JPH10100408A - インクジェットプリントヘッドおよびその作製方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッドおよびその作製方法

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JPH10100408A
JPH10100408A JP26047496A JP26047496A JPH10100408A JP H10100408 A JPH10100408 A JP H10100408A JP 26047496 A JP26047496 A JP 26047496A JP 26047496 A JP26047496 A JP 26047496A JP H10100408 A JPH10100408 A JP H10100408A
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JP
Japan
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nozzle
nozzle hole
print head
ink jet
jet print
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Application number
JP26047496A
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English (en)
Inventor
Masaki Kataoka
雅樹 片岡
Takayuki Takeuchi
孝行 竹内
Yukihisa Koizumi
幸久 小泉
Naoshi Kotake
直志 小竹
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドシュータ型のインクジェットプリント
ヘッドにおいて、時分割駆動に対応したインクの着弾位
置のズレを補正するとともに、ノズル穴と被記録材との
距離が変化しても位置ズレの発生しないインクジェット
プリントヘッドおよびその作製方法を提供する。 【解決手段】 ノズル穴8の個別流路溝5の深さ方向の
位置を、対応する発熱体の時分割駆動されるタイミング
に応じて変えて、ノズル穴8を形成する。これによっ
て、時分割駆動による着弾位置のズレを補正する。ま
た、ノズル穴8を形成する際には、ノズル穴8の中心軸
が略平行になるようにする。これによってインクジェッ
トプリントヘッドと被記録材の間隔が多少異なっても、
相対的な着弾位置は変わらず、良好な画質を維持でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱素子の発熱に
よってインク中に気泡を発生させ、その気泡の圧力によ
ってインクを飛翔させて記録を行なうサーマル方式のイ
ンクジェットプリントヘッドおよびその作製方法に関す
るものであり、特に発熱素子の面とほぼ平行および斜め
方向にインクを吐出するサイドシュータ型のインクジェ
ットプリントヘッドおよびその作製方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマル方式のインクジェットプ
リントヘッドとしては、大きくルーフシュータ型とサイ
ドシュータ型が開発されている。ルーフシュータ型は、
発熱素子の面と対向する面に設けられたノズル穴から、
発熱素子の面と直交する方向にインクを吐出させるもの
である。また、サイドシュータ型は、2枚の部材を接合
してインク流路を形成するとともにインク流路の途中に
発熱素子を設け、インク流路の端部に設けられたノズル
穴から発熱素子の面と概略平行する方向あるいは斜め方
向にインクを吐出する型のヘッドである。
【0003】一方、サーマル方式のインクジェットプリ
ントヘッドでは、各ノズルに対応する発熱素子に電流を
流し、発熱素子を発熱させる。そのため、同時にインク
を吐出するノズルが多いと、その分だけ大きな電流が必
要となり、電源や回路等の電流容量を大きくしなければ
ならない。これを回避するため、全てのノズルを同時に
駆動せず、いくつかのノズルごとにブロック化し、ブロ
ックごとに時分割で駆動する手法が採られている。
【0004】このような時分割駆動を行なう場合、イン
クジェットプリントヘッドの移動方向に直交する方向に
ノズルを配列して、ブロックごとに順次駆動してゆく
と、駆動タイミングのズレによって各ブロック間のイン
クの着弾位置のズレが生じる。また、ブロックごとの駆
動タイミングのズレ量に応じて予めインクジェットプリ
ントヘッドを傾けておくことも考えられているが、この
場合には同時に駆動されるブロック内の各ノズルの位置
が、傾き量だけずれてしまうという問題がある。
【0005】このような時分割駆動によるインクの着弾
位置のズレを補正するための1つの方法として、ルーフ
シュータ型のインクジェットプリントヘッドでは、例え
ば特開平8−39803号公報に記載されているよう
に、ノズルの並び方向に対して、ノズルの位置を異なら
せ、それと同時に対応する圧力室およびエネルギー発生
体も位置を異ならせる方法が考えられている。このよう
なノズルおよび圧力室等の位置を異ならせる方法は、ル
ーフシュータ型のインクジェットプリントヘッドでは比
