JPH10101519A - 6位が置換されたピリミジン−3−オキシド誘導体からなるチロシナーゼ刺激剤とこれを含有する組成物 - Google Patents

6位が置換されたピリミジン−3−オキシド誘導体からなるチロシナーゼ刺激剤とこれを含有する組成物

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JPH10101519A JP9251165A JP25116597A JPH10101519A JP H10101519 A JPH10101519 A JP H10101519A JP 9251165 A JP9251165 A JP 9251165A JP 25116597 A JP25116597 A JP 25116597A JP H10101519 A JPH10101519 A JP H10101519A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害な副作用がなく、色素沈着を促進させる
薬剤を提供する。 【解決手段】 次の式(I): 【化1】 [上式(I)中、R1およびR2は、水素原子またはC1
−C12のアルキル基を表し;R3およびR4は、C1−C
12のアルキル基を表すか、または共同して、それらに結
合している窒素原子と共に、複素環を形成し;R3およ
びR4が、共同してピペリジノ環を形成する場合、基R1
およびR2の少なくとも1つは、水素原子以外である]
で表されるものに相当する、6位が置換されたピリミジ
ン=3−オキシド誘導体からなる薬剤を、皮膚および/
または髪の色素沈着の促進剤、またはチロシナーゼの刺
激剤として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つ
の、6位が置換されたピリミジン=3−オキシド誘導体
からなる、皮膚および/または髪の色素沈着を促進させ
る薬剤、並びに、少なくとも1つのこれらの誘導体を含
有する組成物、およびその使用に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ヒト
の髪および皮膚の色は、異なる要因、特に、季節、人
種、性別および年齢に依存している。主としてメラニン
細胞によって生産されるメラニンの濃度により決定され
る。メラニン細胞は、特定のオルガネラであるメラノソ
ームによりメラニンを合成する、特殊な細胞である。
【0003】メラニン合成、すなわちメラニン産生は、
特に複雑であり、おおよそ、次の主工程を含む。 チロシン→ドーパ→ドーパキノン→ドーパクロム(Dopa
chrome)→メラニン
【0004】チロシナーゼ(モノフェノール−ジヒドロ
キシル−フェニルアラニン:酸素酸化還元酵素・EC.
1.14.18.1)は、この連鎖反応に関与する必須
の酵素である。特に、チロシンをドーパ(ジヒドロキシ
フェニルアラニン)に転換させる反応、およびドーパを
ドーパキノンに転換させる反応を触媒する。
【0005】ある個体群から、他の個体群まで、メラニ
ンレベルは様々であるが、チロシナーゼの量に有意の差
はなく、チロシナーゼのメッセンジャーRNAのレベル
も、白色または黒色の皮膚において同一である。よっ
て、メラニン形成における多様さは、チロシナーゼの活
性の多様さによるものである。
【0006】髪の色を一定に保持し、皮膚を褐色にする
ことを、多くの個体群が望んでいることは知られてい
る。
【0007】さらに、色素沈着疾患、例えば白斑は、色
素沈着欠如に関連し、皮膚上に白色のパッチが出現する
ことを特徴とする、自己免疫性疾患である。
【0008】よって、髪および/または皮膚の色素沈着
を改良する、および/または容易にするための生成物
が、まさに必要とされている。
【0009】この点に関し、人工染色の分野において
は、皮膚および/または髪の本来の色に可能な限り最も
近い色を付与すると思われる外部色素を供給する、また
は天然染色の分野においては、本来の色素沈着経路を刺
激するといった、多くの解決法が提案されている。
【0010】従来より提案されている解決法により、確
かに優れた結果が得られるが、それにもかかわらず、本
来の経路を介して、髪および/または皮膚の色素沈着を
刺激することが、色素沈着の理想的な経路であるとされ
ている。
【0011】この点に関し、国際特許公開第95/17
161号、国際特許公開第95/11003号、国際特
許公開第95/01773号、国際特許公開第94/0
4674号、国際特許公開第94/04122号、欧州
特許公開第585018号、国際特許公開第93/10
804号、国際特許公開第92/20322号、または
国際特許公開第91/07945号公報において、非常
に多様な解決方法、例えばホスホジエステラーゼ阻害剤
を含有する組成物、チロシン誘導体、植物エキス、DN
