JPH10104428A - 位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置

Info

Publication number
JPH10104428A
JPH10104428A JP9176894A JP17689497A JPH10104428A JP H10104428 A JPH10104428 A JP H10104428A JP 9176894 A JP9176894 A JP 9176894A JP 17689497 A JP17689497 A JP 17689497A JP H10104428 A JPH10104428 A JP H10104428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retardation film
retardation
film
film according
transparent resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9176894A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Azuma
浩二 東
Akiko Shimizu
朗子 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP9176894A priority Critical patent/JPH10104428A/ja
Publication of JPH10104428A publication Critical patent/JPH10104428A/ja
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリビニルアルコールまたはその誘導体と水
膨潤性無機層状化合物からなる層を含むフィルム面内の
レターデーション値がフィルム厚み方向のレターデーシ
ョン値よりも小さな位相差フィルムは、湿熱環境下にお
いて、透明樹脂基板から剥離するという耐久性不良が生
じることがあり、本発明はこれを改良した耐久性に優れ
た位相差フィルムを提供することにある。 【解決手段】 有機溶媒に分散可能な少なくとも1種類
の有機粘土複合体を含む層を少なくとも1層有し、フィ
ルム面内のレターデーション値がフィルム厚み方向のレ
ターデーション値よりも小さい位相差フィルムは耐久性
が大きく改良される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐久性が改良された
位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】特開
平5−196819号公報には、フィルム面内の屈折率
とフィルム厚み方向の屈折率が異なる位相差フィルムが
開示されている。この位相差フィルムに使用されている
無機層状化合物は、その単位結晶層が平面構造であるた
め、単独でまたは樹脂との混合状態で透明樹脂基板上に
製膜した場合、単位結晶層が透明樹脂基板の表面に対し
て平行でかつ面内の向きはランダムに配向する。この結
果この位相差フィルムは、フィルム面内の屈折率が厚み
方向の屈折率よりも大きい屈折率構造を有し、フィルム
面内のレターデーション値がフィルム厚み方向のレター
デーション値よりも小さい光学特性を示すようになる。
【0003】等方性透明樹脂基板上に製膜した無機層状
化合物層は面内のレターデーション値はほぼ0nmでか
つ厚み方向のレターデーション値の方が大きいという光
学特性を有する。そして光学特性のパラメータである厚
み方向のレターデーション値〔R’=(nXY−nZ)・
d(nXY:フィルム面内の平均屈折率、nZ:厚み方向
の屈折率、d:フィルムの厚み)〕を所定の値に容易に
制御でき、大面積で均一な位相差フィルムを作製するこ
とができる。この位相差フィルムは、垂直配向ネマチッ
ク(VAN)型液晶表示装置や90度捩じれネマチック
(TN)型液晶表示装置の視野角特性の改良に用いるこ
とができる。また、透明樹脂基板として負の屈折率異方
性を有するポリスチレンなどの一軸配向性フィルム上に
無機層状化合物層を直接製膜したり、等方性透明樹脂基
板上に無機層状化合物層を製膜した後に粘着剤を用いて
負の屈折率異方性を有するポリスチレンなどの一軸配向
性フィルムと貼合するなどの方法により、フィルム面内
のレターデーション値(R)と遅相軸を傾斜軸として4
0度傾斜して測定したレターデーション値(R40)の比
(R40/R)を0.9〜1.1の範囲に制御することが
でき、これを用いて超捩じれネマチック(STN)型液
晶表示装置の視野角特性を改良することもできる。また
更に、透明樹脂基板として正の屈折率異方性を有するポ
リカーボネートなどの一軸配向性フィルム上に無機層状
化合物層を直接製膜したり、等方性透明樹脂基板上に無
機層状化合物層を製膜した後に粘着剤を用いて正の屈折
率異方性を有するポリカーボネートなどの一軸配向性フ
ィルムと貼合するなどの方法により、R40/Rを1.1
よりも大きい範囲に制御することができ、これを用いて
ベンド配向ネマチック(πセル)型液晶表示装置やハイ
ブリッド配向ネマチック(HAN)型液晶表示装置など
の光学的複屈補償(OCB)型液晶表示装置の視野角特性
を改良することもできる。
【0004】この位相差フィルムの製造には、透明樹脂
基板上への無機層状化合物層の形成のし易さ、光学特性
の発現性や力学的特性などの点から、水溶性樹脂と無機
層状化合物とを組み合わせて用いるのが好ましく、中で
もポリビニルアルコールまたはその誘導体と水膨潤性無