較的実現しやすい。しかし、サイドシュータ型のインク
ジェットプリントヘッドでは、2枚の部材を接合してイ
ンク流路を形成するため、インク流路の並び方向に直交
する方向へインク流路の位置を変更することは実質的に
困難である。
【0006】サイドシュータ型のインクジェットプリン
トヘッドにおいて、時分割駆動によるドットの位置ズレ
を補正しようとしたものとしては、例えば特開平4−2
50049号公報に記載されているように、噴射口の形
状や発熱素子の位置などを変えるものがある。しかしこ
れらの構成では、噴射されるインク滴量が変化して濃度
ムラが生じる可能性があり、高画質を得ることは難し
い。
【0007】また、例えば特開平8−48036号公報
に記載されているように、ノズル穴の角度を変えて形成
し、インクの着弾位置を揃えようとするものが考えられ
ている。しかし、ノズル穴と被記録材との距離が変化す
ると、インクの着弾位置がずれてしまうという欠点があ
った。また、ノズル穴の角度を変えた加工は、成形では
困難であり、レーザー加工においてもその加工方向を変
えて実施する必要があり、生産性に問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、サイドシュータ型のインク
ジェットプリントヘッドにおいて、時分割駆動に対応し
たインクの着弾位置のズレを補正するとともに、ノズル
穴と被記録材との距離が変化しても位置ズレの発生しな
いインクジェットプリントヘッドおよびその作製方法を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の発熱素子を有する基板と、前記発熱素子に対
応した複数の個別流路溝が形成された流路形成部材と、
前記個別流路溝にそれぞれ対応して該個別流路溝の端部
において連通する複数のノズル穴が形成されたノズル形
成部材とを、前記発熱素子が前記個別流路溝中に配置さ
れるように接合してなるインクジェットプリントヘッド
において、記録に使用するすべての前記ノズル穴につい
て、その中心線が略平行であり、前記ノズル穴の加工面
内で該ノズル穴と対応する前記発熱素子の駆動されるタ
イミングに応じた前記個別流路溝の深さ方向の位置に設
けられていることを特徴とするものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記個別流
路溝は、前記発熱素子の発熱領域の略中央に対応する部
分の深さが、前記ノズル穴との連通部近傍の深さに対し
て浅く形成されていることを特徴とするものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のインクジェットプリントヘッドにおいて、前
記ノズル穴の中心線が前記発熱素子の形成面に対して3
0゜ないし60゜傾いていることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項4に記載の発明は、基板と、複数の
個別流路溝が形成されるとともに該個別流路溝の内面に
発熱素子が形成された流路形成部材と、前記個別流路溝
にそれぞれ対応して該個別流路溝の端部において連通す
る複数のノズル穴が形成されたノズル形成部材とを接合
してなるインクジェットプリントヘッドにおいて、記録
に使用するすべての前記ノズル穴の中心線が略平行であ
り、記録に使用する前記ノズル穴は、前記ノズル穴の加
工面内で該ノズル穴と対応する前記発熱素子の駆動され
るタイミングに応じた前記個別流路溝の深さ方向の位置
に設けられていることを特徴とするものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載のインクジェットプリントヘッ
ドにおいて、前記流路形成部材および前記ノズル形成部
材は、一体的に形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5いずれか1項に記載のインクジェットプリントヘッド
において、前記ノズル穴は、インクの吐出方向に向かっ
て断面積が小さくなるように絞られており、少なくとも
前記個別流路溝の深さ方向の絞り角の方が前記個別流路
溝の並び方向の絞り角よりも大きく形成されていること
を特徴とするものである。
【0015】請求項7に記載の発明は、インクジェット
プリントヘッドの作製方法において、基板上に少なくと
も複数の発熱素子を形成し、また前記発熱素子に対応し
た複数の個別流路溝とノズル穴形成面を有する流路形成
部材を樹脂成形によって形成し、前記ノズル穴形成面に
所定のマスクを透過したレーザー光を照射することによ
りノズル穴を形成し、記録に使用するすべての前記ノズ
ル穴は、その中心線が略平行であって、前記ノズル穴形
成面内で該ノズル穴と対応する前記発熱素子の駆動され
るタイミングに応じた前記個別流路溝の深さ方向の位置
に形成されてなり、前記基板と前記流路形成部材とを前
記発熱素子が前記個別流路溝中に配置されるように接合
することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインクジェット
プリントヘッドの第1の実施の形態を示す要部正面図、
図2は、同じくA−A断面図、図3は、同じくB−B断
面図である。図中、1は発熱体基板、2は流路部材、3
はノズル板、4は発熱体、5は個別流路溝、6は凸部、
7は共通液室、8はノズル穴、9はノズル穴の中心軸で
