JPH10102361A - 横編機における給糸装置 - Google Patents

横編機における給糸装置

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Publication number
JPH10102361A
JPH10102361A JP25694896A JP25694896A JPH10102361A JP H10102361 A JPH10102361 A JP H10102361A JP 25694896 A JP25694896 A JP 25694896A JP 25694896 A JP25694896 A JP 25694896A JP H10102361 A JPH10102361 A JP H10102361A
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JP
Japan
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yarn
knitting
gear
carrier
feed roller
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Application number
JP25694896A
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English (en)
Inventor
Koji Mori
功次 森
Yoshinori Shimazaki
宜紀 島崎
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Shima Seiki Mfg Ltd
Original Assignee
Shima Seiki Mfg Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、編成時における編糸の張力
を小さくし、且つ安定させることである。また押し編成
と引き編成との間の編糸の張力差を小さくすることであ
る。 【解決手段】 編針に編糸を供給する糸送りローラと、
糸送りローラを駆動させるローラ駆動部とからなる糸送
り手段をヤーンキャリアに設ける。ローラ駆動部は、ヤ
ーンキャリアが糸引き側に移動している時には、糸送り
ローラを編針側へ積極的に編糸を送り出す方向に回転さ
せ、ヤーンキャリアが糸押し側に移動している時には、
糸送りローラを編針側から編糸を引き戻す方向に回転さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横編機における編
糸の給糸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な横編機では、編糸パッケージを
供給源とする編糸は、編糸パッケージの上方に設けられ
た天バネを通過し、編機側端部に設けられたサイドテン
ション、固定糸ガイドを経て、糸道レールに移動可能に
支持されたヤーンキャリアへと搬送される。ヤーンキャ
リアは、ニードルベッド上を左右に往復動するキャリッ
ジにより連行され、前記ヤーンキャリアの編糸は、ニー
ドルベッド上に並設された編針へと供給される。
【0003】このような給糸経路をとる横編機の場合に
は、編成時に編針に供給される編糸の張力はヤーンキャ
リアの移動により変化する。例えばヤーンキャリアが左
から右へ移動する際に、左側のサイドテンションから給
糸するのが引き編成、右側のサイドテンションから給糸
するのが押し編成である。またヤーンキャリアが右から
左へ移動する際に、右側のサイドテンションから給糸す
るのが引き編成、左側のサイドテンションから給糸する
のが押し編成である。引き編成では編糸に対する張力は
大きくなる。引き編成時における糸張力の増大は、糸切
れを発生させる原因となる。
【0004】このような編成時の糸張力を緩和させるた
めのものとして、横編機の側端部に設けたサイドテンシ
ョンに編糸を編針側に送るように回転駆動する糸送りロ
ーラを併設した糸送り装置が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが糸送りローラ
からヤーンキャリアまでの間には相当の距離があるた
め、編糸がその間を走行する際に、編糸に対する負荷が
再発してしまうという問題があること、また糸送りロー
ラとヤーンキャリアとの間の距離は編成中に刻々と変化
するため、それに伴い編糸の張力も刻々と変化するとい
う問題があった。
