JPH10105017A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10105017A
JPH10105017A JP8261507A JP26150796A JPH10105017A JP H10105017 A JPH10105017 A JP H10105017A JP 8261507 A JP8261507 A JP 8261507A JP 26150796 A JP26150796 A JP 26150796A JP H10105017 A JPH10105017 A JP H10105017A
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JP
Japan
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image
image carrier
blade
image forming
toner
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JP8261507A
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English (en)
Inventor
Naoshi Hayakawa
直志 早川
Takaaki Yanagisawa
孝昭 柳沢
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、ブレード鳴きが発生し像担持体の
駆動ギアの摩耗が早くコストが高くなるという課題を解
決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、像担持体11を駆動手段2
5により回転させて像担持体11上にトナー像を形成
し、このトナー像を転写手段12により転写材へ転写し
た後に像担持体11上の残留トナーをブレード15aで
除去し、画像形成動作終了後に像担持体11を停止させ
る画像形成装置において、画像形成動作終了後の像担持
体11の停止時に像担持体11に急制動をかける急制動
手段23、26を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は像担持体上の残留ト
ナーをブレードで除去する複写機、ファクシミリ、プリ
ンタ等の電子写真装置などからなる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電
子写真装置などからなる画像形成装置は、画像形成動作
時には交換可能な感光体ドラム、感光体ベルトなどから
なる像担持体をモータやギアなどからなる駆動手段によ
り回転させて像担持体上に潜像形成手段により潜像を形
成し、この潜像を現像装置により現像してトナー像と
し、このトナー像を転写手段により転写紙や転写ベルト
などの転写材へ転写した後に像担持体上の残留トナーを
クリーニング装置のブレードで除去し、画像形成動作終
了後に像担持体を停止させている。像担持体は例えば有
機感光体(所謂OPC)を用いて構成される。
【0003】特開平2ー118684号公報には、感光
体の内部に制御材を貼り付けることにより、印刷デュー
ティが低い場合等に発生するきしみ音の感光体との共鳴
を防止して異音発生を防止するようにした画像形成装置
のプロセスカートリッジが記載されている。また、特開
平5ー35048号公報には、像担持体の内部に比重が
0.5以上の物質を内包させることにより、像担持体の
変形を抑えて像担持体の変形による振動をなくし、その
振動によって発せられる帯電音を防止するようにした画
像形成装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記画像形成装置にお
いては、クリーニング装置のブレードはOPCからなる
像担持体、トナーとの相性でOPCとの摩擦状態が変わ
り、OPCとの摩擦が高い状態ではブレードのエッジと
OPCとの共振音が発生することがある。この共振音
は、特に画像形成時のプロセス速度では発生しなくても
像担持体の停止直前の低速時に発生しやすい。以下、こ
の像担持体の停止時に発生するブレードのエッジと像担
持体との共振音をブレード鳴きと呼ぶ。ブレード鳴きを
防止するためには像担持体及びトナーとブレードとの相
性が良くなる(ブレードと像担持体との摩擦が低くな
