JPH10104343A - 電波反射体検知信号の受信方法 - Google Patents

電波反射体検知信号の受信方法

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JPH10104343A
JPH10104343A JP8256401A JP25640196A JPH10104343A JP H10104343 A JPH10104343 A JP H10104343A JP 8256401 A JP8256401 A JP 8256401A JP 25640196 A JP25640196 A JP 25640196A JP H10104343 A JPH10104343 A JP H10104343A
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JP
Japan
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radio wave
vehicle body
wave reflector
reflected
vertical vibration
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JP8256401A
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Yoshihide Agari
良英 上里
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波反射体の位置検知の際の車体の上下振動
などによる外乱の影響を補正し、誤差を低減する。 【解決手段】 車体13には、送・受信機14および受
信機17が設けられ、電波反射体であるレーンマーカ1
1からの反射電波の受信レベルの比からレーンマーカ1
1の位置を検知する。受信レベルは、車体13の上下振
動をドップラセンサ10によって検知し、補正するの
で、精度よくレーンマーカ11の位置を検知し、路面1
2に添う車体13の案内などを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面上に電波反射
体として設置され、車両をレーダセンシングによって案
内するための電波反射体検知信号の受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の自動運転を行うため
に、走路に対する車両の相対位置を検出する技術が知ら
れている。実開平1−106910号公報には、走路に
光反射テープを敷設し、車両に反射テープの幅以下の間
隔で、2個1組の光センサを設け、車両姿勢を検出する
技術が開示されている。この他、車載カメラで路面を撮
影し、画面内の白線を抽出することで、白線に対する車
両の相対位置を検出する技術も知られている。
【0003】しかしながら、光反射テープを用いる場合
には、テープの汚れ等により充分な光反射が得られない
場合がある。また、屋内ならともかく、実際の路上は雨
や雪等の影響があり、特に雨天の場合には光反射テープ
のみならず水たまりによっても光がよく反射されるた
め、高精度に車両位置を検出できない問題があった。車
載カメラを用いる場合も同様に天候の影響を受けやす
く、雨天等では白線と路面の他の部分とのコントラスト
が充分でなく、白線を高精度に抽出できない問題があっ
た。
【0004】そこで、ミリ波以上の波長の電波を用い
て、レーダセンサ方式で車両位置を検出する考え方があ
る。すなわち、路面の所定位置、たとえば路面の中央に
電波反射体をレーンマーカとして設け、車両に電波送受
信機を設け、送信した電波の反射強度から電波反射体の
有無を検出することで、車両位置を検出する考え方であ
る。
【0005】すなわち、図7に示すように、レーンマー
カ1をセンシングすることによって、車両の進行方向を
認識し、運転を案内するシステムが提案されている。レ
ーンマーカ1は、路面2上に設置され、進行方向を案内
すべき車両の車体3の下部に設ける送・受信機4からア
ンテナ5を介して送信される電波を反射する。車体3の
下部には、アンテナ5から車両の進行方向に垂直な車幅
方向に間隔をあけてアンテナ6が設置され、レーンマー
カ1から反射された電波を受信する。レーンマーカ1に
よって反射される電波はアンテナ5によっても受信され
る。アンテナ5,6によって受信される電波は、送・受
信機4および受信機7によってそれぞれ検出される。送
