JPH10103981A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH10103981A
JPH10103981A JP27900496A JP27900496A JPH10103981A JP H10103981 A JPH10103981 A JP H10103981A JP 27900496 A JP27900496 A JP 27900496A JP 27900496 A JP27900496 A JP 27900496A JP H10103981 A JPH10103981 A JP H10103981A
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博志 大村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報が重なった場合において、その後に情報
の入手が可能となり、聴取の失敗をふせぐことができる
ナビゲーション装置を提案する。 【解決手段】 少なくとも外部から入力された情報をド
ライバに提供するナビゲーション装置であって、所定の
条件下で情報提供を規制する手段と、規制手段による情
報提供の規制がなくなるまで、提供が規制された外部か
らの情報を記憶する記憶手段とを具備したことを特徴と
するナビゲーション装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば音声情報など
を出力するナビゲーション装置に関し、特に、複数の情
報が同時に存在する場合において、ドライバに真に必要
な情報を選択的に優先的に出力するナビゲーション装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ情報のマルチメディア化に
伴い、自動車にも急速にマルチメディア化が進んでい
る。例えば、情報の種類には、ナビゲーション情報、VI
CS情報、Audio Visual情報、ラジオ、車載電話、文字放
送、車両システム等がある。情報のマルチメディア化に
おける最大の問題は大量情報の同時発生にある。特に、
ドライバが関与しなくとも、例えば、VICS情報や音声多
重放送等からの情報等が大量に送られてくる。自動車の
マルチメディア化における顕著な特徴は、映像情報はド
ライバがその映像に関心を示さなければ、あるいはその
映像の方向から視線を外せば、大量の情報が流されても
ドライバの運転に影響を与えることはない。
【0003】しかしながら、音声情報は、有用な情報と
無用な情報とが混在している場合においては、有用か無
用かを識別するにはドライバに意識を集中することを強
いる。また、聞き流すこともなかなか困難であり、例え
ばドライバが緊急回避動作を行っているときに、それほ
どの必要性もない音声が流されたときには、そのような
音声情報はドライバの運転操作に影響を与える場合もあ
り得る。
【0004】特に音声情報の出力の規制について従来で
は、例えば、特開平5ー142994号、5ー2034
58号、5ー332778号では、主に音声情報出力時
の音量を制御している。しかしながら、音量を制御する
と、小さな音量の情報はかえってドライバに緊張を強い
る場合がある。また、特開平2ー114117号では、
ドライバが音声によるナビゲーションを望むルートをド
ライバ自身が予め複数箇所設定できるようにしておき、
不要な音声による誘導を排除するものである。
【0005】また、特開平4ー1898号では、車両速
度に応じて案内文の音声情報の長さを制御することによ
り、目標地点近傍を通過する時点と案内情報の出力が終
了する時点とを同期させることにより、案内の内容と対
象物との関連を取りやすいようにしたものである。そこ
で、特開平5―118866号は、走行回数を累積する
ことにより各道路についての熟知度を判定し、熟知度に
応じて、音声情報のオン・オフを制御するようにしてい
る。これは、熟知している道路では音声情報を提供する
ことが不要であるので、音声情報をカットするものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平2ー11411
7号の手法でも、ドライバ自身が音声誘導を設定した箇
所でマルチメディア情報が大量に発生した場合には、不
要な音声を排除することはできない。また、特開平4ー
1898号のように、車両速度に応じて案内文の音声情
報の長さを制御してたとえ長さを短くしたとしても、複
数の情報が同時に大量に発生した場合には、目標地点を
過ぎ去ってしてしまった時点で、その目標の情報が出力
される場合もあり得る。
【0007】また、特開平5―118866号の手法
は、熟知していない道路を走行中に、複数の音声情報が
同時に大量に発生した場合には、同じように、全ての音
声情報が出力されることとなり、やはり、不要な情報が
流されて真に必要な情報が後回しにされる場合もあり得
る。即ち、上記従来技術の全ては複数の情報が同時に存
在することが意識されていないので、換言すれば、自動
車マルチメディア時代の到来を予期していないので、ま
さに玉石混淆の状態で情報を垂れ流していた。
【0008】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、情報は重なった場合に
おいて、その後に情報の入手が可能となり、聴取の失敗
をふせぐことができるナビゲーション装置を提案する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明の、少なくとも外部から入力された情報を
ドライバに提供するナビゲーション装置であって、所定
の条件下で情報提供を規制する手段と、規制手段による
情報提供の規制がなくなるまで、提供が規制された外部
からの情報を記憶する記憶手段とを具備したことを特徴
とする。
【0010】規制された情報は記憶手段から読みとるこ
とにより入手が可能となる。
【0011】
【発明を実施するための形態】以下、本発明のナビゲー
ション装置及び方法を自動車のナビゲーションに適用し
た各種実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、
後述の説明から分かるように、本発明は自動車のみに適
用されるとは限られず、飛行機や船舶などの移動体にも
適用され得る。 〈システム構成〉先ず、本発明の全ての実施形態(並び
にそれらの変形例)に係るナビゲーション装置に共通な
システム構成を第1図〜第3図を参照して説明する。
【0012】第1図は、実施形態のナビゲーション装置
が適用された自動車のドライバ席から見た前方視界を表
す図である。また、第2図,第3図は、本発明の一実施
形態としてのナビゲーション装置が自動車に実装された
状態の一例を示すシステム構成図である。第2図におい
て、2は集中制御ユニット(TWS)であり、走行状態に係
る各種データ(燃料残量、平均燃費、平均車速等)の算
出や、以下の各構成を統括的に制御する。3は車載LA
Nユニットであり、例えばアンチロックブレーキシステ
ム(ABS)や4輪駆動制御等の制御に必要な不図示の
センサ及び駆動部と集中制御ユニット2との所謂ローカ
ルエリアネットワーク通信を制御する。4はRAMカー
ドドライブであり、例えば、シート位置、ミラー位置等
の運転者に関する情報を記憶したRAMカードのデータ
読み込み/書き込み装置である。5はデータドライブで
あり、例えば、FD(フロッピーディスク)、MD(光
磁気ディスク)、PD(相転移型光ディスク)等のデー
タ記憶媒体に記憶した各種情報の読み込み/書き込み装
置である。6は音声ガイド用スピーカであり、ナビゲー
ションコントローラ17からの音声情報が集中制御ユニ
ット2内の音声出力インタフェースを介して出力され
る。7はマイクであり、操作者の音声による指示が集中
制御ユニット2内の音声認識インタフェース(不図示)
を介してナビゲーションコントローラ17に入力され
る。8は液晶表示等のディスプレイであり、ナビゲーシ
ョン画面、各種入力操作用の画面、車両の状態(車速、
空調設定等)が表示される。更に、ディスプレイ8の前
面には、その表示に応じてタッチ操作による入力操作が
可能な、静電容量方式や赤外線方式等の入力装置を備え
る。9は携帯電話であり、電話アンテナ13が接続され
る。10は操作スイッチであり、集中制御ユニット2及
びナビゲーションコントローラ17への入力操作を行
う。17はナビゲーションコントローラであり、GPS
(グローバルポジショニングシステム)アンテナ11か
らの位置情報とCD−ROMチェンジャ19に搭載され
たCD−ROMの地図情報に基づいて、操作者が操作ス
イッチ10等により指定した目的地までの適当な経路を
検索し、ディスプレイ8上の表示及び音声ガイド用スピ
ーカ6からの音声出力により誘導を行う。CD−ROM
チェンジャ19により読み出されるCD−ROMの地図
情報は、ディスプレイ8に表示する経路情報の基本情報
である。
【0013】更に、ナビゲーションコントローラ17に
は、図示の如くFMアンテナ12からのVICS対応の
FM多重放送を受信するFMチューナ16、そして電波
ビーコンアンテナ14及び光ビーコンアンテナ15から
のビーコン信号を受信するビーコン信号受信機18が接
続されており、それらにより得られるVICS信号及び
/またはビーコン信号を交通規制情報として解釈してデ
ィスプレイ8に表示し、経路誘導の際の経路検索の条件
(制約条件)として使用する。更に、走行経路周辺の地
域情報をデータドライブ5等から入力し、表示情報に利
用してもよい。尚、GPSによる自車位置の検出手法は
公知なため、説明を省略する。
【0014】これから説明する実施形態のナビゲーショ
ンシステムでは、ドライバに不必要な、或いは多量すぎ
て不快感を与えかねない情報(特に音声情報)はその提
供を抑制し、或いは出力しないようにしている。また、
ナビゲーションシステムでは特に複数の音声情報が同時
に発生した場合でも、一時には1つだけの音声情報をド
ライバに提供するのが本質であるから、1つの音声情報
だけを、即ち、前記複数の音声情報の中から特定の1つ
の情報だけを選択する必要があるが、本実施形態のシス
テムでは、その1つの音声情報は、情報自体が持つ優先
順位と、情報とは独立してある走行条件(走行状態、走
行環境、走行時間帯、走行目的等)との関連性から生ま
れるその情報の「重要性」とに基づいて選択される。ま
た、上述の競合があった場合には、所定の条件がそろえ
ば、消去される情報も存在する。このような情報は、消
去される旨をデイスプレイに表示され、或いはその音声
情報が代わりに文字情報に変換されて第1図に示したヘ
ッドアップデイスプレイに表示するようにする。 〈ユーザインタフェース〉本システムのデイスプレイ8
にはタッチパネルが設けられている。
【0015】第79図はそのタッチパネルを介して設定
された情報を要求するスイッチを示す。本システムに
は、第79図に示すように、「ニュース」「天候」「ス
ポーツ」「交通情報」「車両情報」「ガソリン」(GA
S)等の6つのジャンルの情報にアクセスすることがで
きる。第79図は、それらの情報にアクセスするための
機能ボタン(タッチパネルを介したスイッチ)を示す。
特定のスイッチを押すと、押されたスイッチに対応する
情報のみがドライバに提供される。
【0016】情報ジャンルスイッチは(第79図)は、
現時点の走行状態において必要と思われるジャンルを表
示する。たとえば、「GAS」のジャンルは、残ガソリ
ンが少ないという車両情報をTWSコントローラが受
け、これに応答して、「GAS」メニューを表示したも
のである。この表示はドライバに要求されたものではな
く、システムが種々の情報から判断して表示を決定した
ものである。第79図の他の例で、ワイパが動作すれば
システムは雨が降ってきたものと判断して、「天候」の
メニューを表示したものである。
【0017】第80図は、本システムに用意された各種
機能を要求するスイッチを示す。「キャンセル」スイッ
チは今選択中の情報へのアクセスをキャンセルするもの
である。「リピート」スイッチは、現在案内中の情報
(データドライブ装置5に記憶されている)を、最初の
項目から再生する。「音声メイン」スイッチは、音声で
の情報案内を行うかどうかを切り換える。
【0018】「音声要求」スイッチは、本システムに特
有なスイッチで、このスイッチを押すと、本ナビゲーシ
ョンシステムに具備されている種々のマルチメディア情
報を、所定の順序で提供する。「スキップ」スイッチ
は、項目もしくはジャンルを、1つ飛ばす機能を有す
る。
【0019】「選択」スイッチは、情報のジャンルを選
択して決定する機能を有する。「ファンクション」スイ
ッチは特定の項目を記憶させ、その情報だけを直接案内
する機能を有する。尚、 〈メディア及び情報の種類〉第1図〜第3図に示した本
実施形態のナビゲーションシステムで対象となる情報の
メディアは、NAVI,VICS,オーディオ,ラジ
オ,車載電話、文字放送,車両システム等である。そし
て、これらのメディアからの情報には第4図に示すよう
に、車両情報,NAVI情報,VICS情報,オーディ
オ,車載電話情報,文字放送情報等があり、これら情報
の具体的な例は第4図に示すとおりである。 〈優先順位,走行条件による情報提供の規制〉本実施形
態のナビゲーションシステムでは、上述の車両情報,N
AVI情報,VICS情報,オーディオ, 車載電話情
報、文字放送情報等を、ナビゲーションに必要な情報と
して利用する。しかしながらマルチメディアナビゲーシ
ョンシステムでは、提供すべき情報が同時に発生するこ
とが常態となることがあり得、同時多発の情報提供はド
ライバに不快感を与えかねず、ひいては対応しきれない
情報提供はドライバに混乱をもたらすことになる。情報
が音声情報であるときには特にそうである。
【0020】そこで、本発明の種々の実施形態のナビゲ
ーションシステムは、同時に情報が存在するときに、重
要な情報に優先順位を与え、或いは、所定の条件におい
て不要と考えられるメディアからの情報を規制すること
により、ドライバに必要な情報を提供することを特徴と
する。第5図は、これから説明する各種の実施形態にお
いて、ドライバが選択可能なマップの例を示す。
【0021】一般に、車両が走行している過程では走行
条件(例えば、車速,車間距離,オートクルーズ状態
等)が色々と変化する。第1実施形態では、走行条件の
変化に応じて情報規制の態様を異ならせるものである。
但し、マルチナビゲーションシステムでは、情報とは、
規制すべきではなく緊急性の高い緊急情報(事故情報)
から、音楽番組のタイトル等のように全く緊急性のない
情報まで多岐に亙る。情報提供の規制は、提供時の走行
条件に応じて決定されるべきであり、そのために、これ
ら実施形態では走行条件の変化に応じて情報規制の態様
を異ならせるのである。但し、走行条件といっても、各
ドライバによって、また、ドライバが走行している道路
などによってもまちまちであるので、本実施形態では、
走行条件を、第5図に示すように、「車両状態」、「走
行状態」、「走行環境」、「走行目的」、「時間帯」、
「ドライバの状態」、「情報の精度」の7種類に分類し
ている。即ち、走行条件を7種類に分類し、各走行条件