る)ように像担持体及びトナーを設計すればよいが、こ
れは他のプロセスとの関係上難しい。
【0005】また、上記特開平2ー118684号公報
記載の画像形成装置のプロセスカートリッジ及び特開平
5ー35049号公報記載の画像形成装置では、感光体
の内部に制御材を貼り付けたり像担持体の内部に比重が
0.5以上の物質を内包させたりして異音発生を防止し
ているが、像担持体は交換可能な部品であり、画像形成
装置の台数の何倍もの制御材や比重が0.5以上の物質
が必要になってコストが高くなり、像担持体のサイズが
大きくて長い画像形成装置では制御材のサイズを大きく
しなければならなくてコストが高くなる。
【0006】さらに、特開平5ー35049号公報記載
の画像形成装置では、像担持体の内部に比重が0.5以
上の物質を内包させるので、常時像担持体の制動を行う
ことになるが、像担持体の常時の制動は像担持体の駆動
に用いられるギアの摩耗を早めてしまう。
【0007】本発明は、コストアップすることなく像担
持体のサイズが大きくて長い装置でもブレード鳴きを防
止することができ、ブレード鳴き防止とギア寿命延長の
両立を図ることができ、像担持体表面性に対するブレー
ド選択余裕度を増大させてブレードのエッジ破損防止を
図ることができる画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、像担持体を駆動手段により
回転させて前記像担持体上にトナー像を形成し、このト
ナー像を転写手段により転写材へ転写した後に前記像担
持体上の残留トナーをブレードで除去し、画像形成動作
終了後に前記像担持体を停止させる画像形成装置におい
て、画像形成動作終了後の前記像担持体の停止時に前記
像担持体に急制動をかける急制動手段を備えたものであ
り、コストアップすることなく像担持体のサイズが大き
くて長い装置でもブレード鳴きを防止することができ
る。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記急制動手段は、前記像担持体
に急制動をかける急制動モードを前記像担持体の温度と
連動させてオン/オフさせ、前記像担持体の温度が一定
温度以上のときに急制動モードをオンさせるものであ
り、ブレード鳴き防止とギア寿命延長の両立を図ること
ができる。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、前記一定温度を前記ブレードの反
発弾性により決定するものであり、像担持体表面性に対
するブレード選択余裕度を増大させることができ、ブレ
ード鳴き防止とギア寿命延長に加えてブレードのエッジ
破損防止を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は請求項1に係る発明の一実
施形態の画像形成部を示す。この実施形態の画像形成装
置はカラー複写機からなる電子写真装置の一実施形態で
ある。この実施形態は、複写機本体の上部に読み取り手
段としてのカラースキャナを備え、原稿自動送り装置
(以下ADFと呼ぶ)やソータなどが装着可能である。
【0012】カラースキャナは、原稿台上の原稿を2
色、例えば黒と赤に色分解して分解色毎に読み取り、黒
と赤の電気的なデジタル画像信号に変換する。ADF
は、1種類乃至複数種類の原稿を順次にカラースキャナ
の原稿台上にセットして読み取らせ、読み取り終了後に
カラースキャナの原稿台から排出させる。カラースキャ
ナからの画像データとしての黒と赤の各デジタル画像信
号は、画像処理部にて所定の処理がなされ、画像形成部
における書き込み手段としての第1光書き込み装置、第
2光書き込み装置10へ送られる。
【0013】画像形成部では、感光体からなる像担持体
11は例えばOPCを用いて構成した感光体ドラムが用
いられる。この感光体ドラム11の周囲には、その下側
から感光体ドラム11の矢印Aで示す回転方向へ沿って
転写装置12、分離爪13、像担持体クリーニング装置
15、除電装置16、帯電手段としての第1帯電装置1
7、書き込み手段としての第1光書き込み装置、現像手
段としての第1現像装置18、帯電手段としての第2帯
電装置19、書き込み手段としての第2光書き込み装置
10、現像手段としての第2現像装置20が配置されて
いる。
【0014】第1現像装置18は現像容器18a内に黒
トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が収容され、
