JPH0999336A - 溶接金網とその製造方法 - Google Patents

溶接金網とその製造方法

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JPH0999336A
JPH0999336A JP25648495A JP25648495A JPH0999336A JP H0999336 A JPH0999336 A JP H0999336A JP 25648495 A JP25648495 A JP 25648495A JP 25648495 A JP25648495 A JP 25648495A JP H0999336 A JPH0999336 A JP H0999336A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来にない網目形状を形成することによりデ
ザインの自由度を高めることができ、装飾性に優れ、し
かも、製造コストを抑え、製造が容易な溶接金網を提供
する。 【解決手段】 縦方向の縦線材5Tと横方向の横線材5
Yとこれら縦,横線材5T,5Yを連結する曲げ部5R
とを複数有するフレーム成形体7を形成する。このフレ
ーム成形体7上に網目8を形成するようにL型線材6を
配置し、フレーム成形体7とL型線材6の交点9を溶着
する。網目8の形状は、フレーム形成体7とL型線材6
の曲げ加工時の曲げ部5R,6Rの曲げ半径を可変する
ことにより、任意網目形状の溶接金網10が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接金網とその製
造方法に係わり、例えば室内空間にデザイン性を加味す
るインテリアディスプレイ用溶接金網、室外において使
用するフェンス、あるいは門扉等にワンポイントデザイ
ン用として組み込む装飾用の溶接金網とその製造方法に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、溶接金網は、特
開平3−144083号公報等に知られているように、
鉄線等の線材を縦横方向に交差して配列することによ
り、正方形または長方形の網目を形成し、それら縦横方
向の線材の交点を、電気抵抗溶接機であるスポット溶接
機によりスポット溶接して金網を製造している。
【0003】そして、その具体的な製造方法としては、
規定線径のコイル線材を直線機に供給し、線グセを矯正
しながら真線度を上げ、そのコイル線材を所定長さに切
断して縦線材と横線材を形成し、これら縦,横線材をス
ポット溶接機に供給し、縦,横線材を各々直角に交差し
て配列し、これらの交点をスポット溶接して金網を製造
する。また、規定線径のコイル線材を直線機に供給し、
線グセを矯正しながら真線度を上げ、そのコイル線材を
所定長さに切断して横線材のみを形成し、直線機とスポ
ット溶接機の両方の機能を有する専用機を用い、この専
用機では、コイル線材から供給された縦線材が専用機の
直線機を経てスポット溶接機に連続的に供給され、この
連続供給された縦線材に前記横線材を直角に供給して配
列し、それらの交点をスポット溶接して連続形成し、こ
れを製品の規定長さに切断して金網を製造する。この金
網の位置例を図に示すと、図12に示すように、複数の
縦,横線材101 ,102 を配置し、その交点103 をスポッ
ト溶接した後、線材101 ,102 の突出部分104 を切断し
て図13に示すような溶接金網を得る。
【0004】ところで、フェンスや室内装飾用のインテ
リアディスプレイ等に使用される溶接金網において、デ
ザイン性を高めるために、その金網の局所を着色して絵
模様等を形成することが知られている。
【0005】しかしながら、上記図13に説明した金網
では、直線状の線材101 ,102 を使用し、縦線材101 と
横線材102 とを各々直角に交差して配列しているため、
網目105 を正方形あるいは長方形形状にしか形成するこ
とができず、金網にデザイン性を加味しようとしても、
網目寸法を可変することしかできず、デザインの自由度
に乏しいという問題がある。
【0006】一方、特注により、任意の曲げ加工を施し
た線材同志を重ね合わせ、それらの交点をスポット溶接
し、平面的ながら造形性を高めた溶接金網もあるが、こ
の溶接金網の場合、前記交点の位置が不規則となり、汎