に対して情報の規制態様を規定するマップを設定する。
一方、ドライバに対しては、各走行条件について、第5
図に示すような参照項目をドライバに表示(デイスプレ
イ8に)することにより、どのマップを選択すれば、ど
のような情報規制が行われるのかを予測できるようにし
てある。
【0022】マップの選択は第16図の制御手順(後
述)に従って行われる。 〈データ,テーブルなどの定義〉先ず、「走行状態」に
応じた情報提供の規制を、第1実施形態として、第4図
〜第23図等を用いて説明する。
【0023】第6図は、第1実施形態のみならず他の実
施形態のシステムにおいて発生する情報の種類、並び
に、情報の種類に前もって与えられている各種属性を定
義するテーブルを示す。情報の種類として、「緊急情
報」,「車両情報」,「VICS情報」,「交通情
報」,「NAVI情報」,「天候情報」,「ニュー
ス」,「スポーツ情報」,「イベント情報」,「音楽タ
イトル」の10種類を設定している。特に、第6図のテ
ーブルは、各種類の情報について、「種類 KND」,
「優先順位」PRD,「ランク(デフォルト値)」RK
D,「ランク(補正値)RKC」,「容量(D値)」C
APD,「容量(変更値)」CAPC,「残量」RE
M,「ポインタ」を定義する。
【0024】各メディア赤ら入力された情報には、その
情報に対応した「優先順位」PRD,「ランク(D
値)」RKD,「ランク(補正値)RKC」,「容量
(D値)」CAPD,「容量(変更値)」CAPC,
「残量」REM が付されて予定のメモリに記憶され
る。具知的には、各情報にはその種類を表す識別子KN
Dが付される。例えばKND=3の情報はVICS情報
である。また、各種類の情報には前もって「優先順位」
PRDが設定されている。「優先順位」PRDの値は、
その情報を提供する際の優先順位を示すもので、例え
ば、VICSメディアから入力された情報には、KND
=3の識別子が与えられ、その優先順位PRの値は
“3”である。優先順位はその値が小さいほど高い優先
順位を示す。従って、車両火災やトンネル事故などの
「緊急情報」(KND=1)が最も高い優先度を与えられ
る。第6図に示す「優先順位」PRDはデフォルト値を
意味し、そのデフォルト値からドライバが所定の操作に
より値を変更することができる。変更された優先順位値
PRCは第6図のテーブルのPRCに記憶される。
【0025】「ランク」RKDとは優先順位のランクの
値(但しデフォルト値)を意味し、値として、“A”
“B”〜“E”が一例として設定されている。「ラン
ク」は、優先度の目安を示し、第6図の例では、「VI
CS情報」(PRD=3),「交通情報」(PRD=
4),「NAVI情報」(PRD=5)には、同じ「ラ
ンク値」(=C)が与えられている。ランク値がどのよ
うに制御に活かされるかは制御手順の説明で明らかにな
る。
【0026】「容量」CAPDとは、その種類の情報に
許されている記憶領域の容量値(デフォルト値)を意味
する。第7図はメモリ領域の設定の一例を示す。このよ
うに、各種の情報には、その情報に応じて記憶容量の制
限はあるが、緊急情報はその重要性に鑑みて制限される
べきではない。そこで、第7図に示すように、緊急情報
だけは「緊急情報」に与えられた容量を超えた場合に
は、「フリー領域」(第7図中の4MBの領域7)に待
避可能である。
【0027】各種情報に設定された容量CAPDは後述
するように変更可能である。第8図は変更画面を示す。
変更された容量値は第6図のテーブルのCAPCに記憶
される。第6図のテーブルの「残量」REMは、対応す
る種類の情報に対して残されている記憶領域の残量を記
憶する。もし、残量を超えた情報が入力されようとした
ときには、その情報が緊急情報である場合を除き、文字
情報(変換が可能ならば)に変換されて記憶されない。
【0028】ポインタPTRは、入力情報が合ったなら
ばその情報を記憶すべきメモリ上の位置を示す。第9図
は入力された情報及び出力する予定の情報のリストを示
し、キューテーブルを構成する。具体的には、ある時刻
t3において、その時刻t3迄に入力された情報がどのよ
うに記憶されているかを示すテーブルである。第9図の
例では、時刻t1に、データ=Xの車両情報(KND=
2)が、 時刻t2にデータ=Yの交通情報(KND=
4)が、 時刻t3にデータ=Zの緊急情報(KND=
1)が入力されたことを示している。次ぎに情報の入力
があった場合には、ポインタrによってしめされる位置
のテーブル中に格納される。
【0029】第9図の「入力キュー」IQは情報の入力
があり、この情報の処理を要求することを示すフラグで
ある。「出力中」フラグOUTPが“1”であること
は、この情報が現在出力(提供)されていることを示
す。また、「出力キュー」フラグOUTQが“1”であ
ることは、対応する情報が出力されるべくキューイング
されている(まだ出力されてはいない)ことを示す。 〈第1実施形態〉…走行状態に応じた情報提供の規制 先ず、「走行状態」に応じた情報提供の規制を、第1実
施形態として、第4図〜第23図等を用いて説明する。
【0030】第10図は第1実施形態の制御手順のメイ
ンルーチンを示す。本ナビゲーションシステムは不図示
のイネーブルスイッチ(EN−SW)のオン/オフによ
ってその動作の付勢(ステップS100)/消勢(ステ
ップS700)を規定される。即ち、EN−SWがオン
されている限りは、ステップS101〜ステップS60
0のメインルーチンが実行される。
【0031】ステップS101は、種々の情報の入力ル
ーチンである。即ち、ステップS101では、各種マル
チメディアからの情報入力(ステップS300=第14
図)や、ドライバがマップを選択するための情報の入力
ルーチン(ステップS200=第16図)や、選択した
マップ中のデータを補正もしくは変更するための情報の
入力ルーチン(ステップS400=第15図)が実行さ
れる。
【0032】ステップS120では、入力情報テーブル
(第9図)をスキャンして、入力キューフラッグIQが
“1”となっている情報(音声情報として処理されるべ
き情報)を探す。そのような情報が見つかったならばス
テップS500に進み、その情報を提供すべきな否かの
制御動作を行う。ステップS500の詳細は第18図に
示される。
【0033】第1実施形態の制御の特徴は第13図と第
11図のテーブルによってしめされる。即ち、第13図
に示した優先度下限テーブルは、音声として提供すべき
情報があるときに、その提供時点における車両の走行状
態STATと、その情報のランク値RKCを規制する下
限値RKLMTとの関係を定義する。
【0034】今、例えば第9図の如き入力情報(X,
Y,Z)が、提供されるべき音声情報として、メモリに
記憶されているとする。そして、現在の車両が急制動状
態のときは、下限値RKLMTはAであるから、ランク
値がA以上の優先度を持つ情報のみが提供されるべき情
報として認識される。従って、この時は、ランク値がそ
れぞれ“B”及び“C”である情報XとYは音声情報と
しては提供されない。
【0035】一方、現在の車両が後退状態のときは、下
限値RKLMTは“C”であるから、ランク値が“C”
以上の優先度を持つ情報のみが提供されるべき情報とし
て認識される。従って、この時は、ランク値がそれぞれ
“A”及び“B”及び“C”である情報XとYとZの全
て(第9図の例では全て)が音声情報としては提供され
る。
【0036】このようにして、第1実施形態では、音声
情報として提供すべき情報が同時に複数存在する場合
に、走行状態(第13図のSTATで示される例えば7
つの状態)に応じて決定される優先度限度RKLMT
(優先順位の程度)に従って、提供される情報が選別さ
れる。優先度限度RKLMT(優先順位の程度)による
情報提供の規制は、優先度限度RKLMT以上のランク
を有する情報が複数ある場合には、これらの情報の提供
に優先順位を与えることはできない。そこで、第1実施
形態では、優先度限度RKLMTでは優先順位が存在し
ないような情報間に、絶対的な優先順位を与える目的
で、情報の種類KNDに一義的に割り当てられている優
先順位PRCに従って情報の提供に一義的な順序関係を
与えるものである。
【0037】優先度限度RKLMTに従った情報提供の
規制を行うことによって、走行状態によっては当然に考
慮する必要のない情報を制御対象から除去することによ
り、優先順位PRC(或いはPRD)に従った情報提供
の規制を効率的且つ確実に行うことができる。次ぎに、
第17図〜第23図を用いて、第1実施形態の、情報入
力制御、情報提供制御の詳細を説明する。
【0038】何らかの入力があったときには、第10図
のステップS101で、その入力はマルチメディア情報
の入力か、マップを選択するためのドライバによる入力
か、マップのデータを補正するためのドライバによる入
力かを判断する。入力項目の選択は、デイスプレイ8上
に表示されているアイコンスイッチの選択を操作スイッ
チ10を介して行うことにより実現され、このアイコン
の制御は周知であるので説明は省略する。
【0039】マップを選択するための入力(マップ選択
メニューの選択)があったときには、第16図のステッ
プS204で選択可能なマップの項目をデイスプレイ8
上に例えば第5図のように表示する。ドライバ(ユー
ザ)はデイスプレイ8の表示画面上において操作スイッ
チ10を操作して所望のマップを選択する。システムは
ステップS206でユーザが指定したマップの識別子I
Dを入力し、ステップS208で選択されたマップを表
示する。ユーザがもし、ID=2の「走行状態」を選べ
ば、第13図に示したような「走行状態に対応する優先
度下限の定義テーブル」が表示されるであろう。
【0040】ユーザがステップS101でマップの補正
を選択すれば、第15図のステップS400以下が実行
される。即ち、ステップS400で。レジスタIDに保
持されている値に対応するマップがディスプレー8上に
表示される。ステップS402では、ユーザが入力した
真ぷデータの補正値を入力する。例えば、ユーザが第1
3図のマップにおいて走行状態「後退」の下限値RKL
MTを現在の“C”から“B”に変更することができ
る。ステップS404では、データの補正と既存のデー
タとの整合性のチェックを行う。例えば、ユーザが第1
3図のマップにおいて走行状態「後退」の下限値RKL
MTを現在の「C」から「E」に変更した場合、「後
退」の下限値RKLMTに“E”があり得ないとしてい
た場合にはエラーとして認識される。ステップS406
では補正後のデータによってマップを更新する。
【0041】ステップS101でマルチメディア情報が
入力されたことが検知された場合には、第14図のステ
ップS302以下を実行する。即ち、ステップS304
で、当該入力情報の種類KNDを認識する。情報の種類
は、本実施形態では、前述したように、「緊急情報」な
ど10種類を設定しているが、集中制御ユニット2は、
情報のソースに応じてそのソースからの情報に種類KN
Dを割り当てる。また、情報によっては、情報中の特定
のフィールドに前もって定められた情報の種類を示す識
別子を有するものがあり、このような情報にはその情報
自身が示すその種類を優先して割り当てる。ステップS
306では、当該種類の情報KNDに関するデータ、例
えば、「優先順位」PRD並びに「ランク値」RKCを
第6図のテーブルから参照して、第9図の情報入力テー
ブルに格納する。ステップS308では、当該入力され
た情報のデータ量DVを調べる。ステップS310では
データ量DVと、この種類の情報に許されている記憶領
域の残量REMKNDとを比較し、記憶できる余地があ
るかを調べる。
【0042】DV≦REMKND(ステップS310で
NO)であれば、当該情報を記憶できるので、データド
ライブ5中の所定の領域に記憶する。ステップS322
では、データドライブ5中における次の記憶領域を示す
ためにポインタPTRを更新する。そして、ステップS
324では、情報テーブル(第9図)中の当該情報に対
応する入力キューフラグIQ(第9図テーブル中でポイ
ンタrによって参照される)を“1”にセットすること
により、情報が入力されたことを示して当該情報の処理
を要求する。ステップS326ではポインタrを更新す
る。
【0043】DV>REMKNDであるということは、
その情報を記憶するほどには記憶領域に残がないことを
示しているので、ステップS328で当該情報が緊急情
報が否かをその情報のKNDに基づいて調べる。緊急情
報であれば、ステップS340でフリー領域(第7図参
照)に緊急情報を待避させる。ステップS342では、
当該情報(緊急情報)のための記憶領域を示すポインタ
PTRを、それが次の格納位置を示すように更新する。
そして、ステップS342では、情報テーブル(第9
図)中の当該情報に対応する入力キューフラグIQ(第
9図テーブル中でポインタrによって参照される)を
“1”にセットして、情報が入力されたことを示して、
当該情報の処理を要求する。ステップS344ではポイ
ンタrを更新する。
【0044】尚、記録領域を節約するために、不要とな
った情報は定期的に除去するようにしてもよい。ここで
「不要となった情報」とは、一定時間経過した情報、既
に通過してしまった地点に関する交通情報、ラジオを聴
いていないときの曲名などである。緊急情報ではない情
報が入力されたが、記憶残量が足りない場合には(ステ
ップS328でNO)、ステップS330で、表示モー
ドが設定されているかを調べる。表示モードスイッチ
は、識別子ID=8のスイッチであって、第25図に示
すように、情報提供が規制される予定の音声情報を代わ
りに表示装置(第1図のヘッドアップデイスプレイ)に
表示するか、音声情報が規制されたことを示すメッセー
ジを表示するかを指定することができる。第24図中の
ENスイッチを選択すると、音声情報が規制された場合
に代替表示をユーザが望んでいることがシステムに通知
される。「変換表示」が選択されると、音声情報が文字
情報に変換されて代替出力されるモードが選択され、
「メッセージ表示」が選択されると、音声情報が規制さ
れたことを意味する文字メッセージによる代替表示が行
われる。「変換表示」モードにセットされていれば、ス
テップS338で、当該音声情報を文字データに変換し
てからヘッドアップデイスプレイに表示する。デイスプ
レイ8に表示せず、ヘッドアップデイスプレイに表示す
るのは、ドライバが「表示モード」を選択していること
は、情報がたとえ重要でないものであっても完全に報知
されないことをドライバが望まないことを意味している
からで、よりドライバの注意を喚起するヘッドアップデ
イスプレイに表示する。
【0045】「メッセージ表示」モードがセットされて
いれば、ステップS332で、記憶されない情報がある
ことを示すメッセージをデイスプレイ8に表示する。ヘ
ッドアップデイスプレイに表示しないのは、「表示モー
ド」を選択していないことはドライバが表示によって煩
わされたくないことを意図しているからである。このよ
うに、実施形態のシステムでは、メディア別に、ひいて
は情報の種類に応じて記憶領域を設定することにより、
発生頻度の高い情報(重要度は低いかも知れない)によ