第2現像装置20は現像容器20a内に赤トナーとキャ
リアとからなるカラー2成分現像剤が収容される。第1
帯電装置17、第1光書き込み装置、第2帯電装置1
9、第2光書き込み装置10は感光体ドラム11上に潜
像を形成する潜像形成手段を構成し、この潜像形成手段
と第1現像装置18、第2現像装置20は感光体ドラム
11上にトナー像を形成するトナー像形成手段を構成し
ている。
【0015】さて、ユーザがカラースキャナの原稿台上
にカラー原稿をセットして紙サイズなどを操作部により
適宜に選択した後に操作部のプリントキーをオンさせて
複写動作を開始させると、カラースキャナは原稿台上に
セットされたカラー原稿を黒と赤の色別に読み取って黒
と赤の電気的なデジタル画像信号に変換する。このカラ
ースキャナからの黒と赤の電気的なデジタル画像信号
は、画像処理部にて所定の処理がなされ、第1光書き込
み装置、第2光書き込み装置10へ送られる。
【0016】また、画像形成部では、感光体ドラム11
は、感光体駆動モータからなる駆動源25によりギアな
どの伝達系を介して図示矢印A方向へ回転駆動されて表
面が第1帯電位置bで第1帯電装置17により一様に帯
電され、第1光書き込み装置にて画像処理部からの黒の
デジタル画像信号に応じてレーザ光21が照射されて黒
のデジタル画像信号が書き込まれることによりカラー原
稿の黒成分に対応した静電潜像が形成されて第1現像装
置18の所を通過する。
【0017】第1現像装置18では、現像容器18a内
の黒トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が撹拌器
18b,18cにより撹拌されて現像ローラ18d,1
8eに供給され、現像ローラ18d,18eが現像剤を
磁気的に吸引して表面に担持して回転に伴って搬送す
る。この現像ローラ18d,18e上の現像剤は、ドク
タ部材18f,18gにより一定量に規制され、現像ロ
ーラ18d,18eと感光体ドラム11との間を通過す
る際にトナーを感光体ドラム11へ転移させて感光体ド
ラム11上の静電潜像を顕像化し黒トナー像とする。ま
た、トナー補給部18hは黒トナーを現像容器18a内
の現像剤へ補給する。撹拌器18b,18cは図示しな
い駆動部により回転駆動され、現像ローラ18d,18
eはクラッチにより駆動源に接続されて回転駆動され
る。
【0018】感光体ドラム11は、第1現像装置18の
所を通過した後に第2帯電位置cで第2帯電装置19に
より一様に帯電され、第2光書き込み装置10にて画像
処理部からの赤のデジタル画像信号に応じてレーザ光が
照射されることにより赤のデジタル画像信号が書き込ま
れてカラー原稿の赤成分に対応した静電潜像が上記黒ト
ナー像に重ねて形成された後に第2現像装置20により
その静電潜像が現像されて赤トナー像となる。したがっ
て、感光体ドラム11は黒トナー像と赤トナー像からな
る2色画像が形成される。
【0019】この場合、第2現像装置20では、現像容
器20a内の赤トナーとキャリアとからなる2成分現像
剤は、撹拌器20b,20cにより撹拌されて汲み上げ
ローラ20dに搬送され、汲み上げローラ20dにより
現像ローラ20eへ供給される。現像ローラ20eは現
像剤を磁気的な吸引により表面に担持して回転に伴って
搬送し、この現像ローラ20e上の現像剤はドクタ部材
20fにより一定量に規制されて現像ローラ20eと感
光体ドラム11との間を通過する際にトナーを感光体ド
ラム11へ転移させて感光体ドラム11上の静電潜像を
顕像化し赤トナー像とする。撹拌器20b,20c、汲
み上げローラ20d、現像ローラ20eは図示しない駆
動部により回転駆動される。
【0020】また、給紙手段としての給紙カセットから
操作部にて選択された紙サイズの転写紙からなる転写材
が図示矢印Bの方向へ給紙されてレジストローラ22へ
搬送され、レジストローラ22は感光体ドラム11上の
トナー像に合わせて転写紙を感光体ドラム11と転写装
置12との間の転写位置aへ送り込む。転写装置12は
無端状搬送部材としての転写ベルト12aを用いて構成
した無端状転写搬送手段からなる。
【0021】転写ベルト12aは駆動ローラ12b、従
動ローラ12c及びバイアスローラ12dに掛け渡さ
れ、駆動ローラ12bは図示しない駆動源により回転駆
動されて転写ベルト12aを回転させる。図示しないベ
ルト接離機構は、転写ベルト12aを転写紙を介して感