用性の多点スポット溶接機を使用することができず、単
点溶接、すなわち交点を個々に溶接しなければならず、
手作業が主となるため、製品コストが上昇するという問
題がある。
【0007】そこで本発明は、従来にない網目形状を形
成することによりデザインの自由度を高めることがで
き、装飾性に優れ、しかも、製造コストを抑え、製造が
容易な溶接金網とその製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の溶接金網は、
縦方向の線材と横方向の線材とこれら縦横線材を連結す
る曲げ部とを複数有するフレーム成形体と、このフレー
ム成形体上に前記網目を形成するように配置されると共
に、両端部をフレーム成形体の最外側に重ね合わせて配
置したL型線材とからなるものであり、網目寸法は、フ
レーム成形体に対するL型線材の配置位置により決まる
ため、フレーム成形体とL型線材との溶接位置を可変す
ることにより、容易に任意網目寸法の溶接金網が得られ
る。また、網目形状は、フレーム成形体とL型線材の曲
げ加工時の曲げ半径を可変することにより、容易に任意
網目形状の溶接金網が得られる。
【0009】請求項2の溶接金網の製造方法は、線材を
曲げ加工して大きさの異なる方形のフレーム体を複数形
成すると共に、線材を曲げ加工して略L型をなすL型線
材を複数形成し、内側の前記フレーム体を外側の前記フ
レーム体が囲むようにして複数のフレーム体を配置し、
これらフレーム体上に前記網目を形成するように複数の
前記L型線材を配置すると共に、該L型線材の両端部を
最外側のフレーム体に重ね合わせて配置し、前記フレー
ム体とL型線材の交点を電気抵抗溶接する製造方法であ
り、網目寸法は、複数のフレーム体に対するL型線材の
配置位置により決まるため、複数のフレーム体とL型線
材との溶接位置を可変することにより、容易に任意網目
寸法の溶接金網が得られる。また、網目形状は、フレー
ム体とL型線材の曲げ加工時の曲げ半径を可変すること
により、容易に任意網目形状の溶接金網が得られる。さ
らに、溶接位置は、基本的にある規則性を持った配列と
なるため、汎用の多点スポット溶接機により、フレーム
成形体とL型線材とを溶着することができる。
【0010】請求項3の溶接金網の製造方法は、前記フ
レーム体を4分割して前記L型線材を形成する製造方法
であり、フレーム体を利用して複数のL型線材を形成す
ることができる。また、複数のフレーム体上に、L型線
材の位置に対応して、複数のフレーム体を部分的に重ね
合わせ、下のフレーム体から食み出した上のフレーム体
の部分を切断してL型線材を形成することもできる。
【0011】請求項4の溶接金網の製造方法は、線材を
縦横寸法比率の異なる連続した曲げ加工により略渦巻き
形状をなす渦巻き型フレーム成形体を形成すると共に、
線材を曲げ加工して略L型をなすL型線材を複数形成
し、前記フレーム成形体上に前記網目を形成するように
複数の前記L型線材を配置すると共に、該L型線材の両
端部をフレーム成形体の最外側に重ね合わせて配置し、
前記フレーム成形体とL型線材の交点を電気抵抗溶接す
る製造方法であるから、1本の線材からフレーム成形体
を形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照して説明する。図1ないし図7は本発明の第1実
施例を示し、図1において、成形装置1は直線加工部2
と成形部3とを備え、その直線加工部2によりコイル状
の線材4を直線とした後、前記成形部3にて各種サイズ
のフレーム体5を屈曲形成し、その線材4の突合わせ箇
所4Bをバット溶接し、それぞれ一対の縦,横線材5
T,5Yとこれらを連結する彎曲状曲げ部5Rからなる
方形のフレーム体5を形成する。尚、本実施例では、正
方形のフレーム体5を図示している。また、図1に示す
ように、前記バット溶接前のフレーム体5を四分割に切
断し、縦,横線材6T,6Yと彎曲状曲げ部6Rとから
なるL型線材6を形成する。或いは前記成形装置1によ
り前記L型線材6を形成することもできる。そして、こ
の例では図2及び図3における最小のフレーム体5の
縦,横線材5T,5Yの長さに対して、縦,横線材5
T,5Yが奇数倍の長さを有するフレーム体5,5…を
複数形成し、すなわち内側のフレーム体5と外側のフレ
ーム体5との縦,横間隔Ht,Hyがそれぞれ等しくな
