JPH10102989A - 止水用閉塞栓 - Google Patents

止水用閉塞栓

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JPH10102989A
JPH10102989A JP8258316A JP25831696A JPH10102989A JP H10102989 A JPH10102989 A JP H10102989A JP 8258316 A JP8258316 A JP 8258316A JP 25831696 A JP25831696 A JP 25831696A JP H10102989 A JPH10102989 A JP H10102989A
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博典 多々良
Yoshihiko Saeki
善彦 佐伯
Rikizo Nakada
力蔵 仲田
Toshihiro Okazaki
壽弘 岡崎
Jinichi Omi
仁一 尾見
Hiroshi Inoue
弘 井上
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TATEYAMA KENSETSU KK
TEITO KOSOKUDO KOTSU EIDAN
TEITO KOUSOKUDO KOTSU EIDAN
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TATEYAMA KENSETSU KK
TEITO KOSOKUDO KOTSU EIDAN
TEITO KOUSOKUDO KOTSU EIDAN
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管もしくは穿設孔の内壁に凹凸があっても長
期に亘り良好に止水することのできる止水用閉塞栓を提
供する。 【解決手段】 管もしくは穿設孔に挿入して使用する止
水用閉塞栓において、円筒状水膨張性部材(3)が締付
け金具(4)に挟持され、該締付け金具(4)を締付け
て該円筒状水膨張性部材(3)を圧縮することにより該
円筒状水膨張性部材(3)の円筒側面が、止水すべき管
もしくは穿設孔の内壁に密着し、さらに前記円筒状水膨
張性部材(3)が吸水し膨脹することで、さらにその密
着性が高まるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管もしくは穿設孔
に挿入して使用する止水用閉塞栓に関する。
【0002】
【従来の技術】導水管もしくはトンネル等の内壁に穿設
された孔を、止水を目的として閉塞しなければならない
場合がある。例えば、シールドトンネルの一次履工とし
てのシールセグメントにおいては、裏込材を注入するた
めに該シールセグメントに孔を穿設して、この孔から裏
込材を注入し、注入後にはこの孔を閉塞する必要があ
る。かかる孔はセグメントの厚みが大きい場合には管状
となる場合もある。
【0003】従来においては、穿設された孔を閉塞する
ために、孔が管状である場合には管状孔の内側に雌ネジ
を切り、雄ネジを切った栓をすることなどが行われてい
た。また、最近では、円筒ゴムを締付け金具に挟持し、
該締付け金具を締付けて該円筒状ゴムを圧縮することに
よりその円筒側面を管の内壁に密着させるゴム製止水コ
マが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術は、特にシールドトンネル等において地盤からの湧
水が起こることが多い場合には、いずれも止水に対する
対策としては不十分であり、閉塞した孔から漏水するな
どの問題があった。特に、管状孔にネジを切って閉塞し
たような場合には、腐食により管状孔内壁の凹凸が激し
くなり、補修により再度孔を閉塞する場合には、もはや
完全に止水を行うことは極めて難しかった。
【0005】そこで、本発明の目的は、管もしくは穿設
孔の内壁に凹凸があっても長期に亘り良好に止水するこ
とのできる止水用閉塞栓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、夫々下記のとうりである。 (1)管もしくは穿設孔に挿入して使用する止水用閉塞
栓において、円筒状水膨張性部材が締付け金具に挟持さ
れ、該締付け金具を締付けて該円筒状水膨張性部材を圧
縮することにより該円筒状水膨張性部材の円筒側面が、
止水すべき管もしくは穿設孔の内壁に密着し、さらに前
記円筒状水膨張性部材が吸水し膨脹することで、さらに