ってデータ記憶装置5が特定の情報によって占有される
ことを未然に防止する。また、記憶領域をユーザが指定
することを許すことにより、そのユーザにとってより重
要な情報にはより多くの領域を割り当てせしめることに
より、重要な情報が記憶されないことを防止する。さら
には、緊急情報には特別の領域(フリー領域)を設ける
ことにより、緊急情報の受信に備えることができる。
【0046】第14図のフローチャートに関連して説明
したように、情報の入力があれば、その情報には処理さ
れることを要求するフラグIQが“1”にセットされて
いる。ステップS120では、データ記憶装置5に記憶
されている情報のフラグ(IQx)のセット状態を調べ
る。即ち、ステップS120では、全ての情報につい
て、IQx=0 であるか、IQx=1である全ての情報は既に出力処理
がなされている、即ち、IQx=1 である全ての情報xについて OUTPx=1 ならば、ステップS500,ステップS600は実行さ
れない。一方、ステップS120で、 IQx=1 であり、且つ OUTPx=0 であるような情報xが存在する場合には、ステップS5
00の「情報提供制御」(詳細は第17図)手順を実行
する。
【0047】第17図のステップS502において、当
該情報の引数xをレジスタnに待避する。ステップS5
04では、車両の走行状態STATを調べる。車両の走
行状態STATには、「急旋回」「急制動」「後退」
「車線変更」「右左折」「急加速」「通常」の7種類を
想定している。ステップS506では、検出した走行状
態STATに従って「優先度下限値RKLMTの定義テ
ーブル」(第13図)から下限値RKLMTを読み取
る。ステップS508では、要求された情報のランク値
RKCと下限値RKLMTとを比較し、 RKCn≧RKLMT である情報のみをステップS520で情報提供の考慮対
象とする。従って、 RKCn<RKLMT であるような情報nは情報提供が待たされる。即ち、ス
テップS510に進んで、第9図の待ち行列を更新す
る。この更新はステップS508で一旦チェックされた
情報nは待ち行列の最後に移動させることにより、おな
じ情報が連続して第17図の処理の対象となることを防
止する。尚、ステップS510での処理として、情報提
供(即ち、音声出力)を待機させる制御の代わりに、当
該情報をクリアするようにしてもよい。
【0048】第26図に、ある走行状態(急旋回)中に
発生した情報が、その走行状態が解除(例えば、通常走
行への移行)されるまで情報提供が延期される様子を示
す。このように、本実施形態では、複数の情報が提供す
べきものとして同時に複数存在する場合に、走行状態に
応じて適正な情報(RKC≧RKLMT)のみを選別し
て情報提供の対象とすることにより、真に必要な情報を
選別してドライバに提供することとなり、ドライバに不
快感を与えることがなくなる。
【0049】ステップS508で、 RKCn≧RKLM
Tと判定されれば、当該情報nは情報提供の考慮対象で
あるから、ステップS520で、この情報nが情報提供
すべきであるか否かを最終的に判断する。第1実施形態
では、この判断は優先度PRとランク値RKに応じて行
う。次ぎに、ステップS520で行われる「優先度に応
じた情報の提供」サブルーチンについて説明する。この
サブルーチンは第18図により示され、制御の概略は第
12図により説明される。
【0050】第1実施形態では、第13図のテーブルR
KLMTは走行状態に応じて提供が必要な情報と必要で
ない情報とを区別するものである。この下限値RKLM
Tだけでは、同じランク値RKCを有する情報が同時に
存在した場合には、それらの情報のどちらを優先すべき
か決定できない。そこで、第1実施形態では、出力タイ
ミングの緊急度レベルLVLというものを、その情報の
ランク値PRCとその時点での走行状態STATとに基
づいて定義し、このレベル値LVL(=1〜3)に基づ
いて競合する情報の調停を行う。
【0051】第11図は、情報(入力情報または出力中
の情報)のランクと、その時点の走行状態STATとに
基づいて決定されるべき、当該情報の出力タイミング
(出力の緊急度)を示すレベルLVLの生成論理を説明
する。このレベルLVLは、第12図に示すように、情
報の出力(提供)のタイミングを決定するのに使われ
る。即ち、LVLは、情報(これから出力されるべき情
報、または、現在出力されている情報)がキューイング
されて存在するときに、その情報は、その情報が有する
ランク値RKCとその時点の走行状態に鑑みて、その情
報がこれから出力されるべき情報であるならば、出力を
行うべきか或いは待機させるべきかを判断し、または、
その情報が現在出力されている情報でありならば、その
出力を継続させるべきであるか中断させるべきであるか
を判定するのに使われる。
【0052】第12図は、第18図における制御手順の
結果を図示したものである。具体的には、第12図に示
すように、レベルLVLは、既に出力されている情報
(便宜上、「出力中情報」と呼ぶ)が存在するか否かに
応じて、使われ方が異なる。即ち、LVLは、「出力中
情報」が存在していない最中に「入力情報」が発生した
場合には、その入力情報をどのように処理するのかを判
断するのに使われる。また、「出力中情報」が存在する
場合には、LVLは、その「出力中情報」の出力を中止
するのか否かの判断に用いられる。
【0053】出力中情報がない場合には、ステップS5
22でNOと判断される。次ぎに、ステップS550で
入力情報nのレベルLVLnの値を調べる。LVLnの値
が“1”の時はステップS554に進み、その入力情報
の提供を行う。具体的には、ステップS554で当該情
報nの出力キューフラグOUTQnを“1”にする。こ
れにより、レベルLVLnが“1”である入力情報は出
力されることになる。LVLnが“1”である入力情報
とは、例えば、あらゆる走行状態においてランクが
“A”の情報を、ランクが“B”または“C”について
は走行状態が「後退」「車線変更」「右左折」「急加
速」「通常」のみである場合における情報を、ランク
“D”については走行状態が「車線変更」「右左折」
「急加速」「通常」のみである場合における情報を、ラ
ンク“E”については通常走行状態のみにおける情報
を、いうものとする。
【0054】入力情報のレベルが“2”であるときに
は、第18図の制御手順は何も行わない。第11図から
明らかなように、レベルが“2”の情報とは、「急旋
回」「急制動」及び「経路誘導中」状態においてはラン
クが“B”“C”“D”である情報を、「後退」状態に
おいてはランクが“D”の情報を、「右左折」「急加
速」「経路誘導中」状態においてはランクが“E”の情
報を、いう。レベル“2”の情報、例えば急旋回中や急
制動中の「車両情報」等は、緊急性がないので提供の必
要はない。そこで、そのような入力情報は待機されるべ
く、ステップS552から元のルーチンにリターンする
のである。尚、待機された入力情報は、走行条件が変化
すれば、例えば、「急制動中」状態であるがために待機
させられた「車両情報」は、車両が「車線変更」状態に
移行すれば、待機は解かれ、出力される(他に競合する
情報がなければ)ことになる。
【0055】第27図に、LVL=2の情報が待機され
る例を示す。一方、入力情報がレベル“3”の情報であ
った場合には、ステップS560以下に進む。レベル
“3”の情報とは、「急旋回」「急制動」「後退」状態
におけるランク“E”の情報をいう。かかるレベルの情
報は緊急性がないので、提供は禁止され、情報自体もク
リアされる。即ち、ステップS560において、当該情
報nのキューフラグIQnはリセットされ(第9図のキ
ューテーブルからも削除される)、ステップS562で
音声データ自体もクリアされる。右564では、音声情
報がクリアされたことを報知するメッセージがデイスプ
レイ8に表示される。
【0056】出力中情報がある場合(ステップS522
でYESの判断)には、ステップS524に進み、その
出力情報の引数xをレジスタkに待避する。ステップS
528で、その出力中情報のレベルLVLkの値を調べ
る。出力中情報のLVLkの値が“1”の時は元のルー
チンにリターンする。即ち、出力中情報のレベルが
“1”である場合には、その出力中情報の出力も継続さ
れるものの、入力情報についてはその提供はなされない
ので待機されることになる。LVLnが“1”である出
力中情報とは、第11図の定義に従えば、「急旋回」
「急制動」「経路誘導範囲」の走行状態においてはラン
ク“A”の情報を、「後退」時においてはランク“C”
以上の情報を、「車線変更」「右左折」「急加速」状態
においてはランク“D”以上の情報を、「通常」状態で
は全てのランクの情報を意味する。レベル“1”の出力
中情報は、このように、緊急性のある情報もしくは該当
する走行状態においては出力することに問題はない情報
であるので、その出力中情報の出力を継続するのであ
る。
【0057】ここで、レベル“1”の状態において出力
中情報が存在している時にランク“A”の入力情報(例
えば「緊急情報」)が発生した場合が問題となる。特
に、その出力中情報のランクが“A”よりも低い“B”
のような場合には、このランク“A”の入力情報が待機
させられる可能性があるからである。第11図のレベル
設定に従えば、そのランク“A”の入力情報が待機させ
られるのは、そのランク“B”の出力中情報が、「緊急
旋回」でも「緊急制動」でもない走行状態において、出
力されているときである。従って、「緊急旋回」でも
「緊急制動」でもない走行状態において、ランク“A”
の入力情報が待機させられても、問題は発生しない。さ
らに、この第1実施形態では、ステップS508(第1
7図)の動作により、「緊急旋回」「緊急制動」中は、
ランク“A”以外の入力情報が出力されるべく処理され
ることはない。従って、「緊急旋回」または「緊急制
動」中においてランク“A”の入力情報が発生したとき
に、ランク“B”以下の情報が既に出力されているとい
う事態は第1実施形態によっては発生し得ない。
【0058】ステップS528により、出力中情報がレ
ベル“2”の情報であると判断された場合には、ステッ
プS530において、その出力中情報の出力状態を解除
するために、フラグOUTPkをリセットし、ステップ
S532において、その出力中であった情報kを出力待
ち状態にすべく、フラグIPkを“1”にセットする。
出力を中断された情報が次ぎに出力されるのは、中断の
原因となった走行状態が変化した場合である。
【0059】ここで、レベルが“2”の出力中情報と
は、第11図から、「急旋回」「急制動」及び「経路誘
導中」状態においてはランクが“D”以上の情報を、
「後退」状態においてはランクが“D”以上の情報を、
「右左折」「急加速」「経路誘導中」状態においてはラ
ンクが“E”以上の情報をいう。レベル“2”の情報
は、その出力が中断されても緊急性は低いから問題はな
い。
【0060】第28図に、急旋回中に出力されていた情
報kが、他の情報nが発生したために、LVL=2に変
化されて、出力を中断され、その後に走行状態の変化に
より、提供が再開される様子を示す。ステップS528
で、出力中情報がレベル“3”の情報であると判断され
た場合には、ステップS542に進んで、当該情報kの
フラグOUTPkをリセットすることにより、その出力
中情報の出力を停止する。さらに、ステップS544で
当該情報のデータをクリアするので、その情報は将来出
力されることはない。ステップS546では、データが
クリアされたことを報知すべく、デイスプレイ8に表示
する。
【0061】尚、データをクリアすることなく、単にキ
ューフラグをリセットしたままで残しておいてもよい。
前述のリピートスイッチ(第80図)が有効に使える。
以上のようにして、優先度ランクに応じて、走行状態に
応じて、情報の競合状態に応じて、入力された情報が出
力キューに戻され(OUTQ=1)、或いは出力中であ
った情報が出力を中止されて出力キューに戻された場合
には、ステップS600(詳細は第19図)の出力ルー
チンによって、キューに入れられた出力要求はドライバ
に出力される。即ち、第19図のステップS602で
は、出力キューに入っている情報が取り出される。出力
キューに入っている情報の番号はレジスタxに格納され
る。ステップS604では、連続的に出力された情報の
回数がチェックされる。その詳細は後述する。
【0062】連続出力の回数がリミット内であるなら
ば、ステップS606で、他の情報が出力としてキュー
イングされていないことを確認して、ステップS60
8,ステップS610で当該情報mを出力中とマークす
る(OUTPm=1)。そして、TWSコントローラ2
内の不図示のディジタルシグナルプロセッサ(DSP)
に音声で他を出力して音声として提供する。ステップS
614は、情報の出力開始時刻をレジスタTMSTに格
納する。ステップS614からメインルーチン(第10
図)のステップS700にリターンする。
【0063】DSPを介しての音声情報出力はやがて終
了する。その終了は割り込みとして検知される。出力完
了割り込みがあると、第20図の制御手順が起動され
る。同図のステップS802において、出力中であった
キューが少なくとも1つ存在することを確認する。ステ
ップS804で出力中であったキューの情報の番号をレ
ジスタqに格納する。ステップS806では、出力が終
了したことを示すために、出力キュー(OUTP)をリ
セットする。ステップS808ではU栂終了した時刻を
レジスタTMEDに格納する。
【0064】ここで、第19図の回数チェックルーチン
について説明する。情報、特に音声情報が連続して出力
されることはドライバにとって不愉快なものとなるの
で、過度に連続して発生した音声情報はカットしてドラ
イバに提供しない方が好ましい。但し、規制すべき連続
回数は走行状態に応じて変化すべきであるから、本実施
形態では、第21図に示すように、制限回数LMTを定義
している。
【0065】第24図は第1実施形態における「連続出
力」の定義を説明する。ドライバが出力が連続的に行わ
れていると感じるのは、第31図に示すように、1つの
情報の出力の終了時点(=TMED)から次の情報の出
力の開始時点(TMST)までの時間差が小さい場合で
ある。時間差の閾値をδとすると、 TMST−TMED<δ であるような情報の出力シーケンスがLMT回重なると
不愉快に感じるものと定義する。そこで、LMT回だけ
連続して情報が出力されたならば、それ以降にキューイ
ングされている入力情報はキューから取り除かれるもの
とすることによってドライバが不快感を感じるのを防止
する。但し、制限回数LMTは走行状態によって変化が
あってしかるべきである。そこで、第1実施形態では、
第21図に示すように、制限回数LMTを走行状態によ
って差を付けることとする。即ち、車両が急動作(急旋
回や急制動)を行っているときは情報は除去されるべき
ではないから、急旋回や急制動状態では、LMTには制
限は設けない、しかし、運転状態が通常状態に近ければ
近いほど、ドライバはよりゆとりを持って運転をしてい
るから、換言すれば情報提供に煩わしさを感じる度合い
はより減るから、制限回数LMTをより大きな値とす