光体ドラム11に接触・離間させる接離手段を構成し、
通常は転写ベルト12aを押し下げて感光体ドラム11
から退避させ、転写時には転写ベルト12aを押圧して
感光体ドラム11に接触させる。
【0022】また、電荷付与手段としての高圧電源は、
転写時には転写電極としてのバイアスローラ12dを介
して転写ベルト12aに転写バイアスを印加することで
転写ベルト12aに電荷を付与する。転写ベルト12a
は、電荷が付与されることによりレジストローラ22か
らの転写紙を担持して搬送し、感光体ドラム11上のト
ナー像を転写位置aで転写紙に静電的に転写させた後に
転写紙を感光体ドラム11から分離して図示矢印Cの方
向へ搬送する。感光体ドラム11から分離されなかった
転写紙は分離爪13により感光体ドラム11から分離さ
れて転写ベルト12aにより搬送される。
【0023】転写紙は、駆動ローラ12bの所で転写ベ
ルト12aから分離され、図示しない定着手段としての
定着装置によりトナー像が定着されて排紙ローラにより
外部へコピーとして排出される。また、感光体ドラム1
1は、分離爪13を通過した後に像担持体クリーニング
装置15にて弾性体からなるクリーニングブレード15
a及びクリーニングブラシ15bによりクリーニングさ
れて残留トナーが除去され、除電装置16により除電さ
れる。転写ベルト12をクリーニングするクリーニング
手段としての転写ベルトクリーニング装置は、弾性体か
らなるクリーニングブレード12gを用いて構成され、
転写ベルト12aを転写紙分離位置より転写ベルト12
a回転方向下流側でクリーニングして転写ベルト12a
上のトナーを除去する。
【0024】このような複写動作は、プリントキーのオ
ンで開始され、操作部で設定された枚数分だけ連続的に
繰り返して行われる。また、操作部により黒の単色モー
ドを選択した場合には、第2帯電装置19、第2光書き
込み装置10、第2現像装置20が動作しなくて感光体
ドラム11に黒のトナー像のみが形成され、カラースキ
ャナは原稿台上にセットされたカラー原稿の黒成分を読
み取って黒の電気的なデジタル画像信号に変換し、黒の
単色複写コピーが得られる。
【0025】次に、本実施形態の急制動モードについて
説明する。図2は本実施形態の動作タイミングを示す。
制御手段としてのマイクロコンピュータ23はプリント
キーが押されてオンすることによりプリントキーからプ
リント信号が入力されると、それから所定の時間t1
経過した後に感光体ドラム11を回転させるための命令
を感光体駆動制御回路24に入力し、感光体駆動制御回
路24はその命令により感光体駆動モータ25を駆動し
て感光体ドラム11を回転させる。
【0026】そして、マイクロコンピュータ23は、本
実施形態の各部を制御して上述のように画像形成動作を
行わせ、この画像形成動作の終了後に感光体ドラム11
の回転を解除させるための命令を感光体駆動制御回路2
4に入力する。感光体駆動制御回路24はその命令によ
り感光体駆動モータ25の駆動を停止し、感光体ドラム
11が慣性により回転することになる。
【0027】マイクロコンピュータ23は、感光体駆動
モータ25の駆動停止から所定の時間t2が経過した後
に急制動モードを開始させるための命令を感光体駆動制
御回路24内の急制動ON/OE制御回路26に入力す
る。急制動ON/OE制御回路26は、その命令により
急制動モードを所定の時間オンさせ、慣性で回転してい
る感光体駆動モータ25のコイルに感光体駆動モータ2
5の回転を抑制する逆起電流を流して感光体ドラム11
に急制動をかける。このため、感光体ドラム11の停止
寸前でのブレード15aのエッジと感光体ドラム11と
の共振の時間が短縮され、その振動により発生する異音
が可聴音になる程その振幅が大きくなる前に感光体ドラ
ム11が停止してブレード鳴きが防止される。
【0028】図3は感光体駆動制御回路24の一部を示
す。感光体駆動制御回路24は、トランジスタT1〜T
6と、ダイオードD1〜D3と、ツェナーダイオードZ
D1〜Zd3とを有し、マイクロコンピュータ23から
の命令に応じてトランジスタT1〜T6のオン/オフ制
御を行って感光体駆動モータ25のコイルC1〜C3に
電流を流すことにより感光体駆動モータ25を駆動す
る。
【0029】感光体駆動制御回路24は、通常、感光体
駆動モータ25を回転させる場合には、トランジスタ
T1、T5のみオンさせ、トランジスタT1、T6の