・受信機4および受信機7によって検出されるレーンマ
ーカ1の受信レベルは、アンテナ5,6とレーンマーカ
1との間の距離に対応する。したがって、送・受信機4
および受信機7の検出する受信レベルの比から、レーン
マーカ1の位置を検知し、レーンマーカ1を基準とする
車体3の位置を測定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】車両が走行する路面2
は必ずしも平坦ではなく、ある程度までの凹凸が存在す
る。車両の車体3は、ばねによって懸架される車輪によ
って路面2上を走行するので、路面2に凹凸があると上
下に振動する。車体3が上下振動すると、レーンマーカ
1とアンテナ5,6との間の距離が変化し、反射電波の
受信レベルが変動する。アンテナ5,6が受信する反射
電波の受信レベルにこのような外乱が生じると、受信レ
ベルの比に基づいて検知するレーンマーカ1の位置にも
誤差が生じる。
【0007】本発明の目的は、車体の上下振動などによ
る外乱があっても、電波反射体からの反射電波の受信レ
ベルの測定値を補正し、誤差を低減することができる電
波反射体検知信号の受信方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両の進路を
案内するために、路面に設けられる電波反射体に車体か
ら電波を照射し、反射する電波によって電波反射体の位
置を検知する電波反射体検知信号の受信方法において、
車体から路面に垂直に電波を照射し、反射される電波か
ら周波数偏移分を検出し、検出された周波数偏移を車体
の上下振動によるドップラ効果に基づくものとして、周
波数偏移分から車体の上下振動を検知し、検知した車体
の上下振動に基づいて、電波反射体からの反射波の受信
レベルを補正することを特徴とする電波反射体検知信号
の受信方法である。本発明に従えば、車体から路面に垂
直に電磁波を照射する。車体に上下振動が生じていれ
ば、反射電波を受信するアンテナは反射電波に向かって
後退または前進することになり、ドップラ効果によって
周波数偏移を生じる。ドップラ効果による周波数偏移分
から車体の上下振動のタイミングを検知することによっ
て、電波反射体からの反射電波の受信レベルの変動を補
正する適切なタイミングを得ることができ、電波反射体
の位置を精度よく検知することができる。
【0009】また本発明は、前記検出された周波数偏移
から、電波反射体の検出開始時または検出終了時に、電
波反射体の端部が照射される電波のビーム端に重なるた
めに発生するドップラ効果によるものを除外して車体の
上下振動を検知することを特徴とする。本発明に従え
ば、車体から路面に垂直に照射し、反射波を受信するア
ンテナには、ある程度の角度範囲に広がる指向特性が存
在する。車両が、電波反射体の開始部分や終了部分を通
過する際には、受信する反射電波中に、アンテナの指向
性の範囲内を移動する電波反射体の端部からの反射電波
が含まれ、車両の進行方向の成分を有するのでドップラ
効果によって周波数偏移を生じる。車体の上下振動によ
る周波数偏移分から電波反射体の開始端または終了端の
通過による周波数偏移分を分離し、電波反射体の検出開
始時または検出終了時に生じる周波数偏移を除外して上
下振動を検知することによって、電波反射体の位置の検
知に対する上下振動の補正の精度をさらに向上させるこ
とができる。
【0010】また本発明は、前記電波反射体検出開始時
または検出終了時のドップラ効果による周波数偏移のパ
ターンと、前記電波反射体からの反射波の受信レベルの
変化のパターンとを比較し、周波数偏移の減少または増
加と、受信レベルの増加または減少とが、それぞれ一致
するとき、検出開始時または検出終了時と判断すること
を特徴とする。本発明に従えば、電波反射体の検出開始
時または検出終了時を電波反射体からの反射電波の周波
数偏移のパターンと、受信レベルの変化のパターンとを
比較することによって判断する。電波反射体の検出開始
時には、電波反射体の端部が接近するので、周波数偏移
は大きく、徐々に減少する。検出終了時には、電波反射
体の端部が車体の下部から遠ざかるので、周波数偏移が
徐々に増加する。反射電波の受信レベルは、電波反射体
の検出開始時には増加し、検出終了時には減少する。こ
れらの特徴的な変化パターンを比較し、一致するときが
電波反射体の検出開始または検出終了とそれぞれ判断す
ることによって、電波反射体検知の信頼性を向上させる
ことができる。
【0011】さらに本発明は、車両の進路を案内するた