る。
【0066】回数のチェックは出力が開始される時点で
行えばよい。即ち第19図の出力ルーチンが実行される
毎にステップS604(詳細は第22図)が実行され
る。第22図のステップS572において、 TMST
−TMEDが演算される。ステップS574ではこの差
が閾値δよりも大きいかがチェックされる。大きい場合
はそれまでの連続出力は問題がない程度のものであった
のであるから、ステップS582で、連続出力の回数を
記憶するカウンタCNTRをリセットする。
【0067】一方、閾値δを超えるような時間差があっ
た場合には、ステップS576に進み、カウンタCNT
Rをインクリメントする。ステップS578では、計数
値CNTRと現時点での走行状態STATに応じた制限
回数LMTとを比較し、計数値CNTRがLMTを超え
ている場合には、ステップS580で、出力テーブルに
キューイングされている情報出力要求(IQ=1)を探
索する。そしてステップS590で情報出力のキューを
リセットする。
【0068】ステップS590の消去ルーチンの詳細は
第23図に示されている。即ち、ステップS592で、
現在の走行状態が急旋回もしくは急制動状態の時は、元
の第22図のルーチンにリターンするので、キューのリ
セットは行われない。急旋回もしくは急制動状態のとき
は情報の消去は行わない方が好ましいからである。一
方、急旋回もしくは急制動状態でないときは、ステップ
S594で、そのときの走行状態に応じてキューをリセ
ットする。尚、ステップS594でのキューの消去はラ
ンクが“A”である入力情報には行なわれないようにな
っている。 〈第1実施形態の効果〉以上説明した第1実施形態のナ
ビゲーションシステムによると次のような効果が得られ
る。 :特に音声情報の入力源をマルチメディアとすること
により、豊富な情報量が保証されて経路誘導指示がより
適切なものとなる。 -1:音声情報がマルチメディア化すると、過度に大量
の音声情報の提供が行われて、逆に不快感を与えたり、
重要な情報を聞き逃すといった事態の発生が懸念される
が、第1実施形態では、メディア毎に情報提供の規制の
手法を異ならせている(メディア毎に、優先順位PR、
優先ランクRK)ので、その情報のソースたるメディア
に適した情報提供の規制を行うことができる。 -2:現在の走行状態に応じた情報提供の規制を行って
いるので、その走行状態に最適な量もしくは種類の情報
が的確にドライバに与えられる。
【0069】特に第1実施形態では、第13図に示すよ
うに、走行状態によっては不要な情報を前もってカット
するようにしている。また、第11図及び第12図のテ
ーブルに示したように、走行状態STATと情報のラン
クRKの双方に基づいて情報の出力のタイミングの緊急
度レベルLVLを判断しているので、走行状態STAT
だけ、或いは情報ランクRKだけに基づいた情報提供タ
イミングの画一化が防止される。情報の提供は、情報の
性質(ランク、即ち重要性)と現在の走行状態(緊急
性)の双方に基づいて決定されるべきであるからであ
る。
【0070】また、第21図に示すように、連続出力に
制限を設けることにより、ドライバに不快感を与えない
ようにした。さらに、その制限回数を走行状態に応じて
変更することにより、走行状態によって重要となる情報
が失われるのを防止した。 :第1実施形態のシステムでは、異なる情報が複数同
時に発生したときに、優先度(ランク)もとづいて出力
順位が決定されている。重要度の高い情報を優先的に出
力することによりナビゲーション情報がドライバに適切
に提供されることになる。 -1:優先順位の低い情報は提供を中止する(第13図
のRKLMTによる規制、及び第12図のレベル3情報
の出力禁止)ことにより、ドライバへの提供情報 -2:優先順位を定義したテーブルを補正可能とするこ
とによりユーザの好みに合わせたナビゲーション情報の
提供が達成される。 :提供を中止された音声情報は、情報そのものを、或
いは中止した旨のメッセージをデイスプレイに表示する
ことにより、情報の消失防止と不快感の減殺を両立し
た。この大体表示も操作者の好みによって付勢或いは消
勢可能とした。 :第7図,第8図に示すように、メディア毎に情報を
記憶するメモリの記憶容量を設定できるようにした。大
量に発生する(不必要な)情報によってメモリの記録領
域が満杯になるのを防止できる。しかも、容量をユーザ
が設定できるようにしたので操作性が向上する。さら
に、重要な情報(緊急情報)については別途ユーザが関
知できない領域に特別な記憶領域を確保しているので、
そのような情報が記憶領域不足により記憶されないこと
が防止できる。 〈第1実施形態の変形〉…第1変形例(音声データ→表
示データ) この第1変形例は、前記第1実施形態の制御(第10図
〜第28図)に対して変形を加えたものである。第1実
施形態では、急旋回状態または急制動状態の時にランク
“B”の音声情報(車両に関する情報)が発生すると、
ランク“B”の情報は比較的に重要度が高いということ
で、LVL=2が与えられ、他の情報との競合次第で
は、その音声情報がドライバに提供されることがある。
【0071】この第1変形例は、急旋回状態または急制
動状態において、ランク“B”の情報が発生したときに
は、そのランク“B”の情報が比較的に重要度が高いこ
とに鑑みて、LVL=1の提供タイミングレベルを与え
ることにより確実に情報としてドライバに提供すること
を保証しつつも、そのランク“B”情報が文字情報なら
ば音声情報に変換せずに、または音声情報ならば文字情
報に変換して、ドライバに提供することにより、急旋回
状態または急制動状態において音声によりドライバの注
意力を散漫にしないことを目的とする。
【0072】第67図は、第1変形例の制御に用いられ
る提供タイミングレベルの設定テーブルを示す。第1実
施形態のそれ(第11図)と異なる点は、上述したよう
に、急旋回状態または急制動状態においてはランク
“B”情報に対してLVL=1を与えるが、提供形態は
あくまでも表示に留める点にある。第1変形例は、実質
的に第1実施形態の制御手順を援用するが、第1実施形
態の「優先度に応じた処理」ルーチン(第18図)を第
68図の制御手順に置き換える。即ち、この第1変形例
の制御は、LVL=1のレベルの情報が検出されると、
ランクが“B”の情報が急旋回または急制動中に発生す
ると、文字データに変換(または文字データのまま)し
てデイスプレイ8に表示するようにしている。
【0073】尚、上記第1変形例では、ランク“B”の
車両情報に対して音声情報で提供すること抑制していた
が、急制動や急旋回状態ではランク“A”の音声情報も
ドライバにわずらわしいときがあり、そこで、ランク
“A”の音声情報も表示されるだけのように、第1変形
例をさらに変形することも可能である。 〈第2実施形態〉…走行環境の考慮 上述の第1実施形態は、情報提供のタイミングを、特に
2つの情報が競合した場合における情報提供のタイミン
グを、緊急度レベルLVL(第11図)という概念を導
入することにより決定していた。このレベルLVLは第
11図に示すように優先度ランクRKと走行状態STA
Tとによって決定される。
【0074】以下に提案する第2実施形態は、優先順位
の上下関係と走行環境とによって競合を調停するもので
ある。このために、本第2実施形態では、第1実施形態
の第18図のフローチャートの代わりに第31図のフロ
ーチャートを、第11図のテーブルの代わりに走行環境
ENVを考慮した第29図のテーブルを用いる。その他
のフローチャート及びテーブルは第1実施形態のものを
そのまま援用する。
【0075】第29図は、対象の情報種類KNDに対す
るそのときの走行環境ENVを考慮した優先順位決定テ
ーブルを示す。本第2実施形態における優先順位は優先
順位決定後における制御アクションの分類を示すので、
第1実施形態の「レベルLVL」と区別する意味で、便
宜上「分類CL」と呼ぶこととする。本第2実施形態で
は、走行環境として、山岳路と自宅近傍と渋滞路の3種
類の走行環境を設定している。第29図に従えば、同じ
種類の情報でも、走行環境が異なればドライバにとって
重要度が異なるものであるから、その変化に応じて優先
順位、即ち、分類CLの値も異なるものとなる。分類C
Lの値は重要度が高いほど小さい値を割り当てた。例え
ば、NAVI情報は、渋滞路では重要度は高い(値は
“2”)が、山岳路では重要度は中程度(値は“3”)
であり、自宅近傍では地理に知悉しているので重要度は
低く(値は“4”)なる。尚、この第2実施形態では、
分類値CLが“1”である情報は常に出力されるものと
し、“4”の情報は出力対象外とされている。
【0076】第31図は、第1実施形態の第18図のフ
ローチャートに代わる第2実施形態のための制御手順を
示す。即ち、第31図の制御手順を実行するときは、第
10図のメインルーチンルーチンを実行中に、1つの情
報xがキューイングされていることを発見してステップ
S500の「情報提供制御」サブルーチン(詳細は第1
7図)を起動し、「情報提供制御」サブルーチン(第1
7図)を実行してステップS520を実行することが起
動された場合である。
【0077】即ち、第31図のステップS700を実行
する時点では、情報提供すべき情報の番号xはレジスタ
nに移管されている。そこで、ステップS700では、
情報nを処理するに際して、既に情報提供中(便宜上、
第1実施形態と同じように、出力中と呼ぶ)の情報xが
あるか否かを調べる。出力中の情報xが存在しない(競
合する情報が存在しない)のであれば、当該キューイン
グされている情報nは出力されてもよいので、ステップ
S736に進み情報nを出力キューに入れる、即ち、フ
ラグOUTQnを“1”にセットする。
【0078】出力中の情報xが存在する場合には、ステ
ップS702でその引数xをレジスタkに移管し、ステ
ップS703の「例外情報処理」を実行する。この例外
情報の処理の詳細は第32図に示される。第32図のス
テップS800において、出力中情報kの種類KNDが
緊急情報(KND=1)であるか否かを調べる。出力中
情報が緊急情報であれば、その情報の出力を終了するの
を待つべきであるから、制御はステップS800から元
のルーチンのステップS704にリターンするのではな
く、第31図のルーチンの最終ステップ(リターンステ
ップ)にEXITする、即ち、第17図のステップS5
20を終了する。かくして、情報の競合があっても、出
力中情報が緊急情報であれば、その緊急情報の出力が確
保される。尚、緊急情報kの出力中に、緊急情報nが入
力された場合には、第32図の制御手順に従えば、緊急
情報kの出力が終了した後に緊急情報nが出力される。
【0079】ステップS800で、出力中情報kが緊急
情報でないと判断されたときには、ステップS802
で、入力された情報nの分類クラスCLが“4”である
か否かを調べる。前述したように、この第2実施形態で
定義した走行環境では、分類値CL=4であるような情
報は処理対象外としている。そこで、ステップS804
に進み、その情報nのキューフラグIQnをリセット
し、併せてデータもクリアする。そして、情報の処理が
終了したものとして、第31図のルーチンの最終ステッ
プ(リターンステップ)にEXITする、即ち、第17
図のステップS520を終了する。
【0080】一方、出力中情報kが緊急情報でもなく、
入力情報nがCL=4でもない場合には、この入力情報
nを処理するために、第31図のステップS704にリ
ターンする。ステップS704で、その出力中情報kと
出力予定の情報n同士の優先度ランクRKCを調べる。
【0081】出力中情報kのランク値RKCkが出力予
定の情報nのランク値RKCnと同等かまたは下位(ス
テップS704でYES)の時は、その下位ランクの出
力中情報はその提供を中止するためにステップS706
に進み、出力中フラグOUTPkをリセットする。そし
て、ステップS708で第29図のテーブルに従って、
出力中であった情報のkについて環境分類CLを決定す
る。分類値CLの値によって制御は異なる。尚、緊急情
報(CL=1)及びCL=4の情報はステップS703
のステップにおいて既に処理されている。
【0082】出力を停止された情報kの分類値CLが
“2”の場合は、ステップS710において当該情報k
のキューフラグIQkを“1”にセットする。これは、
分類値CL=2の情報kが現在の走行環境下では(CL
=2に比して)出力する重要性がCL=3の情報に比し
て比較的高い、ことに鑑みて、後に再提供されるように
スケジュールするためである。ステップS712では、
出力を停止された情報kに代わって情報nを直ちに出力
するために、フラグIQnを“1”にセットする。
【0083】第33図は、ステップS706〜ステップ
S712の対象となる競合する2つの情報kとnの具体
例を示す。この場合、ランク“C”且つ分類“3”の情
報kが先に出力されているところに、ランク“B”且つ
分類“2”の情報nが入力された場合において、情報k
の出力が中断されて情報nの出力が取って代わり、その
後に情報kの出力が再開されている。
【0084】ステップS708で分類値が“3”と判断
された場合には、すち、出力中情報kのランク値は入力
情報nのランク値よりも低いものの、出力中情報kの分
類値が“3”の場合には、その出力中情報kをクリアす
るために、ステップS714で、当該出力中情報kのキ
ューフラグIQkをリセットし、ステップS716でデ
ータを消去し、ステップS718で情報がクリアされた
旨をデイスプレイ8に表示する。また、ステップS71
9では、入力情報nを出力キューに入れるために、フラ
グOUTQnを“1”にセットする。
【0085】競合する2つの情報の内、既に出力中の情
報kの優先度が入力情報nの優先度よりも高い場合(ス
テップS704でNO)には、ステップS720で、入
力情報nの環境分類値CLを調べる。入力情報nの分類
値CLが“3”の場合について説明する。この場合は、
入力情報nの重要度は現在の走行環境では比較的低いこ
とを意味する。従って、ランク値RKの高い現在出力中
の情報kの出力を停止する必要性は全くない。反対に、
出力中情報kのランク値が入力情報nのそれよりも高い
ことと入力情報nの重要度が現在の走行環境では比較的
低いことに鑑みて、入力情報nの提供を行なわないよう
にした方が、後に発生するかも知れないより重要度の高
い情報に備える意味からも好ましい。そこで、ステップ
S722で当該入力情報nのキューフラグIQnをリセ
ットし、ステップS724でデータを削除し、ステップ
S726でその旨を表示する。第34図に例を示す。
【0086】入力情報nの分類値CLが“2”の場合に
ついて説明する。この場合は、出力中情報kのランクR
Kが入力情報nのランクよりも高いので、出力中情報k
必要はないが、入力情報nの重要度は現在の走行環境を
鑑みれば比較的高いので、入力情報nを除去するまでも
ない。従って、この場合には、ステップS720からも
とのルーチンにリターンして、入力情報nの出力を出力
中情報kの終了を待ってから、或いは走行環境の変化を
待ってから行うようにする。
【0087】第34図に例を示す。また、第30図に第
2実施形態のロジックを示す。1尚、第2実施形態にお
