３倍以上である。

【００１０】なお、上記画像表示装置としては、特に液
晶を用いた画像表示装置が挙げられるが、その他ＣＲ
Ｔ，ＰＤＰ，ＦＥＤ，ＥＬ等いかなる画像表示装置であ
ってもよい。

【００１１】なお、上記画像表示装置において、最高輝
度が800nit を超えるものとすることが望ましい。

【００１２】

【発明の効果】本発明の画像表示装置は、画面水平方向
の画素密度を垂直方向の画素密度よりも高密度としたこ
と、さらに、画素の形状についてはその垂直方向の画素
幅を水平方向の画素幅より長くなるように形成したこと
により、水平方向の画像の高周波数領域におけるレスポ
ンスが高くなり、視覚特性に適した表示が可能となっ
た。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の画像表示装置の実施の形
態を以下に説明する。

【００１４】図１は、本発明の一実施の形態にかかる、
例えば液晶を使用した画像表示装置の表示画面および表
示画面中一部の画素を示している。図中に示すように、
本発明の画像表示装置の表示画面10は、水平方向（矢印
Ａ方向）の画素密度を垂直方向（矢印Ｂ方向）の画素密
度の３倍とし、同時に画素５の形状を水平方向の画素幅
ａが垂直方向の画素幅ｂの１／３倍となるように（すな
わち、垂直方向の画素幅ｂを水平方向の画素幅ａの３倍
となるように）したものである。

【００１５】この表示画面に可視画像として表示される
画像データは、原画像データを上記画素密度および画素
形状に適するように画像密度変換処理を施されたもの、
あるいは、上記画素密度および画素形状で読みとられた
画像データ等である。

【００１６】例えば、上記表示画面の表示画素数が2400
×600 であるとする。

【００１７】ここで、1760×1760の画像データを表示画
面に表示する場合、水平方向に対しては処理を行わず、
垂直方向に対してのみ画素数を１／３に減らす画素密度
変換を施した画像データに基づいて可視画像を表示す
る。

【００１８】また、1024×1024の画像データを上記表示
画面に表示する場合、水平方向に対しては画素数を２倍
にする画素密度変換処理を施し、垂直方向に対してのみ
画素数を１／２に減らす画素密度変換を施した画像デー
タを用いる。

【００１９】なお、上述の実施形態における画像表示装
置の表示画面のように、画素密度が水平方向が垂直方向
の３倍であり、画素の形状が水平方向の画素幅が垂直方
向の画素幅の１／３倍の長さであり、この画像表示装置
が白黒ディスプレイであるとき、水平方向に並ぶ３つの
画素に対して、それぞれ、Ｒ，Ｇ，Ｂのカラーフィルタ
を設けることによって、この３画素を１画素とするカラ
ーディスプレイとすることができる。この時、カラーデ
ィスプレイにおける画素密度および画素形状は水平方向
と垂直方向とで等方な従来の画像表示装置となる。

【００２０】これは、言い換えると、従来のカラーディ
スプレイを白黒ディスプレイに転用することによって、
視覚特性に適した表示が可能な画像表示装置を構成する
ことができるということである。

【００２１】一方、カラーディスプレイへの転用前の白
黒ディスプレイにおける表示画面の水平方向の画素密度
を垂直方向の画素密度の３倍より大きくし、画素形状の
水平方向と垂直方向の画素幅の比を１：３よりも大きく
しておけば、カラーディスプレイ転用後も水平方向の人
間の視覚特性に応じた画像表示が可能となる。

【００２２】なお、上記実施形態においては、カラーデ
ィスプレイとの転用を考慮して、水平方向の画素密度が
垂直方向の画素密度の３倍大きく、垂直方向の画素幅が
水平方向の画素幅の３倍大きい画素形状のものについて
例示したが、本発明は必ずしもこれに限るものではな
い。

【００２３】水平方向の画素密度が垂直方向の画素密度
の1.2 倍程度以上であれば水平方向の視覚特性を考慮し
たものとして好ましく、画素形状に関しては、水平方向
の画素幅に対し、垂直方向の画素幅が1.2 倍程度以上で
あれば同様に視覚特性を考慮したものとして好ましい画
像表示が可能となる。なお、さらには、水平方向の画素
密度が垂直方向の画素密度の３倍以上であることがより
好ましく、また、水平方向の画素幅に対し垂直方向の画
素幅が３倍以上であることがより好ましい。

【００２４】また、例えば、図２に示すように、画素
５’の形状が水平方向、垂直方向の画素幅が同じ（a'＝
b'）であっても、水平方向Ａの画素密度が垂直方向Ｂの
画素密度よりも高いものとすることによって、視覚特性
を考慮した水平方向のレスポンスの高い画像表示とする
ことができる。なお、画素形状は必ずしも四角形状に限
る必要もなく、円形のものであってもよく、画素形状が
楕円の場合は、長軸・短軸をそれぞれ上述の形状におけ
る垂直方向・水平方向の画素幅とみなせばよい。

【００２５】なお、このときの画像表示装置の輝度を80
0nit以上、望ましくは1500nit 以上にすることにより視
覚的コントラストに優れた画像表示を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態である画像表示装置の表示画
面を示す図

【図２】本発明の他の実施形態である画像表示装置の表
示画面を示す図

【符号の説明】

５画素 10 表示画面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】画像データを可視画像として表示する表
示画面を有する画像表示装置において、前記表示画面の
水平方向の画素密度を、垂直方向の画素密度に較べて高
くしたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項２】前記表示画面の画素の形状が、前記水平
方向の画素幅に対して前記垂直方向の画素幅を長く形成
されたものであることを特徴とする請求項１記載の画像
表示装置。
【請求項３】前記画像データが、前記水平方向と前記
垂直方向とで互いに異なる画素密度変換処理が施された
画像データであることを特徴とする請求項１または２い
ずれか記載の画像表示装置。
【請求項４】前記画像データが、前記画素密度で読み
取られた画像データであることを特徴とする請求項１ま
たは２いずれか記載の画像表示装置。
【請求項５】前記画像データが、前記画素の形状で読
み取られた画像データであることを特徴とする請求項２
記載の画像表示装置。
【請求項６】前記画像データが、前記画素密度および
前記画素の形状で読み取られた画像データであることを
特徴とする請求項２記載の画像表示装置。
【請求項７】前記水平方向の画素密度が、前記垂直方
向に対し、1.2 倍以上であることを特徴とする請求項１
から６いずれか記載の画像表示装置。
【請求項８】前記水平方向の画素密度が、前記垂直方
向に対し、３倍以上であることを特徴とする請求項７記
載の画像表示装置。
【請求項９】前記画素の形状の画素幅が、前記水平方
向に対し、垂直方向が1.2 倍以上であることを特徴とす
る請求項２から８いずれか記載の画像表示装置。
【請求項１０】前記画素の形状の画素幅が、前記水平
方向に対し、垂直方向が３倍以上であることを特徴とす
る請求項９記載の画像表示装置。
【請求項１１】液晶を用いた画像表示装置であること
を特徴とする請求項１から１０いずれか記載の画像表示
装置。
【請求項１２】最高輝度が800nit を超えることを特
徴とする請求項１から１１いずれか記載の画像表示装
置。