機層状化合物を含む水分散液を透明樹脂基板上に塗布し
て製膜する方法が好ましく用いられている。
【0005】しかしながら、特開平5-196819号公報に開
示されているポリビニルアルコールまたはその誘導体と
水膨潤性無機層状化合物の水分散液を透明樹脂基板上に
製膜した位相差フィルムは光学特性については優れるも
のの、偏光板と液晶セルの間に位相差フィルムを挟んで
粘着剤で貼合した状態での高温、高湿度環境下におい
て、ポリビニルアルコールまたはその誘導体と水膨潤性
無機層状化合物からなる層が透明樹脂基板から剥離する
という耐久性不良が生じることがある。
【0006】この耐久性不良は、主に水溶性樹脂と水膨
潤性無機層状化合物という親水性の化合物を用いている
ために、高湿度環境下で多量の水を吸収して透明樹脂基
板よりも大きな体積膨張を生じると共に界面での水溶性
樹脂の軟化による密着力の低下が起こっていることに起
因していると考えられる。また無機層状化合物を用いた
位相差板としては、ハンドブック オブ オプティック
ス[Handbook of Optics(W.G.Driscoll et al., Optica
l Society of America, McGraw-hill, USA, 1978)]の
第10頁−第108頁セクション57、58に記載され
ているように、雲母の結晶をその劈開性を利用して適当
な厚みの板とした面内のレターデーション値(R)がλ
/4等となるようにしたものが知られている。しかし、
結晶の劈開性を利用しているため、液晶表示装置などに
用いることができる広い面積で均一なものを得ることは
困難である。また、単一の結晶からなり面内のレターデ
ーション値と厚み方向のレターデーション値(R’)の
比が一定であるため、R’を任意の値に設計しようとし
た場合にRが一意的に決定され、特にR’が数百nmと
大きくなった場合にRが50nmを超えるようになるな
ど、Rを小さいままとしてR’を任意に制御することも
できない。
【0007】かかる状況に鑑み、本発明者らは鋭意検討
した結果、有機溶媒に分散可能な有機粘土複合体を用い
ることで耐久性に優れ、フィルム面内のレターデーショ
ン値がフィルム厚み方向のレターデーション値よりも小
さく、かつ広い面積で光学特性が均一な位相差フィルム
を開発することができ、本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は次のと
おりである。 (1)有機溶媒に分散可能な少なくとも1種類の有機粘
土複合体を含む層を少なくとも1層有する位相差フィル
ム。 (2)有機溶媒に分散可能な少なくとも1種類の有機粘
土複合体を含む層を少なくとも1層有する、フィルム面
内のレターデーション値が50nm以下でかつフィルム
面内のレターデーション値がフィルム厚み方向のレター
デーション値よりも小さい位相差フィルム。 (3)有機溶媒に分散可能な少なくとも1種類の有機粘
土複合体を含む層を透明樹脂基板の少なくとも片面に形
成してなり、フィルム面内のレターデーション値が50
nm以下でかつフィルム面内のレターデーション値がフ
ィルム厚み方向のレターデーション値よりも小さい位相
差フィルム。 (4)上記(1)、(2)または(3)に記載の位相差
フィルムを少なくとも1枚用いてなる液晶表示装置。
【0009】有機粘土複合体としては、例えば層状構造
を有する粘土鉱物と有機化合物を複合化した化合物など
が挙げられる。層状構造を有する粘土鉱物は通常、その
表面にSi−O、Si−OHあるいはAl−OHの酸素
原子または水酸基が存在し、さらに結晶層間は交換性陽
イオンとその水和イオンで占められている。この酸素原
子や水酸基と有機化合物を反応させることで複合化する
方法や、交換性陽イオンを有機陽イオンと交換して複合
化する方法により有機粘土複合体とすることができる。
粘土鉱物の一種であるスメクタイト族や膨潤性雲母は、
結晶構造の四面体層内のSiをAlやFe(III)と、八
面体層内のAlをSiやFe(III)と、八面体内のMg
をLiと同形置換しており、その結果生じた負の層電荷
を結晶層間のNa+、K+、Ca2+、Mg2+やAl2+など
の交換性陽イオンで補っている。これらの粘土鉱物は、
単位結晶層同士の結合が比較的弱いために、層間が広が
り易く、水などに分散させた場合にコロイド状を呈する
まで単位結晶層間が膨潤して水中でゾルを形成し、陽イ
オン交換能を示すようになる。有機化合物との複合化に
はこの陽イオン交換が有効であり、スメクタイト族は他
の粘土鉱物に対して層電荷が比較的小さく容易にゾルを
形成でき陽イオン交換能が高いため、複合体の生成に好
ましく用いられる。また、スメクタイト族は透明性にも
優れており位相差フィルムに用いるものとして好まし
い。
【0010】スメクタイト族に属するものとしてはヘク
トライト、モンモリロナイト、ベントナイトなどや、こ
れらの置換体、誘導体および混合物などが例示できる。
これらの中でも、化学合成されたものが不純物が少なく
透明性に優れるなどの点から位相差フィルムに好ましく
用いられる。特に粒径を小さく制御した合成ヘクトライ
トは可視光線の散乱が抑制されるために好ましく用いら
れる。
【0011】有機化合物としては、例えば粘土鉱物の酸
素原子や水酸基と反応できる化合物、交換性陽イオンと
交換可能なイオン性の化合物などが挙げられ、有機粘度
複合体が有機溶剤に膨潤、分散ができるようになるもの
であれば特に制限はないが、アミン化合物などが挙げら
れる。アミン化合物としては、例えば4級アンモニウム
化合物、尿素、ヒドラジン、ドジテルピリジニウムなど
が挙げられる。
【0012】陽イオン交換が容易であることなどから4
