JPH10104802A - 写真用ロールフイルム - Google Patents

写真用ロールフイルム

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Publication number
JPH10104802A
JPH10104802A JP25868596A JP25868596A JPH10104802A JP H10104802 A JPH10104802 A JP H10104802A JP 25868596 A JP25868596 A JP 25868596A JP 25868596 A JP25868596 A JP 25868596A JP H10104802 A JPH10104802 A JP H10104802A
Authority
JP
Japan
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film
bar code
adhesive tape
photographic
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP25868596A
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English (en)
Inventor
Teruyoshi Makino
輝義 牧野
Yoshihiko Nakamura
善彦 中村
Masami Saso
政美 佐宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より多くのフイルム情報を確実にカメラ側に
伝達できる写真用ロールフイルムを提供する。 【解決手段】 遮光紙3と写真フイルム5との接合に用
いる粘着テープ7の表面に上段バーコード10a,下段
バーコード10bからなる2段バーコード10を印刷し
た。上段バーコード10aは、左クワイエットゾーン1
2,スタートパターン13,シンボルキャラクタ14,
15,ストップパターン16,右クワイエットゾーン1
7からなる。下段バーコード10bは、シンボルキャラ
クタ18,19のみが異なり、他は上段バーコード10
aと同様である。バーコードを2段とすることにより、
限られた幅の粘着テープ7により多くのフイルム情報を
記録でき、また細エレメント22の幅を従来より広い
0.539mm、太細エレメント比を2.5に設定で
き、各バーコード10a,10bの読取精度が向上す
る。感度情報はバーコード10a,10bの両方に記録
したから、カメラの感度セットが確実に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用ロールフイ
ルムに関し、更に詳しくは多くのフイルム情報をカメラ
に伝達可能な写真用ロールフイルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】写真用ロールフイルムは、約6cm幅の
帯状の写真フイルムをスプールに巻き付けたもので、1
20タイプと220タイプが知られている。120タイ
プの写真用ロールフイルムは、写真フイルムより長い遮
光紙で写真フイルムのベース面全体を覆い、写真フイル
ムを遮光紙ごとスプールに巻き付けたものである。ま
た、220タイプの写真用ロールフイルムは、リーダー
ペーパー,トレーラーと称される遮光紙を写真フイルム
の両端部に固定して写真フイルムのベース面を覆う遮光
紙を省略することにより、120タイプより長い写真フ
イルムをスプールに巻き付けることができるようにした
ものである。この120タイプ,220タイプの何れに
おいても、遮光紙と写真フイルムとは粘着テープによっ
て接合されている。
【0003】一方、写真用ロールフイルムを用いる中判
カメラは、現在もマニュアル方式のものが多く、取扱が
面倒である。このため、高画質の写真をもっと手軽に撮
影したいというハイアマチュア等の方々から中判カメラ
の自動化への要望が強く出ている。これを受けて、最近
漸くオートフォーカス機構を搭載したものが市販され始
めた。しかしながら、写真用ロールフイルムには、35
mmの写真フイルムパトローネの外壁に設けられている
DXコードのように、感度,サイズ,品種等の情報をカ
メラ側に伝達する手段が設けられていないため、フイル
ム感度のセッティングは手動で行っているのが現状であ
る。
【0004】そこで、本出願人は、特願平7−2351
27号により、遮光紙と写真フイルムとを接合する粘着