その密着性が高まるようにしたことを特徴とする止水用
閉塞栓である。
【0007】(2)管もしくは穿設孔に挿入して使用す
る止水用閉塞栓において、全体に螺子山が螺刻されてい
る主軸の一端付近に固定用ナットと締付ナットとが螺合
され、これらナット間に、一対の円盤状保持板にて挟持
された円筒状水膨張性部材が設置され、前記締付ナット
を締付けて該円筒状水膨張性部材を前記一対の円盤状保
持板間で圧縮することにより該円筒状水膨張性部材の円
筒側面が、止水すべき管もしくは穿設孔の内壁に密着す
る第1閉塞部と、前記主軸の他端付近に設置された円盤
状水膨張性部材を円盤状保持板を介して前記主軸に螺合
された締付ナットを締付けることにより前記円盤状水膨
張性部材を、止水すべき管もしくは穿設孔の開口縁部に
圧接する第2閉塞部とを、前記主軸に沿って夫々移動自
在に設置したことを特徴とする止水用閉塞栓である。
【0008】(3)前記(2)記載の止水用閉塞栓にお
いて、前記円筒状水膨張性部材の円筒側面に多数の凸部
が設けられている止水用閉塞栓である。
【0009】(4)前記(2)または(3)記載の止水
用閉塞栓において、前記円盤状水膨張性部材の、止水す
べき管もしくは穿設孔の開口縁部に圧接される部分がテ
ーパー状になっている止水用閉塞栓である。
【0010】(5)穿設孔に挿入して使用する止水用閉
塞栓において、円筒状水膨張性部材がこの断面直径対比
大小二枚の円盤状保持板に挟持されてなる閉塞栓部に、
少なくとも2本の棒状部材が緩挿され、該棒状部材の、
前記小円盤状保持板側に延在する一端がL字状に湾曲
し、かつ前記大円盤状保持板に延在する他端が前記円筒
状水膨張性部材の内部方向に向けて螺刻され、前記小円
盤状保持板表面には前記棒状部材の本数に対応する個数
の凸部が、前記棒状部材を回転させた際にそのL字状湾
曲部を前記小円盤状保持板の外側に向けて係止する箇所
に固着され、前記棒状部材の、前記大円盤状保持板に延
在する他端付近には締付ナットが螺合され、前記締付ナ
ットを締付けて前記円筒状水膨張性部材を前記大小二枚
の円盤状保持板間で圧縮することにより該水膨張性部材
の円筒状側面が、止水すべき穿設孔の内壁に密着するこ
とを特徴とする止水用閉塞栓である。
【0011】(6)前記(5)記載の止水用閉塞栓にお
いて、前記円筒状水膨張性部材の円筒側面に多数の凸部
が設けられている止水用閉塞栓である。
【0012】(7)前記(5)または(6)記載の止水
用閉塞栓において、前記円筒状水膨張性部材と前記大円
盤状保持板との間に円盤状水膨張性部材が介在する止水
用閉塞栓である。
【0013】本発明の止水用閉塞栓は、止水すべき管も
しくは穿設孔の内壁に円筒状水膨張性部材を密着させ、
さらに前記円筒状水膨張性部材が吸水し膨脹すること
で、その密着性をより高めることで、従来の止水具では
到底実現することのできなかった良好な止水を可能にし
た。従って、水量が多く、しかも管もしくは穿設孔の内
壁に凹凸があっても長期に亘り良好に止水することがで
きる。特に、本発明における前記(2)、(3)または
(4)記載の止水用閉塞栓は、管もしくはシールセグメ
ントの厚さの大きい穿設孔に適しており、一方前記
(5)または(6)記載の止水用閉塞栓は、シールセグ
メントの厚さの小さい穿設孔に適している。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、本発明に使用することので
きる水膨張性部材料について具体的に説明する。かかる
水膨張性部材料としては、例えば水膨張性ポリウレタン
樹脂、水膨張性ポリアクリル酸ソーダ、水膨張性ポリス
ルホン酸ソーダ、水膨張性ポリビニルアルコールなどの
水膨張性樹脂、あるいはこれら水膨張性樹脂と、非水膨
張性の樹脂類、例えば天然ゴム、合成ゴム、もしくは再
生ゴム等のゴム類、塩化ビニル樹脂類、エチレン−酢酸
ビニル共重合体合体類を混練して得られるもの等を挙げ
ることができ、好ましくは水膨張性樹脂と非水膨張性樹
脂の混練物よい。
【0015】前記水膨張性樹脂として特に好ましいのは
水膨張性ウレタン樹脂であり、とりわけ以下に述べる水
膨張性ポリウレタン樹脂を使用することが好ましい。こ
の水膨張性ポリウレタン樹脂は、一般式、 R[(OR’) [式中、Rは多価アルコール残基、(OR’)はオキシ
エチレン基と炭素原子数3〜4のアルキレン基とからな
るポリオキシアルキレン鎖(但し、オキシエチレン基の
割合は(OR’)全体の20〜100重量%を占め
る)、nはオキシアルキレン基の重合度を示す数で、水
酸基当量が200〜2500となるに相当する数、pは