いては、走行環境の例として第29図に3つ挙げたが、
そのほかに、 :走行路(平坦路、山岳路、高速道路、道幅(狭い/
広い)、有料道路、渋滞路)、 :走行場所(自宅近傍、市街地、生みの近く、観光
地、スキー場近傍) :天候(雨天、雪、外気音)に応じてマップを作成し
てもよい。 〈第2実施形態の効果〉以上説明した第2実施形態によ
れば以下の効果が得られる。即ち、 :例外情報出力処理(第31図のステップS703,
第32図)を行うことにより、特殊な情報(常に重要度
の高い例えば緊急情報屋、常に重要度の低い情報(音楽
タイトルなど))を制御の対象外とすることにより、制
御ロジックを簡略化することができる。 :優先度(RKC)と走行環境ENVを考慮して、競
合した情報の出力順序を決定(ステップS704)す
る。
【0088】出力中情報kの優先度ランクRKが低い場
合、出力中情報の出力が停止される場合があるが、その
停止された情報が再開されるか否かは走行環境によって
決定する。即ち、2つの情報が競合した場合において、
出力中情報の出力を停止するか否かは、競合情報間の優
先度に応じて決定す(ステップS704)るが、出力を
停止された情報の再出力は、その情報の走行環境を考慮
した重要性(分類値CL)によって決定される(ステッ
プS708,ステップS710)べきであるとした。再
開されない場合にはその情報はクリア(ステップS71
4)される。
【0089】一方、出力中情報kのランクが高い(ステ
ップS720)場合には、入力情報nの情報を提供する
か否かを、その入力情報nの走行環境を考慮した重要度
(CL)によって決定する。即ち、ランクの高い出力中
情報kの出力状態は維持されるものの、ランクの低い入
力情報nは、その入力情報nの環境に対する重要度に応
じて制御される(ステップS722〜ステップS72
4)。
【0090】上記第1実施形態及び第2実施形態では、
優先度ランクRKなる概念を導入して、優先順位を大ま
かに分類したが、ランクを細分類し、1ランク=1順位
と設定しても本発明は成立する。ランクを再設定するこ
とは第5図の表示画面を用いて簡単に行うことができ
る。 〈第2実施形態の変形〉…第2変形例 この第2変形例は、第2実施形態の優先度(PR)と分
類値(CL)とを用いる制御手法を、走行状態(車速,
旋回速度,加減速状態,車線変更,右左折,前進/後退
等)を考慮して情報提供を制御する手法(第1実施形態
の手法)に応用したものである。
【0091】この第2変形例の制御は、第2実施形態の
制御(第29図〜第34図)を援用することができる。
この場合、第2実施形態1変形例に対して、第2変形例
の制御ロジックと同様のロジック変更を加えるものであ
る。このために、第69図のテーブルを、第2実施形態
のテーブル(第29図)に替えて制御に用いる。第2変
形例の制御は、このテーブルを、援用する第2実施形態
の制御(第 〈第3実施形態〉…走行モードの考慮 この第3実施形態は、複数の情報が発生した場合に、走
行モードに応じて情報提供の要否、さらには情報提供の
優先順位を決定するものである。
【0092】第35図〜第47図は本発明の第3実施形
態の制御手順に関わるフローチャート及びその制御手順
に用いられる各種テーブルなどを示す。第3実施形態
は、走行モードの違いに応じて、即ち一般走行路(中低
速走行)と高速走行路という走行モードの相違に応じ
て、情報提供の要否、さらには情報提供の優先順位を決
定する。これら2つのモードにおいて、第35図に示す
ように、各種情報に対して、走行モードに応じた優先順
位PRと分類CLが与えられている。即ち、走行モード
が異なれば、同じ種類の情報でも異なる優先順位PRと
異なる分類CLとが与えられている。例えば、NAVI
情報は、一般走行モードではPR=3、CL=2である
が、高速走行モードではPR=6、CL=3である。高
速道路では道に迷うことが少ないから、NAVI情報は
必要性に乏しく、逆にVICS情報の方が必要性が高
い。これらの設定は、第1実施形態と同じようにユーザ
がその設定を変更することができる。
【0093】第35図のテーブルにおいて、優先順位の
欄で“x”とされているものは、制御対象から外されて
いることを示す。そのような情報に対しては、分類値=
4が与えられている。また、緊急情報については、常に
最高の優先順位(=1)と分類(=1)が与えられてい
る。従って、緊急情報と世帯障害の情報は、第2実施形
態と同じように、「例外情報」として扱われることにな
る(第47図を参照)。
【0094】第3実施形態の制御手順を簡単に説明す
る。第37図は第3実施形態の制御手順のメインルーチ
ンを示す。その構成及び動作は第1実施形態の第10図
のフローチャートと実質的に同じであるので説明は省略
する。第3実施形態の第38図は第1実施形態の第17
図に相当し、第39図は第14図に相当し、第40図は
第15図に相当し、第41図は第16図に相当し、第4
3図は第19図に相当し、第44図は第20図に相当
し、第45図は第23図に相当し、第46図は第22図
に相当し、第42図は第18図に相当し、第47図は第
2実施形態の第32図に相当する。尚、第3実施形態の
連続出力の制限の定義テーブルについては第1実施形態
のそれと全く同じであるので、第1実施形態のそれ(第
21図)を援用するものとする。
【0095】第3実施形態の情報提供制御は第38図に
よって与えられる。第3実施形態では、情報にランク値
を与えていた第1変形例と異なり、走行モード毎に異な
る優先順位を与えているので、例外情報処理を第38図
の情報提供制御で行っている。この例外情報処理制御は
ステップS1808で行われるものの、その内容は第2
実施形態(第32図)と実質的に同じであり、即ち、緊
急情報(分類値CL=1)と分類値CL=4の情報を特
別に処理するものである。この例外情報処理のために、
第1実施形態の時と同じように、「優先度に応じた処
理」において、分類値CLが“2”及び“3”のみの情
報を処理の対象とすればよいことになる。
【0096】第3実施形態の第42図に示された処理
は、優先順位(PR)と走行モードとを考慮して、競合
した情報の出力順序を決定(ステップS1824)す
る。即ち、各種走行モードに即した、情報の出力順及び
情報提供の要否が決定される。情報の出力順は原則的に
は第2実施形態のそれと同じである。特に、情報提供の
要否の決定ロジックについて言及すれば、出力中情報k
の優先順位PRが低い場合、その出力中情報の出力が停
止される場合があるが、その停止された情報が再開され
るか否かは走行モードによって決定する。即ち、2つの
情報が競合した場合において、出力中情報の出力を停止
するか否かは、競合情報間の優先度に応じて決定する
(ステップS1824)が、出力を停止された情報の再
出力は、その情報の走行モードを考慮した重要性(分類
値CL)によって決定される(ステップS1828,ス
テップS1820)べきであるとした。再開されない場
合にはその情報はクリア(ステップS1824)され
る。
【0097】一方、出力中情報kの優先順位が高い(ス
テップS1832)場合には、入力情報nの情報を提供
するか否かを、その入力情報nの走行モードを考慮した
重要度(CL)によって決定する。即ち、優先順位の高
い出力中情報kの出力状態は維持されるものの、優先順
位の低い入力情報nは、その入力情報nの走行モードに
対する重要度に応じて制御される(ステップS1834
〜ステップS1836)。
【0098】第36図に、第42図に示した制御手順の
決定論理の概略をまとめて示す。この論理は第2実施形
態と実質的に同じである。 〈第3実施形態の変形例〉…第3変形例(時間帯の考
慮) この変形例は、情報提供の順序と要否の決定を、運転を
行っている時間帯に応じて決めるものである。
【0099】第48図に、第3実施形態の第35図と同
じ、優先順位PRと分類値CLの定義テーブルを示す。
第3実施形態の時と同じように、情報の種類毎に、優先
順位PRと分類値CLが決められており(変更可能)、
また、同じ種類の情報でも、時間帯の相違によって異な
る値の優先順位PRと分類値CLが与えられているのは
第3実施形態と同じである。
【0100】第3変形例では、時間帯の指定を、第48
図に示すように、名称(例えば、「食事」と「通勤」)
で指定する手法と、具体的な時刻で指定する手法(第4
9図)を例示する。第3変形例のシステムの構成及び制
御手順は第3実施形態のそれと実質的に同じでよい。こ
の変形例によっても第3実施形態と同じ効果を期待でき
る。 〈第3実施形態の変形例〉…第4変形例(時間帯の考
慮) この第4変形例は、上記第3変形例の情報提供の要否判
定をさらに改良したものである。即ち、第3変形例で
は、第48図または第49図に示したように、情報提供
の要否判定の対象から除外されている情報(同図におい
て“x”でしめされている)はシステムによって前もっ
て決められており、その後にユーザがデイスプレイを介
して変更するというものであった。しかしながら、要否
判定の対象である情報は時間帯に応じて予め決まってい
る、換言すれば、時間帯によって異なっている。そこ
で、この第3変形例では、ユーザが定義した時間帯に応
じて前もって決めておいた要否判定対象除外情報をテー
ブル(第50図)として記憶することとする。
【0101】第51図はこの第4変形例にかかる制御手
順の、第3実施形態の制御手順に対する変更部分を示す
ものであり、この制御手順が第3実施形態のステップS
1806とステップS1808の間に挿入されることに
よって、第4変形例の制御手順は完成する。即ち、ステ
ップS1806を実行してから、走行時刻(現在時刻)
を読み取り、その時刻から走行時間帯を判断する。判断
ロジックの一例を第52図に示す。このロジックによ
り、現在の走行時間帯をユーザの手を煩わすことなく判
定することができる。時間帯が判定されたならば、第5
0図のロジックを用いて、情報提供要否の対象から除外
すべき情報を見出す。同図において、丸印の付されてい
ないものが除外対象である。
【0102】除外対象が決定されたならば、ステップS
1808の「例外情報のより」により、対象外の情報を
除去する。 〈第4実施形態〉…走行目的の考慮 第1実施形態は、走行状態(緊急動作、ブレーキ操作、
ハンドル操作等)によって、第3実施形態では走行環境
(自宅周辺道路や山岳路などの区別)や走行モード(速
度の相違による区別)によって、情報提供の要否及び順
序を決定していた。
【0103】第4実施形態は、走行目的に応じて情報提
供の要否及び順序を決定する。第53図は、走行目的に
応じて、情報提供の要否及び順序の分類を決定するロジ
ックを表すテーブルである。第4実施形態では、走行目
的の例として、通勤、旅行やレジャー、買い物を挙げ
る。第4実施形態のシステムの構成及び制御手順は第3
実施形態のそれと実質的に同じでよい。第4実施形態に
よっても、第1実施形態〜第3実施形態と同じ効果を期
待できる。 〈第4実施形態の変形〉…第5変形例(走行目的の推
定) 第4実施形態のシステムでは、走行目的をユーザである
ドライバがデイスプレイの画面を介して設定するもので
あったが、この変形例は、走行目的をシステムが推定す
るものである。
【0104】第5変形例のシステムが推定する走行目的
は、通勤、旅行/レジャー、営業活動、買い物、NAV
Iによる誘導走行の5種類とする。第54図に第5変形
例にかかる制御手順の、第4実施形態の制御手順に対す
る変更部分を示すものであり、この制御手順が第4実施
形態のステップS1806とステップS1808の間に
挿入されることによって、第5変形例の制御手順は完成
する。
【0105】即ち、ステップS1806を実行してか
ら、走行推定を行う。この推定ロジックは、一例とし
て、 平日で午前7時〜9時…通勤 休日で自宅より半径50Km以内…買い物、 休日で自宅より半径50Km以上…旅行/レジャー、 と判定する。平日か休日かはシステムが有するクロック
により、距離はNAVIシステムが有する距離情報に基
づいて判断する。
【0106】尚、目的の推定をスイッチなどによって行
ってもよい。次ぎに、マップ(第55図)から、情報提
供要否の対象から除外すべき情報を見出す。同図におい
て、丸印の付されていないものが除外対象である。除外
対象が決定されたならば、ステップS1808の「例外
情報の処理」により対象外の情報を除去する。 〈第5実施形態〉…心理状態の考慮 第5実施形態は、走行条件に応じて情報提供の要否の判
断及び提供の順序を決定するという点では第1実施形態
〜第4実施形態と同じであり、即ち、この第5実施形態
は、ドライバの心理状態に応じて情報提供の要否の判断
及び提供の順序を決定する。
【0107】第5実施形態の制御は第3実施形態の制御
を援用する。第56図は、各種の情報の重要度(優先順
位PR及び重要度分類CL)が、心理状態に応じてどの
ように変化するかを示すテーブルである。このテーブル
を、第3実施形態の制御手順が走行状態に応じた重要度
テーブル(第35図)を用いるのを類似の手法で用い
る。即ち、第5実施形態の制御のためには、第38図の
フローチャートのステップS1806を、第58図に示
すように、ステップS1806‘に変更する。ステップ
S1806’は第56図のテーブルを参照する。尚、第
5実施形態では、心理状態を、システムが、連続走行時
間、走行時間帯、ブレーキの踏む回数、走行速度などか
ら判断する。
【0108】ステップS1806’を実行すると、第5
実施形態の制御は、第3実施形態と同じように第38図
のステップS1808の「例外情報処理」を実行する。
この処理では、緊急情報は例外的に常に提供されるよう
に処理し、第56図のテーブルでxとマークされた情報
については、その時点で判断された心理状態に応じて
「制御対象外情報」として判断され、情報提供対象情報
から除外される。
【0109】また、第56図の優先順位PRや分類値C
Lは、第5実施形態のための「優先度に応じた処理」
(第42図参照)において用いられる。この第5実施形
態によっても、第3実施形態,第4実施形態と同じ効果
が得られる。 〈第5実施形態の変形例〉…第6変形例 第5実施形態における制御対象の情報の区別を、第56
図のマップでは3種類(疲労状態、緊張状態、平常状
態)に分類した上で、x印で示していたが、この変形例
では、さらに細かく、例えば第57図のように分類する
ことを提案する。 〈第6実施形態〉…緊急情報のユーザによる指定 第3実施形態の制御においては、所謂「緊急情報」はス
テップS1808の「例外情報処理」(第38図)によ
って例外的に処理され、そのために確実に速やかにドラ
イバに提供されるものであった。しかしながら、第3実
施形態の「緊急情報」はシステムが予め決めておいたも
のである。例えば、トンネル情報、地震情報、車両情報
(故障警報、車間距離警報、パンク警報等)、交通情報
(事故情報、交通規制情報)などである。そのために
「緊急情報」は固定的であった。この第6実施形態は
「緊急情報」をユーザが指定できる点に特徴がある。
【0110】第59図は、その指定のためのユーザイン
タフェースを示す。即ち、ドライバがデイスプレイ8上
の画面(第59図)において、「情報設定の変更」を選
