JPH0998832A

JPH0998832A - 透明なケア製品用容器

Info

Publication number: JPH0998832A
Application number: JP8163463A
Authority: JP
Inventors: Jean Louis Gueret; ジャン−ルイ・アッシュ・ゲレ
Original assignee: LOreal SA
Current assignee: LOreal SA
Priority date: 1995-06-26
Filing date: 1996-06-24
Publication date: 1997-04-15
Anticipated expiration: 2016-06-24
Also published as: DE69601482T2; JP3024067B2; EP0750865A1; EP0750865B1; US5769234A; CA2179923C; CA2179923A1; DE69601482D1; ES2129939T3; FR2735666B1; FR2735666A1

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の容器は、ガラス製部品の形状が複雑で
あって、製造が困難であった。【解決手段】化粧品を収容するためのパッケージ容器
であって、容器１を具備してなり、この容器１は、収容
部４と、プレート２と、プレート２を収容部４に固定す
るための固定手段６、７とを備え、収容部４は、透明で
あり、かつ、いかなるアンダーカットも設けることなく
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ケア製品のための
新規なパッケージ容器に関するものであり、このような
パッケージ容器は、より具体的には、化粧品の分野にお
いて使用することができる。また、それに限らず、他の
いかなる分野においても使用することができる。

【０００２】

【従来の技術】ケア製品は、通常、クリーム、乳液、軟
膏、ゲル、クリームゲルのような、どちらかというと外
観が流体状の混合物の形態とされている。したがって、
ケア製品は、通常、チューブ、瓶に収容されたり、ある
いは、幅広とか横長とかいうよりも背の高いポット内に
収容されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一方、化粧品の分野に
おける新たな技術により、新素材のケアクリームを作る
ことが可能である。これらのクリームは、使用者が指で
こすり取らなければならないようなものであり、糊状の
形態である。したがって、それらが毎日使用されるとい
う観点から、あるいは繰り返し使用されるという観点か
ら、それらの収容には、より大きな表面領域が必要とさ
れ、また、そう深くに、すくい取り面を配置することは
できない。よって、ケア製品用の従来から公知である容
器および上述した容器は、これら新しい製品の収容に
は、不適当であるように思われる。

【０００４】これらケア製品の使用者にとっては、例え
ば、容器を開けることさえも要さずに、したがって、外
部からのいかなる汚れや汚染をももたらすことなく、収
容されている製品の種類をすばやくかつ明瞭に識別し得
ることは、また、重要なことである。

【０００５】高級品を収容することが要求される可能性
のあるこの容器に、魅力的な美的外観を与えることは、
また、有利なことである。

【０００６】したがって、本出願人は、これら新たな製
品用の、メーキャップの分野において粉末用として使用
されている特別な薄型の容器のような新たなパッケージ
容器を追求した。そして、これを、ガラスあるいは透明
樹脂のような透明材料により構成することを試みた。

【０００７】ガラスからなるメーキャップ用容器は、従
来技術（例えば、フランス特許出願公開公報２，７０
２，６３５号）において既に存在している。従来のこれ
らの容器は、２つの部材、すなわち、ヒンジにより関節
結合されているプレートと収容部とを備えている。しか
しながら、ガラスを成形する際の許容誤差が非常に大き
いことによる寸法変化を補償するために、これらの容器
においては、プラスチックからなる多数の中間部材が備
えられている。これらプラスチック製中間部材は、ガラ
スからなる部材に対してスナップ止めにより固定されな
ければならないものであって、このため、前記ガラス製
部材には、ガラスの突出部が形成されている。このよう
なガラス製部材は、複雑であって、製造に巧妙さを必要
とする。結局、このような容器の製造は、工数が多くな
り、複雑なものとなる。したがって、これら容器は、コ
ストが高くなり、そして、高級な製品に対してさえも、
想定される工業的規模において製造することができな
い。

【０００８】これが、ガラスあるいは成型樹脂（cast r
esin）の成形を容易とするように、また、ケア製品を容
器内に直接収容し得るように、本出願人が突出部のない
容器を製作した理由である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】したがって、本発明の目
的は、化粧品を収容するための新規なパッケージ容器で
あって、容器を具備してなり、この容器は、収容部と、
プレートと、プレートを収容部に固定するための固定手
段とを具備し、収容部は、透明であり、かつ、いかなる
アンダーカットも設けることなく構成されていることを
特徴としている。