テープにバーコードを設け、これをカメラ側で読み取る
方式を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなバーコー
ドの読取は、写真用ロールフイルムをカメラに装填して
から最初のコマを露光位置にセットするまでの限られた
間に確実に行われなければならないが、バーコードをカ
メラ内で読み取るには、フイルムが感光しない波長領域
(赤外)の光源を用いる必要があるため、読取能力を高
めることが困難で、読取誤差が生じやすいという問題点
がある。
【0006】これを改善するには、バーコードを構成し
ている細エレメントの幅を大きくするとともに、太エレ
メントと細エレメントとの幅の比である太細エレメント
比を大きくすることが考えられる。しかしながら、遮光
紙と写真フイルムとを接合する粘着テープは、ISO規
格(ISO732−1991(E))上、巻取り方向に
おける長さが25mm以下でなければならないという制
約があるため、バーコードに記録できるフイルム情報量
が少なくなるという問題点が発生する。
【0007】本発明は、より多くのフイルム情報を確実
に読み取れるように記録したバーコードを有する写真用
ロールフイルムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の写真用ロールフイルムは、少なくとも両端
部に遮光紙が設けられた帯状の写真フイルムをスプール
の周りにロール状に巻きつけた写真用ロールフイルムに
おいて、フイルム情報を複数段のバーコードに記録した
多段バーコードを粘着テープの表面に設け、この粘着テ
ープを写真フイルムと遮光紙との接合に用いたものであ
る。
【0009】また、前記多段バーコードは、この複数段
のバーコードの一部に同じフイルム情報を共通に記録し
たものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の写真用ロールフイルム1
の外観は、従来の120タイプや220タイプのブロー
ニーフイルムと同様、図2に示すように、スプール2の
軸部に遮光紙付きの写真フイルムをロール状に巻き付
け、遮光紙3の先端部3aをわずかに折って粘着テープ
4で止めてある。
【0011】遮光紙付きの写真フイルム5をスプール2
から解いて真っ直ぐに伸ばした状態を示す図3におい
て、遮光紙3と写真フイルム5の先端部とは粘着テープ
7によって接合されている。この粘着テープ7の表面に
は、フイルム感度,120タイプか220タイプかの
別,カラーネガタイプかリバーサルタイプかモノクロネ
ガかの別等のフイルム情報を2段のバーコードに記録し
た2段バーコード10が印刷されている。
【0012】2段バーコード10は、図1に示すよう
に、ITF(Interleaved 2-of-5)に準拠したバーコー
ドシンボル体系になっている。2段バーコード10の上
段バーコード10aは、先端側から順に、左クワイエッ
トゾーン12,スタートパターン13,シンボルキャラ
クタ14,15,ストップパターン16,右クワイエッ
トゾーン17からなる。同様に、下段バーコード10b
は、先端側から順に、左クワイエットゾーン12,スタ
ートパターン13,シンボルキャラクタ18,19,ス
トップパターン16,右クワイエットゾーン17からな
る。
【0013】シンボルキャラクタ14,15,18,1
9は、それぞれ2本の太エレメント21と3本の細エレ
メント22とから構成される。シンボルキャラクタ1
4,15はデジット(digit )ペアを構成しており、デ
ジットペアの大きい桁の数字(左側)はバー21a,2
2aで表され、桁の小さい数字(右側)はスペース21
b,22bで表される。本実施形態では、シンボルキャ
ラクタ14,15で表された数字は「32」であり、バ
ー21a,22a(黒コード)で「3」を表し、スペー
ス21b,22b(白コード)で「2」を表している。
同様に、シンボルキャラクタ18,19で表された数字
は「30」であり、バー21a,22a(黒コード)で
「3」を表し、スペース21b,22b(白コード)で
「0」を表している。
【0014】上段バーコード10a,下段バーコード1
0bの各々に割りつけるフイルム情報を下記の表1,表
2に示す。なお、表1中の「SV」,「B/W」,「C
RH」,「CLN」は、それぞれフイルム感度,白黒ネ
ガ,カラーリバーサル,カラーネガを表す。なお、表
1,表2中のISOはフイルム感度「SV」に対応して
示してある。また、表2中の「120」,「220」,
「ハーフ」は、それぞれ「120タイプ」,「220タ