るように複数のフレーム体5,5…を形成しており、内
側のフレーム体5を外側のフレーム体5が囲むようにし
て、かつ縦,横線材5T,5Yの方向を合わせて複数の
フレーム体5,5…を同一平面上に配置する。尚、この
ようにして複数のフレーム体5,5…を配置したものに
より、一側である下側フレーム成形体7を構成する。す
なわち図2及び図3における下側フレーム成形体7は、
大きさの異なる6個のフレーム体5から構成されてい
る。そして、図2に示すように、下側フレーム成形体7
の上に、網目8を形成するように複数の他側である前記
L型線材6を配置すると共に、該L型線材6の両端部6
E,6Eを最外側のフレーム体5上に重ね合わせ、かつ
曲げ部6Rを中央側に向けると共に、最外側のフレーム
体5から所定長さだけ両端部6E,6Eを突出して配置
する。このようにフレーム体5とL型線材6を配置した
後、フレーム体5とL型線材6との各交点9をスポット
溶接した後、両端部6E,6Eの突出部分を切断して図
3に示すような溶接金網10を製造する。そして図3に示
す溶接金網10は、該溶接金網10の対角線上に前記曲げ部
5R,6Rが配置されている。また、このような溶接金
網10の製法にあっては、縦方向を基準とすれば、フレー
ム体5の縦線材5T上及びL型線材6の縦線材6T上に
一定間隔で交点9が位置するため、汎用のスポット溶接
機にてその交点9における自動溶接を行うことができ
る。そしてこのようにこの実施例では、コイルの線材
4、或いは直線状の線材4から曲げ加工にて大きさの異
なる方形のフレーム体5,5…を複数形成し、それら複
数のフレーム体5,5…からフレーム成形体7を形成
し、その上に予め異なる大きさのフレーム体5,5…を
四分割して得られた数種の大きさのL型線材6,6或い
は後述するようにフレーム体5,5…自体を幾何学的に
配列し、下のフレーム成形体7と上のL型線材6により
網目8を形成することができる。
【0013】また、溶接金網10の表面処理法としては、
粉体塗装、静電塗装、あるいは線材4にステンレス線材
を使用した場合の酸化皮膜処理によるカラー発色処理等
の各種着色加工を行う。その他、耐食性向上のための手
法としては、溶融亜鉛メッキ等の各種メッキ処理、低コ
ストの耐食性付与手法としては、ダクロタイズド処理等
を用い、また、製品の大きさを任意に製造できるため、
所望の表面処理行程に於ける処理槽の大きさを考慮した
仕様設計(外径寸法の設定)ができ、表面処理手法のバ
リエーションの拡大及びそれに伴う表面処理コストの低
減が図れる。
【0014】図4ないし図7は、前記溶接金網10を大量
生産するに適した製法を示すものであり、複数の前記下
側フレーム成形体7を隣合わせて同一平面上に配置し、
図4では3個の下側フレーム成形体7,7,7を並べて
図示している。そして、この下側フレーム成形体7は、
上記図2及び図3と同様に6個のフレーム体5からな
る。また、4つの異なる大きさのフレーム体5からなる
上側フレーム成形体11を複数製造し、この上側フレーム
成形体11は内側のフレーム体5と外側のフレーム体5と
の縦及び横の間隔がそれぞれ等しくなるように形成され
ており、その上側フレーム成形体11を隣合う下側フレー
ム成形体7,7に跨がると共に、網目8を形成するよう
に部分的に下側フレーム成形体7,7上に配置する。こ
のようにして下側フレーム成形体7,7,7上に上側フ
レーム成形体11,11,11,11を重ね合わせた後、下側フ
レーム成形体7と上側フレーム成形体11との交点9をス
ポット溶接する。次に、図4及び図5に示すように、隣
合う下側フレーム体7,7を連結する上側フレーム成形
体11の連結部分12を切断し、図5は8箇所の連結箇所12
の切断後を示しており、また、下側フレーム成形体7,
7上から食み出した上側フレーム成形体11のコ字状部分
11Kを切断し、前記下側フレーム成形体7の上には複数
のL型線材6が固定された状態となり、さらに、そのコ
字状部分11Kを所定寸法で切断して固定済みのL型線材
6と同形のL型線材6´を形成する。尚、連結部分12の
切断とコ字状部分11Kの切断後、図5で中央の溶接金網
10の製造が完了する。次に、図6に示すように、前記L
型線材6´を図中上下の下側フレーム成形体7,7の上
下に網目8を形成するように配置し、下側フレーム成形
体7と前記L型線材6´との交点9を溶着し、これによ