【００１０】本発明におけるパッケージ容器は、従来通
り、収容部およびプレートからなる容器を具備してい
る。本発明の様々な実施形態によれば、プレートは、プ
レート自身が蓋を兼ねていても良く、また、これに代え
て、ヒンジにより関節結合された個別の蓋を有する構成
であっても良い。本発明は、収容部がガラス単体または
樹脂単体であることを基本としており、ガラスまたは樹
脂が突出部を有していないことを特徴点の１つとしてい
る。したがって、ガラスまたは樹脂は、複雑形状のアン
ダーカットによる光の反射が一切ない純粋な部材を得る
ために、流し込んで成型することにより作ることができ
る。

【００１１】収容部は、少なくとも１つの通路を備えて
おり、この通路は、円筒状あるいは他の形状とすること
ができる。この通路は、以降において、保持用通路と称
される。そして、プレートは、１つあるいは複数の取付
脚を備えており、該取付脚は、プレートを収容部にまた
可能であれば蓋に取り付けるために、１つまたは複数の
保持用通路にスナップ嵌合またはスナップ止めされる。

【００１２】プレート、および、場合によっては蓋は、
プラスチックまたは高価な材料（金属）から形成するこ
とができる。

【００１３】よって、このようにして製作されたパッケ
ージ容器は、一切のアンダーカットなしに構成された成
形品の収容部を備えている。したがって、このような収
容部は、非常に純粋な（単純な）形状であるという利
点、および、非常に簡単にかつかなりの低コストで工業
的規模で製造し得るという利点を有している。

【００１４】本発明における容器は、また、非常に平面
的であるという利点を有している。よって、このような
容器は、新素材の密度の高いケアクリームの収容に非常
によく適合している。特に、容器の奥行または容器の幅
に対する容器の高さの比率が、０．２より小さい点にお
いて適合している。

【００１５】最後に、容器をガラスあるいは成型用樹脂
から構成することにより、非常に魅力的な美的外観を容
器に与えることができる。そして、使用者は、容器を開
けることなく、内容物を即座に識別することができる。

【００１６】本発明の他の実施形態においては、容器
は、さらに、収容部とは別にベースピースを備えてもよ
い。このベースピースは、また、プレートの１つあるい
は複数の取付脚、および／または、収容部の１つあるい
は複数の保持用通路に作用する固定手段により取り付け
てもよい。したがって、収容部は、蓋とベースピースと
の間に挟まれている。この本発明の特定の実施形態にお
いては、ベースピースを、プラスチックあるいは高価な
材料（金属）で構成する場合には、ガラスの傷を隠すこ
とができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明およびその実施形態は、添
付図面を参照した以下の説明により、より明瞭となるで
あろう。

【００１８】図１は、本発明における容器の全体を示す
斜視図である。図２は、図１に示す容器の分解斜視図で
ある。図３は、図１に示す容器の断面図である。図４
は、図１に示す容器における収容部の平面図である。図
５（ａ）〜図５（ｅ）は、容器の各部品を互いに取り付
けるための様々なシステムを示す図である。ここで、図
５（ｄ）は、図５（ｃ）におけるＤ−Ｄ線矢視断面図で
あり、そして、図５（ｃ）は、図５（ｄ）におけるＣ−
Ｃ線矢視断面図である。図６は、容器がさらに貯蔵ハウ
ジングあるいは引出しを有するベースピースを備える場
合の、本発明において容器の各部品どうしを取り付ける
ためのシステムを示す図である。図７は、本発明におけ
る容器の楕円形状の実施形態を示す図であって、容器
は、２つの保持用通路、および、引出しを有している。
図８（ａ）および図８（ｂ）は、それぞれ、図７におけ
るＡ−Ａ線矢視断面図およびＢ−Ｂ線矢視断面図であっ
て、容器の各部品どうしの他の取付方法を示している。
図９は、本発明における容器の収容部の実施形態を示す
図であって、収容部においては、保持用通路が外縁部に
配置されている。図１０は、容器が円形形状をなす本発
明の代替形態を示す図である。