イプ」,「画面サイズが220タイプの半分」を表す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】本実施形態の場合、上段が「32」,下段
が「30」であるから、表1,表2から、写真用ロール
フイルム1は120タイプで、写真フイルム5はフイル
ム感度がISO100のカラーネガフイルムであること
が判る。また、上段バーコード10a,下段バーコード
10bには、最も重要なフイルム情報であるフイルム感
度が共通して記録してあるため、フイルム感度がカメラ
側に確実に読み取られる。
【0018】スタートパターン13は、4本の細エレメ
ント22から構成され、2本のバー22aと2本のスペ
ース22bからなる。また、ストップパターン16は、
1本の太エレメント21と2本の細エレメント22とか
ら構成され、1本ずつのバー21a,22aと1本のス
ペース22bからなる。
【0019】太エレメント21と細エレメント22との
幅の比Nは、2.0〜3.0が好ましく、本実施形態で
は2.5とした。細エレメント22の幅をXとすると、
クワイエットゾーン12,17の幅は10Xとするのが
よい。粘着テープ7の幅はISO規格で25mm以下と
決められており、本実施形態では24mmとしてある。
【0020】粘着テープ7の幅24mm内には、上段バ
ーコード10aを例にとると、シンボルキャラクタ1
4,15に4個の太エレメント21と6個の細エレメン
ト22、スタート/ストップパターン13,16に1個
の太エレメント21と6個の細エレメント22、クワイ
エットゾーン12,17に20個の細エレメント22が
あるから、24=(4N+6+N+6)X+20Xとな
り、X=0.539mmになる。下段バーコード10b
も同様である。
【0021】従来の1段バーコードでは、24=(8N
+12+N+6)X+20Xとなるから、X=0.39
7mmになる。これが、本発明の実施形態では、X=
0.539mmと十分に広くなるから、従来と比べて読
取精度が向上する。
【0022】このように構成された写真用ロールフイル
ム1を、フイルム通路に2個の反射型ホトセンサを並列
に設置した中判カメラに装填する。折り曲げられていた
遮光紙3の先端部3aを伸ばしてスタートマークに合わ
せてから裏蓋を閉じると、例えばカメラのオートローデ
ィング機構により遮光紙3はフイルム巻取り室に向かっ
て給送される。
【0023】遮光紙3の先端部3aがフイルム巻取り室
のスプールのスリットに挿入された後、スプールが回転
を開始し、写真フイルム5の最初のコマがカメラのアパ
ーチャにセットされる。この直前に、粘着テープ7の表
面に印刷された2段バーコード10の上段バーコード1
0a,下段バーコード10bが、フイルム通路に設けら
れた2個の反射型ホトセンサによってそれぞれ読み取ら
れる。これにより、バーコード10a,10bに記録さ
れたフイルム情報がカメラ側に取り込まれ、感度セッ
ト、120,220圧板の切替、撮影可能枚数の表示、
装填フイルムの品種表示等が自動的に行われる。
【0024】上記実施形態は、120タイプであった
が、図4に示すように、220タイプであってもよい。
この実施形態では、写真フイルム5とリーダーペーパー
25との接合に使用した粘着テープ7と並列してリーダ
ーペーパー25の内面に同じ粘着テープ7を貼着してあ
る。これにより、同じ2段バーコード10の読取を2度
行うことができるので、2度の読取結果を照合すること
により読取間違いを回避でき、フイルム情報の読取をよ
り確実に行うことができる。なお、写真フイルム5とト
レーラー26との接合には、バーコードを印刷していな
い通常の粘着テープ27を用いてあるが、粘着テープ7
を用いてもよい。この場合には、読取の再確認を行うこ
とができる。
【0025】本発明に係る粘着テープとしては、紙,プ
ラスチックフイルム等の基材の一方の面はバーコードを
印刷や貼着等により設けることを可能とするものであ
り、他方の面には、感圧性接着剤として、例えばスチレ
ン−イソプレン−スチレンブロック共重合体,スチレン
ブタジエンゴム,ポリブテンゴム,ポリイソプレンゴ
ム,天然ゴム,合成イソプレン等に代表されるゴムに、
ガラス転移温度を調節するために、ロジン,ダンマー,
コーパル,水添ロジン,ロジンエステル,インデンクロ
マン,ピコパール,ポリテルペン,ニトロセルロース,
アルキッド樹脂,ブトン,キシレン樹脂に代表される粘
着付与性樹脂、軟化剤としてDOP,TCP,DBP,