ある。なお、図1において、点線で示す部分は説明に必
要な部分について透視して示している。
【0017】流路部材2には、共通液室7と、複数の個
別流路溝5が設けられている。個別流路5の途中には、
凸部6が形成されている。複数の個別流路溝5および凸
部6と、共通液室7が形成された流路部材2は、例えば
樹脂成形により作製される。凸部6は、発熱体4で発生
した気泡の成長時の圧力を効率的にノズル穴8側に伝え
るために設けられ、流体抵抗として機能する。なお、個
別流路溝5のノズル穴8との連通部付近における深さ
は、幅に対して1.5ないし3倍程度とするとよい。
【0018】発熱体基板1には、各個別流路溝5に対応
して、各個別流路溝5内となる位置に発熱体4が形成さ
れている。図示しないが、発熱体4に通電するための電
極や、これらの保護層なども形成される。場合によって
は、発熱体4を駆動するための駆動回路なども形成され
る。発熱体基板1は、流路部材2と接合されて個別流路
や共通液室を構成する一面となる。
【0019】ノズル板3は、例えばシート状の樹脂性フ
ィルムで構成することができる。所望パターンのマスク
を用いたレーザー加工により、ノズル穴8が形成されて
いる。ここで、本発明のノズル穴の中心軸9は略平行な
ので、レーザー加工も同一方向からの加工のみで達成で
き、生産性が高い。ノズル穴8は、個別流路溝5の配列
ピッチと同一ピッチで形成され、少なくとも流路部材2
と接合される側は個別流路に連通するように形成され
る。ノズル穴8のレーザー加工は、ノズル板3の流路部
材2との接合面側から加工され、インク吐出方向に対し
て断面積が減少するような絞り構造となっている。この
とき、光学系により流路溝深さ方向で2方向からレーザ
ー光を照射したり、または2枚のマスクを用いるなどし
て、個別流路溝5の配列方向の絞り角度に対して個別流
路溝5の深さ方向の絞り角度を大きくとっている。これ
によって、圧力損失を小さくし、ノズル穴8を高密度に
配置可能となる。なお、ノズル板3は、特に樹脂に限定
されるものではなく、電鋳法等で作製した金属性のもの
でもよい。
【0020】また、ノズル穴8は、時分割駆動のタイミ
ングに対応して、図1に示すように個別流路溝5の深さ
方向で位置が異ならせてある。ここでは、3個おきに配
列された複数の発熱体4が同時に駆動される4分割駆動
を行なう場合を一例として示している。そのため、図1
において最も左のノズル穴8に対応する発熱体4と、左
から5番目のノズル穴8に対応する発熱体4が同時に駆
動されるので、これらのノズル穴8が個別流路溝5の深
さ方向に同じ位置となるように形成される。同様に、左
から2番目と6番目のノズル、3番目と7番目のノズ
ル、4番目と図示しない8番目のノズルが、個別流路溝
5の深さ方向に同じ位置となるように形成される。ただ
し、ノズル穴8の位置が異なっても、ノズル穴8の中心
軸9は平行となるように形成される。
【0021】なお、駆動されるタイミングが異なる発熱
体4に対応するノズル穴8の位置を全て異なる位置とし
なくてもよい。例えば、記録に用いられるノズル穴8が
256個設けられているとき、発熱体4を15個おきに
16個ずつ同時に駆動する16分割駆動を行なうとき、
ノズル穴8の個別流路溝5の深さ方向における位置を異
なる16の位置とすることで良好なインクジェットプリ
ントヘッドが得られるが、実際の場合、同時に駆動され
る発熱体4に対応するノズル穴群をいくつかのグループ
にまとめ、2ないし8の位置に割り振って作製してもよ
い。ノズル穴群を割り振る個別流路溝5の深さ方向の位
置の数は、作製精度や吐出方向のバラツキなどとの兼ね
合いで決定される。
【0022】このように作製されたノズル板3は、接着
剤により発熱体基板1と流路部材2が接合された組立体
に位置合わせ後に接合される。または、ノズル板3を板
状部材と組立体との間に挟み、板状部材で押さえ込むよ
うにして接合することで、より簡易に信頼性の高いヘッ
ドが得られる。
【0023】上述の第1の実施の形態における具体的な
各部の寸法を次に示す。 ノズル穴8の配列ピッチ:42.5μm ノズル穴8の吐出口径:φ20μm (ノズル穴8の流路部材側の開口径:ノズル穴配列方向
28μm、直交方向36μm) ノズル穴8のテーパー角度:ノズル穴配列方向5゜、直
交方向10゜ ノズル穴8の長さNL :45μm 個別流路溝5の深さ:65μm(ノズル穴8との連通部
近傍) 凸部6の部分の個別流路溝5の深さ:13μm 発熱体4の発熱領域の寸法:ノズル穴配列方向30μ
m、インク吐出方向100μm
【0024】ここで、ノズル穴8の個別流路溝5の深さ
方向の位置が異なっても、発熱体4や個別流路溝5の位
置関係および寸法は同一である。もちろん、ノズル穴8
の配列方向で異なるインクが供給される流路群がある場
合は、その流路群の間でインクの特性に合わせて、発熱
体4の寸法、位置などが異なる場合もある。
【0025】上述のような第1の実施の形態における構
成において、図示しないインク供給源から供給されたイ
ンクは、共通液室7から複数の個別流路5へ供給され
る。供給されたインクは、発熱体基板1上の発熱体4に
より加熱され、気泡を発生し、その気泡の成長時の圧力
により、ノズル穴8からインクを吐出し、図示しない被
記録材上に付着することで、所望の画像を形成する。
【0026】いま、図1において示したインクジェット
