JPH10100853A - 乗員保護装置の起動制御装置 - Google Patents

乗員保護装置の起動制御装置

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JPH10100853A
JPH10100853A JP25348796A JP25348796A JPH10100853A JP H10100853 A JPH10100853 A JP H10100853A JP 25348796 A JP25348796 A JP 25348796A JP 25348796 A JP25348796 A JP 25348796A JP H10100853 A JPH10100853 A JP H10100853A
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JP
Japan
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voltage
activation
vehicle
command signal
electronic switch
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Pending
Application number
JP25348796A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Arakawa
洋 荒川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乗員保護装置の起動制御装置において、スクイ
ブ電流スイッチ用素子のIC化を行う。 【解決手段】通電によりエアバッグのような保護手段を
起動する起動手段と、車両の衝突時の衝撃を検出する検
出手段と、この検出手段の検出出力に基づいてに起動指
令信号を出力する判定手段と、車両に搭載されたバッテ
リー電源の電圧を該電圧よりも低い所定の電圧に変換す
る電圧変換手段と、この電圧変換手段に対して起動手段
と直列に接続され起動手段への起動電流の供給を断続す
る電子スイッチ手段と、判定手段からの起動指令信号に
基づいて電子スイッチ手段を制御するスイッチ制御手段
とを備え、電子スイッチ手段とスイッチ制御手段とを含
む直列回路は単一基板上に集積化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載され衝
突時に例えばエアバッグのような保護手段を起動して乗
員を拘束する乗員保護装置の起動制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】乗員保護装置の一つであるエアバッグ装
置は、ステアリングホイールやインストルメントパネル
の内側に折り畳んだエアバッグを備え、車両の衝突時
に、このエアバッグをガスで瞬時に膨らませて乗員の頭
部および胸部を拘束し、それらがステアリングホイール
やウインドシールに二次衝突することを防ぐ装置であ
る。
【0003】エアバッグへガスを供給するのはインフレ
ータと呼ばれるガス供給装置である。インフレータの中
央部には、電気ヒータ線の周りに微量の火薬が詰まって
いるスクイブと呼ばれる起動手段が設けられている。こ
のスクイブに瞬間的に電流が流れると、電気ヒータ線が
発熱して火薬に着火する。これが火種となってスクイブ
の周囲に設けられたエンハンサ(伝化薬)が着火し、ア
ジ化ソーダや二硫化モリブデン等の混合物であるガス発
生剤が燃焼して、瞬時に大量の窒素ガスがエアバッグに
供給される。
【0004】ところで、近年のエアバッグ装置では、一
つの車両に複数のエアバッグが搭載されている。各エア
バッグにはそれぞれスクイブが設けられており、特開平
7−32967号によれば、このような複数のスクイブ
を制御するために、ぞれぞれのスクイブにスイッチング
素子を直列に接続した回路を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種のエアバッグ装
置によれば、エアバッグの数が増加すれば、スクイブお
よびスイッチング素子の数も同様に増加し、スイッチン
グ素子を含む回路部の占有領域が増大する。そのため、
スイッチング素子の集積回路化が求められるが、パワー
トランジタであるスイッチング素子は熱損失が大きくI
C化が困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の乗員保護装置の
起動制御装置は、このような問題点を解決するためにな