めに、路面に設けられる電波反射体に車体から電波を照
射し、反射する電波によって電波反射体の位置を検知す
る電波反射体検知信号の受信方法において、車体から路
面に垂直に電波を照射し、反射される電波を受信して周
波数偏移分を検出し、検出された周波数偏移を車体の上
下振動によるドップラ効果に基づくものとして、周波数
偏移の方向を識別しながら車体の上下振動を検出し、検
出した車体の上下振動に基づいて、電波反射体からの反
射波の受信レベルを補正することを特徴とする電波反射
体検知信号の受信方法である。本発明に従えば、路面か
らの反射電波の周波数偏移分から、ドップラ効果に基づ
いて、車体の上下振動によって車体が路面に対して接近
している方向に動いているのか、路面から離隔する方向
に動いているのかを検知し、路面からの高さ変動分を計
測する。これによって路面からの反射電波の受信レベル
の変動量をより正確に予測し、受信レベルの測定値の補
正をより適切に行って、電波反射体の位置の検知精度を
向上させることができる。
【0012】また本発明は、電波反射体からの反射電波
と路面からの反射電波とを、同一の装置で受信して処理
することを特徴とする。本発明に従えば、電波反射体か
らの反射電波と、路面からの反射電波とを、同一の装置
で受信する。電波反射体の位置検知には受信レベルを使
用し、その補正のための上下振動の検知には周波数偏移
を検出するので、受信信号を周波数フィルタを用いて分
離すれば、ドップラ効果による周波数偏移分を分離抽出
することができる。したがって、電波反射体の位置検知
用と、車体上下振動検知用とでセンサを兼用することが
でき、装置の構成を簡略化して車体への搭載を容易にす
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よる電波反射体検知信号の受信のための概略的な構成を
示す。ドップラセンサ10は、電波反射体であるレーン
マーカ11が設置されている路面12に対する車体13
の上下振動を検知するために設けられる。車体13を路
面12上でレーンマーカ11に従って誘導案内するため
に、車体13には送・受信機14およびアンテナ15
と、アンテナ16および受信機17が搭載される。送・
受信機14が発生するミリ波以上の波長を有する高周波
の電気信号は、アンテナ15から車体13の下方に向け
て電波として照射される。レーンマーカ11は、アンテ
ナ15から照射された電波を反射しやすいように形成さ
れる。レーンマーカ11によって反射される電波は、照
射と逆方向に反射されてアンテナ15によって受信され
ると同時に、アンテナ15から車体13の進行方向に垂
直な幅方向に間隔をおいて設けられるアンテナ16にも
受信される。
【0014】アンテナ15,16に受信される電波は、
送・受信機14および受信機17によって電気信号とし
てそれぞれ検出される。アンテナ15,16によって受
信される電波の受信レベルの強度は、アンテナ15,1
6とレーンマーカ11との距離に対応して変化する。し
たがって、送・受信機14および受信機17が受信する
反射信号のレベルの比に基づいて、車体13に対するレ
ーンマーカ11の位置を検知することができる。ドップ
ラセンサ10は、路面12対して垂直に電波を照射し、
路面12からの反射電波を検知する。ドップラセンサ1
0が照射する電波の方向と、検知する速度の方向との成
す角度をθとし、照射する電波の送信周波数をf0と
し、ドップラ効果に基づいて受信される電波の周波数を
fdとし、車体13の路面12に対する相対速度をvと
し、電波の速度をcとすると、次の第1式が得られる。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、車両の進行方向の速度に対するド
ップラ効果による周波数偏移はθ=90°からcosθ
=0となるので、第1式からfd=0となる。したがっ
て車両の進行のみによるドップラ効果による周波数偏移
は発生しない。ただし後述するように、レーンマーカ1
1の検出開始時と終了時とには、ドップラ効果による周
波数偏移が発生する。車体13に上下方向の振動が存在
すると、ドップラ効果による周波数偏移は、θ=0°か
らcosθ=1となるので、第1式から次の第2式が得
られる。
【0017】
【数2】
【0018】したがって、上下方向の振動速度vに応じ
たドップラ効果による周波数偏移が生じることになる。
【0019】図2は、図1に示す電波反射体検知信号の
受信のための構成の内部の電気的構成を示す。ドップラ
センサ10は、アンテナ15,16と同様に図1の車体