プリントヘッドを被記録材に対して相対的に上方へ移動
させて、横一列にドットを並べた直線の記録を行なうこ
とを考える。なお、ここでは説明の都合上、方向を示す
場合には図1における上下左右方向で示しており、実際
の記録時における方向とは異なる場合がある。
【0027】まず、最初のタイミングで最左端のノズル
穴8と左から5番目のノズル穴8を含むノズル穴群から
同時にインクが吐出され、対応するドットが被記録材に
形成される。次のタイミングでは、左から2番目と6番
目のノズル穴8を含むノズル穴群から同時にインクが吐
出されるが、インクジェットプリントヘッドは異なるタ
イミングの間に相対的に上方へ移動している。しかし、
ノズル穴8の位置は、この移動距離だけずらして形成さ
れているので、吐出されたインク滴の着弾位置は先に吐
出されたインク滴の着弾位置と上下方向において一致す
る。同様にして、さらに次のタイミングでインクを吐出
する左から3番目と7番目のノズル穴8を含むノズル穴
群、および、その次のタイミングでインクを吐出する左
から4番目のノズル穴8を含むノズル穴群についても、
吐出されたインク滴の上下方向の着弾位置は一致する。
【0028】このようにして4回の分割駆動によって被
記録材上に形成されたドットは左右方向に一列に揃い、
きれいな直線として記録される。このように、分割駆動
を行なっても、被記録材上に形成されるドットが揃うた
め、高品質の画像を得ることができる。
【0029】また、被記録材とインクジェットプリント
ヘッドとの間隔が変化した場合でも、すべてのノズル穴
8の中心軸9が平行となるようにノズル穴8が形成され
ているので、被記録材上に形成されるドットの位置関係
は変化しない。そのため、被記録材とインクジェットプ
リントヘッドとの間隔に関係なく、高画質を得ることが
できる。
【0030】なお、上述の例では、隣接する発熱体4に
ついて順次駆動しているが、例えば隣接する発熱体4に
ついて、次のタイミングで駆動しないインターレース方
式の駆動方法を採用することができる。例えば、隣接す
る8個の発熱体4について、1,4,7,2,5,8,
3,6の順や、1,5,3,7,2,6,4,8の順な
ど、隣接する発熱体4を続けて駆動しないような順で駆
動することができる。この場合も、7個おきの発熱体4
は同時に駆動されることになる。ノズル穴8は、この駆
動順序に従って、その個別流路溝5の深さ方向の位置を
定めて形成すればよい。
【0031】また、インクジェットプリントヘッドによ
っては記録に用いないいわゆるダミーノズルが設けられ
ることもある。このダミーノズルのノズル穴を形成する
個別流路溝5の深さ方向の位置は任意である。また、ダ
ミーノズルの中心軸は、記録に用いるノズル穴と平行で
なくてもかまわないし、形状も上述の形状と異なってい
てもよい。
【0032】図4は、本発明のインクジェットプリント
ヘッドの第2の実施の形態を示す要部正面図、図5は、
同じくA−A断面図、図6は、同じくB−B断面図であ
る。図中、図1ないし図3と同様の部分には同じ符号を
付して説明を省略する。11は流路部材である。この第
2の実施の形態では、同時に駆動する発熱体4として、
隣接する数個ごととした場合を示している。上述の第1
の実施の形態と同様に、同時に駆動する発熱体4に対応
するノズル穴8の個別流路溝5の深さ方向の位置を同じ
とし、同時に駆動しない発熱体4に対応するノズル穴8
の個別流路溝5の深さ方向の位置を異ならせて形成して
いる。図4に示した例では、隣接する4個ずつの発熱体
4を同時に駆動する場合を示しており、左の4つのノズ
ル穴8については個別流路溝5の深さ方向の位置を同じ
にして形成し、その右隣のノズル穴8の位置とは異なら
せている。個別流路溝5の深さ方向について、最も深い
位置にノズル穴8を形成した場合を図5に示し、最も浅
い位置にノズル穴8を形成した場合を図6に示してい
る。この場合も、ノズル穴8の中心軸9は全て平行にな
るようにすべてのノズル穴8が形成される。
【0033】この第2の実施の形態においても、例え
ば、図4において被記録材に対して相対的に上方向にイ
ンクジェットプリントヘッドを移動させながら記録を行
なう場合を考えると、最初に左の4本のノズル穴8から
インクを吐出した後、次のタイミングまでの間にインク
ジェットプリントヘッドが移動するが、その移動量だけ
ノズル穴8の個別流路溝5の深さ方向の位置がずれてい
るので、次のタイミングで吐出されるインク滴によるド
ットも、被記録材上では先のタイミングで付着したイン
クドットの位置とインクジェットプリントヘッドの移動
方向に直交する方向に揃う。以降のタイミングで吐出さ
れるインク滴も、同様にして着弾位置のズレは解消し、
すべてのドットがほぼ一直線上に並ぶ。また、インクジ
ェットプリントヘッドと被記録材の間隔が多少異なって
も、各ノズル穴8の中心軸9が平行となるようにノズル
穴8が形成されているので、被記録材上の各ドットの相
対位置は変化しない。そのため、常に高品質の画像を得
ることができる。
【0034】この第2の実施の形態においても、同時駆
動する発熱体4のグループをいくつかまとめてグループ
群とし、各グループ群ごとに個別流路溝5の深さ方向の
位置を割り振ってもよい。グループ群内の各グループの
駆動順序や各グループに含まれる発熱体4は任意であ
り、例えば、グループ群内でいくつかおきの発熱体4を