【0006】このため、これらは編目の不揃いの原因と
なることが分かった。また、引き編成時に編糸に対する
張力が大きくなることにより起こる、引き編成時と押し
編成時の編糸の張力差は、編地に横スジを発生させる原
因となる。
【0007】本発明の目的は、以下の点にある。 (1)編成時における編糸の張力を小さくし、且つ安定
させる。 (2)押し編成と引き編成との間の編糸の張力差を小さ
くする (3)編成速度に応じた糸送りローラの周速度を与え
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、少なくとも前後一対のニードルベッ
ドを先端部を突き合わせた状態で配設し、該ニードルベ
ッドには複数の編針を進退自在に並設し、前記ニードル
ベッド上方にはニードルベッド長手方向と平行に糸道レ
ールを設け、該糸道レールに前記編針に糸を供給するた
めのヤーンキャリアを移動可能に支持した横編機におい
て、前記編針に糸を供給する糸送りローラと、該糸送り
ローラを駆動させるローラ駆動部とからなる糸送り手段
を前記ヤーンキャリアに設けたことを特徴とする。
【0009】また好ましくは、前記ローラ駆動部は、少
なくとも前記ヤーンキャリアが糸引き側に移動している
時には、前記糸送りローラを編針側へ積極的に糸を送る
方向に回転させる。
【0010】また好ましくは、前記ローラ駆動部は、前
記ヤーンキャリアが糸押し側に移動している時には、前
記糸送りローラを編針側から糸を引き戻す方向に回転さ
せる。
【0011】また好ましくは、前記ローラ駆動部は、前
記ヤーンキャリアに回転可能に軸支された駆動回転体
と、該駆動回転体の回転を前記糸送りローラに伝える回
転伝達機構とを設け、前記駆動回転体はヤーンキャリア
が糸通レール上を移動するときに回転駆動するように構
成する。
【0012】また好ましくは、前記駆動回転体は、摩擦
車であり、前記糸道レールに接触させる。
【0013】また好ましくは、前記駆動回転体は、駆動
歯車であり、前記糸道レールにラックを設け、駆動歯車
とラックとを噛合させる。
【0014】また好ましくは、前記ローラ駆動部は、ヤ
ーンキャリアに設けられた電動モータで構成する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面に基づいて説明をする。図1は、本発明の実施の
形態の横編機の概略的な正面図であり、図中符号1は横
編機を全体的に示す。
【0016】この横編機1は、前後一対のニードルベッ
ド2を”ハ”の字形にその先端を対峙させた状態でフレ
ーム4に配設し、ニードルベッド2の夫々には進退操作
可能に編針(不図示)を収納する。ニードルベッド2は
2枚に限らず、例えば3枚以上としても良い。ニードル
ベッド2の上面には編針を進退操作するキャリッジ6が
摺動可能に載置される。
【0017】フレーム4には支持部材8により複数の糸
道レール10がニードルベッド2の上方にニードルベッ
ド長手方向と平行に支持され、各糸道レール10の前後
面にはヤーンキャリア12が摺動自在に設けられる。各
ヤーンキャリア12の上部には凹部14が設けられ、キ
ャリッジ6はヤーンキャリア連行ピン16をヤーンキャ
リア12の凹部14に係合させることでヤーンキャリア
12を連行する。各糸道レール10にはヤーンキャリア
12の可動領域を制限する一対のキャリアストッパ18
を設け、各キャリアストッパ18には固定糸ガイド20
を設けている。
【0018】横編機1の機台22上に設けた複数の編糸
パッケージ24から引き出された編糸26は、編機上部
に設けられた天バネ28を通過し、編機両側端に設けた
サイドテンション30を経て固定糸ガイド20を通過
後、ヤーンキャリア12によりニードルベッド2に並設
された編針に給糸される。
【0019】ここで本実施の形態におけるヤーンキャリ
ア12について詳細な説明を行う。図2に、糸道レール
10に支持したヤーンキャリア12の正面図を示す。ま
た図3は一部透視したヤーンキャリア12の正面図であ
り、図4は図2のi−i線方向に見た側面図である。
【0020】ヤーンキャリア12のホルダー32には、
給糸口34を有するヤーンフィーダ36と、ヤーンフィ
ーダ36を支持するヤーンフィーダ支持部材38を取り
付ける。ヤーンフィーダ支持部材38には、編針に編糸
26を送るための糸送りローラ40と、糸送りローラ4
0を駆動させるためのローラ駆動部41が設けられる。
糸送りローラ40とヤーンフィーダ36の給糸口34の
間には、糸送りローラ40により送られる編糸26をヤ