級アンモニウム化合物が好ましく用いられる。4級アン
モニウム化合物は通常、陽イオンとして導入され、この
ような陽イオンとしては、ジメチル・ジオクタデシル・
アンモニウムイオン、ジメチル・ベンジル・オクタデシ
ル・アンモニウムイオン、トリオクチル・メチル・アン
モニウムイオンなどのようにアルキル基やベンジル基を
有したものや、メチル・ジエチル・ポリオキシプロピレ
ン(重合度:25)・アンモニウムイオンなどのように
長鎖の置換基を有したものなどが例示される。
【0013】これらの有機化合物は、粘土鉱物の陽イオ
ン交換容量に対して当量用いることが望ましいが、製造
に際しては陽イオン交換容量に対して0.5〜1.5倍
量の範囲で添加しても構わない。
【0014】これらの有機粘土複合体は、用いる有機化
合物を適当に選択することによりベンゼン、トルエン、
キシレンなどの低極性の芳香族炭化水素類、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケ
トン類、メタノール、エタノール、プロパノールなどの
低級アルコール類、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類
などの高極性の溶媒など各種有機溶媒に容易に分散可能
とすることができる。
【0015】このようにして得られた有機溶剤に分散可
能な有機粘土複合体は、これを用いて位相差フィルムと
した場合の耐湿熱性に優れた効果を発揮するものである
が、複合化する有機化合物によっては高温の環境下で変
色するものもあり、変色が発生するものについてはその
程度を許容範囲内に抑えることが望ましい。
【0016】液晶表示装置に本発明の位相差フィルムを
適用する場合、通常位相差フィルムは1枚または2枚使
用される。1枚で変色の許容範囲を満たすことが望まし
いが、2枚用いた場合でも許容範囲を満たすことがより
望ましい。本発明において変色の許容範囲とは、L**
*表色系(JIS Z−8729)における試験前の
色と80℃の温度環境下で1000時間経過した後の色
の色差ΔE*が5以下であることを指す。
【0017】このようにして得られた有機溶剤に分散可
能な有機粘土複合体は通常疎水性であり、有機溶媒中で
分散するとコロイド状を呈するまで単位結晶層を膨潤さ
せることができ、適当な基板上に塗布して乾燥させて製
膜することで単位結晶層を配向させることができ、位相
差フィルムとして用いることができるようになる。有機
粘土複合体からなる層を基板上に製膜する際の分散液中
の有機粘土複合体の濃度は、なるべく高い方が層の厚み
を大きくできるため好ましいが、高濃度になりすぎると
ゲル化などが発生し製膜性が悪くなるため、通常2〜2
0重量%の範囲で用いられる。更に、これらの有機粘土
複合体の複数を混合して用いることもできる。
【0018】位相差フィルムとして用いる場合、製膜し
た基板から剥離して単独のフィルムとして用いることが
できるが、透明基板を用いて透明基板上に製膜した状態
のままで用いることもできる。製膜する基板が平板状の
場合、有機粘土複合体の単位結晶層はその層状構造を平
板面に平行にかつ面内の向きはランダムに配向する。し
たがって、フィルム面内の屈折率がフィルム厚み方向の
屈折率よりも大きい屈折率構造を示すようになる。この
屈折率異方性により、フィルム面内のレターデーション
値が50nm以下でかつフィルム面内のレターデーショ
ン値がフィルム厚み方向のレターデーション値よりも小
さな位相差フィルムとして用いることができる。
【0019】透明樹脂基板としては、等方性透明樹脂基
板を用いることができる。等方性透明樹脂基板を用いる
場合は、フィルム面内のレターデーション値がフィルム
厚み方向のレターデーション値よりも小さい位相差フィ
ルムとなる。このような透明樹脂基板としては、配向が
小さく均一性に優れた50〜200μmの厚みを有する
フィルムであれば特に制限はないが、フィルム面内のレ
ターデーション値が20nm以下に制御されたフィルム
が好ましい。この様なフィルムとしては、溶剤キャスト
法により作製されたセルロース系フィルム、ポリカーボ
ネート系フィルム、ポリスチレン系フィルム、ポリサル
フォン系フィルム、アクリル系フィルムや、低残留応力
の精密押し出し法により製膜したアクリル系フィルムな
どが例示でき、中でも溶剤キャスト法により製膜したト
リアセチルセルロースフィルムが好ましい。
【0020】また、透明樹脂基板として負の屈折率異方
性を有する一軸配向性フィルムを用いた場合には、フィ
ルム面内のレターデーション値(R)と遅相軸を傾斜軸
として40度傾斜して測定したレターデーション値(R
40)の比(R40/R)が0.9〜1.1である位相差フ
ィルムとなり、STN型液晶表示装置の視野角特性の改
良用フィルムとして用いることができる。この様な透明
樹脂基板としては、負の屈折率異方性を有するポリスチ
レン系樹脂やアクリル系樹脂を溶剤キャスト法により製
膜した後に一軸延伸して得ることができる一軸配向性フ
ィルムを例示できるが、レターデーションの発現のし易
さからポリスチレン系樹脂を用いることが好ましい。ポ
リスチレン系樹脂としては、ポリスチレン、スチレン・
アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン共重合体などを例示することができる。
また更に、透明樹脂基板として正の屈折率異方性を有す
る一軸配向正フィルムを用いた場合には、R40/Rが
1.1よりも大きい位相差フィルムとなり、OCB型液
晶表示装置などの視野角特性の改良フィルムとして用い
ることができる。この様な透明樹脂基板としては、正の