13の下部に設けられるアンテナ18を有する。アンテ
ナ15,16に受信される電波は高周波の信号として検
出され、ローカル発振装置19によって供給される高周
波信号に基づいて中間周波数(以下「IF」と略称す
る)信号に変換される。レーンマーカ検出装置20は、
アンテナ15,16に受信される電波からIF信号に変
換された後で、信号レベルを比較し、図1のレーンマー
カ11の車体13に対する位置を測定して検知する。位
置の測定値はドップラセンサ10によって検知される車
体13の上下振動のタイミングに基づいて補正され、測
定精度の向上が図られている。
【0020】送・受信機14内には、送信発振器21、
サーキュレータ22、方向性結合器23、混合器24お
よびバンドパスフィルタ25が含まれる。送信発振器2
1によって発信される高周波信号は、サーキュレータ2
2を介してアンテナ14に与えられ、電波として照射さ
れる。レーンマーカ11から反射してアンテナ15に受
信される電波は、高周波信号としてサーキュレータ22
から混合器24に入力される。混合器24には、方向性
結合器23を介してローカル発振装置19からの高周波
信号も入力され、混合器24の有する非直線性によって
和および差の周波数を有する信号が生じる。バンドパス
フィルタ25は混合器24の出力のうち、差の周波数を
有する信号を選択し、IF信号としてレーンマーカ検出
装置20に与える。受信機17は、アンテナ16に受信
される電波に対応する高周波信号を、方向性結合器26
から与えられるローカル発振装置19からの高周波信号
とともに混合器24に入力し、両者の差の周波数の信号
をバンドパスフィルタ28によって選択してIF信号を
レーンマーカ検出装置20に与える。ローカル発振装置
19内には、ローカル発振器29が設けられ、その出力
は直接送・受信機14内の方向性結合器23に与えられ
るとともに、方向性結合器30を介して受信機17内の
方向性結合器26にも与える。
【0021】ドップラセンサ10内には、送信発振器3
1が設けられ、サーキュレータ32を介してアンテナ1
8に高周波信号を供給する。アンテナ18からは高周波
信号に対応する電波が照射され、路面12からの反射電
波が受信される。受信電波に対応する高周波信号は、サ
ーキュレータ32を通り、方向性結合器33から与えら
れる高周波信号とともに混合器34に入力される。混合
器34では、受信される2つの高周波信号の差からIF
信号をバンドパスフィルタ35によって選択し、ドップ
ラ効果による周波数偏移分が抽出される。IF信号を得
るための高周波信号は、ローカル発振器39によって発
生される。レーンマーカ検出装置20は、バンドパスフ
ィルタ35を介して与えられるドップラ効果による周波
数偏移分から、車体13の上下振動のタイミングを検知
し、レーンマーカの位置の測定値の補正を行う。
【0022】図3は、本発明の実施の他の形態として、
レーンマーカ11の検出開始時と検出終了時における開
始端41または終了端42からの反射電波のドップラ効
果による周波数偏移の影響を除去する構成を示す。図3
(a)は車両が速度vで路面12上を走行する際に、レ
ーンマーカ11の開始端41から終了端42まで走行す
る際の状態を簡略化して示す。ドップラセンサ10のア
ンテナ18は、路面12に対して垂直に電波を放射する
けれども、その指向特性にはある程度の角度Δθの空間
的な広がりが存在し、この範囲がビーム50となる。こ
のようなビーム50がビーム幅Δθを有することによっ
て、ドップラセンサ10によって検出されるドップラ効
果による周波数偏移分であるドップラ信号成分は、図3
(b)に示すように変化する。
【0023】図3の(a)と図3の(b)とは概略的に
時間的な対応を取って表示してある。レーンマーカ検出
開始時には、レーンマーカ11の開始端41が近付いて
くるので、ビーム50の端部から内部に進入し、アンテ
ナ18の鉛直方向まで接近する際にはドップラ信号成分
の周波数が上昇し、アンテナ18の下方から開始端41
が遠ざかる際にはドップラ信号成分が下降し、ビーム5
0の範囲から開始端41が外れてビーム50の範囲内に
は通常のレーンマーカ11のみが存在するようになる
と、ドップラ信号成分は0となる。このようにレーンマ
ーカ検出開始時には、次の第3式で示す周波数偏移fd
max から、周波数が徐々に0に変化する。逆にレーンマ
ーカ検出終了時は、終了端42がアンテナ18の下方に
近付く際に周波数偏移が0から徐々に第3式で示される
値まで変化し、終了端42がビーム50の範囲から外れ