択すると、第60図のような画面が現れて、現在「緊急
情報」として選択されている情報が黒丸で、緊急情報と
して選択され得る候補が白丸で表示される。ユーザは、
「緊急情報」に加えたいときには、その情報の○部分を
操作装置で選択し、「緊急情報」から除外したいときに
は、その情報の黒丸部分を操作装置で選択する。この選
択により、○の白黒は反転して、「緊急情報」に加えら
れたこと或いは除外されたことがユーザによって確認さ
れる。
【0111】第6実施形態の制御手順の大部分は第3実
施形態の制御手順を援用する。「緊急情報」として登録
された情報には、情報種類としてKND=1が登録され
る。このKND=1はステップS1806で読み取られ
て、ステップS1808で例外的に取り扱われて、早く
確実にドライバに提供される。尚、この第6実施形態
は、本来の最優先情報」としての「緊急情報」の他に、
ユーザが指定する情報を「緊急情報」として扱うもので
あるが、第6実施形態の変形として、たとえば、第77
図に示すように、本来の緊急情報と、擬制的に緊急情報
とされた情報との優先順位の差が所定値(例えば2)未
満のもののみを、擬制的に緊急情報として扱う制御も提
案することができる。 〈第7実施形態〉…優先順位の自動変更 第1実施形態〜第6実施形態では優先順位等(優先順位
PR及びランクRK)は予め決められており、その値を
変更するときは、変更用のユーザインタフェース画面を
表示させて、その値を変更するようにしていた。換言す
れば、優先順位は実質的に半固定である。半固定にした
のは、優先順位の値をかえることはロジックの変更に繋
がるものであり、ユーザにロジックの変化を配慮させる
ことは好ましくないからである。しかしながら、優先順
位等を固定的にしておくことは、走行条件が種々に変化
する現今の交通事情では好ましくない。
【0112】第7実施形態は、システムが、走行条件の
変化を勘案しながら、優先順位などを、適正なものと前
もって決められた範囲内で自動的に変更するものであ
る。第61図は、第7実施形態において設けられた優先
順位などの変更ロジックの例を示す。第7実施形態の制
御は第3実施形態の制御の大部分を援用する。第62図
に、第3実施形態の制御手順に対する変更部分を示す。
この変更は、第3実施形態のステップS1804(第3
8図)とステップS1806(第38図)の間にステッ
プS2000を追加して修正される。このような制御手
順の変更により、第7実施形態のシステムは、ステップ
S2000で、ステップS1804(第38図)で読み
取った各種車両データなどから、第61図に示したルー
ルを満足する優先順位の補正を行う。ステップS180
6では、ステップS200で補正された優先順位PR等
の他に、分類値CLや回数制限値LMT等を読み取り、
この補正値を用いて、ステップS1808で「優先度に
応じた処理」ルーチンを実行する。
【0113】第61図の補正条件としては、車両に突発
的に故障が発生した場合における車両故障情報の順位を
上げる補正、或いは、高速道路を走行中にVICS情報
の優先順位を上げる補正、或いは、山岳路走行中(気圧
計によって検知できる)、或いは雨天中(ワイパの動作
によって検知できる)には、天候情報の優先度を挙げる
補正、或いは、ノイズレベルの高い情報或いは入力して
から時間の多く経過した情報の優先順位を下げる補正、
走行方向と異なる方向のVICS情報の順位を下げる補
正など。
【0114】かくして、第7実施形態によって、優先順
位がよりきめ細かく決定されるので、現在の走行条件と
その情報の性質に即して最適な情報提供がなされる。第
7実施形態の優先順位の変更の手法は、第3実施形態の
みならず、第1実施形態〜第6実施形態にも適用できる
ものである。優先順位の自動変更は、経路誘導を実際に
行っているときにも有効である。即ち、経路誘導を行っ
ているときには、ナビゲーションシステムのナビゲーシ
ョンコントローラは、目標値点までに至る複数の誘導地
点において、誘導地点に近接する毎に、その旨をドライ
バに報知するようになっている。この情報によりドライ
バは自分が目標地点に向かって正しく進行していること
を確認できる。換言すれば、経路誘導を行っているとい
うことは、経路誘導地点近傍ではある程度の情報が与え
られるものとドライバは期待しており、反対に、誘導地
点以外の地域では余分な情報を与えられることに不快感
を感じる。
【0115】そこで、第7実施形態のナビゲーションコ
ントローラ17は、第78図に示す制御手順に従って、
第7実施形態のTWSコントローラに、NAVI情報を
優先順位を付加して送る。この時、NAVIコントロー
ラ17は、第78図に示すように、経路誘導制御が稼働
していることを確認し、経路誘導制御がなされていると
きに経路誘導地点に近接(所定の距離の半径の円内)に
あるときには、NAVI情報の優先順位を上げる。
【0116】一方、TWSコントローラは、NAVI情
報以外のメディアからの情報に対しては、経路誘導制御
が稼働していて経路誘導地点に近接しているときには、
たとえばニュース情報などの優先順位を下げるようにし
てもよい。こうすることにより、経路誘導地点近傍で
は、NAVI情報が優先され、反対にNAVI情報以外
の優先順位が相対的に下げられて、ドライバにとって真
に必要な情報がドライバに提供される。 〈第7実施形態の変形〉…陳腐データの削除(第7変形
例) 車両速度には自ずと限界があるために、交通情報などの
ように、短い距離の間に同じ情報が何度も不必要に入力
されることがある。このような情報が何度も提供される
ことは不快感を招く。
【0117】そこで、この変形例は、過去に入力された
情報と同じ内容の情報については、その優先順位を下げ
ことにより、陳腐データ情報の繰り返し提供を防止する
とういうものである。この変形例は、内容が同じか否か
の判定が比較的容易な、キャラクタデータ形式で送られ
てくる情報に対して特に効果がある。陳腐内容のキャラ
クタデータ情報の優先順位を下げることにより、その情
報が提供(表示もしくは音声出力)される確率が相対的
に下がるからである。また、マルチメディアナビゲーシ
ョンシステムでは、キャラクタデータ情報でも音声デー
タに変換されて出力されるので、陳腐情報を表示のみな
らず音声出力しないようにすることからも、ドライバの
不快感を減少させる。
【0118】第7変形例も第3実施形態の制御手順を一
部援用する。即ち、第38図の制御手順のステップS1
804とステップS1806の間に第64図の制御手順
を追加して修正する。また、この第4変形例では第63
図に示すような記録領域を確保する。この記憶領域で
は、キャラクタデータの入力時刻と、同じ内容と判断さ
れた回数と、そのデータ内容とを記憶する。
【0119】第64図のステップS2002で入力され
た情報がキャラクタデータか否かをチェックする。キャ
ラクタデータでなければ陳腐データか否かの判断対象を
行わない。キャラクタデータの場合は、ステップS20
04において、第63図の記憶領域中に入力された情報
データと同じものがあるか否かを探索する。同じ内容の
ものがなければ、その情報データを第63図の領域に記
憶する。同じ内容のものがあればステップS2008で
時間差を計算する。この時間差が所定の閾値Δよりも小
さければ、短い時間内に同じ内容の情報を受け取ったこ
とになるのでステップS2012でその情報の優先順位
を下げる。一方、時間差がΔよりも大きければ、前回デ
ータを入力してからかなりの時間を経過しているので、
そのデータを第63図の記憶領域から消去する。
【0120】この第4変形例の手法によっても、同じ陳
腐内容の情報が繰り返しドライバに提供されるのが防止
される。尚、同じ内容のデータが2回目に入力された場
合には、そのデータをデイスプレイ8に表示し、3回目
以降において同じ内容のデータが来た場合には、そのデ
ータを消去するようにしてもよい。 〈第8実施形態〉…データ内容による優先的処理 第8実施形態は、文字放送からの情報について、特定の
キーワードを有するデータ情報のみを優先的にユーザに
提供するものである。即ち、文字放送は文字であるが故
に、その情報を表示に留めていれば、ユーザにデイスプ
レイの中止を強いる点と、逆に、文字データ情報である
が故に特定のキーワードを探索することが比較的容易に
できる点に着目したものである。
【0121】第8実施形態のナビゲーションシステム
は、第65図に示すようなユーザインタフェースをデイ
スプレイ8上の画面に表示して、通常放送モードと文字
放送モードの選択をユーザに許す。文字放送受信モード
を選択すると、文字放送情報データ中に探索すべきキー
ワードの入力が許される。さらに、文字放送データ中に
キーワードが見つからないような情報を、消去するのか
(第65図で“する”を選択)、消去せずに文字として
表示する(“しない”を選択)を選択することが許され
る。
【0122】第8実施形態の制御手順は、第3実施形態
の制御手順を援用することにより達成される。第38図
のフローチャートの一部(ステップS1804とステッ
プS1806の間)を第66図のように変更する。情報
の入力があると、ステップS2100で入力情報が文字
放送データか否かを判別する。ステップS2101で
は、文字放送モードがセットされているか否かを判断す
る。このモードがセットされていればステップS210
2でキーワードがセットされているかを判断する。キー
ワードがセットされていればステップS2104でその
受信データ中にキーワードを探索する。
【0123】キーワードを含むような文字放送データが
見つかれば、ステップS2110でその情報を音声デー
タに変換する。この音声データに変換された情報は、第
3実施形態の制御手順に従って他の情報と同じように処
理される。見つからなかった情報は前述の設定スイッチ
(消去を行う、行わないの設定)に従って、表示データ
として処理するか、或いは消去する。
【0124】尚、キーワードとしては、文字放送が、現
在、「スポーツ情報」と「天気予報」と「イベント情
報」にジャンルわけされているので、それらのジャンル
中の特定のキーワード、例えば、自分がひいきにしてい
るチーム名、選手名、或いは、天気予報を聞きたい地域
の名称、イベントの名称等を入力する。この第8実施形
態の制御手順によれば、ドライバが興味があるもの(キ
ーワードが一致したもの)のみが、認識し理解しやすい
音声情報の形式でドライバに伝達される。一致がとれな
いような情報はドライバに不快を与えないように消去さ
れ或いは煩わしさを与えないようにデイスプレイ8に表
示される。 〈第9実施形態〉…情報間の提供間隔の制御 音声情報が頻繁に発生しているときには音声情報が再生
される時間間隔もドライバには気になる要素である。こ
の第9実施形態は、情報提供間隔を制御する。より少な
目の情報提供の方がドライバに好ましい走行環境、走行
状態、走行時間、心理状態では、情報提供間隔をより長
めに設定することにより、より多い目の情報提供の方が
ドライバに好ましい走行環境、走行状態、走行時間、心
理状態では情報提供間隔をより短めに設定することによ
り、単位時間当たりの最適な情報の提供量を制御するも
のである。
【0125】この第9実施形態の「情報間の提供間隔の
制御」は前述の第1実施形態〜第8実施形態の全てのナ
ビゲーションシステムに適用可能である。そこで、第1
実施形態〜第8実施形態の全てのナビゲーションシステ
ムに適用可能な「情報提供間隔の制御」の原理を第70
図に基づいて説明する。第70図において、時間幅T
は、そのときの条件下におけるドライバにとって最適な
情報間の時間間隔(最小値)である。時間幅Tの経時開
始時点は前回の情報の出力終了時刻(TMED)であ
る。従って、 TMED+T の時刻以降において次回の情報を提供してもドライバに
不快感を与えることはない。
【0126】第71A図〜第71F図に、提供時間間隔
Tの最小値を決定する原理を説明する。第71A図〜第
71F図によると、 提供時間間隔T=t0×t1×t2×t3×t4×t5 で定義される。ここで、時間幅t0は、第71A図に示
すように、車速によって決まる提供時間間隔の基本値で
ある。
【0127】原則的には車速があがるほど時間間隔は短
くすべきである。しかし、高速道路のような道路におい
て安定走行を行っているときは、車速が高くとも、より
多い量の情報を提供しても問題はない。そこで、第71
A図に示すように、車速80Km/h以上ではt0の値を小
さくしている。t1,t2,t3,t4,t5は夫々補正計
数である。
【0128】第71B図に従えば、補正計数t1は渋滞
の程度がひどくなるほど値を大きく設定している。渋滞
がひどいときには情報提供の量を少なくすべきであるか
らである。第71C図に従えば、補正計数t2は道路密
度が高いほど値を小さく設定している。道路密度が高い
一帯ではより多くの経路誘導情報などを提供する必要が
あるからである。第71D図に従えば、補正計数t3は
提供情報量が多いほど値を小さく設定している。提供情
報量が多いときは相対的により多くの情報を提供する必
要性が高いからである。第71E図に従えば、補正計数
t4はナビゲーションが動作しているときは非動作中の
時よりも値を小さく設定している。ナビゲーションを動
作させているときはドライバがナビゲーション情報を欲
しているからである。第71F図に従えば、補正計数t
5は情報提供の制限回数LMT(第21図を参照)が大
きいほど値を大きく設定している。第21図から明らか
なように、制限回数LMTは、走行状態がドライバに多
くの操作を必要とするほど大きな値が設定されているか
ら、制限回数LMTが大きいほどより少な目の情報が好
ましいからである。
【0129】第72図,第73図は、第9実施形態の時
間間隔制御を第1実施形態〜第8実施形態のナビゲーシ
ョンシステムに適用した場合において、必要となる制御
手順の変更部分を示す。第72図,第73図は、夫々、
第9実施形態の制御を例えば第1実施形態に適用した場
合における、第9実施形態のための「出力」ルーチン
(第1実施形態の第19図)及び「出力完了」ルーチン
(同第20図)に対応するフローチャートである。
【0130】第70図で説明したように、先の情報の出
力が終了すると、第73図のステップS2210で、遅
延時間T(提供間隔)を第71A図〜第71F図に従っ
て計算する。ステップS2212ではタイマに時間幅T
をセットして起動する。その後に何らかの音声情報(k
とする)が発生すると、第1実施形態〜第8実施形態の
「情報提供の要否、情報提供の優先順位」の決定制御が
行われて、その音声情報kに対して出力キュー(OUT
Qk=1)が設定される(例えば、第18図のステップ
S554)。すると、第72図の「出力」ルーチンにお
いて、ステップS220で、その音声情報kが緊急警報
(KND=1)であるか、または、現在地点がナビゲー
ションの誘導地点(交叉点など)に近いかを判断する。
緊急警報(KND=1)は提供を遅らせるべきでないか
らである。ナビゲーションの誘導地点近傍では、ドライ
バはより多くの情報を必要とするからである。
【0131】音声情報kが緊急警報でもなく、現在地点
がナビゲーションの誘導地点の近傍でもない場合には、
ステップS2202で、ステップS2212(第73