Aフラグメント、またはプロスタグランジンの使用が提
案されている。
【0012】多くの場合、使用される化合物は、かなり
の副作用を有するか、または何の特異性もない複合混合
物(complex mixtures)である。
【0013】さらに、ルシュトン(Rushton)および共
同研究者[Rushton・D・H、et coll、Clin. Exp. Der
matol.、1989、14(1)、40-46]は、ミノキシジル、すな
わち2,4−ジアミノ−6−ピペリジノピリミジン=3
−オキシドが、この化合物でテストされた禿頭の男性に
おいて、髪の色素沈着を刺激する効果を有することを示
唆している。
【0014】「ミノキシジル」が、抗高血圧効果、およ
び髪の成長を促進させる能力を有することは知られてお
り、これらの特性は米国特許第4596812号に記載
されている。
【0015】ミノキシジルは、髪の成長の分野における
基準化合物(reference compound)であるが、かなりの
副作用があり、その使用は複雑である。
【0016】不都合な副作用のない、髪および/または
皮膚に色素沈着させる効果を有する物質の発見が、多く
の研究の目標となっている。
【0017】よって、本発明の目的の一つは、皮膚およ
び/または髪の色素沈着を促進させると同時に、有害な
副作用を制限する、新規の化合物を提案することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本出願人は、6位が置換された、ある種のピリミジン=
3−オキシド−誘導体が、ミノキシジルと同様か、それ
より優れた、チロシナーゼ活性効果を有することを見い
だした。
【0019】本発明で使用可能な誘導体は、次の一般式
(I):
【化5】 [上式(I)中、R1およびR2は、同一でも異なってい
てもよく、水素原子、またはC1−C12のアルキル基を
表し;R3およびR4は、同一でも異なっていてもよく、
1−C12のアルキル基を表すか、または共同して、そ
れらに結合している窒素原子と共に、複素環を形成し;
3およびR4が、共同してピペリジノ環を形成する場
合、基R1およびR2の少なくとも1つは、水素原子以外
である]で表されるものに相当する。
【0020】よって、本発明の主題は、活性成分とし
て、一般式(I)に相当する、少なくとも1つの、6位
が置換されたピリミジン=3−オキシド誘導体を十分な
量使用した、化粧品用組成物、または製薬用組成物の調
製にあり、この誘導体または組成物は、皮膚および/ま
たは髪の色素沈着を促進させることを意図したものであ
る。
【0021】また、本発明の主題は、活性成分として、
一般式(I)に相当する、少なくとも1つの、6位が置
換されたピリミジン=3−オキシド誘導体を十分な量使
用した、化粧品用組成物、または製薬用組成物の調製に
あり、この誘導体または組成物は、チロシナーゼの活性
を刺激させることを意図したものである。
【0022】さらに本発明は、単独物、またはあらゆる
割合での混合物としての、これらの誘導体の光学異性
体、アシルの形態、または製薬的に許容可能な塩類の形
態に関する。
【0023】本発明において、C1−C12のアルキル基
という表現は、好ましくは、少なくとも1つのヒドロキ
シル基またはベンジル基で置換されていてもよい、直鎖
状または分枝状のC1−C12のアルキル基、特に、置換
されていてもよい、直鎖状または分枝状の形態のメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
またはベンジル基を称するものであると解される。
【0024】複素環という用語は、特に、アジリジノ
(aziridino)、アゼチジノ(azetidino)、ピロリジ
ノ、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノ、ヘプタメチレ
ンイミノ、オクタメチレンイミノ、テトラヒドロピリジ
ノ、ジヒドロピリジノ、ピロール、ピラゾール、イミダ
ゾール、トリアゾール、4−アルキルピペラジノ、モル
ホリノ、またはチオモルホリノ環からなるグループのも
のを含む、少なくとも1つの窒素原子を含有する、任意
の飽和または不飽和の環を称するものであると解され
る。
【0025】本発明において、複素環は、好ましくはピ
ペリジノ環である。
【0026】本発明において、式(I)の誘導体を、単
独で、または任意の割合の混合物として使用可能である
ことは明らかである。
【0027】本発明において、チロシナーゼという用語
は、チロシナーゼ活性を有する任意の酵素を称するもの
であると解されるべきであり、この酵素は、他の酵素活
性を有するものであってもよい。
【0028】チロシナーゼ活性とは、メラニン先駆物
質:ドーパキノンを形成する、チロシンの酸化を触媒す