みオンさせ、トランジスタT2、T6のみオンさせ、
トランジスタT2、T4のみオンさせ、トランジス
タT3、T4のみオンさせ、トランジスタT3、T5
のみオンさせ、トランジスタT1、T5のみオンさせ
るという順序で〜を順次に繰り返して行う。
【0030】また、急制動ON/OE制御回路26は、
トランジスタT1〜T3をオンさせてトランジスタT4
〜T6をオフさせることにより感光体駆動モータ25に
ショートブレーキをかけ、感光体駆動モータ25のコイ
ルC1〜C3に感光体駆動モータ25の回転を抑制する
図5破線のような逆起電流Iを流して感光体ドラム11
に急制動をかける。
【0031】ショートブレーキの原理について説明する
と、図4に示すように磁石MをコイルCに出し入れする
と、磁石Mの動きを妨げる方向に電圧(逆起電力)が発
生する。このとき、スイッチSW1が閉じていれば、コ
イルCにはその逆起電力による電流が流れ、磁石Mの動
きを妨げる力が発生する。ショートブレーキはこのよう
な原理を用いたものである。
【0032】このように、この請求項1に係る発明の一
実施形態は、像担持体としての感光体ドラム11を感光
体駆動モータ25及びギアなどの伝達系からなる駆動手
段により回転させて前記像担持体11上に第1帯電装置
17、第1光書き込み装置、第1現像装置18、第2帯
電装置19、第2光書き込み装置10、第2現像装置2
0からなるトナー像形成手段によりトナー像を形成し、
このトナー像を転写手段としての転写装置12により転
写紙からなる転写材へ転写した後に前記像担持体11上
の残留トナーをブレード15aで除去し、画像形成動作
終了後に前記像担持体11を停止させる画像形成装置に
おいて、画像形成動作終了後の前記像担持体11の停止
時に前記像担持体11に急制動をかける急制動手段とし
てのマイクロコンピュータ23及び急制動ON/OE制
御回路26を備えたので、コストアップすることなく、
像担持体のサイズが大きくて長い装置でもブレード鳴き
を防止することができる。
【0033】ところで、ブレード鳴きは画像形成装置内
の温度が上昇してブレードが軟化することによりOPC
とブレードとの密着度合が増してOPCとブレードとの
摩擦係数が大きくなることで発生することがわかってい
る。また、前述した特開平5ー35049号公報記載の
画像形成装置では、像担持体の内部に比重が0.5以上
の物質を内包させるので、像担持体の駆動に用いられる
ギアの摩耗を早めてしまう。
【0034】そこで、請求項2に係る発明の一実施形態
は、画像形成装置内の温度とブレード鳴きとの関係を利
用してブレード鳴き防止とギア寿命延長の両立を図るよ
うにしたものである。この請求項2に係る発明の一実施
形態では、上記請求項1に係る発明の一実施形態におい
て、図5に示すように感光体ドラム11の表面温度を検
知するサーミスタからなる温度検知手段14と、電気信
号変換回路27が設けられる。
【0035】図6は上記請求項1に係る発明の一実施形
態において急制動モードを行わないようにした場合にお
ける感光体ドラム11の表面温度とブレード15aの鳴
きとの関係を示す。図6から分かるようにブレード15
aの鳴きは感光体ドラム11の表面温度が高い時に発生
する。感光体ドラム11の表面温度はサーミスタ14に
より検知され、このサーミスタ14の検知信号は電気信
号変換回路27を経てマイクロコンピュータ23に入力
される。
【0036】マイクロコンピュータ23は、予め調べて
作成された、図6に示すような感光体ドラム11の表面
温度とブレード15aの鳴きとの関係に相当する感光体
ドラム11の表面温度と急制動モード開始との相関を示
すテーブルが固定データとして記憶手段としてのROM
内に設けられており、電気信号変換回路27からの入力
信号により感光体ドラム11の表面温度が一定温度、例
えば34℃を越えたか否かを認識し、感光体ドラム11
の表面温度が34℃を越えたと認識した場合には次の画
像形成動作で上記請求項1に係る発明の一実施形態と同
様に感光体駆動モータ25の駆動停止から所定の時間t
2が経過した後に急制動モードを開始させるための命令
を感光体駆動制御回路24内の急制動ON/OE制御回
路26に入力して急制動モードを開始させる。
【0037】また、マイクロコンピュータ23は、感光
体ドラム11の表面温度が34℃を越えないと認識した
場合には次の画像形成動作で急制動モードを開始させる