2〜8、好ましくは2〜4の数]で示されるポリエーテ
ルポリオールの一種または二種以上の混合物と、ポリイ
ソシアネートとを反応せしめて得られる末端NCO含量
1〜12%、好ましくは2〜7重量%の末端NCO基含
有ウレタンプレポリマーと、架橋剤として、一分子当た
り2〜6個の活性水素を有し、且つ活性水素基当たりの
平均分子量が30〜15000であるポリオール、ポリ
アミンまたはそれらの混合物と反応することによって得
ることができる。
【0016】前記多価アルコールとしては、例えば、二
価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール等)、三価アルコール(例えば、グリセリ
ン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオ
ール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メチル−
1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,
3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−
ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、
2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,
4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,
3,4−ペンタントリオール、ペンタメチルグリセリ
ン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペン
タントリオール、トリメチロールプロパン等)、四価ア
ルコール(例えば、エリトリット、ペンタエリトリッ
ト、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,
4,5−ヘキサンテトロール、1,2,3,5−ペンタ
ンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール
等)、五価アルコール(例えば、アドニット、アラビッ
ト、キシリット等)、六価アルコール(例えばソルビッ
ト、マンニット、イジット等)等を例示することができ
る。
【0017】また、前記一般式で示されるポリエーテル
ポリオールは、かかる多価アルコールに常法によりエチ
レンオキサイドと炭素原子数3〜4のアルキレンオキサ
イドを所望の分子量となるように且つエチレンオキサイ
ド基含量が所望の含量となるように付加せしめることに
よって製造することができる。また、エチレンオキサイ
ドと炭素原子数3〜4のアルキレンオキサイドとはラン
ダム状でもブロック状に付加してもよい。また、前記ポ
リエーテルポリオール中のオキシエチレン基の重量割合
は20〜100重量%がよく、20重量%未満では水膨
張性が不十分となることがあるので好ましくない。
【0018】ポリイソシアネートとしては任意のもの、
例えば、1,4−ブタンジイソシアネート、1,6−ヘ
キサンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、1,
5−ビス−イソシアネート−1,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、1,3−ビス−(イソシアナトメチル)
−ベンゼン及びメチルシクロヘキサンジイソシアネート
等を使用することができる。脂肪酸トリイソシアネート
は部分的に併用しうる。芳香族ポリイソシアネートも使
用することができ、任意の芳香族ジイソシアネート、例
えば、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネー
トまたはそれらの混合物、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタ
ン、4,4’−ジイソシアネート、m−またはp−フェ
ニレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシ
アネート及びそれらの異性体を例示することができる。
【0019】また、カルボジイミド基、ウレトジオン
基、ウレタン基、ウレトイミン基、ビウレット基または
イソシアヌレート環を含有する芳香族ポリイソシアネー
トも使用することができる。
【0020】前記架橋剤としては、一分子当たり2〜6