る酵素活性と定義される。
【0029】6位が置換された多くのピリミジン誘導体
が知られている。このようなものとしては、特に、欧州
特許公開第353123号、欧州特許公開第35627
1号、欧州特許公開第408422号、欧州特許公開第
420707号、欧州特許公開第427625号、欧州
特許公開第459890号、欧州特許公開第51981
9号、欧州特許公開第522964号、欧州特許公開第
525964号、および欧州特許公開第540629号
に記載されているものを挙げることができる。
【0030】本発明で使用可能な6位が置換されたピリ
ミジン=3−オキシド誘導体としては、特に:2,4−
ビス−メチルアミノ−6−ジメチルアミノピリミジン=
3−オキシド、2,4−ビス−エチルアミノ−6−ジメ
チルアミノピリミジン=3−オキシド、2,4−ビス−
プロピルアミノ−6−ジメチルアミノピリミジン=3−
オキシド、2,4−ビス−プロピルアミノ−6−ピペリ
ジノピリミジン=3−オキシド、2−アミノ−4−メチ
ルアミノ−6−ピペリジノピリミジン=3−オキシド、
2−アミノ−4−プロピルアミノ−6−ピペリジノピリ
ミジン=3−オキシド、2−アミノ−4−ヘキシルアミ
ノ−6−ピペリジノピリミジン=3−オキシド、2−ア
ミノ−4−ベンジルアミノ−6−ピペリジノピリミジン
=3−オキシド、2−アミノ−4−(2−ヒドロキシエ
チルアミノ)−6−ピペリジノピリミジン=3−オキシ
ド、2−アミノ−4−プロピルアミノ−6−ジメチルア
ミノピリミジン=3−オキシド、2−アミノ−4−ブチ
ルアミノ−6−ジメチルアミノピリミジン=3−オキシ
ド、2−アミノ−4−イソプロピルアミノ−6−ジメチ
ルアミノピリミジン=3−オキシド、を挙げることがで
きる。
【0031】さらに好ましくは、次のもの:2−アミノ
−4−プロピルアミノ−6−ジメチルアミノピリミジン
=3−オキシド、2−アミノ−4−メチルアミノ−6−
ピペリジノピリミジン=3−オキシド、2,4−ビス−
プロピルアミノ−6−ジメチルアミノピリミジン=3−
オキシド、2,4−ビス−プロピルアミノ−6−ピペリ
ジノピリミジン=3−オキシド、2,4−ビス−メチル
アミノ−6−ジメチルアミノピリミジン=3−オキシ
ド、2,4−ビス−エチルアミノ−6−ジメチルアミノ
ピリミジン=3−オキシド、が、本発明で使用される。
【0032】皮膚および/または髪の色素沈着を促進さ
せるために必要とされる誘導体の量は、チロシナーゼ活
性を刺激するのに必要とされる量である。もちろんこの
量は、該誘導体の性質、および該チロシナーゼの性質に
依存し、広範囲内で変化し得る。
【0033】使用量の目安をあげると、本発明の誘導体
を化粧品用組成物に使用するならば、使用可能な誘導体
の量は、組成物の全重量に対して、0.01%〜20
%、好ましくは0.1%〜10%とすることができる。
【0034】使用量の目安をあげると、本発明の誘導体
を製薬用組成物に使用するならば、使用可能な誘導体の
量は、組成物の全重量に対して、1%〜30%、好まし
くは2%〜15%とすることができる。
【0035】本発明の組成物は、本質的に、皮膚および
/または髪の色素沈着を促進させ、かつ皮膚および/ま
たは髪の内在性チロシナーゼ活性を刺激することを意図
したものである。
【0036】よって、本発明の他の主題は、一般式
(I)に相当する少なくとも1つの誘導体、およびチロ
シナーゼ活性を有する少なくとも1つの酵素の少なくと
も1つの基質を含有する、化粧品用または製薬用組成物
にある。
【0037】本発明で使用可能な基質としては、例え
ば、チロシンまたはその誘導体、または3,4−ジヒド
ロキシ−α−フェニルアラニン(ドーパ)を挙げること
ができる。
【0038】単一の組成物中において、誘導体と基質と
を一体化させることもできる。しかしながら、特定の実
施態様においては、特に、誘導体と基質とを、同時に、
別個に、または時間をおいて、投与することもできる。
【0039】よって、本発明の主題は、皮膚および/ま
たは髪の色素沈着を促進させるために、同時にまたは別
個に使用されるか、もしくは時間をおいて使用される、
組合せ製品として、チロシナーゼ活性を有する少なくと
も1つの酵素の少なくとも1つの基質と、一般式(I)
に相当する少なくとも1つの誘導体とを含有する製品に
ある。
【0040】特定の実施態様において、誘導体および基
質は、その成分が使用時に混合されるキットの形態で、
別々に包装されていてもよい。
【0041】よって、本発明の主題は、皮膚および/ま
たは髪の色素沈着を促進させるために、同時にまたは別
個に使用されるか、もしくは時間をおいて使用される、
チロシナーゼ活性を有する少なくとも1つの酵素の少な
くとも1つの基質と、一般式(I)に相当する少なくと
も1つの誘導体とを含有するキットにある。