ための命令を感光体駆動制御回路24内の急制動ON/
OE制御回路26に入力せず、急制動モードをオフのま
まとする。
【0038】このように、この請求項2に係る発明の一
実施形態は、請求項1記載の画像形成装置において、前
記急制動手段としてのマイクロコンピュータ23及び急
制動ON/OE制御回路26は、前記像担持体11に急
制動をかける急制動モードを前記像担持体11の温度と
連動させてオン/オフさせ、前記像担持体11の温度が
一定温度以上のときに急制動モードをオンさせるので、
像担持体の温度とブレード鳴きとの相関により急制動モ
ード開始の最適化を図ることができ、ブレード鳴きを防
止することができるだけでなく、像担持体の駆動に用い
られるギアの寿命延長を図ることができる。
【0039】ブレードや感光体からなる像担持体を用い
た電子写真装置からなる画像形成装置においては、反発
弾性の異なるブレードは、ブレード鳴きが発生する温度
が異なる。ここに、反発弾性はJISK−6301加流
ゴム物理試験方法によるリュブケ式による測定値を指
す。また、感光体の表面に微小な突起が多いと、感光体
とブレードとの摺動が繰り返されるうちにブレードのエ
ッジ破損が生ずる可能性があり、ブレードの反発弾性を
高くする必要がある。
【0040】ちなみに、感光体は製造工程上微小異物が
塗工時に混入しやすく、これを完全に防止するには高性
能のクリーンルーム設備が必要になってコスト高とな
る。ブレードの反発弾性が高いと、ブレード鳴きが発生
しやすいこともわかっている。そこで、請求項3に係る
発明の一実施形態は、像担持体の駆動に用いられるギア
の寿命延長の観点からブレードの反発弾性とブレード鳴
き開始温度により急制動モード開始の制御を行うことに
より、像担持体表面性に対するブレード選択余裕度を増
大させてブレードのエッジ破損防止を図るようにしたも
のである。
【0041】図7はブレードの反発弾性とブレード鳴き
発生有無の温度境界との関係を示す。図7からブレード
の反発弾性が高い程ブレード鳴き発生温度が低いことが
分かる。請求項3に係る発明の一実施形態では、上記請
求項2に係る発明の一実施形態において、マイクロコン
ピュータ23は、予め調べられた図7に示すようなブレ
ードの反発弾性とブレード鳴き発生有無の温度境界との
関係を元に、異なる反発弾性を有する複数種類のブレー
ドの各々に対して、図6に示すような感光体ドラム11
の表面温度とブレード鳴きとの関係に相当する感光体ド
ラム11の表面温度と急制動モード開始との相関を示す
複数のテーブルが作成されてこれらが記憶手段としての
ROM内に固定データとして格納されている。なお、上
記複数のテーブルは1つのテーブルにまとめてもよい。
【0042】マイクロコンピュータ23は、当該画像形
成装置で使用されるブレードが上記異なる反発弾性を有
する複数種類のブレードのいずれであるかに応じて入力
装置から入力される入力信号により、その使用ブレード
に最適な、感光体ドラム11の表面温度と急制動モード
開始との相関を示すテーブルを選択する。そして、マイ
クロコンピュータ23は、電気信号変換回路27からの
入力信号により感光体ドラム11の表面温度が上記選択
したテーブルにより決まる一定温度(上記選択したテー
ブルにより決まる急制動モード開始温度)を越えたか否
かを認識する。ここに、上記一定温度は、上記選択した
テーブルにより決まる急制動モード開始温度であるか
ら、当該画像形成装置で使用されるブレードの反発弾性
により決まり、当該画像形成装置で使用されるブレード
に最適な急制動モード開始温度となる。
【0043】マイクロコンピュータ23は、感光体ドラ
ム11の表面温度が上記一定温度を越えたと認識した場
合には次の画像形成動作で感光体駆動モータ25の駆動
停止から所定の時間t2が経過した後に急制動モードを
開始させるための命令を感光体駆動制御回路24内の急
制動ON/OE制御回路26に入力して急制動モードを
開始させる。また、マイクロコンピュータ23は、感光
体ドラム11の表面温度が上記一定温度を越えないと認
識した場合には次の画像形成動作で急制動モードを開始
させるための命令を感光体駆動制御回路24内の急制動
ON/OE制御回路26に入力せず、急制動モードを開
始させない。
【0044】このように、この請求項3に係る発明の一
実施形態は、請求項2記載の画像形成装置において、前
記一定温度を前記ブレード15aの反発弾性により決定