グループ化して順次駆動したり、インターレース駆動す
るなど、種々の駆動方法を適用することができる。
【0035】この第2の実施の形態では、上述の第1の
実施の形態における流路部材2とノズル板3を、流路部
材11として一体的に成形により作製している。これに
より、ノズル板3の接合工程が無くなるばかりか、ノズ
ル穴8が形成される面の強度が上がり、圧力による該面
の変形が防止されるので、本発明の効果がより安定して
得られる。該面変形が起きた場合、面内のノズル穴位置
が異なる本発明では、従来に比してよりばらつきが大き
くなってしまう。成形では容易に種々の形状を作製でき
るので、このような構成も可能である。もちろん、第1
の実施の形態のように、別部材で構成してもよい。
【0036】また、流路部材11に形成する個別流路溝
5として、発熱体4の少なくとも中央領域における溝深
さHh をノズル形成面付近の溝深さNh よりも浅く形成
している。これによって、発熱体4上で発生する気泡に
よる圧力をノズル穴8側へ効率よく向けることができる
ので、よりエネルギー効率をよくすることができる。ま
た、この構成により深い溝領域が減少し、成形時におけ
る型からの離型性が向上し、さらに安定した品質が得ら
れるようになる。発熱体4の中央領域における溝深さH
h の具体的寸法としては、例えば30μmとすることが
できる。その他の具体的寸法は、上述の第1の実施の形
態と同様とすることができる。なお、上述の第1の実施
の形態においても、このような個別流路溝5の構造を採
用することもできる。
【0037】さらに、この第2の実施の形態では、ノズ
ル穴8の中心軸9の方向を発熱体4の面に対して多少傾
斜するようにノズル穴8を形成している。これはノズル
穴8のレーザー加工時に、レーザービームが個別流路溝
5内の凸部6と干渉してしまうことを防止するためであ
る。この場合、流路部材11の被記録材と対向するノズ
ル穴8が開口する面が、ノズル穴8の中心軸9と直交す
るように、形成されているとよい。もちろん、第1の実
施の形態と同様にノズル穴8の中心軸9が発熱体4の面
と平行になるように形成してもよいし、第1の実施の形
態においても、この実施の形態のようにノズル穴8の中
心軸9が発熱体4の面に対して傾斜するようにノズル穴
8を形成してもよい。
【0038】図7、図8は、本発明のインクジェットプ
リントヘッドの第3の実施の形態を示す断面図である。
図中、図1ないし図6と同様の部分には同じ符号を付し
て説明を省略する。12は樹脂層である。この実施の形
態では、上述の第2の実施の形態に示した構成よりも、
さらにノズル穴8の中心軸9と発熱体4の面との角度を
大きくした例を示している。
【0039】この場合のノズル穴8の中心軸9と発熱体
4の面との角度は、発熱体4の面に対してインク吐出方
向が30゜ないし60゜方向となるように形成されてい
る。図9は、本発明のインクジェットプリントヘッドの
第3の実施の形態におけるノズル面の長さの説明図であ
る。図中、上述の第1の実施の形態におけるノズル穴8
の形成面を破線で示している。個別流路溝5のノズル形
成面付近の溝深さNhを同じとすると、上述の第1の実
施の形態に示した構成では、ノズル穴8を形成可能な面
の長さはd0 (=Nh )である。図7、図8に示した第
3の実施の形態における構成では、ノズル穴8を形成す
る面を角度θだけ傾けているので、ノズル穴8を形成可
能な面の長さd1 は、d0 /cosθ=Nh /cosθ
である。このように、この第3の実施の形態で示すよう
な構成を取ることで、個別流路溝5を深くすることな
く、ノズル穴8を形成する面を長く取ることができるの
で、より本発明の効果を容易に達成できる。
【0040】サーマル方式のインクジェットプリントヘ
ッドでは、発熱体4とノズル穴8の出口までの距離が、
噴射特性を大きく左右する。特に流速(エネルギー効
率)に大きく影響し、この距離が短い方が好ましい。図
10は、発熱体4の端からノズル穴8の出口までの距離
の比較例の説明図である。図10(A)は第1の実施の
形態に示した構成の場合を示し、図10(B)は第3の
実施の形態に示した構成の場合を示している。図10
(A)に示す第1の実施の形態の場合のように、噴射方
向が発熱体4の形成面に平行な場合、個別流路溝5の深
さ方向での位置が異なるノズル穴8では、発熱体4の端
からノズル穴8の出口までの距離mは、図中、m1 およ
びm2 として示したように距離の差は大きくなり、場合
によっては無視できない差となってくる。しかし、図1
0(B)に示すように、第3の実施の形態で示すよう
に、ノズル穴8の中心軸9が発熱体4の面に対して傾斜
している構成では、異なるノズル穴8であっても、発熱
体4の端からノズル穴8の出口までの距離m1 ,m2
それほど変わらない。このように、第3の実施の形態で
は、各ノズル穴8における発熱体4の端からノズル穴8
の出口までの距離の差を十分小さくすることができる。
そのため、異なる位置にノズル穴8を設けても、噴射特
性を揃えることができる。
【0041】一方、発熱体4とノズル穴8との距離は、
上述のようにエネルギー効率の観点から近い方が望まし
いが、一定以上に近づくと圧力を発生させる気泡がノズ
ル穴8の開口部で大気と連通し、不安定な吐出となって
しまう。これから発熱体4からノズル穴8までの距離
は、気泡が大気と連通しない最も短い距離とすることが
