JPH1010386A - 照明用耐湿プラスチック光ファイバ - Google Patents

照明用耐湿プラスチック光ファイバ

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JPH1010386A
JPH1010386A JP16778196A JP16778196A JPH1010386A JP H1010386 A JPH1010386 A JP H1010386A JP 16778196 A JP16778196 A JP 16778196A JP 16778196 A JP16778196 A JP 16778196A JP H1010386 A JPH1010386 A JP H1010386A
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JP
Japan
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optical fiber
plastic optical
fiber
moisture
water
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Pending
Application number
JP16778196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Hiramatsu
浩己 平松
Toru Sasaki
徹 佐々木
Yoshikazu Hayakawa
良和 早川
Mitsuki Hirano
光樹 平野
Masanori Matsumoto
雅則 松本
Shiro Tanno
史朗 丹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Denso Corp
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Publication date
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Publication of JPH1010386A publication Critical patent/JPH1010386A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐湿性に優れ、かつ可とう性に優れた照明用
耐湿プラスチック光ファイバを提供する。 【解決手段】 プラスチック光ファイバ10の外周に、
吸水層4と波付き樹脂管5を順に設ける。これにより、
ファイバ1を通常環境下で使用するに際しては、波付き
樹脂管5が水蒸気の浸入を防止すると共に、ファイバ1
を曲げた際にその波形形状により弛緩・緊張を緩和する
のでスムーズに曲げることができる。ファイバ1を高温
高湿下で使用するに際しては、波付き樹脂管5を透過し
た水蒸気は吸水層4により吸収されるので、コア2及び
クラッド3への透湿を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック光フ
ァイバに係り、特に湿熱環境下で使用される照明用耐湿
プラスチック光ファイバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバは、コア、クラ
ッド、及びジャケットからなり、一般的にセンサー用
途、短距離伝送用途、バンドル状での照明用途等で使わ
れている。しかし、最近ではプラスチック光ファイバは
大口径にでき、かつ柔軟性があるものが開発されている
ことからイルミネーション照明用途、自動車照明用途、
防爆照明用途にも使われており、特に湿熱環境が高い場
所での適用要求が増えてきている。そこで、コア材料に
は耐湿性に優れたシリコーン樹脂が用いられているが、
このコアがシリコーン樹脂からなるプラスチック光ファ
イバは、可とう性は良好であるが耐湿性が低いことが欠
点となっている。そこで従来、この耐湿性の低さを補う
ためにプラスチック光ファイバ上に金属管を被覆した
り、プラスチック樹脂を被覆していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属管
を被覆することで耐湿性を向上できるが、それに伴って
可とう性が低下してしまう。また、プラスチック樹脂を
被覆することで可とう性を損なわずに耐湿性を向上でき
るが、高温高湿になるに従い耐湿性が低下してしまう。
すなわち、高温高湿下では優れた耐湿性と可とう性とを
両立することが困難であった。
【0004】そこで、本発明は、耐湿性に優れ、かつ可
とう性に優れた照明用耐湿プラスチック光ファイバを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、コアとその外周に形成されたクラ
ッドとからなる樹脂製のプラスチック光ファイバにおい
て、そのプラスチック光ファイバの外周に吸水層を設け
ると共にその外周に波付き樹脂管を設けたものである。
【0006】請求項2の発明は、上記吸水層は、ポリア
クリル酸ナトリウム材を、上記プラスチック光ファイバ
と波付き樹脂管との隙間に充填して、又は2枚の不織布