するので、像担持体の表面性(微小突起の多少)に対す
るブレード選択余裕度を増大させることができ、ブレー
ド鳴き防止及び、像担持体の駆動に用いられるギアの寿
命延長に加えてブレードのエッジ破損防止を図ることが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、像担持体を駆動手段により回転させて前記像担持体
上にトナー像を形成し、このトナー像を転写手段により
転写材へ転写した後に前記像担持体上の残留トナーをブ
レードで除去し、画像形成動作終了後に前記像担持体を
停止させる画像形成装置において、画像形成動作終了後
の前記像担持体の停止時に前記像担持体に急制動をかけ
る急制動手段を備えたので、コストアップすることな
く、像担持体のサイズが大きくて長い装置でもブレード
鳴きを防止することができる。
【0046】請求項2に係る発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、前記急制動手段は、前記像
担持体に急制動をかける急制動モードを前記像担持体の
温度と連動させてオン/オフさせ、前記像担持体の温度
が一定温度以上のときに急制動モードをオンさせるの
で、ブレード鳴き防止とギア寿命延長の両立を図ること
ができる。
【0047】請求項3に係る発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前記一定温度を前記ブレー
ドの反発弾性により決定するので、像担持体表面性に対
するブレード選択余裕度を増大させることができ、ブレ
ード鳴き防止とギア寿命延長に加えてブレードのエッジ
破損防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の一実施形態の画像形成部
を示す概略図である。
【図2】同実施形態の動作タイミングを示すタイミング
チャートである。
【図3】同実施形態における感光体駆動制御回路の一部
を示す回路図である。
【図4】ショートブレーキの原理を説明するための図で
ある。
【図5】請求項2に係る発明の一実施形態の画像形成部
を示す概略図である。
【図6】上記請求項1に係る発明の一実施形態において
急制動モードを行わないようにした場合における感光体
ドラムの表面温度とブレード鳴きとの関係を示す特性図
である。
【図7】ブレードの反発弾性とブレード鳴き発生有無の
温度境界との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
10 第2光書き込み装置 11 感光体ドラム 12 転写装置 14 サーミスタ 15a ブレード 17 第1帯電装置 18 第1現像装置 19 第2帯電装置 20 第2現像装置 23 マイクロコンピュータ 24 感光体駆動制御回路 25 感光体駆動モータ 26 急制動ON/OE制御回路 27 電気信号変換回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体を駆動手段により回転させて前記
    像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を転写手
    段により転写材へ転写した後に前記像担持体上の残留ト
    ナーをブレードで除去し、画像形成動作終了後に前記像
    担持体を停止させる画像形成装置において、画像形成動
    作終了後の前記像担持体の停止時に前記像担持体に急制
    動をかける急制動手段を備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記急制動手段は、前記像担持体に急制動をかける急制動
    モードを前記像担持体の温度と連動させてオン/オフさ
    せ、前記像担持体の温度が一定温度以上のときに急制動
    モードをオンさせることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置において、前
    記一定温度を前記ブレードの反発弾性により決定するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP8261507A 1996-10-02 1996-10-02 画像形成装置 Pending JPH10105017A (ja)

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