ーンフィーダ36の給糸口34に案内するための糸通孔
42をヤーンフィーダ支持部材38に、編糸26の供給
源側の反対方向に設ける。
【0021】糸送りローラ40は、編糸26の落下を防
止するため、編糸走行面41aの周囲は一段高く形成し
ている。また糸送りローラ40は、例えば耐磨耗性の高
い硬質樹脂を材質とし、編糸走行面41aは平滑面とし
て形成し、糸送りローラ40の回転による摩擦で編糸の
特性が損なわれないようにしている。
【0022】本実施の形態においては、ローラ駆動部4
1は駆動回転体としての駆動歯車50と、駆動歯車50
の回転を糸送りローラ40に伝達するための回転伝達機
構としての5個の歯車52,54,56,58,60か
ら構成される。本実施の形態においては、回転伝達機構
として歯車を用いるが、歯車の代わりに摩擦車やベルト
等を回転伝達機構に用いても構わない。
【0023】駆動歯車50と歯車52は回転軸62に、
歯車54と歯車56は回転軸64に、歯車58は回転軸
66に、そして歯車60と糸送りローラ40は回転軸6
8に、それぞれ固着され、回転軸62,64,66,6
8はヤーンフィーダ支持部材38に取り付けられた図示
しない軸受によりそれぞれ回転可能に支持されている。
【0024】駆動歯車50及び歯車56,58,60
は、ヤーンフィーダ支持部材38の後側に配設し、歯車
52,54及び糸送りローラ40は、ヤーンフィーダ支
持部材38の前側に配設する。そして、歯車52と歯車
54、歯車56と歯車58、歯車58と歯車60は、そ
れぞれ噛合させることにより連結している。
【0025】このようにしてローラ駆動部41を駆動歯
車50と複数の歯車52,54,56,58,60で構
成し、それぞれ噛合及び回転軸により連結することによ
り、駆動歯車50の回転を糸送りローラ40に伝達す
る。
【0026】糸送りローラ40の周速度は、編針に供給
される編糸26の速度と同じかそれよりも速い方が好ま
しい。例えば、最大度目値での総ゴム編成をキャリッジ
の最高速度で編成するときの編糸の走行速度を基準にし
て求め、適切な糸送りローラ40の周速度が得られるよ
うに、ローラ駆動部を構成する駆動歯車や各歯車、そし
て糸送りローラのギア比や数,配置を決める。
【0027】なお歯車58はアイドルギアであり、これ
は歯車56からの回転を歯車60に伝える際にその回転
方向を逆転させる働きをする。
【0028】糸道レール10の下部には、ラック70を
糸道レール長手方向に渡って設けている。駆動歯車50
と糸道レール10に設けたラック70とは噛合させてお
り、ヤーンキャリア12の移動により確実に駆動歯車5
0が回転するようになっている。
【0029】次に、ヤーンキャリア12に設けた糸送り
ローラ40及びローラ駆動部41の作用について説明を
行う。
【0030】まずヤーンキャリア12が、糸道レール1
0を糸引き編成側である右方向に移動する場合について
説明する。糸道レール10に設けたラック70と駆動歯
車50とは噛合されているために、ヤーンキャリア12
の右行きにより駆動歯車50は反時計回りに回転する。
駆動歯車50と歯車52とは回転軸62に固着されてい
るため、駆動歯車50の回転により、歯車52も反時計
回りに回転する。そして歯車52と噛合している歯車5
4と、歯車54と回転軸64により固着されている歯車
56は、時計回りに回転をする。歯車56と噛合されて
いる歯車58は、反時計回りに回転し、歯車58と噛合
されている歯車60と、歯車60と回転軸68により固
着している糸送りローラ40は時計回りに回転する。
【0031】次にヤーンキャリア12が、糸道レール1
0を糸押し編成側である左方向に移動する場合について
説明を行う。この時の糸送りローラ40及び歯車52,
54,56,58,60の回転方向は、上記で説明をし
たヤーンキャリア12が糸道レール10を右方向に移動
するときとは全く逆になる。
【0032】したがって、図5に示したように、糸送り
ローラ40は糸引き編成時には編針側に積極的に編糸2
6を送り出す方向に回転し、糸押し編成時には編糸26
を編針側から引き戻す方向に回転する。
【0033】またヤーンキャリア12の移動速度、つま
り編成速度の変化と糸送り量とが比例するため、常に最
適の糸送り量を得ることができる。
【0034】以上のようにして糸送りローラ40をヤー
ンキャリア12の進行方向に応じて正転・逆転駆動する
ようにした場合には、引き編成時の糸張力の増大を緩和
させるだけでなく、引き編成と押し編成との糸張力の差
を減少することができる。
【0035】次に第2の実施の形態について説明を行
