JPH10102504A - 水中構造物の仮排水装置 - Google Patents
水中構造物の仮排水装置Info
- Publication number
- JPH10102504A JPH10102504A JP25626596A JP25626596A JPH10102504A JP H10102504 A JPH10102504 A JP H10102504A JP 25626596 A JP25626596 A JP 25626596A JP 25626596 A JP25626596 A JP 25626596A JP H10102504 A JPH10102504 A JP H10102504A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水中構造物の水中部分の改修作業を行なう際
に、大がかりな仮締切の工事を必要とせず、簡単な止水
壁をその水中構造物の周囲に取り付けて、容易に、かつ
確実に止水を行なうことができる水中構造物の仮排水装
置を提供する。 【解決手段】 縦方向の接合面で分割および接合可能で
あり，円錐台状または角錐台状の形状を有する止水壁２
の底周部に止水シール５を設ける。
に、大がかりな仮締切の工事を必要とせず、簡単な止水
壁をその水中構造物の周囲に取り付けて、容易に、かつ
確実に止水を行なうことができる水中構造物の仮排水装
置を提供する。 【解決手段】 縦方向の接合面で分割および接合可能で
あり，円錐台状または角錐台状の形状を有する止水壁２
の底周部に止水シール５を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として既設の橋
脚など一部が水中に没している水中構造物の水中部分を
気中状態で改修作業を行なう際に使用する水中構造物の
仮排水装置に関する。
脚など一部が水中に没している水中構造物の水中部分を
気中状態で改修作業を行なう際に使用する水中構造物の
仮排水装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、河川の中に立設された高架橋など
の橋脚の水中に没している部分の改修に当っては、その
橋脚の周囲の水中部分の仮締切りを行ない、その仮締切
内の気中状態でその改修作業を行なっており、その仮締
切の工事に多くの時間と費用を要するという問題があ
る。
の橋脚の水中に没している部分の改修に当っては、その
橋脚の周囲の水中部分の仮締切りを行ない、その仮締切
内の気中状態でその改修作業を行なっており、その仮締
切の工事に多くの時間と費用を要するという問題があ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、既存の水中
構造物の水中部分の改修作業を行なう際に、大がかりな
仮締切りの工事を必要とせず、簡単な止水壁をその水中
構造物の周囲に取り付けて、その止水壁にかかる水圧を
利用して簡単に、かつ確実に止水を行なうことができる
水中構造物の仮排水装置を提供する。
構造物の水中部分の改修作業を行なう際に、大がかりな
仮締切りの工事を必要とせず、簡単な止水壁をその水中
構造物の周囲に取り付けて、その止水壁にかかる水圧を
利用して簡単に、かつ確実に止水を行なうことができる
水中構造物の仮排水装置を提供する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、縦方向の接合
面で分割および接合可能であり、円錐台状または角錐台
状の形状を有する止水壁の底周部に止水シールを設けた
水中構造物の仮排水装置からなり、またかゝる装置に、
止水壁の上部に、初期押し付け用の水タンクを設けるよ
うにした装置からなる。
面で分割および接合可能であり、円錐台状または角錐台
状の形状を有する止水壁の底周部に止水シールを設けた
水中構造物の仮排水装置からなり、またかゝる装置に、
止水壁の上部に、初期押し付け用の水タンクを設けるよ
うにした装置からなる。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の水中
構造物の仮排水装置の実施形態につき説明するが、図１
はその一実施形態における水中構造物として高架橋など
の橋脚１の水中没水部分を改修するため本発明の仮排水
装置を適用した縦断面図で、図２は図１の平面図であ
る。
構造物の仮排水装置の実施形態につき説明するが、図１
はその一実施形態における水中構造物として高架橋など
の橋脚１の水中没水部分を改修するため本発明の仮排水
装置を適用した縦断面図で、図２は図１の平面図であ
る。
【０００６】この実施形態では、上部が円筒で途中から
下部が円錐台状になった２つ割りの止水壁２が、橋脚１
の水中部分の周囲を囲むように、橋脚１の水中基礎３上
面に配設している。この場合、２つに分割された止水壁
２を図２のごとく、水中構造物である橋脚１の水中部分
周囲に取付け、接合面をボルト４などで接合している。
下部が円錐台状になった２つ割りの止水壁２が、橋脚１
の水中部分の周囲を囲むように、橋脚１の水中基礎３上
面に配設している。この場合、２つに分割された止水壁
２を図２のごとく、水中構造物である橋脚１の水中部分
周囲に取付け、接合面をボルト４などで接合している。
【０００７】この止水壁２の底周部にはゴム製などの止
水シール５を設けると共に、また止水壁２の上部には初
期押し付け用の水タンク６を設けている。そこで、図１
及び図２の状態のごとく、橋脚１の水中部の周囲にこの
止水壁２を取り付け、水タンク６に注水することによっ
て、水タンク６内の水の自重がこの止水壁２に加わり止
水シール５を押し付けて止水シール５を橋脚１の水中基
礎３に密着し、止水が行なわれる。この際に、止水壁２
の自重によって止水シールＳを水中基礎３に密着するこ
とが可能であれば、水タンク６を設ける必要はない。
水シール５を設けると共に、また止水壁２の上部には初
期押し付け用の水タンク６を設けている。そこで、図１
及び図２の状態のごとく、橋脚１の水中部の周囲にこの
止水壁２を取り付け、水タンク６に注水することによっ
て、水タンク６内の水の自重がこの止水壁２に加わり止
水シール５を押し付けて止水シール５を橋脚１の水中基
礎３に密着し、止水が行なわれる。この際に、止水壁２
の自重によって止水シールＳを水中基礎３に密着するこ
とが可能であれば、水タンク６を設ける必要はない。
【０００８】この後、止水壁２内の水を排水すると、斜
めになっている止水壁２の内外の水圧の差によって止水
壁２はさらに鉛直分力により下方に押されることにな
り、止水シール５はますますしっかりと下方に押し付け
られて確実に止水を行なうことができる。これにより止
水壁２の内側は水のないドライ状態となり、橋脚１など
の水中構造物の水中部分の各種の補修工事が容易に行な
われる。