個の活性水素を有し、且つ活性水素基当たりの平均分子
量が30〜15000であるポリオール、ポリアミンま
たはそれらの混合物であって、例えば、エチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン等の低分子量ジ又はトリオール、ポリプ
ロピレングリコール、エチレンオキサイド−プロピレン
オキサイド共重合体等のポリアルキレングリコール、エ
チレンオキサイドやプロピレンオキサイドのごときアル
キレンオキサイドとグリセリン、トリメチロールプロパ
ン、1,2,6−ヘキサントリオールのごとき低分子量
トリオール又はペンタエリスリトールのごとき低分子量
テトラオール又はソルビトールのごとき低分子量ヘキサ
オールとの重合物、エチレンジアミン、4,4’−メチ
レンビス−1−クロロアニリン等のポリアミン又はそれ
らと前記アルキレンオキサイドとの重合物などを例示す
ることができる。
【0021】前記水膨張性樹脂と非水膨張性樹脂との混
練は樹脂同士混練してもよいし、前記水膨張性樹脂の硬
化時に前記非水膨張性樹脂類を混合して、硬化と混練を
同時に行ってもよい。
【0022】本発明においては、前記水膨張性部材以外
の締付け金具等の構成部材の材質は特に制限されるべき
ものではないが、耐久性等の見地からステンレス鋼等と
することが好ましい。
【0023】次に、上述の水膨張性部材が円筒形態にて
締付け金具に挟持された本発明の止水用閉塞栓の好適例
について以下に具体的に説明する。本発明の第1の好適
例を図1〜3に基づき説明する。図1に示す止水用閉塞
栓は、管もしくはシールセグメントの厚さの大きい穿設
孔への適用に適しており、第1閉塞部6と第2閉塞部1
0と、さらにそれらの間に封入されるセメントとで止水
を完全なものとする。
【0024】第1閉塞部6では、全体に螺子山が螺刻さ
れている主軸1の一端付近に固定用ナット2と締付ナッ
ト5とが螺合され、これらナット2、5間に、一対の円
盤状保持板4にて挟持された円筒状水膨張性部材3が設
置されている。一対の円盤状保持板4は、必ずしも固定
用ナット2で固定する必要はなく、例えば外側の円盤状
保持板4を主軸1の端部に固着させてもよい。
【0025】止水すべき穿設孔の内側に雌ネジを切った
跡があるような場合には、円筒状水膨張性部材3の円筒
側面に多数の凸部が設けられていることが好ましい。か
かる凸部が雌ネジの溝を埋め、溝に沿っての水漏れを良
好に防ぐことができるからでる。円筒状水膨張性部材3
の長手方向の長さや断面直径は止水すべき穿設孔の深さ
および直径に応じて適宜選定すればよい。
【0026】第1閉塞部6では、締付ナット5を締付け
て円筒状水膨張性部材3を一対の円盤状保持板4間で圧
縮することにより該円筒状水膨張性部材3の円筒側面
が、止水すべき管もしくは穿設孔の内壁に密着し、さら
に円筒状水膨張性部材3が吸水して膨脹すると、さらに
その密着性が高まることになる。
【0027】次に、第2閉塞部10は、主軸1の他端付
近に円盤状水膨張性部材7が設置され、その外側に円盤
状保持板8を介して締付ナット9が螺合されている。こ
の締付ナット9を締付けることにより、円盤状水膨張性
部材7は、止水すべき管もしくは穿設孔の開口縁部に圧
接される。円盤状水膨張性部材7は、止水すべき管もし
くは穿設孔の開口縁部に圧接される部分がテーパー状に
なっていることが好ましい。
【0028】第1閉塞部6と第2閉塞部10とは、前記
主軸1に沿って夫々移動自在に設置することができるた
め、例えば、シールドセグメントとの厚さに応じて適宜
両者間の距離を設定することができる。
【0029】本発明の第1の好適例の閉塞栓を実際にシ
ールセグメントの穿設孔に装着する場合について図2お
よび図3に基づき説明する。まず、図2の(a)に示す
ように、第2閉塞部10を取り外した第1閉塞部6のみ
の閉塞栓を、第2閉塞部10が後に取付け可能な範囲で
孔の奥に挿入し、しかる後、(b)に示すように、締付
ナット5を締付具(図示せず)で締付けて円筒状水膨張
性部材3を一対の円盤状保持板4間で圧縮する。これに
より円筒状水膨張性部材3の円筒側面を孔の内壁に密着
させることができる。次いで、(c)に示すように、第
2閉塞部10が取付け可能な範囲で孔に特殊セメントを
封入する。かかる特殊セメントとしては、例えば、デン
カクイックカプセル(旭電化工業(株)製)の膨張セメ
ントを用いることができる。
【0030】次いで、図3の(a)に示すように、第2
閉塞部10を取付け、次いで、(b)に示すように、締
付ナット9を締付けることにより、テーパー状円盤状水