【００１９】図１〜図４に示す実施形態においては、容
器は、全体的に符号１で示されている。容器１は、ヒン
ジ９により蓋３が関節結合されるプレート２と、ガラス
製収容部４とを、不可欠的に備えている。容器１は、ま
た、ベースピース５を備えている。ベースピース５は、
４つの保持用通路５０を有している。保持用通路５０の
各々は、（図３に示すように）２つの円筒部、すなわ
ち、上側部５２および下側部５３から構成されており、
これら２つの部分は、ストッパ５４を画成している。図
２に示すように、プレート２は、円筒状保持用通路７を
介して収容部４とプレート２とを組み立てるための取付
脚６を備えている。この場合、円筒状保持用通路７は、
直径が一定であり、ベースピース５の保持用通路５０と
同軸上に収容部４に形成されている。保持用通路７は、
収容部の四隅に配置されており、収容部により形成され
た直方体中に組み込まれている。収容部４の各々の保持
用通路７に対応して、ベースピース５には、保持用通路
５０が設けられている。同様に、各々の保持用通路７に
対応して、ベースピース５の反対側に位置するプレート
２には、保持用通路７の長さよりもわずかに長い長さの
取付脚６が設けられている。取付脚６は、保持用通路７
の内径よりも小さな外径を有する円筒部６１を有してい
る。また、取付脚６は、円筒状スカート６４を形成する
外向湾曲端部を有している。円筒状スカート６４は、ベ
ースピース５の保持用通路５０の２つの円筒部５２、５
３により画成されるストッパ５４に係合するものであ
る。収容部４は、ケア製品のためのハウジング８、特
に、流体状のメーキャップ製品の外観を有するフェイス
ケアクリームのためのハウジング８を備えている。この
収容部４は、突出部分を有していない。容器１は、ま
た、製品を保護するよう機能し、また、ヒンジ９により
関節結合されたカバー１０を備えている。このカバー１
０は、製品のためのハウジング８に係合するものであ
り、中央部分は、皿のような形状とされている。蓋３
は、内面３ａに、ミラー１１を有している。容器１は、
また、止め具１９を備えている。止め具１９は、蓋３に
形成されており、容器が閉塞状態にあるときには、ベー
スピース５の上方においてスナップ止めされるものであ
る。

【００２０】収容部４は、図１〜図４に示すように、３
つの寸法のうちの１つが小さい平行六面体の形状であ
る。つまり、他の２つの寸法、すなわち奥行Ｌおよび幅
ｌに比べて、高さｈがずっと小さなものである。本発明
の好ましい実施形態においては、比率ｈ／ｌおよびｈ／
Ｌは、０．２よりも小さく、０．０７〜０．１２の範囲
にあることが好ましい。この場合、比率ｈ／ｌおよびｈ
／Ｌは、同じであっても良く、また、異なっていても良
い。

【００２１】収容部は、平行六面体形状であって２つの
部材からなる型内において、ガラスを溶融させることに
より、あるいは樹脂を注入することにより、非常に容易
に製作することができる。ここで、型を構成する２つの
部材には、保持用通路に対応する位置にスパイクが設け
られ、一方の型は、製品のためのハウジングに対応する
位置に配置される突出部を備えた蓋をなしている。

【００２２】本発明の他の実施形態においては、蓋は、
また、プレートと蓋との間をシールすることを目的とし
たＯ−リングを備えてもよい。

【００２３】本発明の他の実施形態においては、止め具
は、収容部の外表面に形成された凹みノッチに係合する
ことができる。あるいは、これに代えて、止め具を、離
間して配置された２つの部品から構成してもよい。この
場合、一方の部品は、蓋に設けられ、他方の部品は、ベ
ースピースに設けられる。ベースピースがプラスチック
から構成される場合には、止め具は、より弾性的に、よ
りフレキシブルに、そして、より快適に得られる。

【００２４】本発明の他の実施形態においては、ヒンジ
は、ポリプロピレンからなるフィルムヒンジとすること
ができる。

【００２５】本発明のいくつかの実施形態においては、
ベースピースは、また、任意の種類の製品、特に、メー
キャップ製品を収容し得る貯蔵ハウジングを備えてもよ
い。

【００２６】プレートを収容部に固定するための固定手
段に関する様々な実施形態を、図５（ａ）〜図５（ｅ）
に示す。

【００２７】図５（ａ）および図５（ｅ）は、容器１が
ベースピースを有していない本発明の特定の実施形態に
おいて、プレート２を収容部４に固定するための固定手
段を示している。

【００２８】さらに詳細に説明すると、図５（ａ）にお
いては、収容部４の１つあるいは複数の保持用通路７
は、２つの同軸円筒部から構成されている。２つの同軸
円筒部とは、プレート２側の上側円筒部２１と、下側円
筒部２２とのことである。上側円筒部２１と下側円筒部
２２とは、異なる内径を有しており、下側円筒部２２の
内径の方が、上側円筒部２１の内径よりも大きいものと
されている。ここで、各取付脚６は、対応する保持用通
路７内においてスナップ嵌合される。取付脚６は、２つ
の円筒部２１、２２間に画成されているストッパ６３に
係合する周状鍔部６２を有している。