り図7に示すように上下の溶接金網10,10の製造が完了
する。尚、L型線材6,6´は同一なものであるから、
同一構成の溶接金網10,10,10が製造される。また、図
6で中央の溶接金網10の左右に残ったL型線材6´は、
他の下側フレーム成形体7に重ね合わせて他の溶接金網
10を製造する際に使用する。そして、このようにして複
数の溶接金網10を製造する場合にあっては、フレーム体
5の縦線材5T上及びL型線材6の縦線材6T上に一定
間隔で交点9が位置するため、汎用のスポット溶接機に
てその交点9における自動溶接を行うことができる。
【0015】このように本実施例では、請求項1に対応
して、縦方向の縦線材5T,6Tと横方向の横線材5
Y,6Yの交点9を溶着して複数の網目8を形成した溶
接金網において、縦方向の縦線材5Tと横方向の横線材
5Yとこれら縦,横線材5T,5Yを連結する曲げ部5
Rとを複数有するフレーム成形体7と、このフレーム成
形体7上に網目8を形成するように配置されると共に、
両端部6E,6Eをフレーム成形体7の最外側のフレー
ム体5に重ね合わせて配置したL型線材6とからなるも
のであるから、網目8の寸法は、フレーム成形体7に対
するL型線材6の配置位置により決まるため、フレーム
成形体7とL型線材6との溶接位置を可変することによ
り、容易に任意の網目寸法の溶接金網10が得られ、ま
た、網目8の形状は、フレーム形成体7とL型線材6の
曲げ加工時の曲げ部5R,6Rの曲げ半径を可変するこ
とにより、容易に任意網目形状の溶接金網10を得ること
ができる。そして、例えば方形の網目8や、縦,横線材
5T,6T,5Y,6Yと曲げ部5R,6Rにより形成
された変化に富んだ網目8が得られる。
【0016】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、縦方向の縦線材5T,6Tと横方向の横線
材5Y,6Yの交点9を溶着して複数の網目8を形成す
る溶接金網の製造方法において、線材4を曲げ加工して
大きさの異なる方形のフレーム体5を複数形成すると共
に、線材4を曲げ加工して略L型をなすL型線材6を複
数形成し、内側のフレーム体5を外側のフレーム体5が
囲むようにして複数のフレーム体5,5…を配置し、こ
れらフレーム体5,5…上に網目8を形成するように複
数のL型線材6,6…を配置すると共に、該L型線材6
の両端部6E,6Eを最外側のフレーム体5に重ね合わ
せて配置し、フレーム体5とL型線材6の交点9を電気
抵抗溶接するものであるから、網目8の寸法は、複数の
フレーム体5に対するL型線材6の配置位置により決ま
るため、複数のフレーム体5とL型線材6との溶接位置
を可変することにより、容易に任意網目寸法の溶接金網
10が得られ、また、網目8の形状は、フレーム体5とL
型線材6の曲げ部5R,6Rの曲げ加工時の曲げ半径を
可変することにより、容易に任意網目形状の溶接金網10
が得られる。さらに、溶接位置は、基本的にある規則性
を持った配列となるため、汎用の多点スポット溶接機に
より、フレーム成形体7とL型線材6とを溶着すること
ができる。
【0017】さらに、このように本実施例では、請求項
3に対応して、フレーム体5を4分割して前記L型線材
を形成するものであるから、フレーム体5を利用して複
数のL型線材6を形成することができる。また、複数の
フレーム体5上に、L型線材6の位置に対応して、複数
のフレーム体5を部分的に重ね合わせ、下のフレーム体
5から食み出した上のフレーム体5の部分を切断してL
型線材6を形成することもでき、溶接金網10の連続した
大量生産に適したものとなる。また、本発明の溶接金網
10は、二次元(平面)で溶接金網10単体で造形性を具備
しているため、従来の溶接金網を用いた図示しないフェ
ンス用溶接金網(平面上溶接金網構造物)の一部分に、
ワンポイントデザイン用として違和感無く組み込むこと
ができる。さらに、本発明の溶接金網10の外形寸法を、
組み込み対象たるフェンス用溶接金網の網目寸法の整数
倍の値にて製作することにより、組み込み施工時には、
フェンス用溶接金網の網目を規定個数だけくり抜いた箇
所に隙間無く容易に組み込める。よって、既に施工及び
設置済みのフェンス等に本発明の溶接金網を取り付ける
場合でも、現場での簡易工事にて施工可能である。さら
にまた、その網目8の形状は従来の溶接金網と同様な正