【0042】本発明の組成物は、皮膚(体皮の任意の部
分)または髪に、摂取、注入、または塗布することがで
きる。本発明の組成物の適用方法は、任意の製薬的形態
において、通常使用される方法とすることができる。
【0043】皮膚への局所適用には、組成物は、特に、
水性または油性の溶液、または漿液型またはローション
の分散液、水相に脂肪相を分散(O/W)して、または
その逆(W/O)によって得られる、液状、または半液
状のコンシステンシーのミルク型のエマルション、また
は軟性のコンシステンシーのクリームまたは水性または
無水のゲル型のエマルションまたは懸濁液、またはマイ
クロカプセルまたは微小粒子、またはイオン性および/
または非イオン性の小胞分散液の形態としてよい。これ
らの組成物は通常の方法で調製される。
【0044】また、水性、アルコール、または水性アル
コールの溶液の形態、またはクリーム、ゲル、エマルシ
ョン、ムースの形態、または加圧下にて噴霧剤を含有す
るエアゾール用の組成物の形態で、髪に使用してもよ
い。
【0045】さらに本発明の組成物は、ヘアケア用組成
物、特にシャンプー、ヘアセット用ローション、トリー
トメントローション、スタイリングクリームまたはゲ
ル、染料シャンプー(dye shampoos)の形態であってよ
い染色用組成物(特に酸化染色用)、髪用の再構成ロー
ション、パーマネントウエーブ用ローション(特にパー
メネントウエーヴ施行の第1段階用の組成物)、抜毛防
止用のローションまたはゲル、抗寄生虫用シャンプー等
としてもよい。
【0046】組成物は、注射用には、水性または油性の
ローションの形態、または漿液の形態と、摂取用には、
カプセル、顆粒、シロップ、または錠剤の形態としてよ
い。
【0047】本発明の組成物の種々の成分の量は、考慮
される分野で、従来より使用されている量である。
【0048】また、本発明の組成物は、クレンジングソ
ープまたはバーを構成する固体状の調製物とすることも
できる。
【0049】さらに、組成物は、加圧下にて噴霧剤をさ
らに含有するエアゾール用の組成物の形態に包装するこ
ともできる。
【0050】組成物がエマルションである場合、脂肪相
の割合は、組成物の全重量に対して5重量%〜80重量
%、好ましくは5重量%〜50重量%の範囲内とするこ
とができる。エマルションの形態の組成物に使用される
油、ロウ、乳化剤および共乳化剤(co-emulsifiers)
は、従来より化粧品の分野で使用されているものから選
択される。本発明において、乳化剤および共乳化剤は、
組成物の全重量に対して0.3重量%〜30重量%、好
ましくは0.5重量%〜20重量%の割合で存在する。
エマルションは、脂質小胞体類を、さらに含有してもよ
い。
【0051】組成物が油性のゲルまたは溶液である場
合、脂肪相は、組成物の全重量に対して、90%より多
くすることができる。
【0052】また、公知の方法において、化粧品用組成
物は、化粧品の分野で通常使用されるアジュバント、例
えば、親水性または親油性のゲル化剤、親水性または親
油性の添加剤、防腐剤、酸化防止剤、溶媒、香料、フィ
ラー、遮蔽剤、臭気吸収剤および染料を含有してもよ
い。これら種々のアジュバントの量は、化粧品の分野に
おいて従来より使用されている量、例えば、組成物の全
重量に対して0.01〜10%である。これらのアジュ
バントは、その性質により、油相、水相および/または
脂質小球体に取り込まれ得る。
【0053】本発明で使用可能な油またはロウとして
は、鉱物性油(流動ワセリン)、植物性油(カリテバタ
ーの液状留分、ヒマワリ油)、動物性油(ペルヒドロス
クワレン)、合成油(プルセリン油:Purcellin oi
l)、シリコーン油またはロウ(シクロメチコーン)お
よびフッ化油(ペルフルオロポリエーテル)、ミツロ
ウ、カルナウバまたはパラフィンロウを挙げることがで
きる。脂肪アルコールおよび脂肪酸(ステアリン酸)を
これらの油に添加してもよい。本発明で使用可能な乳化
剤としては、例えば、ステアリン酸グリセリル、ポリソ
ルベイト(polysorbate)・60、およびガッテフォセ
(Gattefosse)社からテフォース(Tefose)63(登録
商標)の名称で販売されているPEG−6/PEG−3
2/ステアリン酸グリコールの混合物を挙げることがで
きる。
【0054】本発明で使用可能な溶媒としては、低級ア
ルコール、特に、エタノールおよびイソプロパノール、
およびプロピレングリコールを挙げることができる。
【0055】本発明で使用可能な親水性のゲル化剤とし
ては、カルボキシビニルポリマー類(カーボマー:carb
omer)、アクリルコポリマー類、例えば、アクリラート
/アルキルアクリラートのコポリマー類、ポリアクリル
アミド類、多糖類、例えば、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、天然ゴム類およびクレー類を挙げることができ、