望ましい。この場合に、安定した吐出が得られ、かつ、
エネルギー効率のよいインクジェットプリントヘッドが
得られる。この距離はノズル穴8の形状や寸法で異なる
が、例えばこの距離をP’とする。この距離P’のとき
とインクの噴射特性がほとんど変わらない最大距離をノ
ズル間ピッチP相当とし、ノズルの時分割駆動に対応す
るノズル位置の最大ズレもノズル間ピッチPと同等と考
えると、発熱体4の端からノズル穴8への方向の最大差
はP=2Psin(θN /2)からθN =60゜とな
る。このθN を中心割り振りで30゜であるから、ノズ
ル面の傾斜は30゜以上60゜以下が好ましい。中心角
度で発熱体4からノズル穴8までの距離は最小となる
が、この距離がP’以上であることが条件となる。ノズ
ル穴8が形成される面の傾斜角はノズル穴の中心軸9と
発熱体4の形成面とのなす角度と同じであるから、ノズ
ル穴の中心軸9と発熱体4のなす角度を30゜〜60゜
にすることで、発熱体4とノズル穴8との距離を短くし
た吐出効率のよいインクジェットプリントヘッドを良好
に実現できる。ただし、角度が大きくなると、発熱体4
の端だけでなく、発熱体4の面の内部から影響が大きく
なってくるため、発熱体4の端とノズル穴8の出口まで
の距離は、その影響に応じて多少異ならせるのがよい。
【0042】さらに、図7、図8に示すようにノズル穴
8の中心軸9と発熱体4の面との角度を傾斜させること
によって、ノズル穴8が形成されている面が斜面とな
り、流路部材11を成形する際に、個別流路溝5の部分
においても、型の剥離性が向上するために、より深い溝
がより安定して成形可能である。
【0043】この第3の実施の形態の場合にも、図7お
よび図8に示すように、発熱体4の駆動されるタイミン
グに応じて、ノズル穴8の位置をずらして形成してい
る。個別流路溝5の深さ方向について、最も深い位置に
ノズル穴8を形成した場合を図7に示し、最も浅い位置
にノズル穴8を形成した場合を図8に示している。この
場合も、ノズル穴8の中心軸9は全て平行になるように
すべてのノズル穴8が形成される。
【0044】また、この例においても、上述の第2の実
施の形態で示した構成と同様に、個別流路溝5の形状と
して、発熱体4の少なくとも中央領域における溝深さH
h をノズル形成面付近の溝深さNh よりも浅くし、より
エネルギー効率を向上させている。
【0045】さらに、この例では、発熱体基板1上に樹
脂層12を設けている。この樹脂層12は、発熱体基板
1上に形成されている各層を保護するとともに、気泡の
成長時の圧力に対して、共通液室7側の流体抵抗として
の役割も有している。なお、少なくとも発熱体4上につ
いては樹脂層12を除去し、発熱体4で発生する熱のイ
ンクへの伝達を阻害しないようにしている。この例では
発熱体4上からノズル穴8との連通部までの個別流路溝
5の部分について樹脂層12を除去し、かつ、発熱体4
からノズル穴8の方向への流体抵抗を低減するようにし
て、気泡の成長方向がノズル穴8側に向くように構成し
ている。このような樹脂層12は、上述の第1および第
2の実施の形態についても設けることができる。
【0046】図11、図12は、本発明のインクジェッ
トプリントヘッドの第4の実施の形態を示す断面図であ
る。図中、図1ないし図3と同様の部分には同じ符号を
付して説明を省略する。13は基板である。この実施の
形態では、発熱体4を個別流路溝5の内面に形成してい
る。特にこの例では凸部6のノズル穴8側の面に発熱体
4を設けており、発熱体4上で発生する気泡の成長時の
圧力がノズル穴8へ直接伝わるので、より吐出効果のよ
いインクジェットプリントヘッドが得られる。また、本
発明ではノズル穴8の個別流路溝5の深さ方向の位置を
インクの吐出タイミングに応じて異ならせているが、こ
のように個別流路溝5の深さ方向に異なった位置にノズ
ル穴8が形成されていても、この第4の実施の形態で示
した構成によればインクの吐出性能には、上述の各実施
の形態以上にほとんど影響がない。そのため、良好な画
質を得ることができる。なお、流路部材2への発熱体4
となる抵抗体の着膜は、スッパッタリングやメッキ等に
より行なうことができる。
【0047】この実施の形態では、基板13には発熱体
4が設けられていない。しかし流路部材2に形成した発
熱体4に通電するため、流路部材2との接合で電気的に
導通する電極駆動回路および保護膜がLSI工程によっ
て形成されている。あるいは基板13にはこれらの回路
や配線なども設けず、流路部材2に予め電極を埋め込ん
だり、配線も流路部材の壁面に蒸着させるなどによって
形成してもよい。この場合、基板13は金属などに限ら
ず、例えば樹脂などによって形成してもよい。
【0048】図13は、本発明のインクジェットプリン
トヘッドの第4の実施の形態における変形例を示す個別
流路溝方向の断面図、図14は、同じく個別流路溝の配
列方向の断面図である。図中の符号は図11、図12と
同様である。この例では、発熱体4を個別流路溝5の側
壁に設けた例を示している。この構成においても、ノズ
ル穴8の形成されている位置が個別流路溝5の深さ方向
に異なっていても、吐出性能がノズル穴8の位置で異な
ることのない良好なインクジェットプリントヘッドが得
られる。
【0049】なお、上述の第4の実施の形態およびその
変形例では、第1の実施の形態で示した構成をもとに、