方形或いは長方形の格子状を基準とし、四辺の最外周部
は各々同一寸法の網目8を呈しているため、上記のよう
に従来の溶接金網を用いたフェンス等の一部分に組み込
む場合、その境界部に於けるデザイン上のマッチング性
に優れている。そしてまた、フェンス用溶接金網の網目
寸法と本発明の溶接金網10の四辺最外周部の網目8の寸
法を一致させれば、前記境界部において、外側のフェン
ス用溶接金網と溶接金網10とが連続した外観を呈するこ
とができる。
【0018】図8は本発明の第2実施例を示し、上記第
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、フレーム体5の曲
げ部5Rの曲率を第1実施例のものに比べて大きく形成
すると共に、L型線材6の曲げ部6Rを第1実施例のも
のに比べて大きく形成している。また、下側フレーム成
形体7とL型線材6との交点9をスポット溶接する以外
に、溶接金網10の角部近傍においては、フレーム体5と
L型線材6の曲り部5R,6Rの突合わせ箇所9Aを突
合わせ溶接している。
【0019】このように本実施例では、曲り部5R,6
Rの曲率を変更することにより、従来にない網目8の形
状を得ることができ、請求項1,2,3に対応して上記
第1実施例と同様な作用,効果を有する。
【0020】図9及び図10は本発明の第3実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、下側フ
レーム成形体7Aを1本の線材4を曲げ加工することに
より製造している。この下側フレーム成形体7Aは、図
9に示すように、右端中央を始点Sとして、線材4をほ
ぼ中央まで延ばし、この略中央箇所から彎曲状の曲げ部
5R,5R…により外側に拡大する反時計回り方向の渦
巻き形状に形成し、下側フレーム成形体7Aの最外側に
前記始点Sを溶着し、また線材4の終点Eを曲げ部5R
に溶着し、下側フレーム成形体7Aは複数の縦,横線材
5T,5Yを有する。尚、下側フレーム成形体7Aの図
中右側に位置する5本の縦線材5Tは、前記始点S側の
横線材5Yの上を交差している。また、図10に示すよ
うに、前記下側フレーム成形体7A上に、網目8を形成
するように複数の前記L型線材6を配置すると共に、該
L型線材6の両端部6E,6Eを下側フレーム成形体7
Aの最外側の線材4上に重ね合わせる。この場合、図中
左上のL型線材6は縦線材6T´が横線材6Yより縦間
隔Ht分長く形成されており、他のL型線材6は縦,横
線材6T,6Yの長さは等しく形成されている。また、
縦,横線材5T,6T,6T´,5Y,6Yの交点9を
スポット溶接で溶着すると共に、曲げ部5R,6Rの突
合わせ箇所9Aをスポット溶接により溶着している。
【0021】このように本実施例では、請求項4に対応
して、縦方向の縦線材5T,6T,6T´と横方向の横
線材5Y,6Yの交点9を溶着して複数の網目8を形成
する溶接金網の製造方法において、線材4を縦横寸法比
率の異なる連続した曲げ加工により略渦巻き形状をなす
渦巻き型フレーム成形体7Aを形成すると共に、線材4
を曲げ加工して略L型をなすL型線材6を複数形成し、
フレーム成形体7A上に網目8を形成するように複数の
L型線材6を配置すると共に、該L型線材6の両端部6
E,6Eをフレーム成形体7Aの最外側に重ね合わせて
配置し、フレーム成形体7AとL型線材6の交点9を電
気抵抗溶接するものであるから、1本の線材4からフレ
ーム成形体7Aを形成することができ、装飾性に優れた
溶接金網10を製造できる。
【0022】図11は本発明の第4実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、3個の前記フレ
ーム体5により下側フレーム成形体7を構成し、この下
側フレーム成形体7の上に網目8を形成するように、か
つ両端部6E,6Eを最外側のフレーム体5に重ね合わ
せるようにして複数のL型線材6H,6Sを配置し、交
点9及び突合わせ部9Aをスポット溶接により溶着して
いる。そして、前記L型線材6Hはその縦,横線材6
T,6Yが90度を越える角度をなすと共に、前記L型
線材6Sはその縦,横線材6T,6Yが90度より小さ
い角度をなしており、このように直角とは異なるL型線
材6H,6Sによっても装飾性に富んだ溶接金網10を製
造することができる。