また、親油性のゲル化剤としては、変性クレー類、例え
ば、ベントーン類、脂肪酸の金属塩、例えば、ステアリ
ン酸アルミニウム、疎水性シリカ、エチルセルロースお
よびポリエチレンを挙げることができる。
【0056】組成物は、他の親水性の活性剤、例えば、
タンパク質またはタンパク質の加水分解物、アミノ酸、
多価アルコール類、尿素、アラントイン、糖類および糖
類誘導体類、水溶性ビタミン類、植物エキス、およびヒ
ドロキシ酸を含有してもよい。
【0057】親油性の活性剤としては、レチノール(ビ
タミンA)およびその誘導体、トコフェロール(ビタミ
ンE)およびその誘導体、必須脂肪酸、セラミド類、精
油、サリチル酸およびその誘導体を使用することができ
る。
【0058】本発明の組成物においては、少なくとも1
つの式(I)の化合物と、他の活性剤とを組み合わせて
もよい。このような活性剤としては、例えば: −抜毛の防止および/または再生のための活性を改善
し、この活性が既に記載されている薬剤、例えば、特
に、ニコチン酸トコフェリル(tocopheryl)、ニコチン
酸ベンジル、およびC1−C6のニコチン酸アルキル、例
えばニコチン酸メチルまたはニコチン酸ヘキシルを含む
ニコチン酸エステル類、髪の再生を促進させる薬剤、例
えば、本出願人により、欧州特許公開第0648488
号に記載されているもの; −分化および/または増殖を減少させる薬剤、例えば、
レチノイン酸およびそれらの異性体、レチノールおよび
それらのエステル類、ビタミンDおよびそれらの誘導
体、エストロゲン類、例えば、エストラジオール; −抗菌剤、例えば、リン酸クリンダマイシン、エリスロ
マイシン、またはテトラサイクリン類の抗生物質; −駆虫剤、特に、メトロニダゾール、クロタミトン、ま
たはピレスロイド類; −抗真菌剤、特に、イミダゾール類に属する化合物、例
えば、エコナゾール、ケトコナゾール、またはミコナゾ
ール、またはそれらの塩類、ポリエン化合物、例えば、
アンホテリシンB、アリルアミン類の化合物、例えば、
テルビナフィン(terbinafine)、またはオクトピロッ
クス(octopirox); −抗ウィルス剤、例えば、アシクロビア(acyclovi
r); −ステロイド系の抗炎症剤、例えば、ヒドロコルチゾ
ン、吉草酸ベタメタゾン、またはプロピオン酸クロベタ
ゾール、または非ステロイド系の抗炎症剤、例えば、イ
ブプロフェンおよびそれらの塩類、ジクロフェナック
(diclofenac)およびそれらの塩類、アセチルサリチル
酸、アセトアミノフェン、またはグルシルリジン酸(gl
ycyrrhizic acid); −麻酔剤、例えば、塩酸リドカインおよびそれらの誘導
体; −止痒剤、例えば、テナルジン、トリメプラジンまたは
シプロヘプタジン; −角質溶解剤、例えば、α−およびβ−ヒドロキシカル
ボン酸、またはβ−ケトカルボン酸、およびそれらの塩
類、アミド類またはエステル類、特に、ヒドロキシ酸、
例えば、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、クエン酸、
および一般的な果実の酸類、および5−n−オクタノイ
ルサリチル酸; −抗フリーラジカル剤、例えば、α−トコフェロールま
たはそれらのエステル類、スーパーオキシド−ジスムタ
ーゼ、ある種の金属キレート剤、またはアスコルビン酸
およびそれらのエステル類; −抗脂漏剤、例えば、プロゲステロン; −抗フケ剤、例えば、オクトピロックスまたはピリチオ
ン(pyrithione)亜鉛; −抗ざ瘡剤、例えば、レチノイン酸または過酸化ベンゾ
イル; −植物または細菌由来のエキス を挙げることができる。
【0059】また、上述したリストに、他の化合物、例
えば、ジアゾキシド(Diazoxide)、スピロキサゾン(S
piroxazone)、リン脂質、例えばレシチン、リノール
酸、リノレン酸、サリチル酸および仏国特許第2581
542号に記載されている誘導体、例えばベンゼン環の
5位に、2〜12の炭素原子を有するアルカノイル基を
担持するサリチル酸誘導体、ヒドロキシカルボン酸、ま
たはケトカルボン酸、およびそれらのエステル類、ラク
トン、およびそれらの塩類、アントラリン(anthrali
n)、カロテノイド、エイコサテトラエン酸(eicosatet
raynoic acid)およびエイコサトリエン酸(eicosatriy
noic acid)またはそれらのエステル類およびアミド
類、ビタミンDおよびそれらの誘導体、および植物また
は細菌由来のエキスを添加してもよい。
【0060】よって、特定の方法において、本発明の組
成物は、抗菌剤、駆虫剤、抗真菌剤、抗ウィルス剤、抗
炎症剤、止痒剤、麻酔剤、角質溶解剤、抗フリーラジカ