う。前述の第1の実施の形態では、編機左側より給糸を
行ったが、本実施の形態では、ヤーンキャリア12への
給糸を編機左右両側より行う場合の給糸装置の適用例に
ついて説明する。図6は本実施の形態で使用する糸送り
ローラ72の横断面図であり、糸送りローラ72には2
つの編糸走行面74,75が形成される。また、給糸口
34に編糸26を案内するための糸通孔42をヤーンフ
ィーダ36の左右両側に設ける(不図示)。その他の構
成については、第1の実施の形態と同じであるので説明
は省略する。
【0036】編機左側から供給される編糸26は、糸送
りローラ72に形成した一方の溝74の中を通り、ヤー
ンフィーダ36の右側に設けた糸通孔を経て、給糸口3
4から編針へ給糸される。編機右側から供給される編糸
26は、糸送りローラ72に形成された他方の溝75の
中を通り、ヤーンフィーダ36の左側に設けた糸通孔を
経て、給糸口34から編針へ給糸される。
【0037】次に本実施の形態における糸送りローラ7
2とローラ駆動部41の作用について説明を行う。ヤー
ンキャリア12が糸通レール10を右側に移動する時、
糸送りローラ72は時計回りに回転をする。つまり糸引
き編成となる編機左側から供給される編糸26に対して
は、編針側に積極的に送り出す方向に糸送りローラ72
は回転し、糸押し編成となる編機右側から供給される編
糸26に対しては、編針側から編糸26を引き戻す方向
に糸送りローラ72は回転する。ヤーンキャリア12が
糸道レール10を左側に移動する時はその逆になる。
【0038】したがって、ヤーンキャリア12への給糸
を編機左右両側より行う場合、ヤーンキャリア12の移
動方向に関係なく、同じ編糸に対する糸引き編成時と糸
押し編成時における張力差を緩和するだけでなく、右側
から供給される編糸と、左側から供給される編糸間の糸
張力差の発生も抑えることができる。
【0039】次に第3の実施の形態について説明を行
う。図7は、本実施の形態での一部透視したヤーンキャ
リア12の正面図である。図1〜図6に示す実施の形態
に対応する部分には、同一の参照符を付す。
【0040】前述の第1及び第2の実施の形態では、ヤ
ーンキャリア12の移動方向により、糸送りローラ4
0,72の回転方向が切り換わるように構成したが、本
実施の形態ではヤーンキャリア12の移動方向に関係な
く、常に一定の方向に糸送りローラ40を回転させるこ
とが特徴である。これは、糸引き編成時と糸押し編成時
のどちらにおいても、糸張力を軽減させたいときに有効
となる。
【0041】本実施の形態においては、第1の実施の形
態におけるローラ駆動部41に、3個の歯車80,8
2,84を構成に追加する。歯車80は、回転軸86に
固着され、ヤーンフィーダ支持部材38に取り付けられ
た図示しない軸受により回転可能に支持されている。歯
車82は、回転軸88にワンウェイクラッチ90により
取り付けられる。歯車84は、回転軸88に固着され、
回転軸88はヤーンフィーダ支持部材38に取り付けら
れた図示しない軸受により回転可能に支持されている。
【0042】歯車80,82は、ヤーンフィーダ支持部
材38の前側に配設させ、歯車80は、歯車52と噛合
させ、歯車82は、歯車80と噛合させる。また歯車8
4は、ヤーンフィーダ支持部材38の後側に配設させ、
歯車58と噛合させる。
【0043】また歯車54は、歯車82と同様に、回転
軸64にワンウェイクラッチ92により取り付ける。歯
車54,82をそれぞれ回転軸64,88に取り付ける
ワンウェイクラッチ90,92は、時計回りの回転につ
いてはその回転を回転軸64,88に伝えるが、反時計
回りの回転についてはその回転を回転軸64,88に伝
えない向きに取り付ける。
【0044】本実施の形態における糸送りローラ40及
びローラ駆動部41の作用について説明を行う。本実施
の形態では、第1の実施の形態と同様、編機左側から編
糸を供給するものとする。まずヤーンキャリア12が糸
通レール10を糸引き編成側である右方向に移動する場
合について説明をする。糸道レール10に設けたラック
70と駆動歯車50とは噛合されているため、ヤーンキ
ャリア12の右行きにより駆動歯車50は反時計回りに
回転をする。駆動歯車50と歯車52とは回転軸62に
固着されているため、駆動歯車50の回転により、歯車
52も反時計回りに回転をする。
【0045】そして歯車52と噛合している歯車54
と、歯車80は、時計回りに回転をする。歯車54を取
り付けるワンウェイクラッチ92は、時計回りの回転に
ついてはその回転を回転軸64に伝えるため、回転軸6