発熱体4を個別流路溝5の壁面に設ける例を示したが、
第2あるいは第3の実施の形態に示した構成について適
用するなど、種々の構成に対して適用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、サイドシュータ型のインクジェットプリント
ヘッドにおいて、発熱素子の駆動されるタイミングに応
じて、ノズル穴を形成する個別流路溝の深さ方向の位置
を異ならせたので、時分割駆動によるインク着弾位置ず
れを補正し、良好な画質を形成できるインクジェットプ
リントヘッドを得ることができる。また、記録に使用す
るすべての前記ノズル穴の中心線が略平行となるように
ノズル穴が形成されているので、被記録体に対するイン
ク吐出方向が一定となり、インクジェットプリントヘッ
ドと被記録体との距離が多少異なっても影響を受けず、
良好な画質を維持することができる。請求項1に記載の
発明では、基板に設けられた発熱素子が流路形成部材に
設けられた個別流路溝中に配置される構成において、こ
のような効果を得ている。また、請求項4に記載の発明
では、個別流路溝の内面に発熱素子を形成した構成にお
いて、このような効果を得ており、さらにノズル穴の形
成位置によらず、均一な吐出特性を得ることができる。
【0051】さらに、請求項2に記載の発明のように、
個別流路溝の形状を、発熱素子の発熱領域の略中央に対
応する部分の深さが、ノズル穴との連通部近傍の深さに
対して浅くなるように形成することによって、発熱素子
上で発生した気泡の成長圧力をノズル穴側に向け、イン
ク吐出に有効に使用できるので、エネルギー効率のよい
インクジェットプリントヘッドが得られる。
【0052】さらに、請求項3に記載の発明のように、
ノズル面(ノズル中心線と発熱体形成面との角度)を3
0〜60゜傾けた構成にすることで、流路部の深さを深
くすることなく、ノズル形成面を広く取れる。また、ノ
ズル形成面が型からの抜きテーパーとなり、より深い流
路溝が安定して成形可能となる。かつ、本構成により、
発熱素子とノズル距離を短くした高効率なヘッド構成で
請求項1に記載の発明の効果が良好に得られる。
【0053】さらに、請求項5に記載の発明のように、
流路形成部材とノズル形成部材を一体的に形成すること
によって、製造工程を簡素化してコストを低減し、また
接合部を少なくした信頼性の高いインクジェットプリン
トヘッドが得られる。これにより、ノズル面の圧力変形
を抑え、ノズル位置による吐出特性差の小さなインクジ
ェットプリントヘッドが得られる。
【0054】さらに、請求項6に記載の発明のように、
ノズル穴の形状として、インクの吐出方向に向かって断
面積が小さくなるように絞られており、少なくとも前記
個別流路溝の深さ方向の絞り角の方が前記個別流路溝の
並び方向の絞り角よりも大きく形成することによって、
エネルギー効率がよく、しかも高密度にノズル穴を配置
可能なインクジェットプリントヘッドが得られる。
【0055】なお、請求項7に記載の発明のように流路
形成部材を樹脂成形によって形成し、流路形成部材に所
定のマスクを透過したレーザー光を照射することにより
ノズル穴を形成することにより、流路形成部材の成型時
にはノズル穴を設けないので成形型加工が容易であり、
しかもレーザー加工によってノズル穴を形成するので、
上述のような位置の異なるノズル穴も簡単に形成でき
る。そのため、安価で高画質なインクジェットプリント
ヘッドが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
1の実施の形態を示す要部正面図である。
【図2】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
1の実施の形態を示すA−A断面図である。
【図3】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
1の実施の形態を示すB−B断面図である。
【図4】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
2の実施の形態を示す要部正面図である。
【図5】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
2の実施の形態を示すA−A断面図である。
【図6】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
2の実施の形態を示すB−B断面図である。
【図7】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
3の実施の形態を示す断面図である。
【図8】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
3の実施の形態を示す断面図である。
【図9】 本発明のインクジェットプリントヘッドの第
3の実施の形態におけるノズル面の長さの説明図であ
る。
【図10】 発熱体4の端からノズル穴8の出口までの
距離の比較例の説明図である。
【図11】 本発明のインクジェットプリントヘッドの
第4の実施の形態を示す断面図である。
【図12】 本発明のインクジェットプリントヘッドの
第4の実施の形態を示す断面図である。
【図13】 本発明のインクジェットプリントヘッドの
第4の実施の形態における変形例を示す個別流路溝方向