膨張性部材7が孔の開口縁部に2方向(図中の矢印方
向)に圧接され、一方向の場合に比し止水性を高めるこ
とができる。
【0031】この第1の好適例の発明は、シールセグメ
ントの厚さの大きい、例えば地下鉄のトンネルの直線部
分の内壁におけるコンクリート製のシールセグメントに
穿設された裏込材の注入孔を閉塞するために使用するの
に、特に適している。
【0032】次に、本発明の第2の好適例を図4および
図5に基づき説明する。図4に示す止水用閉塞栓では、
円筒状水膨張性部材21がこの断面直径対比大小二枚の
円盤状保持板22、23に挟持されてなる閉塞栓部24
に、2本の棒状部材25、26が緩挿されている。棒状
部材の本数は特に制限されるべきものではなく、例え
ば、止水すべき孔が大きく止水用閉塞栓の断面直径が大
きい場合には、3本またはそれ以上としてもよい。
【0033】止水すべき孔の内側に雌ネジを切った跡が
あるような場合には、第1の好適例の場合と同様に、円
筒状水膨張性部材21の円筒側面に多数の凸部が設けら
れていることが好ましい。
【0034】各棒状部材25、26は、小円盤状保持板
23側に延在する一端をL字状に湾曲させ、孔の裏面に
引っ掛かるようにしてある。一方、大円盤状保持板22
に延在する他端は、円筒状水膨張性部材内部に向けて螺
子山が螺刻されている。なお、(b)に示すように、螺
子山が螺刻された棒状部材の端部を切欠することによ
り、その部分を挟持して容易に棒状部材を回転させるこ
とができる。
【0035】小円盤状保持板23の表面には、各棒状部
材25、26を回転させた際にL字状湾曲部を小円盤状
保持板の外側に向かけて係止する凸部27が夫々固着さ
れている。
【0036】大円盤状保持板22に延在する棒状部材2
5、26の他端付近には締付ナット28が螺合され、締
付ナット28を締付けて円筒状水膨張性部材21を大小
二枚の円盤状保持板22、23間で圧縮する。これによ
り水膨張性部材21の円筒状側面が、止水すべき穿設孔
の内壁に密着し、さらに円筒状水膨張性部材が吸水して
膨脹すると、さらにその密着性が高まることになる。
【0037】また、円筒状水膨張性部材21と大円盤状
保持板22との間に円盤状水膨張性部材29が介在する
ことが、止水をより完全なもとのする上で好ましい。
【0038】本発明の第2の好適例の閉塞栓を実際にシ
ールセグメントの穿設孔に装着する場合について図5に
基づき説明する。まず、(a)に示すように、閉塞栓部
24を、孔に挿入し、しかる後、各棒状部材25、26
を回転させてL字状湾曲部を小円盤状保持板の外側に向
かけて凸部27係止させ、孔の裏面に引っ掛ける。
【0039】次いで、(b)に示すように、締付ナット
28を締付けて円筒状水膨張性部材21を圧縮すること
により該円筒状水膨張性部材21の円筒側面を孔の内壁
に密着させ、同様に円盤状水膨張性部材29も密着させ
る。
【0040】この第2の好適例の発明は、シールセグメ
ントの厚さの小さい、例えば地下鉄のトンネルのカーブ
部分の内壁における鋳鉄製のシールセグメントに穿設さ
れた裏込材の注入孔を閉塞するために使用するのに、特
に適している。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の止水
用閉塞栓は、止水すべき管もしくは穿設孔の内壁に円筒
状水膨張性部材が密着し、さらに前記円筒状水膨張性部
材が吸水し膨脹することで、その密着性がより高まるの
で、従来の止水具に比し優れた止水性を有している。従
って、水量が多く、しかも管もしくは穿設孔の内壁に凹
凸があっても長期に亘り良好に止水することができる。
また、本発明の止水用閉塞栓の円筒状水膨張性部材の筒
側面に多数の凸部を設けると、孔の内側に雌ネジを切っ
た跡があるような場合に、より効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1好適例の止水用閉塞栓の斜視図で
ある。
【図2】前記止水用閉鎖栓の孔への装着の様子を示す説
明図である。
【図3】前記止水用閉鎖栓の孔への装着の様子を示す説
明図である。
【図4】本発明の第2好適例の止水用閉塞栓の表面およ
び裏面を示す斜視図である。