されたものであり、通電によりエアバッグのような保護
手段を起動する起動手段と、車両の衝突時の衝撃を検出
する検出手段と、この検出手段の検出出力に基づいてに
起動指令信号を出力する判定手段と、車両に搭載された
バッテリー電源の電圧を該電圧よりも低い所定の電圧に
変換する電圧変換手段と、この電圧変換手段に対して起
動手段と直列に接続され起動手段への起動電流の供給を
断続する電子スイッチ手段と、判定手段からの起動指令
信号に基づいて電子スイッチ手段を制御するスイッチ制
御手段とを備え、電子スイッチ手段とスイッチ制御手段
は単一基板上に集積化されていることを特徴とする。
【0007】電子スイッチ手段に与えられる電圧が車両
のバッテリー電圧よりも低いので、電子スイッチ手段に
流れる電流と同手段に印加される電圧の積で規定される
熱損失が小さくなり、複数の電子スイッチ手段を単一基
板上に搭載することが可能となる。
【0008】また、この起動制御装置には、バッテリー
電源の電圧よりも低い所定の電圧を供給する電圧変換手
段により充電されるバックアップ手段が、起動手段に並
列に接続配置されることが望ましい。バックアップ手段
がバッテリー電源電圧よりも低い電圧で充電されるの
で、過大な電圧が電子スイッチ手段に印加されない。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
乗員保護装置の起動制御装置を示す構成図である。この
起動制御装置は6チャンネル型であり、運転席および助
手席の前突用エアバッグ、側突用エアバッグ、シートベ
ルトのプリテンショナのそれぞれのインフレータに設け
られた6個スクイブ1〜6を有する。
【0010】スクイブ1〜6のヒータ線にはそれぞれ直
列に電子スイッチ素子であるpチャンネルパワートラン
ジスタ11〜16が接続されており、これらのトランジ
スタ11〜16はスクイブ1〜6の化薬が発火するのに
必要な起動電流(発火電流)の供給および遮断の切り替
えを行う。本実施形態のスクイブ1〜6は、1.2A〜
1.6Aの起動電流を2ms以上通電すれば化薬が発火
するようになっている。
【0011】前突用エアバッグに用いられるスクイブ1
および2は一端が共通接続されセーフィングセンサ81
を介して接地されている。同様に、側突用エアバッグに
用いられるスクイブ3および4はセーフィングセンサ8
2を介して、また、プリテンショナに用いられるスクイ
ブ5および6はセーフィングセンサ83を介してそれぞ
れ接地されている。セーフィングセンサ81〜83は、
機械式の加速度センサであり、その構造を図2の斜視図
に示す。常時は、ローラ101がプレートスプリング1
02によってストッパ103に押しつけられており、所
定値以上の矢印Aの向きの加速度(減速度)が加わる
と、ローラ101はプレートスプリング102に抗して
回転し、ローラ101に設けられた可動接点104とプ
レートスプリング102に設けられた固定接点105が
接触して回路が閉じる。このように構成されたセーフィ
ングセンサ81〜83は、この乗員保護装置の電気回路
上の誤動作に基づく誤起動を防止するために設けられて
いる。
【0012】トランジスタ11〜16の各ソースは電流
検出用抵抗41〜46を介して定電圧電源回路30に接
続されている。電源回路30は、電圧制御回路31、p
npパワートランジスタ32、負荷変動を吸収するため
の平滑回路33、過電流検出用抵抗34、ノイズ除去用
のローパスフィルタを構成するコンデンサ35を備えて
いる。電源回路30の入力端は、12Vの車両バッテリ
ー電源53に接続されており、電圧制御回路31により
トランジスタ32のエミッタ・コレクタ間電圧が調整さ
れ、コレクタ側すなわちこの電源回路30の出力端の電
圧は常に6Vに保持される。
【0013】電圧制御回路31は、フィードバック方式
の定電圧制御回路であり、1.25Vの基準電圧部と、
この基準電圧と出力電圧とを比較して出力電圧の変動分
を取り出し、pnpパワートランジスタ32のコレクタ
端子の電圧が6Vを維持するようにそのベース電流を制
御する比較増幅部とを備える。また、この電圧制御回路
31は、過電流検出抵抗34の両端の電圧が所定値を越
えるような過電流が流れたときに6V出力をシャットダ
ウンする過電流検出部を備える。
【0014】電圧制御回路31の出力端子には、バック
アップ用電源となるコンデンサ50が並列に接続されて
いる。なお、ダイオード51は逆流防止用である。
【0015】スイッチング用のトランジスタ11〜16
の各ゲートには、点火制御回路21〜26が接続されて
いる。点火制御回路21〜26は、通常は対応するトラ