屈折率異方性を有するポリカーボネート系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂やポリサルフォン系樹脂を溶剤キャスト法
により製膜した後に一軸延伸して得ることができる一軸
配向性フィルムを例示できるが、レターデーションの発
現のし易さや延伸のし易さからポリカーボネート系樹脂
を用いることが好ましい。
【0021】また、基板上への形成のし易さ、光学特性
の発現性や力学的特性などの点から、疎水性樹脂と組み
合わせて用いる方法が好ましく利用できる。本発明に用
いる疎水性樹脂としては、有機粘土複合体を分散できる
有機溶媒に溶解できるものであれば特に制限はないが、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの低極性の有機溶剤
に溶解するものが好ましく用いられる。この様な疎水性
樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マールなどのポリビニルアセタール樹脂、セルロースア
セテートブチレートなどのセルロース系樹脂が例示され
る。また、有機粘土複合体は通常疎水性であるが、なか
には極性溶媒に分散可能なものもあり、これらを用いる
場合にはポリアセタール樹脂、セルロース系樹脂以外
に、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂などを用いることもできる。さらにこれら
の樹脂の複数を混合して用いることもできる。
【0022】有機溶媒に分散可能な有機粘土複合体と疎
水性樹脂の組成比は、重量比で1:2〜10:1の範囲
であることが、有機粘土複合体と疎水性樹脂からなる層
の割れ防止などの力学的特性の向上のために好ましい。
また分散液の固形分濃度は、作製した分散液が作製後数
日間にわたりゲル化したり白濁したりしない範囲であれ
ば特に制限はないが、通常有機粘土複合体と疎水性樹脂
の合計の固形分濃度が3〜15重量%の範囲で使用され
る。最適な固形分濃度は有機粘土複合体と疎水性樹脂の
組成比により異なるため、組成比毎に設定される。ま
た、基板上に製膜する際の塗布性を向上するための粘度
調整剤や、疎水性や耐久性をさらに向上させるための架
橋剤などの添加剤を加えてもよい。
【0023】本発明の位相差フィルムは、VAN型液晶
表示装置、TN型液晶表示装置、STN型液晶表示装置
やOCB型液晶表示装置の視野角特性の改良に用いるこ
とができるが、適用する液晶表示装置により最適な厚み
方向のレターデーション値(R’)が得られるように有
機溶媒に分散可能な少なくとも1種類の有機粘土複合体
または有機溶媒に分散可能な少なくとも1種類の有機粘
土複合体と少なくとも1種類の疎水性樹脂を含む層の製
膜後の厚みを制御する。この厚みは、有機溶媒に分散可
能な有機粘土複合体の光学特性や有機粘土複合体と疎水
性樹脂の組成比にもよるが、通常1〜50μmの範囲に
設定される。
【0024】本発明で有機溶媒に分散可能な有機粘土複
合体を含む層と透明基板上の密着性をさらに強化するた
めに、透明基板上にアンカーコート層を設けたり、透明
基板の表面をコロナ処理などの表面処理を施すなどの手
段が好ましく用いられる。アンカーコート層としては、
有機溶媒に分散可能な有機粘土複合体を含む分散液を基
板上に均一に塗布することができ、密着力を向上できる
ものであれば特に制限はないが、ウレタン系樹脂、アク
リル系樹脂などを用いることができる。
【0025】有機溶媒に分散可能な有機粘土複合体から
なる層、有機溶媒に分散可能な有機粘土複合体と疎水性
樹脂からなる層、およびアンカーコート層を透明樹脂基
板上に製膜する方法は特に制限されるものではなく、ダ
イレクト・グラビア法、リバース・グラビア法、ダイコ
ート法、コンマコート法、バーコート法などのコート法
を用いることができる。中でも、コンマコート法、バッ
クアップロールを用いないダイコート法などが厚み精度
に優れるため好ましく用いられる。
【0026】この様にして作製した本発明による位相差
フィルムは透明性に優れており、通常は液晶表示装置に
用いるために必要な80%以上の光線透過率を有するも
のである。
【0027】本発明の位相差フィルムを液晶表示装置に
適用するにあたっては、少なくとも1枚の本発明の位相
差フィルムを液晶表示装置の偏光板と液晶セルの間に配
置すればよく、視野角を改良するための光学特性として
1枚で不足する場合は2枚を積層して配置してもよく、
また視野角特性の対称性を確保するために上下の偏光板
と液晶セルの間に上下各1枚に分割して配置してもよ
い。
【0028】
【発明の効果】本発明により、光学特性に優れるのみな
らず、高温、高湿度環境下において剥離などの不具合が
発生じない、耐久性に優れた有機溶媒に分散可能な有機
粘土複合体または有機溶媒に分散可能な有機粘土複合体
を含む層からなるフィルム面内のレターデーション値が
フィルム厚み方向のレターデーション値よりも小さな位
相差フィルムを得ることができる。また、本発明の位相
差フィルムを用いることで、視野角特性に優れるだけで
なく耐久性にも優れた液晶表示装置を得ることができ
る。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、サ
ンプルの測定、評価は以下の方法により実施した。 (1)位相差フィルムの光線透過率:(株)島津製作所
製分光光度計UV2200を用いて測定した。 (2)位相差フィルムのフィルム面内のレターデーショ
ン値:R (株)ニコン製偏光顕微鏡オプチフォト−ポルを用いて
波長546nmの単色光でセナルモン法(Senarmont Me