【図5】前記止水用閉鎖栓の孔への装着の様子を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 主軸 2 固定用ナット 3 円筒状水膨張性部材 4 円盤状保持板 5 締付ナット 6 第1閉塞部 7 円盤状水膨張性部材 8 円盤状保持板 9 締付ナット 10 第2閉塞部 21 円筒状水膨張性部材 22,23 (大小)円盤状保持板 24 閉塞栓部 25,26 棒状部材 27 凸部 28 締付ナット 29 円盤状水膨張性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 善彦 東京都台東区東上野3丁目19番6号 帝都 高速度交通営団内 (72)発明者 仲田 力蔵 東京都台東区北上野2丁目1番5号 館山 建設株式会社内 (72)発明者 岡崎 壽弘 東京都台東区北上野2丁目1番5号 館山 建設株式会社内 (72)発明者 尾見 仁一 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 井上 弘 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管もしくは穿設孔に挿入して使用する止
    水用閉塞栓において、円筒状水膨張性部材が締付け金具
    に挟持され、該締付け金具を締付けて該円筒状水膨張性
    部材を圧縮することにより該円筒状水膨張性部材の円筒
    側面が、止水すべき管もしくは穿設孔の内壁に密着し、
    さらに前記円筒状水膨張性部材が吸水し膨脹すること
    で、さらにその密着性が高まるようにしたことを特徴と
    する止水用閉塞栓。
  2. 【請求項2】 管もしくは穿設孔に挿入して使用する止
    水用閉塞栓において、全体に螺子山が螺刻されている主
    軸の一端付近に固定用ナットと締付ナットとが螺合さ
    れ、これらナット間に、一対の円盤状保持板にて挟持さ
    れた円筒状水膨張性部材が設置され、前記締付ナットを
    締付けて該円筒状水膨張性部材を前記一対の円盤状保持
    板間で圧縮することにより該円筒状水膨張性部材の円筒
    側面が、止水すべき管もしくは穿設孔の内壁に密着する
    第1閉塞部と、前記主軸の他端付近に設置された円盤状
    水膨張性部材を円盤状保持板を介して前記主軸に螺合さ
    れた締付ナットを締付けることにより前記円盤状水膨張
    性部材を、止水すべき管もしくは穿設孔の開口縁部に圧
    接する第2閉塞部とを、前記主軸に沿って夫々移動自在
    に設置したことを特徴とする止水用閉塞栓。
  3. 【請求項3】 前記円筒状水膨張性部材の円筒側面に多
    数の凸部が設けられている請求項2記載の止水用閉塞
    栓。
  4. 【請求項4】 前記円盤状水膨張性部材の、止水すべき
    管もしくは穿設孔の開口縁部に圧接される部分がテーパ
    ー状になっている請求項2または3記載の止水用閉塞
    栓。
  5. 【請求項5】 穿設孔に挿入して使用する止水用閉塞栓
    において、円筒状水膨張性部材がこの断面直径対比大小
    二枚の円盤状保持板に挟持されてなる閉塞栓部に、少な
    くとも2本の棒状部材が緩挿され、該棒状部材の、前記
    小円盤状保持板側に延在する一端がL字状に湾曲し、か
    つ前記大円盤状保持板に延在する他端が前記円筒状水膨
    張性部材の内部方向に向けて螺刻され、前記小円盤状保
    持板表面には前記棒状部材の本数に対応する個数の凸部
    が、前記棒状部材を回転させた際にそのL字状湾曲部を
    前記小円盤状保持板の外側に向けて係止する箇所に固着
    され、前記棒状部材の、前記大円盤状保持板に延在する
    他端付近には締付ナットが螺合され、前記締付ナットを
    締付けて前記円筒状水膨張性部材を前記大小二枚の円盤
    状保持板間で圧縮することにより該水膨張性部材の円筒
    状側面が、止水すべき穿設孔の内壁に密着することを特
    徴とする止水用閉塞栓。
  6. 【請求項6】 前記円筒状水膨張性部材の円筒側面に多
    数の凸部が設けられている請求項5記載の止水用閉塞
    栓。
  7. 【請求項7】 前記円筒状水膨張性部材と前記大円盤状
    保持板との間に円盤状水膨張性部材が介在する請求項6
    または7記載の止水用閉塞栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109611053A (zh) * 2019-01-28 2019-04-12 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 一种水文地质勘探用止压力水塞子及使用方法

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