【００２９】図５（ｅ）には、プレート２および収容部
４が、クリップ１８を使用した締付により組み立てられ
る場合を示している。このクリップ１８は、図示の断面
においてＵ字形状をなすものであって、Ｕ字形状をなす
各アームがプレート２の上面３０と収容部４の下面３１
とをそれぞれ押圧しており、それにより、プレート２と
収容部４とを互いに保持している。プレート２と収容部
４とは、一方においては、プレート２に一体に設けられ
かつ保持用通路７内に突出しているボス２０に基づい
て、他方においては、保持用通路７の両側においてＵ字
形状をなすアーム上にそれぞれ配置されたクリップ１８
の２つの凹み部分３２ａ、３２ｂに基づいて、互いに位
置合わせがなされている。

【００３０】図５（ｂ）〜図５（ｄ）には、容器１がベ
ースピース５を備えている場合に、本発明の実施形態に
おいて可能な、他の固定手段を示している。これらの状
況においては、１つあるいは複数の保持用通路７は、単
一の円筒体２３から構成されている。

【００３１】図５（ｂ）には、プレート２、収容部４、
およびベースピース５が、個々のピン２４により互いに
連結されている場合を示している。これらピン２４の各
々は、下端部にワッシャ２５を備えている。個々のピン
２４は、各保持用通路７に対応している。この場合、ベ
ースピース５は、図１〜図４の場合と同様に、保持用通
路７と同軸に形成されかつストッパ５４を画成するよう
上側部５２と下側部５３とからなる２つの円筒部が形成
された保持用通路５０を備えている。ピン２４は、保持
用通路７、５０を挿通し、ストッパ５４に係合するワッ
シャ２５を利用してベースピース５と収容部４とを互い
に保持している。

【００３２】図５（ｃ）および図５（ｄ）は、共に、ス
ナップ止めにより部材どうしを組み立てるための構成を
示すものである。この場合、取付脚６は、端部が円柱体
１５である小さなペグ（peg）１４から構成されてい
る。図５（ｃ）は、ペグの円柱体１５を直交して２等分
する平面における断面図、すなわち、図５（ｄ）におい
てＣ−Ｃ線で示された平面における断面図である。図５
（ｄ）は、図５（ｃ）におけるＤ−Ｄ線による断面図で
ある。ベースピース５は、また、円柱体１５を乗り越え
てスナップ止めされ、それにより円柱体１５を拘束する
２つのクリップ１７を有する取付脚１６を備えている。
このようなプレート２およびベースピース５の組立は、
保持用通路７の内部で行われ、プレート２およびベース
ピース５は、収容部４を挟み込んでいる。

【００３３】図６は、ベースピース５が、例えば、貯蔵
ハウジングあるいは引出しを有する場合におけるスナッ
プ止めによるプレート２および収容部４の組立を示して
いる。図５（ｂ）の場合と同様に、ベースピース５は、
保持用通路７と同軸の２つの円筒部が形成された保持用
通路５０を備えている。この場合、２つの円筒部が、ス
トッパ５４を画成するように、上側部５２と下側部５３
とから構成されている点も同様である。取付脚６は、円
筒部と、円筒状スカート６４を形成する外向きに湾曲し
た端部を有している。円筒状スカート６４は、ストッパ
５４に係合するものである。この場合においても、収容
部４は、プレート２とベースピース５との間に挟み込ま
れている。

【００３４】図７は、収容部４が楕円形状であり、ベー
スピース５が引出し１２を有する場合の容器１を示す平
面図である。収容部４は、ただ２つの保持用の中空シャ
フトを有している。２つの保持用の中空シャフトは、特
に、楕円形状の長軸上に、かつ、楕円形状の各端部の丸
型部分にそれぞれ配置されている。

【００３５】図８（ａ）および図８（ｂ）は、それぞ
れ、図７におけるＡ−Ａ線矢視断面図およびＢ−Ｂ線矢
視断面図である。これらの図は、ヒンジ９によりプレー
ト２と蓋３とがベースピース５に同時に取り付けられる
様子を示している。この場合、容器１は、図８（ａ）に
おいて開けられる様子が図示されている引出し１２を備
えている。収容部４は、ベースピース５の取付脚１６が
収容部４の保持用通路７内にスナップ止めされることに
より、ベースピース５に対して一体に取り付けられてい
る。