で挟んだ吸水テープを上記プラスチック光ファイバに巻
き付けて形成したものである。
【0007】請求項3の発明は、上記吸水層の厚さが
0.2mm〜0.5mmであるものである。
【0008】請求項4の発明は、上記コアはシリコーン
樹脂で形成され、かつ上記クラッドはふっ素樹脂で形成
されたものである。
【0009】上記構成によれば、本発明の照明用耐湿プ
ラスチック光ファイバを通常環境下で使用するに際して
は、波付き樹脂管が水蒸気の浸入を防止する。また、フ
ァイバを高温高湿下で使用するに際しては、水蒸気が波
付き樹脂管を透過しても吸水層がその透過した水蒸気を
吸収するので、コア及びクラッドへの透湿を防ぐことが
できる。
【0010】また、本発明の照明用耐湿プラスチック光
ファイバを曲げる際には、波付き樹脂管はその波形形状
により弛緩・緊張を緩和するので、ファイバをスムーズ
に曲げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適実施の形態を
添付図面を用いて説明する。
【0012】図1(a)に本発明の照明用耐湿プラスチ
ック光ファイバの横断面図を示し、図1(b)にその縦
断面図を示す。また、図2に図1の構成図を示す。
【0013】図1中、10はプラスチック光ファイバを
示し、このファイバ10は、光の通路となる断面が円形
状のコア2と、そのコア2の外周に設けられ、コア2よ
りも屈折率の小さなクラッド2とから構成されている。
【0014】本発明の照明用耐湿プラスチック光ファイ
バ1は、図示するように、このプラスチック光ファイバ
10と、そのファイバ10の外周に設けられ、コア2及
びクラッド3への透湿を防止する吸水層4と、この吸水
層4の外周に設けられ、これらコア2、クラッド3及び
吸水層4を保護するための波付き樹脂管5とから構成さ
れている。
【0015】コア2は熱硬化性樹脂であるシリコーン樹
脂で形成され、また、クラッド3はふっ素樹脂で形成さ
れている。また、吸水層4は、プラスチック光ファイバ
10に所定の内径の波付き樹脂管5を被せた後、プラス
チック光ファイバ10と波付き樹脂管5との隙間に吸水
材4aとしてのポリアクリル酸ナトリウム材を充填する
ことにより形成される。波付き樹脂管5は、ふっ素樹脂
で形成され、パラレルコルゲート状を呈している。
【0016】次に、本発明の照明用耐湿プラスチック光
ファイバ1の変形例を図3に示す。
【0017】本例において、照明用耐湿プラスチック光
ファイバ11は、図示するように、吸水層4が、プラス
チック光ファイバ10の外周に吸水テープ4bを巻き付
けることで形成される。この吸水テープ4bは、ポリア
クリル酸ナトリウムの繊維、フィルム又はパウダーを2
枚のテープ状の不織布で挟んで作製されている。
【0018】尚、プラスチック光ファイバのコアとして
は、耐湿性と柔軟性があるシリコーン樹脂、アクリル樹
脂、ポリカーボネートが望ましく、クラッドは透明性が
良く、かつ耐湿性のあるFEP、PFA、PTFE、C
TFE、ETFE等のふっ素樹脂を使うことが望まし
い。ファイバのコア径及びクラッドの肉厚は必要に応じ
て選択されれば良いが、コア径としては、2mm以下では
照明用途としては実用的光量が得られず、30mm以上に
なるとファイバ状に形成した場合柔軟性が失われて曲が
らなくなる。
【0019】また、波付き樹脂管5も耐湿性に優れたF
EP、PFA、PTFE、CTFE、ETFE等のふっ
素樹脂を使うことが望ましく、その形状は、パラレルコ
ルゲート状やスパイラルコルゲート状など曲げに対して
局部的な弛緩・緊張を緩和できる形状が良い。
【0020】次に、本発明の照明用耐湿プラスチック光
ファイバの作用を説明する。
【0021】耐湿プラスチック光ファイバ1を通常環境
下で使用するに際しては、水蒸気は波付き樹脂管5によ
り遮断され、ファイバ1内に浸入しない。また、高温高
湿下でファイバ1を使用するに際しては、水蒸気の大部
分は波付き樹脂管5に遮断されるが、一部は波付き樹脂
管5を透過してプラスチック光ファイバ10に接触す
る。しかし、水蒸気がファイバ10自体に透湿する前
に、吸水層4のポリアクリル酸ナトリウム材が波付き樹
脂管5を透過した水蒸気を吸収するので、コア2及びク
ラッド3への透湿を防ぐことができる。
【0022】本発明のファイバ1を曲げる際には、波付
き樹脂管5の波形形状により波付き樹脂管5表面の弛緩
・緊張が緩和されスムーズに曲がる。また、表面がフラ
ットな樹脂管(直管)では、厚さを増加するに従い可と
う性が乏しくなるが、樹脂管をたわみ管にすることによ
り、厚さを増加しても比較的可とう性の低下を抑えるこ
とができる。
【0023】さらに図3に示すように、吸水層4を吸水
テープ4bで形成した場合には、ファイバ1を曲げるこ
とで吸水テープ4b間に浮きが発生しても、波付き樹脂
管5によってこの浮きが押さえられて吸水テープ4b間
に浮きによる隙間が発生しない。
【0024】従って、湿熱環境下で曲げを加えてもプラ
スチック光ファイバ10の性能を維持できる。
【0025】次に、本実施の形態で吸水材として用いた
ポリアクリル酸ナトリウムと、吸湿性を有するシリカゲ
ルの30℃×90%RHでの吸湿特性を調べた。図4に