BBP等の可塑剤、塩化パラフィン,動植物性油脂,鉱
物油などを点火したゴム系粘着剤、或いはアクリル酸メ
チル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチル,アクリル
酸ヘキシル,アクリル酸2−エチルヘキシル,アクリル
酸イソオクチル,アクリル酸オクチル,アクリル酸デシ
ルのようなアクリル酸エステル,メタクリル酸メチル,
メタクリル酸エチル,メタクリル酸ブチル,メタクリル
酸ヘキシル,メタクリル酸2−エチルヘキシル,メタク
リル酸イソオクチル,メタクリル酸オクチル,メタクリ
ル酸デシルのようなメタクリル酸エステルなどのエステ
ル類の単独重合体ないしは共重合体を適当な溶剤に溶解
して得られるアクリル系感圧粘着剤、或いはこれらのエ
ステル類とアクリル酸,メタクリル酸,イタコン酸,ク
ロトン酸,マレイン酸などの官能基を有するビニル化合
物との共重合体を適当な溶剤に溶解して得られるアクリ
ル系感圧接着剤が用いられる。この官能基を有する共重
合体を用いる場合、耐熱性凝集効果を更に上げるため官
能基と反応するイソシアネート系の有機架橋剤を少量添
加したもの等が用いられる。
【0026】また、感熱性接着剤としては、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン系、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等の酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート、エチレン−イソブチルアクリレート等のアクリル
酸エステル共重合体系、ナイロン6、ナイロン6.6、
ナイロン10、ナイロン12、N−メトキシメチル化ナ
イロン等のポリアミド系、テレフタル酸系のポリエステ
ル系、ポリビニルブチラール系、ポリ酢酸ビニル系、ア
セテート、メチルセルロース、アセテートブチレート等
のセルロース誘導体系、ポリメチルメタクリレート等の
ポリメタクリル酸エステル系、ポリカーボネート系、ス
チレン−ブタジエン−スチレン等のスチレン系ブロック
共重合体系、スチレンブタジエン、イソプレン、ブチル
ゴム等の合成ゴム系,又はこれらに含まれない特殊ゴム
系、また、以上に含まれないアクリル系共重合体から選
ばれる1種または2種以上の混合物が挙げられる。
【0027】バーコードは、バーコードラベルを粘着テ
ープに貼着してもよいが、印刷,インクジェット方式,
ホットスタンプ方式等により直接形成するとよい。印刷
に使用されるインキとしては、感光材料に無害なものが
選ばれ、一般に使用されているオフセット印刷用インキ
又はグラビア印刷用インキ又はUVインキの中から選ぶ
ことができる。
【0028】これらのインキに使用される代表的な合成
樹脂は、塩酢ビ径、硝化綿、ポリエステルポリアミドウ
レタン、ポリアクリル、ロジン変性マレイン酸、エチレ
ン酸ビ、ビニールエーテル、ウレタン酸ビ、塩酸ビウレ
タン樹脂,変性アルキッド樹脂変性フェノール樹脂、ア
ルカリ可溶型樹脂(ロジン変性マレイン酸樹脂、スチレ
ンマレイン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、アクリル
酸エステルアクリル酸樹脂、メタクリル酸エステルアク
リル酸樹脂)、ハイドロゾル型樹脂(スチレンマレイン
酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、α−メチルスチレン
アクリル酸樹脂、アクリル酸エステルアクリル酸樹脂、
メタクリル酸エステルアクリル酸樹脂)、エマルジョン
型樹脂(スチレン樹脂、スチレンアクリル酸エステル樹
脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、メタクリル酸エス
テル共重合樹脂)、UVインキ用の樹脂としてはアクリ
ル系不飽和基を持つポリマが一般的に使用されており、
代表的な例としてはポリエステル/アクリル酸エステ
ル、ポリエステル/ウレタン樹脂/アクリル酸エステ
ル、エポキシ樹脂/アクリル酸エステル、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、トリエチレング
リコールジアクリレート、ヒドロキシエチルメタクレー
トが挙げられる。
【0029】また、これらのインキには一般に知られて
いるバーコード印刷用着色剤が併用される。使用される
着色剤としては、特開昭63−44653号公報等に記
載されている各種顔料及びアゾ顔料(アゾレーキ;カー