thod)により測定した。 (3)フィルム厚み方向のレターデーション値:R’ R、R30(遅相軸を傾斜軸として30度傾斜して測定し
たレターデーション値)、d(位相差フィルムの厚み)
および位相差フィルムの平均屈折率(1.5とした)を
用いて、以下の式(1)〜(3)からコンピューター数
値計算によりn x、nY、nZを求め、次いで式(4)に
よりR’を算出した。 R=(nX−nY)×d (1) R30=(nX’−nY)×d/cos(φ) (2) (nX+nY+nZ)/3=1.5 (3) R’=((nX+nY)/2−nZ)×d (4) ここで φ=sin-1〔sin(30°)/1.5〕=19.471° nX’=nX×nY/(nX 2×sin2(φ)+nZ 2×cos2(φ))1/2 (4)耐熱変色性試験:位相差フィルム2枚を粘着剤で
ガラス板に貼合したもののC光源、2度視野での色相L
***について、(株)ミノルタ製色彩色差計CT−2
10を用い、初期のL*0*0*0と80℃の環境下で1
000時間放置後のL*1*1*1を測定し、以下の式を
用いて計算した色差ΔE*の値により評価した。 ΔE*=〔(L*1−L*02+(a*1−a*02+(b*1
−b*021/2 (5)耐湿熱性試験:偏光板(SK−1842AP7、
住友化学工業(株)製)と液晶セルの間に位相差フィル
ム1枚を粘着剤を用いて貼合したもの(125mm×95
mm.偏光フィルムの吸収軸および位相差フィルムに面内
のレターデーション値がある場合には位相差フィルムの
遅相軸を長辺を基準として反時計回りに45°となるよ
うにする)について、温度60℃、相対湿度90%の環
境下に500時間放置して、有機溶媒の分散可能な有機
粘土複合体を含む層と透明樹脂基板との界面で剥離など
の不具合を生じないかを観察した。
【0030】実施例1 疎水性樹脂(商品名 デンカブチラール#3000−K
電気化学工業(株)製)を1.75重量%、有機粘土
複合体1(商品名 ルーセンタイトSTN コープケミ
カル(株)製)を3.94重量%および有機粘土複合体
2(商品名 ルーセンタイトSPN コープケミカル
(株)製)を1.31重量%、トルエンを65.1重量
%、塩化メチレンを18.6重量%、アセトンを9.3
重量%含む有機溶剤分散液(以下、分散液Aと称す
る。)を、厚み80μmのトリアセチルセルロースフィ
ルム(商品名 フジタックSH−80 富士写真フィル
ム(株)製)を等方性透明樹脂基板(以下、基板aと称
す)とし、この基板a上に乾燥後の膜厚が約6μmとな
るようにバーコータを用いて塗布し、85℃オーブン中
で乾燥して本発明による位相差フィルムを得た。このフ
ィルムの光学特性および耐久性試験結果を表1に示す。
【0031】実施例2 分散液Aを、厚み80μmのトリアセチルセルロースフ
ィルム(商品名 フジタックSH−80 富士写真フィ
ルム(株)製)をコロナ処理したものを等方性透明樹脂
基板(以下、基板bと称す)とし、この基板b上に乾燥
後の膜厚が約17μmとなるようにコンマコータを用い
て塗布し、85℃で乾燥して本発明による位相差フィル
ムを得た。このフィルムの光学特性および耐久性試験結
果を表1に示す。
【0032】実施例3 実施例2の有機粘土複合体と疎水性樹脂からなる層の乾
燥後の厚みが約48μmである以外は実施例2と同様に
して本発明による位相差フィルムを得た。このフィルム
の光学特性および耐久性試験結果を表1に示す。
【0033】実施例4 分散液Aを、厚み80μmのトリアセチルセルロースフ
ィルム(商品名 フジタックSH−80 富士写真フィ
ルム(株)製)の片面にアンカーコート層としてアクリ
ル系のUV硬化性樹脂を約5μmの厚みで形成したもの
を等方性透明樹脂基板(以下、基板cと称す)とし、こ
の基板cのアクリル系樹脂層上に乾燥後の膜厚が約16
μmとなるようにバーコータを用いて塗布し、85℃オ
ーブン中で乾燥して本発明による位相差フィルムを得
た。このフィルムの光学特性および耐久性試験結果を表
1に示す。
【0034】実施例5 疎水性樹脂(商品名 デンカブチラール#3000−K
電気化学工業(株)製)を2.50重量%、有機粘土
複合体1(商品名 ルーセンタイトSTN コープケミ
カル(株)製)を5.63重量%および有機粘土複合体
2(商品名 ルーセンタイトSPN コープケミカル
(株)製)を1.87重量%、トルエンを63.0重量
%、塩化メチレンを18.0重量%、アセトンを9.0
重量%含む有機溶剤分散液(以下、分散液B)を、基板
b上に乾燥後の膜厚が約11μmとなるようにバーコー
タを用いて塗布し、85℃オーブン中で乾燥して本発明
による位相差フィルムを得た。このフィルムの光学特性
および耐久性試験結果を表1に示す。
【0035】比較例1 水膨潤性無機層状化合物である合成ヘクトライト(商品
名 ラポナイトXLSLaporte社製)を3.7重
量%、ポリビニルアルコール(商品名 ポバール103
(株)クラレ製:ケン化度98.5%、重合度30
0)を4.4重量%含む水分散液を、厚み80μmのト
リアセチルセルロースフィルム(商品名フジタックSH
−80 富士写真フィルム(株)製)を表面ケン化処理
したものを等方性透明樹脂基板とし、この基板上にポリ
ビニルアルコールと水膨潤性無機層状化合物を含む層の
乾燥後の膜厚が約16μmとなるように水分散液をバー
コータを用いて塗布し、100℃オーブン中で乾燥して
フィルム面内のレターデーション値がフィルム厚み方向
のレターデーション値よりも小さな位相差フィルムを得
た。このフィルムの光学特性および耐久性試験結果を表
1に示す。
【0036】