ル剤、抗脂漏剤、抗フケ剤、抗ざ瘡剤、および/または
皮膚の分化および/または増殖を低減させる薬剤、およ
び植物または細菌由来のエキスから選択される少なくと
も1つの薬剤をさらに含有する。
【0061】また、上述したような少なくとも1つの誘
導体を含有する組成物は、特にアンチ・キャンサー社
(Anti Cancer Inc.)により、1994年、10月13日に出願
されている、国際特許出願第94/22468号に記載
されているようなリポソーム形態中にあると考えること
ができる。よって、リポソームに包含された化合物は、
髪の濾胞に選択的に移送される。
【0062】本発明の製薬用組成物は、非経口的に、経
腸的に、または局所的に投与することができる。製薬用
組成物は、好ましくは、局所的に投与される。
【0063】6位が置換されたピリミジン誘導体の活性
を決定するために、本出願人は、任意に精製したチロシ
ナーゼと一つの基質とを、テストする化合物が存在する
適切な培地でインキュベートし、その結果得られた測定
値と、任意に精製したチロシナーゼと一つの基質とを、
テストする化合物が存在しないインキュベート中に得ら
れた測定値とを比較するといった、簡単で迅速な測定方
法を使用した。
【0064】
【実施例】次に実施例を例証するが、これは本発明の範
囲を制限するものではない。
【0065】実施例1:6位が置換されたピリミジン=
3−オキシド誘導体によるチロシナーゼ活性の調節測定の一般的原理 :精製したチロシナーゼを、6位が置
換されたピリミジン=3−オキシド誘導体が存在する、
または存在しない場合において、適切な培地中で、一つ
の基質の存在下でインキュベートした。酵素活性は、反
応中に形成された、基質が転化された生成物の量を測定
することにより評価した。誘導体の存在下で得られた結
果を、誘導体が存在しない場合に得られた結果と比較し
た。
【0066】この比較により、酵素活性における、誘導
体の影響力を評価することができる。
【0067】測定の準備:使用した基質はL−チロシン
[シグマ(Sigma)社から販売されているもの]で、そ
の保存溶液を0.5mM濃度の、リン酸バッファー塩水
(PBS)に調製した。
【0068】使用した酵素は、シグマ社から販売されて
いる、精製した真菌のチロシナーゼ(EC.1.14.
18.1)である。この酵素の保存溶液は、国際単位で
1ミリリットル毎のチロシナーゼが、約19500の濃
度であると表される、5mg/ml濃度でPBSに調製
された。
【0069】チロシナーゼによるチロシンの転化生成物
である、形成したドーパクロムは、パーキン・エルマー
(Perkin Elmer)型機を使用し、475nmの波長で、
分光測定法により測定した。
【0070】テストされた誘導体は、1mMの濃度で、
1%エタノールを含有する、PBS溶液に調製された。
【0071】測定:次のものを、分光光度計のセル中で
混合した: 500μlのチロシン溶液 390μlのリン酸バッファー 10μlの真菌のチロシナーゼ溶液 100μlのテストする誘導体の溶液、またはPBS/
1%エタノール(対照体)
【0072】ついで、混合物を37℃でインキュベート
し、形成したドーパクロムを、少なくとも30分間、継
続的に測定した。
【0073】結果:これらの結果は、対照体(誘導体が
存在しない場合)で得られた値に対する、チロシナーゼ
活性の活性化の%として示している。
【表1】
【0074】この結果には、テストされた6位が置換さ
れたピリミジン誘導体は、チロシナーゼの刺激特性にお
いて、ミノキシジルよりも優れていることが示されてい
る。
【0075】実施例2:アリール−2,4−ジオキソオ
キサゾリジンを含有する組成物の実施例 これらの組成物は、化粧品または薬剤において、現在使
用されている通常の技術で得られる。
【0076】真皮用クリーム : 2,4−ビス−プロピルアミノ−6− ピペリジノピリミジン=3−オキシド 1.000g セテアレス(Ceteareth)・30 7.000g ステアリン酸グリセリル 2.000g セチルアルコール 1.500g ポリジメチルシロキサン 1.500g 流動ワセリン 15.000g 純粋なグリセロールコーデックス 20.000g 防腐剤 適量 脱塩水 全体を100.000gとする量
【0077】スプレー状の真皮用ローション : 2,4−ビス−メチルアミノ−6−ジ メチルアミノピリミジン=3−オキシ ド 5.000g エタノール 30.000g 脱塩水 100.000g
【0078】髪用ローション : 2,4−ビス−エチルアミノ−6−ジ メチルアミノピリミジン=3−オキシ ド 3.000g プロピレングリコール 30.000g エチレンアルコール 40.500g 水 全体を100.000gとする量
【0079】このローションは、頭皮に、1日1回また
は2回、適用毎に1mlの割合で適用される。