ると0になる。このような周波数変化のパターンは、車
体13の上下振動による周波数偏移のパターンとは異な
るので、容易に識別することができる。
【0024】
【数3】
【0025】図4は、(a)で図3(b)と同様なレー
ンマーカ11の検出開始時および検出終了時を含むドッ
プラ信号成分を示し、(b)で対応する電波反射体検知
信号のIF信号レベルの変化を示す。IF信号レベル
も、図3(a)に示すレーンマーカ検出開始時および検
出終了時には急激に増加または減少するので、図4
(a)および(b)の変化パターンの両方の変化が一致
したときをレーンマーカの検出と判断することによっ
て、レーンマーカ11の検知の信頼性を向上させること
ができる。
【0026】図5は、本発明の実施のさらに他の形態と
して、ドップラセンサ10が車体の上下振動の際の路面
12に対する接近または離間の方向と、路面12からの
高さ変動分とを計測し、変動量予測装置60によって受
信信号レベルの変動量を予測する構成を示す。レーンマ
ーカ検出装置70は、変動量予測装置60が予測する受
信レベルの変動量に基づいて、送・受信機14および受
信機17によって受信されるIF受信レベルの補正を行
い、補正された受信レベルの比からレーンマーカ11の
位置を測定する。これによって、測定されるレーンマー
カ11の位置の精度を向上させることができる。
【0027】図6は、本発明の実施のさらに他の形態の
概略的な電気的構成を示す。本実施形態では、図5に示
す実施形態のドップラセンサ10を用いず、送・受信機
14によって兼用させる。送・受信機14によるレーン
マーカ検出用センサは、送信発振器21からの高周波信
号を無変調方式で使用して振幅や位相情報を利用するの
で、混合器24からの出力をバンドパスフィルタ25,
35で選択することによって、レーンマーカ11検出用
の信号と車体13の上下振動のドップラ効果による周波
数偏移分検出用の信号とを分離することができる。この
ようにして車体の上下振動検出用の信号を分離するの
で、レーンマーカ検出用と上下振動検出用とを兼用させ
ることができ、車体13に搭載する装置を簡略化して小
型化することができる。
【0028】図7は、本発明の実施のさらに他の形態の
概略的な電気的構成を示す。本実施形態では、車体の上
下振動を方向識別ドップラセンサ70によって検知す
る。送信発振器31の出力は、アンテナ18に与えられ
るとともに、方向性結合器71,72を介して、方向性
結合器73,74にそれぞれ与えられる。反射波受信用
のアンテナ78に受信される信号は、電力分配器80に
与えられる。方向性結合器71,73間と、方向性結合
器72,74間とは、路長がλ/4異なるように調整さ
れる。電力分配器80の出力と、方向結合器73,74
の出力とは、混合器81,82にそれぞれ入力され、I
F信号に変換される。この位相比較によって、振動の方
向を識別することができ、遠向か接近かに応じて受信レ
ベルを増加または減少させる補正を行うことができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、路面に設
けられる電波反射体に、車体から電波を照射して、反射
する電波の受信レベル変化に基づいて電波反射体の位置
を測定して検知する。この際に、車体から路面に垂直に
電波を照射し、反射電波の周波数偏移分から、ドップラ
効果に基づいて車体の上下振動を検知し、そのタイミン
グで電波反射体の位置の測定値を補正する。上下振動の
影響による誤差を補正によって減少させるので、正確な
電波反射体の位置の検知を行うことができる。
【0030】また本発明によれば、周波数偏移分からの
上下振動の検出の際に、電波反射体の検出開始時と検出
終了時の周波数偏移を分離して除外するので、より正確
な補正を行うことができる。
【0031】また本発明によれば、電波反射体の検出開
始時と検出終了時とを、周波数偏移分ばかりではなく、
受信レベルの変化分とを合わせて判断するので、一層確
実な判断を行うことができる。
【0032】さらに本発明によれば、車体の上下振動の
方向と高さ変動分を、反射波の周波数偏移から計測する
ので、電波反射体からの反射電波の受信レベルの補正を
適切に行い、信号レベルに基づく電波反射体の位置の測
定値を高精度に補正することができる。
【0033】また本発明によれば、電波反射体の位置測
定用の信号レベルの検出と、車体の上下振動検知用の周
波数偏移分の抽出とを、同一の装置で兼用して行い、構