【表1】 備考:耐湿熱性において ○:500時間まで不具合の発生なし。 ×:500時間までにポリビニルアルコールおよび水膨
潤性無機層状化合物を含む層と、基材フィルムとの間で
剥離が発生した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、サ
ンプルの測定、評価は以下の方法により実施した。 (1)位相差フィルムの光線透過率:(株)島津製作所
製分光光度計UV2200を用いて測定した。 (2)位相差フィルムのフィルム面内のレターデーショ
ン値:R (株)ニコン製偏光顕微鏡オプチフォト−ポルを用いて
波長546nmの単色光でセナルモン法(Senarmont Me
thod)により測定した。 (3)フィルム厚み方向のレターデーション値:R’ R、R30(遅相軸を傾斜軸として30度傾斜して測定し
たレターデーション値)、d(位相差フィルムの厚み)
および位相差フィルムの平均屈折率(1.5とした)を
用いて、以下の式(1)〜(3)からコンピューター数
値計算によりn x、nY、nZを求め、次いで式(4)に
よりR’を算出した。 R=(nx−nY)×d (1) R30=( X Y)×d/cos(φ) (2) (nX+nY+nZ)/3=1.5 (3) R’=((nX+nY)/2−nZ)×d (4) ここで φ=sin-1〔sin(30°)/1.5〕=19.471° y y× z/( y 2×sin2(φ)+nZ 2×cos2(φ))1/2 (4)耐熱変色性試験:位相差フィルム2枚を粘着剤で
ガラス板に貼合したもののC光源、2度視野での色相L
***について、(株)ミノルタ製色彩色差計CT−2
10を用い、初期のL*0*0*0と80℃の環境下で1
000時間放置後のL*1*1*1を測定し、以下の式を
用いて計算した色差ΔE*の値により評価した。 ΔE*=〔(L*1−L*02+(a*1−a*02+(b*1
−b*021/2 (5)耐湿熱性試験:偏光板(SK−1842AP7、
住友化学工業(株)製)と液晶セルの間に位相差フィル
ム1枚を粘着剤を用いて貼合したもの(125mm×95
mm.偏光フィルムの吸収軸および位相差フィルムに面内
のレターデーション値がある場合には位相差フィルムの
遅相軸を長辺を基準として反時計回りに45°となるよ
うにする)について、温度60℃、相対湿度90%の環
境下に500時間放置して、有機溶媒の分散可能な有機
粘土複合体を含む層と透明樹脂基板との界面で剥離など
の不具合を生じないかを観察した。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機溶剤に分散可能な少なくとも1種類の
    有機粘土複合体を含む層を少なくとも1層有する位相差
    フィルム。
  2. 【請求項2】有機溶剤に分散可能な少なくとも1種類の
    有機粘土複合体を含む層を少なくとも1層有し、フィル
    ム面内のレターデーション値が50nm以下でかつフィ
    ルム面内のレターデーション値が厚み方向のレターデー
    ション値よりも小さい位相差フィルム。
  3. 【請求項3】有機溶剤に分散可能な少なくとも1種類の
    有機粘土複合体を含む層を透明樹脂基板の少なくとも片
    面に形成してなり、フィルム面内のレターデーション値
    が50nm以下でかつフィルム面内のレターデーション
    値がフィルム厚み方向のレターデーション値よりも小さ
    い位相差フィルム。
  4. 【請求項4】有機粘土複合体が層状構造を有する粘土鉱
    物と有機化合物を複合化した化合物である請求項1、請
    求項2または請求項3記載の位相差フィルム。
  5. 【請求項5】粘土鉱物がスメクタイト族または膨潤性雲
    母である請求項4記載の位相差フィルム。
  6. 【請求項6】スメクタイト族がヘクトライト、モンモリ
    ンナイトもしくはベントナイトまたはその置換体もしく
    は誘導体である請求項5記載の位相差フィルム。
  7. 【請求項7】有機化合物がアミン化合物である請求項4
    記載の位相差フィルム。
  8. 【請求項8】アミン化合物が4級アンモニウム化合物、
    尿素、ヒドラジンまたはドジテルピリジニウムである請
    求項7記載の位相差フィルム。
  9. 【請求項9】少なくとも1種類の有機粘土複合体を含む
    層が、少なくとも1種類の有機粘土複合体と少なくとも
    1種類の疎水性樹脂を含む組成物からなる請求項1、請
    求項2または請求項3記載の位相差フィルム。
  10. 【請求項10】有機粘土複合体と疎水性樹脂の組成比が
    重量比で1:2〜10:1の範囲である請求項9記載の
    位相差フィルム。
  11. 【請求項11】疎水性樹脂がビニル系樹脂またはセルロ
    ース系樹脂である請求項9記載の位相差フィルム。
  12. 【請求項12】疎水性樹脂がポリビニルブチラールであ
    る請求項9記載の位相差フィルム。
  13. 【請求項13】透明樹脂基板が等方性透明樹脂基板であ
    る請求項3記載の位相差フィルム。
  14. 【請求項14】等方性透明樹脂基板が溶剤キャスト法に
    より製膜したトリアセチルセルロースフィルムである請
    求項13記載の位相差フィルム。
  15. 【請求項15】少なくとも1種類の有機粘土複合体を含
    む層が、透明樹脂基板の少なくとも片面にアンカーコー
    ト層を介して形成されている請求項3記載の位相差フィ
    ルム。
  16. 【請求項16】少なくとも1種類の有機粘土複合体を含
    む層が、表面をコロナ処理した透明樹脂基板の少なくと