ミン6B、レッド2B、不溶性アゾ;モノアゾイエロー
(PY−1,−3)、ジスアゾイエロー(PY−12、
−13、−14、−17、−83)、ピラゾロオレンジ
(PO−B−34)、バルカンオレンジ(PO−1
6)、縮合アゾ系;クロモフタルイエロー(PY−9
3、−95)、クロモフタルレッド(PR−144、−
166)、多環式顔料〔フタロシアニン系;銅フタロシ
アニンブルー(PB−15、−15−1、−15−
3)、銅フタロシアニングリーン(PG−7)〕、ジオ
キサジン系;ジオキサジンバイオレット(PV−2
3)、イソインドリノン系;イソインドリノンイエロー
(PY−109、−110)、スレン系;ベリレン、ベ
リノン、フラバントロン、チオインジゴ、レーキ顔料
(マラカイトグリーン、ローダミンB、ローダミンG、
ビクトリアルブルーB)また無機顔料(酸化物;二酸化
チタン、ベンガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸
塩;沈降性炭酸カルシウム、珪酸塩;含水珪酸塩、無水
珪酸塩、金属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛
末、カーボンブラック、黄鉛、紺青等が挙げられる。ま
た、これらの顔料は、遮光性物質として前述の樹脂や紙
層に添加されても構わない。この他に、油溶性染料、分
散性染料等も使用される。その他、インキを構成する原
材料として必要に応じて各種溶剤、分散剤、湿潤剤、消
泡剤、レベリング剤、増粘剤、安定剤、架橋剤、ワック
ス、ドライヤー等の添加剤が使用される。
【0030】また、バーコードを印刷により形成する方
法にかえて、インクジェット方式により形成してもよ
い。
【0031】インクジェット方式による場合には、イン
クとしては一般的に水性タイプと溶剤タイプ(油性)が
ある。水性インキとしては着色剤として水溶性染料が使
用され、溶剤として水、水溶性溶剤として一価及び二価
アルコールとし、湿潤剤として多価アルコール、水溶性
窒素化合物、吸湿性有機化合物を添加してもよい。ま
た、油性インキ(溶剤)としては、油溶性染料を着色剤
として用い、水難溶性溶剤(グリコールエーテル、エス
テル)、水不溶性溶剤(イソパラフィン等)の溶剤を使
用し、2〜10センチポイズの範囲に粘度調整されたも
のを使用することができる。
【0032】また、ホットスタンプ方式による転写によ
り形成してもよい。この場合には、転写フイルムに熱転
写可能にバーコードを形成した後、写真用ロールフイル
ムにおけるバーコード形成位置に熱転写すればよい。
【0033】このようなホットスタンプ方式による場合
には、インクとしては、主にカーボンブラック、紺青、
フタロシアニンブルー、レーキレッドG、炭酸カルシウ
ム、アルミナホワイト、クレー、二酸化チタン等の耐熱
顔料を用い、また、切れを良くするためシリカ、硫酸バ
リウム等の体質顔料、及び給油量の少ない顔料も添加さ
れる。樹脂としては、ロジンエステル、テルペンフェノ
ール、石油樹脂等のハードレジン、アクリル系共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、環化ゴム、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、天然カルナバワックス、モ
ンタンワックス、合成ワックス、低分子ポリエチレン等
のワックス単体或いは混合物を使用することができる。
【0034】バーコードの形成面としては、粘着テー
プ、遮光紙印刷面の場合には、そのままバーコードを形
成することができるが、遮光紙黒層面やスプールに形成
するには、形成面を白色、黄色、銀色をベタ印刷した
後、バーコードを形成するか、ヌキ文字を可能である。
【0035】白色、黄色、銀色をベタ印刷或いはヌキ文
字印刷する場合には、上述したバーコードを印刷により
形成する方法において、顔料として酸化チタン、クレ
ー、マイカ、アルミナ、珪酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機顔料や
アルミニウム粉末、ブロンズ粉等の金属粉を使用して形
成したインキを使用して印刷し、形成するとよい。
【0036】また、バーコード箇所の保護のためにニス
を塗工してもかまわない。このとき、用いるニスの種類
としては、アクリル樹脂、酢酸繊維等のセルロース系樹
脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、
