JPH10103308A - 空気作動弁の開度制御方法とそのシステム - Google Patents

空気作動弁の開度制御方法とそのシステム

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JPH10103308A
JPH10103308A JP27309496A JP27309496A JPH10103308A JP H10103308 A JPH10103308 A JP H10103308A JP 27309496 A JP27309496 A JP 27309496A JP 27309496 A JP27309496 A JP 27309496A JP H10103308 A JPH10103308 A JP H10103308A
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JP
Japan
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delay time
valve
opening
signal
air
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JP27309496A
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English (en)
Inventor
Shigenori Hayashi
成紀 林
Yasuki Komatsu
泰樹 小松
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気作動弁の劣化で作動遅れ時間が大きくな
った場合若しくは異常が発生した場合においても、作動
遅れの補正を円滑に行うとともに速やかな異常発見の出
来る空気作動弁の開度制御方法とそのシステムを提供す
ること。 【解決手段】 空気作動弁の開度要求信号と実開度信号
から、弁動作の遅れ時間を検出する手段21/8と、前
記検出手段21/8により検出した空気作動弁の遅れ時
間と正常な遅れ時間を比較し、異常な遅れ時間と判定し
た場合にその異常遅れ時間の正常値からの逸脱の大きさ
を求める手段(補正回路9)と、前記判定手段により求
めた遅れ時間の逸脱の大きさに応じて、それを正常値に
補正する手段14/15とを具えてなる開度制御システ
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプラントの
プロセス制御等に用いられる空気作動弁に適用される空
気作動弁の開度制御方法とそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気作動弁の開度制御方式を図4
を用いて説明する。図4において、空気作動弁01の弁
開度調整は、弁開度目標値02の電流信号が、I/P変
換器(電気/空気変換器)03で空気信号に変換され、
P/P(ポジショナパイロット)04に送られる。P/
P(ポジショナパイロット)04では、I/P変換器0
3からの入力信号と、空気作動弁01の弁リフトフィー
ドバック信号06との偏差に応じた空気圧を生み出し、
B/R(ブースタリレー)05で増幅されて、空気作動
弁01のダイヤフラム07に入圧されて空気作動弁01
の弁開度調整が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
技術に係る制御方式では、デマンド(開度要求信号)と
リフト(実開度信号)の比較をポジショナにて、同一時
間の瞬時値にて行なっていた為、両者の偏差が明らかに
大きくなるまで、リフト値の異常を検知できなかった。
そのため、空気作動弁に異常が発生した場合等では、異
常の発見が遅れ空気作動弁の制御に支障をきたす場合が
あった。本発明はかかる技術的課題に鑑み、空気作動弁
の劣化で作動遅れ時間が大きくなった場合若しくは異常
が発生した場合においても、作動遅れの補正を円滑に行
うとともに速やかな異常発見の出来る空気作動弁の開度
制御方法とそのシステムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、デマンド(開
度要求信号)とリフト(実開度信号)に明らかな偏差が
現われる以前の兆候段階で、空気作動弁若しくは開度制
御部の異常をデマンド(開度要求信号)とリフト(実開
度信号)の遅れ時間から推定し、偏差を修正するために
空気作動弁への供給空気量を補正する。又、この時は、
当然ポジショナー等に故障が発生していることが想定さ
れる為、過渡応答が発生した時も、不良ポジショナーだ
けに頼らずに空気作動弁の開度の制御補正が出来ること
も要旨とする。即ち請求項1記載の発明は、空気作動弁
の開度要求信号と実開度信号に明らかな偏差が現われる
以前の兆候段階で、空気作動弁若しくは開度制御部の異
常を開度要求信号と実開度信号の遅れ時間から推定し、
前記異常遅れ時間に基づく偏差を修正するために弁への
供給空気量の補正を独立した開度制御回路で行うことを
特徴とする。
【0005】請求項2記載の発明は前記請求項1記載の
制御方法を好適に実施するためシステムを提供すること
を目的とするもので、空気作動弁の開度要求信号と実開
度信号から、弁動作の遅れ時間を検出する手段と前記検
出手段により検出した空気作動弁の遅れ時間と正常な遅
れ時間を比較し、異常な遅れ時間と判定した場合にその
異常遅れ時間の正常値からの逸脱の大きさを求める判定
手段と、前記判定手段により求めた遅れ時間の逸脱の大
きさに応じて、それを正常値に補正する手段とを具えて
なる空気作動弁の開度制御システムを提案する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を図1のフローチャート図
及び図2に基づいて具体的に説明する。 (S1)デマンド(開度要求信号)とリフト(実開度信
号)を時系列解析して相互相関関数を算出する。
【0007】(S2)相互相関関数の算出 相互相関関数とは、2つの信号の関係を表わす指標で、
信号の変動が同じであるかどうかという観点と、同じで
ある場合にどれだけ時間的な遅れがあるかを示す。従っ
て相互相関関数を計算してグラフ化すると、図2に示す
ように相互相関関数のピークがグラフの中心から横方向
にずれる場合があり、このずれの大きさが遅れ時間の大
きさを示す。尚、図2において相互相関関数の横軸は時
間、縦軸は2つの信号の関係(相関)の大きさを示す。
【0008】(S3)相互相関関数の波形のピーク値か
ら、デマンド(開度要求信号)に対するリフト(実開度
信号)の遅れ時間を演算器8で演算する。
【0009】(S4)(S5)逸脱量(リフト信号の遅
れ時間)の判定 リフト信号の遅れ時間は、空気作動弁が正常状態でも見