図)でセットしたタイマがタイムアウトしたかを調べ
る。タイムアウトしていない場合には、まだこの音声情
報kを提供するには早すぎるのであるから、ステップS
2204でこの音声情報kの出力キューをリセットし
て、OUTQk=0とする。この情報kのキューをリセ
ットすることにより、この情報kの後で発生するかも知
れないより優先度の高い情報が提供されることを確保す
る。
【0132】かくして、提供間隔を制御することによ
り、その時点の走行条件に応じた最適な情報量の音声情
報がドライバに提供される。 〈第9実施形態の変形〉…第8変形例 第9実施形態は、先の音声情報の出力が終わる毎にタイ
マTを起動していたが、この第8変形例は、先の音声情
報の出力が始まる度にタイマTを起動するものである。
この場合、第74図に示すように、その先の音声情報の
提供にかかる時間を計算する必要がある。 〈第10実施形態〉…情報種類別の音質等の使い分け 第10実施形態は、前述の第1実施形態〜第8実施形態
のナビゲーションシステムの夫々に適用可能な音声情報
の出力形態の改良に関する。
【0133】第10実施形態は、過度な音声情報がドラ
イバに特に不快感を与えることに鑑みてなされたもの
で、入力された音声情報を、その時点における状態に応
じて、音質を変えて或いは音量を変えて出力するもので
ある。第75図は、音声情報の出力の態様を設定するユ
ーザインタフェースの表示画面の一例である。この第1
0実施形態では、第76図に示すように、「警告情
報」,「進路案内情報」,「道路交通情報」,「設備案
内情報」,「高速道路案内情報」,「現在位置情報」,
「走行環境」,「走行時間」,「走行時間帯」,「走行
地域」に応じて、音質、音量を異ならせている。異なら
せ方は、総じて、ドライバに注意を喚起するような種類
の情報に関しては緊張感のある声、指示口調の声に設定
し、逆にドライバに緊張感を与えるべきでないような走
行シーンにおいては、例えば、「穏やか」な女声による
声で案内口調で発生するようにしている。
【0134】本実施形態(第1実施形態〜第10実施形
態)のシステムのコントローラ2は、音声情報の文字コ
ードを、男性と女性とのどちらの音声でも発声できる音
声合成データを記憶するROMを有している。また、文
法ルールを記憶するROMを有して、口調を「指示調」
と「案内調」に変更することもできる。即ち、第10実
施形態の制御を例えば第1実施形態にインストールする
場合には、上記音声データの変換制御は第19図の「出
力」ルーチンにおいてなされる。 〈第11実施形態〉…出力先メディアの使い分け 本ナビゲーションシステムは、マルチメディア情報のソ
ースとして各種メディアを有するほかに、ヘッドアップ
デイスプレイや通常のデイスプレイ8、さらには、音声
出力チャンネル、等の各種手段(提供手段)を有してい
る。
【0135】第11実施形態は、第1実施形態〜第10
実施形態は、情報を、その提供の適否をまたは提供の優
先順情報を考慮することにより、音声情報のドライバへ
の提供を規制するものであったが、この実施形態は、出
力先のメディアを使い分けることによって、結果とし
て、情報提供の規制を行うものである。第82図は、走
行状態や条件によって決定されるその時点の「緊急度」
と、その情報自体が有している「優先順位ランクRK」
(第1実施形態などのランクと同じである)とによっ
て、音声情報の出力先を決定する論理テーブル(音声情
報出力先決定テーブル」)を示す。第11実施形態で
は、この決定論理をユーザが選択できる点にも特徴があ
る。第81図はユーザが決定論理に関与可能な範囲を定
義するテーブル(「メニュー設定許可定義テーブル」と
呼ぶ)である。
【0136】第81図のメニュー設定許可定義テーブル
において、ユーザが定義できる領域を、便宜上、網掛け
で定義不可の領域と区別して示す。ここで、第11実施
形態における「緊急度」について説明する。この第11
実施形態において、「緊急度」は他の実施形態と同様
に、走行状態や走行条件によって、即ち、「情報」自体
からは独立して存在する事象に基づいて決定される「情
報」の緊急性を表す指標である。本実施形態では、緊急
度を第83図のテーブルのように定義する。緊急度の値
が小さいほど緊急性が高いとし、大きいほど低いと決め
る。尚、第83図の状態の多くは第2図に示した各種セ
ンサによって判断することができる。第1行目の「道路
曲率が大きいとの予想」はNAVIコントローラから得
られる情報、たとえば、次ぎはカーブに接近するとの情
報に基づいて判断することができる。
【0137】第82図のテーブルにおいて、×は情報提
供がなされないことを示す。第83図の「出力先決定テ
ーブル」の特徴は、情報自体の緊急度であるランクRK
の値が低いほど且つ走行条件としての緊急度(テーブル
の縦軸)が高いほど、そのような情報の提供の必要性は
低くなるから、音声情報としてもデイスプレイにも表示
されないようにしている。たとえば、ランク=Eで緊急
度=1の時は出力はされない。また、情報自体のランク
RK値が高いほど且つ走行条件としての緊急度が低いほ
ど、その情報を提供することの意義が増すから、そのよ
うな情報の提供先の選択肢が広がっている。たとえば、
ランク=AまたはBで緊急度=4の時はその情報は音声
情報としてまたはデイスプレイ(デイスプレイ8及びヘ
ッドアップデイスプレイを含む)に出力され得る。
【0138】かくして、第11実施形態により、音声情
報の出力先を走行条件に応じて選択する(出力しないこ
とも含む)ことにより、適切なタイミングで適切な情報
が過不足なくドライバに伝わる。 〈第12実施形態〉…スイッチによる提供シーケンスの
決定 前述の第1実施例〜第11実施例のナビゲーションシス
テムでは、情報の提供の順序は、それら情報の発生順序
と情報間の優先順位の上下によって決まっていた。その
ために、情報が提供される順序はそれら情報が発生した
順序と関係なく、従って予想することは困難である。
【0139】第12実施形態は、複数の情報が同時に或
いは連続的に発生した場合において、ユーザがそれら情
報の提供順序を制御できるようにしたものである。第1
2実施例の動作を説明する便宜上、同実施形態のナビゲ
ーションシステムは、情報の種類として、「ワーニング
情報」「道路案内情報」「設備案内情報」「高速道路情
報」「道路交通情報」「現在位置情報」を発生するもの
とする。これら情報はドライバにとっての「案内情報」
となる。これらの情報の元となる環境条件の検出は、第
85図に例示した各種の環境検出手段によって検出する
ことができる。
【0140】第85図と第86図の例では、燃料の残が
少なくなったとのワーニングが発生した場合には、ドラ
イバが欲しいのは、その警告に対処するための一連の案
内情報である。第86図にこれら案内情報の例を示す。
換言すれば、案内情報は一連の警告に対処するための一
連のシーケンスからなる論理に貫かれていることがユー
ザには好ましい。即ち、設備への案内情報が警告情報よ
りも先に出たのでは、何故設備案内情報が提供されたの
か理解するのに手間取る。運転中にこの理由を考えるこ
とを強いられるのは酷である。第12実施形態のナビゲ
ーションシステムは、各種情報の提供順序を、第87図
のユーザインタフェースによって指定するものである。
第87図の例では、提供順序は優先順位をユーザが設定
することによって決められるようになっている。従っ
て、第12実施形態の提供順序のユーザによる指定は、
前述の第1実施形態〜第11実施形態の各種ナビゲーシ
ョンシステムに適用可能となる。第1実施形態〜第11
実施形態の各種ナビゲーションシステムも「優先順位」
を用いているからである。第1実施形態〜第11実施形
態のナビゲーションシステムでは、優先順位は情報の重
要度或いは緊急度によって決められていたが、この第1
2実施形態では、一連の各種情報の提供シーケンスによ
って1つのストーリが生まれるように決められるのであ
る。
【0141】第87図は、案内情報の提供優先順位を設
定するユーザインタフェースを示す。図中、「おまかせ
モード」とはユーザがシステムによって前もって決めら
れていた順序を使用することを意味する。「自分で決め
るよ」モードが選択されていると、ユーザが順序を入力
できるようになる。第87図の例では、「現在位置情
報」→「進路案内情報」→「道路交通情報」→「ワーニ
ング情報」→「高速道路案内情報」→「設備案内情報」
の順が設定されている。
【0142】第12実施例では情報の種類として、「ワ
ーニング情報」「道路案内情報」「設備案内情報」「高
速道路情報」「道路交通情報」「現在位置情報」を発生
もしくは必要とするが、これら情報の有無は第85図の
各種センサを用いることによって、A:「ワーニング情
報」の有無は、ワーニング情報の存在そのものを判断す
ることによって、B: 「道路案内情報」の有無は経路
誘導が行われているか否かによって、C: 「設備案内
情報」の有無は、経路誘導が行われている最中に、車両
が目的地或いは経由地の近傍を走行中か否かを判断する
ことによって、D:「高速道路情報」の有無は、高速道
路を走行中か否かによって、E:「道路交通情報」の有
無は、走行道路前方に渋滞または事故などが発生してい
るか否かを判断することによって、F:「現在位置情
報」の有無は、走行頻度が低い地域を現在走行している
か否かを判断することによって検出することができる。
【0143】第88図のフローチャートは、第12実施
形態の制御手順を示す。この制御手順は優先順位PRを
出力するものであるから、第12実施形態の制御を第1
実施形態〜第11実施形態の制御に適用するものである
ならば、例えば第1実施形態の制御手順のステップS3
02とステップS304の間に付加することが適当であ
る。
【0144】即ち、ステップS2502〜ステップS2
512において上述のA〜Fの6つの判断を行う。判断
結果は6ビットのデータ(ABCDEF=xxxxx
x)として表現される。このデータの値が“0”である
ならば、即ち、全ビットがオフであるならば、案内情報
を出力する必要性が発生していないのであるから、ステ
ップS2520で音声案内を消勢する。
【0145】一方、6つのビットの内いずれかのビット
がONであるならば、即ち、いずれかの案内情報の必要
性が発生しているのであるならば、ステップS2514
でNOの判断が出るから、ステップS2516で音声要
求SW(第80図を参照)が投入されていることを確認
して、第87図のユーザ設定に従って優先順位を生成す
る。
【0146】第84図は、6ビット( ABCDEF)
のパターン(21種類)によって6種類の案内情報の提
供順序が21通りの順序に設定されることを示す。例え
ば、ABCDEF=100011であった場合には、即
ち、「ワーニング情報」と「道路交通情報」と「現在位
置情報」とが発生している場合には、これら3つの情報
には、優先順位の値がそれぞれ、“4”、“3”、
“1”と与えられているから、提供順は、第84図に示
すように、“1”、“3”、“2”となる。
【0147】以上のようにして、第12実施形態のナビ
ゲーションシステムでは、ユーザが自分の目的に合致さ
せて情報の提供順序を設定することができる。従って、
複数の情報がシーケンス順に提供されるときに、その順
序はユーザ自身が組み立てた論理に基づいているので、
それら複数の案内情報を理解することが極めて容易にな
る。即ち、完成度の高い使い易いナビゲーションシステ
ムとなる。 〈第13実施形態〉…曲間のアイドル中に情報を提供 第13実施形態は、音楽番組などは、曲間で音がとぎれ
てドライバに不快感を与えるのを防止するために、曲間
の間隙に情報を提供するものである。
【0148】第89図は、本実施形態の制御手順のフロ
ーチャートである。ステップS3000で情報の入力キ
ューが発生したことを確認する。そこで、ステップS3
002でオーディオが使用中であるかを調べる。使用中
でなければステップS3014で情報を提供する。オー
ディオが使用中でないのならば、ステップS3004
で、発生した情報の優先順位を調べる。
【0149】ステップS3008〜ステップS3012
は、オーディオを一時停止して、その間に情報を提供す
る制御手順である。即ち、ステップS3008でオーデ
ィオを一時停止、ステップS3010で情報提供を行
い、ステップS3012でオーディオを再開する。この
オーディオの間隙に情報提供を行う制御は、ステップS
3004で高優先順位の情報が発見されたときに、また
は、ステップS3006で曲間のアイドリングタイム中
である。
【0150】特に、曲間のアイドリング中は、オーディ
オはビジーであるにも関わらず、そのオーディオを一時
停止するので、情報提供を行うことができる。尚、曲間
に提供されるべき情報は、それなりの優先順位を持つ情
報でなくてはならない。曲が始まれば、その種類の情報
は曲が終わるまで提供されなくなるのであるからであ
る。そこで、前述の実施形態の各種ユーザインタフェー
ス(例えば第12実施形態の第87図のインタフェー
ス)を用いて、オーディオに割り込む情報(ステップS
3004でNOとなる情報)と、曲間に挿入される情報
(ステップS3004でYESとなる情報)について、
予め設定しておくことが重要である。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の少なくと
も外部から入力された情報をドライバに提供するナビゲ
ーション装置であって、所定の条件下で情報提供を規制
する手段と、規制手段による情報提供の規制がなくなる
まで、提供が規制された外部からの情報を記憶する記憶
手段とを具備したことを特徴とするナビゲーション装
置。
【0152】本発明の好適な一態様に拠れば、前記規制
手段は車両の定常走行時において情報提供を規制する。
本発明の好適な一態様に拠れば、前記規制手段は、前記
記憶手段の記憶領域が不足した場合に提供が規制された
情報を表示するための表示手段をさらに具備する本発明
の好適な一態様に拠れば、前記記憶手段の記憶領域は情
報のソース別に分割されている。
【0153】本発明の好適な一態様に拠れば、前記記憶
手段の記憶領域は、緊急性の高い情報には多くの記憶領
域が確保されている。本発明の好適な一態様に拠れば、
前記記憶手段の記憶領域の分割状態をマニュアルで変更
する変更手段(第7図)を具備することを特徴とす
る。。本発明の好適な一態様に拠れば、前記規制手段
は、連続して所定時間を超える情報を前記記憶手段に記
憶することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーショ
ン装置。
【0154】本発明の好適な一態様に拠れば前記規制手
段は、所定時間を超える情報を前記記憶手段から消去す
る(第61図)ことを特徴とする請求項7に記載のナビ
ゲーション装置。本発明の好適な一態様に拠れば、消去
するタイミングをマニュアルで変更する手段を具備する
本発明の好適な一態様に拠れば、重要性の高い情報を記
憶するために、ユーザが設定できないフリー領域(第7
図)が前もって設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したマルチメディア型ナビゲー