ンジスタ11〜16がオフ状態となるゲート電圧を与え
ており、判定手段60からの点火指令信号(起動指令信
号)を受けると、対応するトランジスタ11〜16に所
望の値のドレイン電流が流れるようにゲート電圧を制御
する。このドレイン電流の制御は、電流検出抵抗41〜
46の端子間電圧を監視することにより行われ、トラン
ジスタ11〜16をオンさせたときのドレイン電流が所
望の値、すなわち、スクイブ1から6が点火するのに必
要な電流値1.2〜1.6Aになるようにゲート電圧を
制御する。
【0016】判定手段60は車両衝突時の衝撃を検出す
る検出手段である加速度センサ70の出力信号に基づい
て演算を行い、車両が衝突したと判定すると点火指令信
号を出力する。加速度センサ70としては、たとえば、
N型シリコン基板上にP型シリコン層を拡散してゲージ
抵抗を形成した半導体ピエゾ抵抗を備え、減速度が加わ
るとカンチレバーがたわんでゲージ抵抗が変化する作用
を利用するものがよく用いられる。加速度センサ70
は、複数のセンサ素子を備えており、車両の前後方向の
加速度および左右方向の加速度の検出を行うことができ
る。各センサ素子は目的に応じて最適な位置に配備され
ている。
【0017】判定手段60はマイクロコンピュータで構
成されており、加速度センサ70の出力信号の振る舞い
からエアバッグを起動すべき衝突か否か、また、どのエ
アバッグを起動すべきか等の判定を行う。エアバッグ起
動の判定ロジックには種々の方式が考えられ、たとえ
ば、減速度が所定の値を超えている間の減速度を積分し
て、一定時間内にその積分値が所定値を越えたときに、
点火指令信号を出力する等の方式がある。点火指令信号
は判定手段60の判定ロジックに基づいて6個のスクイ
ブ1〜6に対応する点火制御回路21〜26ごとに別々
に与えられる。
【0018】このように構成された本実施形態の乗員保
護装置の起動制御装置を備えた車両が衝突すると、加速
度センサ70がこの衝突に伴う車両の減速度を検出し、
判定手段60が加速度センサ70から与えられる減速度
情報に基づいていずれのエアバッグまたはシートベルト
プリテンショナを起動させるか否かの判定を行い、起動
すべきであると判断したエアバッグまたはシートベルト
プリテンショナに対応する点火制御回路に点火指令振号
を出力する。
【0019】一方、衝突に伴う減速度が設定値以上であ
るとセーフィングセンサ81〜83が閉じる。セーフィ
ングセンサ81〜83の動作条件(設定値)は、判定手
段60が点火指令信号を出力する基準よりもゆるいの
で、点火制御回路21〜26のうちから指令を受けたも
のは、スイッチ用のトランジスタをターンオンさせスク
イブに点火電流を流すことができる。これにより、対応
するエアバッグまたはシートベルトプリテンショナは起
動する。
【0020】ところで、スイッチ用のトランジスタ11
〜16は、点火制御回路21〜26および電圧制御回路
31と共にエアバッグ制御ICとして1チップ化、すな
わち、単一基板上に集積化されている。トランジスタ1
1〜16にはスクイブ1〜6の点火に必要な1.2A〜
1.6Aの大きな電流が流れるのでその発熱量が問題と
なるが、電源回路30の出力電圧が車両のバッテリー電
圧である12Vよりも遥かに小さい6Vになっているの
で、熱損失が抑えられIC化が可能となっている。
【0021】たとえば、点火経路のインピーダンスはセ
ーフィングセンサを無視すると、スクイブの2.5Ω、
電流検出抵抗の0.2Ωおよびスイッチ用トランジスタ
のドレイン−ソース間抵抗である。したがって、起動電
流を1.6アンペア(A)とすると、スイッチ用トラン
ジスタの損失は、電源電圧からスクイブと電流検出抵抗
での電位降下分を減じた値に起動電流値を乗ずれば得ら
れる。すなわち、 (6−0.2×1.6−2.5×1.6)×1.6=
2.688ワット(W) となる。本実施形態は6チャンネルあるので、これを6
倍して16.128Wとなる。この数値は連続通電の場
合であり、スクイブの起動電流は2msという短時間の
通電なので、概算として1/10と考えると 16.128W÷10≒1.6W …(1) となる。
【0022】一方、ICが搭載されるパッケージの熱抵
抗を考える。たとえば、QFP80ピンの基板実装での
熱抵抗は約60℃/Wであり、ICの動作温度範囲の上
限温度を150℃とすると、環境温度Ta=85℃での
許容損失は、 (150℃−85℃)÷60=1.08W となる。この許容損失1.08Wという値は、(1)式
に示す本実施形態のスイッチ用トランジスタ11〜16
の熱損失1.6Wよりも若干小さい値であるが、2ms
という短時間通電であることと、一度点火したら点火経