られる事から、予め正常範囲にある遅れ時間を記憶手段
に記録しておく。この正常な遅れ時間と算出した遅れ時
間を常時比較する事で、空気作動弁に発生した遅れ時間
が正常な遅れ時間か異常な遅れ時間かを判定し(S
4)、正常な遅れ時間の場合は通常の開弁制御をおこな
う。(S7) そして異常な遅れ時間の場合はその逸脱量(リフト信号
の遅れ時間)の大きさ(偏差)を求める。(S5)
【0010】(S6)リフト信号(実開度信号)の補正 (S5)で求めた逸脱量に応じて、それを正常値に補正
するために、空気作動弁へ空気信号を与える。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施形態を説明
する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の
寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記
載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣
旨ではなく、単なる説明例にすぎない。図3は、本発明
の実施例に係る空気作動弁の開度制御システムの全体構
成図である。
【0012】通常の空気作動弁1の弁開度調整は、前記
従来技術と同様に、弁開度目標値2の電流信号が、I/
P変換器3で空気信号に変換され、P/P(ポジショナ
パイロット)4に送られる。P/P(ポジショナパイロ
ット)4では、I/P変換器3からの入力信号と、空気
作動弁1の弁リフトフィードバック信号6との偏差に応
じた空気圧を生み出し、B/R(ブースタリレー)5で
増幅されて、空気作動弁1のダイヤフラム7に入圧され
て空気作動弁1の弁開度調整が行われる。
【0013】そして前記弁開度調整により生じた空気作
動弁1のリフトは、LVDT(差動変圧器)20で計測
され、デマンドは、弁開度目標値2の出力信号を取り出
し、時系列解析装置21に入力される。時系列解析装置
21では、デマンド信号及びリフト信号の相互相関関数
を算出する。
【0014】演算器8では、前記相互相関関数から、リ
フトの遅れ時間を計算する。ここで時系列解析装置21
と演算器8の詳細は図2に示すもので前記の項で既述し
てある。計算された遅れ時間は、補正回路9でSET器
13に記録されている正常遅れ時間と比較される。
【0015】補正回路9の内部では、比較器10によっ
て算出した遅れ時間と正常遅れ時間が比較され、比例器
11と積分器12によってPI制御(比例・積分制御)
される。そして正常遅れ時間の範囲にあるときは、補正
回路9より信号がI/P変換器(電空変換器)14側に
出力されず、前記段落番号「0012」の動作を繰返
す。
【0016】そして正常遅れ時間の範囲を超え、異常な
遅れ時間にあるときは、PI制御(比例・積分制御)さ
れた「正常値+偏差信号」がI/P変換器(電空変換
器)14に入力され、該PI制御(比例・積分制御)で
「正常値+偏差信号」に対応する空気信号に変換され、
B/R(ブースタリレー)15で増幅され、空気作動弁
1のダイヤフラム7その他の制御空気作動弁に入圧され
て空気作動弁1の弁開度調整が行われる。従って本実施
例によれば、空気作動弁1の弁開度調整を行う制御回路
を異常な遅れ時間の場合と正常な遅れ時間の場合とで自
動的に選択且つ並列して設けたために、ポジショナが故
障した際も、不良ポジショナのみによる開度制御に頼ら
ずに、円滑な補正制御が可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、デマ
ンド(開度要求信号)に対するリフト(実開度信号)の
遅れ時間で、リフトの偏差を補正できる為、従来の制御
方式に比べて、リフトの偏差を小さくする事が可能であ
る。又、ポジショナが故障した際も、不良ポジショナの
みによる開度制御に頼らずに、補正制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る空気作動弁の開度制御方
法の動作手順を示すフローチャート図である。
【図2】図3の時系列解析装置と演算器の詳細図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係る空気作動弁の開度制御シ
ステムの全体概略ブロック図である。
【図4】従来の空気作動弁の開度制御システムを示す全
体概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 空気作動弁 2 弁開度目標値 3 I/P変換器 4 P/P(ポジショナパイロット) 5 B/R(ブースタリレー) 6 弁リフトフィードバック信号 7 ダイヤフラム 8 演算器 9 補正回路 10 比較器 11 比例器 12 積分器 13 SET器 14 I/P変換器 15 B/R(ブースタリレー) 20 LVDT(差動変圧器) 21 時系列解析装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気作動弁の開度要求信号と実開度信号
    に明らかな偏差が現われる以前の兆候段階で、空気作動
    弁若しくは開度制御部の異常を、開度要求信号と実開度
    信号の遅れ時間から推定し、前記異常遅れ時間に基づく
    偏差を修正するために弁への供給空気量の補正を独立し
    た開度制御回路で行うことを特徴とする空気作動弁の開
    度制御方法。
  2. 【請求項2】 空気作動弁の開度要求信号と実開度信号
    から、弁動作の遅れ時間を検出する手段と、 前記検出手段により検出した空気作動弁の遅れ時間と正
    常な遅れ時間を比較し、異常な遅れ時間と判定した場合
    にその異常遅れ時間の正常値からの逸脱の大きさを求め
    る判定手段と、 前記判定手段により求めた遅れ時間の逸脱の大きさに応
    じて、それを正常値に補正する手段とを具えてなる空気
    作動弁の開度制御システム。
JP27309496A 1996-09-24 1996-09-24 空気作動弁の開度制御方法とそのシステム Withdrawn JPH10103308A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008503010A (ja) * 2004-06-14 2008-01-31 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー 電空制御システムのためのフィードバック制御の方法および装置
CN111693794A (zh) * 2019-03-12 2020-09-22 株式会社日立制作所 异常检测装置以及异常检测方法

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