4に固着している歯車56は、時計回りに回転をする。
歯車80と噛合されている歯車82は、反時計回りに回
転する。歯車82を取り付けるワンウェイクラッチ90
は時計回りの回転のみ回転軸88に回転を伝えるため、
歯車82の回転は回転軸88には伝わらない。
【0046】歯車56と噛合されている歯車58は、反
時計回りに回転し、歯車58と噛合されている歯車60
と、歯車60と回転軸68により固着している糸送りロ
ーラ40は時計回りに回転をする。
【0047】次にヤーンキャリア12が糸道レール10
を左側、つまり押し編成側に移動する場合について説明
をする。ヤーンキャリア12の左行きにより駆動歯車5
0は時計回りに回転をする。駆動歯車50と歯車52と
は回転軸62に固着されているため、駆動歯車50の回
転により、歯車52も時計回りに回転をする。
【0048】そして歯車52と噛合している歯車54
と、歯車80は、反時計回りに回転をする。歯車54を
取り付けるワンウェイクラッチ92は時計回りの回転に
ついてのみ回転軸64にその回転を伝えるため、歯車5
4の回転は回転軸64には伝わらない。
【0049】歯車80と噛合されている歯車82は、時
計回りに回転する。歯車82を取り付けるワンウェイク
ラッチ90は、歯車82の回転を回転軸88に伝え、回
転軸88に固着された歯車84は時計回りに回転をす
る。
【0050】歯車84と噛合されている歯車58は、反
時計回りに回転し、歯車58と噛合している歯車60
と、歯車60と回転軸68により固着している糸送りロ
ーラ40は時計回りに回転をする。
【0051】このように糸送りローラ40及びローラ駆
動部41を構成することにより、ヤーンキャリア12の
移動方向に関係なく、常に編針側に積極的に編糸26を
送る方向に糸送りローラ40を回転させることができ
る。
【0052】なお、第1の実施の形態において、歯車5
4を前述の第2の実施の形態で説明したワンウェイクラ
ッチにより回転軸64に取り付けることにより、糸押し
編成の時には編針側に積極的に編糸26を送る方向に糸
送りローラ40を回転させ、糸押し編成の時には糸送り
ローラ40の回転を停止させるということも可能であ
る。
【0053】また、本実施の形態では、駆動回転体には
駆動歯車50を使用したが、糸道レール10にラック7
0を設けることができない場合には、駆動歯車50の代
わりに摩擦車を糸道レール10に圧接させるようにして
も構わない。その時は、摩擦係数の大きな材料を摩擦車
の摩擦面に選ぶことが好ましい。
【0054】また、上記の実施の形態に代えて、糸送り
ローラ40,72を回転駆動する電動モータ等の駆動手
段をヤーンキャリア上に取り付けるようにすることも可
能である。例えば、ローラ駆動部に小型の電動モータを
用い、電動モータの回転軸に糸送りローラを取り付ける
ことにより、給糸装置を小さくすることができる。
【0055】なお、上記の実施の形態においては、編糸
パッケージから引き出された編糸が天バネを通過後、編
機側端部に設けられたサイドテンションを経て、ヤーン
キャリアへと搬送される横編機に本発明の給糸装置を適
用した場合について説明を行ったが、本発明は、編糸パ
ッケージから引き出された編糸が天バネを通過後、サイ
ドテンションを介さずに直接ヤーンキャリアへ給糸を行
う横編機にも適用することができる。
【0056】なお、本発明についての好適な実施の形態
を上記に示したが、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の主旨に逸脱しない範囲にお
いて実施できることはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、ヤーンキ
ャリアに編針に編糸を供給する糸送りローラとその駆動
部を設けるようにしたので、供給される編糸張力の変動
を抑えることができる。
【0058】また、少なくともヤーンキャリアが糸引き
側に移動している時には、糸送りローラを積極的に編針
側へ糸を送る方向に回転させるため、編糸張力の増大を
防ぐことができ、糸切れ等の発生を防ぐことができる。
【0059】また、ヤーンキャリアが糸押し側に移動し
ている時には、糸送りローラを編針側から糸を引き戻す
方向に回転させるため、糸引き編成時と糸押し編成時と
の糸の張力差を緩和させることができる。
【0060】また、ヤーンキャリアに回転可能に軸支さ
れた駆動回転体と、駆動回転体の回転を糸送りローラに
伝える回転伝達機構とを設け、駆動回転体はヤーンキャ
リアが糸道レール上を移動するときに回転駆動するよう