アイオノマ樹脂、EEA樹脂、各種ポリエチレン樹脂
(低密度、高密度、綿状低密度、ポリエチレン等)ポリ
プロピレン樹脂等適宜の樹脂が使用できる。また、ワッ
クスも使用できる。
【0037】以上説明した実施形態では、多段バーコー
ドとして2段バーコードを用いたが、例えば3段や4段
として、より多くのフイルム情報を記録してもよい。た
だし、この場合には、カメラ側にバーコードの段数に対
応した個数のバーコードセンサを設置する必要がある。
【0038】また、上記第2の実施形態では、遮光紙と
写真フイルムとの接合部と遮光紙の内面とにそれぞれ同
じ粘着テープを貼着したが、互いに異なるフイルム情報
を記録した粘着テープを貼着すれば、より多くの情報を
カメラに伝達することができる。また、2枚に限らず、
3枚以上の粘着テープを貼着してもよい。
【0039】また、上記実施形態では、ITFの標準的
なコード体系を用いたため、一般的なバーコードプリン
タや読取用ソフトがそのまま使用でき、導入後の設備の
故障等にも容易に対応できるという効果がある。また、
本発明は、感光材料の先端にリーダーが設けられている
ものなら適用でき、例えば間接Xレイ,ミニラボQL
(商品名),ミニラボWL(商品名)等の品種自動調整
等に利用できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の写真用ロ
ールフイルムによれば、フイルム情報を複数段のバーコ
ードに記録した多段バーコードを粘着テープの表面に設
けたので、限られた幅の粘着テープに大きな幅の細エレ
メントを大きな太細エレメント比で設けることができ、
この粘着テープを写真フイルムと遮光紙との接合に用い
たので、簡単な構成でありながらより多くのフイルム情
報を確実にカメラ側に伝達できる。この結果、写真用ロ
ールフイルムを用いる中判カメラの自動化に寄与でき
る。また、前記多段バーコードは、この複数段のバーコ
ードの一部に同じフイルム情報を共通に記録したので、
重要な情報を確実にカメラ側に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘着テープを示す拡大平面図であ
る。
【図2】本発明の写真用ロールフイルムの外観を示す斜
視図である。
【図3】120タイプの実施形態を示す平面図である。
【図4】220タイプの実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 写真用ロールフイルム 3 遮光紙 5 写真フイルム 7 粘着テープ 10 2段バーコード 10a 上段バーコード 10b 下段バーコード 12 左クワイエットゾーン 13 スタートパターン 14,15,18,19 シンボルキャラクタ 16 ストップパターン 17 右クワイエットゾーン 21 太エレメント 21a,21a バー 21b,22b スペース 22 細エレメント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも両端部に遮光紙が設けられた
    帯状の写真フイルムをスプールの周りにロール状に巻き
    つけた写真用ロールフイルムにおいて、 フイルム情報を複数段のバーコードに記録した多段バー
    コードを粘着テープの表面に設け、この粘着テープを写
    真フイルムと遮光紙との接合に用いたことを特徴とする
    写真用ロールフイルム。
  2. 【請求項2】 前記多段バーコードは、この複数段のバ
    ーコードの一部に同じフイルム情報を共通に記録したこ
    とを特徴とする請求項1記載の写真用ロールフイルム。
JP25868596A 1996-09-30 1996-09-30 写真用ロールフイルム Pending JPH10104802A (ja)

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JP25868596A JPH10104802A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 写真用ロールフイルム

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JP25868596A JPH10104802A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 写真用ロールフイルム

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