【００３６】この場合、収容部４は、例えば、ピンセッ
トを使用して各々の取付脚をつまむことにより、あるい
は、２本の指の爪で各々の取付脚をつまむことにより、
ベースピース５から容易に取り外すことができる。した
がって、収容部４は、容器１から容易に取り外すことが
できる。したがって、収容部は、所望により、補充する
こともできるし、取り替えることもできる。

【００３７】この操作は、また、プレート、収容部、お
よび、場合によってはベースピースが、図５（ｅ）に示
す場合のようにクリップにより挟み付けられることによ
り、互いに保持されている場合においても可能である。
その場合、必要なことのすべては、ブレードを使用して
クリップの脚の一方を持ち上げクリップを開放すること
と、収容部を交換することだけである。

【００３８】収容部を交換することは、プレート、収容
部、およびベースピースが互いにスナップ止めにより保
持されていることにより、本発明のいかなる容器におい
ても、また、可能である。

【００３９】したがって、本発明の容器は、組立式の容
器である。本発明のこのような実施形態は、プレート
２、蓋３、そして場合によっては、ベースピース５が高
価な金属から構成されている場合に、特に有利である。

【００４０】図９は、図１〜図４とは違って、保持用通
路７が張出部あるいは外部タワー３４内に形成された収
容部４の特定の実施形態を示す斜視図である。張出部あ
るいは外部タワー３４は、要塞化された城の城壁のタワ
ーに例えられるもので、容器に魅力的な外観を与えてい
る。このような容器の製造時においては、４つの外部タ
ワー３４は、同一の型内における成形により、ガラス製
あるいは樹脂製の収容部として、簡単な方法で同時に形
成される。

【００４１】本発明の他の実施形態として、図１０にお
いて、収容部４が円形形状をなすとともに、収容部４の
周縁部に設けられかつ収容部４を挿通する保持用通路７
を有するものが示されている。この場合、容器１には、
蓋を兼ねるプレート２と収容部４との間に、環状シール
２６を設けることができる。このＯ−リング２６は、プ
レート２と収容部４との間をシールする。この場合、保
持用通路７により、プレート２は、横方向に回転するこ
とができる。そして、止め具１９は、プレートに設けら
れた引掛部から形成されている。この引掛部は、容器を
閉塞するときには、収容部４に設けられたカットエッジ
内に位置することになる。

【００４２】上記実施形態は、図示による例示を単に説
明するためのものであり、本発明は、上記実施形態に制
限されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における容器の全体を示す斜視図であ
る。

【図２】図１に示す容器の分解斜視図である。

【図３】図１に示す容器の断面図である。

【図４】図１に示す容器における収容部の平面図であ
る。

【図５】（ａ）〜（ｅ）は、容器の各部品を互いに取
り付けるための様々なシステムを示す図である。（ｄ）
は（ｃ）におけるＤ−Ｄ線矢視断面図であり、（ｃ）は
（ｄ）におけるＣ−Ｃ線矢視断面図である。

【図６】容器がさらに貯蔵ハウジングあるいは引出し
を有するベースピースを備える場合の、本発明において
容器の各部品どうしを取り付けるためのシステムを示す
図である。

