JPH10100998A - 産業用無人ヘリコプタのテールブレード保護構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人の接触による不用意な破損を防止する。 【解決手段】 テールスキッド２１と把持部２３とを一
体化して、機体の前後方向に移動可能にテールブーム１
１に取付け、テールスキッド２１にガード部２２の一端
を連結し、そのガード部２２を機体後方側に伸長した
後、折り返して把持部２３に他端を固定する。ガード部
２２の折り返し部は把持部２３が後方側に移動された状
態で、機体後方に向いたテールブレード１２の先端より
後方に位置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は空中撮影や農薬散
布等に用いられる産業用無人ヘリコプタの構造に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】図２はこの種の無人ヘリコプタの従来例
を示したものである。図２に示したように、従来の無人
ヘリコプタにおいては、テールブーム１１の後端部にテ
ールブレード１２が取付けられ、そのやや前方にテール
スキッド１３が取付けられており、テールブーム１１後
端に突出するテールブレード１２を保護する機構は有し
ていないものとなっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような構造とさ
れた従来の無人ヘリコプタでは、機体を地上に置いてい
る時に、テールブレード１２が機体より突出しているた
め、人がテールブレード１２を引っかけ、テールブレー
ド１２を破損させる恐れがあった。また、テールブレー
ド１２が回転している場合は特に危険で、接触によりテ
ールブレード１２を破損させると共に人がけがをし、重
大な事故につながるものとなっていた。

【０００４】この発明の目的は上述した問題点に鑑み、
テールブレードに人が不用意に接触することがないよう
にし、その破損を防止するためのテールブレード保護構
造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明によれば、テー
ルスキッドとテールブームの把持部とが一体化されて、
機体の前後方向に移動可能にテールブームに取付けら
れ、テールスキッドにガード部の一端が連結され、その
ガード部は機体後方側に伸長された後、折り返されて、
他端が把持部に固定され、把持部が機体後方側に移動さ
れた状態で、ガード部の折り返し部が機体後方に向いた
テールブレードの先端より後方に位置される。

【０００６】

【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。図１Ａはこの発明の一実
施例を示したものである。なお、図においてはテールブ
ーム後端側の要部のみを示している。テールスキッド２
１にテールブレード１２を保護するガード部の一端が連
結される。この例ではガード部はテールスキッド２１と
一体に形成され、即ち、テールスキッド２１の先端が延
長されてガード部２２が構成されている。ガード部２２
はこの例ではパイプ体とされ、機体後方側に伸長されて
立ち上げられた後、折り返されており、その延長端が把
持部２３に固定されている。

【０００７】把持部２３は例えば無人ヘリコプタの機体
運搬時に人がもつ把手となるもので、筒状部２４を介し
てテールスキッド２１と一体化されて、テールブーム１
１に取付けられている。つまり、テールブーム１１の周
面を囲んで配された筒状部２４の周面上部側に把持部２
３が取付けられ、下部側にテールスキッド２１の基部が
取付けられている。

【０００８】筒状部２４はテールブーム１１の軸心方向
（機体の前後方向）に移動可能とされており、この図１
Ａは機体の後方側に移動された状態を示している。な
お、この移動は例えば把持部２３をつかんで行われ、把
持部２３と一体に筒状部２４、テールスキッド２１及び
ガード部２２が移動される。この図１Ａに示した状態で
はガード部２２の後方折り返し部は機体後方に向いたテ
ールブレード１２（図中、二点鎖線で示す。）の先端よ
り後方に位置しており、このように配置されたガード部
２２によってテールブレード１２が保護される。

【０００９】一方、図１Ｂは把持部２３が図中、矢印で
示すように、機体前方側に移動され、ガード部２２の折
り返し部がテールブーム１１の後端近傍まで移動された
状態を示したものである。つまり、この図１Ｂはガード
部２２をスライド収納した状態を示したものであり、機
体の収納時に、このようにガード部２２を収納すること
により、機体の全長寸法を短かくすることができるた
め、その分省スペース化を図ることができる。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
テールブレード１２はガード部２２によって保護される
ため、不用意な接触によるテールブレード１２の破損を
防止することができる。また、機体収納時にはガード部
２２をスライド収納することができるため、機体の全長
寸法は短かくなり、よってその分収納しやすいものとな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す要部側面図、Ａはガー
ド部が後方に移動された状態を示す図、Ｂはガード部が
前方に移動された状態を示す図。

【図２】従来の無人ヘリコプタを示す側面図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テールスキッドとテールブームの把持部
   とが一体化されて、機体の前後方向に移動可能にテール
   ブームに取付けられ、 上記テールスキッドにガード部の一端が連結され、 そのガード部は機体後方側に伸長された後、折り返され
   て、他端が上記把持部に固定され、 上記把持部が機体後方側に移動された状態で、上記ガー
   ド部の折り返し部が機体後方に向いたテールブレードの
   先端より後方に位置されることを特徴とする産業用無人
   ヘリコプタのテールブレード保護構造。