ポリアクリル酸ナトリウムの吸湿特性Pとシリカゲルの
吸湿特性Sを示す。
【0026】図示するように、吸湿特性を経過時間ごと
の吸湿率の変化で示すと、ポリアクリル酸ナトリウムは
シリカゲルと比較して吸湿速度が速く、かつ数倍以上の
吸水率を有することが分かる。従って、吸水材としては
ポリアクリル酸ナトリウムが良い。
【0027】次に、このポリアクリル酸ナトリウムを用
いて吸水テープを作製し、吸水前と精製水に1分間浸漬
後の、テープの厚さとテープ1cm2 当りの重量を測定す
ることで、吸水テープの物理変化を調べた。その結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表に示すように、ポリアクリル酸ナトリウ
ムの吸水テープは、吸水すると厚さが10倍、重量が6
0倍になる。すなわち、吸水時、吸水テープの厚さと重
量が増加するため、吸水テープが巻き付けられたプラス
チック光ファイバは可とう性が低下する。従って、吸水
層の厚さは0.2mm〜0.5mmが理想である。
【0030】尚、本実施の形態においては、吸水材とし
てポリアクリル酸ナトリイウムを用いたが、シリカゲル
やデンプン- アクリルニトリル系、デンプン- アクリル
酸系、カルボキシメチルセルロース系、及びビニルアル
コール- アクリル酸系の吸水性高分子を用いても良い。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ファイバ
の外周に吸水層を設けることにより、ファイバへの透湿
を防ぐことができ、また、波付き樹脂管を設けることに
よって可とう性を向上させることができる。従って、耐
湿性に優れ、かつ可とう性に優れた照明用耐湿プラスチ
ック光ファイバを提供することができる。
【0032】また、耐湿性に優れ、かつ可とう性に優れ
ているので、高温高湿下での配線が容易となり、作業性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明用耐湿プラスチック光ファイバの
断面図である。
【図2】図1の構成図である。
【図3】本発明の照明用耐湿プラスチック光ファイバの
変形例を示す構成図である。
【図4】シリカゲルとポリアクリル酸ナトリウムの吸湿
特性を示す図である。
【符号の説明】
1 照明用耐湿プラスチック光ファイバ 2 コア 3 クラッド 4 吸水層 5 波付き樹脂管 10 プラスチック光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 良和 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 平野 光樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 松本 雅則 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 丹野 史朗 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとその外周に形成されたクラッドと
    からなる樹脂製のプラスチック光ファイバにおいて、そ
    のプラスチック光ファイバの外周に吸水層を設けると共
    にその外周に波付き樹脂管を設けたことを特徴とする照
    明用耐湿プラスチック光ファイバ。
  2. 【請求項2】 上記吸水層は、ポリアクリル酸ナトリウ
    ム材を、上記プラスチック光ファイバと波付き樹脂管と
    の隙間に充填して、又は2枚の不織布で挟んだ吸水テー
    プを上記プラスチック光ファイバに巻き付けて形成した
    請求項1記載の照明用耐湿プラスチック光ファイバ。
  3. 【請求項3】 上記吸水層の厚さが0.2mm〜0.5mm
    である請求項1又は請求項2記載の照明用耐湿プラスチ
    ック光ファイバ。
  4. 【請求項4】 上記コアはシリコーン樹脂で形成され、
    かつ上記クラッドはふっ素樹脂で形成された請求項1記
    載の照明用耐湿プラスチック光ファイバ。
JP16778196A 1996-06-27 1996-06-27 照明用耐湿プラスチック光ファイバ Pending JPH1010386A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7293511B2 (en) 2003-03-07 2007-11-13 Hudol Limited Gasification apparatus and method
WO2023189786A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 株式会社カネカ 太陽電池モジュール

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US7293511B2 (en) 2003-03-07 2007-11-13 Hudol Limited Gasification apparatus and method
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