    も片面に形成されている請求項3または請求項15記載
    の位相差フィルム。
  17. 【請求項17】少なくとも1種類の有機粘土複合体を含
    む層の厚さが1〜50μmである請求項1、請求項2ま
    たは請求項3記載の位相差フィルム。
  18. 【請求項18】請求項1、請求項2または請求項3に記
    載された位相差フィルムを少なくとも1枚用いてなる液
    晶表示装置。
JP9176894A 1996-07-03 1997-07-02 位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置 Expired - Lifetime JPH10104428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9176894A JPH10104428A (ja) 1996-07-03 1997-07-02 位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-173644 1996-07-03
JP17364496 1996-07-03
JP9176894A JPH10104428A (ja) 1996-07-03 1997-07-02 位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10104428A true JPH10104428A (ja) 1998-04-24

Family

ID=26495551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9176894A Expired - Lifetime JPH10104428A (ja) 1996-07-03 1997-07-02 位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10104428A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001205743A (ja) * 2000-01-28 2001-07-31 Sumitomo Chem Co Ltd 光学用プラスチックス基板
JP2004004150A (ja) * 2002-05-13 2004-01-08 Sumitomo Chem Co Ltd 積層位相差フィルム及びそれを用いた液晶表示装置
JP2006010912A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 位相差板と複合偏光板、それらの製造方法及び液晶表示装置
WO2008016093A1 (fr) * 2006-08-01 2008-02-07 Sumitomo Chemical Company, Limited Plaque de retard composite et son procédé de production, élément optique composite et affichage à cristaux liquides
US7522238B2 (en) 2004-04-26 2009-04-21 Sumitomo Chemical Company, Limited Laminate polarizing plate, a method of producing the same and a liquid crystal display
US20090251642A1 (en) * 2006-07-18 2009-10-08 Runa Nakamura Retardation film, brightness enhancement film, polarizing plate, producing method of a retardation film, and liquid crystal display
US8268227B2 (en) 2007-12-31 2012-09-18 Industrial Technology Research Institute Method for forming optical compensating films, optical compensating films formed thereby, structure of optical compensating films, and polarizing plates
KR101297746B1 (ko) * 2007-01-18 2013-08-20 동우 화인켐 주식회사 광확산판, 이를 구비한 백라이트 장치 및 액정표시장치

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001205743A (ja) * 2000-01-28 2001-07-31 Sumitomo Chem Co Ltd 光学用プラスチックス基板
JP2004004150A (ja) * 2002-05-13 2004-01-08 Sumitomo Chem Co Ltd 積層位相差フィルム及びそれを用いた液晶表示装置
US7247380B2 (en) 2002-05-13 2007-07-24 Sumitomo Chemical Company, Limited Laminated phase retarder film and a liquid crystal display using the same
US7522238B2 (en) 2004-04-26 2009-04-21 Sumitomo Chemical Company, Limited Laminate polarizing plate, a method of producing the same and a liquid crystal display