【0080】増粘したローション : 2,4−ビス−プロピルアミノ−6− ピペリジノピリミジン=3−オキシド 5.000g カワイン(Kawaine) 2.000g ヒドロキシプロピルセルロース[ハー キュルズ(Hercules)社のクリューセ ル(Klucel)・G] 3.500g エチルアルコール 全体を100.000gとする量
【0081】この増粘したローションは、頭皮に、1日
1回または2回、適用毎に1mlの割合で適用される。
【0082】ニオソーム状のローション : キメキサン(Chimexane)・NL(登 録商標) 0.475g コレステロ−ル 0.475g ステアロイルグルタミン酸一ナトリウ ム 0.050g 2,4−ビス−プロピルアミノ−6− ピペリジノピリミジン=3−オキシド 0.100g 防腐剤 適量 染料 適量 香料 適量 脱塩水 全体を100.000gとする量
【0083】このローションは、頭皮に、1日1回また
は2回、適用毎に1mlの割合で適用される。
【0084】ローション : 2,4−ビス−プロピルアミノ−6− ジメチルアミノピリミジン=3−オキ シド 5.000g プロピレングリコールモノメチルエー テル[ダウ・ケミカル(Dow Chemical )社のドワノール(Dowanol)・PM] 20.000g ヒドロキシプロピルセルロース(ハー キュルズ社のクリューセル・G) 3.000g エチルアルコール 40.000g ミノキシジル 2.000g 水 全体を100.000gとする量
【0085】この増粘したローションは、頭皮に、1日
1回または2回、適用毎に1mlの割合で適用される。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I): 【化1】 [上式(I)中、R1およびR2は、同一でも異なってい
    てもよく、水素原子、またはC1−C12のアルキル基を
    表し;R3およびR4は、同一でも異なっていてもよく、
    1−C12のアルキル基を表すか、または共同して、そ
    れらに結合している窒素原子と共に、複素環を形成し;
    3およびR4が、共同してピペリジノ環を形成する場
    合、基R1およびR2の少なくとも1つは、水素原子以外
    である]で表されるものに相当する、少なくとも1つ
    の、6位が置換されたピリミジン=3−オキシド誘導体
    からなる、皮膚および/または髪の色素沈着を促進させ
    る薬剤。
  2. 【請求項2】 次の式(I): 【化2】 [上式(I)中、R1およびR2は、同一でも異なってい
    てもよく、水素原子、またはC1−C12のアルキル基を
    表し;R3およびR4は、同一でも異なっていてもよく、
    1−C12のアルキル基を表すか、または共同して、そ
    れらに結合している窒素原子と共に、複素環を形成し;
    3およびR4が、共同してピペリジノ環を形成する場
    合、基R1およびR2の少なくとも1つは、水素原子以外
    である]で表されるものに相当する、少なくとも1つ
    の、6位が置換されたピリミジン=3−オキシド誘導体
    からなる、チロシナーゼ活性を刺激する薬剤。
  3. 【請求項3】 6位が置換されたピリミジン=3−オキ
    シド誘導体が:2,4−ビス−メチルアミノ−6−ジメ
    チルアミノピリミジン=3−オキシド、2,4−ビス−
    エチルアミノ−6−ジメチルアミノピリミジン=3−オ
    キシド、2,4−ビス−プロピルアミノ−6−ジメチル
    アミノピリミジン=3−オキシド、2,4−ビス−プロ
    ピルアミノ−6−ピペリジノピリミジン=3−オキシ
    ド、2−アミノ−4−メチルアミノ−6−ピペリジノピ
    リミジン=3−オキシド、2−アミノ−4−プロピルア
    ミノ−6−ピペリジノピリミジン=3−オキシド、2−
    アミノ−4−ヘキシルアミノ−6−ピペリジノピリミジ
    ン=3−オキシド、2−アミノ−4−ベンジルアミノ−
    6−ピペリジノピリミジン=3−オキシド、2−アミノ
    −4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−6−ピペリジ
    ノピリミジン=3−オキシド、2−アミノ−4−プロピ
    ルアミノ−6−ジメチルアミノピリミジン=3−オキシ
    ド、2−アミノ−4−ブチルアミノ−6−ジメチルアミ
    ノピリミジン=3−オキシド、2−アミノ−4−イソプ
    ロピルアミノ−6−ジメチルアミノピリミジン=3−オ
    キシド、から選択されることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の薬剤。