路の回路は新規なものと交換されることを考えると、十
分に実用可能である。
【0023】ちなみに、従来は電源回路としてバッテリ
電圧をむしろ15.5Vに昇圧するDC−DCコンバー
タを用いていており、そのときのスイッチ用トランジス
タの熱損失を同様に算出すると約10.7Wとなり、I
C化は困難である。
【0024】つぎに、電源回路30のバックアップコン
デンサ50の動作への影響を検討する。電源回路30を
用いて充電電圧を6Vに下げることで、従来よりも低耐
圧のコンデンサを使用できるため、部品のローコスト化
を図ることができる。特に、本実施形態のように多チャ
ンネルエアバッグでは大容量のバックアップコンデンサ
が必要なため、その効果は大きい。
【0025】ここで、バックアップコンデンサ50によ
る通電時間の一例を示す。たとえば、20400μFの
バックアップコンデンサを用いたとすると、1チャンネ
ル(1つのスクイブ)あたりの蓄積電荷Qは、 Q=(20400μF/6)×6V =0.0204クーロン(C) となる。これを1.6Aで除すると12.75msとい
う通電時間が得られ、2msという要求通電時間を十分
に満足する。なお、20400μFというのは、電源回
路としてDC−DCコンバータを用いていた従来の6チ
ャンネル起動制御装置に搭載されていたバックアップコ
ンデンサの容量であり、従来装置のバックアップコンデ
ンサをそのまま利用できることを意味している。
【0026】なお、従来装置の電源回路によく用いられ
ていたDC−DCコンバータは、約70キロヘルツ(K
Hz)の三角波パルスで常時スイッチングしているた
め、ノイズの発生源となり、ラジオノイズを悪化させる
原因となっていたが、本実施形態の電源回路30はフィ
ードバック方式の定電圧回路であるため、そのようなノ
イズを発生することはない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の乗員保護
装置の起動制御装置によれば、電子スイッチ手段に与え
られる電圧が車両のバッテリー電圧よりも低いので、電
子スイッチ手段に流れる電流と同手段に印加される電圧
の積で規定される熱損失が小さくなり、複数の電子スイ
ッチ手段を単一基板上に搭載することができる。これに
より、装置の小型化および低価格化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である乗員保護装置の起動
制御装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1の起動制御装置に用いられるセーフィング
センサの外観を示す斜視図。
【符号の説明】
1〜6…スクイブ、11〜16…スイッチ用トランジス
タ、21〜26…点火制御回路、30…低電圧回路、3
1…電圧制御回路、50…バックアップコンデンサ、5
3…バッテリー電源、60…判定手段、70…加速度セ
ンサ(Gセンサ)、81〜83…セーフィングセンサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され衝突時に保護手段を起動
    して乗員を拘束する乗員保護装置の起動制御装置におい
    て、 通電により前記保護手段を起動する起動手段と、 前記車両の衝突時の衝撃を検出する検出手段と、 この検出手段の検出出力に基づいて起動指令信号を出力
    する判定手段と、 前記車両に搭載されたバッテリー電源の電圧を該電圧よ
    りも低い所定の電圧に変換する電圧変換手段と、 この電圧変換手段に対して前記起動手段と直列に接続さ
    れ前記起動手段への起動電流の供給を断続する電子スイ
    ッチ手段と、 前記判定手段からの前記起動指令信号に基づいて前記電
    子スイッチ手段を制御するスイッチ制御手段とを備え、 前記電子スイッチ手段と前記スイッチ制御手段は単一基
    板上に集積化されていることを特徴とする乗員保護装置
    の起動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧変換手段により充電されるバッ
    クアップ手段が、前記起動手段に並列に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置の起動
    制御装置。
JP25348796A 1996-09-25 1996-09-25 乗員保護装置の起動制御装置 Pending JPH10100853A (ja)

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