US7920230B2 (en) 2004-04-26 2011-04-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Laminate polarizing plate, a method of producing the same and a liquid crystal display
JP2006010912A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 位相差板と複合偏光板、それらの製造方法及び液晶表示装置
US20090251642A1 (en) * 2006-07-18 2009-10-08 Runa Nakamura Retardation film, brightness enhancement film, polarizing plate, producing method of a retardation film, and liquid crystal display
WO2008016093A1 (fr) * 2006-08-01 2008-02-07 Sumitomo Chemical Company, Limited Plaque de retard composite et son procédé de production, élément optique composite et affichage à cristaux liquides
KR101297746B1 (ko) * 2007-01-18 2013-08-20 동우 화인켐 주식회사 광확산판, 이를 구비한 백라이트 장치 및 액정표시장치
US8268227B2 (en) 2007-12-31 2012-09-18 Industrial Technology Research Institute Method for forming optical compensating films, optical compensating films formed thereby, structure of optical compensating films, and polarizing plates

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6060183A (en) Phase retarder and liquid crystal display device using the same
KR100254684B1 (ko) 위상차판
JP3470567B2 (ja) 液晶表示装置およびこれに用いる視野角補償用フィルム
TWI389948B (zh) 纖維素酯薄膜,偏光板及液晶顯示裝置
US20050269020A1 (en) Method for producing a laminate polarizing plate and an optical member using thereof
TWI441727B (zh) A method of manufacturing a retardation film, a retardation film, a polarizing plate, and a liquid crystal display device
CN1591114B (zh) 移相板一体型偏光板及其制造方法以及液晶显示装置
TW200306252A (en) Laminated phase retarder film and a liquid crystal display using the same
JP5720401B2 (ja) セルロースアセテート積層フィルム、偏光板、及び液晶表示装置
TW594118B (en) Substantial color-free anisotropy material
KR20070059190A (ko) 액정 표시 장치
KR20040086585A (ko) 위상차판을 갖는 편광 필름 및 이것을 포함하는 액정 표시장치
US5888634A (en) Phase retarder film
JPH10104428A (ja) 位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置
JP2009198666A (ja) 偏光板の製造方法、偏光板およびそれを用いた液晶表示装置
JP3900614B2 (ja) 位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置
JP2004294983A (ja) 位相差板一体型偏光フィルムとそれを用いた液晶表示装置
US20100118240A1 (en) Composite retardation plate, method for production thereof, composite optical member, and liquid crystal display device
JPH0682777A (ja) 液晶表示装置
JPH05196819A (ja) 位相差板
WO2014178178A1 (ja) 偏光板および液晶表示装置
JPH0682779A (ja) 液晶表示装置
JPH1010320A (ja) 位相差フィルムおよびこれを用いた液晶表示装置
JP2003315539A (ja) 位相差フィルム及びそれを用いた液晶表示装置
JP2006251644A (ja) 位相差フィルム