の断面図である。
【図14】 本発明のインクジェットプリントヘッドの
第4の実施の形態における変形例を示す個別流路溝の配
列方向の断面図である。
【符号の説明】
1…発熱体基板、2…流路部材、3…ノズル板、4…発
熱体、5…個別流路溝、6…凸部、7…共通液室、8…
ノズル穴、9…ノズル穴の中心軸、11…流路部材、1
2…樹脂層、13…基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小竹 直志 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子を有する基板と、前記発
    熱素子に対応した複数の個別流路溝が形成された流路形
    成部材と、前記個別流路溝にそれぞれ対応して該個別流
    路溝の端部において連通する複数のノズル穴が形成され
    たノズル形成部材とを、前記発熱素子が前記個別流路溝
    中に配置されるように接合してなるインクジェットプリ
    ントヘッドにおいて、記録に使用するすべての前記ノズ
    ル穴について、その中心線が略平行であり、前記ノズル
    穴の加工面内で該ノズル穴と対応する前記発熱素子の駆
    動されるタイミングに応じた前記個別流路溝の深さ方向
    の位置に設けられていることを特徴とするインクジェッ
    トプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記個別流路溝は、前記発熱素子の発熱
    領域の略中央に対応する部分の深さが、前記ノズル穴と
    の連通部近傍の深さに対して浅く形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリントヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 前記ノズル穴の中心線が前記発熱素子の
    形成面に対して30゜ないし60゜傾いていることを特
    徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリ
    ントヘッド。
  4. 【請求項4】 基板と、複数の個別流路溝が形成される
    とともに該個別流路溝の内面に発熱素子が形成された流
    路形成部材と、前記個別流路溝にそれぞれ対応して該個
    別流路溝の端部において連通する複数のノズル穴が形成
    されたノズル形成部材とを接合してなるインクジェット
    プリントヘッドにおいて、記録に使用するすべての前記
    ノズル穴の中心線が略平行であり、記録に使用する前記
    ノズル穴は、前記ノズル穴の加工面内で該ノズル穴と対
    応する前記発熱素子の駆動されるタイミングに応じた前
    記個別流路溝の深さ方向の位置に設けられていることを
    特徴とするインクジェットプリントヘッド。
  5. 【請求項5】 前記流路形成部材および前記ノズル形成
    部材は、一体的に形成されていることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載のインクジェットプ
    リントヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ノズル穴は、インクの吐出方向に向
    かって断面積が小さくなるように絞られており、少なく
    とも前記個別流路溝の深さ方向の絞り角の方が前記個別
    流路溝の並び方向の絞り角よりも大きく形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記
    載のインクジェットプリントヘッド。
  7. 【請求項7】 基板上に少なくとも複数の発熱素子を形
    成し、また前記発熱素子に対応した複数の個別流路溝と
    ノズル穴形成面を有する流路形成部材を樹脂成形によっ
    て形成し、前記ノズル穴形成面に所定のマスクを透過し
    たレーザー光を照射することによりノズル穴を形成し、
    記録に使用するすべての前記ノズル穴は、その中心線が
    略平行であって、前記ノズル穴形成面内で該ノズル穴と
    対応する前記発熱素子の駆動されるタイミングに応じた
    前記個別流路溝の深さ方向の位置に形成されてなり、前
    記基板と前記流路形成部材とを前記発熱素子が前記個別
    流路溝中に配置されるように接合することを特徴とする
    インクジェットプリントヘッドの作製方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7850283B2 (en) * 2009-04-24 2010-12-14 Eastman Kodak Company Printhead with liquid flow through device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7850283B2 (en) * 2009-04-24 2010-12-14 Eastman Kodak Company Printhead with liquid flow through device

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