  4. 【請求項4】 6位が置換されたピリミジン=3−オキ
    シド誘導体が:2−アミノ−4−プロピルアミノ−6−
    ジメチルアミノピリミジン=3−オキシド、2−アミノ
    −4−メチルアミノ−6−ピペリジノピリミジン=3−
    オキシド、2,4−ビス−プロピルアミノ−6−ジメチ
    ルアミノピリミジン=3−オキシド、2,4−ビス−プ
    ロピルアミノ−6−ピペリジノピリミジン=3−オキシ
    ド、2,4−ビス−メチルアミノ−6−ジメチルアミノ
    ピリミジン=3−オキシド、2,4−ビス−エチルアミ
    ノ−6−ジメチルアミノピリミジン=3−オキシド、か
    ら選択されることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の薬剤。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の薬剤を、組成物の全重量に対して、0.01%〜20
    %の量で含有することを特徴とする化粧品用組成物。
  6. 【請求項6】 前記薬剤を、組成物の全重量に対して、
    0.1%〜10%の量で含有することを特徴とする請求
    項5に記載の化粧品用組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の薬剤を、組成物の全重量に対して、1%〜30%の量
    で含有することを特徴とする製薬用組成物。
  8. 【請求項8】 前記薬剤を、組成物の全重量に対して、
    2%〜15%の量で含有することを特徴とする請求項7
    に記載の製薬用組成物。
  9. 【請求項9】 チロシナーゼ活性を有する少なくとも1
    つの酵素の基質と、次の一般式(I): 【化3】 [上式(I)中、R1およびR2は、同一でも異なってい
    てもよく、水素原子、またはC1−C12のアルキル基を
    表し;R3およびR4は、同一でも異なっていてもよく、
    1−C12のアルキル基を表すか、または共同して、そ
    れらに結合している窒素原子と共に、複素環を形成し;
    3およびR4が、共同してピペリジノ環を形成する場
    合、基R1およびR2の少なくとも1つは、水素原子以外
    である]で表されるものに相当する、少なくとも1つの
    6位が置換されたピリミジン=3−オキシド誘導体とを
    含有する化粧品用または製薬用組成物。
  10. 【請求項10】 基質が、チロシンまたはその誘導体、
    または3,4−ジヒドロキシ−α−フェニルアラニン
    (ドーパ)から選択されることを特徴とする請求項9に
    記載の組成物。
  11. 【請求項11】 一般式(I)に相当する誘導体、およ
    び酵素の基質が、別々に包装されていることを特徴とす
    る請求項9または10に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 皮膚および/または髪の色素沈着を促
    進させることを特徴とする請求項9ないし11のいずれ
    か1項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 皮膚および/または髪の内在性チロシ
    ナーゼ活性を刺激することを特徴とする請求項9ないし
    11のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 皮膚および/または髪の色素沈着を促
    進させるために、同時にまたは別個に使用されるか、も
    しくは時間をおいて使用される、組合せ製品として、チ
    ロシナーゼ活性を有する少なくとも1つの酵素の少なく
    とも1つの基質と、次の一般式(I): 【化4】 [上式(I)中、R1およびR2は、同一でも異なってい
    てもよく、水素原子、またはC1−C12のアルキル基を
    表し;R3およびR4は、同一でも異なっていてもよく、
    1−C12のアルキル基を表すか、または共同して、そ
    れらに結合している窒素原子と共に、複素環を形成し;
    3およびR4が、共同してピペリジノ環を形成する場
    合、基R1およびR2の少なくとも1つは、水素原子以外
    である]で表されるものに相当する、少なくとも1つの
    6位が置換されたピリミジン=3−オキシド誘導体とを
    含有する製品。
JP9251165A 1996-09-17 1997-09-16 6位が置換されたピリミジン−3−オキシド誘導体からなるチロシナーゼ刺激剤とこれを含有する組成物 Expired - Fee Related JP2999163B2 (ja)

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