【0023】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能であり、例えば線材は溶接可能な金属製のもので
あれば、各種材質のものを用いることができる。また、
下側フレーム成形体を構成するフレーム体の数は適宜選
定可能である。さらに、実施例においては、正方形のフ
レーム対を図示したが、長方形のものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1の溶接金網は、縦方向の線材と
横方向の線材とこれら縦横線材を連結する曲げ部とを複
数有するフレーム成形体と、このフレーム成形体上に前
記網目を形成するように配置されると共に、両端部をフ
レーム成形体の最外側に重ね合わせて配置したL型線材
とからなるものであり、網目寸法は、フレーム成形体に
対するL型線材の配置位置により決まるため、フレーム
成形体とL型線材との溶接位置を可変することにより、
容易に任意網目寸法の溶接金網が得られる。また、網目
形状は、フレーム形成体とL型線材の曲げ加工時の曲げ
半径を可変することにより、容易に任意網目形状の溶接
金網が得られ、従来にない網目形状を形成することによ
りデザインの自由度を高めることができ、装飾性に優れ
た溶接金網を提供することができる。
【0025】請求項2の溶接金網の製造方法は、線材を
曲げ加工して大きさの異なる方形のフレーム体を複数形
成すると共に、線材を曲げ加工して略L型をなすL型線
材を複数形成し、内側の前記フレーム体を外側の前記フ
レーム体が囲むようにして複数のフレーム体を配置し、
これらフレーム体上に前記網目を形成するように複数の
前記L型線材を配置すると共に、該L型線材の両端部を
最外側のフレーム体に重ね合わせて配置し、前記フレー
ム体とL型線材の交点を電気抵抗溶接する製造方法であ
り、網目寸法は、複数のフレーム体に対するL型線材の
配置位置により決まるため、複数のフレーム体とL型線
材との溶接位置を可変することにより、容易に任意網目
寸法の溶接金網が得られる。また、網目形状は、フレー
ム体とL型線材の曲げ加工時の曲げ半径を可変すること
により、容易に任意網目形状の溶接金網が得られる。さ
らに、溶接位置は、基本的にある規則性を持った配列と
なるため、汎用の多点スポット溶接機により、フレーム
成形体とL型線材とを溶着することができ、従来にない
網目形状を形成することによりデザインの自由度を高め
ることができ、装飾性に優れ、しかも、製造コストを抑
え、製造が容易な溶接金網の製造方法を提供することが
できる。
【0026】請求項3の溶接金網の製造方法は、前記フ
レーム体を4分割して前記L型線材を形成する製造方法
であり、フレーム体を利用して複数のL型線材を形成す
ることができる。また、複数のフレーム体上に、L型線
材の位置に対応して、複数のフレーム体を部分的に重ね
合わせ、下のフレーム体から食み出した上のフレーム体
の部分を切断してL型線材を形成することもでき、従来
にない網目形状を形成することによりデザインの自由度
を高めることができ、装飾性に優れ、しかも、製造コス
トを抑え、製造が容易な溶接金網の製造方法を提供する
ことができる。
【0027】請求項4の溶接金網の製造方法は、線材を
縦横寸法比率の異なる連続した曲げ加工により略渦巻き
形状をなす渦巻き型フレーム成形体を形成すると共に、
線材を曲げ加工して略L型をなすL型線材を複数形成
し、前記フレーム成形体上に前記網目を形成するように
複数の前記L型線材を配置すると共に、該L型線材の両
端部をフレーム成形体の最外側に重ね合わせて配置し、
前記フレーム成形体とL型線材の交点を電気抵抗溶接す
る製造方法であるから、1本の線材からフレーム成形体
を形成することができ、従来にない網目形状を形成する
ことによりデザインの自由度を高めることができ、装飾
性に優れ、しかも、製造コストを抑え、製造が容易な溶
接金網の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す成形装置による線材
の成形を説明する概略説明図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す製造工程における溶
接金網の平面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す溶接金網の平面図で