に構成するため、駆動回転体の回転を糸送りローラに確
実に伝えることができる。さらに編成速度の変化と糸送
り量とが比例するため、常に最適の糸送り量を得ること
ができる。
【0061】また、駆動回転体は摩擦車であり、糸道レ
ールに接触させことによって、ヤーンキャリアの移動で
糸送りローラを回転させることができる。
【0062】また、駆動回転体は駆動歯車であり、糸道
レールにラックを設け、駆動歯車とラックとを噛合させ
ることにより、ヤーンキャリアの移動で、確実に駆動歯
車を回転させることができる。
【0063】また、ローラ駆動部はヤーンキャリアに設
けられた電動モータで構成し、糸送りローラを電動モー
タで駆動することにより、編糸張力の増大を防ぐことが
できる。また、糸送りローラを高回転で駆動することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の横編機の正面図で
ある。
【図2】図1図示の実施の形態におけるヤーンキャリア
の正面図である。
【図3】図2図示のヤーンキャリアの一部透視した正面
図である。
【図4】図2のi−i線方向に見た側面図である。
【図5】糸送りローラの作用を示す概略図である。
【図6】第2の実施の形態における糸送りローラの横断
面図である。
【図7】第3の実施の形態におけるヤーンキャリアの一
部透視した正面図である。
【符号の説明】
1・・・横編機 2・・・ニードルベッド 6・・・キャリッジ 12・・・ヤーンキャリア 18・・・キャリアストッパ 20・・・固定糸ガイド 24・・・編糸パッケージ 26・・・編糸 28・・・天バネ 30・・・サイドテンション 32・・・ホルダー 34・・・給糸口 36・・・ヤーンフィーダ 38・・・ヤーンフィーダ支持部材 40,72・・・糸送りローラ 41・・・ローラ駆動部 42・・・糸通孔 50・・・駆動歯車 52,54,56,58,60,80,82,84・・
・歯車 62,64,66,68,86,88・・・回転軸 70・・・ラック 90,92・・・ワンウェイクラッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも前後一対のニードルベッドを先
    端部を突き合わせた状態で配設し、該ニードルベッドに
    は複数の編針を進退自在に並設し、前記ニードルベッド
    上方にはニードルベッド長手方向と平行に糸道レールを
    設け、該糸道レールに前記編針に糸を供給するためのヤ
    ーンキャリアを移動可能に支持した横編機において、 前記編針に糸を供給する糸送りローラと、該糸送りロー
    ラを駆動させるローラ駆動部とからなる糸送り手段を前
    記ヤーンキャリアに設けたことを特徴とする横編機にお
    ける給糸装置。
  2. 【請求項2】前記ローラ駆動部は、少なくとも前記ヤー
    ンキャリアが糸引き側に移動している時には、前記糸送
    りローラを編針側へ積極的に糸を送る方向に回転させる
    ことを特徴とする、請求項1記載の横編機における給糸
    装置。
  3. 【請求項3】前記ローラ駆動部は、前記ヤーンキャリア
    が糸押し側に移動している時には、前記糸送りローラを
    編針側から糸を引き戻す方向に回転させることを特徴と
    する、請求項2記載の横編機における給糸装置。
  4. 【請求項4】前記ローラ駆動部は、前記ヤーンキャリア
    に回転可能に軸支された駆動回転体と、該駆動回転体の
    回転を前記糸送りローラに伝える回転伝達機構とを設
    け、前記駆動回転体はヤーンキャリアが糸通レール上を
    移動するときに回転駆動するように構成したことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の横編機におけ
    る給糸装置。
  5. 【請求項5】前記駆動回転体は、摩擦車であり、前記糸
    道レールに接触させることを特徴とする請求項4記載の
    横編機における給糸装置。
  6. 【請求項6】前記駆動回転体は、駆動歯車であり、前記
    糸道レールにラックを設け、駆動歯車とラックとを噛合
    させることを特徴とする請求項4記載の横編機における
    給糸装置。
  7. 【請求項7】前記ローラ駆動部は、ヤーンキャリアに設
    けられた電動モータで構成したことを特徴とする請求項
    1記載の横編機における給糸装置。
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