めになっている止水壁２の内外の水圧の差によって止水
壁２はさらに鉛直分力により下方に押されることにな
り、止水シール５はますますしっかりと下方に押し付け
られて確実に止水を行なうことができる。これにより止
水壁２の内側は水のないドライ状態となり、橋脚１など
の水中構造物の水中部分の各種の補修工事が容易に行な
われる。
【０００９】次に、図３は角錐台状の止水壁２を使用し
た他の実施形態を示し、図１、図２と同じ部品は同じ符
号で示しているが、この止水壁２内の水を排水した状態
で止水壁２の内外の水圧の差圧により止水壁２には一点
鎖線の線図で示すように下方になるほど大きな押し付け
力が働き、止水壁２の底周部の止水シール５に鉛直分力
の押し付け力がかかり、確実な止水を行なうことができ
る。
た他の実施形態を示し、図１、図２と同じ部品は同じ符
号で示しているが、この止水壁２内の水を排水した状態
で止水壁２の内外の水圧の差圧により止水壁２には一点
鎖線の線図で示すように下方になるほど大きな押し付け
力が働き、止水壁２の底周部の止水シール５に鉛直分力
の押し付け力がかかり、確実な止水を行なうことができ
る。
【００１０】
【発明の効果】以上に説明した本発明の水中構造物の仮
排水装置によれば、従来必要とされた止水用の大がかり
な仮締切工事が必要でなくなり、それに要する工事時間
と工事費用を著しく削減できる。また、本発明の仮排水
装置は、構造も簡単であり、その使用の手順も容易であ
り、しかも止水壁の内外水圧の差を利用してその鉛直分
力により止水壁の底周部の止水シールを押し付けるので
確実な止水を行なうことができる。
排水装置によれば、従来必要とされた止水用の大がかり
な仮締切工事が必要でなくなり、それに要する工事時間
と工事費用を著しく削減できる。また、本発明の仮排水
装置は、構造も簡単であり、その使用の手順も容易であ
り、しかも止水壁の内外水圧の差を利用してその鉛直分
力により止水壁の底周部の止水シールを押し付けるので
確実な止水を行なうことができる。
【図１】本発明の水中構造物の仮排水装置の一実施形態
における要部縦断面図である。
における要部縦断面図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】本発明の他の実施形態における仮排水装置の要
部縦断面図である。
部縦断面図である。
２ 止水壁 ５ 止水シール ６ 水タンク
Claims (2)
- 【請求項１】 縦方向の接合面で分割および接合可能で
あり、円錐台状または角錐台状の形状を有する止水壁の
底周部に止水シールを設けた水中構造物の仮排水装置。 - 【請求項２】 止水壁の上部に、初期押し付け用の水タ
ンクを設けた請求項１記載の水中構造物の仮排水装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25626596A JP3782855B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 水中構造物の仮排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25626596A JP3782855B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 水中構造物の仮排水装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10102504A true JPH10102504A (ja) | 1998-04-21 |
| JP3782855B2 JP3782855B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=17290252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25626596A Expired - Lifetime JP3782855B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 水中構造物の仮排水装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3782855B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006249685A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Jfe Engineering Kk | 水中構造物の仮締切工法及び仮締切用構造体 |
| CN105672334A (zh) * | 2016-01-19 | 2016-06-15 | 中国十九冶集团有限公司 | 采用挡水板在地势低洼地带进行分段式路基挡水施工方法 |
| CN109338909A (zh) * | 2018-11-20 | 2019-02-15 | 广东工业大学 | 一种整体式桥墩加固结构及其施工方法 |
| CN113073576A (zh) * | 2021-04-23 | 2021-07-06 | 安徽华骅桥梁设备制造有限公司 | 一种高铁花瓶墩墩身养护修饰多功能工作平台 |
-
1996
- 1996-09-27 JP JP25626596A patent/JP3782855B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006249685A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Jfe Engineering Kk | 水中構造物の仮締切工法及び仮締切用構造体 |
| CN105672334A (zh) * | 2016-01-19 | 2016-06-15 | 中国十九冶集团有限公司 | 采用挡水板在地势低洼地带进行分段式路基挡水施工方法 |
| CN105672334B (zh) * | 2016-01-19 | 2017-11-24 | 中国十九冶集团有限公司 | 采用挡水板在地势低洼地带进行分段式路基挡水施工方法 |
| CN109338909A (zh) * | 2018-11-20 | 2019-02-15 | 广东工业大学 | 一种整体式桥墩加固结构及其施工方法 |
| CN113073576A (zh) * | 2021-04-23 | 2021-07-06 | 安徽华骅桥梁设备制造有限公司 | 一种高铁花瓶墩墩身养护修饰多功能工作平台 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3782855B2 (ja) | 2006-06-07 |
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