ある。
【図4】本発明の第1実施例を示す複数の溶接金網の製
造工程の平面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す複数の溶接金網の製
造工程の平面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す複数の溶接金網の製
造工程の平面図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す複数の溶接金網の製
造後の平面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す溶接金網の平面図で
ある。
【図9】本発明の第3実施例を示す下側フレーム成形体
の平面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す溶接金網の平面図
である。
【図11】本発明の第4実施例を示す溶接金網の平面図
である。
【図12】従来例の溶接金網の製造工程における平面図
である。
【図13】従来例の溶接金網の平面図である。
【符号の説明】
4 線材 5 フレーム体 5T 縦線材 5Y 横線材 5R 曲げ部 6 6´ 6H 6S L型線材 6T 縦線材 6Y 横線材 6R 曲げ部 6E 端部 7 7A 下側フレーム成形体 8 網目 9 交点 10 溶接金網 11 上側フレーム成形体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向の線材と横方向の線材の交点を溶
    着して複数の網目を形成した溶接金網において、縦方向
    の線材と横方向の線材とこれら縦横線材を連結する曲げ
    部とを複数有するフレーム成形体と、このフレーム成形
    体上に前記網目を形成するように配置されると共に、両
    端部をフレーム成形体の最外側に重ね合わせて配置した
    L型線材とからなることを特徴とする溶接金網。
  2. 【請求項2】 縦方向の線材と横方向の線材の交点を溶
    着して複数の網目を形成する溶接金網の製造方法におい
    て、線材を曲げ加工して大きさの異なる方形のフレーム
    体を複数形成すると共に、線材を曲げ加工して略L型を
    なすL型線材を複数形成し、内側の前記フレーム体を外
    側の前記フレーム体が囲むようにして複数のフレーム体
    を配置し、これらフレーム体上に前記網目を形成するよ
    うに複数の前記L型線材を配置すると共に、該L型線材
    の両端部を最外側のフレーム体に重ね合わせて配置し、
    前記フレーム体とL型線材の交点を電気抵抗溶接するこ
    とを特徴とする溶接金網の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フレーム体を4分割して前記L型線
    材を形成することを特徴とする請求項2記載の溶接金網
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 縦方向の線材と横方向の線材の交点を溶
    着して複数の網目を形成する溶接金網の製造方法におい
    て、線材を縦横寸法比率の異なる連続した曲げ加工によ
    り略渦巻き形状をなす渦巻き型フレーム成形体を形成す
    ると共に、線材を曲げ加工して略L型をなすL型線材を
    複数形成し、前記フレーム成形体上に前記網目を形成す
    るように複数の前記L型線材を配置すると共に、該L型
    線材の両端部を前記フレーム成形体の最外側に重ね合わ
    せて配置し、前記フレーム成形体とL型線材の交点を電
    気抵抗溶接することを特徴とする溶接金網の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040004012A (ko) * 2002-07-05 2004-01-13 도아기업 주식회사 전기저항용접된 철망의 제조방법
JP2016168614A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 株式会社ナルディック 金属製装飾体の製造方法

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