成を簡略化して車体への搭載を容易化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による電波反射体検知信
号の受信を行うための構成を示す簡略化した正面断面図
である。
【図2】図1の構成のドップラセンサ10、送・受信機
14および受信機17に関連する概略的な電気的構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の他の形態の動作原理を示す簡略
化した側面図およびグラフである。
【図4】本発明の実施のさらに他の形態の動作原理を示
すドップラ信号成分およびIF信号レベルのグラフであ
る。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態の概略的な電気
的構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施のさらに他の形態の概略的な電気
的構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態の概略的な電気
的構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の基礎となる構成を示す簡略化した正面
図である。
【符号の説明】
10 ドップラセンサ 11 レーンマーカ 12 路面 13 車体 14 送・受信機 15,16,18,78 アンテナ 17 受信機 20,70,80 レーンマーカ検出装置 41 開始端 42 終了端 50 ビーム 60 変動量予測装置 70 方向識別ドップラセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進路を案内するために、路面に設
    けられる電波反射体に車体から電波を照射し、反射する
    電波によって電波反射体の位置を検知する電波反射体検
    知信号の受信方法において、 車体から路面に垂直に電波を照射し、反射される電波か
    ら周波数偏移分を検出し、 検出された周波数偏移を車体の上下振動によるドップラ
    効果に基づくものとして、周波数偏移分から車体の上下
    振動を検知し、 検知した車体の上下振動に基づいて、電波反射体からの
    反射波の受信レベルを補正することを特徴とする電波反
    射体検知信号の受信方法。
  2. 【請求項2】 前記検出された周波数偏移から、電波反
    射体の検出開始時または検出終了時に、電波反射体の端
    部が照射される電波のビーム端に重なるために発生する
    ドップラ効果によるものを除外して車体の上下振動を検
    知することを特徴とする請求項1記載の電波反射体検知
    信号の受信方法。
  3. 【請求項3】 前記電波反射体検出開始時または検出終
    了時のドップラ効果による周波数偏移のパターンと、前
    記電波反射体からの反射波の受信レベルの変化のパター
    ンとを比較し、周波数偏移の減少または増加と、受信レ
    ベルの増加または減少とが、それぞれ一致するとき、検
    出開始時または検出終了時と判断することを特徴とする
    請求項2記載の電波反射体検知信号の受信方法。
  4. 【請求項4】 車両の進路を案内するために、路面に設
    けられる電波反射体に車体から電波を照射し、反射する
    電波によって電波反射体の位置を検知する電波反射体検
    知信号の受信方法において、 車体から路面に垂直に電波を照射し、反射される電波を
    受信して周波数偏移分を検出し、 検出された周波数偏移を車体の上下振動によるドップラ
    効果に基づくものとして、周波数偏移の方向を識別しな
    がら車体の上下振動を検出し、 検出した車体の上下振動に基づいて、電波反射体からの
    反射波の受信レベルを補正することを特徴とする電波反
    射体検知信号の受信方法。
  5. 【請求項5】 電波反射体からの反射電波と路面からの
    反射電波とを、同一の装置で受信して処理することを特
    徴とする請求項4記載の電波反射体検知信号の受信方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017181225A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 本田技研工業株式会社 乗員検知装置

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