ションシステムの主要部分を車内から見た図。
【図2】 図1のナビゲーションシステムの接続を示す
図。
【図3】 図1,図2に示されたナビゲーションシステ
ムの接続を示す図。
【図4】 図13のナビゲーションシステムに接続され
た各種メディアの種類を示す図。
【図5】 本発明を適用した実施形態にかかるナビゲー
ションシステムに用いられるマップの名称、及び各マッ
プににおいて参照される項目を説明する図。
【図6】 本発明の全ての実施形態のナビゲーションシ
ステムにおいて用いられるところの、各種情報に割り当
てられる属性情報(優先順位、ランク値、記憶容量等)
を管理するためのテーブルを示す図。
【図7】 ナビゲーションシステムにおける情報の記憶
領域の分割の態様を示す図。
【図8】 ナビゲーションシステムにおける情報の記憶
領域の分割の態様を示す図。
【図9】 本発明の全実施形態のナビゲーションシステ
ムにおいて用いられる入力情報キューテーブルの構成を
示す図。
【図10】 第1実施形態にかかるナビゲーションシス
テムの制御手順のメインルーチンのためのフローチャー
ト。
【図11】 第1実施形態のナビゲーションシステムで
用いられる出力タイミングレベルLVLの設定テーブル
の構成を示す図。
【図12】 レベルLVLの値に応じた制御動作の態様
を示す図。
【図13】 走行状態の相違により、情報提供が許可さ
れるランクの下限RKLMTがどのように変化するかを
示すテーブルの図。
【図14】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「情報入力割り込み」ルーチンのフローチャ
ート。
【図15】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「マップ補正」ルーチンのフローチャート。
【図16】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「マップ選択」ルーチンのフローチャート。
【図17】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「情報提供制御」ルーチンのフローチャー
ト。
【図18】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「優先度に応じた処理」ルーチンのフローチ
ャート。
【図19】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「出力」ルーチンのフローチャート。
【図20】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「出力完了」ルーチンのフローチャート。
【図21】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御で用いられる変数「制限回数LMT」の定義を与え
るテーブルの図。
【図22】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「回数チェック」ルーチンのフローチャー
ト。
【図23】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「消去」ルーチンのフローチャート。
【図24】 図22の「回数チェックルーチン」の動作
の一例を示す図。。
【図25】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
システムに用いられる、音声情報が音声として出力され
ない場合の2つのオプションを指示するスイッチの構成
を示す図。
【図26】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御動作の一例を示す図。
【図27】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御動作の一例を示す図。
【図28】 第1実施形態のナビゲーションシステムの
制御動作の一例を示す図。
【図29】 本発明の第2実施形態のナビゲーションシ
ステムに用いられる走行環境-アクション分類を定義す
るテーブルの構成を示す図。
【図30】 本発明の第2実施形態のナビゲーションシ
ステムに用いられる走行環境-アクション分類CLの値
により異なる動作を説明する図。
【図31】 第2実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「優先度に応じた処理」ルーチンのフローチ
ャート。
【図32】 第2実施形態のナビゲーションシステムに
特有な「例外情報の処理」サブルーチンのフローチャー
ト。
【図33】 第2実施形態のナビゲーションシステムの
動作を説明するタイミングチャート。
【図34】 第2実施形態のナビゲーションシステムの
動作を説明するタイミングチャート。
【図35】 第3実施形態のナビゲーションシステムに
用いられる分類テーブルの構成を示す図。
【図36】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
動作を説明する図。
【図37】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順についてのメインルーチンを示すフローチャー
ト。
【図38】 図37のフローチャート中の「情報提供制
御」ルーチンの詳細フローチャート。
【図39】 図37のフローチャート中の「情報入力」
ルーチンの詳細フローチャート。
【図40】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「マップ補正」ルーチンのフローチャート。
【図41】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「マップ選択」ルーチンのフローチャート。
【図42】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「優先度に応じた処理」ルーチンのフローチ
ャート。
【図43】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「出力」ルーチンのフローチャート。
【図44】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「出力完了」ルーチンのフローチャート。
【図45】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「消去」ルーチンのフローチャート。
【図46】 第3実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の「回数チェック」ルーチンのフローチャー
ト。
【図47】 図22の「例外情報の処理」の動作の一例
を示す図。。
【図48】 第3変形例(第3実施形態に対する変形)
の制御に用いられるCLテーブルを示す図。
【図49】 第3変形例(第3実施形態に対する変形)
の制御に用いられるCLテーブルを示す図。
【図50】 第4変形例(第3実施形態に対する変形)
の制御に用いられるテーブルを示す図。
【図51】 第4変形例(第3実施形態に対する変形)
の制御に用いられるテーブルを示す図。
【図52】 第4変形例(第3実施形態に対する変形)
の制御に用いられるテーブルを示す図。
【図53】 第4実施形態のナビゲーションシステムの
制御に用いられるテーブルを示す図。
【図54】 第5変形例(第4実施形態の変形例)のナ
ビゲーションシステムの制御手順の一部フローチャー
ト。
【図55】 第5実施形態のナビゲーションシステムに
用いられるテーブルの構成を示す図。
【図56】 第5実施形態のナビゲーションシステムに
用いられるテーブルの構成を示す図。
【図57】 第5変形例(第5実施形態に対する変形
例)のナビゲーションシステムに用いられるテーブルの
構成を示す図。
【図58】 第5実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の一部を示すフローチャート。
【図59】 第6実施形態のナビゲーションシステムの
ユーザインタフェースの画面を示す図。
【図60】 第6実施形態のナビゲーションシステムの
ユーザインタフェースの画面を示す図。
【図61】 第7実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順に用いられるテーブルを示す図。
【図62】 第7実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の一部を示すフローチャート。
【図63】 第7変形例(第7実施形態に対する変形
例)の制御に用いられるテーブルを示す図。
【図64】 第7変形例(第7実施形態に対する変形
例)の制御手順の一部を示すフローチャート。
【図65】 第8実施形態のナビゲーションシステムで
用いられるユーザインタフェースの表示画面を示す図。
【図66】 第8実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の一部を示すフローチャート。
【図67】 第1変形例(第1実施形態に対する変形
例)の制御で用いられるテーブルを示す図。
【図68】 第1変形例(第1実施形態に対する変形
例)の制御手順の一部を示すフローチャート。
【図69】 第2変形例(第2実施形態に対する変形
例)の制御で用いられるテーブルを示す図。
【図70】 第9実施形態のナビゲーションシステムの
動作を示すタイミングチャート。
【図71A】 第9実施形態のナビゲーションシステム
での時間間隔の算出原理を説明するグラフ。
【図71B】 第9実施形態のナビゲーションシステム
での時間間隔の算出原理を説明するグラフ。
【図71C】 第9実施形態のナビゲーションシステム
での時間間隔の算出原理を説明するグラフ。
【図71D】 第9実施形態のナビゲーションシステム
での時間間隔の算出原理を説明するグラフ。
【図71E】 第9実施形態のナビゲーションシステム
での時間間隔の算出原理を説明するグラフ。
【図71F】 第9実施形態のナビゲーションシステム
での時間間隔の算出原理を説明するグラフ。
【図72】 第9実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の一部を示すフローチャート。
【図73】 第9実施形態のナビゲーションシステムの
制御手順の一部を示すフローチャート。
【図74】 第9実施形態の制御手順の変形例の原理を
説明する図。
【図75】 第10実施形態のナビゲーションシステム
のユーザインタフェース画面を示す図。
【図76】 第10実施形態のナビゲーションシステム
の制御に用いられるテーブルを示す図。
【図77】 第6実施形態の制御を一部変形した例のフ
ローチャート。
【図78】 第7実施形態の制御を一部変形した例のフ
ローチャート。
【図79】 全実施形態に用いられるユーザインタフェ
ースを示す図。
【図80】 全実施形態に用いられるユーザインタフェ
ースを示す図。
【図81】 第11実施形態のナビゲーションシステム
の制御に用いられるテーブルの図。
【図82】 第11実施形態のナビゲーションシステム
の制御に用いられるテーブルの図。
【図83】 第11実施形態のナビゲーションシステム
の制御に用いられるテーブルの図。
【図84】 第12実施形態のナビゲーションシステム
の制御に用いられるテーブルの図。
【図85】 第12実施形態のナビゲーションシステム
の制御に用いられるテーブルの図。
【図86】 第12実施形態のナビゲーションシステム
の制御に用いられるテーブルの図。
【図87】 第12実施形態のナビゲーションシステム
のユーザインタフェースを示す図。
【図88】 第12実施形態の制御手順の一部を示すフ
ローチャート。
【図89】 第13実施形態の制御手順を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 車体 2 集中制御ユニット 3 車載LANユニット 4 RAMカードドライブ 5 データドライブ 6 音声ガイド用スピーカ 7 マイク 8 ディスプレイ 9 携帯電話 10 操作スイッチ 11 GPSアンテナ 12 FMアンテナ 13 電話アンテナ 14 電波ビーコンアンテナ 15 光ビーコンアンテナ 16 FMチューナ 17 ナビゲーションコントローラ 18 ビーコン信号受信機 19 CD−ROMチェンジャ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外部から入力された情報をド
    ライバに提供するナビゲーション装置であって、 所定の条件下で情報提供を規制する手段と、 規制手段による情報提供の規制がなくなるまで、提供が
    規制された外部からの情報を記憶する記憶手段とを具備
    したことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 前記規制手段は車両の定常走行時におい
    て情報提供を規制することを特徴とする請求項1に記載
    ナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、前記記憶手段の記憶領
    域が不足した場合に提供が規制された情報を表示するた
    めの表示手段をさらに具備することを特徴とする請求項
    1に記載のナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段の記憶領域は情報のソース
    別に分割されていることを特徴とする請求項1に記載の
    ナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段の記憶領域は、緊急性の高
    い情報には多くの記憶領域が確保されていることを特徴
    とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段の記憶領域の分割状態をマ
    ニュアルで変更する変更手段を具備することを特徴とす
    る請求項4に記載のナビゲーション装置。
  7. 【請求項7】 前記規制手段は、連続して所定時間を超
    える情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請
    求項1に記載のナビゲーション装置。
  8. 【請求項8】 前記規制手段は、所定時間を超える情報
    を前記記憶手段から消去する(第61図)ことを特徴と
    する請求項7に記載のナビゲーション装置。
  9. 【請求項9】 消去するタイミングをマニュアルで変更
    する手段を具備することを特徴とする請求項8に記載の
    ナビゲーション装置。
  10. 【請求項10】 重要性の高い情報を記憶するために、
    ユーザが設定できないフリー領域(第7図)が前もって
    設けられていることを特徴とする請求項6に記載のナビ
    ゲーション装置。
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