【図７】本発明における容器の楕円形状の実施形態を
示す図であって、容器は、２つの保持用通路、および、
引出しを有している。

【図８】（ａ）および（ｂ）は、それぞれ、図７にお
けるＡ−Ａ線矢視断面図およびＢ−Ｂ線矢視断面図であ
って、容器の各部品どうしの他の取付方法を示してい
る。

【図９】本発明における容器の収容部の実施形態を示
す図であって、収容部においては、保持用通路が外縁部
に配置されている。

【図１０】容器が円形形状をなす本発明の代替形態を
示す図である。

【符号の説明】

１容器２プレート３蓋３ａ内面４収容部５ベースピース６取付脚７保持用通路９ヒンジ１０カバー１１ミラー１２引出し１６取付脚１８クリップ１９止め具２０ボス（位置合わせするための手段）２１上側円筒部２２下側円筒部２４ピン５０円筒部（保持用通路）５２上側円筒部（保持用通路）５３下側円筒部（保持用通路）６、７固定手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】化粧品を収容するためのパッケージ容器
であって、容器（１）を具備してなり、該容器（１）は、収容部（４）と、プレート（２）と、
前記プレートを前記収容部に固定するための固定手段
（６、７）とを備え、前記収容部は、透明であり、かつ、いかなるアンダーカ
ットも設けることなく構成されていることを特徴とする
パッケージ容器。
【請求項２】前記収容部は、ガラスまたは樹脂から構
成されていることを特徴とする請求項１記載のパッケー
ジ容器。
【請求項３】前記収容部は、ガラスから構成されてい
ることを特徴とする請求項２記載のパッケージ容器。
【請求項４】前記固定手段は、前記収容部に一体に設
けられた少なくとも１つの保持用通路（７）を備えてい
ることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載
のパッケージ容器。
【請求項５】前記固定手段は、前記プレートに一体に
設けられた少なくとも１つの取付脚（６）を備えている
ことを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の
パッケージ容器。
【請求項６】前記収容部および前記プレートは、前記
プレートの取付脚を前記収容部の保持用通路にスナップ
嵌合することにより、互いに保持されていることを特徴
とする請求項５記載のパッケージ容器。
【請求項７】前記収容部および前記プレートは、前記
プレートの取付脚を前記収容部の保持用通路内において
スナップ止めすることにより、互いに保持されているこ
とを特徴とする請求項５記載のパッケージ容器。
【請求項８】前記保持用通路は、２つの円筒部、すな
わち上側部（２１）および下側部（２２）を備えてお
り、前記上側円筒部の内径は、前記下側円筒部の内径よりも
小さいことを特徴とする請求項４ないし７のいずれかに
記載のパッケージ容器。
【請求項９】前記プレートおよび前記収容部は、クリ
ップ（１８）を利用して互いに保持されており、前記プレートを前記収容部に対して位置合わせするため
の手段（２０）が設けられていることを特徴とする請求
項１ないし３のいずれかに記載のパッケージ容器。
【請求項１０】さらに、ベースピース（５）を具備す
ることを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載
のパッケージ容器。
【請求項１１】前記ベースピースは、少なくとも１つ
の取付脚（１６）を備えていることを特徴とする請求項
１０記載のパッケージ容器。
【請求項１２】前記ベースピースは、少なくとも１つ
の保持用通路（５２、５３）を備えていることを特徴と
する請求項１０記載のパッケージ容器。
【請求項１３】前記プレート、前記ベースピース、お
よび前記収容部は、前記収容部の前記保持用通路内にお
いて、前記プレートの前記取付脚を前記ベースピースの
前記取付脚にスナップ止めすることにより、互いに保持
されていることを特徴とする請求項１１記載のパッケー
ジ容器。
【請求項１４】前記プレート、前記ベースピース、お
よび前記収容部は、個々のピン（２４）により、互いに
保持されていることを特徴とする請求項１０記載のパッ
ケージ容器。
【請求項１５】前記ベースピースは、引出し（１２）
を備えていることを特徴とする請求項１０ないし１４の
いずれかに記載のパッケージ容器。
【請求項１６】前記プレートと前記収容部との間にシ
ールをもたらすＯ−リングを備えていることを特徴とす
る請求項１ないし１５のいずれかに記載のパッケージ容
器。
【請求項１７】前記保持用通路は、前記プレートの側
方への回転を可能とするよう構成されていることを特徴
とする請求項１ないし１６のいずれかに記載のパッケー
ジ容器。
【請求項１８】蓋（３）を具備することを特徴とする
請求項１ないし１７のいずれかに記載のパッケージ容
器。
【請求項１９】前記蓋は、内面にミラー（１１）を有
していることを特徴とする請求項１８記載のパッケージ
容器。
【請求項２０】さらに、前記製品を保護するためのカ
バー（１０）を具備し、該カバーは、前記プレートと前
記蓋との間に挟まれていることを特徴とする請求項１８
または１９記載のパッケージ容器。
【請求項２１】前記容器の奥行または前記容器の幅に
対する前記容器の高さの比率は、０．２より小さいこと
を特徴とする請求項１ないし２０のいずれかに記載のパ
ッケージ容器。
【請求項２２】前記収容部は、取り外されて、同様の
収容部と交換されるよう構成されていることを特徴とす
る請求項７ないし２１のいずれかに記載のパッケージ容
器。
【請求項２３】前記収容部は、前記蓋と前記プレート
との間にヒンジ（９）を備えていることを特徴とする請
求項１８ないし２２のいずれかに記載のパッケージ容
器。
【請求項２４】前記ヒンジは、フィルムヒンジである
ことを特徴とする請求項２３記載のパッケージ容器。
【請求項２５】止め具（１９）を具備することを特徴
とする請求項１ないし２４のいずれかに記載のパッケー
ジ容器。